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ふるさとの声を聴く―過去から未来につなげる手法

20160405サロン講座02

4月5日(火)14時30分~15時45分 ◯3月1日申込開始
「ふるさとの声を聴く― 過去から未来につなげる手法」
■講 師 東北大学名誉教授 石田 秀輝
■ゲスト 映画監督 中村 義洋
「オプションとしての環境」ではなく「ベースとしての環境」へ。


採話(さいわ)手法をキーワードに、地域性・伝統・コミュニティを読み解き、「暮らし方のかたち=環境」であることの理解を深めます。
本講座へ参加された方のうち20名は、お二人と直接対話できる座談会(16時~17時)に参加できます。座談会に参加希望の方はお申込みの際、その旨を記載してください。

■開催日時
平成28年4月5日(火) 14時30分~15時45分

■講座タイトル
ふるさとの声を聴く―過去から未来につなげる手法

■講師
東北大学名誉教授 石田秀輝

■ゲスト
映画監督 中村義洋

■講座概要
「オプションとしての環境」ではなく「ベースとしての環境」へ。「心豊かな暮しのかたち」を研究する石田秀輝教授の講演と、伊坂幸太郎作品の映画化で知られる中村義洋監督との対談会。「採話(さいわ)」手法をキーに、環境と映画作り、研究の関わりを解説します。
【16時〜17時 特別イベント:たまきさんサロン座談会】
お二人と直接話し合う座談会を開催。地域性、伝統、コミュニティの読み解きから、暮しのベースである環境の大切さを考えます。

■募集人数/対象
講座 90名(抽選)/どなたでも
座談会 20名(抽選)/講演会参加者に限る
※座談会参加希望の方は、講座申込の際、その旨を記載してください。

■会場
講座 東北大学大学院環境科学研究科本館2階大講義室
特別イベント(座談会) たまきさんサロン

■□■□■□■□■□ お申し込み □■□■□■□■□■

申し込み応募期間は終了しました。

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東北の風土を生きる人々

20160423サロン講座02

4月23日(土)13時~15時 
「東北の風土を生きる人々」
地元学・民俗研究家 結城 登美雄
東北の農山漁村の人々の営みの大切さを、環境論的視点から具体的に講義します。


※4月5日(火)から5月8日(日)まで、結城登美雄写真展を開催します。


■開催日時
平成28年4月23日(土) 13時~15時

■講座タイトル
東北の風土を生きる人々

■講師
地元学・民俗研究家 結城登美雄

■講座概要 
東北の農山漁村の人々の営みの大切さを、環境論的視点から具体的に講義します。
※5月8日まで「たまきさんサロン」では結城登美雄写真展を開催します。

■入場料
無料

■会場
東北大学大学院環境科学研究科本館2階大講義室

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「四ツ谷用水よもやま話」ちょっと珍しいゲスト講師さんが来ています。

20160130四ツ谷用水01

ちょくちょくこのブログでは紹介しています四ツ谷用水ですが、今回は四ツ谷用水好きの方、そして研究家の方が集まって語り合う「四ツ谷よもやま話」が、講座とかフォーラムの枠を飛び越えてしまっていますね。シルバーセンターのホールを借り切っての開催なのですが、人気があるので大盛況でした。


20160130四ツ谷用水02

本日の講師の先生は「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会から、新関さん。


20160130四ツ谷用水03

さらにビックリゲストは「東京スリバチ学会」から皆川さん。


20160130四ツ谷用水25

そしていつもお世話になってます。「仙台・水の文化史研究会」の柴田さんです。


20160130四ツ谷用水04

今日のブログでお三方の全ての講演を紹介していると。。。。また写真が50枚越えになってしまいます。なので、せっかく遠い東京から来られたので皆川さんを中心に、あとは新事実あたりをチョイチョイと。。。お許しください。
さて、皆川さんの講義のお題は「四ツ谷用水と仙台の地形」です。


20160130四ツ谷用水05

皆川さんは、地図を3D(立体)の地図と重ね合わせることで地形を読み解く手法を使っています。
その解析に使っているソフトはカシミール3D。
国土地理院の地図など、まぁ〜ここには書ききれない色々な地図に、さらに自分で歩いた航跡なんかもハンディGPSから取り込んだりできてしまうトンデモないソフトなのですが、僕も持て余してまして。。。あんまり詳しくはない。。。です。
っで、仙台の地形をカシミール3Dで見てみると、扇状台地の上に都市があるのがよくわかります。


20160130四ツ谷用水06

そして皆川さん主催の会の説明ですね。。
「東京スリバチ学会とは、
スリバチ状の谷を歩く学会。
地形マニアの変人ですが、
ちょっとだけ大切な話をします。」


20160130四ツ谷用水07

皆川さんはこれまで如何にスリバチ地形にこだわって調査を重ねて熱く語ってきたかが、ある日「タモリ倶楽部」にて紹介され(ボクこの回見てました)そして昨年放送されたブラタモリにゲストに呼ばれた(だから本日は大勢のお客さんが押し寄せた)という具合になってます。


20160130四ツ谷用水08

そして東京は、思いのほか高低差のある土地だとのこと。荒川や隅田川の流れている流域は低くても、あとは台地である。


20160130四ツ谷用水09

この西が台地で東が低地は仙台に通じますね。ただ仙台は低地には都市はありませんが。


20160130四ツ谷用水10

さらに他都市を見てみると。大阪はほぼ全域が低地で、大阪城の周辺のみが高台です。


20160130四ツ谷用水11

京都は、ほぼ三方を台地に囲まれた盆地です。
そしてここには古代の都市を構成する重要な要素が隠されています。
古代都市が成立する要因には、水と薪は必須なのです。
京都は周辺に豊かな山があるので、薪が採れました。
なるほどなぁ。


20160130四ツ谷用水12

そこで、山ではなく「谷」に注目するのが東京スリバチ学会です!
キーワードは「武蔵野台地は日本最大級の台地」


20160130四ツ谷用水13

台地には伏流水が流れ、そして台地の要所要所で地表に自然に湧き出し、川となります。その川が谷を作るのです。

へへへ。僕のこと言っていい?
ボクんち。この一番上の石神井公園のとなり駅だから、小学生の頃に魚捕りにチャリンコで通ったんですよ。
確かに周囲を土手に囲まれた池です。井之頭公園も周りが土手で似ているなぁ。
だいたいボクんち。地下には秩父山系の地下水が流れていて、ずっと井戸でした。


20160130四ツ谷用水14

わき道をそれてみたら、そこはスリバチだった。


20160130四ツ谷用水15

つまり、東京の主要な街道は大昔は荷車とかが移動してたから、低地を避けて通っているんですよ。
だから、目白通りも甲州街道もぜ〜んぶ、台地の高いところを通ってます。
だから脇道に入っていくと、そこにはスリバチがあると。

なるほどなぁ。練馬区を東西に貫く目白通りなんか、今じゃ大街道のふりしているけど、江戸時代には練馬で大根作って帰りにはウ○コ積んで帰ってた道だもんなぁ。
そして確かに、周辺の明治通りとかって、凹んでる。
さらに都心の白山のあたりなんか、凸凹だし。


20160130四ツ谷用水16

ところで京都の話です。
京都は三方を山に囲まれた盆地ですが、南北に7‰(パーミル/傾斜の単位/1000メートルで1メートルの上下変化が1‰)の傾斜が付いていて、水は北から南に自然に流れていたそうです。


20160130四ツ谷用水17
都市に必要なのは、水。だけど給水だけでなく効率の良い排水も重要だそうで、滞留させないことで伝染病などの蔓延を防ぎ、1,000年も続く都市が作られるそうです。
なので、京都の街を東西方向に横に見ると、水路の通るところが凸凹してます。面白いですね。


20160130四ツ谷用水18

そこで、仙台の街を見てみると、東西方向に、傾斜はおおよそ3.5‰。
榴ケ岡のあたりが、ちょっと出っ張ってますが、あとは概ね綺麗な傾斜ができていて、排水が良さそうですね。


20160130四ツ谷用水19

そして、皆川さんのお話しは、あくまでも地表から見た町のつくりで、さらに地下構造の話しは柴田さんに続きます。


20160130四ツ谷用水20

四ツ谷用水は、仙台の上町(かみまち)段丘に沿って流れ、途中で枝分かれする支流から市内へとあまねく水を供給します。
用水は、清水沼のあたりからは湿地からの排水も担っていたそうです。


20160130四ツ谷用水21

こちら。実際に歩いてみた写真。
佐藤昭典先生の著書「もう一つの広瀬川」の表紙の場所ですね。用水は暗渠となったり埋め立てられても、今でも歩道の幅とか、どこかに痕跡が残っています。


20160130四ツ谷用水22

ちなみに。ちょっとまたテレビの映像のカットですが。
青葉城の横に竜ノ口渓谷という深い谷がありまして、青葉城を難攻不落にしていた天然の要害なのですが、なぜこのような深い渓谷ができたかというと。


20160130四ツ谷用水23

以前はこの場所に水量の多い川が流れていたそうです。ところが長い年月のうちに、水の大半を広瀬川に取られてしまったので、水量の減った渓谷の水は古い川筋の中央に集約し、川幅が狭くなると流速も上がるので、どんどんと谷を深くしていったということです。面白いですね。


20160130四ツ谷用水24

な〜んて、とても書ききれないほどのお話がいっぱいあります。
興味のある方は、是非とも皆川先生の「東京スリバチ地形散歩」をご覧ください。っと。宣伝もありましたけど、いやはや勉強させてもらいました!大変に面白かったです。


20160130四ツ谷用水31
つづいて、柴田さんの講演です。
すみません。既にブログが超長くなってます。以前のブログにも書きましたことが序盤に出てきますので割愛させてもらいまして。
なんと!
産業技術総合研究所が作成した仙台の断層の研究結果をよく分析した結果、仙台市の都市部には、二箇所の地形的な特徴。背斜軸がありました!


20160130四ツ谷用水26

いきなり話の中核にやってきてすみません。
でも柴田さんは、この事実を発見した時は小躍りをしてしまったとのこと。
なぜなら、背斜軸のちょっと手前の西側には、研究会の方が地道に調べた、古来からの湧水が確認できていたのです。


20160130四ツ谷用水27

ちなみに、背斜軸というのはこんな感じ。
仙台の土地は堆積台地なので、一番下には、日本の国土の土台にもなっている「岩(ガン)」がある。岩は水を通しません。
その上には水を通す礫層があり、さらに上には表土がある。ですが、土地というのは長い地殻変動で押されたり引っ張られたりするうちに、まるでケーキを左右から押したように、地下の地形構造が地上に押し出される場所があります。その一帯が、背斜軸。(恐竜の化石も、こんな地形で地下から押し出されてきます)


20160130四ツ谷用水28

その背斜軸が南北に走っているので、水を通さない層はダムのようになっています。この背斜軸にためられた水の量は、なんと大倉ダムの6割分にもなるそうです。
この豊富な水が、仙台の町の繁栄を支えてきたのです。


20160130四ツ谷用水34
ではでは、回もそろそろお開きです。終盤の質問コーナーに入ります。
20160130四ツ谷用水29

会場からの質問です。
「仙台は、京都のように千年続く町になったでしょうか?」
仙台も三方が山に囲まれ、さらに水も豊富でした。
京都に負けない地下構造を持っており、大いに可能性があったと思います。


20160130四ツ谷用水30

「四ツ谷用水の復活は、あるのでしょうか?」
四ツ谷用水の維持には、かつては町方、商人、農民がそれぞれ公平に負担して維持管理をしていたと言います。ですから、これからも行政と市民、商工会などが協力し合い、活用を考えるべきです。


20160130四ツ谷用水33

そしてさいごに、四ツ谷用水のひとつの保存形体として、日本土木学会に土木遺産として登録できないかと今まで検討してきましたが、以前では、既に見ることができなくなった遺物は登録が不可能と思われてましたが、どうやら道筋が開いてきたということで、ただいま資料を用意しているそうです。今後が楽しみになってきました。

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