生物多様性保全推進事業~感じる、つながる、杜の都の生き物語~『荒浜の夏の音・四方山話』開催レポート

令和3年8月8日(日)13:30~15:30、生物多様性保全推進事業「荒浜の夏の音・四方山話」を実施しました。

「荒浜の夏の音・四方山話」は荒浜で生活していた方の話を聞きながら、音を切り口に地域の宝を発見する講座です。9名の方が参加してくださいました。
中には、午前中に実施した「プレツアー スナガニが砂を鳴らす音を聞きに行こう!」に参加された方も来てくださいました。

進行は、仙台市沿岸部で聞書きを行う「暮らしの採集室」事務局の田澤 紘子さん、講師は、福島大学教授 永幡 幸司さん、ゲストに、早川 紘之さん(仙台湾鳴り砂探究会)、佐藤 豊さん(海辺の図書館専属カメラマン)、花淵 みどりさん(元荒浜地区住民、元せんだい3.11メモリアル交流館スタッフ)をお迎えしました。

初めに、永幡先生から「骨董品はなぜ価値があるんでしょうか」と質問が投げかけられました。それは、みんなが価値があるものだと認識しているからです。

でも、みんながそのような宝物を知らなかったら、宝物はなくなってしまうかもしれません。 身の回りにある環境資源も、同じです。震災や、そこからの復興が進み大きく変貌を遂げる荒浜で、このままでは多くの宝が消えてなくなってしまうかもしれない。今日の座談会を通して音を切り口に荒浜の宝を見つけ、多くの人に知ってもらいたいと話しました。

座談会では荒浜の印象に残っている音として、次のような話題が挙がりました。
・鳴り砂
・鳴り砂は海岸堤防の建設によってあまり鳴らなくなってきた
・昔は砂浜を歩いても音を気にしたことはなかった
⇒鳴り砂の保全活動が始まる前はあまり意識されておらず、鳴り砂は当たり前だったのでは(永幡先生)。
・松林から聞こえる鳥の声(ウグイス、カッコウ、ヤマバト)
⇒カッコウは学校の裏でも聞こえていた。
・船乗りは鳥の声を聞いて天気を読んでいた。ヤマバトの声がうるさく聞こえる時は天気が悪い。
・波の音(お嫁に来たばかりのときは眠れなかったそう)
・アマガエルの鳴き声
・暴走族の音
・松林が揺れる音
・花火が上がる音
・運動会の応援歌
・満月の日(お祭りの日)の太鼓の音
・(出身地の)尾花沢の雪解けの川の音
・もちつきの音

座談会では1つの音から様々な方面に話題が広がり、とても盛り上がりました。
今日見つけたたくさんの宝物を、将来に残していきたいですね。

最後に、アンケートから皆さんの感想を少しだけ紹介します。
・日々感じている自然の音(季節を感じる、その季節にしかない音)を意識し大事にしたいと思った
・荒浜の知らなかった事などが聞けてとても良かった
・聞こえにくくなった音、暮らしの音、復活してほしい
・生活の音を楽しむ良いチャンスになった
・とても楽しかった

10/30(土)には、今日の講座の秋編「荒浜の秋の音・四方山話」を実施予定です。詳細は市政だより10月号や環境WEBサイトたまきさんでお知らせ予定です。興味のある方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか?

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