「廃泥土のリサイクル~お花を植える土に変えよう~」【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
6/26(土)に「廃泥土のリサイクル~お花を植える土に変えよう~」と題してサロン講座を開催しました。
講師には東北大学大学院環境科学研究科 高橋 弘 教授をお迎えして、「泥土」を「園芸用の土」としてリサイクルする方法や、その活用方法を、土づくり体験なども交えながら教えていただきました。

泥土は、通常産業廃棄物(ゴミ)として最終処分場に捨てられています。
大量の「ゴミ」として捨てられている泥土ですが、私たちの生活とは切っても切れない関係性にあります。
それは普段、私たちが家庭や学校などで日常的に飲んでいる「水」。
川や湖などの原水から浄水場で安全な水へと作り変える過程で取り除かれた、小さな土砂や浮遊物などが「浄水発生土」と呼ばれる泥土です。

浄水場で1年間に発生する浄水発生土を家のお風呂に入れると、宮城県の分だけで約26,000個必要となり、全国だと約100万個も必要になるそうです。
この大量に発生する浄水発生土も、ただ捨てるのではなく、工夫することで「園芸用の土」としてリサイクルすることが出来ます。
リサイクルされた土は、建物の屋上緑化工事や、地滑り防止などを目的とした工事に使用されています。

今回は、殺菌と乾燥を目的とした天日乾燥の作業が難しいため、高橋先生にご用意いただいた、摸擬の浄水発生土とキットを使用して「園芸用の土」へと作り変える一連の流れを体験しました。

泥土のリサイクルは、まず水分の多い泥土に、細かくした古紙を混ぜます。
泥土と古紙が混ざったら、そこに「魔法の粉」を入れてさらに混ぜます。
作業中、土に粘り気がでてきて重くなり、混ぜるのにも一苦労といった様子は中々大変そうでしたが、一通りの作業を終えて、完成した土がこちら。
日々草を植え替えてみましたよ!

一見パサパサしているように見えますが、作業の途中で加えた魔法の粉のおかげで、たくさんの水が蓄えられていて、絞ると水が出てきます。
ちなみにこの魔法の粉について、子供たちからは塩?砂糖?片栗粉?のり?など様々な予想が上がりましたが、その正体はおむつに使われている吸水ポリマーでした!

浄水場で発生する泥土だけでなく、津波が川に残していった土砂などの泥土も「園芸用の土」をはじめ、様々な場所で利用されています。
河岸や海岸、遊水地の堤防造成などに使われるほか、仙台市地下鉄東西線の開削工事の際に出た泥土は、リサイクルされた後、秋保の道路拡張工事で使われたそうです。

泥土のリサイクルには古紙などのパルプを混ぜていますが、実はパルプを入れることで、堤防などがより頑丈になる効果もあるそうです。
パルプ(繊維)を入れて強くするこのアイデア、実は日本の伝統的な手法でもある土壁が原点なのだということも教えていただきました。
土壁はパルプではなく稲わらと土を混ぜて使われていますが、東南アジアなど稲作が盛んな国々でもこの手法は使いやすいということで、この手法は、高橋先生の研究室で学んだ留学生の方々によって、それぞれの母国にも、人々を災害から守れるように、広げられていっているそうです。
子供たちにも、古紙が混ざっている土と混ざっていない土の切りくらべを実際に体感してもらいましたが、やはり、古紙が混ざった土の方が切りにくいと感じていたようです。

ここでご紹介しきれていない、「園芸用の土」へ作り変える体験中の様子などを一挙にお見せします。

今回の講座を通して、「ゴミ」として捨てられてしまうようなものでも、使い方しだいで新たに生まれ変わり、資源として再び使うことが出来るということを教わりました。
ヘドロや泥に対してのイメージが少しでも変わるきっかけとなっていたら嬉しいです。

高橋先生、お手伝いいただいた、佐藤さん、中尾さん、ご参加いただいた皆さんありがとうございました。

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