仙台七夕の由来と再生紙~8万羽の折り鶴のゆくえ~【サロン講座】


たまきさんサロンスタッフです。
7月7日(日)七夕の日に、鳴海屋紙商事株式会社の鳴海 幸一郎さんをお迎えして、サロン講座「仙台七夕の由来と再生紙~8万羽の折り鶴のゆくえ~」を開催しました。

まずはミニ七夕飾りを作ります。
巾着(きんちゃく)・投網(とうあみ)・屑かご(くずかご)を作りました。


紙の裏表を確認しながら、ひとつひとつていねいに作りました。

自分で作った七夕飾りを持って記念撮影です。
とてもきれいに出来上がりました。


ミニ七夕飾りを作った後は、七夕祭りの由来について教えていただきました。

「機織りが上手な織姫さまと牛飼いで努力家の彦星さまが自分たちの仕事をおろそかにして、遊んでばかりいました。そこで天帝は、『自分たちのやらなければならないことを行ってから、好きなことをしなさい』と、織姫さまと彦星さまを離し、年に1度だけ七月七日に会うことを許しました。」

現在の仙台七夕は旧暦で行われるため、8月6日、7日、8日の三日間となります。
ちなみに、仙台七夕まつりと言えば雨がつきものとイメージしますが・・・
前半の雨は織姫さまと彦星さまの「やっと会える~」との再会のうれし涙、後半の雨は「また来年会いましょう~」の別れの涙と鳴海さんは考えているとのこと。


思いをはせると切なくなります。
また、雨の降り始め、一番町四丁目商店街では「七夕さまを守る」活動が行われます。
あっという間に終わってしまうのですが、見どころかもしれません。

七夕まつりは中国の乞功奠(きこうでん)という星祭りに由来し、中国から日本の京都・奈良に伝わり、宮中行事として京都から仙台に約400年前に伊達政宗公が仙台に伝えたといわれています。



次は7つ飾りについて教えていただきました。

一つ目は、吹流し(ふきながし)
織糸をかたどって飾ります。
今は紙が主流ですが、昔は紙が貴重だったため、生糸を飾りに使っていました。

二つ目は、折鶴(おりづる)
家族の長寿を願い、長生きしてほしい家族の歳の数を折り、自分で決めた想いを自分でやり遂げる大切さを教えています。

三つ目は、短冊(たんざく)
現在は願い事を書いていますが、昔は文字が上手になるように願いを込めて「七夕」「おりひめ」「ひこぼし」「天の川」などの言葉を書いていました。願いが叶うように、祈りながら墨で書き、上手や下手は関係なく、最後まで自分でしっかり書くことが大事だと教わりました。


四つ目は、紙の着物(かみのきもの)
病気やけがにならないようにという願いと裁縫や手芸の上達を願う飾りです。

五つ目は、投網(とあみ)
お魚をとる網をかたどっていますが、健康で安全なお魚やお肉、野菜が、取れますようにという思いが込められています。
わたし達は食べ物から力をもらって生きています。大事に無駄なくいただくことの大切さを教えています。

六つ目は、屑かご(くずかご)
屑かごの中には飾り作りで出た紙屑を入れて飾ります。
最後まで大切に使い切ることの大切さを教えています。

七つ目は、巾着(きんちゃく)
むだ使いをやめ、倹約、節約の心を養うために飾ります。


さらに、仙台七夕は吹き流しの上部に、「くす玉」という丸い球体を飾ります。


まつりで使用した飾りは、お仕立て直しをして、全国・海外に向けた仙台のPRキャンペーンに使われたり、そのまま県内外各地の盆踊りなどのお祭りやイベントなどへ「お嫁入り」するそうです。

七夕の飾りつけ、設置から片づけまでを教えていただきました。

「葉っぱひとつ残すな!」の合言葉のもと七夕飾りは8月8日中にすべて片付けるのだそうです。
さらに、竹の太い部分は仙台市のごみ焼却炉やお焚き上げの焚き付け用の薪として活躍しています。


ほかにも、毎年、中心部商店街のお盆イベントで使われたり、過去には、九州の川内市(せんだいし)にある製紙工場へと運ばれ「竹紙」として生まれ変わっていました。
今日の講座で配布された「七夕の由来」のプリントも「竹紙」です。

また、ひとつの短冊に書かれた願いごとがきっかけで、仙台市立の小中学校に通う児童生徒による故郷復興プロジェクトの折り鶴も「再生紙」に生まれ変わることになったそうです。


この「再生紙」が最初に使用されたのが、オリンピック2連覇を達成した羽生結弦選手への表彰状でした。


その後、卒業証書や卒業要覧、ノート等にも活用されることになりました。


子どもたちが祈りを込めて折った8万羽の折り鶴が仙台七夕で祭られ、その後、たくさんの子どもたちや裏方さんの手で分別され「再生紙」となって生まれ変わり、再び子どもたちのもとへと戻っていくのです。


「七夕祭りに歴史あり、仙台七夕まつりには伝統があり、故郷復興プロジェクトの折り鶴は伝説の飾りとして、後にも先にも、これを超える飾りはないのではないかと思っている」という鳴海さんの言葉がとても印象に残りました。


7月7日のこの日は、曇りでした。
織姫さまと彦星さまは会うことができたのでしょうか・・・

鳴海屋紙商事 鳴海幸一郎さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました。


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