ドロをリサイクルして、お花を育てよう!【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

84日(土)に『ドロをリサイクルして、お花を育てよう!』と題し、サロン講座を開催しました。

今回は、東北大学大学院環境科学研究科の高橋弘教授を講師にお迎えして、浄水場で大量に発生する不要な泥土をリサイクルする方法について学びました。

はじめに、高橋先生から「浄水発生土」と呼ばれる泥土について説明していただきました。

私たちが普段使っている水道水は、浄水場で安全な水に生まれ変わります。浄水場では、川や湖から運ばれてきた原水から小さな土砂や浮遊物を取り除いていますが、この取り除いた土砂やごみが「浄水発生土」と呼ばれる不要な泥土の正体なのです。

例えば、仙台市の浄水場で1年間に発生する「浄水発生土」を家庭のお風呂に貯めようとすると、約26,000個の浴槽が必要になるそうです。

これが日本全国になると、なんと約100万個の浴槽が必要になってしまいます。

安全な水を作るためには、大量の「浄水発生土」が発生してしまうのですね。

次に、みんなの机に「浄水発生土」に似せた泥水が配られました。

「浄水発生土」は、そのままだとごみとして処分場に捨てられてしまうのですが、何かに使うことはできないのでしょうか?それが、今回の講座のテーマなのです。

早速、実験をして確かめてみましょう。

実際の浄水発生土は天日乾燥させて紫外線殺菌していますが、今日の実験では疑似廃泥土を使います。

 

まず、廃泥土をよくかき混ぜます。

そこに、細かく切った新聞紙を入れます。

新聞紙が水を吸って、かき混ぜている泥がだんだん重くなってきました。

乾いた新聞紙がすべての水を吸うまで、頑張ってかき混ぜます。

「手が疲れた~!」みんなの悲鳴が聞こえてきました。

「もう少し、頑張って!」

なんだか粘土のかたまりのようになりました。

 

 

 

 

 

次に、ここに白い粉をふりかけます。

 

 

 

 

 

これは「凝集剤」と呼ばれる吸水性ポリマーの粉です。みんなが赤ちゃんの頃にお世話になった紙おむつに使われているものです。

もう少し頑張ってかき混ぜましょう!

泥はどんどん固くなり粘り気が出てきました。吸水性ポリマーが水分を吸水したのです。

最後に、「分散剤」の粉を入れてかき混ぜると、ねばりが切れてポロポロとしたそぼろ状のかたまりになり、土のようなものが出来上がりました。

でも、ドロドロだった最初の水分がどこかにいってしまったわけではありません。ためしに、このかたまりをギュッと手でしぼってみると、ぽたぽた水がしみ出してきました。

 

 

 

 

 

*使用した吸水性ポリマーや分散剤は、微生物によって分解される環境に負荷をかけないやさしい物質を使っています。

吸水性ポリマーや薬品を加えることで、初めはドロドロの液体だった廃泥土が、植物を植えることができるような土に生まれ変わりました。

「では、出来上がった土を使って、早速お花を植えてみましょう!」

「日々草」という、かわいらしいお花を植えてみます。

みんな、きれいに植えることができました。

育て方も教わったので、これからも、きれいな花をたくさん咲かせてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

今回実験した方法は、浄水場から出る廃泥土処理の他にも、震災で出たヘドロのリサイクルや道路のかさ上げ工事の地盤材をつくる時にも使われているそうです。

セメントと古紙を混ぜることにより古紙の繊維がつなぎの役目をして、より強度が増すということでした。

どのくらい固くなるのか、実際にのこぎりを使って確かめてみました。

今回の実験を通して、ごみとなって捨てられるようなものでも、工夫すれば立派な原料や材料として活用できるものに生まれ変わることを学習しました。

みんなでリサイクルにもっと興味を持って、ごみを減らす工夫をしながら地球環境の改善につなげていきましょう。

高橋先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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