節約。大切ですよね〜。「DIYで快適な暮らし~エネルギーをかしこく使おう~」暮らしを改善しましょう!って講座です。

ご無沙汰しております。以前のブログで目からウロコの環境講座を取材させていただきました東北大学 大学院の中田俊彦先生の登場です。今日も取材よろしくお願いしま〜す。
「今回も、だいたい同じ内容になっちゃうから、ちょっと、どうしようか」なんてお話になってたんですが、なんのなんの、今回はだいぶ細かいところに踏み込みまして、スケールアップの内容でした。ではブログスタート!


絶好の行楽日和ですね。今日あたりが桜が満開なのですが、こればかりはAIでも開花の日が予測できませんね。
今日お話ししますのはエネルギーと熱の話なのですが、昔はあまり知らなくても、昔は木造のサッシで隙間風が入ってきて、だるまストーブで暖まっていて、特に病気にはならなかったんですね。一酸化炭素中毒とかもなかった。これは家屋が隙間風だらけで、自然に寒気がされていたからなんですね。


でも住宅の基準が変わって、新築の場合は全て密閉です。
意地悪じゃないんですけど、本当は今日は窓を開けたいんですよ。でも窓開かないですね。
住宅は普通に買ったりするとサッシがついてて密閉構造になっていて「隙間風がなくていいな」って思いますが、実は色々問題があります。
特に仙台は寒いので、寒いと余計に締め切っていて換気扇が止まってます。


試しにここの部屋がどうなっているのだろうか?計器を持ってきました。
まずは温度です。朝来た時は19度だったのですが、いま21度です。
今日は暖房はかけていないで、人間の熱ですね。
人間はだいたい一人100W(ワット)発熱しているので、ここの30人ぐらいで3000Wぐらい発電しています。いまだいたい電気ストーブ3つ焚いている感じですね。


そしてこれは、CO2計です。人間は動物なので、酸素を吸って二酸化炭素を吐きます。
部屋に一人とか、隙間風があるとかならいいんですけど。
これぐらいの最新の部屋だと、CO2はたまるんですね。
単位は、ppm。ちょっと危ない感じのする単位だけど、パーツパーミリオンということで100万分の一ってことです。


私がきた時は440ppmでした。CO2は安全なガスなんですが、いちおう法律では、1000以内にしなさいと世界全体で決められていて、これが上限です。
これが5000だと、頭がクラクラしはじめます。



イメージだと、小中学校の文化祭とかしている体育館。暗幕全部締め切ってて、換気扇もないですね。あれがだいたい5000ppmぐらいの環境です。
私が教えている教室でも3000ppmぐらいあります。なので学生が眠そうにしているのは、私の授業がつまらないからではないなと。。。。



このまま講座を進めていくと30分ぐらいで800ぐらいにはなるのではないか?と思うので、換気扇のスイッチを入れてもらっていいですか?
つまり日本の建物は基準以下になるように換気扇が設置されているんですけど、皆さん回さないんです。回してもどうなるかというのも解らない。


では天井の四角いものを見てみましょう。これは三菱電機のロスナイっていう製品で、優れものなんです。
この機種は換気をするのですが、なかに熱交換器がついていて、室内の熱を外気と混ぜないようにして交換してくれるのです。
このタイプは24時間回しっぱなしでもいい機種です。電気代もほとんどかからないものです。


本当に考えないといけないのは学校です。
一番大事な頭を鍛えるために学校に行っているのに、結果としては空気が悪いという。


では、最初の資料を見てみましょう。歴史の話です。
これは東北電力が30年ぐらいにまとめた東北地方電気事業史という歴史書の中にあった、戦前からの100年間の電気の資料です。
大正十一年には東北電力ではなく東北電灯という会社があり、その昔はこんなに電気事業者があり、読み込むと面白いのです。
丸が発電所で、線が送電線。当時は自立分散型発電だったんです。


仙台の送電線は、県北の古川あたりまでしか繋がっていないんですね。当時は各地域の会社経営者や有力者が電気事業を行なっていたんです。
その後日本は軍事国になって、ジュラルミンなどを作るのに電気がいるんです。全国の電力会社が統合されたんです。

でも、この図面を見ると、郡山の電気は県庁所在地の福島に繋がっていない。猪苗代湖で発電した電気は東京電灯(現東京電力)に送られているんです。猪苗代の電気は都電を動かしていたんです。
この安積疏水についても、2月の四ツ谷用水フォーラムの時に皆川先生が紹介してましたね。
〜〜〜そしてこの電気事業の初期の話は、「電気は誰のものか | 田中聡」って本読むと、日本全国の濃ゆ〜い話しが出てきますよ。(たまき)


つづいて今日はエネルギーの話をしているので電気だけではなくガスの話もします。
ここで出てくるのはLNGの話。Liquifued Natural Gasで天然ガスです。世界的にはNGで、L(Liquifued)はありません。ガスは普通に採掘できるものなんです。


日本はあまり天然ガスがとれないので、海外から一度圧縮して液化してマイナス150度ぐらいにして運んでいます。
原価の10倍ぐらいのコストをかけて、日本はガスを持ってきています。
日本は基地局をたくさん作っています。赤い線のパイプラインは、そのかわり2本しかありません。新潟と仙台を結ぶパイプは、仙台の火力発電所にガスを送るためのものです。
韓国は円状にしてあって災害に強い構造になっています。ガスは遠回りをしても怒らないので、何かあった時は反対側から供給することもできる安定した構造です。
中国は西の方にガス田があります。それを長い距離、引っ張ってきてます。日本よりも中国の方がガスは多く使っていて、その半分は自国で賄っています。


これは経産省のホームページで公開されているガス事業者の配置図です。
仙台市は公営ガスを持っていて、いまは日本で一番大きな公営ガスになっています。
もし引っ越す時はパイプラインのある公営ガスのあるところを選んだほうがいいです。でなければ、プロパンガスになるので、だいたい3倍高いです。



日本ではプロパンと呼んでますが、LPG Liquified Petroleum Gasで、石油なんです。
そもそも作りが違うんですよ。石油って液体だけど蒸発しやすいですね。その揮発する部分を集めてきたのが液化石油ガス。日本は石油もないので、中東から運んできています。これは液体なので、ボンベに詰めて運ぶというとても単価が高いものです。


では、世界の話です。
冷房度日と暖房度日です。
ある温度。
人間が快適に暮らせる温度を調べ、外気温との差を、エアコンやヒーターで調製しなければいけない。その温度差を日数分掛け算した数値です。
冷房の時は24度を超える日、暖房の時は14度を下回る日を計算しています。


仙台はちょうど札幌と東京の真ん中ぐらいなんですね。ちょううど両都市の中間の暮らしをしているんです。ただ、東北の人は口が固くて我慢強く、絶対に主張しない。なので、いまの暮らしになっちゃったのです。これ褒めてないんです。
寒さの基準が14度でしたが、世界の基準では18から22度なんです。つまりここで14度で、どてら着て我慢しなさいとなっている。
海外ではヒートテックなんか売ってないです。家の中は暖かいので、出かける時にシャツの上にジャケット羽織って出かけられるんです。


一人当たりの地域別のエネルギーの使用量です。東北は少ないですね。東北人は全員省エネで賢い。。。。じゃ、ないんです。オーストリアを選んだのは、自然が豊かで、ちょっと涼しい。そのオーストリアの2/3しか使っていないのはエコなんじゃなく、貧しいからです。家の断熱性が良くないので、ストーブ焚いて温めようとしても熱が逃げていってしまう。日本の家の保温力がとても貧しく、またエネルギーの価格が高いからなんです。たとえばストーブ。ああいう家の中でものを燃やして排気ガスが出るものなど、海外ではないんですね。


新築の家を建てるということは滅多にないので、いまいる家をどうやって快適に変えていくかという話をします。
こちらのグラフ。縦軸にUA値。横軸は上下に2つありますが、同じものを説明しています。
大事なのは外皮平均熱貫流率と。建物の外側の熱の流れを止めなきゃいけないということです。サイコロキャラメルの壁のところをどうやって断熱にするかということです。


熱というと暖房ばかり思いますが、今の家は密閉されているので冷やすことも大切です。37度とかの気温でエアコンつけてエアコンがよく効くには断熱性が必要なんです。冷蔵庫がそうですね。


熱は見えないんですよ。なのでこんな機器を使います。飛行場で海外旅行すると、こんな機械で発熱していないかチェックを受けます。サーモスキャンと言います。


断熱をするためには、壁や天井、床などありますが、こんなものを入れます。




そしてこれはサッシのカットモデルですね。最新のものですので、これを家に入れている方はそうそういないと思いますが。
ヨーロッパやアメリカは、こういうものが常識で、10年以上前に普及しています。


だいたい住宅というのは、どんなに無垢の木を使ったとしても、住宅2千万円ぐらいのものなら、木材の価格は住宅一棟で150万円あればOKなんだそうです。
サッシ系は、良いものを使うと300万円ぐらいするそうです。でもその甲斐はあると思います。


そしてリフォームするなら、こういうものを使います。これは金属のものと違って熱断熱性が良く、湿気に関しては、乾燥すれば隙間ができ、じわ〜と湿度を調節してくれます。


じゃぁ、さっきのグラフに戻ってみましょう。
横軸をみてください。一番わかりやすいのは地域区分です。
日本の国の建築基準というのは8段階に分かれています。他の国では最低でも0.4なので、北海道の十勝とかと同じ基準で断熱材を入れなきゃいけない。日本の家では断熱材が入っているのは4割なので、庭でテントを張っているのと同じなんですね。


もうひとつの地図を見ていただくと、先ほどのグラフに対応した地域区分が掲載されてます。北海道の区分は1と2ですね。
宮城県は4番で、5から8までは殆ど一緒です。まさにこれを見ると仙台は東京と札幌の中間のように見えます。
ところが数字を見てみると、4と5が近いですね。


冬場の外気が0度で、部屋の中を22度にしたい場合は、22度の温度差があります。
だけど夏場に、外気33度を27度に下げたい時の温度差は6度。ですので、この温度の高低差を川が流れるように熱が動くのを止めればいいんです。
また、この温度差を考えると暖房より冷房の方が外気との温度差が小さい分、効くので、夏場は遠慮なくクーラーを使ってください。
暖房はもっともっと使いたいのですが、今の仕様では延々に温まらないので、どうしようかと考えるとこです、


そこでリフォームですが、私のようにDIYが好きではない方は、こういうものがあります。
イオンの窓リフォームです。
一般の窓の内側にもう一枚、ペラペラでもガラスをつけると断熱性が上がるんですね。ただこれの欠点は、窓を2枚開けなきゃいけない。


旭硝子とかのペアガラスをつかうと、単位が2万円とか8万円とか。施工料金が高くなるので、お家丸ごとリフォームとかですね。
でも、これが世界で最高の性能ですね。
もし、4000万とかで家を建てようというのだったら、モデルハウスの下駄箱とかウォシュレットで感動しないで、真っ先に窓を見てくださいね。


海外では、家の仕様に⭐︎スターマークで品質を保証しているんです。
そしてサッシは変えられないけどって場合にも、断熱性の高い真空のガラスに交換するって方法があります。調べれば調べるほど、今はインターネットがあるので「ガラス」「断熱」といったキーワードでけっこう答えが出てきます。素人の方がどんな苦労をして、信頼できる業者さんを見つけたか?っていうものも出てきます。



なんでこういう情報が巷で手に入らないかというと、訳があるんです。ガラスと私達消費者の間には壁があるんですよ。
ガラスは日本では3社しか作っていません。合戦状態ですが、値段は安くありません。
建物を作るとガラスは使わなければいけないので、値切る必要がないんです。
ガラスメーカーの次に、サッシメーカがあります。これも数社しかありません。
そして建設・建築会社を経由し、建物を販売するディベロッパーも経由します。4段階もあると、なかなか安くなりません。


モデルホームとかでガラスの厚みを最初に見始めると、担当の人が変わるかもしれせんね。どこの展示場でも、用意はしています。Ua値とか熱貫流値とかを口にすると、ビビッとくるかもしれません。
みなさんが、東北の中で動き出すことによって、喜ぶ業者さんもいるんですね「あ。お話のわかるお客さんが来た」と。そうして、その話が建設会社とかメーカーに伝わるんです。


続いて質問の時間です。

20年前に建てた家なんですが、換気とか考えがなかった頃のものなんですが、後付けってできますか?
「できます。ロスナイとか、メーカーの換気ダクトは壁に穴は開けなきゃいけないんですが、取り付けはできます。」


賃貸の家なんですが、寒かったり暑かったりするのをどう対応したらいいでしょう?
「窓や壁を再度チェックして、窓でしたらアクリル板などを、窓枠にピタッとくっつけてあげるだけでも違います。日曜大工ができるなら、アクリル板に桟をつけてあげると、窓枠にくっつきます」

なるほど。東北は特に暑さよりは寒さの方が深刻だから、断熱って大切なんですね。今日もまたもや目からウロコがボロボロ落ちてます。ありがとうございました。

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