恐竜はなぜ鳥に進化したのか

恐竜はなぜ鳥に進化したのか

なんだか帰国したばかりだと言うのに忙しくてかなわない。
「自転車レースなんか参加しているからいけないんだ!」っと言われればそうなのですが、まぁ〜これがあったから、僕が自転車でどこまでも出かけて行くたまきさんである訳だし、ニワトリと卵ですね。

ニワトリと卵ではないけれど、時々掲載しますと言った書評ですが、この留守中の2週間で読んだ本は新田次郎の「孤高の人」。単独登攀を続ける加藤文太郎の物語はジーンと沁みますね。あまりにも有名な本なので割愛。でも海外で読むには、遠く日本が心に沁みていいですね。
そしてこの本。恐竜と鳥?なのです。

ピーター・D・ウォード著 「恐竜はなぜ鳥に進化したのか」

我々が吸っているこの大気。大気に含まれる酸素濃度21%は地球に生命の発生する頃から大きく変動しており、特に新しい種の発生と大量絶滅に大きくかかわっている。考えてみれば大気中に酸素を生み出したのは植物性のバクテリアなのだから、当たり前と言えば当たり前のことだろうけど、系統だって説明されないとすっかり忘れている“この”事実を、呼吸法の進化と合わせて順を追って解説してくれる本です。

訓練を積んでいない人間では、簡単に失神してしまう地上の1/3しか酸素量のないエヴェレスト山頂より遥か高い場所を、ナゼに鳥達は悠々と越えることができるのか?鳥の発生元になった恐竜の時代には、ほ乳類は何故に小さい体でノソノソと暮らしていたのか?

巨大昆虫が飛び回っていた時代は酸素濃度が高かったということは有名ですが、この本ではさらに深く突っ込んで、生き物がどんどん“新型の呼吸法”を獲得して行った過程が解説されています。

そして、読んでいて興味深かった点をふたつ上げると。

生き物は水の中から陸に上がってきましたが、僕らはすっかり海から直接上がってきたと思い込みがちです。
海生の生き物には、細胞内と細胞の外との浸透圧の差を調整する仕組みがないんですね。なので、体の水分量の調整の必要のない海から、直接陸上に登るのは非常にハードルが高い。ほぼ、淡水に適応した生き物から陸に上がって来たが正解のようです。ちなみにその時代には、陸上には土がないので、川は谷間をとうとうと流れるものではなく、地上を編み目のように、ただ流れるだけだったようです。

そして2つ目は驚きの事実。
ぼくらの生きている時代は、人間の社会活動で二酸化炭素を排出し、積極的に低酸素時代に向かっているようです。

この本の原題は「Out of Thin Air」
ジョン・クラカワーが著したエヴェレストの1996年の大量遭難事故のドキュメンタリー「Into Thin Air」と言う本があるけど、意識しているのかな?

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