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先人の知恵、和紙を知ろう!~にこにこ紙漉き体験付き~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

2月16日(土)のサロン講座は、「先人の知恵、和紙を知ろう!~にこにこ紙漉き体験付き~」と題し、手すき和紙工房 潮紙 の塚原英男さんを講師にお迎えして和紙の技術と素材について教わりながら、紙漉き体験をしました。


紙の歴史は古く、約2,000年前に中国の蔡倫(さいりん)という方が発明したと伝えられています。
服の糸(繊維)を集めて漉いて紙を作ったことが始まりでした。当時の紙は、洗濯機のくずとりフィルターの中に溜る繊維を乾かしたものでした。


「紙」という漢字は「糸」と“薄く”という意味をもつ「氏」という字を合わせて出来ています。
紙の技術のほかに漢字も中国から日本に伝わってきたことが分かります。


中国から伝わった紙ですが、字を書きやすいように改良したのが日本の和紙です。
日本でいつから紙漉きが始まったのかは定かでありませんが、奈良の正倉院に1,200年前の和紙が保管されていることから、日本の和紙の歴史も1,200年以上前からあることが分かります。

和紙の原料になる木は、「こうぞ」、「みつまた」、「がんぴ」があり、それぞれ繊維の長さが違うため、用途が変わります。

繊維が長く1㎝ほどある「こうぞ」は、マスキングテープの原料になっています。ピッと切れ味が良く、指で簡単に切れるのは「こうぞ」の繊維の特徴を利用しているからです。
お札に使われている「みつまた」の繊維は6㎜ほどあり、繊維が絡み合い丈夫な紙になります。「がんぴ」の繊維は3㎜くらいで、あぶらとり紙などに使われています。


紙の色ってどんな色でしょうか?と聞かれたら、何色を思い浮かべますか?
白を想像する方が多いのではないでしょうか?
木の皮で出来ている和紙は、真っ白にはなりません。私たちが普段使っている用紙は、白が多いですが、それは薬品を加えて白くしています。


塚原さんが作っている、原料の「こうぞ」が和紙になるまでを教わりました。


「こうぞ」の原木を刈り出して大釜に入れ、2時間から2時間半蒸して皮を剥きます。
剥いだ皮を一昼夜水につけ柔らかくなったら刃物で黒皮と白皮に分け、白皮を木灰(あく)やソーダ灰で煮て不純物を取り除き、流水で洗い流します。


その後、白皮を水に浮かべて、手作業で細かい塵を取り除いていきます。
塵を取り除いた白皮の繊維をたたいて細かくほぐすと、ようやく紙漉きの下処理が完了です。
丁寧に手を加える作業は、一工程ずつそぎ落としていくことで雑味をなくし、澄んだ状態にする日本酒や和食と似ています。


ここからは、実際に紙漉き体験をしながら教わりました。
今回体験するのは「貯漉き(溜漉き)」といわれる、厚めの和紙を作る技法です。

丸い型を顔の輪郭と見立て、目、鼻、口の色紙のパーツを入れて“顔のコースター”を作ります。


水に浸した、「こうぞ」が入ったバケツの中を手でぐるぐるかき回すと、指に繊維がくっついて離れません。
これでは、紙が作れなさそうと不安です!


そこで塚原さんが取り出したのは、ねばねばした液体でした。
このねばねばは何でしょうか?
「のり?」「納豆!」「お米?」「オクラ!」
沢山の声が上がりました。
納豆では、紙ににおいがついてしまいそうですね。


答えは、オクラのねばねばと似ている、「トロロアオイ」という植物の根の部分から取り出した粘液でした。
ご家庭で紙漉きをする際は、オクラをざく切りにした後に水に浸して取り出したねばねばを入れて紙を漉くことも出来るそうです。

次は、紙を漉く道具「簀桁(すげた)」を使います。
今回は、丸い紙を漉くためにオリジナルの簀桁を用意していただきました。


簀桁の外側と内側の輪をしっかり持って、水と「こうぞ」「トロロアオイ」の入ったケースの中にがばっと入れます。すくったら10回ぐるぐる回します。
下から水が落ちなくなるまでじっと待ちます。
丸く回すことで、繊維がいろんな方向へ絡まり、強度の強い和紙になります。


四角い紙を漉くときは前後にゆするので、繊維が一方向に整い、繊維の方向に割くと破れやすく、反対方向からは破れにくい紙になります。

ぽたぽた水滴が落ちなくなったら、色紙を使って顔を作ります。


目、鼻、口のほかに、ひげやサングラスのパーツもあり、迷いながらもそれぞれの顔ができました。


顔が完成したら、今度はすこし霞がかかる程度に原料を入れて、色紙を閉じ込めます。
今度は水滴が落ちなくなるまで、回さずにじっと待ちます。

水滴が落ちなくなったら、水抜きです。


タオルを押し当てて水抜きをします。
コツは、最初はやさしくぽんぽんとタオルを当てて、2回目からはぎゅっと力を入れて水を取り除きます。
指で押しても水がびゅっと出なくなったら
完成です!


かわいいお顔が出てきました!


それぞれのお顔が出来上がりました。


窓などに貼り、日光に当てて乾燥させると出来上がりです。
和紙は濡れても乾かせば元通りになります。


コースター1枚には、木を蒸して、皮を剥いで、不純物を手作業で取り除いた「こうぞ」約2本分が使われています。


世界で一つだけの和紙のコースターを作りながら、字が書きやすい和紙を作り出した日本の技術と天然素材を知ることができました。

塚原さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。


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