かぜの科学 ジェニファー・アッカーマン著

かぜの科学

僕はだいたい、事務所の机の上にはかならず本があって、一日の終りには種類を問わず、気が向いたものから読んで寝ています。出先でも鞄に一冊放り込んでおく。これで少し時間が空いた時なんかも有効に使えるんです。
そして最近の一冊。これを友人が見た時に、「時節がらか本屋さんに平積みになってたよ。」って教えてくれた。なら読み終わったら紹介するのがいいかと思いまして。

まぁ表題の通り、かぜを科学的に検証する本です。
かぜはもちろんインフルエンザとは違いますよ。ごくごく一般的なカゼ。僕らが年に何回か「頭が思いなぁ〜。喉も腫れっぽいし、今日は休むか!」の、アレです。
あのカゼはライノウイルスなど、原因が200種ぐらいのウイルスであり、この多種多様な原因がクセもの。免疫が追いつかないんですよね。

そして本書のカゼへの一般的な対処の疑問も色々。
ウイルスの寸法って、髪の毛の幅に2000から2500個も並んでしまうほど小さいのに、マスクで防げるの??
ウイルス性の疾患には抗生物質が効かないんですよね。これは当たり前のはずなのに、あれ?お医者さんでは「抗生剤も出しておきますよ〜」って言われる。何故?
ウイルス性の病気なのに、そう言えば総合感冒薬なんてものもある。
考えてみたら、ウイルスに感染したら体の免疫が働いて体の中の異物退治しない限り直らないですよね。では何でさまざまな薬があるの???その薬の目的は?
だいたい無駄に抗生物質なんか使っちゃったら、体の中の菌(こちらはウイルスじゃない)が、薬剤耐性を持っちゃうんじゃない?

身近なはずなのに、疑問点ばかりが掘り起こされるこの本。
読んでみると、ナルホドね〜。僕らは風邪をひいたら「こうするべし」って、様々な思い込みに支配されてるのだねって思うことしきりです。

さてさて、本屋に並ぶこの本。読むとお医者さんから薬を出された時には「ニヤッ」っとしてしまい、自己流の治し方を勧めてくる親切な方には「ハイハイ」って、返事を打ちそうな予感もあります。
外出なんかすると、絶対に目や鼻は触るまいって誓ってしまいますね。予防法から回復まで、こと細かく科学の目線で解説されてます。

巻末に、風邪をひいたら回復を待つ間、これを読んで時間をつぶそう的な、長編の本の読書ガイドが付いていたりします。ま、それぐらい風邪をひいたら何もできないってことです。面白い本ですよ。

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