月別アーカイブ: 2015年11月

僕らの暮らしにミツバチって物凄く役にたつのを勉強しました。環境交流サロン講座です。

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雨の土曜日です。本日の取材は青葉山のてっぺんまで。。。さすがにチャリは無理だな。
ご存知「環境交流サロン」では年間を通して、僕らの身近な自然と暮らしの関わりをわかりやすく体験できる講座を開催しています。そして普段はなかなかお話を聞けない大学などの研究機関や産業界、民間など多種多様な分野の方が講師として登場してくれています。
本日の講座は、宮城教育大学 環境教育実践研究センター溝田准教授による「親子で学ぶ身近な自然〜わたしたちを支える生き物〜ミツバチを知ろう」ミツバチと蜜蝋、そして甘〜い蜜について色々と教えていただきましょう!



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主役はミツバチです。だけど蜜の話だけだと、お話に幅が生まれないから、さらにサブの材料としてラベンダーを使います。
このラベンダーは、山形県の山寺にてラベンダーの栽培と加工品の製造を行っています、後藤さんにお手伝い頂きます。


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「はい。後藤1です。」
「はい。後藤2です。」
なんとお二人とも後藤さんでした。どうやら僕らがよく登りに行く、面白山の登山口近く、山寺駅から歩いて5分ほどの場所にラベンダーの畑を持っているそうですよ。こんど遊びに行ってみようかな。


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さらに。本日は卒業目前。学校の理科の先生になることを目指して勉強中の学生さんにもお手伝い頂きます。
よろしくお願いしま〜す。


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さてさて、いきなり始まりました体験講座ですが、ご容赦ください。
なんせ今日は2時間余りの間に3つの製品を作って、試食をして、さらに観察までしなきゃいけない。
こちら。蒸留の機械です。正式な名称はピュアスティーラーだそうです。ふーむ。これでラベンダーのつぼみを容器に詰めまして。。。


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蓋をします。
容器の下には電気ヒーターがあって、お湯を沸騰させる。
すると、蒸気はラベンダーのつぼみをとおって、香りの成分やら色々を運び出します。


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もくもくと上がった蒸気は、このスパイラル状になった冷却装置で冷やされて、水にまた戻ります。すると、素敵な香りの成分が凝縮されて出てくるわけです。
ってことは、この機械にピ〜を詰めて沸騰させるとアルコール分だけが先に蒸発してピ〜ができ。。。


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「ブログの最中ですが、ただいま不適切な発言がありましたことを、お詫びいたします」

ま。蒸留酒を造る手順と全く同じというわけです。
ちなみに後藤さんたちは、もっと巨大なステンレス容器でお花を蒸すので、つぼみだけ摘むというまどろっこしいことはせず、丸ごと蒸しちゃうそうです。
だから今日のは、とても上等な製品が出来上がりますとのこと。


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さて。ラベンダーは火にかけちゃうと出来上がりまでは2時間ほどかかります。その間にホールに出てみると。。。この箱は。
宮城教育大学で飼育しているミツバチです。


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日本にはセイヨウミツバチとニホンミツバチという2種類のハチが生息していまして、この巣箱の中にはニホンミツバチが、おおよそ1万匹ほどいます。
春の適切な季節に、ちょうど居心地の良さそうな場所に箱を置いておくと、偵察の蜂が「ここがいい!」って情報を巣に持ち帰って、古い巣から群れの半分が引っ越してくるそうですよ。


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ハチは体の作りそのものが、花の雄しべから花粉を集めてくるように特化していて、身体中の毛に花粉をつけ、それを団子にまとめ直して運んできます。一匹のハチが一生の間に集めてくるハチミツは、小さなスプーン一杯分だそうです。あれだけ忙しく飛び回っていてですか!そう思うとなんだか切ない感じがするなぁ。


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ハチは冬の間は蜜を集めることができないので、巣に蓄えた蜜だけで越冬するそうです。だけど巣の中の温度は、蜂が自分で作り出す熱で30度以上にもなります。ものすごいエネルギーですね。だから、この箱も大人二人掛かりでやっと持ってきたぐらい重いとか。後藤1さんと後藤2さんがエッチラオッチラ運んできました。


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さて。大忙しの講座。
部屋の中ほどにあるのは、ファミレスなどでもよく見かけるスープサーバーで、中には溶けた蜜蝋が入っています。
こちらに紐を漬けると。。。


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ロウがくっついてくる。
ミツバチの巣は、ハチが集めてきた花粉から作り出す蜜蝋でできています。それをスープサーバで60度まで加熱してあげるとドロドロに溶け、そこに何度も紐を垂らすと。。。


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ロウがだんだんと積層されて、ロウソクが出来上がるのでした。


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その横では!
お湯がゴボゴボと沸騰して、蒸気が上がっています。あたりにはフワ〜っていい香りが。
「やぁ〜いつもだと、この蒸気見ながら一杯ってのが堪らないんだけどね〜。」とは、ニコニコの両後藤さん。やっぱり飲んでるんだ。


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大量の蒸気が冷やされて、また水に還元します。
その際に僅かながら油分も運ばれてくる。このオイル成分が、ラベンダーのいい香りの主役です。
そして水も、やっぱりいい香りがするからラベンダーウォーターとして、顔や手につけたり、お風呂上がりに皮膚につけたり。いろいろな活用法があります。オイルは。。。。このあとね。


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え〜。いきなりハチミツの試食会です。
ニホンミツバチって、100種類以上もの様々な種類の花粉をまんべんなく集めてきます。なので、百花蜜と呼ばれるそうな。
食べてみると〜なんかブドウみたいなエグミもあって、美味しい!!
対してセイヨウミツバチは特定の花の花粉を集めてくる習性があるので、花の種類ごとの味が楽しめるんだって。


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お。ワカサギ釣りですか?ちが〜う。ロウソク作りだって。
ロウは60度で溶けるから、引き上げると自然に冷めて固まって、だんだんと太くなっていくんだね。でも、均質に冷えていくわけではないから、自然な形の変化が楽しめていいですよね。


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でも。。。足が生えてる。


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「大根みたいだ。」
「このまま座らせときゃいいんじゃないの〜。」
「足を組ませるとか。」
まぁ色々ご意見ありましたが、切って土台を平らにしないと使えないんで。ゴリゴリ。。。


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さて。同じく何かを切っています。こちらは。


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蜜蝋を、お一人2グラムずつ切り出しています。
こちらももちろん、ミツバチの巣から作り出した蜜蝋なのです。



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続いて、スイートアーモンドオイルを10cc計測しまして。こちら。本日はちょっと高級なココナッツオイルですが、基本的に植物油なら大丈夫。


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それらを加熱皿に混ぜます。


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アルコールランプの熱で混ぜ混ぜ。するとだんだん蜜蝋が溶けて、オイルと溶け合います。


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そこに登場。ラベンダーオイルです。
ほんの数滴入れるだけでも、とてもいい香りがするそうな。
「でももっとビューって6〜7滴入れちゃうと、これがいい香りなんだ」
だって。ま。女子大生の好みということで。


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そして、全部が混ざった液を、容器に流し込みます。


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こぼさないように、こぼさないように。


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表面張力で、盛り上がるほど入りました。
だけど、冷めると液面が下がるから問題ないんだって。出来上がりは、リップリームですね。
蜜蝋と植物油からできたリップクリームなので、体にも安心な自然素材からできています。


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さて。蒸留装置の方はどうだい?そろそろ1時間半ほど経つよ。


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おお〜!
蒸留装置の液体を受ける容器の表層に、わず〜かな油の膜が出来ています。
あれだけのラベンダーの花の量から、これだけのオイルしか採れません。とても貴重なんですね。


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さて。オイルは先ほどのように香料の材料として、いろいろと用途がありますから、別に取っといて。
水の方はスプレーの容器に詰めて。


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ラベンダーウォーターの完成です。
これ。本当にいい香りがするんですよね。


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ってことで、大忙しでしたが、本日の製品。
ロウソク。リップクリーム。そして写っていないけどラベンダーウォーターです。


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今日もいっぱい詰め込まれた講座でしたが、いかがでしたか?
ミツバチって小さな存在だけど、実際には花の受粉を助けて果実が実るのを手助けしてくれます。
巣箱には蜜を貯めてくれます。
巣は蜜蝋として活用できます。
私たちの暮らしには、小さなミツバチが活躍してくれるから実現できることがたくさんあるんですね。
そう思うと、ミツバチたちに感謝です。
宮城教育大学では、これだけではなく一般の人が参加できる体験講座をたくさん用意しています。
また、環境交流サロンでも、こうやって大学などと連携して、環境のことをわかりやすく学べる講座を継続して開いていきます。
これからも楽しみにしていてね。


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はい。集合写真。

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お味噌ができあがりましたよ!

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今年の2月28日にKuraxで仕込んだお味噌が出来上がったということで、佐藤麹味噌醤油店さんにちょっと立ち寄ってみました。
ふ〜む。美味しそう!
イベント参加者の方には引き換え用のはがきを発送済みだそうだから、25日までに受け取りに来てね〜。

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久しぶりです。四ツ谷用水見学会の街中編に参加してきました。

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うららかな秋の日です。
山々から始まった紅葉もすっかりと街中へと降りてきて、樹々からはチラホラと落葉も。。。。そんな仙台市内の勾当台公園、古地図広場には続々とイベント参加者の方々が集まってきています。本日は、ちょっと久しぶりの「杜の都を潤した水の道“四ツ谷用水”をたどろう《街中編》」を取材させてもらいました。


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はじまりは担当の環境共生課からご挨拶です。
「秋も深まり、日々寒さが強くなりますが、本日の四ツ谷用水を歩く会に参加していただきましてありがとうございます。この講座は貴重な文化遺産である四ツ谷用水を後世に語り継ぐために毎年開催しているものですが、7月にNHKで放送されたブラタモリの影響からか申し込みが殺到していまして、20名の定員に70名を越える方からの応募がありました。応募された皆様にまず、感謝の言葉を申し上げます。」


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そして本日は東北大学にも協力をお願いしまして、5名の学生さんがお手伝いに馳せ参じてくださいました。今日は参加者を5つのグループに分けて街を見て歩きますが、それぞれ1名の学生さんも一緒に歩いてもらおうと思います。


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そして本日の講座を準備していただいたのは、水辺の環境活動をしている二つの団体さんです。
ひとつは「水・環境ネット東北」さん。そしてもうひと団体は「仙台・水の文化史研究会」です。
では、仙台・水の文化史研究会の会長、柴田さんから講座の口火を切っていただこうと思います。
「みなさんおはようございます。私たちの研究会は四ツ谷用水を研究して20数年。今日は新しい知見の発表もあります。東北大学から次世代の学生さんたちも参加してくださるということで、子供達の世代に伝えていくことが大事と実感しております。」


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皆さんがいま立たれているこの場所は、古地図広場といい、昔の仙台の姿が再現された場所です。
四ツ谷用水は仙台市街の八幡よりさらに西、葛岡のあたりで広瀬川から取水し、四ツ谷の名の元になったと言われる四つの谷を越え、八幡神社の太鼓橋のちょうど下を潜り抜けて仙台市内に向かい流れてきます。
四ツ谷用水は仙台台地の勾配を利用して、自然に流下させている先人の知恵の活かされた貴重な遺産なのです。


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仙台平野は、1601年に開府した際には奥州街道から西には原野しか広がっていませんでした。ただし清水沼や東照宮のあたりなどには3つの湿地があり、取水は可能であろうと判断され、城下は整備されました。四ツ谷用水は、始まりは湿地の排水のために整備されたのです。
もともと仙台のあるこの台地は広瀬川が2万年をかけて作り上げた150メートルもの堆積物が積もった扇状地だったのですが、のちに広瀬川が大地を削り、広大な河岸段丘ができました。青葉城のある城址の標高116メートルから、ここ勾当台公園古地図広場の46メートル。そして海岸部までとなだらかな勾配を持っています。
今日は水を流すために選りすぐられた緩やかな傾斜を、五感を働かせながら歩くことで体感していただこうと思います。


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では、出発です!勾当台公園から定禅寺通りに出て、国分町通りを目指します。


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だいたい三越の前あたりから、街の中心部のダイエー方面を見てみると
「下がっているなぁ〜」
ここ。結構な下り坂です。自転車の人は、三越側から走っていくと車体がスイスイ進むので良く分かるんですよ。
でも逆方向のダイエー側から向かって来ると、電力ビルの前あたりは結構な登り坂でして大変です。


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国分町通りの入り口まで来ました。ここはかつての奥州街道です。三間道路と呼ばれ、かつては道幅がおおよそ7メートル(ちょうど今の歩道を除いた車道分)ぐらいでした。そして、ここでは四ツ谷用水は街中堀と言われ、道の真ん中に水が流れていたのです。


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では、国分町の繁華街の中に入って歩いていくと、不思議な感じがします。
道路の右と左。ちょうど青葉城址方面も、そしてアーケード方面も、両方とも下り坂です。車では気がつかないけど、意識して歩いていると道の両側が緩やかに下っていて国分町道路が周囲から高いところを辿るように伸びているのが感じられます。


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そして、2ブロックほど歩いたでしょうか?勾配がここだけ緩やかになります。
この一帯は、少しだけ周囲から窪地になっていまして、地下水を利用しようとしても良い水が湧いてこなかった一帯です。
そこで、今はドンキ・ホーテの裏手の駐車場になってしまったあたりで湧いていた柳清水と呼ばれる湧水を、竹を使った樋で各戸に配水していました。正確な記録はないのですが、おそらくは日本最初の水道ではないかと思われている場所です。


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そして何やらモニュメントのある場所まで、やってきました。
前に来た時は、龍の像が載っかっているなぁとだけ思っていたのですが、埋め込まれたレリーフを見てみると。


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あ。この通りの辻の角の4軒には、それぞれ商家の屋根に龍の像が載っている。


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ここは芭蕉の辻と呼ばれ、青葉城址から伸びる道と奥州街道が交差する場所でした、
この芭蕉の辻は道幅が5間あり、奥州街道より広く整備できたのは伊達藩がお金を潤沢に使って整備したからです。
この四辻には2階建ての建物が建っており、一階は商店、二階はもしも戦になった時は二階から矢を番えたり出来るように用意されていました。そのため、四辻の家々は藩が建てて、商人に貸し出していました。要するに、もしもの際の要塞でもあったんですね。


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国分町通りはここから道幅が急に広くなり、坂になって下って居ます。なんで?
ここはかつての市電の盲腸線(行き止まり線)の停車場なのです。そして四ツ谷用水はここで分岐し、支線は藤崎方面に向かいます。


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あれれ!道路の反対がにいる人たちが、何やら棒を持っています。


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ここで本日の実験です。ハンドレベル(簡易測量機)と箱尺を使って、道路の勾配を測ってみましょう。
いま覗いている筒状の機械は水平を測ることができるので。。。


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スコープの先に見える縮尺を読み上げます。
「1.56メートルです」
これがあなたの目の高さ。


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そして振り返って、反対側の縮尺を読み上げると、2点間の高さの違いがわかるのです。


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双方の距離は、歩いて測ってみるとおおよそ10メートルほどだということなので。。。17センチほどの高さの違いがありました。


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そこで、
(双方の高さの差)/(二点間の距離:10メートル)=傾き
という式が成り立ちます。ここでは、1.7%勾配となりました。

ちなみにレベルを使っている学生さん。もうじき測量の国家資格が取れるとのことで、プロでした。


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そして測量中も、みなさん喧々諤々。
芭蕉の辻には細長い商家が並んでいたとか、道の真ん中には伊達藩からの通達の高札があったから、札の辻と言われたとか。。。ワイワイ書ききれない。


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確かに。。。芭蕉の辻に立つと、青葉城址がまっすぐ先に見えます。昔はさぞ、賑やかな通りだったんだろうな。


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さてさて。四ツ谷用水はここから支線を東へ。
藤崎と大内屋さんの間を通って、クリスロードのアーケードの中をまっすぐ抜けています。だけど、今はその痕跡はすでにない。
ちなみに写真は藤崎から大町方面(南方向)を見たところ。なんとここは高低差2メートル近くを一気に下っている。
仙台市は、思いのほか坂道のある街なんですよ。


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今はすっかり整備されて、綺麗なアーケードです。ここに用水があったなんて、想像もできない感じです。
ただ、足元は確かに徐々に下っているのが感じられます。


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そこで、望遠レンズで遠くを見てみると。。。名掛丁のアーケードとアエルの横のペデストリアンデッキが下に見えますね。やはりここは下り坂なんです。


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あれれ?道を横切る綺麗な模様があります。
ここは新伝馬町と名掛丁の境目なんです。
町と丁とは、音では同じ「ちょう」と読みますが、少し意味が違います。町は町人が住む町。そして丁は侍が住む町なんです。


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見上げると、天井にある梁も斜めに横切っています。
ここにはかつて堀があったそうで、ふたつの町をつなぐ橋もありました。


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ちなみにブラタモリでも紹介されましたよと、プリントを持ってきてました。なるほど〜。


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ちょっと寄り道。アエルの脇にある四ツ谷用水の遺構を展示した堀割りです。といっても、ここはポンプで水を循環させているのですが。。。パネルとかもあるので、通りがかった時は足を止めてみてくださいね。


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さらにアエルの横を歩いてくると、駅の東西を結ぶ歩行者用のトンネルに着きました。
仙台城下の整備は、1期目の整備はここまでです。その後、古城に伊達政宗の隠宅になる若林城が築城され第2期の整備がされるのですが、その時は青葉城から続いてきた町並みの向きが15度ほど南の方角に傾きます。だから駅の西と東では、道路の向きが少しズレるのですね。


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さてさて。駅の東口に出てきました。
「ん?藤村広場?」
現代に詩吟を復興した祖である島崎藤村が、かつて東北学院で教鞭を持っていた時に下宿した三浦屋がこの辺りにあったそうな。
鉄道が通る前は、下宿から潮騒の音が聞こえたというのだけど。それは本当なのかな?


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さて。長々と書いてきましたが、何とここでやっと午前の部がおしまいでした。
午後は座学になります。まずは講座の前に、ちょっと今日の感想や疑問点を


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皆さんにメモしてもらいます。こちら、今日の講座の後の感想&意見交換会で発表していただこうという趣旨です。


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そうなんです。政宗は町を整備して、仙台の地を治めたんですよね。


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午後の講座は柴田さんに、例の新しい発見なども紹介していただこうと思います。


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お題は〜四ツ谷用水の謎解き「地形・地質から見た仙台城下の水環境」


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研究会では、仙台の古代の遺跡の場所を地図にマークしてみました。すると、とある傾向が見られました。
それは、大半の遺跡は仙台市を南北に貫く断層「長町・利府断層」の東側(海側)にあったということでした。


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ちなみに地形を青葉山から海岸までまっすぐ引いて標高を出してみるとこんな感じ。今の仙台市はゆるい台地の上にあるのがよくわかります。そして、これは仙台の土地が水を自然に流すのに大変に都合がいいことを指し示しています。
東日本大震災の際には、仙台市のすべての電源が断たれたのに下水があふれることがありませんでした。これは仙台市の7割(70万人)の人が利用する南蒲生の浄水場に向かって下水管が自然に傾斜していたためでした。当時、南蒲生の浄化センターは津波で壊滅していましたが、放流水門を爆破することで、下水を滞留させることがなかったのです。
台地の上に町がある。こんな都市は日本中を探しても他にはありません。


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そして、次に過去に仙台市にあった自然湧水を地図上にマッピングしましたら、やはり断層の線と平行に並んでいるという面白い事実がわかりました。
この断層と平行に並んでいるのは、地質学的な特徴である背斜軸と呼ばれるものです。


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背斜軸を実際に探してみました。すると、こんな模様がありました。


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背斜軸は、過去の地殻変動で地層が押し曲げられ、水を通さない岩層が地表近くまで伸びている場所なのですね。


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その背斜軸を直交方向で切ってみると。。。なんと仙台市の地下で、水を通さない層が弓状を描いていた。っということは、葛岡から流れてきた四ツ谷用水が、八幡から土堀で仙台の街中をくまなく通ると、自然に漏れ出した水がこの地下の“お椀”の中に自然に貯まって、良質な地下水を供給するわけですね。


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果たしてそこまで計算して造られたのかどうかまでは解りませんが、仙台市は四ツ谷用水のおかげで水に恵まれた土地となりました。
杜の都と呼ばれるのも、広瀬川の作り出した砂礫がこの背斜軸の上に深く積もっているので「井戸では水が手桶で掬える」ほど地表近くにあったため、植物も生育しやすかったためでもあります。


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それでは、感想コーナーです。
「今、光のページェントで有名な定禅寺通りのケヤキは、水道の水を撒いてあげることで育てているということですが、四ツ谷用水を復活させるなどして、また植物にも優しい環境が作れないのでしょうか?」


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それは、今仙台市に住んでいる人の衛生的な水を使いたいという要望で全ての水を浄水で、パイプを使って供給するようになってますので、もう元に戻すことができません。また、地面に降った水も下水に集めて海に向けて流しています。水をパイプの中に閉じ込めて、地下に浸透させなくしたのは人々が望んでつくった施設のためですので、衛生を優先とすると元には戻せません。


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昔は国分町に水が流れていたと言います。もし今も街中を流れていたら、お酒ももう少し美味しくなりそうですね。街の環境整備も、もう少し違う視点で整備してもらえたらと思います。


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四ツ谷用水を、蓋の上を流すとか、市民の手の届くところにも置いておいて欲しいです。


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そうですね。
四ツ谷用水が果たした役割は大きなものがありましたが、その管理には「藩」「町民」「農民」が三分の一ずつお金を出し合った過去があります。
これから若い世代がかつての遺産をどのように継承するのか?是非とも考えて欲しいと思います。
昔のように「行政」「市民」「企業」の三者が知恵を出し合って、豊かな水環境を作り上げてほしと願っています。それでは、本日の講座を終了させてもらいます。
———いやぁ〜。長々と読んでいただきまして、ありがとうございます。四ツ谷用水を歩く会はこれからも年に2回ほどのペースで開催されます。僕もできるだけ参加して、また新しいレポートをみなさんにお届けしますね〜。

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