生物多様性保全推進事業~感じる、つながる、杜の都の生き物語~『サケの観察会』開催レポート

令和3年11月27日(土)9:30~11:30、生物多様性保全推進事業「サケの観察会」を開催しました。

講師は、宮城教育大学准教授の棟方有宗先生です。棟方先生はサケやメダカなどの研究をしています。

最初に、先生からサケについての講義を行いました。
今日観察しに行くのは、サケの中でも「シロサケ」と呼ばれる種類。現在シロサケは学術的には「サケ」と呼ぶそうですが、総称としてのサケと区別が付きづらいので今でも「シロサケ」と呼んでいるそうです。

近年、本州の太平洋側のサケの来遊数は激減しているそうです。令和3年の本州太平洋側のサケの来遊量(8/31~10/31)は、去年に比べると38%で、平年に比べるとなんとわずか3%しか来ていないとのこと。
では、なぜサケはこれほどまでに減っているのでしょうか?

はっきりとしたことは分かってはいませんが、一説には温暖化による影響が考えられるということです。サケは低温を好む冷水性の魚ですが、太平洋本州沿岸に温かい水の塊があり、それがサケの回遊を妨げているのではないかとのことでした。
棟方先生は、決して広瀬川の環境に問題があるということではなく、長期的に見ればいずれサケは戻ってくるのではないかと話しました。

講義の後は、サケの観察です。広瀬川に向かいました。

やってきたのは広瀬川の郡山堰です。ここで堰を遡上するサケが見られるかもしれません。また、郡山堰は貴重な産卵スポットでもあります。堰の下は砂利が滞留しており、サケは砂利の中に卵を産むためです。

サケが見えないか目を凝らしますが、なかなかサケは現れません。
20分ほど観察しましたが、今日は残念ながらサケは観察できませんでした。

最後に、みなさんからの感想を少しだけですが紹介します。
・サケを見ることはできなかったがサケの種類や生態について詳しく知ることができた。
・子供が生きものに興味を持ち始めたので参加できて良かった。サケの減少がこんなにも急激だとは思っていなかった。サケに戻ってきてほしい。
・実際にサケを見ることができなかったことは残念だったが見ることができる場所を知ることができたのでとても良かった。
・サケとは会えなかったが、地球温暖化で日本にやってくるサケが減少していることを知った。サケがまた日本にやってくる日が楽しみ。前と比べてサケについて詳しくなることができたので良かった。

広瀬川でまたサケが観察できる日が来ると良いですね!

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