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「だれ一人取り残されないために〜僕の国キリバスからのメッセージ〜」【サロン講座】

投稿日:2022/02/16

このイベントは終了しました。

たまきさんサロンスタッフです。
2月13日(日)、「だれ一人取り残されないために〜僕の国キリバスからのメッセージ〜」と題し、オンラインでのサロン講座を開催しました。

講師に一般社団法人 日本キリバス協会代表理事ケンタロ・オノ氏にご登壇いただき、キリバス共和国(以下「キリバス」)のこと、国土水没の危機、そしてSDGsのことをお話いただきました。
 


たまきさんサロンでは、毎年ケンタロさんにサロン講座の講師をお願いしています。
今日は、いつものように「貝殻の首飾り」と「花飾りの冠」をかぶり登場されました。
 

【キリバスの正装で登壇された昨年のケンタロさん「テ・ベー(布の腰巻)」と「半袖柄シャツ」、「貝殻の首飾り」に「花飾りの冠」】

仙台市出身のケンタロさんは、小学校5年生の時に興味を持った 美しい南の島へのあこがれが高じて、キリバスの高校に編入学、ついには23歳の時に日本人では初めてキリバスに帰化したそうです。
キリバス国籍を取得するという子どもの頃からの夢をかなえられました。

現在は日本に移住して、各地で公演や講座講師、キリバスへの支援事業などをこなす日々を送っておられます。令和元年度「宮城県ストップ温暖化大賞」を受賞され、令和2年度の「気候変動アクション環境大臣表彰」も普及・促進部門で受賞されました。

キリバスは世界でもっとも早く太陽が昇る国で、どこに行っても青い海と青い空と白い砂浜です。
東西5000kmの広さに散らばったサンゴの砂でできている島国で、「山も川もない」「平均海抜2m」「首都タラワの幅は平均でわずか350m!」という国土です。
たまきさんサロンがある青葉山新キャンパスの真ん中を貫く構内歩道でも、約500mあることを思えば、どのくらいの細さかわかると思います。


キリバスには川が無いために、真水は雨水の貯水と地下水に頼っていますが、年々その地下水量も減少し、海水による塩分濃度が高くなって来ているといいます。
つまり、しょっぱい飲料水を飲まざるを得なくなって来ています。そのための健康被害も起きています。
 

楽園のイメージの南国の島々が、いま危機に瀕しています。

首都のあるタラワは、2050年には面積の25%〜80%が海面上昇などの影響によって浸水するおそれがあるのです。
キリバスの多くの島々では、大潮のたびに住宅地が水に浸かるという状況が頻繁にみられるようになって来ています。高波や高潮などによって海岸が削られ、砂浜が流出する海岸浸食がかつてない勢いで進んでいます。

自分の国に住めなくなってしまうことは、計り知れない悲しみです。
ケンタロさんが、自国の深刻な状況を懸命に世界に向けて訴え続けているのは、キリバス人としてキリバスという国を思うがゆえのメッセージなのです。

「人は意見が違って当たり前、見方が違って当たり前。自分の意見を大切にして、そして自分とは違う意見を聞く耳と心を持ってください。」
「愛の反対とは、憎しみや恨みではなく無知と無関心です。関心を持たれないことが一番つらいことなのです」と、ケンタロさんはおっしゃいます。
反論でも批判でも疑問でも何でもいいので、まず今のキリバスという国に目を向けてほしい。目を向ける――つまり関心を持つことが、問題解決の第一歩です。

さあ、そこで何をすべきなのか? 何ができるのか?
ケンタロさんは、けっして答えを提示しません。それは、関心を持った人それぞれが考えるべきだからです。
ケンタロ・オノさん、そして参加者の皆さん、ありがとうございました。
 
     
 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00〜20:30
土日祝 10:00〜17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
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