ただの紙(かみ)ではない!手漉き(てすき)和紙(わし)って?~おりじなるなクリスマスカードをつくろう♪~【サロン講座】

12月14日(土)は、手すき和紙工房 潮紙の塚原英男さんを講師にお迎えして「ただの紙(かみ)ではない!手漉き(てすき)和紙(わし)って?~おりじなるなクリスマスカードをつくろう♪~」を開催いたしました 。


まず、塚原さんから2種類の同じくらいの大きさの紙が配られました。
匂い、厚み、手触り、色を見比べてみます。
さあ~どちらが『和紙』でしょうか?
破ってみましょう~~~

一方は簡単に破れました。
もう一方は・・・なかなか破れません。
そちらが和紙です。

端っこからめくることもできました。
和紙は薄い紙を重ね合わせています。


塚原さんの和紙の原料は楮(こうぞ)という木です。
木の皮を剥いてみましょう。
皮の内部と外側、使う部分で出来上がる和紙の色が違ってくるそうです。


和紙の工程は、1年かけて楮(こうぞ)を育て、蒸して、皮をはぎ、削り出し、再び煮て、水の中で細かいちりなどを分け、漉きの作業へと入っていきます。
丁寧に手を加える作業は、一工程ずつそぎ落としていくことで雑味をなくし、澄んだ状態にする日本酒や和食と似ています。

楮(こうぞ)は、和紙を作りやすい品種で育てていますが、そもそも、山や道端などに生えています。
中国から伝わった紙漉きの技術ですが、その時に楮(こうぞ)があったから使われたという説が強いようです。

九州の由布院の由布とは、楮(こうぞ)の皮を使った着物のことです。
また、徳島の太布という布にも原料として使われていたそう。
他にも原料には「みつまた」や「がんぴ」があり、それぞれ繊維の長さが違うため、用途が違います。

手漉き和紙づくりは、昔は農家の方が冬の間に行われていました。しかし、楮(こうぞ)を育て、下ごしらえをするところまでの作業が重要で、大変な作業に担い手がどんどん少なくなってしまいました。
現在は、楮(こうぞ)は中国やタイ、「みつまた」はネパール、「がんぴ」はフィリピン等からの輸入が多くなっているそうです。


ここからは、実際に紙漉き体験をしながら教わりました。
漉き込みという技術で、オリジナルのクリスマスカードをつくります。
バケツの中の水に、楮(こうぞ)を入れて、手でぐるぐるかき回すと、指に繊維がくっつきます!


次に、塚原さんが取り出したのは、ねばねばした液体です。
「トロロアオイ」という植物の根の部分から取り出した粘液でした。
和紙を薄く均一に作れ、耐久性の高い紙となる“つなぎ”の役割で、熱に弱いため寒くなってきた今の時期が紙漉きに適しているそうです。
おうちで手漉き和紙を作る際はオクラでもできるそうです。


次は、紙を漉く木の枠の道具「簀桁(すけた)」を使います。
外側と内側の枠をしっかり持って、水と楮(こうぞ)とトロロアオイを混ぜ合わせた原料の中にがばっと入れて、ゆすって均等にならします。

下から水が落ちなくなるまでじっと待ちます。
ゆすることで、繊維がいろんな方向へ絡まり、強度の強い和紙になります。

ぽたぽた水滴が落ちなくなったら、色紙をトッピングします。


そっと指で押して色紙の浮きをとったら、すこし霞がかかる程度に原料を入れて、色紙を閉じ込めます。
今度は水滴が落ちなくなるまで、じっと待ち、水滴が落ちなくなったら、水抜きをします。

最初はタオルをやさしくぽんぽんと当てて、2回目からはぎゅっぎゅっと力を入れて水を取り除きます。

簀(す)の表面を指で押しても水が出なくなったら、簀(す)を外して、完成です!
完成~♪
みんな良い笑顔でした。

窓などに貼り、乾燥させると出来上がりです。


濡れても乾かせば元通りになるオリジナルのクリスマスカードを作りながら、字が書きやすい和紙を作り出した日本の技術と天然素材に触れることができました。
塚原さん、参加者の皆さま、ありがとうございました 。

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