「杜の都を潤した水の道“四ツ谷用水”を知ろう!」【サロン講座】 

たまきさんサロンスタッフです。
3月21日(日)、「杜の都を潤した水の道“四ツ谷用水”を知ろう!」と題し、講師には「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会の副会長である村上英寛氏をお迎えし “四ツ谷用水”の歴史や環境面での役割について学ぶサロン講座を開催しました。
今日は会場での参加に加え、オンラインで参加された方もいらっしゃいます。

最初に村上さんから「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会等での活動をしている中で発見したことなどをお話しいただきました。

前半はスライドで現在の“四ツ谷用水”の姿について、
後半は、村上さんが現地をまわり撮影された360°カメラの映像を使ったVR映像の活用等についての紹介をいただきました。

こちらは講座内でVR画像を紹介している一部です。

YouTubeでは「四ツ谷用水高速VR」や「仙臺仮想街歩」と検索されるとご覧いただけるそうです。
映像は早送りで四ツ谷用水の流れに沿って景色が進んでいきます。実際に歩くと感じにくいですが、地形のうねりや高低差がわかりやすいとのことでした。

【“四ツ谷用水”とは?】
仙台のまちは河岸段丘のため高低差があり、かつては湧き水や沼地、湿地、荒れ地が多かったと言われています。
四ツ谷用水はそういったところに城下町を建設するために作られた用水路で、本流が広瀬川から梅田川に通じ、3本の支流と多くの枝流があり、城下をくまなく流れていました。
明治以降には、上下水道の整備により生活用水としての利用は減少し、次第に暗渠化が進みました。
特に昭和以降には、車社会の到来で水路に蓋がされることにより、地上から姿を消す部分が多くなりました。 現在では、本流が宮城県の工業用水道(暗渠)として使用されているだけで、その他の支流は暗渠化されているか埋められています。

【四ツ谷用水の概要】
元禄時代には完成したと言われています。水路の総延長は44㎞。平均勾配は3.8パーミル。

【四ツ谷用水の目的】
生活用水全般、産業用水、農業用水、消火用水、夏場の暑さ対策や粉塵対策のための打ち水、湿地用水、雨水排水、融雪溝、家畜のための水、さらに梅田川の水運にも活用されました。

【四ツ谷用水の今】
たくさんのスライドで現在や過去の姿などを教えていただきました。
その一部をご紹介します。※クリックすると拡大されます。

【四ツ谷用水がもたらした効果】
広瀬川と梅田川がつながったことにより水量の増加につながり、城下町の水のネットワークが築かれました。
また、“四ツ谷用水”の水の一部は地下に染み出し砂礫層を涵養し地下ダム化したため、浅い井戸でも水が得られ、屋敷林を繁茂させ、「杜の都」の原点となりました。現在は“四ツ谷用水”の水路がコンクリートで埋められ塞がったため地下水の水位が下がってしまっていると言われています。

【四ツ谷用水 今後に向けて】
ヒートアイランドの抑制や打ち水での利用の他、防災・減災面で、非常時の家庭排水としての活用や、集中豪雨での雨水排水、消火用水としての活用など、法律面で課題はありますが、様々な活用方法があると考えています。また、教育面では親水公園の設置や子どもたちへの水育など、水に対しての意識を水の都、杜の都仙台として都市ブランディングを発信するきっかけに活用できるのではないか、とのことでした。

今回の講座ではたくさんの資料や画像を用意していただき”四ツ谷用水“の歴史と魅力を再認識させていただきました。

村上英寛さん、サロン講座に参加されたみなさま、ありがとうございました。

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