日別アーカイブ: 2019年7月12日

お花を植える土を作ろう!~廃泥土のリサイクル~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

6月29日(土)に「お花を植える土を作ろう!~廃泥土のリサイクル~」と題して、サロン講座を開催しました。

今回は東北大学大学院環境科学研究科 高橋 弘教授を講師にお迎えして、浄水場などで大量に発生し、不要となった泥土を植物用の土へリサイクルする方法や、植物に使うだけではない活用の仕方などを教えていただきました。

まず初めに、浄水発生土がどのようなものなのか、どうして発生してしまうのか、説明していただきました。

普段私たちが飲んでいる水は、浄水場できれいな水に作り変えられ、各家庭に供給されています。

その主な水源となっているのは川や湖などからダムへ運ばれてきた水です。 しかし、ダムの水は水中に小さな土砂や浮遊物などのごみがたくさんあり、そのままでは飲むことができません。そこで浄水場を経由することによって水中の小さな土砂やごみが取り除かれ、きれいな水へと作り変えられています。人間が生きていくためには水を作り続けなければならず、この過程で発生するものが「浄水発生土」です。

宮城県内で1年間に発生する浄水発生土を家のお風呂に溜めた場合、どれくらいになるかというと、10万くらい?5万?3万?と声が上がっていましたが、答えはなんと約2万6千個分!全国では年間100万個分にもなるそうです。

このたくさん出る浄水発生土を何かに有効活用できないかと考えられたのが、今回のテーマでもある、植物用の土としてリサイクルするということです。

いよいよ植物用の土へと変える実験の始まりです!

実際に浄水発生土を用いて作る場合、太陽などの紫外線によって天日乾燥させ、泥の中の雑菌や在来種などの滅菌消毒を行う必要がありますが、今回はそれができないため模擬発生土を使っています。
マスクをつけたら、みんなのテーブルに配られた水の中に模擬発生土を入れ、一生懸命かき混ぜます。

そこに新聞紙などを切った古紙を半分ずつ足しながら混ぜていきます。

古紙が水を吸って重たくなってきても、すべての水を吸うまでひたすら混ぜます。
「重たーい」「手がつかれたー」と声があがる中、みんな頑張って混ぜます。

粘土のようなものができたところで、魔法の白い粉を入れ、また一生懸命に混ぜます。

この魔法の粉は赤ちゃんのおむつにも使われている吸水性ポリマーの粉だそうです。
この粉が水分を吸って、どんどん固く粘り気のある泥になってきました。

ここまでくるともうすぐ完成です。
最後に分散剤をいれると、粘り気のあったものがぽろぽろとしたそぼろ状のかたまりになり、土の出来上がりです。

最初の水はどこかへ行ってしまったわけではなく、できた土をぎゅっと絞ると水分が出てきます。

「この土を使って、お花を植え替えてみましょう!」

今回は「日々草」というお花を植え替えてみます。

きれいに植え替えることができました!

育て方も教わり、これからもきれいな花を咲かせ続けてくれるのではないでしょうか。

今回実験した方法は、浄水場から出る廃泥土処理のほかにも、震災で出たヘドロ処理にも活用され、リサイクルした土は、堤防の修繕や造成に使われているそうです。

セメントに古紙を混ぜ込むと、古紙の繊維がつなぎ役となってより強度が強くなるそうで、実際にどれだけ違うのかのこぎりを使って試してみました。

今回の実験を通して、ごみとなって捨てられてしまうものでも、工夫をすれば立派な原料や材料として使うことができるということを教わりました。

リサイクルは様々なところで行われていますが、普段から興味をもってごみを減らす工夫を考えていけば、地球環境の改善にも役立つのではないでしょうか。 まずは、身近なところから少しずつ始めていこうと思いました。

高橋先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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