作並・新川エコツアーを開催しました!

仙台駅から電車で40分にもかかわらず、豊かな自然が残る里地里山、作並・新川地区。
令和元年10月6日、この作並・新川地区で、地域住民との交流を深めながら初秋の自然や地域の文化に触れてもらうエコツアーを開催しました!
参加者は高校生や大学生を中心とした18名。
JR作並駅に集合し、鎌倉山を見ながら、早速、開会式会場へ向かいます。

まずは、作並小学校体育館で開会式です。本日、おもてなしをしてくださる、作並・新川地区活性化協議会の「地域の魅力増進部会」のメンバーから、「作並には温泉以外にも魅力がたくさんあるんですよ」との話がありました!期待が高まりますね♪

今日の流れなどの説明のあと、作並で約160年「作並こけし」を作っているこけし店の8代目 平賀輝幸さんから、作並こけしの歴史をお話ししてもらいました。地域の子供たちが手で握って着せ替えたりして遊べるよう、最初の頃のこけしは現在よりも細身だったそうです。

実際に、こけしの絵付けを、大きな紙に描いてくれました。筆を替え、絵の具を替え、スラスラ描いていく平賀さん。見る見るうちに、こけしの顔が出来上がりました。さすがプロですね!
さて、いよいよ参加者の皆さんも体験する時間です!

最初に、顔などを描くグループと、ろくろを使って線を描くグループに分かれます。
平賀さんのお手本を見ながら描く人や独自の絵を描く人・・・徐々に皆さんの個性が出てきました。

こちらは、ろくろグループ。このろくろは、平賀さんに持ち込んでいただいた本格的な電動タイプです。みんなに見守られ、ちょっとドキドキしながらろくろを回し、慎重に筆を添えます。

すでに顔や胴体の菊模様(通称「カニ菊」)を描いていたこけしをセットし、ろくろ線を付けると・・・一気に「こけし」らしくなりました!

皆さんのこけしが出来上がったところで、作ったこけしたちを並べてみました!それぞれの個性が出ていて、とっても素敵♪平賀さんも感心していました。
あっという間でしたが、これにて、午前のこけしの絵付け体験は終了です。

お昼に地元の食堂で作ってもらったお弁当を食べ、午後は散策コースと登山コースに分かれます。
まずは散策コースをご紹介!「地域の魅力増進部会」の早坂部会長の楽しい案内で、地域のおすすめスポットを巡りました。

こちらは、広瀬川本流と新川川の合流点の下流に位置する「鳳鳴四十八滝」。国道48号線沿いの駐車場から少し歩くと高さ25m、幅10mの大滝が突然見えてびっくり。もっと近くで迫力を感じたいところですが、今はこれ以上近づけないそうです・・・

続いて向かったのは、岩谷堂(地名です)にある「穴薬師」。写真は道路から入っていく参道の石段で、奥に見えるのは最初の東屋です。実はここから先がとても長いんです。

だんだんと険しくなっていく参道に驚きながらも、途中にあった鐘を突き、鐘の良い音を聞きながら一休み。その後もさらに急斜面が続き、これが「散策」コースなのか?という疑問が頭をよぎります。

やっとお堂に到着!早坂部会長によると、ここは、姪と結婚したいと願った叔父が、姪の父親の許しをもらうために3年かけて、後に妻となった姪と子の冥福を祈り、さらに7年かけて掘ったといわれるお堂とのこと。6畳ほどのスペースで岩肌もずいぶん固く、掘った叔父の気持ちの強さを感じられる空間でした。

続いて向かったのは、湯神神社の脇から山へ入っていた先にある「二ツ岩」。なだらかな山道を、清流沿いに川音を聴きながら15分ほど歩いていきます。

すると、清流に似つかない大きな岩が二つ!この二つ以外に大きな岩は見当たらず、なぜここにあるのか不思議なことと、角度によってはハート型に見えることから「恋が叶うパワースポットなんです!」と早坂部会長。

そのあと、午前中のこけし絵付け体験の先生だった平賀こけし店が近いから、とのことでお店に寄ってみると、その前にかかる橋にトンボを発見。清流の音を聞きながら一休みしているのかな?

そして、散策コースの最後は、湯のまち作並観光交流館ラサンタです。地域の魅力発信と山形との交流拠点とのことで、建物内では作並や山形の野菜など物産品が販売されていました。そして外には源泉かけ流しの足湯!みんなでゆっくり疲れを癒しました。

続いて登山コースのご紹介です。
登山コースでは、作並駅から徒歩10分ほどの所にある鎌倉山(通称:ゴリラ山)を登りました。
山の形が空を見上げるゴリラの横顔にそっくりということでそう呼ばれています。

ガイドを務めていただくのは「地域の魅力発信部会」メンバーの小笠原宮城西市民センター館長です。小笠原館長は、鎌倉山に何度も登った経験があり、植物やキノコ類などにもとっても詳しいんです!登山の途中でたくさんの生きもの達のお話も伺いました!
鎌倉山山頂からの景色はすごいらしい・・・早速登ってみましょう!

みんなしっかり山登りの格好に着替えて登る気満々!
登山靴ではなくサンダルを履いてきた人がいたけど、鎌倉山は険しい山道を歩くので、装備はしっかり準備してね。

いきなり急勾配な山道を登ります!まずは鎌倉山スポットの1つ天沼を目指します。
天沼にはある伝説が言い伝えられているそうなんですよ。

後三年の役(およそ平安時代後期)に源義家の武将で相模の住人、鎌倉権五郎景政が鎌倉山に陣を張った。一方、敵将の鳥海弥三郎は新川の館山に陣を敷き攻め寄った。その時、景政は鳥海に右目を射られたが屈せず、これに応えて矢を発して敵を倒し、天沼に退き矢傷の右目を洗った。以来、この沼に棲む鮒は片目であるという。(宮城町誌から引用)

とっても綺麗で神秘的な天沼、ぜひみなさんに見てもらいたいスポットです。
天沼の景色を見ながら一旦休憩!小笠原館長より、鎌倉山で見ることのできるキノコ類を写真付きでたくさん紹介してもらいました!館長が手に持っている写真はサクラシメジですね。汁物や炒めものとして食べることもできますよ。

どんどん登ってあっという間に山頂に到着!みんな足腰が丈夫だから予定よりも早く山頂に到着しました!山頂の景色はどんな感じかな~?

じゃん!これが鎌倉山の山頂からの景色です!天気も良くて作並駅周辺の街並みや山々を一望することができます!右下には作並駅が見えますが、この後電車の発着も見ることができました!

遠くの山々まではっきり見えますね!
地元の方が小学生の頃には、学校終わりに鎌倉山に登ってはこの景色を楽しんでいたそうですよ。

雄大な景色をいつまでも見ていたかったけど、散策コースの人たちと合流するため下山開始。
急な下り坂はロープを張って慎重に降りていきます。

水たまりにはオタマジャクシがたくさん泳いでました!このあたりにはトウホクサンショウウオやヒメギフチョウなど希少な動植物もたくさん生息しているみたいです。これからもこうした生きものが生き続けてくれるといいな~

無事に下山終了!最後に作並小学校の校庭から、鎌倉山をバックに写真撮影。
みんないい笑顔だね!

最後に、作並小学校体育館で閉会式を行いました。作並・新川の自然と文化に触れた一日を振り返り、それぞれ感想を発表。「『秋が深くなると、山の上のトンボが里に下りてくる』と説明され風情を感じた」という感想もありました。

お世話になった部会の方からは「ぜひまた遊びに来てください!」とのお誘いも受けながら、本日のエコツアーは終了!この後、希望者は温泉で疲れを癒しました。
ぜひ皆さんも、多彩な魅力あふれる作並・新川に、遊びに行ってみてくださいね。

参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介

人に伝えたい作並・新川の魅力、心に残ったことを教えてください

  • 温泉以外にもこけしや自然の多さなど魅力があること
  • なにより鎌倉山の山頂からの景色サイコー
  • 里山の植物や生きもの、こけしのような伝統工芸
  • 鎌倉山から見下ろす電車
  • 駅舎がおしゃれ
  • こけしのかわいらしさ
  • 恋愛スポットがいっぱいある
  • 豊かな自然
  • 穴薬師
  • ラサンタの足湯

もっと多くの人が作並・新川に遊びに来るには、何をするといいと思いますか

  • 鎌倉山の登山道の整備(手すりなど)
  • 案内看板(山道やスポット)の設置
  • 情報発信(SNSなど)
  • ストーリー性のある魅力整備、名所の見せ方の工夫
  • 「登山と温泉」というセットで売り出す
  • 今回のような手軽なツアーの拡充
  • 天沼の伝説を絵本や劇にする
  • 作並周辺のスポットを手軽にまわれるツアー
  • 湯神神社と二ツ岩を観光スポットへ
  • こけしをシャープペンなど普段使いできるものにする

今日の感想

  • とても高いクオリティのこけし作りが良い思い出になった
  • 鎌倉山からの景色は素晴らしかった
  • キノコ、花、生きものなど、普段見れないものがたくさん見れて刺激的でした!
  • 予想の何倍も楽しかったです!
  • 作並に初めて来ましたが、とても空気がきれいで、人もやさしくて、いい所だなと感じました
  • ラサンタにもう少しゆっくりいたかったです
  • いろいろなお話が聞けて良かったです
  • 作並の温泉やウィスキー工場には何度か来ていましたが、まだまだ知らない場所や風景がたくさんあり、楽しかったです

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