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生きものこぼれ話 「遠藤環境農園 〜夏の朝〜」
投稿日:2025年08月05日(火)
仙台市沿岸部・新浜の遠藤環境農園では、絶滅危惧種などの保全活動を通して、生きものたちの力を活かした自然豊かな田園環境づくりに取り組んでおり、自然共生サイトにも認定されています。
ここは、農薬を使わず草刈りをはじめ手間暇をかけた地道な管理を続けることで、多様な生きものたちが命をつなぐ場所となっています。命の息吹が満ちる農園の朝の様子をお届けします。
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農園の一日が始まります。
田んぼから望む日の出
ウサギのオブジェがお出迎えする農園では、不耕起や有機など環境に負荷をかけない農法への取り組みを行っています。
草花など作物以外の生きものもいっぱい
早朝の田んぼでは、イトトンボが飛び交い、次世代に命をつなぐいとなみが始まっていました。
アジアイトトンボの交尾(上になっているのがオス)
畑では、目を凝らすと、小さな虫の子どもたちもたくさんいることに気づきます。
まだ翅(はね)がないショウリョウバッタの幼虫
エサが豊富な畑には、田んぼから上陸してきたカエルもたくさん。珍しい青色のアマガエルにも出会いました。

レアな青いヒガシニホンアマガエル
これら豊富な虫やカエルを目当てに、ダイサギもやってきます。長い首を伸ばして獲物をロックオン!

エサをハント中のダイサギ
近くでは、ツバメのこどもたちがのびのびと育っています。親鳥は田んぼを飛び回り、エサを探します。

巣立ちを迎えた子ツバメ
青々とした農園の上を、カルガモの群れが舞っています。

カルガモたちの飛翔
さまざまな生きものたちが影響しあい支えあう農園では、季節の移ろいも楽しめます。
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◇自然共生サイトとは◇
生物多様性の損失を食い止め人と自然の結びつきを取り戻すために、2030年までに陸と海の30%以上を自然環境エリアとして保全することを目指した国際的な目標「30by30(サーティバイサーティ)」が採択されました。
この目標を達成するため、日本では「自然共生サイト」の認定制度(企業、団体や個人、自治体などの取り組みによって生物多様性の保全が図られている区域を国が認定する制度。令和7年度からは生物多様性の維持・回復・創出活動の認定へ移行)が開始されました。
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⇒カッコウ、スズムシ、カジカガエルなど、市内各所で採録された音風景をお楽しみください。スマートフォンの着信音やアラーム音などの私的利用にご使用いただけます。
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仙台市環境局環境共生課
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