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TOPたまきさんサロンサロン講座「仙台のとれたてを食べよう!〜体と心にやさしい地産地消と旬の野菜のお話〜」を開催しました。
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「仙台のとれたてを食べよう!〜体と心にやさしい地産地消と旬の野菜のお話〜」を開催しました。

投稿日:2022/11/05

このイベントは終了しました。

たまきさんサロンスタッフです。
10月26日(水)のサロン講座は、野菜ソムリエ上級プロの斉藤 緑里(さいとう みどり)氏を講師としてお迎えして、地産地消をテーマに仙台の旬の野菜のお話をしていただきました。

 地産地消とは、文字通り「地域で生産したものを地域で消費する」という考え方です。
 かつては、「地域とは『四里四方(しりしほう)』とする」という捉え方がありましたが、グローバル化された現在では世界中の食べものを簡単に手に入れ、食卓に並べることが容易になりました。
 そんな中で、あえて地産地消する意味とは何でしょうか?

 仙台は生産地と消費地が近く、都心部でも新鮮な仙台産の食材を手に入れることができる立地条件に恵まれています。つまり、「地産地消」という考え方を生活の中に取り入れやすい環境にあるということです。

 例えば、米を例にとって考えてみましょう。

 私たちの消費行動の中で、まず@国産米を選ぶA宮城県産米を選ぶB仙台市産米を選ぶC米の生産者を選ぶ(産直コーナーなど)という選択肢が考えられます。地域の捉え方によっては、地産地消でもこれだけの選択の幅が出てきます。

 消費者と生産者、それに販売者のメリットの面からも考えてみましょう。

【消費者のメリット】
 ・誰が作ったかがわかる安心な食材を得られる
 ・新鮮な食材を得られる
 ・食と農が身近に感じられる
毎日私たちが口にするものだけに、新鮮で安心感のある食材を得られるということが、最も重要なことと考えます。

【生産者のメリット】
 ・消費者のニーズが把握できる
 ・市場に出荷できないような品目や不揃い品、規格外品の販売ができる
 ・直接販売することで、生産者がやりがいを得られる

【販売者のメリット】
 ・スーパーの直売コーナーや農産物直売所、農家レストランなどの販売者は、生産者からお互いに顔や名前を知っている関係で安心して手軽に食材を流通できる
 ・流通の経費を削減できる

 食べもの全般に言えることですが、生産物にもムダを出さないことは重要なことです。加えて、「フード・マイレージ」という考え方で、生産物の輸送コストやエネルギーを削減することで、価格を抑え環境負荷も低減していくことが、これからは重要な課題になっていくと考えられます。

 今回のテーマでもある「体と心にやさしい」3つの食べ方についても教えていただきました。

 @
緑黄色野菜:淡色野菜&いも・きのこを1:2の割合でバランスよく摂ること。量を摂ることも大切で、野菜の摂取目標量は1日350gです。果物は1日200gです。
 Aいろいろな色の食材を彩りよく摂ること。特定の野菜、果物、成分ばかりに注目しない。
 B季節に合わせた「旬」の野菜を意識して摂ること。


 食材の季節感とはどのようなものなのか、斉藤 緑里さんからわかりやすい図式モデルで説明していただきました。

 これは、薬膳料理の世界でも使われる「陰陽五行相関図」です。

  四季(春、夏、秋、冬)に土用(季節と季節の間)を加えた五つの季節それぞれを、五行の原理に沿った色(青、赤、白、黒、黄)と性質(木、火、金、水、土)、さらに体の臓器(肝、心、肺、腎、脾)を当てはめると、その季節に合った食材が見えてきます。

 例えば、秋はどうでしょう。

 この相関図で見ますと、秋は肺つまり呼吸器をいたわる季節です。
これに合った食材は、

白くて辛い野菜(大根、たまねぎ、ネギ、ショウガなど)
白くて粘り気のある野菜(レンコン、里芋、自然薯など)
体内の水分を保つ旬の果物(ナシ、ブドウ、リンゴなど)
が挙げられます。

 また、季節の変わり目の土用(秋の土用は10/20〜11/6)は、脾つまり胃腸や消化器系をいたわる季節ですので、

煮炊きすると甘くなる黄色い野菜(サツマイモ、クリ、カボチャなど)
が合っています。

 実は、野菜の旬とも連動した昔ながらのポピュラーな食材選びになっていると気づかされました。これに沿えば、いろいろな色の旬の食材を一年を通して彩りよく食べていくことができます。
 食材の中でも、特に野菜にはおいしい季節があり、体にとっても季節に合った野菜があることがわかりました。

 最後に、斉藤さんから今の季節にぴったりの、カボチャのサラダとネギのスープ煮という、とっておきレシピを教えていただきました。



【「とれたて仙台 仙台の地産地消ガイドブック」より】

 季節と同調した旬の食材を、「地産地消」という形で新鮮な状態で食べることは、食材が一番おいしい時期に、体に合ったとれたての食材を安く食べられるということでもあります。季節の移り変わりに沿って、食材も変えていくということが、心と体の調子をととのえる一つのやり方だということを、今回の講座では教えていただきました。

 また、「地産地消」によって地元の生産者を応援することは、地元経済の活性化や環境保全にもつながっていくということも学びました。

 日々の食にぜひ「仙台のとれたて」を取り入れてみてください。 
 斉藤 緑里さん、そして今回の講座にご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

※今回の講座は、環境局環境共生課と経済局農政企画課農食ビジネス推進室との共同企画による講座となりました。今後も部局を越えた幅広い企画を考えていきたいと思います。


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