日別アーカイブ: 2016年4月21日

続いて、サロンにて石田先生と中村監督の座談会です。

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続いて、たまきさんサロンに会場を移して座談会です。こちらは事前申し込みのあった方が、石田先生、中村監督と気兼ねなくお話をすることができるという、ちょっと特別な会です。


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特に先ほどの基調講演では石田先生に40分という「制約」を課してしまいました。こんどはゆっくりとお話をいただければと思います。
まずは緊張をほぐすために、参加のみなさん一言づつ、ご挨拶ください。


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中村監督の映画では、伊坂幸太郎さんの原作の際にたびたび仙台が取り上げられました。仙台の魅力を、掘り下げてお話しいただければと思います。


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仙台生まれで、仙台育ちなのです。他の街に転勤で行ってた時期には「仙台は絵になる街だ」と思っていたのですが、今は少し通じ合えない部分が生まれてしまっているので、なにかヒントがもらえればと思います。


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私はバックキャストのお話を深く聞きたいなと思います。初めてお風呂の話を聞いたときに、この考え方は「凄いな」と思いました。


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本を読んできました。バックキャストの考え方が必要だなと感じているのですが、日頃から鍛えかたとかは、あるのでしょうか?


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司会/では、始めに中村監督に口火を切ってもらいましょう。
「アヒルと鴨のコインロッカー」を書くときに、初めて仙台に来たんです。列車から降りて、ペデストリアンデッキに立ったとき、ここ(青葉山)が見えたんです。街並みって、ここがゴールじゃないですか。それで「なんだこのちっちゃい街は。映画が撮れるな!」って直感的に思ったんです。
この街で撮影もして、だんだん知り合いも増えてくる。すると、東京と違って本当に人とバッタリ出くわせちゃうんです。だから伊坂幸太郎の物語が成立するんです。
自転車で街に出て、とか。ライブの後に飲みに出たり、とか。街がちょうどいい。だからゴールデンスランバーでは街を逃げる話ができて面白くなるなと感じたんです。


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例えばアヒルと鴨〜のアパートなんですけど。かなり縮尺の狭い街があって、歩坂町って町を地図を見たとき「電撃が走る」ようだったんです。坂になっていて、上に送電線が通ってて。
参加者—東口は昨年ガラっと変わりました。
ぼくはこのあいだヨドバシの横のマックがなくなってて、途方にくれましたよ。ぼくの名所がなくなってしまって。


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中村/東京だと吉祥寺なんかが似ていて。規模は仙台が圧倒的に大きいのですが、あの繁華街感はなんでしょうね?
石田/メインのストリートなんか一本しかないし。100万都市って言っても、実際のところ20〜30万ぐらいでしょ。飲み屋街は1本だけで、通りは3本。沢山ないでしょ。いい感じでゴミゴミせず集約している。ホールもある。街がある。自然もある。だから人と必ず会う。


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司会/なんとなく綺麗だな。ちょうどいいなで暮らしています。例えば自然が沢山あるから、ここのサロンの机や棚などは、県内産の材木なんです。なんとなくいいなで暮らしていますが、やはり環境は意識しないといけない。今日は環境のイベントなので、さらに石田先生にバックキャストをもう少し掘り下げてお話を伺ってみましょう。


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バックキャストって、難しい問題ではないんですよ。普通は何か問題があると、目の前のことを解決しようとするでしょう。よくある間違いは、バックキャストを「未来のありたい姿」って想像するんです。未来のものを作るのはフォアキャストでしょう。
バックキャストは制約の中でものを考えるんです。
今までの解決法は、制約一個に対して一つの答えを導いていた。


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たとえば温暖化があるから電気自動車に変える。
そうなると「電気自動車の電池って何で作るんだろう?」って疑問が生まれ、資源の枯渇が問題になる。一個の問題を解決すると、別の一個の問題が生まれる。
バックキャストというのは、資源、エネルギー、生物多様性は「こうなっていく」という縦軸に、それでどういう社会が作れるのか?っという横軸を組み合わせた考え方です。
例えば、車を走らす資源はもう枯渇する。そう考えると車業界は「車のない社会なんか、自動車会社が作れない!」と考えてしまう。でも制約の中で車を考えると、車のタイヤは4つ必要か?2トンもいるのか?となり、タイヤ3個とか2個で300キロの車が生まれる。全く違うものが生まれるんです。
バックキャストには時間軸がない。バックキャストは方向だけを指し示します。

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司会/映画「殿、利息でござる!」では残さないことを命じていたのに、古文書が残っていた。この辺のことや、映画のことを差しさわりがないところでお話しいただければ。
中村/はじめに役者さんと話していたときに「普通出さないですよね」って会話になりました。なにがというとお金です。今でいうと一人あたま3000万円から5000万円になる。それって、払っちゃうと帰ってこないお金ですよ。


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上手くいかないですよね〜だって帰ってこないお金ですもん。それを、話す人は皆が思うんですよ。「上手くいくわけないじゃん」
そのとき思いましたね。「あ!コメディいける」って。※場内爆笑
この払わないってのが普通の人の感覚で、これが変わるから面白い。


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司会/古文書読んでいると、いい人の話。っで終わってしまうかもしれない。でも明るいんです。勇気のもらえる映画なんですが、涙腺が緩みました。
参加者/試写を見させていただいたんですが、終盤に号泣なんです。そして帰って家でひとり(お酒を)飲んでて嗚咽が出てくる。翌朝ご飯を食べてて、涙が出てきて家人に不審がられる。私、吉岡在住なんです。


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人の気持ちは変えられない。そうそう変えられないですよ。でも映画で沢山泣いてもらえたのは、変わる瞬間がいっぱいあったからなんでしょうね。みなさん感動が見たいんですよ。人が変わるところを見たい。


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司会/では、最後にこれだけは聞いておきたいという質問は?
ひ孫の代まで環境を残したいなと、自然エネエネルギーのことを勉強しているのですが、いま考えなければいけない、エネルギーの枠組みより大きなものを教えてください。


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例えば、火力発電所はCO2を出すからやめようってのは間違ってます。例えば震災のときにエネルギーは6割になった、それでも暮らしは楽しくできた。だったら、少しのエルギーで楽しく暮らせばいいのでは!って発想がある。
今の考え方は「置き換え」を前提にしています。それでは絶対に減らないですよ。


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エコな家電製品は今では巷にこれだけ世の中にあるのに、日本は二酸化炭素の排出量が全然減らない。どんなエコな技術も市場に投入したら、置き換えのために消費財になってしまう。置き換えでは減らすことができないのです。
だから、工学部の人たちにはテクノロジーだけを考えてもらっては困ります。ライフスタイルを考えれば、何が必要かが見えてきます。


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さいごに、皆さんで記念写真を撮りました。
みなさんが、最初のお客様です。

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