「昨日までの世界」上巻読了。。。忙しかった〜。

たまきさんブログでは最も引用数の多いジャレド・ダイアモンドの本。最新刊が出たということなので楽しみにしていたが、まさかの節電キャンペーンの繁忙期に図書館から届いてしまった!2週間で読まなければいけないなんて、もう大急ぎでした。(結果的に内容に夢中になって3日も残しちゃったけどね。)
じゃ。買えばって?僕は本棚を飾る趣味はありません。

昨日までの世界。僕らの社会、国というレベルではなく、地方自治。。。そんなものが芽生える前の部族間。地域単位の社会の成り立ちを、もう一回検証し直すことから今の我々の暮らす国家と再定義しようという挑戦的な内容の本です。
なんでかって?僕らは国家に所属して市民として暮らしているので、もう過去のことを思い出すにも。普通に従っている法律も当然のものと思っているので、人間が「どうやって」秩序を見いだしていったかを思い出せなくなっているんですね。川の下流に住んで、山肌に水がしたたるのを「知って」はいるけど、見たことがないようなものです。

でも、今の地球上では、国家がまだ“国家”として成立しきっていない地域もあるんですね。これを統治と呼ぶか、自律と呼ぶかは、国民の意識次第ですけど。
そして、例えで出てくる某国での交通事故の例。。
その国では、交通事故が起きた時は、加害者は被害者を置いて出来る限り早くその場を立ち去る必要があるんです。何故なら、現地で他の部族に見つかると、車から引きづり出されて嬲り殺しになってしまう。そのために、急いで立ち去り、警察署に身柄の保護を求める必要があるのです。
その後は、首長同士の協議。部族間での協議を経て、改めて遺族同士の話し合いがもたれたあと、遺族親族関係者一同の集まった追悼の会を開く必要がある。これは、法律の無い国ではないのです。一応国家なのですが、住民同士の主権が国家の作った法律より、優先される地域なのです。
ちなみに先ほどの交通事故は、そのまま部族間抗争から戦争に至る可能性すらあると指摘されれば、とにかく警察署へ急ぐ必要があるのも理解できる。やはり、僕らは違う世界の住人なのです。

では、この形態の償いと、僕らが今住んでいる国家での、責任と賠償を切り離した償いに、どちらにどの良さがあるのだろう??
ま、これ以上詳しく書けないのは、この本は問題提議をするのが目的で、道を説く本ではないのです。

でも、何故に僕らは市民として暮らし、個々の集合体として地域を作っているのかを、しっかり考え直すには最高の本ではないでしょうか?まさに知の冒険といった本です。
上巻。国の成り立ちと、それに係わる戦争。子供。高齢者。
下巻はこれからだから、どうなるのだろう?楽しみ楽しみ。

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