月別アーカイブ: 2015年12月

石田秀輝先生の講演を聞いてきました。読む価値があるけど、長いよ〜。

20151208工業大フォーラム04
今日のブログは国際センターで開催されました東北工業大学『地域連携シンポジウム「まちづくり、ひとづくり、ものづくりを考える」』から。
沖永良部島から石田先生がやってきて基調講演をされます。

20151208工業大フォーラム01
たまきさんブログでは、ほぼ1年ぶりの登場ですね。
「日に焼けましたね」「黒糖焼酎でコンガリ」だそうです。
まぁ、長い内容になってしまうし、細かく書いても書ききれないので、僕の雑感を交えつつ進行しましょう。


20151208工業大フォーラム02

先生は仙台駅に着いてから、さっそく地下鉄東西線で国際センターまでやってきたそうです。それも八木山動物公園駅まで登って、折り返してきたとか。「あの急坂を地下鉄が登るのか!」って思ったそうですが、元気よく上がったとのこと。
さて、講演のタイトル
「笑顔あふれる持続可能なまちつくり・ものつくり」
—–地球環境を考えることは心豊かに暮らすことなのです—–


20151208工業大フォーラム03
さて、僕らの文明がこのままどんどん進むと、いったいどんな時代が来るのだろう?
どういう時代が来るか?シンギュラリティ(技術的特異点)を越え、環境との新しい拮抗が生まれているのか?翻って2045年には安心安全の概念に変化が訪れているのか?どういう社会が来て欲しいかを、思考を深めてみましょう。



ここでいうシンギュラリティって、人工知能が人間の知能を超える瞬間とかをよく指したりしますが、先生のお話ししている技術的特異点は、もっと広範なものでしょうね。
僕らが石炭を地下から掘り出すことで始めた工業文明が、維持可能な環境と折り合いをつける点も含まれると僕は思いました。


20151208工業大フォーラム05

文明には発展する力と、それを止める力がある。現在の延長で予想される社会は求められているのか?再生医療が進化し寿命がどんどん伸び、自動運転の車が走り回る世界が来るのか?それを世界中の人が望んでいるのか?
論理的思考は、その前提条件が間違っていれば正しい解が導き出せない。そこで、足場を変えバックキャスト視点で考えてみましょう。


20151208工業大フォーラム06

では、昨年のことに目を向けましょう。
気候はすでに大きく変動しています。2014年の台風8号はとても強力で南の島では風速60メートルが観測されました。
広島で起きた集中豪雨の災害も、記憶に新しいです。


20151208工業大フォーラム07

沖永良部島でも強烈な風が吹いて、先生は笑い事では無かったそう。



僕の意見だけど。温暖化に対して細々反論は世にあるけど。。。気象ひとつ取っても、以前は無かったことが起きている。やっぱりおかしいよね。


20151208工業大フォーラム08

実際に赤道よりずっと緯度の高い地域の海水温が上昇しており、温まった水面では上昇気流で強力な台風が生まれ、日本を含む東アジアを襲うようになる。
——確かに今年は、日付変更線の向こうから生まれた台風が日本を襲い、そこから東へ戻った低気圧が北アメリカを襲いました。


20151208工業大フォーラム09

世界に目を向けると。フィリピンを襲ったスーパー台風。北米には大寒波が襲来し、続いて過去500年で最悪の干ばつが来ました。
——サンタバーバラに住む友人が「山の雪がぜんぶ溶けたのを見たのは、初めてだ!」て言ってたのを思い出す。


20151208工業大フォーラム10

地球環境は、とにかく激変しています。
恐竜が歩いていた時代は、生き物の種の絶滅は、年に一種ぐらいでしたが、今は年に4万種もの生き物が絶滅しています。
地球環境は人々の活動によって劣化しているのです。
——第6の大量絶滅なんて言いますね。


20151208工業大フォーラム11

さらに日本では人口が減少しています。ただ、人が減っていってもドイツの1.5倍ぐらいの人口があるので、さほど心配はしていません。ただ、問題なのは人口減の質が日本は良くない。都市部での高齢化が激しく、その割に首都圏での食糧需給率が0.6%と無に等しい。東北の食糧需給率は105%です。だから、都市部に人が集中し、地方が劣化することは大変に危険なことなのです。


20151208工業大フォーラム12

そこで、1992年の地球サミットに目を向けると「持続可能な開発」との標語があります。もう完全に陳腐化しています。
環境技術が生まれても、それが消費拡大社会の中に取り込まれると技術が消費の動機にしかならず、せっかくのエコテクノロジーが環境のためにならない。
——-これはあれですね。エコカーが登場したから、新しい車に乗り換えよう!では前の車はどうする??じゃあ新車は週末に、お父さんの通勤は古い車でいいんじゃない?全然エコじゃない。倍になってるし。。。


20151208工業大フォーラム13

そこで、私たち自身が変わる必要があるのです。
環境と経済のバランスではなく、環境と生命の成長に軸足を移すべきです。やることはライフスタイルを変えことです。
石炭文明から始まった、私たちを取り巻く環境を変えることで維持してきた暮らしを、厳しい環境制約の中で、心豊かに生きる道を選ぶべきです。
それでは社会が沈んでしまうか?いえ、生命の成長に軸足を移して幸せに暮らせば、経済はあとから着いてきます。


20151208工業大フォーラム14

すでに明確な予兆が現れています。
——スライドには「僕の自転車」なんて書いてあって、サイクリストの僕には期待大ですが。



20151208工業大フォーラム44

人がどのような豊かさを求めているか調べた統計があります。
1970年代は物質的な幸せが心の豊かさを上回っていましたが、1985年代から逆転し、2015年の今では、ものの豊かさより心の豊かさを求める人が30%近くも多いのです。そして物に対する考え方も変わっています。


20151208工業大フォーラム15

例えば、車を所有するより、自転車に乗ったり(オオッ!)アウトドアスポーツを楽しんだ方が幸せだと。
ビンテージものを手に入れることに心血をそそぐのではなく、ものを修理して長く使うようになったり。
今の若い人は、新品にこだわりがなく、中古を選ぶことに気兼ねもありません。
美味しいものを買ってくることより、ガーデニングや家庭菜園を楽しむことに価値を見出してます。
これだけの予兆があるに、ビジネスは拾いきれていないのが現状です。


20151208工業大フォーラム16

例えば、2004年の統計では発売から2年で52%の商品が市場から消え、新商品が利益を得られる期間も1.5年と大幅に短くなっている。これは1970年に発売された製品が25年も利益を生んでいたのと大違いです。
そして仕事の満足度は39%程度しかない。これでは人は幸せになれないでしょう。


20151208工業大フォーラム17

社会は今の延長で進んでも幸せになれず、閉塞感が漂っています。
そして新規に創業する人の20%は、日々の生産物で喜びが見出せる一次産業を目指している。
ビジネスにも生活にも、不安不信が渦巻いているのです。


20151208工業大フォーラム18

そこで、今までの産業革命以降続いてきた物質による豊かさを、あらためて精神の豊かさへ切り替える必要があるのです。


20151208工業大フォーラム19

これまでの人間活動の肥大化が、環境との境界(せめぎ合い)で、どのようなリスクがあるかをあげてみると。。。
エネルギー、資源、食料、人口、気候変動、水、生物多様性と、7つあげられます。


20151208工業大フォーラム20

そこで、エネルギーに注目してみましょう。


20151208工業大フォーラム21

人が一人暮らすのに必要なエネルギーは、1日2,400k(キロ)カロリーです。ところが、現代の暮らしは127,000kカロリーも使っています。
例えば、10kmを移動するとします。
歩くのに必要なエネルギーは308kカロリー。自転車だと、少し減って118kカロリー。ところが、車でやってくると8,670kカロリーも使います。
例えば洗濯も、手洗いでは176kカロリー。これが全自動洗濯機では1,300k〜2,700kカロリー。
では、手洗いに戻れますか?戻れないのです。
人間は利便性を手にすると、もう、あがらうことができない生き物なんです


20151208工業大フォーラム23

そこで環境との共生から課せられる制約を基準点にした「バックキャスティング思考」でテクノロジーを考えます。利便性を追求することでエネルギー枯渇のリスクが生まれるのです。


20151208工業大フォーラム24

ですがエネルギーの制約を伴う「節電」「省エネ」にのみ力を置くと、豊かな暮らしはできません。たとえば洗濯を手洗いに戻すことは、もう考えられないのです。そこでライフスタイルを変えることが求められます。


20151208工業大フォーラム25

今の暮らしの延長では、私たちを取り巻く環境は2030年ごろに破綻してしまう。それを避けるため暮らしに楽しみを見い出さなければいけない。
ワクワクドキドキ、暮らしを心豊かに変えながら、人間活動は停止、縮小へ向かわせなければいけない。


20151208工業大フォーラム26

地球環境を優先するか、豊かな暮らしを優先するかという議論はよく聞きます。そこで、地球環境という制約の上に豊かな暮らしを実現する方法を模索し、子供達に両者を天秤にかけないライフスタイルを残しませんか。


20151208工業大フォーラム27

例えば入浴を考える。
2030年の世帯数はおおよそ4900万世帯。その4900万世帯が300リットルの水を40度のお湯に変えるエネルギーは、もうない。
それを今までの延長で思考すると、入浴回数を減らす。シャワーにする。近くの川に行く。。。。震災の後と同じですね。


20151208工業大フォーラム28

我慢をするのは、今の生活を変えないフォアキャストの思考です。
そうではなく、バックキャストの考え方。エネルギーを大量に使うお湯なら、お湯の量を少なく、そして温まるようにしたらいい。その回答を、僕なら自然の中にヒントを探します。そして生まれたのは水のいらないお風呂でした。


20151208工業大フォーラム29

300リットルの水ではなく、3リットルの水から作る70度の泡のお風呂という発想です。一般用で3リットル。車椅子の人向けの囲いのついたお風呂で6リットルなので、重量が軽く作れます。移動できるお風呂ができるのです。
——-このお風呂は、石田先生が監修され平成28年3月に生まれる新しい博物館「ふじのくに地球環境史ミュージアム」にて展示されます。
これがバックキャストの実例ですね。


20151208工業大フォーラム30

また、多くの研究者グループは、未来の技術を研究しています。ところが、不思議なことに、たくさんのグループが同じ回答に辿りつきます。
なぜなら、今の技術の延長で次世代を考えているからです。典型的なフォアキャストの考え方です。


20151208工業大フォーラム31

例えば、2012年の世界中のデータセンターでは3000万キロワットのエネルギーを使っていました。
これが2015年の今では、データ量が17倍に膨れ上がりました。
その流れでコンピュータを考えると、一般の研究者は必ずと言っていいほど次世代コンピュータはウエアラブルになるといいます。
——–ウエアラブルコンピュータ。服やメガネ。時計など、コンピュータ端末がそこらじゅうに溢れることになります。ただし、洋服などにコンピュータを導入すると、データを服に保存できないので世界のどこかにデータを保存する場所と、さらに服地では高度な計算ができないので、服の代わりに計算するコンピュータも必要になります。


20151208工業大フォーラム32

では、その膨大なエネルギーはどうするのでしょう?コンピュータのために大量の原発を動かしますか?結果的に、今と足場を変えて考えていないことがわかります。


20151208工業大フォーラム33

では、人が潜在的に求めていることは何か?という統計があります。
利便性と同じぐらい、楽しみを求めています。また、自然にも強く惹かれています。
なので利便性は、同じぐらい価値のある楽しみなどに足場を置き換える必要があるのです。


20151208工業大フォーラム34

そこで私の研究室では、かつて物がなかった時代から、社会が大きく変革した時代へと生きてきた90歳の人たちにヒアリングを行いました。
戦前に成人となり、高度経済成長の基盤が出来上がった1960年代(環境負荷は現代の半分)を生きた人たちです。


20151208工業大フォーラム35
すると、数多くの日本で失われつつある、暮らしの価値があぶり出されてきました。
「自然に生かされていることを知り、自然を活かすことを楽しみ、自然を住なす」
こんな言葉が見えてきました。


20151208工業大フォーラム37

社会基盤に依存した暮らしと、不自由を不自由ではなく知恵や技術で乗り越える自立型の暮らし。


20151208工業大フォーラム39

双方のちょうど間の、楽しみを享受する「間」。心豊かな暮らしのかたちに必要な「間」が、現代社会ではすっぽり抜け落ちています。そこで私はいま「間抜けの研究」を行っています。


20151208工業大フォーラム38

例えば今、若者が物を欲しがらなくなったといいます。車に興味がない。服に興味がない。
違うのです。物に興味のない、悟りを開いた僧侶のような若者などいません。若い人も物は好きです。


20151208工業大フォーラム40

ただ、物に対する考え方が変わってきているのです。例えば人気のある家具店は、高級志向ではなく自分で組み立て、自分でコーディネートすることを楽しめます。ホームセンターも形を変えてきています。
自らのスキルで経験を価値に変えていくのです。


20151208工業大フォーラム41

そんな「間抜けの研究」のために、私は沖永良部島に移住し、地球村研究室を開きました。


20151208工業大フォーラム42

さらに、沖永良部島での研究を一冊の本にまとめ、12月9日、ワニブックスから出版しました。是非とも読んでみてください。


20151208工業大フォーラム43

ということで、ものすごく長くなりましたが、石田先生の基調講演をず〜〜〜っと追ってみました。


20151208工業大フォーラム45

っで、戻ってきて、すぐ本買っちゃった。
読み込んでます。いつか沖永良部島の地球村研究室にも行ってみたいなぁ〜。じゃあね。

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鳴海屋紙商事さんにおジャマしました。

20151209鳴海屋紙商事訪問22
今日も。。。晴れ。取材に出るときいつも晴れ。
先日、八乙女小学校の児童がお話を伺った鳴海屋紙商事さん。会社は卸町にあるので当日は訪問することができませんでした。—企業訪問ブログはこちら

なら!カメラが代表して見に行ってこよう!!本日は鳴海屋紙商事さんの卸町本社にお邪魔させてもらいました。



20151209鳴海屋紙商事訪問01

さっそく会社の外壁には、さすが!七夕飾りが吊るしてあります。
そして挨拶。
「いやいや。どうもどうも先日は。」
「見る?見てく??一階と三階。倉庫も見る?」(超〜早対応)
「はい。。。」
挨拶だけで、本部長登場の写真がないなぁ。


20151209鳴海屋紙商事訪問08

まずはこれ見て。トラック。
うちのトラックは特別製だよ。ほら。ウィング開けてもらっていい!天井見てみて(ここまで5秒)
グイ〜ン。


20151209鳴海屋紙商事訪問09

ほら。うちのトラックは荷室内に七夕飾りを吊るして運べるように、天井が網になってんの。S字フックで引っ掛けられるようになってんの。


20151209鳴海屋紙商事訪問02

倉庫見ていく?倉庫。
ほら。この大きい板みたいなのは、ぜんぶ紙。灰色のがあるでしょう。これはお土産とかが入っている箱。天井までぜんぶ紙。凄いでしょう。

20151209鳴海屋紙商事訪問03

はは〜。すみません。ぼく印刷会社でも仕事してたんで。
「なんだ。よくわかってんだ。」
この箱は、型抜き(はこの切れ目入れ)なんかもしてるんですか?
「うちは紙問屋だから、型抜きや折りとか加工ものは全部関係先でやってもらっているの。」
なるほどね〜。


20151209鳴海屋紙商事訪問04

では続いて。
ぼくは知ってるけど、この機械はいったいナンでしょう?
ピッピってボタン押してセッティング出して。


20151209鳴海屋紙商事訪問05

紙の束を差し込みます。
テーブルの上面に並ぶ小さな丸は、押されると空気が出てくる。だからホッケーゲームみたいに(<<古いか)重い紙がスイスイ動くんだよ。
そして。。。


20151209鳴海屋紙商事訪問06

門みたいな作りの上から、押さえの板が降りてきて。


20151209鳴海屋紙商事訪問07

ギューン。刃が降りてきて、いい音して切れちゃいました。
これ。紙の断裁機です。
一個前の写真で気がつきました?これはとても危険な機械なんで、手を切らないように刃が降りてくるスイッチはテーブルの手前側の左右についている。安全な場所にある二つのボタンを両方押さないと刃が降りてこないようになっているんだね。


20151209鳴海屋紙商事訪問21
鳴海屋さんは紙の問屋さんなので、製紙会社から運ばれてきた大きな紙を、お客さんの注文に合わせて使いやすい寸法に裁断して販売します。
事務所では事務員さんが注文票と仕様書を見比べながら、パソコンにデータ入力中です。


20151209鳴海屋紙商事訪問11

「これな〜んだ。」
紙が束になっていますね。これは七夕飾りに使う和紙です。


20151209鳴海屋紙商事訪問10

「こういう紙を扱っているところって、見たことないでしょ?」
確かに。ザラザラのコピー用紙みたいな紙とか、印刷会社がよく使うツヤツヤの紙とかは見たことあるけど、和紙の束は、そうそう見るチャンスはありませんね。
「和紙をこれだけ扱うのは、うちと。仙台市内にはあと数社ぐらいかな。納品されてきた紙は、ずっと大きな束なんだけど、それを必要枚数に取り分けて、間紙(アイシ)を挟んで使えるようにとってあるの」間紙って、紙の枚数とか目安になるように、保護もできるように挟んである紙のことね。
——-あ。それより本部長さんがスーツ!


20151209鳴海屋紙商事訪問17

ついでにこれは、くす玉を飾る花の元になる紙。
「今年作った時の予備で、そのまま来年も使えるようにとってあるんだ。」


20151209鳴海屋紙商事訪問12

では。こちらの部屋をお見せしましょう〜。
って、連れてこらててきた部屋は
「!」
来年の出番を待つために装飾を外して保管されているフレームの山。山。
——-そして、あまりに男前な写真が撮れてしまい、この写真で本部長さんと爆笑したのは内緒。


20151209鳴海屋紙商事訪問13

さらに倉庫の奥には、解体されず、イベントなどに貸し出されるのを待つ七夕飾りです。


20151209鳴海屋紙商事訪問14

「例えば、このあいだ仙台で国際会議があったでしょ?」
国連防災会議ですね。
「ああいう時に、お客さんを迎えるために貸し出されます。あと、今年はバルセロナ万国博でも七夕飾りを展示して好評を博しました」
海外ではウケるでしょうね。。特に日本の折り紙はORIGAMIとして名前も根付いているし、それがこんなに大きいものが見られるんですから。


20151209鳴海屋紙商事訪問15

これは竹灯りとかで使った灯篭を預かっているもの。保管するって言っても、一般のとこでは場所も必要だし壊しちゃうことだってあるからね。


20151209鳴海屋紙商事訪問16

大量の竹の枠もありました。
「これ。このあいだの話にも出た、職人さんが高齢でやめちゃったから、若い人を育てて作り方を勉強してもらっている枠」


20151209鳴海屋紙商事訪問18

あれだけ大量にあった七夕飾りって、期間が終わるとアッと言う間になくなってしまうから、どこに行ってるんだろうって思っていたけど。。。ここにあったんですね。



20151209鳴海屋紙商事訪問20

ちなみに奥の小部屋には、さらに飾りがしまってある。
あ!この緑は!!
「仙台市の小学生が作って、藤崎の前に飾ってあった吹き流しは、ここに仕舞ってあるんだ」


20151209鳴海屋紙商事訪問19

飾りも剥がされて、来年の夏の出番を待っています。
では、鳴海屋さんの訪問記はここまで。
またね!

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八乙女小学校の5年生の企業訪問に、またまたついて行きました。環境の勉強もだね。

20151127八乙女小環境教育01

抜けるような青空です!
僕って天気運がいいせいか取材の日は晴れの日が多いです。さて本日の取材先は。。。。泉区の八乙女小学校です。


20151127八乙女小環境教育02

あれれ?八乙女小学校といえば。。。
はい。手に持っているのは、経路の地図。小学校5年生の児童がグループを作って地下鉄で移動し、企業を訪問して環境のお話を聞く。かつて取材したことがありましたね。5年生の総合学習プログラムの一環です。

20151127八乙女小環境教育03

はい。みんな注目。
昨日体育館でみなさんにお話ししたこと憶えていますか。みなさんがこれから向かうのは、お父さん、お母さんが働いているのと同じ、会社の職場です。
今日1日「気づかい」「安全」「感謝」を心において、行動をしましょう。
とは、飯田先生から。
確かに仕事の場ですからね。迷惑をかけないように。


20151127八乙女小環境教育04

では。出発にあたって、学校に行ってきますの挨拶です。
「行ってきます!」


20151127八乙女小環境教育05

では、駅の混雑を避ける意味も込めて、全体を5班に分けて、時間をずらして出発します。
本日訪問する企業は。。。
藤崎、アイリスオーヤマ、日本エコライフ、NTTドコモ東北支社、鳴海屋紙商事の5社。
僕は今回の取材では鳴海屋さんのグループについていくことにしました。では、行ってらっしゃ〜い!


20151127八乙女小環境教育06

道中。道行く人。すれ違う人へ、挨拶です。
「おはようございます!」


20151127八乙女小環境教育07

すると、通りすがりに各班が挨拶をしているせいか、TOTOさんの看板を取り付けていた職人さんから
「おはよう!元気いいね!」って先に挨拶されてしまいました。


20151127八乙女小環境教育08

狭い路地も通過。ここ見通し悪いし、けっこう車も通るんです。
でも小学生は、電柱の裏を歩く。。。


20151127八乙女小環境教育09

八乙女駅に到着です。本当に今日は天気が良くて助かりました。


20151127八乙女小環境教育11

すでに先行していた班は、切符を購入しています。
一応。。。一般のお客さんが困らないように、右側二台の自販機は空けてあるんですよ。


20151127八乙女小環境教育12

お!券売機が新型に変更されていますね。
ICチップ付きのカードでも購入できるように機械が更新されています。


20151127八乙女小環境教育10

「見てみて〜」って、icscaカードですね。でもなんでカード入れが多摩モノレールなんだい?


20151127八乙女小環境教育13

えい。子供は階段だ!
いやいや。おっさんも階段です。足は第二の心臓。鍛えなきゃ。


20151127八乙女小環境教育14
電車。来ましたね。
あと数日で、仙台市には東西線が増えます。


20151127八乙女小環境教育48

なので、12月6日開業の東西線バッチも付けていたりして。


20151127八乙女小環境教育15

車内でも静かに。でも存在は目立つから
「どこ行くのかしら?」
とか聞こえてきました。
さて、僕らの班が向かうのはどこでしょう?


20151127八乙女小環境教育16

降りたのは、勾当台公園駅でした。
そこから目指すビルは。。。。あっちじゃない?こっちじゃない?
この行程には、安全確保のために大人は一応同行しますが。。。。基本ほっといてます。
児童が自分たちで考えて行動するってところに主眼が置かれているんですね。


20151127八乙女小環境教育17

さて地上。
お!DATE BIKE。最近では人気が高いしコミュニティサイクルが仙台にどんどん根付いていますね。


20151127八乙女小環境教育18
え〜と。目指すビルは、銀のネコが目印。あ!ここ。ここがMSビル二日町。


20151127八乙女小環境教育19
中に入っていって。。。。


20151127八乙女小環境教育20

ん?節電所ポスター。ここは。


20151127八乙女小環境教育21

はい。仙台市環境局でした。
「こんにちは。八乙女小学校ですが、企業訪問で来ました。」
挨拶まで自力で行動するのが、この企画の基本です。


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ようこそ。では、会場となる会議室へ移動してください。鳴海屋紙商事さんは、会社が卸町にあるので移動にちょっと手間取るのです、そこで今日の訪問先が環境局だったんです。


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では。本日の講師の先生を迎えます。
明治16年創業の鳴海屋紙商事、本部長の鳴海幸一郎さんです。
ヤァ。みなさん初めまして。


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初めまして!と言っても、本当は僕は君たちとすでに縁があるんです。
仙台七夕で藤崎前に飾られた緑色の折り鶴の大きな飾り。みんな作ったでしょう?

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あの、小学生のみんなが作った七夕飾りの、緑色の紙。8万6000人分の紙を用意したのが私です。
各学校の児童分の紙を取り分け、封をしました。他にも僕の会社は印刷会社やパッケージ会社に紙を届けるので、その挨拶回りをしたり、さらに会社のある地区の仕事。例えば公園の清掃活動なんかも僕の仕事だったりします。本部長というのは人を憶えて、人と会社をつないだりする仕事をしています。学校でいうところの教頭先生かな。

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さて、皆さんの手元にある青い紙をみてください。そこには仙台の七夕にまつわることが書いてあります。
これは、実際に私が父から伝えられたことをまとめたものです。
では、七夕というのはどこから来たでしょう?

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答えは中国です。
ただ、中国から伝わったのは、当時の都の京都奈良へです。その七夕を、この仙台へと伝えた人がいます。たったひとりの人です。それは誰かというと。。。。はい。(クルリと後ろを向いて)伊達政宗さんです。
ちなみに私は普段は背広を着て仕事をしていますが、今日は黒Tシャツです。このTシャツは鳴海屋紙商事が七夕の時に着る服装です。お芝居の時に道具を用意したりする人を黒子と言いますね。僕らは七夕の黒子になり、舞台の陰で働いています。


20151127八乙女小環境教育28

では、皆さんに七夕の飾りをお見せしましょう。
こちらは、吹き流しです。昔は紙が貴重だったので、吹き流しは糸でできていました。
今ではその吹き流しに、長寿の意味を込めて折鶴などが飾られています。これは誰かを想って懸命に折り続ける事が心の鍛錬になると政宗公が考え、奨励したからなのです。


20151127八乙女小環境教育29

さらにこれ。短冊です。
先ほど言いましたように、昔は紙は大変に貴重なものでした。なので、習字などでも紙が真っ黒になるまで練習したのです。
短冊には「字が綺麗になりますように」と、願いが込められているのです。


20151127八乙女小環境教育30

さらに着物。
昔は医者が各村々にいたわけではないので、子供たちが病気になってしまうと山を越え峠を越え医者の元に着く途中で命を落とすこともあったから、小さな着物をが身代わりになって子供たちの体を守るという願いが込めらえています。


20151127八乙女小環境教育31

そして屑かご。物を大切にする心を込めました。小さな鉛筆でも最後まで使い切って、感謝する気持ちを大切にすること。


20151127八乙女小環境教育32

ガマグチ。財布です。
お金が貯まりますようにと思われがちですが、本当は、お金を貯めたらその本当の意味を覚えなさい。地域のため人のために使って、独り占めはしない。この気持ちを忘れないようにとの願いが込められています。


20151127八乙女小環境教育33

そして、仙台の七夕では、くす玉も使います。
これが生まれたのは戦争の後です。昭和20年。戦争で仙台は焼け野原になりました。空襲で街の大半が焼かれ、どこまでも見通す限りの焼け野原になった街の、復興を願って昭和の21〜22年頃に加えられたのが、くす玉です。


20151127八乙女小環境教育34

なので他の都市の七夕へ出かけた時には、よく見てみてください。
くす玉のないものは、京都から伝わったままの七夕。


20151127八乙女小環境教育35

仙台のものには、くす玉がある。仙台の街の平和を祈願したことが、今の七夕に残っています。


20151127八乙女小環境教育36

では、ここからはDVDを見ましょう。
七夕前の8月4日の早朝です。鳴海屋さんは新聞屋さんが動き出す前から、七夕飾りの搬入を始めます。


20151127八乙女小環境教育37

春のお彼岸が過ぎたあたりから準備を始めた七夕飾りは、ギリギリまで製作を続け、4日早朝に市内の商店街に運び込まれます。
すべての飾りは、お店が開店し人々が動き出す午前9時より前に準備しなければいけません。



20151127八乙女小環境教育54

すべて人の手で取り付けられていきます。
時間がないので高さや間隔は、長年やってきたカンで、設置します。
「カンで設置しても、僕ならきちんと揃えられます!」


20151127八乙女小環境教育38

社員の皆さんが黙々と働いている姿に、児童たちはくぎ付けです。


20151127八乙女小環境教育39

8月9日は七夕飾りの撤去の日です。
小さな飾りはその場で解体され、紙は紙のリサイクルへ。細い竹は焼却へ、竹の本体は現場で短く切られてトラックに積まれます。


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切るのも積み込むのも人の手で行います。
ただ、現地では完全に分別しきれません。分けきれない竹は一旦別な場所に運ばれ、針金や釘、ネジを外されてまとめられます。


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こうして分別された竹は、トラックに乗せられ1500キロの旅に出ます。向かう先は九州の川内(せんだい)。同じ読みの“せんだい”ですが、九州の製紙工場で紙にされます。


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そうやって作られた紙は、すでに皆さんの手元にあります。その青い紙は、竹から作られています。竹で作った紙は繊維が硬いので芯があり、しっかりとした張りがあるので、封筒などに向いています。


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どうでしたか?仙台はとても人の移動が多い街です。仙台に越してきたり、仙台から移っていったり。仙台の七夕の歴史はだんだんと忘れられそうになっています。ですが、これら長いお話は、ぜひとも皆さんが次世代に繋いでほしいと思います。
では、ここから質問の時間にしようと思います。何かありますか?


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「働くことで、一番苦手なことは何ですか?」
ああ。いい質問ですね。僕は毎日ちゃーんと決められたことをするのが苦手です。夏休みの宿題なんかも、本当はダメなんだけど絵日記も最後の3日ぐらいで書いていた。だから今は、お客さんとの約束を守るってことに力を入れています。コピー用紙持ってきてくださいって頼まれたら、期日までにちゃんと届ける。これを大切に守っています。

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「働いている時の気持ちってどんなですか?」
性格からか、人と会うのが楽しいかな。


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「七夕が終わった後の飾りの部分は、どうなるのですか?」
あれは骨組みに戻すと2〜3年は張り替えて使えるので、ちゃんと倉庫にとっておきます。県外の人が引き取っていくこともあります。引き取られた先々でも盆踊りなどの行事や、地域のキャンペーンなどで「仙台の七夕飾りです」って、展示されています。浴衣やガマグチなどの飾りは、七夕まつりの撤去現場で観光客にあげて喜んでもらってます。


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それでは、いかがでしたか?僕の話は。
もし、チャンスがあったらご家族の方にお話をして、8月の4日の早朝にアーケードまで七夕の搬入を見に来てください。僕ら鳴海屋紙商事のものが、黒いTシャツを着て働いているのが見られますので。「ウォーリーじゃやないけど、鳴海屋さんを探せ!」だね。


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それでは、これで本日の講義を終わりにしようと思います。
起立。礼。「ありがとうございました〜!」


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お別れに、先ほどの竹から抄いた紙で作った名刺を5年生全員分いただきました。


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じゃ。今日はありがとう!


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中味の濃い講義でした。仕事の分業化が進むと、誰がどこでどんなことをして働いているのか、ちょっと分からなくなりますよね。僕なんかも、仕事について漠然とした考えしか持たずに学校に通っていたなぁ〜。そう思うと、こんな社会勉強の授業のコマも、とてもいいものだね。


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では、みんなは地下鉄に乗って、八乙女小学校に帰ります。
他のクラスの子達も、違う会社でお話聞いて帰ってきていますね。どんなことを話し合ったのだろう?
ところで近々、鳴海屋さんの卸町倉庫にもお邪魔するので、レポート楽しみにしててね〜。



————————————- ブログのおまけ ————————————-

20151209鳴海屋紙商事訪問14
鳴海屋さんに行ってきたよ!下のリンクから読んでね。
「鳴海屋紙商事さんにおジャマしました。」レポート

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