月別アーカイブ: 2016年4月

浄水場の廃泥土をリサイクル~土を作り植物を育ててみよう~

20160507サロン講座

5月7日(土) 10時~12時 ◯4月1日申込開始
「浄水場の廃泥土をリサイクル~土を作り植物を育ててみよう~」
東北大学大学院環境科学研究科 教授 高橋 弘
浄水場で発生する不要の泥土が、古新聞の力で植物用の土に生まれ変わる。

土を作り苗を植えてお持ち帰り下さい。


■開催日時
平成28年5月7(土) 10時~12時

■講座タイトル
浄水場の廃泥土をリサイクル~土を作り植物を育ててみよう~

■講師
東北大学大学院環境科学研究科 教授 高橋 弘

■講座概要 
浄水場で発生する不要の泥土が、古新聞の力で植物用の土に生まれ変わる。土を作り苗を植えてお持ち帰り下さい。

■募集人数/対象
親子14組(抽選)/小学5年生以上

■会場
大学院環境科学研究科 本館東隣 エコラボ(会場が変更となりました)

■準備物
・汚れてもいい服装
・タオル

■□■□■□■□■□ お申し込み □■□■□■□■□■

ホームページからのお申し込み期間は終了しました。

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電化製品に使われる金属とそのリサイクル~携帯電話の中はどうなっている?~

20160521サロン講座

5月21日(土) 10時~12時 ◯5月1日申込開始
「電化製品に使われる金属とそのリサイクル~携帯電話の中はどうなっている?~」
東北大学大学院環境科学研究科 教授 白鳥 寿一
携帯電話をバラバラに分解。

使われる材料の種類や資源としての重要性から、循環型社会を考えます。


■開催日時
平成28年5月21日(土) 10時~12時

■講座タイトル
電化製品に使われる金属とそのリサイクル~携帯電話の中はどうなっている?~

■講師
東北大学大学院環境科学研究科 教授 白鳥 寿一

■講座概要 
携帯電話をバラバラに分解。使われている材料の種類や資源としての重要性から、循環型社会を考えます。

■募集人数/対象
親子14組(抽選)/小学5年生以上

■会場
たまきさんサロン

■□■□■□■□■□ お申し込み □■□■□■□■□■

申込者の氏名 (必須)

申込者の性別 (必須)
男性女性

お子様の氏名 (必須)

お子様の性別 (必須)
男の子女の子

お子様の年齢 (必須)

郵便番号 (必須)

住所 (必須)

日中連絡のつく電話番号 (必須)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

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いよいよ明日、4月23日に地元学・民俗研究家 結城登美雄先生のサロン講座が開催されます。

20160423サロン講座02

地元学・民俗研究家 結城登美雄先生のサロン講座が、たまきさんサロンのある東北大学大学院環境科学研究科の2階の大講義室で開催されます。
入場無料です。東北の民俗などに興味のある方は是非ともご参加くださいね。

開催日時/平成28年4月23日(土) 13時~15時
会場/東北大学大学院環境科学研究科本館2階大講義室

最寄駅は地下鉄東西線青葉山駅。南1出口を出るとすぐ目の前ですよ。

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続いて、サロンにて石田先生と中村監督の座談会です。

20160405サロン開館記念講演42

続いて、たまきさんサロンに会場を移して座談会です。こちらは事前申し込みのあった方が、石田先生、中村監督と気兼ねなくお話をすることができるという、ちょっと特別な会です。


20160405サロン開館記念講演43

特に先ほどの基調講演では石田先生に40分という「制約」を課してしまいました。こんどはゆっくりとお話をいただければと思います。
まずは緊張をほぐすために、参加のみなさん一言づつ、ご挨拶ください。


20160405サロン開館記念講演44

中村監督の映画では、伊坂幸太郎さんの原作の際にたびたび仙台が取り上げられました。仙台の魅力を、掘り下げてお話しいただければと思います。


20160405サロン開館記念講演45

仙台生まれで、仙台育ちなのです。他の街に転勤で行ってた時期には「仙台は絵になる街だ」と思っていたのですが、今は少し通じ合えない部分が生まれてしまっているので、なにかヒントがもらえればと思います。


20160405サロン開館記念講演46

私はバックキャストのお話を深く聞きたいなと思います。初めてお風呂の話を聞いたときに、この考え方は「凄いな」と思いました。


20160405サロン開館記念講演47

本を読んできました。バックキャストの考え方が必要だなと感じているのですが、日頃から鍛えかたとかは、あるのでしょうか?


20160405サロン開館記念講演48

司会/では、始めに中村監督に口火を切ってもらいましょう。
「アヒルと鴨のコインロッカー」を書くときに、初めて仙台に来たんです。列車から降りて、ペデストリアンデッキに立ったとき、ここ(青葉山)が見えたんです。街並みって、ここがゴールじゃないですか。それで「なんだこのちっちゃい街は。映画が撮れるな!」って直感的に思ったんです。
この街で撮影もして、だんだん知り合いも増えてくる。すると、東京と違って本当に人とバッタリ出くわせちゃうんです。だから伊坂幸太郎の物語が成立するんです。
自転車で街に出て、とか。ライブの後に飲みに出たり、とか。街がちょうどいい。だからゴールデンスランバーでは街を逃げる話ができて面白くなるなと感じたんです。


20160405サロン開館記念講演49

例えばアヒルと鴨〜のアパートなんですけど。かなり縮尺の狭い街があって、歩坂町って町を地図を見たとき「電撃が走る」ようだったんです。坂になっていて、上に送電線が通ってて。
参加者—東口は昨年ガラっと変わりました。
ぼくはこのあいだヨドバシの横のマックがなくなってて、途方にくれましたよ。ぼくの名所がなくなってしまって。


20160405サロン開館記念講演50

中村/東京だと吉祥寺なんかが似ていて。規模は仙台が圧倒的に大きいのですが、あの繁華街感はなんでしょうね?
石田/メインのストリートなんか一本しかないし。100万都市って言っても、実際のところ20〜30万ぐらいでしょ。飲み屋街は1本だけで、通りは3本。沢山ないでしょ。いい感じでゴミゴミせず集約している。ホールもある。街がある。自然もある。だから人と必ず会う。


20160405サロン開館記念講演51

司会/なんとなく綺麗だな。ちょうどいいなで暮らしています。例えば自然が沢山あるから、ここのサロンの机や棚などは、県内産の材木なんです。なんとなくいいなで暮らしていますが、やはり環境は意識しないといけない。今日は環境のイベントなので、さらに石田先生にバックキャストをもう少し掘り下げてお話を伺ってみましょう。


20160405サロン開館記念講演52

バックキャストって、難しい問題ではないんですよ。普通は何か問題があると、目の前のことを解決しようとするでしょう。よくある間違いは、バックキャストを「未来のありたい姿」って想像するんです。未来のものを作るのはフォアキャストでしょう。
バックキャストは制約の中でものを考えるんです。
今までの解決法は、制約一個に対して一つの答えを導いていた。


20160405サロン開館記念講演53

たとえば温暖化があるから電気自動車に変える。
そうなると「電気自動車の電池って何で作るんだろう?」って疑問が生まれ、資源の枯渇が問題になる。一個の問題を解決すると、別の一個の問題が生まれる。
バックキャストというのは、資源、エネルギー、生物多様性は「こうなっていく」という縦軸に、それでどういう社会が作れるのか?っという横軸を組み合わせた考え方です。
例えば、車を走らす資源はもう枯渇する。そう考えると車業界は「車のない社会なんか、自動車会社が作れない!」と考えてしまう。でも制約の中で車を考えると、車のタイヤは4つ必要か?2トンもいるのか?となり、タイヤ3個とか2個で300キロの車が生まれる。全く違うものが生まれるんです。
バックキャストには時間軸がない。バックキャストは方向だけを指し示します。

20160405サロン開館記念講演54
司会/映画「殿、利息でござる!」では残さないことを命じていたのに、古文書が残っていた。この辺のことや、映画のことを差しさわりがないところでお話しいただければ。
中村/はじめに役者さんと話していたときに「普通出さないですよね」って会話になりました。なにがというとお金です。今でいうと一人あたま3000万円から5000万円になる。それって、払っちゃうと帰ってこないお金ですよ。


20160405サロン開館記念講演55
上手くいかないですよね〜だって帰ってこないお金ですもん。それを、話す人は皆が思うんですよ。「上手くいくわけないじゃん」
そのとき思いましたね。「あ!コメディいける」って。※場内爆笑
この払わないってのが普通の人の感覚で、これが変わるから面白い。


20160405サロン開館記念講演56

司会/古文書読んでいると、いい人の話。っで終わってしまうかもしれない。でも明るいんです。勇気のもらえる映画なんですが、涙腺が緩みました。
参加者/試写を見させていただいたんですが、終盤に号泣なんです。そして帰って家でひとり(お酒を)飲んでて嗚咽が出てくる。翌朝ご飯を食べてて、涙が出てきて家人に不審がられる。私、吉岡在住なんです。


20160405サロン開館記念講演57

人の気持ちは変えられない。そうそう変えられないですよ。でも映画で沢山泣いてもらえたのは、変わる瞬間がいっぱいあったからなんでしょうね。みなさん感動が見たいんですよ。人が変わるところを見たい。


20160405サロン開館記念講演58

司会/では、最後にこれだけは聞いておきたいという質問は?
ひ孫の代まで環境を残したいなと、自然エネエネルギーのことを勉強しているのですが、いま考えなければいけない、エネルギーの枠組みより大きなものを教えてください。


20160405サロン開館記念講演60

例えば、火力発電所はCO2を出すからやめようってのは間違ってます。例えば震災のときにエネルギーは6割になった、それでも暮らしは楽しくできた。だったら、少しのエルギーで楽しく暮らせばいいのでは!って発想がある。
今の考え方は「置き換え」を前提にしています。それでは絶対に減らないですよ。


20160405サロン開館記念講演59

エコな家電製品は今では巷にこれだけ世の中にあるのに、日本は二酸化炭素の排出量が全然減らない。どんなエコな技術も市場に投入したら、置き換えのために消費財になってしまう。置き換えでは減らすことができないのです。
だから、工学部の人たちにはテクノロジーだけを考えてもらっては困ります。ライフスタイルを考えれば、何が必要かが見えてきます。


20160405サロン開館記念講演61

さいごに、皆さんで記念写真を撮りました。
みなさんが、最初のお客様です。

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たまきさんサロン開館基調講演&トークは石田先生と「殿、利息でござる!」の中村監督だよ。

20160405サロン開館記念講演01

いろいろありまして、とうとうオープンしました「せんだい環境学習館たまきさんサロン」です。なんだか嬉しいなぁ。
たまきさんサロンでは、これから月に2回ぐらいのペースで環境に詳しい各方面の先生にお出いただき、環境を学んでもらおう!って講座を開催する予定です。
環境って、ひとことで言うと何なんだろう?身の回りのこと全部?人間の暮らす空間よりもっと広いもの?具体的な環境を定義づける何かがあるの?
環境って漠然としすぎているけど、細かいところから学ぶほど、もう僕らの地球は無意識のまま暮らしていられないのだなぁ〜と思うこのごろ、サロンオープンを記念して第一回の講演を。。。


20160405サロン開館記念講演02

いきなり講師の先生が普通に通路を降りてきました。
東北大学環境科学科大講堂をお借りしまして、第一回目の講演は沖永良部島からお越しいただきました。東北大学名誉教授で地球村研究室代表の石田秀輝先生です。先生のお話はブログで紹介するのはこれで何回目だろう?でもお話を聞くたびに、どんどんと深く、そして新しい章へ入っていくので、必聴です。


20160405サロン開館記念講演03

記念講演のテーマは「ふるさとの声を聞くー過去から未来へつなげる手法ー」です。
光り輝く未来を作りたいという思いを語ってくださいます。


20160405サロン開館記念講演04

「私は、子供達に笑顔あふれる国を残すには、どのようにしたらいいかと考え続けています。
それには、いま2つの大きな限界というものを感じています。」


20160405サロン開館記念講演05

一つは外的な要因で、人間活動の結果、地球環境の劣化が進んでいるということ。二つ目の大きな限界は、資本主義社会の限界であり、物質的な欲求の劣化が社会に閉塞感をもたらし、少子高齢化などに結びついているものと考えます。
この二つの限界をひとつずつ考えてみようと思います。


20160405サロン開館記念講演06

環境の劣化は7つのリスクをあげることができます。
「エネルギーの枯渇」「生物多様性の劣化」「水や食糧の分配のリスク(都合二つ)」「気候変動を代表する温暖化」「人口爆発」「資源の枯渇」こういうものがあります。
例えば気候変動では、台風はどんどん早くやってくるようになっています。大きくなってもいます。数も増えています。
アメリカなどでは台風による壊滅的な被害も出ています。

20160405サロン開館記念講演07
生物の多様性などは目をそらすほどの状態で、地球ではこの40年間に30%もの生物の種が絶滅しています。これが熱帯に限ってだと60%が絶滅となります。
絶滅がミツバチに影響が及ぶとすると、食物の80%はミツバチに受粉を助けられているので、たった1種がいなくなるだけで食卓は図のようになります。いまは年間に4万種もの生き物が絶滅しています。これは大量絶滅ではなく、ビックバンだと明言している研究者もいます。


20160405サロン開館記念講演08

では、何でこんなことになるのか?エネルギーという観点から見てみましょう。
ひとがひとり暮らしていくのに必要なエネルギーは2400キロカロリーです。ですが、日本人は平均1日127000キロカロリーも消費しています。実に50倍です。
例えば10キロ移動しようとしましょう。必要なカロリーは308キロカロリーですが、車で移動すると9000キロカロリー、おおよそ30倍です。
この地球環境の劣化は、僕たち自身がちょっとした利便性を追い求めた結果、幾何級数的にリスクを増大させ自分で自分の首を絞めている結果に結びついてます。


20160405サロン開館記念講演09

続いて物質的な劣化ですが、消費欲求の劣化であり「ものはもう要らないよ」という時代に入っています。例えば三種の神器「冷蔵庫」「洗濯機」「テレビ」これが家にあることが理想だった1950年代がありましたが、いまでは国内普及率は100%を超えました。超えているなら次世代の三種の神器が登場していいはずなのに、相かわらずこの3種でぐるぐるぐるぐる回っているので、白物家電のメーカーは屋台骨そのものがグラグラになりました。
私たちは資本主義の中に暮らしていますが、基礎となるはずの終わりのない成長が、地球環境の劣化、消費の劣化で限界に達しています。そして世の中に閉塞感が漂い、将来に対して不安を感じる日本人が増えているのです。


20160405サロン開館記念講演11

そこで、日本の社会構造を少し振り返ってみましょう。
日本はもともと1950年代ごろまでは、図のような自然の恵みと共同体が強く結びついた「地域社会に個が所属する形」をしていました。これを私はアミニズム型と呼んでいます。


20160405サロン開館記念講演12

ところが、日本社会は1950年以降に工業化が進み、資本主義社会へと構造が変わっていきます。資本主義は共同体から個人を切り離してしまいます。するとどうなるのでしょうか?切り離された個人は活動をどんどんと広げ、肥大化していき、やがて共同体や自然といった社会の土台を侵食してしまったのです。その結果として二つの限界を作り上げてしまったのです。



20160405サロン開館記念講演13

ですが、これは過激な言い方になりますが、私はこの二つの限界を認めたいと思います。そして我々は次のステップ。ポスト資本主義=新しい定常型社会を作る過渡期にいると思いたいのです。


20160405サロン開館記念講演10

例えば、新しい定常型社会は真っ白なキャンバスに作るものでしょうか?違います。既に我々の歴史を学ぶことができるならば、我々の歴史は、それがどういう定常型かを教えてくれます。
今の暮らしは18世紀後半から続く大量生産大量消費の延長にいます。資本主義は濃いところから薄いところへと価値を移すことで成り立ちます。そこに1970年代からはICTと呼ばれる情報化が進み、均一化はますます進んだ結果、モノ余りの今があります。飽和するのです。その時に文明的な社会から文化的社会に移行するのではないかと期待してます。
文化的社会とは何か?「非貨幣(お金の否定ではなく、お金にない価値)」「労働集約(資本集約ではなく)」「ローカル経済(都市経済ではなく)」そういった価値が新しい価値観を生むと思います。


20160405サロン開館記念講演14

次に現れるのは図のようなものでは。
個をもう一回自然や共同体に結びつける価値観。そういったなかでテクノロジーやサービスが発達していくのではないかと。ただ、これはもう一回アミニズム社会に帰るのじゃないかと思われますが、これは新しい姿です。姿がオーバーラップして見えますが、これを新しい定常型と捉えないで過去に戻ると捉えると、いろんなトラブルが起きることでしょう。
戻るのではない。進化しながら新しい価値観を見つけることです。


20160405サロン開館記念講演15

日本はこれまで物質的に豊かになった。これからも同じように物質的に煽ればいいのか?いいえ。そんなことをしたら、ますます酷くなる。
人は物質的な喜びより、経験などに結びつく幸せの方が大切と気づいているのです。
アウトドアへ出ることに喜びを感じ、菜園で食物を育てることに憧れるのです。


20160405サロン開館記念講演16

ただ、これを実現する上では、従来の延長で思考するのでは実現は極めて難しい。この次世代の思考をするには、足場を変えなくてはならない。その足場を変えることをバックキャストと呼び、しばらく考えてみることにします。
私たちの思考は、フォワキャスト。今日を原点に明日を考えます。
バックキャストは既にある制約の中でものを考える。なぜ、こういう思考回路が必要かと言いますと、フォワキャストは地球環境と豊かな環境を天秤にかける暮らしだからです。地球環境のことを考えたら、豊かな暮らしを少し削らないといけない。
だけど我慢は「節水」「節電」「省エネ」に結びつく。ただ、孫にもそんな我慢を強いるとしたら、私たちは大人の責任を果たしていないのではないか?と僕は思います。


20160405サロン開館記念講演17

僕は今の子供達が大人になった時にもわくわくドキドキ暮らして欲しい。
バックキャストの考え方では、地球環境に多くの制約があることが既にわかっています。その制約の中で豊かさを考えるとき、私は自然のドアをノックして、こういったものが生まれます。泡のお風呂です。自然は唯一、持続可能な循環を持っています。
フォワキャストで考えると、300リットルのお湯でお風呂を沸かすためには水もエネルギーも足りません。フォワキャストで考えた結論では「お風呂の回数を減らす」「体を拭く」などにたどり着きます。これではわくわくドキドキしません。我慢です。
バックキャストで考えると、僕の答えは3リットルの水で入れる70度の泡のお風呂です。
制約があるからって我慢をしない。制約があるから今まで思いも付かないライフスタイルが見えてくる。これがバックキャストの思考回路です。


20160405サロン開館記念講演18

例えば、バックキャストの思考でライフスタイルを考える。いままで4000以上のライフスタイルを分析しました。すると今の20歳から60歳までの人が潜在的にどういうものを欲求しているのかが見えてきました。
また、戦前に成人になり1960年代に日本が高度経済成長を迎えた頃に働き盛りを迎えた90歳の人たち。若い頃には暮らしに制約があった今の90歳の方たちにヒアリングをすることで、日本文化を形作った44の要素が見えてきました。


20160405サロン開館記念講演19

それらを構造だって書いたものが、こちらになります。
地球環境制約の中に「利便」「育」「自然」「制約」があり、AからBへ。BからCへと向かうにつれ、心豊かな暮らしが送れるのです。
ただちょっと難しいのは、BやCは制約を超え、育てることで豊かになれる。
愛着だとか達成感とか充実感の沸くエリアです。
Aはエコはエコでも買った時だけ満足するエリア。何かに依存する形のエリアです。
対してBとCは自立型のエリアです。

20160405サロン開館記念講演20

今のサービスは依存型のものが多いい。これは健康な人をベットに結びつけるようなものです。
何もしなくていいサービスは、最初の1〜2日は楽しいけど、すぐに飽きてしまう。
でも自立型というと、今は自給自足しか選択肢がない。
実は自立と依存の間には「間」がある。この間が抜けているんです。
だから僕はこの間を研究しています。間抜けの研究です。
間を埋めるという概念がとても大切なんです。


20160405サロン開館記念講演21

今の若者はものを欲しがらないという。「本当に?」違う。今の若者は、自分が手足を動かして何かを達成する。これが欲しいのです。
それは社会のいろいろなところに予兆が出ています。驚いたのはエプソンが開発したペーパーラボ。
自分の仕事場で使った紙が、新しい紙に生まれ代わるというものです。
アスクルで買うよりコストはかかる。でもそういうものが受け入れられてきているのです。
時代は明らかに変わってきています。

エプソンペーパーラボのページ>>


20160405サロン開館記念講演22

それを論理的に調べなければいけない。今までは衣とか食とか住は専門的なショップが担ってきました。でも東京発振であった。
そうではなく衣食住がセットであるライフスタイルショップ、こんなものが地方発振で首都圏へ向かっている。こういう予兆が明白になっています。
こういう予兆が見えてきて、石田は何をしている?
僕はその、いろんな予兆を実装するために動き始めました。
それを考えたときに一番ドキっとしたのは、間を埋めるということは一次産業、二次産業、三次産業の枠を外して考えなければいけないんです。産業の垣根を外したときに新しい価値観、新しいビジネス、新しい産業が見えてくるのです。
その実験を、沖永良部島で行っています。本当は仙台でできればいいのでしょうけど、ここでは制約が多すぎます。


20160405サロン開館記念講演23

なぜ沖永良部島なのか?
ここは人口1万四千人弱。ところが、それが2040年には1万人を切ります。さらに若年人口は半分に減ります。消滅する町なんです。「消滅可能性地方」と呼ばれているところです。この地域を、明るい未来のある町にしよう!というのが、私のサンプルです。そのためには二つのことを明らかにしなければなりません。
島からはどんどんどんどんお金が出て行っています。地際収支をはっきりとしないといけない。
もうひとつは、島を作り上げてきた文化的価値を未来の具体的な形にしなければいけない。
戻るのではなく、未来の具体的な形にするのです。


20160405サロン開館記念講演24

この島のことを集約すると
「食」山や海からの恵みの食材をいただき。
「集い」ゆいたば、共同作業を基本にして、自分たちで冠婚葬祭から生活の場まであらゆるものを作り上げます。
「楽しみ、遊び、学び」三線を学び、歌や踊りは遊びであり楽しみであり、恋の醸造にもつながります。つらい水汲みや草刈りも、楽しみとして捉えます。
そして「仕事」農業、塩作り、漁業に運搬。子供にも仕事があり一人でいくつもの仕事を持ち、仕事と生活の間には明確な境界がありません。
構造的には圧倒的に強い自然の上に暮らしや遊びやがあり、仕事が全てにオーバーラップしている。これが沖永良部島の暮らしの特徴であります。


20160405サロン開館記念講演25

では、これを具体的にどう実行するか?
写真は昨年のシンポジウムの光景です。
島内外から400人近い人が集まってくれました。二日間かけて、いろんな議論が交わされました。
そしていただいたテーマやアイデア、アプローチの方法は、島の人たちと毎月どのような形にしようかと、酔庵塾でガヤガヤと語り合っています。


20160405サロン開館記念講演26

例えば教育。
「この島の教育をどうしようか?大学を持ってこようよ。」
こんなことを真剣に考えています。この島は自給自足の島です。平均年収は200万以下です。200万円あれば、この島では毎日お酒も飲めます。焼酎飲んで毎日大騒ぎしても、200万円あればこの島では暮らしていけます。ところが子供を大学に通わせたいとなった瞬間にとてつもないお金がかかります。
なので、この島には潜在的に大学に通いたいと願っている優秀な子がいっぱいいるのです。また、かつてそうだった子が、30〜40歳の親世代になっています。
だったら、食が自給自足なら大学だって自給自足でいいのでは?と考えて、ただいま文科省と論考を続け、全単位の3割を島のことを考え、島のビジネスや未来を考えることで取得できるように考えてます。
おじいやおばあの持つ駕籠作りなどの伝統技をちゃんとリンクできるようにしよう。そんなことを考えています。


20160405サロン開館記念講演27

今年は9月にシンポジウムを行います。
「第7回沖永良部島シンポジウム」
孫が大人になったときにも、光り輝く国になってほしい。ローカルが幸せになる時代は間違いなくやってくる。私は信じています。


20160405サロン開館記念講演28

もし宜しければ、地球村研究室を訪れてみてください。
Youtubeでは、私の代わりにカメがご案内します。
大事なのは、新しい時代は間違いなく来ています。評論ではなく、僕たち自身で作っていく。それが、次の孫や子供達が大人になったときに、光り輝くこの国を遺す原点になるのではと思います。どうも長時間ありがとうございました。


20160405サロン開館記念講演29

パチパチパチ〜!と、万雷の拍手ですね。
先生の講演は、毎回一歩づつ一歩づつ、さらに先へ先へと「判ったこと」「見つけたこと」を具体的に紹介してくださるので、どんどんブログが長くなってしまう。

———そして!もうここで宣言しよう!!
たまきさん出張!沖永良部島シンポジウムへの参加取材を、ここで宣言!!!9月に島に行ってこないといけないですね〜。
え?どうやっていくの???お金や仕事は???
いえいえ、まずは「行く!」ってことを決めることが大切なんです。方法はあとから付いてきます。さ〜てさて。安い飛行機探さなきゃ。
ではでは、次は、ゲストとの楽しい時間です。


20160405サロン開館記念講演30

続いてトークセッションの時間です。
本日のゲストは、アヒルと鴨のコインロッカーなど仙台を舞台にした多くの映画作品を作られている、中村義洋監督です。


20160405サロン開館記念講演31

パチパチパチ〜♪


20160405サロン開館記念講演32

司会者より/石田先生の講演の様子、どのような感想をお持ちになりましたか?
「いや、ものすごいスピードでした。僕もあのスライドカシャカシャ動かしてみたいです。
ちょっと映画の宣伝にもなりますけど、こんどの映画(殿、利息でござる)は、富谷の先の宿場の吉岡塾が舞台になっています。」


20160405サロン開館記念講演33

「宿場町というのは単に人を泊めるだけではなく、人足を用意したり、街道筋を往復する馬の用意をしたりするのですが、そのためのお金の用立てが非常に厳しく他の宿場では仙台藩から幾らかお金の支給もあったのですが、吉岡宿だけは但木家との関わりがあったので「じゃ、免除はないよね」って、それまでになってしまったんです。宿場にお金はないけど街道に馬はそろえないといけない。立派な馬は買えないからすぐに死んでしまう。するとさらに生活が苦しいので、吉岡宿は人がどんどん夜逃げしてしまう。
250軒の宿場が200軒になってしまって、さてどうしようか?というお話です。」


20160405サロン開館記念講演34

「例えば、僕の講演ではコミュニティと自然が強く結び合ってきたのが日本のアミニズム型の文化の基礎になっているとお話しましたが、それは監督が映画を撮るときに原作の中に出てくる無私の奉仕の精神とどう繋がっているのかな?って思ったのですが。」


20160405サロン開館記念講演35

「僕は茨城の、ちょうど吉岡ぐらいの規模の町で育ったのですが、僕が中学校ぐらいの頃まで普通に選挙というとお金が姿を覗かせる。そこまで名を売りたいのかな〜って、そこがすごく嫌いだったんです。映画の原作で昔なにがあったのか?ってのがわかって、僕個人も吉岡の人のようにありたいと思って。」


20160405サロン開館記念講演36

「でもなかなか。例えば心で仕事をしたいって思うと、技術パートでも。例えばカメラを回すとか、照明とかありますが。私は我を通したいので人がやりたいものを実現する仕事は向かないとなると、監督になるしかないんですよね。まったく無私ではなくなっちゃうんですよ。なので、吉岡の話は、強く世の中そうあってほしいと思ってしまうんです。」


20160405サロン開館記念講演37

「いろいろな共同体の危機感ってあるじゃないですか。だけど別に俺は大丈夫だよって人もいますよね。それが世の中を変えない要因になるようで、バックキャスティングの思考に皆が気づき始めても「別に」って態度になる。
ちなみに僕は。。。お風呂はお湯のほうがいいですけど(※会場爆笑)
ただ吉岡宿では、みんなが馬の仕事をしていたのではなく、半分が商人で半分がお百姓さんです。
だのに何でこの人たちもお金を出せたのか?」


20160405サロン開館記念講演38

「この難しいところを、映像で出したかったですね。」
「神様には褒めてほしい。だけど、人には話すな。上座には座るなって、原作にはありましたですね。」

20160405サロン開館記念講演39

「良いことをすると、冥加がたまると。
いいところに行けるとかではなくって、ポイントが貯まると。
お天道さんが見ているってのですね。
こういう考えが、がっつり触れなくても、大勢の人が見れば見るだけ、世の中に良いことが伝わるんではないかと。」


20160405サロン開館記念講演40

「仙台はこれから良い時期ですよね。」
「サラリーマンが住みたい街ナンバーワンですからね。」
「あと知り合いに会っちゃいますよね。」
「好きですね。また仙台で撮りたいですね。」


20160405サロン開館記念講演41

「この映画は仙台だけちょっと早い5月7日に封切りなんですね。」
「堅そうに話してますが、コメディなんです。」
なんだか楽しみになってきました。
『殿、利息でござる!』仙台ではGW明けの5月7日から公開です。楽しみだなぁって言ってて、ちょっと僕その時期いないなぁ。
そのあたりは、またまたブログで。
このあとは石田先生と中村監督を交えた座談会です。

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「せんだい環境学習館たまきさんサロン」が開館しました。

20160405サロン開館15

今日のブログは。。。おっきな看板ですね。
東北大学大学院環境科学研究科本館・「せんだい環境学習館たまきさんサロン」開所式。
え?なんか大変なことになってませんか??
僕らの施設が今日オープンだってのは聞いてましたが。。。


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こんにちは。。。。取材でやってきました。
「うわぁあ」なんか大勢来てます。いったいなんなんだ!


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公式のアナウンスが流れます〜♪
「本日は、東北大学大学院環境科学研究科本館ならびに、せんだい環境学習館たまきさんサロンのオープニングに先立ちまして、テープカットを。。。」
そうなんです。“こちらの”東北大学大学院環境科学研究科本館が本日堂々のオープンでして、ついでに「たまきさんサロン」がオープンするんです。
なんか表の看板が、あまりにも目立つところにサロンのことが書いてあって申し訳ない。ぼくら5センチぐらいでいいのに。


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では、テープカットです。
左から東北大学大学院環境科学研究科長の吉岡様。
東北大学総長の里見様。
仙台市長の奥山市長。。。我らがボスです。
ううう。なんか大変なことになってるぞ。


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では、ハサミを入れて、チョッキンとな。


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おお〜!!
パチパチパチ〜。


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皆様の大きな拍手です。
そりゃそうだよな〜。これだけ立派な建物の開所式では喜びもひとしおだよ。


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ではでは、開所式の会場へ。。。。あ〜!
こっちの看板では「・」がとれて、もっとややこしいことに!
だからこの二つを並べて書いてあるのは少しアレだし。さらに僕らの施設がカッコ書きされているから、なおさらややこしい。


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東北大学の関係者の皆様が大勢集まってます。


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環境科学研究科長の吉岡様の開館にあたってのご挨拶です。
環境科学研究科は13年前に設立され、各界でスキルを発揮する人材を育てることができました。
文系理系の二つの分野を融合する目的で進んできた環境科学科は、社会に役立つ人材を停留所で降ろす乗り物の役割でありたいと思います。
新しい本館から、21世紀の様々な問題を乗り越える人材が育って欲しいと願ってます。


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さらに施設内に「たまきさんサロン」がオープンしました。ってとこでクスって笑いが出るのは、まぁ愛称が不思議とかだろうなぁ。それでもWebから地上にとうとう進出した「たまきさん」だから。講座とかで活用してくれると嬉しいですね。


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さらに東北大学総長の里見様。ちょっと難しい内容があるので、要約〜。
他の大学院では定員割れがある中で、東北大学の大学院では定員より多くの申込者があり、環境に関する大学院は二つに分野を増やしたそうです。特に大学の建物の中に自治体の施設(僕たちのアレね)が間借りするというのは初の試みで、大学が広く世に門戸を広げるということでは、大変に意義深いことだそうです。


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続いて奥山市長から、ご挨拶。
平成21年に東北大学さんとは包括的連携協定を締結しまして、本日たまきさんサロンの開所へと結びつきました。
大学と市民がまた一歩近づくというユニークな経験ができると思います。
土日には市民へ向けた講座も開設されるとのこと。大学の先生も登壇し、市民と学生との交流も深まると思います。
是非とも「たまきさんサロン」の施設をご活用いただければと思います。


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では、これからスライドを使って施設の紹介を。。。。見えない。
そうなんです。環境科学研究科の本館は、大学内の環境に対する英知を結集して作った建物でして!明かりも窓からの採光を存分に取り入れることを考慮されてる関係で、スライドが見えにくい(笑)今日が初日ということで、ここは慣れが大切なんです。


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この建物は、全体が煙突みたいな構造でして、換気シャフトの上部を太陽光で温めると上昇気流が発生して、建物全体の空気を吸い出すようにして換気をしてくれるのだそうですよ。
———これ「トゥアレグ族の家」で、見たことある!砂漠の人たちなのに、家に煙突があるんですよ。
先ほどの建物の話では、トイレにも大きな採光窓がある。これは電気がなくてもトイレの中が明るくなるための工夫だって。
さらに電気施設は建物外にあって、例えば自転車やマイクロカーを給電出来るようにとか、拡張性が山のようにある!すごく気になりますね〜。
だけど、今日は開所式で時間がない。この建物の秘密はまた今度ね。

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