落語から環境問題を考える! たまきさんサロンかんきょう寄席 【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

6月17日(日)に、東北弁で落語を語る東方落語プロジェクトの今野家がめらさんを講師にお迎えして、【サロン講座】 「落語から環境問題を考える!たまきさんサロンかんきょう寄席」を、東北大学大学院環境科学研究棟の大講義室にて開催しました。

「落語で環境を考える講座」は、今回で三回目となります。毎回、幅広い年代の方々からの参加申込みがあり、当サロンでは恒例の人気講座となっています。

 

 

 

 

 

今回の演目は

・「金明竹(上)」(きんめいちく)

・「真田小僧」(さなだこぞう)

・「老婆の休日」(ろうばのきゅうじつ)

・「ろくろ首」

・「かすがい」

となっております。では、早速開演です。

まくらは、落語で夏の噺が少ないのは暑いからという話題から。「梅雨」という言葉の由来を教えてもらいました。元々は、カビと雨で「黴雨(ばいう)」と書いたそうです。

 

 

・「金明竹(上段)」

 

 

 

 

 

最初の噺は、店番をすることになった骨董屋の小僧の滑稽噺。店主は小僧の与太郎に貸し借りの断り方をあれこれ教え込むのですが・・・お客とのやりとりをする与太郎のズレた言いぐさが爆笑を巻き起こします。今回は、この落語の前半部を聞かせてもらいました。ちなみに後半は上方からやって来た使いの男に、難解な物の名前を業界用語と早口の関西弁でまくしたてられ、小僧とおかみさんはまったく理解できず混乱していくという噺です。題目の「金明竹」は、京都産の孟宗竹の一種で、難解な物の名が語られる時に出てきます。

 

・「真田小僧」

 

 

 

 

 

頭のいい息子が母親と見知らぬ男との不倫を臭わせ、気をもたせながら巧妙に父親から小遣いをせびり取る仕方噺(しかたばなし)ですが、父親の戸惑いと混乱の可笑しさが、「あんまさん」のオチまで聴衆を飽きさせません。題目の「真田小僧」というのは、この噺のつづきで「それにひきかえ、真田幸村の子どもの頃は・・・」というところから付けられています。

 

・「老婆の休日」 作:桂文珍

暇を持て余した元気なおばあちゃんたちの病院でのとぼけたやりとりを、名作映画「ローマの休日」にかけて創作された落語です。

 

 

指で頭を押さえても痛い、腰を押さえても痛い、体中どこもかしこも痛い。先生に診てもらったら、「痛いのは指の骨が折れているから」。元気だからこそ病院まで出かけて来られると平気で言うおばあちゃん。若い先生が「舌、出して」と言うと、先生をからかって下半身(?)を出してしまうおばあちゃん。愛すべき元気なお年寄りたちの病院でのひとこまが、笑いの内に語られます。

 

ここで、中入りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半は、おなじみの怪談噺から始まります。

 

・「ろくろ首」

 

 

 

 

 

夏と言えば、怪談。今年25歳になる銀ちゃんは、働きもせず母親と二人暮らし。兄貴は嫁をもらって毎日楽しそう。「俺もお嫁さんが欲しい」とおじさんに泣きつく銀ちゃん。そこでおじさんは婿養子の話しを持ちかけます。器量よしで気立てもよく、その上お屋敷住まいのお嬢さんがいるんだが・・・そんなうまい話は怪しいと銀ちゃんが言うと、おじさんは「このお嬢さん、ちょっと首が長い」という。「夜中になると、首が伸びる」という。しぶる銀ちゃんに、おかみさんは「首が伸びるくらい何でもない。あんたの方こそよっぽど問題だらけだ」と言って説得してしまう。早速、銀ちゃんはお屋敷に出向いて行くのだったが・・・この落語のサゲは「お前の母親も、うまくまとまってくれればと、首を長くして待っているんだから」「えっ! おふくろまで首を長くしている?! それじゃあ、家にも帰れない」

 

 

 

 

 

 

・「かすがい(下段)」

 

 

 

 

 

夏の名物と言われる「鰻」ですが、もともとの旬は冬なのだそうです。有名な平賀源内という人が、夏に売れない鰻のために「土用の丑の日には、滋養強壮のために鰻を食べましょう!」と宣伝したのがはじまりとか。離縁した家族が鰻屋で再会するシーンが出てくる人情噺で最後は締めくくりました。

腕はいいが、酒好き、遊び好きで三年前に妻子と離縁した大工。そんな男が、今ではすっかり心を入れ替えてまじめに働いています。偶然、息子と再会した男が子を不憫に思い、小遣いを与え、鰻をごちそうすると約束するところから始まります。息子は、内緒でもらった小遣いを母親に見とがめられてしまう。母親はお金の出所を何とか白状させようと、「玄翁(げんのう)」まで振り上げて見せる。たまらず、息子は父親からもらったと白状してしまうのでした。翌日、鰻屋で三人は顔を合わせ、夫婦親子のよりを戻すことになるのですが、「つくづく子どもは夫婦の鎹(かすがい)だと思う」と言うと、息子は「どうりで、きのう母ちゃんは玄翁で頭を打とうとした」と一言。こういうサゲで噺は終わります。

ちなみに「玄翁(げんのう)」とは、大工さんが使う金槌のこと。「鎹(かすがい)」とは、家の柱など二本の材木をつなぎとめるための、両端がコの字形に曲がった大きな釘のこと。・・・なのですが、最近ではこれらの名称について説明しないと何だかわからないという人が増えて来たらしく、落語もうまくオチがつかず困っているということでした。

 

落語好きの方にはおなじみの演目でしたが、これらの噺をがめらさんの東北弁の台詞を通して聴いてみると、またひと味違った趣きで楽しめるものだと感じました。

 

 

四季の違いによる衣食住や風物の変化など、我々をとりまく「環境」というのは今も昔も暮らしと密接に結びついています。主に庶民の暮らしのあれこれが語られる落語という日本の伝統話芸を通して、楽しみながら「環境」について考えてみるサロン講座は、いかがだったでしょうか?

 

今野家がめらさん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

平 日 10:00~20:30

土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

※8月26日(日)は設備点検のため臨時休館いたします。

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