こんにちは〜。あいかわらず自転車で青葉山まで登って来ました。寒い寒い。
なんだか今年は寒さが一段とこたえるなぁ。だけど小学生は元気100ばいですな。今日はたまきさんサロンでの、宮城野区の枡江小学校の環境学習の取材に来ました。講師の先生は東北大学環境科学研究科の和田山先生です。
こんにちは。みなさんの家には自動車の模型はありますか?それはほぼ、電池で動いていますね。
電池はモーターに電気を流すためにあります。ですが、未来の車には電池は必要ないかもしれません。
今日は電池の代わりに水素で動かす自動車の勉強をしてもらいます。
こちら、本日お手伝いいただく皆さんです。ヨロシクお願いします。
水素は一般的には水から作られます。水というのは、水素がふたつに酸素がひとつくっついた分子構造をしています。
水は、海から蒸発し、山に雨として降り、川を下って海に戻る。私たちの周りにも豊富にある物質です。
この水に電気を通しますと、水が酸素と水素に分かれます。これを電気分解と言います。
ただ、水のままだと電気を通さないので、水に電気を通す物質を混ぜて、電解液にして電気を通します。
水素で走る車はすでに実用化されていて、トヨタとホンダの二社から提供されています。宮城県にはトヨタ2とホンダ1の3台があります。見てみたいなぁ。
画像は水素から電気を作り出す装置です。貴金属の一種の白金が触媒として使われています。
この白金の大きさは0.000002〜0.000003ミリぐらいという超極小サイズ。髪の毛の太さは0.1〜0.05ミリなので。。。想像がつきませんね。ミクロのサイズです。
この水素で走る車は、電気を作るときに水しか排出しないから、空気を汚さないんです。だから未来の乗り物として有望視されているんですね。
では、実験をしてみましょう。
コップに純水(不純物をほとんど含まない水)を入れまして、炭素棒の代わりにシャーペンの芯を2本刺した紙をかぶせます。
このシャーペンの芯に電気を通すための線を繋いで。
電気をとおしてみると。。。。何もおきませんね。
水は電気を通さないんです。
では、ここにクエン酸を投入して
混ぜ混ぜ。電解質にします。
もう一回電気を通すと。。。
ブクブクブク。きたよ〜。電極の棒から泡が立ち上がる。
赤いプラスの線から酸素。黒いマイナスの線からは水素が発生します。
水素の方が泡が多いって?だって酸素1に水素2の、倍だもん。
では、これを実際に水素カーで試してみましょう!じゃ〜ん。箱に入ってますね。でもバラバラ。
そこで、お手伝いのお兄さんたちに手伝ってもらって、組み立てました。
後部の荷台みたいな場所には、怪しいタンクがふたつ。。。酸素と水素だな!
さらに、セパレータを真ん中に載っけます。
セパレータは、水素を反応させて電気を起こすけど、電気を通すと逆に水素と酸素に分解するんですね。
では、実験実験。
電気を流すと、後部タンクにガスが溜まる。ここでも水素の方が、量が多いなぁ。
さて、充分に溜まったので、バッテリーを外して、今度は電池を繋いでいた線をモーターユニットへと繋ぎなおします。
すると、2種類の気体しか積んでいない車体なのに、セパレータから電気が流れて、自動車にライトがついて車輪も回り始めました。
おお〜。走る走る。面白いのは、走った分だけ気体が減っていくんですよね。
と、いうことでご理解いただけたでしょうか?
水素を活用すると電気を起こすことができて、クリーンエネルギーとしてもとても期待されているんです。
ありがとうございます!
本日の講師の先生。お手伝いしてくださった皆さんに拍手!パチパチパチ〜。
では帰るよ〜、みなさんワケルくんバスの前に集まって、記念写真。
はいはい〜。乗って。乗って。
では学校に向けて出発!
今日は、たまきさんサロンに来る前には東北放送で、太陽光発電についても学習したんですよね。1日ご苦労様でした。