Kurax 天文Cafeで「月と流星」のお話し

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寒い日が続きますね。寒いといえ、天文観測には空気が澄んでいて条件が良かったりします。僕も時々夜空を見上げては木星や土星を見かけると、ゴソゴソ望遠鏡を出してきて衛星見物なんかを楽しんだりします。
ってことで本日ですがKuraxで天文ボランティア永井船長の講座「天文Cafe」が開催されるというので、まずは何よりお話を聞いてみようとやってきましたら。。。なんとコアな永井さんファンが集っていまして、昨年の七夕青葉城観測会からすでに何回め???ってお客さんも来ています。


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紹介するまでもなく、たまきさんホームページではいつもお世話になっています。永井さんです。僕らの講座では「光害(ひかりがい)」を中心とした夜空の環境、そして光で街が明るくなりすぎることでの生き物の影響などをお話しいただいていますが、本日のお題は「月と流星群」です。
月ですか。身近な存在ですが、改めて望遠鏡で見てみることは少ないですよね。僕だと「あ〜あそこに立った人がいるんだ。。。」なんて思いますが。
さてさて講座に戻ります。
「地球の大きさは直径おおよそ12700km。対して月の大きさは3500kmほどです。」


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そこで地球の大きさを地球儀の30センチとすると、月の大きさは、だいたいこれぐらい。
「柄杓ですか!」
小さいですね。この小さな月が地球の周りを回っています。


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では、地球の周りを回っているものには代表的なもので人工衛星があります。昨年の青葉城では、日が沈んだ直後のまだらな群青の空をISS国際宇宙ステーションが太陽の光を受けて輝きながら横切って行く様子が見えました。
では、そのISSはどれぐらいの高度を飛んでいるかというと400kmぐらいの位置です。地球儀で指すと1センチほどの高さでしかないです。


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では、月はどのあたりになるかというと、直径12700キロの地球の上38万キロの位置にいますから、なんと9メートル。部屋の反対のこんな位置になります。


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では、太陽はどれぐらい離れているかというと、1億5000万キロ。月に対しておおよそ400倍の位置にあります。そして太陽の大きさは、月の直径のおおよそ400倍の大きさです。この数字の偶然さが、私たちに日食という現象を見せてくれるんですね。


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ちなみに地球の軌道は真円ではなく楕円で太陽の周りを回っていますので
太陽に対して近い時>>月より少しハミ出て金環日食
太陽に対して遠い時>>月に全部隠れて皆既日食
となるんです。

ちなみに地球と月と太陽が同じ面に並んだ時に日食や月食は起こり、21世紀の100年間では月食は142回、日食は224回起きます。
—-あれ?でも感覚的には月食の方が数が多いような。。。


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それは日食が、月の影が地球に落ちて直径150キロほどの暗い影を落とすのと、月の4倍ちかい直径がある地球の影に月が入るのとでは条件が大きく違うので、月食のときは地球上のどこでもだいたい同じように見られますが、日食は見られる地域が限られているのです。
ちなみに写真は昨年10月の月食の模様。僕も家から見ていましたが、欠け始めから終わりまで綺麗に見えましたね。


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ところが!関東は曇っていてぜんぜん見えなかったそうです。なんと仙台は恵まれていたことか。
こちらは拡大した写真です。月が赤く写っていますね。そして月が隠されているので、周囲に星々がよく見えます。
月の赤い色は、人の目ではなかなか見えないそうです。人の目は色を認識する神経と形を認識する神経が別々に備わっていて、暗いところでは形を認識する神経が優先的に働くそうです。っでないと、暗い部屋に入ってすぐに目が慣れないと足元のガラクタなどで転んでしまう。とにかく形だけでも判断できるように出来ているんですね。


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じゃ、なんで赤く見えるのかというと。
太陽から飛んできた光には波長がありまして、波の少ない赤色は地球の大気の中を直進しやすいけど、波の多い青い色は空気にぶつかって拡散しやすいんです。なので、地球の影に入った月には赤いが多く届くことになって、赤色に光って見えるそうです。なるほどね〜。
ちなみに、空が青いのも上空の大気で青い光が拡散しているからだって。


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では今年の天文イベントの紹介。
4月4日にまたもや月食が見られるそうです。時間も早めの午後7時15分ぐらいから欠け始まって、午後10時45分ぐらいまで。ただし今回は皆既の時間が短めで、おおよそ13分ほどしか続きません。昨年の1時間も暗かったのとは大きく違いますね。


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それは、地球の影の端の方を月が通り過ぎるからだそうです。
太陽>地球>月
この3つが綺麗に同じ面に並んだ時に月食は起きますが、軌道がお互いに少〜しズレているから起こる現象なんですね。
ということで、月食の話はここまでなんですけど。。。もう随分時間が押しています。船長。


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では駆け足で流星のお話です。
流星の正体は彗星が太陽の周りを回るときに撒き散らした塵なんですね。
彗星はよく汚れた雪だるまなんて言われ方をしますが、彗星をつくっている氷が太陽の熱で溶けて吹き飛ばされ、軌道上に残していった塵が地球の大気に落ちてきたときに、空気抵抗で発火し、厳密には高温になった空気が光っているそうです。
そして、軌道上に残されたチリの帯に地球が入って流星がたくさん落ちてくるのを「流星群」といい、それ以外の単発の流星が「散在流星」と呼ばれています。


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なので、流星群には由来になる彗星があり。有名なところでは「しぶんぎ座流星群」「ペルセウス座流星群」「ふたご座流星群」「しし座流星群」などがあります。

あ!しし座流星群は2000年頃に見ようとしたことがありました!
33年周期の彗星。これが曲者なんですね。


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そして年によって月齢も関係してきます。月が明るいとまぶしくて全然見えないんですね。
こうやってみると、「ふたご座流星群 12/15頃」「しし座流星群 11/16頃」が条件が良さそう。
ちなみに、流星群に星座の名前が付いているのは、ちょうど名前になっている星座の方向を中心にして流星が放射状に流れるからなんだって。だから、星座を見ていても違うところに現れるわけ。


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ちなみに、過去の北米でのしし座流星群の版画が残っているそうですけど。これはもう流星雨と呼ばれる現象だとか。うわぁ。。。こんな現象見てみたいな。
ちなみに年号を見てみると、1833年に1866年。さらに33ずつ足していくと。。。。1998、2031。お〜!あと15年ちょい。


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てなことで、永井船長の講座は概ねこの辺まで。何か質問は?
「流星が人工衛星にぶつかることはあるのでしょうか?」
「流星が現れるのは高度100kmぐらい。人工衛星は400kmぐらいのところを周っていますので、流星とはぶつかりません。ただ、宇宙にはそれ以外にもロケットを打ち上げたときのゴミ(デブリ)なんかも秒速7.7kmなんてとんでもないスピードで回っていますので、そちらの方が心配です。地球を1周で90分。1日で16周もしてしまうスピードなんですよ。」


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そういった宇宙のお話は、尽きることがありません。
実際のところ講座もあっという間に規定の時間を過ぎてもまだまだ。。。ということで、天文Cafe、そのほか宇宙のイベントや観察会など、今年もいろいろ企画したいと思います。
それでは、永井船長ありがとうございました。

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