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クマ・イノシシ対策講座~生態を正しく学び被害を未然に防ごう~

8月24日(土)に『クマ・イノシシ対策講座~生態を正しく学び被害を未然に防ごう~』と題したサロン講座を開催しました。

野生鳥獣の生態や対策などについて、県内外で指導や講演をされている「㈱地域環境計画 小野 晋氏」と「(一社)サスティナビリティセンター 相澤 あゆみ氏」の2人を講師にお迎えして、ツキノワグマとイノシシの生態と出遭ってしまった場合の対処法などについて教えて頂きました。

まずはツキノワグマについてのお話からスタートです。

初めに、今年の8月以降、泉区の水の森公園周辺で出没が相次いでいたクマについての説明がありました。
夏は山中にクマのエサとなる食べ物が少なくなるとともに、クマが繁殖期を迎えるため、エサとパートナーを探して歩き回るうちに、高速道路沿いの細い樹林帯などを通って、水の森公園や住宅地の周辺まで入り込んでしまったと考えられるとのことです。

ニュースなどでも取り上げられている話題とあって、参加者の皆さんも集中して耳を傾けます。

時折、身振り手振りを交えながら、小野さんよりクマの生態や、クマに出遭ってしまった場合の対処法などの説明が続きます。

《クマの生態について》
クマは植物食中心の雑食性で、春は山菜、夏はヤマザクラの実やアリなどの昆虫、秋は栗やドングリなどを食べています。
野外でクマが残す痕跡は、足跡やクマ棚、クマのフンなどがありますが、中でも、クマのフンは、クマの消化器官が肉食獣に近いため、食べた物がうまく消化されずに、食べた物のにおいがそのままするそうです。

《仙台市内における近年の出没状況》
クマの出没は通常であれば、山中のエサが少なくなり、クマの繁殖期である夏に多くなりますが、秋のクマの主要なエサであるドングリなどの堅果類が不作になると、エサを求めたクマが人里近くに出没を繰り返すことがあるそうです。
過去には、平成28年度にドングリなどの堅果類が不作になり、秋以降もクマの出没が相次ぎ、5件の人身事故が発生しています。

《出没の要因と対策》
クマが人里に出てきてしまう要因として、クマの生息域と人間の生活域の境界線があいまいであることが挙げられました。
対策としては、藪地の下草を刈って見通しを良くすることや、果樹の幹にトタンを巻いたり、畑全体を電気柵で囲うなどの防除策が重要とのことです。

《クマに出遭ったらどうするか?》
万が一、クマに出遭ってしまった場合には、、、
・大声を出さない(クマを興奮させない)
・走らない、背中を向けない
・ゆっくりと後ずさりしてその場を離れる
以上の対処法をとると良いそうです。
とはいえ、まずはクマに出遭わないようにすることが重要なので、仙台市のホームページで出没状況を確認したり、クマ鈴やラジオを携帯するといった対策をしっかりとしましょう!

質疑応答と休憩を挟んで、イノシシについてのお話が続きます。

イノシシもクマ同様、近年、里山だけでなく住宅地周辺にも出没することが増えていて、農業被害も年々深刻化してきています。

講師の相澤さんから、イノシシの生態や対策などについて学びます。

《イノシシの生態》
イノシシもクマと同じで、植物食中心の雑食性です。
クマとは異なり、冬も冬眠せず活動するため、冬の間は土を掘って根茎を食べているのだそうです。
性格はとても臆病なため、人間が活動していない時間帯に行動する習性があるようです。
また、イノシシの対策として、ワイヤーを使ったメッシュ柵がありますが、強靭な鼻を持つイノシシは少しの隙間があると、そこから鼻先を突っ込んで柵を持ち上げてしまうため、柵を設置する際は注意するようにアドバイスがありました。

《対策の基本的な考え方》
イノシシの被害への対策として、「環境整備」と「被害防除」、「個体数管理」の3点を挙げた相澤さん。中でも、「環境整備」と「被害防除」にもっと目を向けて力を入れてほしいと話します。
個体数管理に力を入れて、イノシシをたくさん捕獲しても、イノシシが再び出没しないように、下草刈りやメッシュ柵・電気柵の設置と適切な管理を並行して実施しないと意味がなくなってしまうのです。

《万が一イノシシに遭遇してしまったら》
こちらもクマと同様に、出遭わないようにすることが1番だとしたうえで、、、
・刺激しない、近づかない(ウリボウにも!)
・騒がずにゆっくりと後ずさりして距離をとる
・車の場合はクラクションを鳴らして様子を見る
以上の対策を挙げられました。

クマとイノシシの講座はここまでですが、同会場でクマの生態等に関する企画展「仙台とクマ展」が同時開催されていて、参加者の方々は実物大のクマのパネル等の展示物を見ていかれました。
※企画展は8月29日までで終了しています

講座で学んだ知識を活かしてクイズに挑戦する参加者の姿も見られました。

私たちも、野外で突然クマやイノシシに出遭ったら、、、と想像すると怖いですが、それはきっとクマやイノシシにとっても同じで、突然人間に出遭って怖い思いをしているはず!

彼らの生態や行動、出遭ってしまった場合の対処法などを正しく学んで、お互いが適切な距離を保ち、「共生」していけるといいですね。

講師の小野さん、相澤さん、スタッフの皆さん、参加者の皆さんありがとうございました。

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