僕が今の暮らしに至るまで〜。

内田さんの本

内田さんの本です。僕はこの見慣れない本が池袋の東急ハンズの書籍コーナーにあるのを見つけ、「何だこれ?」って思いながら、この本は買うべきだとピンと来て入手しました。今では宝物です。

このたまきさんブログ。僕の正体を知る人には大ウケになっているようだ。
なんせ僕そのまんまらしいから。

僕(たまきさん)が今の暮らしに至るまで〜を、何かのタイミングで書くべきだなぁ〜と思っていたので、小だしにはせずに今日のブログで僕の20代なかばから今までのダイジェスト版を書いてみようと思います。

大問題かもしれないけど、もともと僕は環境に関心があって、熱心に社会貢献活動をしてきた訳ではぜんぜんありません。むしろ若い頃の僕は、オフロードバイクで関東の山の中を走り廻っていました。

それが良いのか?悪いのか?悪いとするとオフロードバイクがぜんぶ悪者になってしまうけど、たぶんそうではない。
若い頃なんてそんなものです。「自分の家からどこまで行けるのやら?ちょっと昨日のその先へ、もう少し先の世界を見に行ってみよう。」そんな単純な動機で週末がやってくる度に、長野だ北陸だ、北海道だとテント担いでアチコチを転々としてました。

その当時に影響を受けたのは、モーターサイクルジャーナリストで、今では海洋ジャーナリスト、東京海洋大学非常勤講師の内田正洋さんです。
この人カッコいいんですよね。ず〜っとオートバイで海外のデザートレースに出ていたのに、ある日突然、シーカヤックに乗り始めちゃいました。

一度だけ内田さんちに行ったことがあります。当時は三浦半島の、逗子のもうチョイ先の海辺に面した小さな丘の上に家を借りて、家族3人で暮らしていました。
僕が立ち寄った頃は、すでにモータースポーツのライター稼業からは退いていて、生活なんてクヨクヨ考えるより、シーカヤックさえ漕げれば良いんだと、当時はマイナーだったカヌー専門誌に記事を書きながら暮らしていた。
日中、気が向くと海に出てカヤックを漕ぎ、仕事が入ると1週間でも2週間でも、部屋にこもって働いていて、僕はそんな内田さんの不思議な暮らしを見て、身の回りで全てが解決する小さな暮らしっていいなぁ〜って思ったものです。

バイク時代の僕

たぶん検索しても出ないから書いちゃおう。Finke Desert Raceに出ました。100キロ以上のスピードで、巨大なウオッシュボードのダートを230キロ走るレースです。

その直後に僕は職場を辞め、一年ほど海外をブラブラしてました。オートバイで、オーストラリア中を旅してまわってたんです。
旅の途中では多くの人に出会いまして、夜にバックパッカー(超安ホテル)で息のあったオーストラリア人とビールを飲みまして、

「彼女がブリスベーンに住んでいるから、生まれ育ったメルボルンから引っ越してきたんだ。」
「仕事?見つけりゃいいさ。」
「故郷を離れて?そんな暮らしもあるもんさ。」
「この街は気にいってるよ」

なんて話を聞いていたら、「あ。人って別に自分で住むとこ決めて、気にいったところで好きなように暮らせばいいんだ。」と、気がついた訳です。当時は世界中を日本人が旅をしていた時代で、のちのち「自分探しの旅」なんて言葉が出来上がりましたが。僕は自分探しというより、自分の納まる空間を探していたんですね。
26にもなって、やっとですが。

そして僕は日本に帰ったあと、やっぱり半年ほど日本を転々とし、チョビッとだけ東京で働いたこともあったけど、やっぱり住みやすい場所へと〜仙台に引っ越したんです。だから。わざわざ選んで移住までしたこの街は大好きです。

カヤックも漕いでる

僕のカヤック。もの凄く癖のある銘艇。アークティックレーダー。

仙台では、これは確実に内田さんの影響でシーカヤックを始めました。
三陸はカヤック乗りにとっては天国のような場所なんです。

そしてオートバイは。。。。自転車になってしまった。こちらは、世界の冒険レースの流れもそうなんだけど、辺境とか過酷な場所で行われていたモータースポーツは、どんどんとロケーションよりフィジカルやメンターな部分に冒険を求めるようになり、今ではヨーロッパやオーストラリアなどの砂漠や山の中の辺境の地で、かーなり過酷な自転車のステージレースがたくさん開催されてます。僕はそんな冒険に憧れて、とうとう自転車乗りになってしまった。

そして、40代も半ばになって特に思うこと。
海の上から陸をみた人間にとっては、家とかと土地とかクルマとか、限りある場所に線を引いて所有して、人より多くのものを持っていいもの買って、比べて優越感に浸ったりとかが、どうでも良くなってくるんですよね。

所詮は海の上に出れば、僕らはとてもちっぽけな存在で、荒波の中で自然に生かさせてもらっているだけです。
デッキの上に乗っかる荷物と、自分のポケットに入るものぐらいしか持ち物は必要無い。むしろいらない。
いっぱい持っていると邪魔。でも、それで充分じゃん。

そんな身軽な暮らしを始めたところ、僕は意図せずして生活がどんどんと環境に優しいものへとシフトして行きました。だから、僕は環境への負荷を減らして暮らしましょう〜なんて、たいして思っていない。
だけど、無駄なものを放置して、生活習慣を直さないでいるのは僕の価値観にとって退行になるんです。
無駄なものを出すのは少なくともパンツを履いた人間として愚かな行為だと知っているので、今あるもので丁寧に暮らしているだけです。

僕の最初の荷物

僕の25の旅から帰った時に、ただひとつ残っていたカバン。これだけ。このカバンは大好きだ。

かつて、旅への指南書で、最高の一文を読んだことがあります。
「旅へ出るのに持って行く荷物に悩んだら、旅の間にどうしても必要な物を並べなさい。そして大切なのは、そのうちの半分を置いていくことだ。」

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