「仙台市の鳥」、それはね…


「仙台市の木」はケヤキ、「仙台市の花」はハギ、「仙台市の虫」はスズムシ、では「仙台市の鳥」は何か知っていますか?1971年の市民投票で見事、「仙台市の鳥」の座を勝ち取ったのは、「カッコウ」です。
カッコウという鳥がいることは知っていても、どんな特徴を持った鳥かは知らない人も多いのでは?
 今回は、そんな「カッコウ」の紹介をします。


カッコウの最大のチャームポイントは、その「鳴き声」です。その名のとおり「カッコー」と鳴き、のんびりした気分にさせてくれます。
日本だけでなく、ヨーロッパ等でもなじみのある鳥で、「カッコウ」と呼ばれています。ちなみに、音楽の時間、リコーダーやピアニカの練習曲としておなじみの「カッコウ」はドイツ民謡です。


世界中で知られるカッコウですが、日本には夏鳥として、5月頃に東南アジアから繁殖のためにやってきます。
かつて、生きものはその年の気候を知るための重要な情報源でした。農家の人々にとってカッコウがいつやってきたかということは、とても重要!「郭公(カッコウ)が鳴くから大豆をまけ」と言う、ことわざが知られています。


そんなカッコウ、近年、世界的にその数が減少していると言われています。榴岡公園の隣にある「仙台管区気象台」では1953年からカッコウの初鳴きを記録していますが、観測を始めてから2010年には初めて観測されない年が!!「カッコウの声、きかなくなったな~」なんて声もちらほら。でも今年はちゃんと鳴いてくれたみたいです。来年もちゃんと来てくれますように!


「カッコウってどんな鳥?」なのかを説明する際には、鳴き声の他にもう一つ、忘れてはいけないポイントがあります。それは、ちょっと変わった子育て方法!カッコウは「托卵(たくらん)」と言って、自分では巣を作らずに、オオヨシキリ(写真)やモズ、ホオジロなど他の鳥の巣に卵を産んで、代わりに卵をあたため、雛を育ててもらいます。


このような変わった子育てをするカッコウが生きていくためには、自分の雛を育ててくれるオオヨシキリやモズが生息する、ヨシ原や里地里山の環境を良好な状態で残していくことがとても大切です。


仙台市では、平成29年度より、若林区にある農業園芸センターのヨシ原を舞台にした生きもの観察会やヨシ刈りイベントを実施していますので、興味のある方は是非、遊びに来てくださいね。



<イベントの様子はこちら>
『ヨシ原をめぐる 生きもの達の夏物語』 レポート

<イベントリーフレット> 
『夏の音~カッコウを呼び戻せ!ヨシ原活用大作戦』

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