月別アーカイブ: 2019年6月

夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその6


種植えから5週間―35日目になりました。
元気いっぱい! 
つるも盛んに絡みたがっています。
いよいよプランターへの植え付けを待つばかりです。

ゴーヤ:発芽率85%


アサガオ:発芽率40%


夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその7へつづく・・・

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未来プロジェクトin仙台の採用企画が決定しました

平成31年度は環境の芽部門1件、環境の樹部門3件の応募があり、一次の書類審査、二次の公開プレゼン審査を経て4件全ての企画が採用されました。今後、各企画の進捗状況をご紹介いたします。

【環境の芽部門】1件

企画名被災地荒浜で、海岸清掃と海洋ごみをつかったアクセサリーづくりワークショップ
団体名環境系学生団体海辺のたからもの
内容荒浜の海岸で清掃活動を行い、拾ったプラスックごみを使いアクセサリー作りのワークショップを行う。アクセサリーの材料集めという動機づけにより、楽しみながら海岸のごみを回収することができ、また海岸清掃や海洋ごみ問題について関心を高めることを目的とする。

【環境の樹部門】3件

企画名植物界の「災害遺産」ミズアオイを知る連続ワークショップ
団体名NPO法人日本ビオトープ協会(北海道・東北地区)
内容震災後津波浸水域に一斉に出現したミズアオイをテーマに、生息地観察、収穫・調理、埋土種子の探し出し等のワークショップをとおして、生物多様性保全と防災についての意識を喚起し、価値観を変え行動を促すことを目指す。
企画名認知症のある方もみんなで一緒に!山や畑の自然物を活用して楽しもう!
団体名ヒトキタシャベル
内容幅広い世代を対象に認知症等の疾患のある方と一緒に山や畑をフィールドに自然体験を行う。活動をとおして自然環境保全の意識の向上を目指す。
企画名食用廃油の資源化
団体名宮城学院中学校高等学校 特活自然科学班
内容食用廃油をコウボの作用により有効なたんぱく質に変える方法を実験する。現在ディーゼル燃料として再利用されている食用廃油の未来を見据え、新たな技術の確立を目指す。

お申込み・お問い合わせ先

FEEL Sendai事務局(仙台市環境局環境共生課内)
〒980-8671仙台市青葉区二日町6-12MSビル二日町5階
電話 022-214-0007 FAX 022-214-0580
E-Mail  feel_sendai@city.sendai.jp

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「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」を開催しました。

6月8日に、「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」という、「音」に注目した自然観察会を、海岸公園冒険広場にて開催しました。

このイベントは、「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」(https://www.sony.co.jp/SonyInfo/csr/eco/spotlight/waowao/)(ソニー㈱と日本自然保護協会との協働)と海岸公園冒険広場(http://www.bouken-asobiba-net.com/bouhiro-top)との共催です。

今日は、ソニー㈱から最新のICレコーダーをお借りして、生きものの音を録音します。最新の機械ですが、使い方は簡単!ソニーの勝田さんからの説明を聞き、子供たちもすぐにマスターしていました。

まず、外に出てネイチャーゲームを行いました。あいにくの雨模様のため、管理棟デッキにみんなで並びます。自然保護協会の自然観察指導員、大野さんの呼びかけで、自然の音に耳をすまし、音のイメージを画用紙にスケッチしてみました。

自分が真ん中にいて、周りの音を記号で表しています。雨の音と、遠くで別の音も聞こえたようです。

絵で周りの音をあらわした参加者もいました。個性が出て面白いですね。
雨足が弱まってきたタイミングを狙って、いよいよICレコーダーを手に音をつかまえに出かけます。

水たまりに雨が落ちる音をつかまえます。雨の日ならではですね。

プレーパーク脇の木々の辺りから、鳥の鳴き声が聞こえます。うまくつかまえられるかな?

歩いていても、いい音が聞こえたらすぐにピッ!
たくさんの音をつかまえました。

管理棟に戻り、録音した音を聞いてみます。わぉ!な音を探すのに、皆さん真剣そのもの。

それぞれ、わぉ!な音を選んだら、みんなで聞きます。

ヒバリやツバメの鳴き声やかすかに録れたキジの声、集水桝に落ちる水の音、水たまりで歩く足音など、色々な音が紹介されました。大野さんから、鳴き声だけで姿が見えなかった鳥たちの説明を聞き、知識を深めました。

最後は音の専門家 永幡教授によるレクチャー「音の記録/耳の記憶-未来の素敵な環境づくりの手がかりとしてー」を聞きました。音を録音することも大事だが、その音を生活のどのような場面で聞いていたか、を併せて蓄積することが、将来の街づくりを考えるとき、どのような音を残し、どのような環境を整えるかを考える際に非常に大切であるとのことでした。

続いて、市民文化事業団(元3.11メモリアル交流館職員)の田澤さん進行のもと、永幡教授と地元の写真家 佐藤豊さんとの対談がありました。佐藤さんからは、さまざまな音の記憶と幼少期の遊びが紹介されました。現代と比べ、生活と生きものの音が密接に関わっており、例えば「カッコウが鳴いたら田ゼリ食うな」と言っていたが、それはカッコウが鳴くころになると田ゼリの旬が終わっているから食べてもおいしくない、という意味だったとの話がありました。参加者の中にもこの言葉を聞いたことがある方がおり、地域での共通認識だったこともわかりました。
その他にも、当時はさまざまな音に囲まれて生活していたとの話から、ホトトギスの鳴き声も、最初は「ケキョケキョ」と鳴いているが成長すると「ホーホケキョ」と鳴けるようになることも教えてもらいました。永幡先生からは、生活していく上で聞こえる生きものの音に関心を持ち、伝えていくことが大切とのお話がありました。

当日は雨が降り続く中での開催でしたが、参加者の皆さまや関係者の皆さまのご協力のおかげで、大きなトラブルもなく、生きものや雨などたくさんの音をつかまえることができました。今回のイベントが、生きものの音に関心を持ち、色々な生きものを感じながら生活していくきっかけになってもらえればと思います。

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カジカガエルの鳴き声もう聞きましたか?

ふぃふぃふぃふぃふぃ…♪
昔の人はこの鳴き声が聞こえてくると、「初夏がきたな~」と感じていたそうです。
この鳴き声は。。。。
そう!カジカガエルの鳴き声ですね!!

さきほど昔の人はと言いましたが、古くは日本最古の和歌集「万葉集」にもカジカガエルを詠んだ歌が多くあるんです。
「方丈記」で知られる鴨長明(鎌倉時代)も、「無名抄」の中で
「かれが鳴きたるは、いみじく心澄み、物哀なる聲にてなん侍る」(1977年 岩波書店 久松潜一/校注 『日本古典文学大系  65歌論集 能楽論集』50Pより引用)と、カジカガエルの鳴き声について書いています。

日本一美しい声で鳴くカエルと言われるカジカガエル。
清流を好む生きもので、里地里山など自然豊かなところによく生息していますが、ここ仙台では、街中でも綺麗な川が流れているため、都会の真ん中でも鳴き声を聞くことができます。
毎年5月~7月くらいまで鳴き声を楽しむことができ、昼間よりも夕方から朝方にかけてよく鳴いていますよ。

突然ですが、ここでカジカガエルQ&A
Q.カジカガエルはどういう川が好きなの?
A.芋煮会をやるような場所、といったら分かりやすいかな。川の中~上流付近の、芋煮のかまどを作る時に使うような大きな石が、河原にゴロゴロ広がってしいるような場所にいるイメージだね。

Q.なんで鳴くの?
A.繁殖のため、オスがメスを呼んだり、縄張りを主張するために鳴いていると考えられているよ。

Q. 鳴いていない時期も川にいるの?
A.川のそばの森などに移動して、生活していると考えられているよ。

Q. カジカガエルを守るため、大切なことは?
A.カジカガエルの好きな川とまわりの森を一緒に残すこと。あと、芋煮を楽しんだ後は、ごみをきれいに持ち帰ること!

仙台市ではカジカガエルが鳴きはじめる5月にたまきさんサロンにてカジカガエルのパネル展示を開催しました。
パネル展示では録音したカジカガエルの鳴き声をハイレゾ音源で流したり、カジカガエルがたくさん生息している里地里山の魅力を紹介するDVDの上映などを行い、たくさんの方に足を運んでいただきました。

また、みなさんからお寄せいただいたカジカガエルの生息情報等をもとに、
「仙台市カジカガエル生息地マップ」(https://www.tamaki3.jp/wildlife/map.html)を作成しています!
今年度もみなさまからの情報を絶賛大募集中です!
カジカガエルの美しい鳴き声を聞いたら、仙台市環境共生課まで(電話022-214-0013、Eメールkan007130@city.sendai.jp
①場所 (なるべく詳しくお願いします)
②日にち
③時間
を、教えてください!
みなさまからの情報をお待ちしております!

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たまきさんサロン新着図書情報

たまきさんサロンスタッフです。
梅雨がやってきた・・・

新着図書のご案内です。

・「願いごとの樹」(偕成社 キャサリン・アップルゲイト/尾高薫)

・「寄生虫のサバイバル1」(朝日新聞出版社 ゴムドリco. /韓賢東)

・「寄生虫のサバイバル2」(朝日新聞出版社 ゴムドリco. /韓賢東)

・「AIのサバイバル2」(朝日新聞出版社 ゴムドリco. /韓賢東)

・「でんでんむしのかなしみ」(大日本図書 新美南吉)

・「トトロの生まれたところ」(岩波書店 宮崎駿/スタジオジブリ)

・「眠れなくなるほど面白い図解 生物の話」(日本文芸社 廣澤瑞子)

・「鳥肉以上、鳥学未満。-HUMAN CHICKEN INTERFACE-」(岩波書店 川上和人)

・「ペットと葬式 日本人の供養心をさぐる」(朝日新書 鵜飼秀徳)

・「貞山堀に風そよぐ 仙台・荒浜 蒲生 新浜」(河北新報出版センター 大和田雅人)

・「食べるとはどういうことか 世界の見方が変わる三つの質問」(農山漁村文化協会 藤原辰史)

・「クジラのおなかからプラスチック」(旬報社 保坂直紀)

・「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 新日本編」(三才ブックス 詩歩)

・「未来を変える目標SDGsアイデアブック」(Think the Earth)


図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ます。
貸出カード作成時には身分証明書が必要となります。
二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。
ごみのお持ち帰りをしていただければ飲食可能なスペースです。
ぜひぜひ、たまきさんサロンへ、足をお運びください。
皆様のお越しをお待ちしております。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
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初めて森歩きをする前に!森の親しみ方を知ろう!【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
6月1日(土)のサロン講座は、たまきさんサロンのご近所さまの【青葉の森緑地】からレンジャーの阿部正明さんをお迎えして、自然と接するおもしろさや楽しさを教えていただきました。

まずは、【青葉の森緑地】についてお話しいただきました。


【青葉の森】の中には【化石の森】もあり 掘り返したり、持ち帰ったりはできませんが、見ることができるそうです。


また、いろいろな動物がいるようです。
見せてもらった定点カメラの画像に映っていたのは、「カモシカ」や「イノシシ」、「キツネ」、「ネズミ」、「リス」などなど。


普通に動物たちは【青葉の森】で生活をしているそうです。

運がよければ会えるかもしれない!!!


【青葉の森】のアイドルのヤマドリの「やまちゃん」です。
一時、取材陣に追いかけられ、身を隠していたようです。
一緒に歩いてくれたり、靴をつついたり、人なつっこい子ですが、鋭い蹴爪を持っています。

「やまちゃん」にも運がよければ会えるかもしれません。


散策スタートです。
前日は雨が降り雷が鳴っていましたが、講座当日は晴天となり、気温は23~24℃、湿度もさほど高くなく自然観察を楽しむには絶好の空模様でした。
とはいえ、お日様にあたっていると、じりじりと日差しの強さを感じます。できるだけ日陰を歩くことと、水分補給を心がけます。

クイズ「この葉っぱはなんだ?」

目をつむり、手のひらに置かれた「サンショウ」の葉っぱのにおいを嗅いで当ててもらいました。

お母さま方、さすがです。
「サンショウ」は【青葉の森】にも【たまきさんサロン付近】にも生えています。自生しているのだそうです。


大きな「ブナ」の木の下で去年のブナの実やどんぐり等を拾いました。

青葉山新キャンパス内では、「クマ」や「キジ」「カモシカ」等が目撃されることがあります。

現在は電気柵が設置され、「クマ」達と「人間」との間には境界線がありますが、 もしかしたら、この木の実を食べに来てたのかもしれません…


発見!?


昆虫たちにも会えました。
甲虫は、背中がつやつや、ぴかぴかです。


植物に「アブラムシ」などの小さな虫が集まり、それを狙って「テントウムシ」が現れます。でも、気温が高くなると「アブラムシ」は活動を止めて隠れてしまうため、「テントウムシ」も見つけられなくなってしまうのだそうです。

ミルビンに「テントウムシ」を採集しました。
「観察終わったから、離してあげよう~~」と子どもたちから声が上がります。


これは「ウルシ」です。
肌に触れるとかぶれてしまうので要注意です。


「ゼンテイカ」または「ニッコウキスゲ」とも言います。
【青葉山新キャンパス】内にも自生していますが、なかなか珍しい植物だそうです。


これは「モミジイチゴ」。
完熟すると、濃いめのオレンジ色になり柔らかくなります。
食べてみると、甘酸っぱくておいしいです。

当然、「ムシ」達も食べますし、ひょっとしたら食事中なんてこともあります。


「ムシ」達の家づくりです。
きれいに筒状にしています。
白い泡の家もあります。


幹が「瓜」に似た模様であることが名前の由来の「ウリハダカエデ」。
これは、「ウリハダカエデ」の種です。
まだ、白っぽくピンクかかっていて、みずみずしさがあります。
茶色っぽくなり、水分がなくなり乾燥すると種自身が軽くなり、風に乗ってくるくると飛びます。


阿部さんが、昨年の乾燥した種を持ってきてくれて、親子で「ウリハタカエデ」の種の飛ばしっこをしました。
キャッチするのが難しい、おもしろい飛び方をします。


これは、なんでしょう?

太めのエビフライ・・・?
小さなパイナップル・・・?

正解は、
「リス」が剥いて種子を食べた後の「松ぼっくり」です。


おみやげとして阿部さんからもらいました。
おもしろい形ですね~


「リス」の巣を見せてもらったり、リアルな昆虫のシールのおみやげを貰ったりして 最後は、たまきさんサロンに戻り終了となりました。

他にも、「アリの巣」を見つけたり、「ワラジムシ」を捕まえたりいろいろな発見がありました。
また季節が変わると、違う発見と出会えるのでしょうね。
自然っておもしろいです。

【青葉の森】レンジャー阿部正明さん、ご参加頂いた皆さま、ありがとうございました。


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音(オト)―ク~音を録る者と音を奏でるものに聴く【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
5月25日(土)に「音-ク~音を録る者と音を奏でる者に聴く~」と題して、何気ない生活の中で聞き取れていない生き物などの音から生物多様性を感じ、身近な生き物を知ろう、というテーマでサロン講座を開催しました。

講師には、福島大学共生システム理工学類 永幡幸司教授、ゲストにバンド「アンテナ」のメンバーで仙台出身の渡辺諒さんをお迎えし、第1部では永幡先生の講義、第2部ではお二人とのトークディスカッションなどという、二部構成での開催となりました。

第1部が始まる前には、仙台市環境局環境共生課の職員から生物多様性とはどんなことなのか、仙台市が行っている生物多様性保全に関する取り組み、今回開催に至った経緯などが紹介されました。

<仙台市の生物多様性保全に関する取り組み>

仙台市では平成29年度から市にゆかりのある生きものの奏でる音をテーマにした啓発事業「生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~」をスタート。市民の方に豊かな自然や多様な生きものへの理解と関心を高めてもらうために様々な取り組みを行っています。
その一つとして、仙台にゆかりのある生きものであるカジカガエル、カッコウ、スズムシなどの生きものが奏でる音を録音し、ホームページから無料でダウンロードできるようにしています。この取り組みの際に、今回の講師でもある永幡先生にも、音の専門家として録音にご協力いただいたそうです。

<開催のきっかけ>

2017年に渡辺さんが所属するバンド「アンテナ」がメジャーデビューをするタイミングで、当時Date FMで元サッカー選手の千葉直樹さんとレギュラーを担当していたラジオ番組「サウンドジェニック」内の企画で、ファンやリスナーから自分の身の回りにある身近な音を募集し、それをもとに楽曲を作るということがあったそうです。ファンやリスナーからおよそ200ほどの音が送られてくる中、仙台市の事業にも音の専門家として協力していただいていた永幡先生ご自身も、事業の中で録音したある生きものの鳴き声を応募したところ見事採用され、楽曲が完成しました。

そこで今回お二人をお招きして、当時のお話も含めて生きものや音についてどのような考え方を持っているのか、聞かせていただく機会が実現したとのことでした。

ここで、永幡先生、渡辺さんにも登場していただき、永幡先生が録音した生きものの鳴き声が使われた楽曲を聞いて、カジカガエル、カッコウ、スズムシの内、どの鳴き声が使われているかクイズが出されました。
みなさん楽曲に真剣に耳を傾け、見事正解にたどり着いていたようでした。

クイズの答えでもある生きものとは「カジカガエル」

カジカガエルは鳴き声に特徴があり、「日本一美しい声で鳴くカエル」と言われているそう。環境省が定めた「日本の音100選」には、「広瀬川のカジカガエルと野鳥」ということで選出されているそうです。清流を好むカジカガエルはきれいな水環境がなければ生息できず、大都市の中でも鳴き声を聞くことができるのは、仙台くらいではないかと言われているそうです。

【第1部】

永幡先生の専門分野は環境音響学・サウンドスケープ論ということで、身近な例をあげながら、たくさんのことを教えていただきました。

<サウンドスケープ>
サウンド(音)+スケープ(風景、景観)
R.マリー・シェーファーによる造語で、直訳すると「音(の)風景」「音(響)景観」になります。
この言葉は、世の中的にはバラバラの意味で使われていますが、学術的には個人又は人々が知覚・経験・理解した音環境と定義されているのだそうです。

講義の中でいくつかの課題が出されました

①聞こえた音をすべて書きだしなさい。
参加者同士でお互いに書き出した音について意見交換する様子も見られました。
近くに座っていた人同士でも、書き出した音は意外と違っているようでした。そのことから、音を聞くということは、とっても個人的な経験なんだというようにまとめていました。そして、だからこそ、人々がどのように音を聞いているのかということに着目するサウンドスケープという考え方が、とても大事なのだ、とのことでした。

<フィールド・レコーディング>
フィールド(現場)+レコーディング(録音)
録音したい音が鳴っているところに出向き、録音すること、あるいは録音した音を意味します。
仙台市の生物多様性保全推進事業の一環としても行われていて、場所によっていろんな録り方があるそうです。

ここで再び永幡先生からの課題です。

②これから紹介する街はどこか?
・大都市でありながら、海や山に囲まれた緑溢れる街
・近代的なビルの合間に緑の公園が顔をのぞかせる
・自然と都会が見事に融合した、とても住みやすい環境が魅力的

仙台と答えていた方が多かったようですが、正解はバンクーバー。インターネットでバンクーバーを紹介するページを検索して、そこから持ってきた言葉なのだそうです。 バンクーバーと仙台は似ているところがたくさんあるから、言葉だけ聞くと、区別がつかなくてもおかしくないのだそうです。このことから、風景を伝えるには100の言葉よりも数枚の写真やその土地を象徴する音が有効という教訓が得られます。だから、サウンドスケープの研究をする人は、現場の音を録音することにもこだわる人が多いとのことでした。

生物多様性事業で配信している音もISOのサウンドスケープ調査の規格に基づいて、バイノーラル録音で録音されているとのことでした。バイノーラル録音した音は、ヘッドホンで聞くと、録音した場所にいるかのように聞こえるんだそうです。

録音の仕方には色々な方法があり、特別な研究用途を除けば、決してバイノーラル録音でなければダメだというわけではない。むしろ特定の音だけを録りたいときは、ガンマイクの方がよほどいいし、ICレコーダーに内蔵されたマイクでもいい音で録音ができるとのことです。

ではなぜ配信音をバイノーラル録音しているか?

それは「生物多様性」の大事さを伝えるための事業であるから。
生物は個別の種だけでは生き延びていくことができず、またそれぞれに適した環境がなければ生き延びてはいけない。このことを音で表現するには、個々の生き物が出す音ではなく、それらの関係性を表現する必要があると考えたからとのことでした。
生き物の奏でる音を録音しつづけることで聞こえてくることがある。
市民参加で市内の生きものの声を録音しアーカイブにできると、皆にとっても貴重な財産になりえる。まずは、身の回りの生きものの奏でる声に耳を傾けてくださいというお話でした。

【第2部】
第2部では、お二人のトークディスカッションを行いました。お二人には事前にお互いに聞きたいことをアンケートしており、それを中心に参加者からの質問にも答えていただきました。

まずは永幡先生から渡辺さんへ

Q1メジャー・ファースト・ミニアルバムに仙台の音を入れようと思った理由
→仙台の音だけではなく、SNSでまちの音をというところから。『イダンセ街』も仙台を逆から読んで、もじってできた架空の町。

Q2 (Q1と関連して)音を公募しようと思った理由
→仙台を誇れるものを一緒に作りたい。一緒に足取りを感じながら、歩んでいけるようにと思ったから。

Q3応募された音を作品の中に取り込む中で苦労した点
→苦労はあまりなかった。200あまり応募していただいて、10秒くらいのものもあれば、20分近いものもあった。永幡先生の応募されたカジカガエルの声も長くて、いいところを削り取るのは大変だったけど、テーマに合うように楽しみながらできたし、それぞれの生活を感じられてよかった。

Q4応募された音を聞いて、感じたこと・考えたこと
→永幡先生のお話であったサウンドスケープの通り。アンテナはライブソングがバンドのコンセプト。生活音が前に出てくると、ストレスにも感じられるが、応募されたチャイムや横断歩道の音などは、自分たちを温めてくれる。アンテナの曲もそういうものであり続けること、別な表現として考えられるいい時間だった。

次に渡辺さんから永幡先生へ

Q5音は時に騒音になることもありますが、癒し効果になる音との違いは音量差だけなのでしょうか?
→非常に大きな音は多くの人が騒音と感じる傾向はありますが,すごく小さい音でも騒音になることもあるし、騒音になるかどうかを音量だけで説明することは難しい。私たちが音を聞く時には,これまでの自分の体験とかに基づいて,それぞれの音に意味づけをしている。好ましい音,癒し効果のある音というのも,そういうように,自分のこれまでの体験とかによって形成されていくものではないか。

Q6今まで聞いた中で一番見た目と鳴き声でギャップがあった生きものは?
→白鳥。東北地方に住むまで本物の白鳥には縁がなく、見かけ通りに美しく鳴くものだと思っていた。大学に勤めるようになって初めて聞いたとき、想像とは異なるすごい声でがっかりした。元々、カモの声が好きで、それを楽しみに行った時に初めて白鳥の声を聞いたから、余計にがっかりしたのかもしれない。

Q7音が教育や児童の成長や性格構成などに影響を与えることはありますか?
→軍事基地の周りのようなところで大きな音にさらされて育つと、無気力感をいだきやすい子供が育つという研究があるなど、音が児童の成長に影響を与えることは間違いなくある。大人でも、大きな音を聞くと耳が痛いと感じることがあると思うが、子供は大人より小さな音で耳が痛いと感じるので要注意。耳が痛くなるような大きな音を聞いたら、耳に間違いなく影響がある。また、最近はヘッドホンで長時間音楽を聴く人が増えているが、大きな音でヘッドホンを使い続けると、ヘッドホン難聴になりかねない。電車など騒音のある所でヘッドホンを使う時は、ついつい音量を大きくしがちなので、そういう時はノイズキャンセリング機能のあるヘッドホンを使い、なるべく小さな音で聞くようにするのがお勧め。

参加者からの質問

Q心が落ち着く、心地よいと感じる音は
渡辺さん:自然の音。田んぼのカエルの鳴き声などを聞くと、自分の記憶とリンクして、地元に帰ってきた感じがする。
永幡先生:海の音、波の音。荒浜などによく行くが、遠くでなんとなくなっている波音をぼーっと聞いたりしている。

Q永幡先生に対してアンテナ渡辺さんの声はどんな声ですか
→すごくきれいな声。学生時代に音を録音するアルバイトをしていたことがあり、その時に本当にうまい人は限られているというのを感じていたが、本当にうまい人というのは、まさにこのこと。音程が合うだけでは説得力がないし、その秘密がわかれば自分もうまくなれるのではと思うけど、わからないので研究者になっている。真似のできない素敵な声。きっと、自分の声を冷静にフィードバックしながら聞いているからこそ、素敵な声が出せているのでは。

今回の講座で、改めて仙台にもたくさんの生きものがいるのだということを感じました。 普段の生活の中では聞き逃しがちになってしまいますが、生きものについて考えるいい機会になったのではないかと思います。

永幡先生、渡辺さん、参加者の皆さん、今回司会をしていただきました漆田さんをはじめ関係者の皆さんありがとうございました。

サロン内の展示スペースでは講座当日とその翌日、カワラバンさんによる特別開催として「広瀬川に住む生きもの」の展示も行われており、講座終了後は参加者の方々が興味深く観察されていました。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
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「ヨシ原をめぐる生きもの達の夏物語」を開催します

令和元年6月29日(土)
「ヨシ原をめぐる生きもの達の夏物語」を開催します
宮城県森林インストラクター 太田 吉厚 さん
生きものの宝庫であるヨシ原を舞台に、そこにすむ様々な生きもの達について学びます。






■開催日時
令和元年6月29日(土)
10時00分~12時00分
※雨天時は、6月30日(日)に延期。

■イベント名
ヨシ原をめぐる生きもの達の夏物語

■内容
 専門家によるお話&野外観察

■講師
宮城県森林インストラクター 太田 吉厚 さん

■講座概要
生きものの宝庫であるヨシ原を舞台に、そこにすむ様々な生きもの達について学びます。BGMは小鳥たちのにぎやかなラブソングです。せんだい農業園芸センターのヨシ原では、どんな生きもの達が、どのように暮らしているのでしょうか?また、生きもの達の間でどのようなドラマがくり広げられているのでしょうか?昨年はすずめの砂遊びをした跡を見つけたり、カンムリカイツブリが魚を捕っている様子を見ることができました。
生きもの達の魅力いっぱいのお話をききながら、野外で生きもの達の暮らしをこっそりのぞいてみましょう。

■募集人数/対象
30名 
※ 小学3年生以下は要保護者同伴です。
※ 応募者多数の場合、抽選の上、抽選結果をご連絡します

■申込締切
6月20日(木)

■会場
せんだい農業園芸センター(若林区荒井字新田13-1) 研修室1
http://sendai-nogyo-engei-center.jp/

■参加費
無料

■持ち物
・動きやすい服装
・帽子
・飲み物

■お申し込み方法
電話またはEメールでお申し込みください
必要事項:①イベント名、②参加者全員の氏名(小学生以下は年齢もあわせてお知らせください)、③連絡先(電話番号・メールアドレス)

■問い合わせ・申し込み先
仙台市環境局環境共生課
メール:kan007130@city.sendai.jp
電話 022-214-0013

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「第4回 わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展 開催中」

6月8日に海岸公園冒険広場で開催する「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」との関連企画として「第4回 わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展」を開催しています。
自然の中でみつけた、わぉ!の感動が伝わってくる作品ばかりです。
ぜひ、たまきさんサロンで自然のおもしろさや大切さを体感してください。

■開催日時
令和元年6月1日(土)から6月16日(日)まで
10時00分~20時30分(土日は17時まで)

■会場
せんだい環境学習館 たまきさんサロン

■関連企画
「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」

■問い合わせ先
仙台市環境局環境共生課
メール:kan007130@city.sendai.jp
電話 022-214-0013

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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポート⑤


種植えから4週間―28日目になりました。
発芽が遅れていたゴーヤもようやく出揃い、立派な葉が広がっています。
アサガオはすでにつるが出て、植え替えの大きさにまで成長しています。

ゴーヤの本葉


アサガオは、すでにつるが絡み始めています


レポート⑥へつづく…

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