「杜の都の凸凹さんぽ」超天気が良くって、超運が良くって、超楽しかったですよ。

杜の都の凸凹さんぽ25

毎度毎度の、たまきさんブログ。え?なんか始まりがナニかにって?ええ。ええ。今日のゲストはアノお方ととっても縁の深い方なのですよ。
東京スリバチ学会から、会長の皆川典久さんをお呼びして「杜の都の凸凹さんぽ~歩いて知ろう、青葉山~」を、物凄い〜〜〜長さで、ブログで前篇・後篇でお届けってのもヘンなので、丸ごとお届けします。これでもダイジェスト版なんですよ。
なので、前半の講義を飛ばしてお散歩だけ読みたい人に、ここにワープスイッチをつけとこう。
 
■☆●ブログお散歩編にワープ●☆■


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はい。まずは座学編から始めましょう!これもなかなか濃いのですが。
「皆様たまきさんサロンへようこそ!今日はみなさんと青葉山を歩いてお散歩します。天気も良くって良かったですね!よろしくお願いします。
さっそく講師の先生を紹介します」


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東京スリバチ学会から、皆川先生です。
こんにちは。皆川です。
「すべての坂はスリバチに通じる」
これがスリバチ学会のモットーです。
そして、似た名前の団体に東京坂道学会というのがありまして、こちらはタモリさんが主催しています。
(ごめんね〜権利関係で写真なし)



杜の都の凸凹さんぽ05

そして、似た者同士の縁で「タモリ倶楽部」に出演させていただいたのが、後の、ぶらタモリに通じるのです。
—–ヒソヒソ。あの、ぶらタモリの製作陣(東京のNHK)って、震災のちょっと前に仙台にいた人たちなんだよ〜。だからあんなにリッチな番組なんだよ〜。思い入れも違うんだよ〜。これは内緒ね〜。(たまきの怪しい情報)


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仙台の地形の面白さ。町が台地の上にあるってことですね。そして城下はほとんど田んぼだった。


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広瀬川のような大きな川は、崖の下を流れている。
また、青葉山は山って名前がつくのに山頂がほとんど真っ平らである。


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などと、色々と特徴があるので、これを地図を使って他の都市と見比べてみましょう。


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まずは、東京と比べてみると、市街がとてもコンパクトです。
——-東京のなかでも、江戸って台地の上じゃなく、下町低地の一角なんですよ〜。(たまき)


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こちらは鎌倉。
三浦半島の付け根にあって、三方が山に囲まれています。天然の要害ですね。
源頼朝が鎌倉幕府を開きまして、要塞都市としては都合がよかったけど、発展性がない。。。


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では、大阪。
こちらは低地なので、大都市を作る要件が揃っていますね。


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そして京都。こちらは三方が山に囲まれた盆地ですが、京都は水が良かった。地下には琵琶湖に匹敵する地下水が貯められて、水と同じぐらいこの時代には大切な燃料である木も周囲に沢山ある。こうやってみると、都市に必要な要件がわかってきますね。


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では仙台。
台地の上を流れている川は梅田川だけです。だから四ツ谷用水を引いてくる必要があったのです。
そして台地の下には豊かな土壌の低地が広がっています。このあたりは、縄文海進の頃には海の下でした。(縄文時代は、海面が今より高かったのです)
ただし、政宗は都市を低地ではなく段丘の上に作った。
これは、低い土地は水が豊かで、土壌も恵まれていますが、水害のリスクが大きかった。津波にもたびたび襲われています。
対して高いところは水がないけど、安全であるということです。


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では、東京を見てみましょう。東京には台地の上に典型的なスリバチ地形があって、北から石神井公園、妙正寺公園、善福寺公園、井之頭公園、神代公園と、たくさん水の湧き出るところがあります。
(ボクの家の近所には石神井公園があって、よくザリガニ取りしたなぁ〜。井之頭公園でカップルがボートに乗ると別れるって言い伝えも。。。地元民なもので)


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家康が飛ばされた東の荒れ地だった武蔵野には水がない。低い土地は湿地で水が悪く、むしろ排水しなきゃいけない。そこで、玉川上水を掘って、江戸の町に水を引いたのです。
(ほかにも千川上水とか野火止用水とか、学校でウンと教えられたっけ)


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そして仙台です。
青葉山が山頂が平らなのは、元々は海の下だったからで、時とともに日本列島が隆起したからなのです。
台地は北から上町台地。中町台地。下町台地と南に向かうにつれ徐々に低くなっていますが、これは広瀬川が時とともに南下して、削っていった結果なのです。


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こちら、戦災にあう前の大手門です。今は復元された脇櫓のみが残っています。
(門を閉めちゃうと、この櫓の上から狙い撃ちにできるんですね!ってのは最近城好きのボク)


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この大手門から入った石垣が平成の最初の頃に積み直しがされまして、中から古い石垣も出てきました。
初期の頃の石垣は、近代の角と面が加工された綺麗なものと違って似た形を揃えただけの野面積みでした。地震のたびに崩れては直した痕跡が伺えます。


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青葉城です。東に広瀬川。西は山林。そして南には深い渓谷の竜ノ口渓谷がありますが、こちらは興味深いので後ほど。そのようにして三方を天然の要害に囲まれ、北側からしか攻められないやとなります。
徳川に配慮して天守閣はなかったと伝えられていますが、行ってみると「ああ。ここに天守閣は、いらないや」って思う地形です。
これをみると、江戸時代の武将は地形マニアだってのがよく分かります。


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そして、竜ノ口渓谷ですが、青葉山の先には経ケ峰と愛宕神社という特徴的な地形が続きます。この3つはほとんど同じ高さです。なぜなら、もとは一つの山だったからです。
竜ノ口渓谷を流れる竜の口沢が、谷を深くし、広瀬川が山を分断してしまった。では、竜ノ口渓谷がなんでこんなに深くなったか?ですが。。。。


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広瀬川が蛇行して竜の口沢から水を奪った(河川争奪)結果、想像するに谷の出口に滝ができて沢水の流速が早くなり、谷を深く削りながら上流へと引いて行ったのではないかと考えられます。


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仙台を地名でみてみますと、不動谷、清水小路に清水沼。榴ヶ岡は地下で逆断層があるから丘になっており、やはり水に縁があります。


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ということで、皆川さんは東北大学工学研究科で、水資源から町を考え直す活動を行なっています。


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「すべての水田は棚田である」
水を蓄え流すというのは、エネルギーを解放することなんですね。
高低差があるということは、それだけエネルギーのポテンシャルがあるということです。


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環境に優しい暮らしを選択しライフスタイルを変えるということは、便利を追求して後戻りができなくなっている近代化に、エネルギーを増やす新しい糸筋を示すものなんですね。そのヒントが地形と水系の活用にあるのです。


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と、いうことで座学は終了!や〜。これだけ記事書いてても、本日の写真のほぼ1/4だよ。どうしよ〜!


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はい。冒頭からワープしてきた皆さんヨウコソ。
これから実際に青葉山を歩いて、地形の凸凹を実感してみましょう!


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しかし今年のロケは天候に恵まれていますね〜。昨日まで大雨だったのに、もう気持ちよく晴れ。
では、出発進行!


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まずは。サロンを出てから東西線の駅の前を通過。


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用がないと通ることがない、大学構内ですね。
裏手のトンネル脇から亀岡八幡を目指します。’


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ひょ〜紅葉が綺麗です。
今年は秋になったかと思ったら、急激に冷え込んで。。。寒い寒いと思ったら暑くなってと。


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こういう年は、紅葉の色づきも良いのですよ。


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おもしろいのは、写真担当の僕が走ってると、皆川さんも横で走って「光が綺麗だ」とか言い合っていまして、


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ときどき本日の講師が写っていない。


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大学構内から裏手へ。こんな通路があったんだなぁ。


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秋だね〜。


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高良玉垂神社です。裏から入ると違うもあるのだね。


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あまり人が来ない神社に、裏手からゾロゾロやってきたので、神社巡りしてた先客さんが驚いていた。


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はい。お参りもしましてと。


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心がけがよろしい。


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亀岡八幡は1100年代創建の神社で、もともとは福島は伊達にあったそうな。
政宗が都を作って一緒に移ってきて、岩出山、そしてここへとやってきた。
八幡といえば、鎌倉の鶴岡八幡宮。ならばこちらは亀だ!ということで、縁起のいい亀の名をもらったそうな。
ここから松尾芭蕉さんは金華山を詠んだそうな。


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しか〜し。すごい階段。


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みんなが恐る恐る降りているので。


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横から撮ったら、こんな角度。
40度ぐらいあるんじゃない?しかも谷側に傾いているし、苔も生えている。


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つまづいたら、全力疾走するしかないですな。


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・・・・・ぜんぜん降りて来ない。あ。ゆっくりでいいですよ。


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なので、降りるついでに記念撮影。


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神社出口に沢がありました。
この沢は、下流に行くに従ってどんどん広くなって、なんと西道路には2つトンネルがあって、あいだに谷がありますよね。あれの元だとか。


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せっかく降りたのに、またもや急坂を登り返す一行。


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東北大学植物園へ。


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日本の大学には、東京大学。北海道大学。そして東北大学と3箇所にのみ植物園が併設されているのですが、放っときっぱなしで管理しているのはココだけだそうで、とても貴重な雑木なんです。はい手抜きではなくて。


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光が綺麗だなぁ〜の一瞬。


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またもやスリバチの底へ。
でもこうやって見ると、都市のすぐそばに緑があるって、素晴らしいなぁ。


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貴重な自然ですよ!


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クマ。。。。。


ここは山屋敷といって、弓を専門にした下級武士が暮らした土地だそうです。土手に向かって撃ってたのかな?


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橋。この橋の左手に民家が一軒だけあって、マイ橋なんです。


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そのまま下ると、東北大学テニスコート。
「昔はお金持ちじゃないとテニス部には入れなかったんですよ〜。車持ってるとかね」
そうですか。いづこも一緒だね。


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そしてビンボーな学生さんは、貧○食堂と呼ばれた学食で110円の蕎麦と揚げ物食べてたそうな。
うちの大学では水飲み学生ってよばれてたけどね。
そして○民食堂は今では改築され、オサレなカフェになってます。でもカツ丼は食べられるよ〜。


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そして僕らは、お外でアイスを食べました。
ミントチョコ派が3名もいたけど、皆川さんはミントが苦手だそうです。<<それって必要な情報か?


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さて、川内キャンパスを出て、萩ホール方面へ。
なんとここにも谷がある。


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三太郎の小道を通ります。


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秋だなぁ。


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ここは仙台城の二の丸跡。後期の政治の中心となった場所です。
なぜココが?江戸時代は平和になったので、山のてっぺんに毎日登るのが面倒になったからだそうです。
そして、文久二年の城下の絵が残っているのですが、構図から言って、まさにここから描いたようです。


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脇櫓の前まで来ました。
こちら、戦災の後に市民の募金で立て直したのですが。。。。お金が足りなくなって、チト小さいとか、まぁ裏にはいろんな事情があるそうです。


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では、これより大手門を抜けて、仙台城へと登ります。
せっかくだから、徳川がたになった気分で、城を落とす気持ちで行きますぞ!


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やぁ〜と、青信号を渡りますと、あちらにも似たような一団が。博物館の見学ツアーでした。


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まぁ。伊達の家臣たちはこの際放っといて、登る登る。
この急坂しか攻め様がないのはやはり。大変なものです。


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さらに道が鉤型に曲がって、中門がある。
ここまで詰めて来ても、さらに門を作って待ち構えているんですね。
さて?なんで道が門のとこで曲がっているのでしょうか?
道路を曲げると、三方から門前に向けて矢を射ることができるからなんですね。恐ろし〜。


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さらに元気を出して登ろう!えっちらおっちら。


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とうとうたどり着きました。仙台城の石垣です。これは。。。上から弓矢でバンバン撃たれたら、もうどうしようもないなぁ。


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どうです?この感じ。地形をよく利用したとわかるでしょう?


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ではでは。神社の鳥居をくぐりますと。


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イタァ〜皆さん勢揃いでいました!。伊達武将隊!


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これがねぇ。本当にツイていたんですよ。
昨日行うはずだった演舞が雨で延期になって、僕らが到着した5分後には移動しなきゃいけなかったという強運さ。
みなさん一緒に「ズンダモチ!」


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そして日は落ちるよ青葉山の向こうに。


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山の上から見る、城下町。
仙台ってね〜。海外から帰って来ても、あまりギャップを感じないんですよ。
バルセロナとかリスボンとか。確かに綺麗ですよ。でも、仙台の街もなかなか負けていないぐらいに美しい。
これが成田空港だとガッカリするんだけどね〜。


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そして、青葉山。経ケ峰。愛宕神社の三連続を、遠目に見る。。。同じ高さだなぁ。


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さてさて〜帰るよ。


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下りは急坂の途中で折れて、博物館の方に。
このつづら折れの道が、もともとはお城に通うための道だったとか。


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博物館の横には沢水が出ていて、この水でお酒を仕込んだと言われる。


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博物館の横には、市内を説明するのにちょうど良い地図もある。


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仙台は日本フィギアスケート発祥の地でもあるんですよね。
「今はもう凍らなくなりましたが、昔はあの池で、幼少の荒川静香も滑ったという」「滑らない滑らない」


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いやぁ〜長く歩きましたね。
公開講座でこれほど歩くものも珍しいのでは!さすがサロン講座です。


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国際センター駅が綺麗にライトアップされています。


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では、本日はお疲れ様でした。
なにより、時間通りにこの距離を歩ききれたのは、嬉しい限りです。
歩くと見えてくるものが沢山あります。歩くことで、環境のことを考えていただけますと、嬉しい限りです。


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では、今日の皆川先生に拍手〜♪
そして最年少で歩き通したお嬢さんにも拍手〜♫

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