月別アーカイブ: 2016年3月

アルゴ計画って、知ってる?ビックリな海洋探査の話。

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今日は東北大学の青葉サイエンスホールにお邪魔してます。
学生さんが眺めている、これ。これが本日のお話しの主役のアルゴフロートです。私たちの住む地球の大半を覆っていて、平均の深さが3800メートル!宇宙のことはいろいろとわかってきたけど、なんと身近な海洋のことは全然解っていなかった!驚きの始まりです。


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開会のご挨拶は、東北大学の大学院理学研究科、須賀教授です。
皆さんこんにちは。海は地球の大気や気候全てに関わる非常に重要なことなのですが、今の小学校の単元では海を扱うことがありません。今日はなるべく優しい言葉を選んでお話を進めようと思いますので、皆さんもどしどし質問をしていただいて、是非とも学校などでも話題にし、関心を持ってもらうようにお話ししてください。


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国際アルゴ計画は世界の海をロボットで観測しようというものです。年に一度、各国持ち回りで会議が開かれているのですが、今年は横浜で開催したので、アルゴ計画のディレクターのハワード・フリーランドさんに仙台にお越しいただいて、興味深いお話を披露して頂こうと思います。


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では、ハワード・フリーランドさんの登壇です。
カナダのブリティッシュコロンビア州、海洋科学研究所に所属。国際アルゴ計画のディレクターさんです。


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ちなみにハワードさんのご子息さんは大変な日本通でして、何度も来日され日本語も学ばれていて、なんと今見ているスライドは、息子さんが翻訳されたとのこと。いやいやビックリ。


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国際アルゴ計画の始まりを説明する前に、アルゴフロートは何かの説明が必要ですね。
アルゴフロートは海洋を漂い、2000メートルの深海から水面までの温度や塩分を自動で計測して衛星回線経由で送信するロボットです。
(会議では話してないので聞きかじりですが。。。始まりは、三人の研究者の会話の中からヒントが生まれたそうですよ)
アルゴ計画は1999年に提案され現在では3918基ものロボットが稼働していますが、15年かけて観測網が徐々に充実したそうです。


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ちなみに、アルゴ計画以前の海洋探査はどんなだったかというと、実際に船で網の目のように航海して、観測していました。
そのために例えばアフリカの西海岸から南米の東海岸までを直線に調べた「A10」と呼ばれる観測箇所は、1990年代に実施したWOCE計画(世界海洋循環実験計画)では、49日かかっています。


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このWOCE計画は1991年から1996年までかかり、厖大な費用もかかりました。


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実際に船で海洋の変化を調べるには長い時間がかかりますが、海洋の変化はそれより早い。
例えばエルニーニョ現象は2〜3ヶ月で発達してしまい、その後はラニーニャ現象へと移り変わってしまいます。
船舶ではこの変化を捉えることができません。


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そこで、ロボットで観測するアルゴ計画が始動しました。
アルゴフロートは、必要な海域を通る調査船のほか、貨物船、漁船、ヨット、飛行機などによって運ばれます。
なんと世界1周ヨットレースに参加している船舶からも、海に投入されます。


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海洋に投入されるときはダンボール箱に入ったままだとか。箱は海水に溶けて、ロボットが稼働します。
フロートは海水との比重の違いを利用して沈み、1000mの深さに約10日間留まります。その後、いったん2000メートルの深さまで潜った後、ゆっくりと海面に浮上していき、そのあいだに海水温と塩分を計測していきます。


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そして、とうとう海面に姿をあらわすと、地球上をくまなくカバーしている通信衛星のイリジウムに向けて観測データを送信し、また1000メートルまで潜ります。
なんで1000メートルの深さで待機しているかというと、海面近くは潮流や風の影響が大きいので、あまり長くとどまると移動しちゃうからだそうです。


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こちらは1999年に提唱された時の観測網のイメージ。


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そして、こちらが現在のアルゴ計画の姿です。
ユニークなのは、アルゴ計画は国境をまたがって共同で運営されていること。
現在は31カ国もの国々が参加して、データを蓄積しています。


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国が違えば見た目も違う。ブログの一番最初に紹介した透明なものはアメリカ製のアルゴフロートですが、すでに観測の役目が終わったので黄色の外装を透明のパーツに取り替えて、中が見えるようにしたものです。
だいたい1機、200〜300万円するのですが。


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3〜4ドルの製品もある。レゴ社のアルゴフロートでした。


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海洋は地球の温暖化の熱の93%を吸収しています。(大気は1%)それぐらい、海洋を調べるということは大切なことなんです。
こちら飛行機から投下のシーン。パラシュートをつけて、海面に落としています。
投入されると5年ぐらい、バッテリーが切れるまで動きます。


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アルゴ計画では、海洋の変化を順次送ってきてくれるので(海洋変化としては)ほぼリアルタイムの情報が集まります。
上の図は2001年から2015年までの間に計測された150万もの観測点です。紫色は100キロメートル四方当たり50〜100もの情報が蓄積された箇所。
下は1870年以降にアルゴ計画以外で集められた情報で、数としては50万。そして上と同じ単位面積あたりでは観測数は1〜5だそうです。


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このようにして集められたアルゴ計画のデータはインターネットで公開されていて、世界の大学の研究者から小学生まで、自由に閲覧することができるそうです。
また、アルゴ計画を基にした研究論文はいまではほぼ、1日に一本が発表されていますが、一般的に研究者が学術論文の作成には1年はかかることを考えると、これは驚異的なことだそうです。
アルゴ計画のサイトは英語のサイトなどいろいろあるけど、日本語サイトでも要約されて掲載されているので、一回訪れてみると楽しいですよ。

日本のアルゴ計画のサイトJAMSTEC>


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では、会場の参加者さんからの質問の時間です。
お!熱心に聞いていた女の子が質問
「先ほどのレゴのアルゴフロートは、日本ではどこで手に入りますか?」


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残念ながら日本では売っていないそうです。
ところが、ハワードさんは名刺を持ってきて「名刺のアドレスにe-mailを送りなさい。僕がLEGOを贈ってあげよう。」
すごいプレゼントですね。


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続いて質問です。
アルゴフロートが海面に出てきたときに、漁船や一般の船とのトラブルはあるのですか?



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アルゴフロートは、浮上するときも海水との比重の差を利用して登ってくるので、とてもゆっくりです。今までトラブルはないそうです。
もし海面で船にぶつかると、アンテナが折れて行方不明になってしまうとか。
そして、たまに稼働中のアルゴフロートが海岸に打ち上げられることがあるそうですが、見つけた人は「なんだろう???」って思って、家に持って帰ろうと車に積んで運んでしまったりするので
「アルゴフロートが地上を走っている!」
って、あわてて回収に向かうなんてことがあるそうですよ。
面白いですね。


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ということで、ハワードさんのプレゼンテーションが終了し、会場後ろの展示品のコーナーでは興味津々の皆さん。
アルゴフロートは基本的に水温と塩分濃度を調べているけど、さらに高性能な探査機は酸素含有量を調べて生物活動を調べたり、海水の酸性度を調べるそうです。
さらに、最新型のアルゴフロートの名前はDeep NINJA日本名でかっこいいなぁ。
じゃまたね〜。

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やい。やいやいやい!ゴミだらけだぞ!!どうにかしないなら、オレたちが掃除してやる!って話。

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今日の話題は、ちょっとタダごとではないかな?県道118号の話。
名取から樽水ダムの横っちょを抜けて、ぐんぐん山道を登って村田に抜ける県道118号なんだけど、なんだかゴミだらけ。
なんでこんなにゴミが散らかっているんだろう?もうどこに怒りをぶつけていいやら。
いらいらいらいら。。。。。どっか〜んって爆発した某氏が、FBにメッセージをあげたんですよね。
「県道118号ゴミいい加減にしろ!!
誰も何もしないなら、サイクリストが掃除してやる!」
そしたらいいね!がどんどんどんどん伝播して行って、なんと24時間で830いいね!2日間で1090いいね!も集めてしまった。
こりゃ、掃除しない訳いかないなぁ。。。


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っで、集まってきたサイクリスト有志集団。
なんで有志?そりゃ〜サイクリストって、ゴミを持って行けないじゃん。持って行けない人が怒りに任せて「掃除してやる〜」は、なかなか出来るもんじゃないですよね。


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しかも自転車のカッコのまんま大掃除。
今日の掃除は宮城県道路課に相談して、ゴミの片付けの許諾(なんか変だな?)と、搬出の段取りが出来てまして、さらに名取市から地域清掃用のゴミ袋ももらってます。
でもね〜。ストーブだよ。いきなり。。。


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いま藪から引っ張り出しているのは、電線の真ん中の胴の部分だけ取り出した後の被覆。つまり産業廃棄物の不法投棄の後です。なんで捨てるんだろうなぁ。


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でも、大半はこんなの。
コンビニの袋に入ったゴミ。


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斜面に累々とあるのは空き缶にペットボトル。ポイ捨てですね。


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まとまって落っこちてたのは、部屋を掃除した後のゴミかな?
わざわざこんなとこまで持ってきて捨てるより。ゴミ袋に入れてゴミ置場に出せばいいじゃないか。。。



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あ〜あ。タイヤが出てきたよ。



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でも、掃除しているサイクリストは妙に陽気な???
いやいや、ゴミ出ししていると、なんかどんどん幸せ感が増すんですよね。
なんせ僕らが通った後には、ゴミがない!
これからトレーニング中も気分がいいはず!


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環境に優しいってお題目のペットボトルも、ポイ捨てされればタダのゴミ。。。


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自転車でてきたよ!一同大笑い!
こりゃ〜サイクリストのせいかな?
そんなことない。捨てたら帰れないじゃないか!


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ゴミ拾いは、車に轢かれちゃたまらんから、看板立てて行いました。


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すると、急に自動車が止まって何やら持ってきてくれた人。
「あなたたち!なんの団体??」
「いや特に決まってないんですが」
「なんかゴミ掃除してくれている人がいる!」って差し入れ持ってきてくれました。嬉しい!

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けど、ビニールに入ってたのがペットボトル入りのジュース。
僕らが拾っているものと同じもので、ちょっと微妙な気分になる。(いや感謝です)

これ、道路脇から引っ張りだした空き缶を、落ちてたのと同じ場所に並べてみた。こんだけあります。

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もう〜きりがないなぁ〜って思ってたら、道路管理事務所の回収トラックがやってきた!
チャリンコで追っかけて、バンバン荷台に放り込むの図。


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すんごいゴミ。2トン車1台半はありました。
100リットルぐらいの袋で、87袋。


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ばいば〜い。

この流れがなんとなく全国に広がっていて、各地でサイクリストによるゴミ拾いの動きが起こりつつあるのを、彼らはまだ知らない。。。


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っということで、本日の回収は終わり。
まだまだゴミがあるんだよなぁ〜続きはまたやろう!
でもサイクリストは、ゴミに関係ないのに。
なので、協賛してくれた各方面様からお土産の品です。おしまい!

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神戸親和女子大学の皆さんがお花畑を作りに来てくれました。若林区二木地区から。

20160315神戸親和女子大学01

本日の取材は若林区からお届けしま〜す。
被災地支援のボランティアの一環として神戸親和女子大学のユネスコクラブのメンバーの皆さんは2012年からおおよそ年に2回のペースで石巻や気仙沼など沿岸地域と仙台市近郊に足を運んでくれています。今回で通算8回目。交流活動や児童館の慰問の支援なども行ってくれてましたが、今回の訪問では3日のうち1日を仙台市で過ごすことにし、若林区の二木地域の農地にお花の種を蒔きに来てくれました。


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ちなみに今日はというと。。。すごい風。
特に霞目飛行場より海側の平地は遮るものがないので、強烈な西風が吹き抜けていきます。


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だけど、見上げれば抜けるような青空!
昨日はシトシトと一日中雨が降り続き気温も低かったので、幸運でしたね。


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雨の影響で、畑を掘り起こす作業が昨日は出来なかったとか。。。おかげ様でトラクターを動かす様子も見学できました。


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では、開会の挨拶です。
畑の所有者である大内さんからです。
こちらの畑は、平成18年ごろから種をまいてお花を咲かせていたそうです。なんせ真っ平らな若林区の平野部。車道のすぐ横にお花を育てたら、ちょっと華やいだ感じになるかなと。。。。花畑を始めていた頃にすぐ震災でした。


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津波が去った後の二木地区は、とにかく何も残っていなかったそうです。無機質な原野が広がっていたのですが、それではあまりに寂しすぎると12年にはここを整備して、花を育てていたそうです。
「やっぱりそこは、農家なのかなぁ。農地に何もしないのが寂しいんです。ここも6月頃には綺麗なお花畑になると思います。皆さんがここに思いを馳せて、繰り返し来て、なにか感慨を抱いてくれれば嬉しいです」
ということで、みなさんよろしくお願いします!


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ちなみに本日のお花畑作りは、東北学院大学の2年生3名も共同で作業をしました。この種まきの後は、市内に戻って交流会も開催するそうで、彼らは1日通しての参加です。


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そして、今回の企画を取りまとめしてくださったのは、NPO法人冒険あそび場さんです。


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では。本日蒔く種の紹介です。矢車菊。アグロステンマ。
それと後日、近隣の保育所が粘土団子も植えつけてくれるそうですよ。
>>ちなみに、粘土団子ってこれね


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では、さっきのパッケージの種を、培養土に混ぜ込みます。何故って、今日は風が強すぎるからなんです。
風がなければ、風上側からフワワ〜って蒔いてあげればいいんですが、今日は風に流されて隣の畑に花が咲いちゃう。


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バケツの中はこんな感じです。白いのが種ですね。


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これを畑の畝にパラパラっと丁寧に延ばしていきます。


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今週は、天気予報では土曜日から雨が降り出しそうなので、それまで畑で落ち着いていてくれればいいんだって。


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みなさん手を取り合って。次から次へと。


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しかし、いい天気ですね。
でも神戸から来た皆さんは「寒い寒い」そうだよね。西とここでは気候が違うからなぁ。


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蒔いた種が飛ばないように、さらに培養土をかさねます。


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二木地区の畑には毎年来ていますが、年々景色が変わってきているなぁ。


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この構図。畑の横に空の用水路がありまして、もぐりこんで撮っています。だからローアングルもへっちゃら!


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さらに水をたっぷりあげます。そして土曜日まで待ちかな。


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ということで、種まき完了。
この場所は市内から海側に抜ける道の脇。高速道路の入り口も近いので、目立つんですよね。通りかかりの車からは、景色も違って見えるだろうな。


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ということで、本日は種まきの様子の紹介でした。
神戸親和女子大学の皆さんは、このあと芋煮作りと、大内さんの震災のお話を聞く会。交流会へと移動。
こうやって東北に関心を持ってやってきてくれていることに感謝です。

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今季最後の冬山かなぁ〜。冬の南屏風岳を(わざわざ)水引入道から

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今年はぜんぜん雪がないんだよね〜。山の中はもうすっかり春の雰囲気。だけど、昨日一昨日は猛烈に冷え込んだ。
東北って春一番がないの知ってました?強烈な南風が吹いても、またすぐに寒気が入っちゃうから春一番の定義が合わないんだって。
なるほどね〜。っで、本日は白石のすぐそばの、水引入道。。。雪ないなぁ。


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って言ってたら、あれれ?50メートルでもう雪。
こりゃ、昨日少し降っていたな。


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春の小川だね。暖かいなぁ。
雪面はカリカリに凍ってます。


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伐採した木で〜す。
以前は「あ〜あ。山を裸にして」って思ってたけど、本当は切らないと森は再生しないでした。二酸化炭素も吸収しないんだよね。


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お。もう水引入道の上り坂ですな。やけに展開が早い。
ここは僕が「陽のあたる回廊」と呼んでるあたり。登山口から一気に高度を上げると、綺麗に木の生えていない、歩きやすい尾根道に出るんです。下山の時は、ここから谷に入らないように注意する地点。


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おお〜。遠くの山々が見えてきた。
今日はひそかに作戦を持ってまして。。。あの光る峰を歩くつもりできました。
あの光る場所は。。。。南屏風岳。


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おお〜ガチガチに凍った谷を詰めます。
足元はもうアイゼン。手にはピッケル。


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そして標高をぐんぐん上げる。
今日は雪面が凍っているから、スノーシューよりアイゼンの方が移動速度が速いだろうと踏んでました。(大当たり!)


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あっちは、烏帽子岳方面かな?もう下に見えてる。


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あっという間に、水引入道山頂です。
でもここには用はない。
ここでも冬に登っただけで、ドヤ顔する人がいる山なのですが。


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目的は水引平から続くこの尾根。
特に名前がある尾根ではない。あえて言うなら南蔵王縦走路に出る道というのやら。
ところが!この尾根は斜度が45度近くあり、さら〜に雪の付きがイマイチ。
雪が深いなら、ラッセルラッセルで登れない。全くなけりゃ岩登り。
だから降雪後は雪面がしっかり凍らないとアイゼンがかからないのです。


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お!先行者がいた。よくぞこの日に。


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さぁ〜尾根に取り付くよ。
アイゼンとピッケルで、ガンガン高度を稼ぐ。僕の読みは大当たり!
シーズン通して、ここ登るのって本当にチャンスが少ない。降雪もあるし、天気もあるし。だいたい水引入道までも一苦労の登山があるから、その先登ろうなんて滅多にしない。
危ないから写真はあんまないよ〜。


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これ。核心部分通過後ね。
屏風岳〜南屏風岳のあいだの縦走路に出る直前。


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雲の移動に合わせて、光が次々変わり、表情を変える山々。


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これ。今まで登ってきた山。今のところ、蔵王山系では冬のこの尾根が最大の難易度かなぁ。


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はい。凍った看板。南蔵王縦走路に到着しました。


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そして、ここからしか見えられない光景。輝く道です。
遠〜くに見えるのは、先行者ですね。


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縦走路から、雪庇ぞいの隙間に出てきました。左に寄りすぎると、雪の塊ごと落っこちます。


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そして南屏風から不忘山へ。この区間は痩せ尾根に雪が付いているから、場合によっては通り抜けることができない危険箇所です。でも今回は雪が全くない。今回の登山は事前にここが通過できそうだとの情報もあったからのチャレンジだったんですよね。


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はい。無事通過。
むしろ雪が無さ過ぎて、この時点でアイゼンは外してました。


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さてさて。平和な不坊山に出ました。お家に帰ろうかな。
ここからの下山だけで、普通の人の1日分の行程なんだけどね。
じゃ、またね。

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仙台市民なら、家電製品やパソコンの引き取りが簡単になったよ。

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今日はちょこっと仙台市役所本庁舎へ。。。よばれて参りました。
そして今日は、ちょっと重要な資源のお話。仙台市が進めてきた小型家電リサイクルのための回収を、さらに一歩進めて宅配便を使った回収事業に展開しようと、家電製品の回収リサイクル事業者の「リネットジャパン株式会社」さんと提携を結ぶことになったんです。
「リネットジャパン株式会社?」聞かない名前だなぁ〜と思ったら、母体はBookOffだって。なるほど!
なので、本日の取材は締結式の様子と、実際に小型家電の回収の取り組みや背景は「どうなの???」ってところ、詳しく紹介します。


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「え?仙台市って、いままで小型家電の回収を生協さんとかに回収ボックス置いてやってたじゃん?」まぁそうではあるんですが。。。やはりここは100万人以上が住む大都市なので、回収ボックスを置いておくだけでは、なかなか思うようには集まらないんですよ。
そこで、すでにある物流に使わない家電を戻す流れをつくれば画期的なんじゃないかってのが、今回の事業となります。


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では、最初に伊藤副市長さんから挨拶です。
「みなさんお集まりいただきましてありがとうございます。
新年の市長の挨拶で“今年はリサイクルの推進を強くすすめていく”と決意のお話しがありました。実際に廃棄物の分別では、すでに緊急分別宣言も出ています。平成26年9月からは市内に小型家電回収用のボックスを設置しまして回収を進めていますが、27年度は1月まででおおよそ8tほどと、まだまだ回収できる余地はあるだろうとして今回の締結となったわけです。今後は宅配回収も進めて、もっともっとリサイクルに力を入れていきたいと考えています。」


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続いて、リネットジャパン株式会社から、中村取締役様のご挨拶です。
「仙台市は東北で初めての締結となり、全国では宅配回収事業としては58番目となりました。
ご存知のように日本の都市部には多くの使われなくなった家電製品が眠っております。それは都市鉱山とも呼ばれています。
家電製品には、金、銀、銅や希少金属など、多くの金属類が含まれていますが、現実には一度作られたきり活用できていないのが現状です。
例えば金などは、世界では南アフリカやポーランドなどが主要な産地なのですが、日本の都市に眠る家電製品に含まれる金の割合は、それら主要な産地から産出される鉱石よりも、金の含有量が多いのです。また、鉱石から金を取り出す工程には環境破壊などへの問題も多く、小型家電の回収にはリサイクルの枠を超えた多くのメリットがあるのです。」


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なるほどねぇ〜。では、実際にどのように回収されるのかを順を追って見てみますか。
まずは宅配の回収なので、回収の申し込みを行います。申し込み先はホームページか、FAXで申し込み。<<<これ肝心なことね。ホームページってことは、パソコンだけじゃなく、スマートフォンからも申し込めるよ〜。
そして回収品を箱に詰め。え?順番が逆じゃないって???いえいえ、業者さんは申し込んだ日から最短翌日にやってきます。なので、申し込んでからアレも入れちゃえコレも入れちゃえができます。
そして宅配便。佐川急便さんに渡して精算となります。支払い方法もクレジットカードや振込も可能だけど、運転手さんに現金払いも可能だって。これは簡単だ。
大きさは3辺の長さの合計が140cmのダンボール箱など。20キロまで入れられます。


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回収料金は、一回あたり税抜き880円(税込950円)。だけど、回収品にパソコンが入っていれば、なんと仙台市民なら無料!
さてさて、重要なキーワードが出てきましたよ。
「パソコンって、そんなにあるの?」って思いますよね。
ところが〜。なんと全国の自治体の93%がパソコンの回収を行っていないために、日本中には3000万台を超えるパソコンが眠っているそうです。
パソコンって、最近では買うときにメーカーによるリサイクル証書がくっついているじゃないですか。だから、メーカー連絡で引き取ってくれるのかな???ええ引きとってますよ。でも、実際の回収率は7%しかない。
なので、仙台市だけでも推計25万台は、使われずに眠っている可能性があるんだって。
その数は、なんと2世帯に一台。これ、2世帯に一台パソコンがあるんじゃなくって、二世帯に一台、使っていないパソコンがあるってことです。なんか知らないうちにすごいことになっているな。


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これらパソコンや家電製品を回収しようというのが、今回の取り組み。
ちなみにパソコン回収にはデータを消してから出荷する必要がありますけど、これは専用の消去ソフトも無償で配布してくれるそうです。(たぶんWindows専用だろうなぁ〜でもMacはOSのなかに消去機能があるよ)
このデータ消去は有償でも引き受けてくれます。国の認可工場で厳重に管理してくれるから安心ですよ。


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では締結書の交換です。


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じゃ〜ん。パソコン回収と小型家電の回収の道筋ができました。


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じゃ、実際にどんなものが回収品にできるか例にとって見てみましょう。
ガラケーがいっぱい。これ、まだまだ家に持ってる人多いんじゃない?
奥にあるのはスーパーファミコンと元祖ファミコン。そんなもん持ってても、もう使えないよ。
下はVHSカセットデッキかな?VHSなんて「レンタルビデオ屋さん」って、言葉しかもう残ってないや。
その手前にあるものは、懐かしのフィルムカメラNikon FEだな。だいたいカメラフィルムもほとんど売ってないよなぁ。
ってことで、持っててもしょうがないものばっかり。あとはケーブルがいっぱい。ケーブルは、中身は銅だよ。


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それを、こんな感じに詰める詰める。家電製品400品目も集めますとのことでしたが、もう紹介しきれませんね〜。(回収品目はここで見られます
「どんな古いパソコンでも回収するのですか?」って質問が記者さんから出ました。
そうだよなぁ〜。古いパソコンなんて引き取っても使えるパーツなんか無いし。って考えるのが普通の人。
「Windows95(古い!)とか、98とかxpとか、どんな古いものでも回収します」
もう今時、そんな古いものは動きもしないよ。


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そこで僕が意地悪な質問
「古いパソコンって配線も太いし、代替技術がなかったから金がたんまり入っていますよねぇ」
の瞬間の笑顔!そうか〜そのへんがキモなのだな。
なんてなんて冗談。古いパソコンから取れる金の量は確かに多いけど、代わりに今では使えないような重金属とか危険な物質もいっぱい含まれているんです。なので、専用の工場でちゃんと解体して精錬しないといけない。
決して「越後屋。この箱の下は黄金饅頭か。」ではないのだ。


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まぁバカなことはここまで。
とにかく、僕らの暮らしは急速に便利になった代わりに、多くの資源を使いっぱなしにしてきた。
それをもう一回、世の中に戻す仕組みができないと、資源が枯渇する問題がある。
とくに希少金属や貴金属は、自然の豊かな国に埋蔵されているパターンが多いからね。だから、使用済み家電をリサイクルに回すってことは、間接的に豊かな環境を守ることになるんだよ。
では、ちょっと気になるって方は、今は用事がなくても下のリンクから回収のホームページを見てみよう!
ではでは。

リネットジャパン株式会社 小型家電申し込みページ

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