東北福祉大学のエネルギーセンターを視察するバスに乗せてもらいました。

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本日はちょっと真面目。
仙台市地球温暖化対策推進協議会の皆さんが、バスを用意して東北福祉大学に設置されている「エネルギーセンター」の視察に出かけるということで、ちょっと僕もおじゃまさせてもらい、太陽光や燃料電池など、様々な発電施設を見せてもらうことにしました。


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ところでチャーターしたバスの後ろの窓には、何やらカーボンオフセットのメッセージですね。愛子観光さんは路線バスの排出する温暖化ガスを、カーボンオフセット証書の購入で相殺されたとのこと。
「このメッセージ。結構目立つんで、読まれてますよ」
路線バスでのオフセットは全国でも初とのこと、1月14日付の河北新報でも紹介されたそうですよ。

愛子バスの取り組み>>


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そして、本日の視察バスもカーボンオフセット。東北福祉大までは車庫を出てから34キロで、排出する二酸化炭素では16kg分だけ走ります。ということで、あらかじめJ-クレジットの排出権を購入してました。
カーボンフリーコンサルティング株式会社の池田さんより地球温暖化対策推進協議会会長の横山さんに証書を授与。


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今日のオフセットした排出権は、岩手県の養鶏業者の株式会社アマタケさんがブロイラー飼育のためのボイラーを、重油から木質バイオマスに切り替えた際に創出した分だそうです。


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ではでは。参加者の皆様も集まってきましたので、そろそろ出発しましょう。


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バスの中でも説明は続きます。
活動にともなう二酸化炭素の排出量は使用される燃料の量と、さらに燃料の種類別に係数があり、例えばガソリン1リットルにつき2.3キロ、ディーゼル燃料だと2.6キロなど排出係数を掛け合わせて計算します。
だけど販売単位は1トンからということで、今回は大盤振る舞いで1トン分のオフセットでした。


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そうこうしているうちに東北福祉大学に到着しましたね。


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しかし。。。午前中はポカポカ陽気だったのですが、さすがの1月末の仙台は寒い。


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では、仙台市地球温暖化対策推進協議会の横山会長から開会の挨拶です。。
「え〜。常日頃から温暖化対策に関心を持っていただき、応援していただけていることに感謝します。
そして、本日は視察の場としてエネルギーセンターの公開に協力していただいた東北福祉大さんにも感謝します。」


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さらに管財課大石さんより東北福祉大学エネルギーセンターの説明です。
「当センターからはせんだんの丘、せんだんの里、せんだんホスピタルなど3カ所にエネルギーを供給しています。
エネルギーセンターで発電した電気のほか、発電機から回収される排熱を利用して給湯や暖房に利用しています。」



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続いて広報課の榎本課長から東日本大震災当時のお話です。
「3月11日の東日本大震災罹災直後の東北福祉大では系統からの全電力を喪失してしまい、自動車のバッテリーなどをつないで呼吸器疾患の方の酸素吸入器などを動かしていました。
当時もエネルギーセンターは稼働していたのですが、電圧の急激な変動に耐えきれず発電機の安定器が停止したまま起動ができず、当時はシステムの担当者も常駐していなかったので発電もできない状態でした。そして、電話もケータイも通じない中、2時間徒歩でやってきてくださったのがとなりの方です。」


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NTTファシリティーズの中田さんです。
「当時は系統の電力は切れていましたが、重要施設ということでガスは優先的に供給されていました。ただ、起動にはまとまった電力が必要ということで、まだ動いていた別棟の系統からスタッフが電気をつなぎ、震災から23時間後に稼働し、本格的に電力が復旧するまでの45時間、施設に電力を送りました。この結果、「震災などの大きな自然災害の際にはコージェネレーションシステムは役に立つ」ということが知られ、今までも多くの方が視察に訪れています。


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それでは、実際に現地を見に行ってみましょう。
この衝立の向こう側にあるのが新電力ネットワークシステム実証研究の施設です。NEDO 独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構の実証研究施設の公募実験に採択され設置された施設です。


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この壁は二種類のコンクリートを組み合わせて作られており、外側が音を通さない密度の高いもの。内側には音を吸収する密度の低いものを採用し、発電施設から発生する音が外部に漏れるのを防いでいます。


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こちらは震災復興の際に富士電機から贈呈された燃料電池です。
エネルギーセンターの開設当時は米国製の燃料電池システムが据え付けられていたのですが、部品などの維持管理費が高額なため一旦撤去し、後日ひとまわり小さなシステムが提供されるということで、残されていた基礎に設置してもらいました。


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続いてこの大きなダクトはガスエンジン発電機の排熱筒になります。仙台市ガス局から供給される都市ガスでエンジンを動かし、発電をして余った熱を排出しているのですが。


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すべての熱は回収できませんが、排熱を熱源として回収し利用すると、今以上に効率が良くなります。


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ちなみに先に紹介した燃料電池からも熱が出るので、ガスエンジンコージェネと併せて熱交換器経由で


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あちらのせんだんの里と


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こちらのせんだんホスピタルに送って暖房や給湯に利用しています。
地上では太い断熱材に保護されていますが、途中の経路は地下を通っています。


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ちなみに、扉が閉まっている状態ではそれほど大きな音に聞こえないようでも。


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「ガ〜〜〜〜〜〜。」
開けるとエンジンの動作音が、けっこう大きく響き渡ります。


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中に入っているのは、ほんとうにエンジンそのものだそうで、ガスでクランクを回して、発電機をぐるぐる回すのですね。


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そして、こちらは各種多様な発電施設から得られた電気を安定化させる施設です。


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こちらは太陽光発電用のソーラーパネルです。
設置角度は仙台市あたりだと30度ぐらいが良いそうです。(地球は丸いからね)
そして30度だと雪は積もっても自然に落ちてしまうのですが、下に小山ができるとどんどんパネルに貯まってしまうので、やっぱり雪かきはしないとダメです。


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このパネル。ひとブロックで178Wの発電ができて、この場所だけで273枚設置されています。
7〜8年前のモデルなので、今はもっと効率が良いそうです。


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そして通路にも太陽光パネルが設置されています。こちらは通路の道幅が無くなってしまうので60度の角度に設置しました。これで発電の効率が落ちるかと思われたのですが、意外に減らなかったそうです。


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ということで、駆け足で見学してきましたが東北福祉大に設置されたエネルギーセンターでした。
「本日はお越しいただきましてありがとうございました。」
今は震災の教訓を踏まえて、中田さんが常駐されてメンテナンスされているとのこと。ご苦労様です。


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はい。皆さんで拍手〜♪


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ではでは。う〜寒い。
今日は本当に寒かったんです。ではバスで戻ります。

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