トナカイ遊牧民への旅 毛皮民具のてざわりとともに【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

12月17日(土)のサロン講座は「トナカイ遊牧民への旅 毛皮民具のてざわりとともに」と題し、講師に東北大学東北アジア研究センター 高倉浩樹教授をお迎えして開催しました。

講座では、人類学者でもある高倉先生の長期住込み型の調査「シベリアの旅」の追体験と毛皮民具を観察してフィールドノートを作成しました。

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トナカイ遊牧民の食事は、寒さへの対策からトナカイの肉など動物性のタンパク質が多く、日本の食事と比較すると主食とおかずの分量が逆転しています。

日本人の一日平均肉摂取量72gの3倍~10倍の肉を摂取しています。

 

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1960年代から、両親は遊牧する一方で、先住民の子どもは家族と離れ学校のある町の宿舎で暮らすようになりました。このことで多くの伝統が失われました。

現在の遊牧民の多くの家族は町で生活し畜産としてトナカイの飼育のために遊牧しています。

例えるなら、遠洋漁業のように家族の住む町を長期間離れトナカイを遊牧しているのだそうです。

シベリアの冬は平均でマイナス50度まで下がり、河川は20tトラックが走れるくらいに凍り、アイスロードと呼ばれています。

遊牧民は、手作りの毛皮民具を防寒具に使用しています。

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毛皮を着る時は、汗が蒸発するときに冷えるので下着を付けずに着ます。

 

 

 

 

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靴は、内側に毛皮の付いたインナーとトナカイのすね毛を使ったブーツを重ねて履き、暖かい空気を逃さない構造になっています。民具の模様は家ごとに異なり、日本でいう家門のようなものです。

 

 

【2008/3/9 購入 トナカイ毛皮ブーツ・インナーブーツ 素材:トナカイ毛皮

民族名:ネネツ 採取地:ロシア連邦ヤマル=ネネツ自治管区プール地区ハランプール村】

・トナカイのお尻の毛皮は強いので、ブーツの底に使用される。

・トナカイのすね毛は縦長に切り取られ、縫い合わせられてブーツの外側となる。

・人がブーツを履くことは、トナカイの足の状態で暖められるのに近い。

・ブーツを履いた後に膝の下あたりで紐を縛る。

・紐の模様は家族が考案しおしゃれを競う。

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それぞれが選んだ毛皮民具の寸法を測り観察し、絵や写真を取り、資料や高倉先生に質問をしながら記録をとり自分だけのフィールドノートを作成しました。

 

 

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トナカイ遊牧民の暮らしから、土地にあった生活と文化の発展を知ることができた講座となりました。

高倉先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 

 

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