ヨシ原をめぐる生きもの達の冬物語レポート


おはようございまーす!寒いけれど、とってもいい天気。今日は、せんだい農業園芸センターのヨシ原で、色々な生きもの達が、お互いに関わりながら暮らしている様子をみんなで見ていきますよ~



生きもの達のことを教えてくれるのは、夏の観察会でもお世話になった、宮城県森林インストラクターの太田吉厚先生と、西谷理恵先生です!はじめに、夏の生きもの達の暮らしの振り返り。ヨシ原が好きなカッコウやオオヨシキリがいたよ!



次に西谷先生から双眼鏡の使い方を教えてもらいました!双眼鏡の正しい使い方、じっくり教えてもらったことがある人は少ないのでは?自分の視力や、目の幅にあわせて、一番よく見えるように、カスタマイズ。これで準備ばっちり!



カスタマイズが終わったら、遠くにあるものを早速みてみましょう。アイスクリームの絵が描いてある看板の文字、読めるかな?「文字だけじゃなくて、看板のネジまで見える!」遠くがみえるとおもしろいなぁ。



今度は、植え込みの中にかくれているぬいぐるみを双眼鏡で探してみましょう。2種類の鳥がかくれているの、見つけられるかな?自分の目では、近づかないと見えないけれど、双眼鏡を使えば、こんな離れた所からでもよく見つけられるよ!



じゃあ、今度は本物の鳥をみてみよう!トマトのビニールハウスの上を飛んでいるのはミサゴというタカのなかま。お魚が大好きだから、川や海、沼の近くを飛ぶよ!かっこいいね~♪



今日のために、昨日こっそりしかけをしておいたんだよ、と太田先生。寒かったから、ちょっと風邪ひいちゃったみたい。ピンクのリボンと銀色の箱が10こあるから、集めて来て~!



この銀色の箱は、ネズミを捕まえる罠(わな)。せんだい農業園芸センターの周りには、ネズミのような小動物を食べる生きものがいるけれど、それはどんなネズミなのかみんなに見せてあげられたらいいなぁと思って、しかけてみたよ。



あれ、でも中にはネズミは入っていないみたい。軽いよ、この箱。おっかしいなぁ~。



ネズミが大好きなピーナッツもたくさん入れたのに…。「今、周りの田んぼや畑には、作物を収穫した時に、こぼれ落ちた大豆などのネズミのご飯がいっぱいあるから、罠のエサには見向きもされないみたいです。」なるほど!!



ネズミは捕まえられなかったけれど、気を取り直して次の場所へ。今、そこの電線に、モズという鳥がとまっていたんだけれど、この鳥はちょっと変わった行動をします。どんな行動だと思う??



その行動とは、捕まえた虫や小動物を枝などに刺しておくという、ちょっとこわい「はやにえ」という行動!大人の人も、聞いたことはあっても、本物を見るのは初めてという人も多いはず!この写真ではよく見えないけれど、枝をよく見ると…



じゃじゃーん!!枝の先に、虫がささってる!!これは9~10月に「コロコロリーリー」と、きれいな声で鳴くエンマコオロギ。コオロギを捕まえたモズが、こんな風にしたんだって!おもしろい行動をするね、モズって。



ん?地面にもなにかあるの?



これは、モグラの穴!よく見ると、あっちこっちに、モグラが顔を出したあとがあるね。穴の中に手をつっこんだらミミズもいたみたい。



次は、いよいよ、今日のイベントのタイトルにもなっているヨシ原へ!夏は青々としていたヨシも今はこんな感じ。夏の青い空をバックにした緑のヨシもきれいだけれど、冬のヨシ原もなんだか風情があってきれいだよね~



夏はオオヨシキリという鳥が沢山ここで生活していたけれど、冬はどんな鳥がいるのかな?鳥を調べるために、国の許可をもらって、調査をしてみました。そうすると…



みんなもよく知っている、スズメがいました!他には、ホオジロやアオジといった鳥もいることが分かりました。冬は、こういった小鳥たちがヨシ原をねぐらに使っているみたいです。枯れたヨシも生きもの達には大事なすみかなんだね!



他には、こんな動物も。ヨシ原の周りに赤外線カメラをしかけておいたら、歩いているタヌキの写真が撮れました!夏は、タヌキのフンが落ちているのを見たけれど、やっぱり、ここにいるんだねぇ。



今度はちょっと後ろの木を見てみよう。かわいい赤い実がついた木が植えてあるね。これはヒメリンゴ。地面にもたくさんの実が落ちています。これ、リンゴって名前がついているし、美味しそう…


あ~やっぱり!人が見ても美味しそうだもん、鳥にとってもごちそうだよね!タヌキを撮影した赤外線カメラには、ヒメリンゴを食べているカラスも写ってました!



ちょっとかじってみようかな…。本当に美味しそう。



最後は隣りの大沼へ。ヨシ原は、夏の方がギョギョシギョギョシとオオヨシキリの声でにぎやかだったけれど、大沼は、何だか冬の方がにぎやかな声が聞こえる気がするよ…?



それもそのはず!大沼にはこんなに沢山の鳥たちがいるんだもの!冬には、たくさんのカモ、そしてハクチョウがここにやってきます。日差しもポカポカ暖かくて、カモ達も気持ちよさそう。鳴き声もなんだかとってものどかだね。



さぁ、ここで活躍するのが、双眼鏡!練習の成果を発揮する時は今!
どんな鳥たちが見えるかな?



まず目に入ってきたのがこちら。オナガガモのメス。たくさんいるねぇ。
じゃあ、オスは?



「わぁ、かわいい!(女子大生の声)」これがオナガガモのオス。メスとは全然違うね。尾羽がちょっと長くて飛び出しているのが見えるかな?「オナガガモ」という名前のとおり!



もっと遠くにいる鳥もみたい、という子のために用意した秘密兵器もあります。双眼鏡もすごいけれど、こっちはもっと遠くまでみえる!



沢山いるのはオナガガモだけれど、よく見るとオナガガモに混じって違う鳥もいるねぇ。体が黒くて、くちばしが白いこの鳥は、オオバンという名前の鳥。



手前にいる、オナガガモのメスにちょっと似ているけれど、足が黄色で、くちばしの下がオレンジ色のこの鳥は、また別の種類の鳥。オカヨシガモという名前の鳥。



お昼も近づいて、そろそろ終わりの時間だけれど、まだまだみんな、鳥を見るのに夢中。双眼鏡が使えるようになると、冬の楽しみがまた増えるね!そして名残おしいけれど、今日はここまで!



部屋に戻った後は、今日のまとめとアンケート。今日みたり聞いたりしたことでみんな何が一番心に残ったかな?



今日はいろんな生きもの達が、お互いに関係しながら生活していることを教えてもらったけれど、わたしたち人間の生活も、他の生きもの達とたくさんの関係があります!



そんな訳で次回の宣伝!いろいろな生きもの達が使っているヨシ原は、かやぶき屋根や、よしずを作るために人間が昔から使ってきた環境。使わないと、ヨシ原が維持できなくなってしまうので、みんなでどんどん使おう!!



参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介

□どの生きものが何しているのがおもしろかった?

✿モズがエンマコオロギを枝にさしているところ
✿ハクチョウが首を沼につっこんでいたところ
✿ミサゴとハヤブサの飛翔
✿水辺の鳥が、みんな一緒に泳いで逃げていくところ
✿オオバンが歩いている姿がかわいかった
✿ミサゴがエサを探しているところ
✿オナガガモのメスが、けんかしているところ
✿カモのオスとメスで人間から逃げるタイミングが違う(気がした)のを眺めるのが楽しかった
✿夜行性の動物が居心地のよい場所を見つけて休んでいるところ


□今日、みたりきいたりしたことの中で友達や家族に教えてあげたいことは?

✿かすみ網につかまった小鳥の写真
✿生きていくために大切なこと(食べ物、安全な場所、繁殖…)人間も他の生きものも同じ
✿人間がいると、それだけで他の動物が逃げてしまうので、しんちょうに
✿夜行性の生きものが多く、自分たちが寝ている時間帯の世界が意外とにぎやか
✿ミサゴは英語で「オスプレイ」 
✿チュウヒは英語で「ハリアー」
✿カモのオスとメスの見分け方


□今日の感想

✿双眼鏡を使うのは初めて。遠くで飛んでいる鳥をはっきり見ることができるのはおもしろい
✿身近な場所で、生物多様性を感じることができたのがおもしろい
✿すごくおもしろくて、また来たい。
✿本物の生きものを沢山みることができたのでインパクトがあった
✿オカヨシガモやオオバン等、初めての野鳥に感動!
✿自然を守る大切さ…改めて大事なことだと感じた
✿双眼鏡の使い方が復習できてよかった
✿カモの顔が良く見れてよかった
✿夏と冬でみえる景色や生きものが違って楽しかった
✿双眼鏡がほしくなってきた
✿本だけでなく、自分の目でみることは大切!
✿食べる食べられる関係がもっと知りたい
✿ネズミみたかった!

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