月別アーカイブ: 2013年10月

石田先生の出前授業「すごい自然の探検隊」に参加しました

今日は「ご無沙汰してま〜っす」東北大学の石田先生が、若林小学校で環境出前講座を開催するというので、取材にやってきました。
どうやら先生は、栄えある「生物多様性日本アワード」を受賞されたようで、益々お忙しい様子。テレビの取材も入っているというのに、今日も超速でやってきて、超速で講座の準備をされていました。


そして講座の様子です。。。今日の環境出前講座は若林小学校6年生の「総合的学習の時間」に実施されます。ココでも児童は市内全体のながれと同じく徐々に減ってきているようで、6年生の2クラスの合同で開催となりました。
〜ではでは取材の始まりです。今日はまた期待大です。


こんにちは!東北大学大学院 環境科学研究科の石田秀輝です。
さっそく講座ですが、写真は宇宙から見た地球です。我々の住む地球は70%が海で、残りが陸地です。これが私たちの地球の姿です。
そこで、あなたたちにとって地球の問題とは何が思いつきますか?

生徒の返答ですが。。。「温暖化かな」「温暖化。。。ですか?」


そうですね。温暖化は大きな問題です。
では、私たちの地球について、もっと根っこのお話しをしましょう。
そこで、僕たち科学者ですが、僕たちは科学者は、水さえ作り出すことができません。
例えば、水を一滴作るなら、水素と酸素で爆発させることで可能です。だけれど、地球にあるような膨大な水は作り出すことができません。
それなのに、自然は海を温めて水蒸気を発生させ、雲にして陸地に運んで山や林にぶつけ、水を作り出します。そして水は地面にしみ込み、いつか地表に出てきます。今飲んでいる水は、ひょっとすると何百万年も前に降った雨の可能性もあります。
自然というのはこのように循環しているのです。たとえばこの循環を断ち切ってしまうとどうなるでしょう?
たとえば近年の温暖化減少のように水蒸気が大量に発生するようになると、台風がドンドン強力になったりします。
生き物でいうと、世の中の蜂が全ていなくなってしまうと、食料の26%は無くなってしまうのです。
このように、僕らを取り巻く事象は、あらゆるものは繋がっているのです。


では、ここに家のイラストがあります。
エネルギーはどこに使われているでしょう?

「テレビ」「エアコン」「冷蔵庫」

そうですね。家庭にあるものは、多くが電気で動きますね。モーターは電気で動くのです。
では、逆にモーターを僕らが廻すと。。。。電気が生まれるんですね。これをタービンと言います。


そこで電気はどんな方法で作られているかを考えてみますと、「風力」「水力」「火力」などがありますが、9割は火力で石油を燃やして、蒸気の力でタービンを廻すことで作られています。だけど、石油を燃やすと二酸化炭素が出来ます。二酸化炭素が増えると地球が温暖化をする。私たちは自分達が楽をするために石油をどんどん使っているのですね。

では、電気が無かったら、クーラーの代わりにどのようにして涼みますか?答えてみましょう。


うちわ?あんまり勢いつけてあおぐと、かえって暑くなっちゃいます。
窓をあけて、風を通す?それは良い考えですね。


自然の中では、そのような暑い環境を上手にコントロールしている生き物がいます。サバンナに大きな巣を作っているシロアリです。
シロアリは、砂漠などに巨大な巣を土で作ります。その高さは7メートルもあります。
そして、その巣の外の環境はというと、日中の気温は50度を越え〜だけど夜には0度まで下がります。(たまきさん注/ここで子供たちからワァ〜って大きな声があがりました)
だのに内部の温度は30度プラスマイナス1度の範囲で保たれています。不思議でしょう?


これはシロアリの巣の断面ですが、内部に煙突のような構造があって、暑い空気を上手に逃がしているんです。


これと同じような構造は、もうすでに建物で活かされていて、アフリカのジンバブエのショッピングセンターは、建物の中に煙突のような通路があり、自然に空気が流れるので涼しく、これまでの10%のエネルギーで快適に過ごせています。


そしてシロアリの巣には、もうひとつの仕組みがあります。秘密は土です。
皆さんはどの程度の環境が快適ですか?人は湿度40〜70%ぐらいを快適と感じます。そしてシロアリの巣の土壁には、目に見えないような小さな穴が沢山開いていて、湿度にあわせて、この穴に水を取り込んだり、出したりしています。


この小さな穴の大きさは、十億分の数メートルというサイズで、湿度を調節してくれます。
このシロアリの巣の土壁と同じような構造を持つ家用のタイルがあれば、部屋の中も快適ですよね。


今日は、実用化されているタイルを実際に持ってきました。この霧吹きで水をかけてみましょう。
シュ〜。シュ〜。触ってみて。どうでしょう?
児童「濡れてない。」
そうなんです。このように自然の中にある知識というのはとても豊かなのですが、他にも沢山あるのです。


では、これから皆さんにクイズです。
スライドには「蛾」「フクロウ」「クマ」「イルカ」「ハコフグ」「ヤモリ」が映っていますが、この中でとても強力な「スーパー接着剤」のヒントとなった生き物がいます。それはどれでしょう?
「ヤモリ〜!」
みんな〜ずいぶんテレビとかで予習が出来ているなぁ〜。


ヤモリの足には、一本につき50万本の毛が生えており、その毛がさらにそれぞれ数百本に別れているので、足の裏には何億もの毛が生えています。この毛が物とのスキマをキレイに埋めてしまうので、足と壁の間には「分子間力(ファンデルワールス力)」というものが働きます。なのでヤモリは壁やガラスだけではなく、天井まで歩けてしまうのです。
たまきさん注/分子と分子は、近い距離だと、引き合うのです。でも、その引き合う距離は磁力など他の力より、うんと近くでないと働かない。なので、毛がそのスキマを埋めるんです。


では、このヤモリの足の構造を使って何ができるか?考えてみましょう。
今はカーボンナノチューブなどで似た構造のものを作っていますが、はがき一枚分で200kgものくっつける力があります。なので、多用途に使われることへの期待ができます。といっても作るのはまだ高価なので。。。手術なんかだと、切った皮膚を、これでピタって貼ることができますね。
他に僕が期待しているのは、これ!手袋を作ってスパイダーマン!
天井の構造が頑丈じゃないと出来ませんが、体重70キロぐらいなら、ぶら下げられるでしょう。


続いて植物を見てみましょう。
植物は自分では動けないので、子供を残すために様々な工夫をしています。
たとえばドングリ。ドングリはリスやネズミに運ばれて、食料として貯えられるために埋められます。ところが、リスやネズミは貯えたドングリの一定の量は忘れてしまって、そのまま発芽します。こうやって遠くまで子供を残すことが出来るのです。


でも、他には自分から積極的に飛行機みたいな構造をもって、タネを遠くに飛ばすものがあります。
このフタバガキのたねはどうでしょう?


模型がありますので、高いところから落としてみると。。。こうやってヘリコプターみたいにとんでいきます。(“ガ”の字の上の方にあります)
だけど、風が吹かない熱帯はどうなっているのでしょう?
アルソミトラのタネはグライダーのような形をしていて、ゆっくりと10キロも移動することがあります。
僕らはあたりまえのように思っていることでも、自然は実現しているんですね。


こちらは松ぼっくりです。
松ぼっくりは、これ一個でタネではありません。では種子はどこにあるのでしょう?
松ぼっくりのタネは、この傘の中の方にあって、この小さな傘は周囲の湿度によって開閉します。湿度の高い時は開いて、タネを外に出すのですね。これと同じ構造の布も、すでに実現しています。


さぁ、この蝶の色は何色でしょう?
「青!」
青に見えますが、この蝶の羽根には色がついていません。これは蝶の羽根の構造が、青い光だけはね返して、他の色は構造の中から出てこられないから青く見えるのです。こういうのを構造色と言います。


これは何に使えるかというと。。。
この鏡はステンレスで出来ていますが、フチに色がついていますね。この色はやはり構造から色が出来ています。
これが、従来通りに素材に染料を使っていると、リサイクルする時に色素が邪魔をしてしまいます。ところが蝶のような構造色だと、素材ごとリサイクルできるのです。


続いて不思議な布の紹介です。この布は、何の生き物と構造が一緒でしょう?
これはハスの葉と同じ構造で出来ています。ハスは泥の中から生えてくるのに、雨が降るだけで簡単に汚れが落ちますね。これを見て、不思議だな〜と思って顕微鏡で見ましたら、細かい突起があることがわかりました。この突起が汚れを付きにくくしているのです。
ですので、同じ仕組みの布を作って傘にすると、雨を弾く素晴らしい傘が出来るのです。


実際に水を載せてみましょう。揺らすとコロコロの玉になるでしょう。



では、ここでまたクイズです。表の上下に生き物の特徴と、顕微鏡の写真。下にどんなことが出来るかが書いてあります。
お互いを線で結んでください。そして、その生き物の特徴から、「私だったらこんなものを作る」と、閃いたものを書いてください。


ここで、思案の時間です。何がどのように使えるのかなぁ〜。


考える。考える。


はい。先生に特別に許可を頂きまして、みんなが解いている問題と同じものを掲載しました。みんなで考えてみてね。


ではこれからが解答です。
この写真は何でしょう?これは。。。。去年初めて解った事実で、たぶん小学生でこれを見るのは、みんなが初めてかなぁ?
トンボの羽根がナゼ空を飛べるかです。
トンボの羽根は、表面がギザギザになっていて、羽根のそばに小さな渦が沢山できてますね。この小さな渦は、羽根から空気を剝がすのに役立っています。
何故かというと、トンボはとても小さいので、空気は相対的にとても粘っこくなります。トンボにとっては、周囲の空気は我々の300倍も。。。水のように粘っこいのです。
この粘っこい空気も、小さな渦のお陰で剥がれやすくなり、難なく空を飛べるのです。


これは何に応用できるかというと、風力発電なんです。
風力発電は、今の技術だと秒速1.5メートルぐらいの風が吹かないと、翼は回転しません。ところが、トンボの羽根の構造を応用すると、秒速20センチほどの弱い風でも回転するのではと期待されています。すごいでしょう?生き物の力は。


続いて蜂の巣の構造です。この6角形という形は、最小の素材で、最大の頑丈さを生むことができます。


蜂は自然にこの6角形が並んだ形を創ることができます。部屋の中の面積も無駄がなく、他の形より大きいんです。
こういう構造をハニカム構造と呼びます。


このハニカム構造の前後に板を貼付けると、大変に軽くて頑丈な板が出来ます。例えばアルミで作るとレーシングカー。段ボールで作ると、イスや机の中味なんかもそうです。蜂は自然と頑丈で効率の良い形を作ることを知っているのです。


さらに、カタツムリの殻はどうでしょう?
カタツムリも汚れが付かないですね。これも顕微鏡で見ると、小さな皺が沢山ついています。そして、同じ構造を今ではビルの外壁に応用しています。
最近開発の進んだ東京の汐留のビルを見てみると、壁面の清掃用のゴンドラが付いていないことに気がつきます。雨のちからで自然に汚れが落ちるんですね。


続いて蚊の針です。針と便宜的に呼んでますが、本当はこれは、蚊の顎で、しかも一本の針ではなく、6本の口が集まったものなんです。
この中の、とても小さな顕微鏡でしか見えないような小さなギザギザの付いた刃が二つあって、これを交互に動かすことで、人の皮膚を切り裂くようにして刺すのです。

人の皮膚には、痛みを感じる点が並んでまして、例えば注射針などは、この痛い点「痛点」に触れてしまうから、刺した時に痛く感じるのです。
ところが、蚊の口は、この小さなギザギザの刃を交互に動かすことで皮膚を切るので、痛点を刺激しないんです。なので痛みを感じないんです。

これは何に使うか。。。解りましたね。痛くない注射です。


このようにして、自然には多くの役に立つ技術であふれています。
私たちは、この自然を学んで、目を見開いてしっかり観察し、見つけることで暮らしが便利になったり豊かになったりします。
そんなワクワクドキドキした暮らしを夢見てみようではありませんか!


では、先ほどの生き物の技術で、私ならこうするというアイデアと感想を教えてください。

「今日は、トンボの羽根の秘密を小学生として初めて知ることができたり、タネを飛ばす実験を見れたりと、大変に楽しかったです。
私なら、アメンボの足の技術で、水の上を歩く靴を作りたいです。」


そうですか!皆さんも興味を持ったら沢山勉強して、生き物のことをいっぱい知ってください。


やぁ〜長々とレポートを書いてしまいました。先生の講義は本で読むよりも、実際にこうしてお話しに触れると楽しさがふくれあがってきます。
先生はとても忙しい方ですが、こうして定期的に講座を開催してくださいます。また、チャンスを見つけてお話しが聞けるといいですね!
ではまた!!

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都市ガスのことは解るけど、プロパンは解らない。グローカル。地域のエネルギーを考えよう。

秋だというのに雨ですね〜。しかも寒い。どうやら東北に“やませ”が入り込んでいるようです。
なんだかね〜。せっかくなんで秋晴れでカラっと気持良くありたいのに、足元からジンジンと冷えています。
また。。。この寒さに呼応するようなテーマで、本日はまたまた環境出前講座、社会学級の取材で北中山小学校にお邪魔しています。


ではでは。まずは北中山小学校の宇津江校長先生からご挨拶です。
「まずはお足元の悪い中、ようこそいらっしゃいました。
一週間ほど前の新聞を見ましたら、これからの20年ほどで、海面の高さが89センチほどあがるだろうとの予測が載っていました。ですが、読んでみてちょっと不思議に思いましたのは「地球が温暖化しているのでは?」との警告は、既に30年も前から度々話題にあがっていたのではないか、との思いです。
そして、これからは新興国も沢山のエネルギーを必要とするでしょう。私たちはなかなか学ばない生き物だということです。
今日は是非とも講座ことを家族や近隣にもお話しして、ひとり一人がより良い社会を作れるようにしましょう。」


それでは、本日の講師の先生です。東北大学大学院 工学研究科教授 中田俊彦先生に「低炭素社会って何だろう!これからの暮らしとエネルギー」をお話しいただきます。
では、先生よろしくお願いします。


こんにちは。
環境出前講座に講師としてお招きいただきまして、年に数回の講座を持たせてもらっています。
※たまきさんでは、みやぎ生協さんの勉強会でも取材させてもらいました。
これは大学の広報活動の一環でもありまして、東北大学がどんな大学かということを皆さんに知ってもらい、多くの方に学んでいただこうという方針によるものです。
今回の講座では、ちょっと私の研究室や自宅から様々な道具を剝がしてドラえもんのように沢山持ってきました。
まずはこれを見てもらいましょう。


これ。小さな見慣れない機械ですが、何をする機械かというと大気中の二酸化炭素の濃度を測るものです。
では、二酸化炭素って、どれぐらい空気の中に含まれているのでしょうね?


ちょっと書き出してみます。
大気中には酸素が21%。。。おっと私は理系なもので、O2となってしまいますが、21%が私たちの吸う酸素で、その他79%とほとんどがN2窒素です。
では、二酸化炭素はどのくらいかというと。。。PPMという単位を使います。
【たまきさん注】PPM(parts per billion)は百万分の幾つ含まれているか?っといった、主に濃度を表す時に使う単位ですってWikipediaに書いてありました〜。


そして、200年前の大気の二酸化炭素の濃度は280ppmぐらい。それが現代では370ppmぐらいになりました。
産業化以来、大気の二酸化炭素は人の影響で増えています。

>>>そういえば、つい最近ハワイの観測所でとうとう初めて400ppmを超えたって記事もありました。


続いてこちら。
こちらは温度計ですが、直接物体の温度を測ることができます。局所の温度変化を見ることができるのですね。こんな道具を使って、家の温度などを測ってみています。


なぜでしょう?それは、エアコンやヒーターの設定温度を頼りに室温調整をしていると、正確な温度設定が出来ないのでつい無駄なエネルギーを使ってしまうからです。
こちらはわが家のヒーターの液晶パネルです。
設定温度は17度にしているのですが、実際に室温の数値は22度を差しています。これはヒーターに周囲の温度を測るセンサーがついているからまだ解るけど、普通のヒーターにはないですよね。省エネも正しい数字を持って初めて実現できるので、省エネで一方的にガマンするのは私たちの暮らしの上でも楽しくはありません。


特に、最近の仙台は暑いですよね。昔はこんなに暑い日があった記憶はありません。
確かに地球は温暖化をしているようです。そのためにはエネルギーを上手に使う必要があるのですが、ただ、無駄に使っていると「思われる」場所だけど切り詰めていっても実際にはあまり省エネには寄与していないばかりか、楽しくも快適でもないという暮らしを生み出してしまいます。

こちらもわが家のシーリングファンです。これ、夏のあいだはビュンビュン廻しておくと涼しく感じるんですよね。そして冬には実際に天井付近の暖まった空気を撹拌してくれるので、実に快適です。


では、ちょっとこちらを。
先生は理系のせいか、ご自宅にも室内、室外の温度計の他、気圧計や二酸化炭素の濃度計を並べて設置していました。
う〜んここまで、って思いますが、室温計はやはり置いてあるのと無いのとでは、部屋の温度設定の根本から違うそうですよ。


ちなみにコチラは緑のカーテン。ご自宅では省エネ節電で色々なことを実施されているようで「先生のお宅はまるで実験室のようですね。」って人に言われたそうです。


最後のさいご。こちらは部屋の窓枠に取り付けた「2×4材の冷気止め」
ホームセンターが大好きだそうで、日曜大工で色々と工夫されているとか。
「休日に何か省エネのあたりで物色している人がいたら、僕だと思ってください」だそうです。

まぁ〜冗談は置いといても、実際に計測した数値で寒いところを工夫するというのは理にかなってますよね。参考になりました。


では、ここまでが余談を含めた講座のイントロでした。エネルギーに関しての講座はコレより始まります。

本日の目次です。
1.全体を知る
2.地域を知る
3.地元につくろう

3つのキーワードが出てきました。これを私たちの生活に当てはめると、
1.日本を知る
2.仙台を知る
3.自分の住む街につくろう
となります。


では、最初にエネルギーの流れを見てみましょう。
こちらは2012年の米国のエネルギーの流れです。
こちらは総体では95.1Quads(エネルギーの単位/10の15乗BTU)っと書いてあっても何のことやら?膨大な量なのですが、どれぐらい大きいかは、このあとで紹介。
「原発」「石油」「石炭」「天然ガス」などの、多種多様なエネルギー源がありますが大事なのはフローの終盤の、何に使われ、どうなっているか?です。

このピンクのところが「どこで使われているか?」ですが、家庭用、産業用、運送用、公共機関用など、用途は別れていますが、さらにその先ではエネルギーは「実際に用途に使われたエネルギー」のほか、「熱として消えてしまったエネルギー」があります。
コレは何かというと。。。パソコンを触るとほのかに暖かいですよね。これはパソコンが計算をするときなどに回路から熱を発するからなんです。
このようにして、エネルギーは元になる素材からいったん電気などに変換して、我々の手元に届きます。例えば石油なんかも製油所でガソリンや軽油、重油などに精製します。この段階で幾らか目減りをして、私たちの手元に届いてからも、さらに動作中に熱として消えてしまいます。


これが、天然ガスのボイラーなどでは変換の効率が90%とか、とても高いのですが、自動車になると20%以下と低い。
自動車は燃焼機関の効率が良くないので、排熱で消費されたりとどうしてもエネルギーを多く使ってしまう。これは現状では変えようが無いのですが、1000年は続かないですね。

例えば、電気が作り出した熱や、各家庭から出るゴミなど、排熱を改めて地域で利用できることが、一番良いのですが。


では、肝心な日本のエネルギーフローを見てみましょう。
日本で使用されるエネルギーは20.44×10の18乗J(ジュール/エネルギーの単位)ちょっと先ほどの単位とは違うものが出てしまいましたが、だいたい単位の後半は同じぐらいで考えられるので、アメリカが95.1で日本が20。全体でアメリカは日本の5倍弱で、人口の比率を考えると一人当たりで米国は日本の倍のエネルギーを使う計算となります。
ちなみに、国のある緯度もだいたい同じヨーロッパは、一人当たりで言うと日本人と同じぐらいしかエネルギーを使いません。これは狭いところに人が集まって暮らしている日本やヨーロッパと、広大な土地に人が暮らしている米国との暮らし方の違いなのでしょう。


そして、コチラのエネルギーのキャリア構成。
いったい何がエネルギーの元になっているかということなのですが、やはり総数の半分(緑色の部分)は石油が占めています。この数値ですが、ほんの10年前までは、日本のエネルギー源は半分強が石油でした。やはり車の燃費が改善したりしたのが、ここに影響しています。ガソリンスタンドもずいぶん減りましたよね。


このグラフで重要なのは、右側の「需要」と書かれているところ。
エネルギーは何に使われているのか?「熱」「電力」「輸送用燃料」となっています。
あとのふたつは想像つきますが、熱とは、実際に暖房に使われる熱のことです。


こうやってみると、エネルギーで一番多く使われているのは熱源なんですね。
ところが、一般的には省エネを進めましょうと話が始まると、一番先に思いつくのは「照明を消そう」とか「暖房の設定温度を変えよう」とかなんですが、節電はエネルギーの中でいくと割合が小さいので、思ったほどの効果があがらないです。
大事なのは、部分的に省エネをして不便な思いをガマンすることではなく、バランスなんです。


ちなみに、コチラの図はエネルギー全体を日本を大きな円で表した時に、そこに含まれる自治体はどうなっているかを概念図にしたものです。
日本全体は巨大です。だけど、宮城県全体ではその中の1.5%だけ。仙台市はさらに小さくて0.5%です。
何を表しているかと言えば、国内で使うエネルギーは政策でどこから輸入して、どのようにエネルギーにするかを考えていますが、実際に使う地方は、様々なエネルギーバランスの集合体なので、中央でまとめて考えるには少し無理があります。
使う方には使いやすいエネルギー形態というものがあります。


こちらが日本全体で使用しているエネルギーを、県別で比べてみた図です。すると、関東地方は112で、東北地方は104。関東より使うエネルギーが少ないのです。
では、同じく寒冷地のオーストリアと比べると、オーストリアは東北と同じぐらいの緯度にあるのに、エネルギー使用割合でいうと155となる。コレは何故かと言うと、オーストリアでは燃料にとても多くの木材を使っているからなんです。林業がうまく廻っているんですね。
こうやって見ると、東北はエネルギーの使用量が少ない。東北はまだまだエネルギーを使ってもいいようです。


では、この数値は東北地方の何を表しているかと言えば、エコで省エネの優等生なのではなく。。。あまり大声では言えませんが、単にエネルギー代を払っていない。。。ビンボーなんです。


では、こちら。
エネルギーの使用割合を単純に東日本の自治体の面積で色別に塗り分けた図です。
コレで見ると、エネルギーのほとんどは東京で使われているような。。。東北は無人の広野のように見えてしまいますが、実際には多くの人が暮らしている。
この図の欠点は、自治体単位で色分けしてしまっているので、人が住んでいる地域が人の住んでいない地域と塗り分けが出来ていないので、相対的に地方は使用量が少なく見えがちとなっているのです。


例えばこの図は、山形県の最上町をさらに細かく色分けをしたものです。
ここはエネルギーの利用が上手くいっている街で、木質バイオマスのボイラーが街の随処にあったりします。やはり、地域には地域の使い方に合ったエネルギーというのがあるのですが、現在の日本のエネルギー政策は序盤のスライドにあった通りに、輸入した石油が大半を占めている。すると、他の国からエネルギーを輸入するとなると、地方では交渉も出来ませんので、国が交渉することとなる。
国が交渉するとなると、どうしても大まかなエネルギーのこと。例えばガスなんかも一括して輸入して、ガス管を通して各戸に送れば良いのだろうとエネルギーの方針を立てますが、地方になるとガス管は末端まで整備されていないので、ガスを使うとなるとプロパンを使うしか無くなってしまう。


ところが、プロパンはガスを持って行くにも設置するにも人出がかかるし、ガス屋さんの機材も借りるので割高になる。ガス管の届かない場所はそうやってガスを届けているけど、電気は違うんです。電気は地域によってほとんど値段が変わらないから、電気で暖房をした方が余程利用者の負担は無くなる。また、木質バイオマスのように地域のエネルギーというものもある。
やはり社会の中心に生活があり、エネルギーなどの要素が周りにあるのが理想で、エネルギを中心に据え社会を構築している今の考え方は地方の需要にはうまくそぐわないと考えます。
つまり、都市ガスをどう設置するかは解るけど、プロパンがどんな使われ方をしているかまでは、中央は考えてくれていないということです。


実際のところ、海外ではプロパンボンベはほとんど使われていません。山奥の、どうやっても配管できないような山小屋ではプロパンボンベを使ってお湯を沸かしたりしますが、都市部や郊外でこんなに使っているのは、ヨーロッパの人には不思議な光景です。
そこで、時間軸も含めてお話しすると、エネルギーは始まりは薪や炭などで、産地と利用地が一体化していました。
それが都市化によって、石油などのエネルギーを遠くから運んできて一局管理が進みました。これが現在です。
だけど、この方法では地域にあるエネルギー源を活用することができません。実際のところ地域には地域のエネルギーがある。コレが日本で唯一上手くいっているのはゴミ焼却だけですが、温水を各戸に配るまでは至っていないんですよね。
ですので、将来に向けては地方の需要も充分に取り込めるエネルギー形態が必要と考えます。


グローバル(Global/世界各地から)なエネルギー需給から、グローバルでありながらローカル(Local/地方)の事情もミックスした次世代の需給形態を「グローカル」と提唱します。


では、ここで日本と先ほどの木質エネルギー利用がうまくいっているオーストリアを表で見比べてみますと、人口あたりの木材利用の数字が全然違います。って書いてあるけど、ほとんど読めそうもないので、コチラの記事も読んでね〜。


そしてコチラは木質バイオマスエネルギーの利用フローですが、日本はその殆どを輸入に頼っています。でも、東北は森林の多いところでありますし、木々は管理をしないと50年でほとんど成長しなくなる(二酸化炭素を吸収しなくなる)ので、間伐などで成長を促進するべき。日本はオーストリアに見習うべき点が多いですね。


ちょっとこの辺からは先ほどのリンクと内容が近くなってしまうので、長文にならないようにサ〜っと流します。
こちらはコペンハーゲンの温熱利用の状態を地図に描いたもので、市内数カ所のボイラーで集中してお湯を作り出し、各戸へ供給しています。


熱源は集中した方が効率がよく、また、各戸で燃やさないので家単位では換気も必要がないので効率がいいのだそうです。
そうやって考えると、日本のマンションに備えられている、一軒づつの湯沸かし器というのは、工学的には優れていても、全体で見ると大変に効率が悪い。
特に、機械は個別に動かすと故障しやすいので、集中して燃やすシステムの方が機械寿命が長いそうです。これは、各戸にある温熱のヒーターも、動く部品が無いので故障が起きにくいとか。


こちら。イギリスの沖合にありますシェットランド島です。
この島は住人が8000人あまり。ですが、島には温水の循環システムが整備されつつあります。


ボイラーで沸かしたお湯は、90度近くまで温度が上げられて、各戸に送られ、暖房などに使われたのちに戻ってきます。ただ、その時の熱の損失は10度ぐらいなので、再度暖められて配送される。この維持費も個別に沸かすのと大きな値段の差が無いので、大変に喜ばれているということ。そのために整備も進んでいるそうです。


こちらは(ちょっと見にくいですが)ドイツの森です。
黒い森と呼ばれる森ですが、空が見えますよね。適切に間伐され管理されているのです。
そして、そして山小屋にはソーラーパネルが設置されている。多様なエネルギー利用を推進している結果です。


そのほか。ペレットボイラーにメガソーラ。生ごみからメタンを作り出すプラントなど。。。


さらに、牧場には牛の糞からメタンを作り出す仕組みもあり、取り上げるとキリが無い小さなエネルギーが既存のエネルギーに混ぜられ、利用されています。
さらに、新しいものではガソリンに直接エタノールを混ぜて使うE10(これ、僕もオーストラリアで見た。)、さらに。まだ数は少ないですけど乗り物に手軽に水素を補給する水素スタンドもあります。
実に多種多様なエネルギーを、地域の特性にあわせて利用する。先ほどのメタンガスは、生産国のドイツでガス管に入れたものが、国境を越えて隣りの国にも輸出されているそうです。
これがグローカルなエネルギー形態なのですね。


ということで、本日の講座について、大事なポイントをまとめてみましょう。

1)エアコンの設定温度を変える前に、部屋の気温を知っていますか?
2)オール電化は、深夜の火力発電の電力。
3)プロパンガスは、都市ガスに比べて10−100%割高
4)エネルギーには、電力、熱、輸送用燃料の三形態があること。

エネルギーを知れば、無理なく暮らしの質を落とすこと無く、節約ができるということです。


そして次の百年に進めること

1)地域エネルギーセキュリティの強化
2)地域エネルギーシステムのデザインと安定運用。
3)地域エネルギービジネスの育成。
4)地域間エネルギー協力の支援。
5)地域エネルギーマネジメントの専門家。

特に、エネルギーに関しては「原子力の専門家」「工学の専門家」など、深く掘り下げた専門家はいますが、各分野を横断して研究できる専門家が非常に少ない。
エアコンも地下エネルギーのこともわかる専門家の育成というのが、とても期待されています。


では、講義はだいたいこの辺までということで、質疑応答の時間に移りましょう。


先生。先ほどのエネルギーのフローですが、エネルギーの単位(J)あたりの流れは解りましたが、お金として考えるとどのようになるのでしょう?


いや。これは凄い質問で、今持ち合わせの資料はありませんが。
日本で使っているエネルギーは、その殆どを輸入に頼っています。ですので、まずは国家間で取り決めを作った後は、実際に調達の交渉をするのは商社になります。これは石油などの元売り業者は世界中には数社しかないので、大がかりな調達となり、商社は一定の手数料をとってから、実際に国内の石油元売りに行き、そこで精製などを経て我々の元に来ます。ということは、お金は国内元売りの手数料や商社の手数料をとった後は、ほとんどが海外に出てしまう訳です。


これが太陽光や風力を元にしたエネルギーだと、ほとんどは機械代となりますのでお金は国内に留まります。
原子力は、ウランは輸入に頼っているのでやはり国外へ。そして今回の震災のような事故がいったん起きると、もうお金はどこまでかかるのかが、今は見当がつきません。


解りやすい回答をありがとうございます。
では、今回の講師をしてくださいました中田先生に拍手をお送りしましょう!



っということで、今回も長々とブログを書きましたが、中田先生の講座は2回目とはいえ、またまた大変に面白いものでした。
終盤はちょっと時間も無くなってきてしまったので、オーストリアの木材利用あたりからは急ぎ足になってしまいましたが、前回に増して序盤の「家庭内の温度計の話」や書ききれない灯油ボイラーの話(こちらは脱線気味だったんで)など、もう〜盛りだくさんの内容でした。
本日は、ためになる講座をありがとうございました。そして。。。。僕も先生もMacユーザーなんですよね〜。
今朝、いきなり発表になりました新OS「Mavericks」<<しかも無料<<をさっそくインストールしよ〜と、本当いうと朝から、もぉーワクワクだったんですよ。

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これは今、何よりも読むべきかも!高野秀行著「謎の独立国家ソマリランド」

20131024謎の独立国家ソマリランド
さてさて。時々思い出したように書評を掲載してますが、まぁ〜僕の読む本は思いつきと雑多な発見で構成されてまして、守備範囲が無秩序に広い。その中では、かなりのメッケモノの著者が高野秀行さんでして、サハラ砂漠マラソンを「温泉饅頭だ」と銘打った透察力!「世にも奇妙なマラソン大会」を偶然目にしてからですね。お名前を刻んでおいたのは。

その高野秀行さんの最新刊が出たということで、何も考えずに図書館にリクエストしたのが梅雨の頃。まぁ〜そのうち読めるだろうと思っていたけど、ようやく読めるのかぁ〜と手に取ったらビックリ!500ページもあるではないか。

そして基本的に本の善し悪しを「早く読めた」とか「夢中になった」で、基準にしたくはない僕ですが、さすがにこの本には驚き、夢中になり、序盤は大笑いをさせてもらった!

まずはソマリランド。これってソマリアのとではないの?
いやいや。国連からは認められてはいないけど、かつてソマリアと呼ばれていた国は内部分裂を繰り返し、一般市民への大虐殺が起こり、そして、北半分は氏族の長老の会議のもと、平和裏に武装放棄して独立していた!それがソマリランド。
自分達は国の体裁を作っているが、アフリカでの独立は国連にとっても大変なリスクであるために、いつまでも認められる見通しが無い。ここよりいい加減な「国家」は世界中にゴロゴロあるのだが。

著者は出来るだけ人の入らない辺境を、実際に旅をし、そして思ったことをレポートすることをモットーとしているのだが。ソマリランドは今では誰も知らない奇蹟の平和な国家。まるで地上に突如あらわれたラピュタのようだ。。。もちろん宮崎駿。
だけど、その少し南にある南部ソマリアは、武力がモノを言う、未確認なものは“とりあえず”狙撃するという、リアル北斗の拳の世界。この対比でいきなりぶっ飛んでしまった。
まぁ〜ここからは著者が平和国家ソマリランド、海賊国家プントランドに戦国南部ソマリアを旅しますので、興味のある方は、読んで下さい。

印象的だったのは、ソマリランドが素晴らしいほどの民主化を遂げ、議会は氏族によって監視され、全ての法案は氏族の長が集まった会議で否決されれば、議会に戻される。議会の構成は基本的に人口比で決められている(アレ日本!?)だけど氏族は行政には一切口出しせず。コレってどこかで見たことある構図だなぁ〜って思ったら、スターウォーズの新作の方に出てきた評議会だよ。
で、素晴らしき民主主義「ハイパー民主主義」を実現したソマリランドのメディアの制作部にいる本編の登場人物が、著者と交わした論争。日本の議会制度について。

「それは無意味がないな」
「両方政治家がやっているじゃないか。もし与党が両方の議会で多数派なら、自動的に法案は可決されてしまう。もし上の議会(参院)で与党が少数派なら法案は通らない。もし下の議会(衆院)で多数派が三分の二以上なら上の議会はいらない。どっちにしても意味がない」—–本文より

さぁ〜日本流の安定にのど元までどっぷり浸かって、最近では窒息しても目が覚めない僕たちは言い返す言葉が見つかるのだろうか?

表紙は札束を抱える男たち。トンデモナイインフレで1ドルが現地通貨で7000シリング。でも紙幣を印刷する技術が無いのでイギリスで刷って持ってきている。でも最高紙幣が500シリングまでしかないから、こんな状態。
でも幸せの基準はどこにあるんだろうね?

高野秀行著/謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア

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夢メッセでエコプロダクツ展が始まったよ〜。

今日は雨が降りそうだな〜。だけど自転車でやってきたよ〜ん。夢メッセみやぎ。


さぁ〜何をしにきたのでしょう!
今日(24日)から土曜(26日)まで、夢メッセみやぎでは「エコプロダクツ展&ものづくりフェスタ」が開催されています。
これ、関係者一同が、会場オープンでなだれ込むの図。


まぁ〜広い会場には、省エネ&エコ技術関連のブースが山のようにありまして、紹介しきれません!
いきなりギブアッップです!


はい。こちらは環境省のブース。
Melonさんが「うちエコ診断」の啓発用の展示をしていまして、受付の女性が電話を片手に、ほがらかに対応をしていますね〜というのはウソで、Melon岸さんを見つけたので「やぁ〜!」としつこいばかりにカメラを向けたら電話中なのに爆笑してました。


こちらは、環境省のブースの横っちょにある我が仙台市環境局ブース
「低酸素社会づくりに向けた、仙台市の取組」の展示です。
節電武将隊とドロシーちゃんのステージもあるよ〜。っといってもドロシーちゃんは今日でしたが。。。
武将隊は土曜日だよ。


こちらは日産サティオさん謹製、電気自動車のリーフE-Action号です。
リーフいいなぁ〜。電気自動車は一回運転してみたいなぁ〜。


そしてコチラは。。。あ〜!!!


南蒲生の壊滅してしまった下水処理場を、炭化水素を作り出せる藻で汚水が処理出きるか試している、実験プラントの展示だぁ〜!!
って、まるでヤラセのように書いてますけど、筑波大学からやってきた博士号を持った先生と、暫〜くお話しをさせて頂きました。本当にここのブースは驚きと発見でした。


ハイ続いて。会場を歩いていた謎のキャラ。
挨拶をしようにも〜「これ、のっかってる雲と胴体の地球と、どっちと目をあわせたらいいんだ?」
モーダルシフト推進のキャラクター“エコレールマークちゃん”でした。
ところで。。。ないしょの話だけど、エコレールマークちゃんのブース、JR貨物さんで簡単なパズルとアンケート答えると、結構〜いいプレゼントがもらえますよ!


ってことで、ちょっと紹介しきれなほどの展示がいっぱいの“エコプロダクツ展”です。お隣の“ものづくりフェスタ”も職人さんがいっぱい来ていて手仕事見ているだけで楽しいですよ。
10時から17時まで(26日は16時半)仙台駅西口からシャトルバスも出ているよ。
詳しくはコチラのサイトから〜。

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今日は乗り物から環境を考えてみよう。

ちょくちょく「たまきさんブログ」では、環境の講座、エネルギーの講座のことを取り上げています。これらは何かというと環境出前講座という市民・学生・社会人向けの環境教育のプログラムがありまして、なかなか普段はお話しが聞けない研究者の方から直接講義を頂いたりなんて、社会人向けの環境を学べる興味深いものが多いのです。

っということで本日は社会学級セミナー 東北工業大学八木山キャンパスにて、工学部 環境エネルギー学科 教授の宮本裕一先生に「乗り物での省・蓄・創エネルギーを考える」と題して講義をしていただくことになりました。


まず最初に、本日の主催者。社会学級研究会の会長の幾世橋さんから挨拶です。
「本日は東北工業大学まで足をお運び、ありがとうございます。
仙台市 社会学級研究会は今年度の標語として「明るい未来を考える。私たちの行方。」を掲げ、4回シリーズでセミナー開催を計画しています。今日は是非とも正しい知識を得て、私たちにできることは何か?皆さんがお隣の人、家族の人に伝える役割をしてください。
そして、本日のセミナーの開催にあたって、西多賀小学校の佐藤校長先生にもご尽力を頂きましたことを、感謝致します。」


それでは宮本先生、お願いします。
私たち仙台市民は、近代ではまれに見る、震災の時に全てのエネルギーを失うという経験をしています。ですから社会のインフラが全く無くなるということがどういうことかを理解しています。
だから幾ら省エネのためといっても、節約を過度に進めるとか、全く無しでは暮らしが成り立たないことも理解しています。


—–ここで、セミナーのレジメの1ページ目にある序文を紹介します。

皆さんは、3.11大震災でガソリン不足・交通渋滞など、自然に対する社会のもろさを経験されました。乗り物は、人類にとって永遠のテーマであり、様々な人とのコミュニケーションや物資の移動には欠くことのできないものです。乗り物につかわれるエネルギーが全消費エネルギーの25〜40%と大きな役割を占めることをご存じでしょうか?今、原子力発電の可否に端を発して、エネルギーのあり方が日々議論されていますが、こうした省・蓄・創エネルギーを通した全体の視点からの議論は不充分であると思います。
1)乗り物のパーソナル化による省エネルギー、
2)バッテリーの現状と方向性からの蓄エネルギー、
3)再生可能エネルギーによる創エネルギー、
をわかりやすく解説します。また、その具体例として、太陽光発電を活用したセグウェイの試乗を体験して頂きます。

たまき>>>一番最後に気がつきました?本日は二輪のちょっと変わった乗り物、セグウェイも体験しますよ〜。


では、この辺で会場の灯りを消して、スライドを中心にすすめます。
現代人の生活は、どのぐらいエネルギーを使っているかと言えば、だいたい先進国に住む人であれば一日に200×1000カロリーぐらい使っています。これがいったいどれぐらいの数字かと言いますと、電気に換算しておおよそ200kWhぐらいになります。

この数値は、では時代とともにどう変わってきたかを振り返りますと、有史以前は一日一人当たり10数kwhぐらい。牛馬や風力といったエネルギーが中心でした。それが時代とともに蒸気機関などが発明され、1700年代、産業革命を迎えると一気に使用量が増えていきます。


その、現代人のエネルギー消費の中味をよく見てみますと、石油・石炭・天然ガスが8割以上となっており、原子力は7%ぐらい。他に水力と風力がチョットといった具合です。


その右肩上がりに増え続けているエネルギー消費ですが、2030年頃には現在の1.45倍までに増えると推測されています。
その中味を分析してみますと、どうやら増えるのは石油・石炭・天然ガスが大半であり、あれだけ大きな問題になっている原子力の伸びが、あまり大きくありません。
今でも消費エネルギーのうちのたったの7%なのか?と言いますと、電気の他に移動などのエネルギーも計算に入っているからでして、今後に増え続けるエネルギー消費の大半は、新興国のエネルギー消費が中心で、これから自動車が増える「モータリゼーション」の波が原因と予測されます。


では、皆さんはどの程度車を持っていらっしゃいますか、手を挙げてみましょう。
——-ほぼ全員。。。
家に2台あるという方は〜チラホラ。
自動車というものは大変便利な乗り物で、幾ら省エネだからと言っても、なかなか車なしには戻れないものなのです。


そこで石油の需要を示したグラフを見てみましょう。
かつては石油の消費量は相対的に多くなく、そして石油の発見量は膨大でしたので、石油に困るということはありませんでした。かつては石油は1リットル50円程度で、牛乳よりも安く売られていたのです。
それが時代とともに発見量が徐々に減少し、そして石油の消費量が増え続けたので1970年代に消費とのバランスが逆転しました。
その頃から、ガソリンの価格は上昇を始めて、今では1リットルあたり150円以上もします。


イギリスの研究者でDavid JC Mackayという人が、家庭におけるエネルギー消費の中味を詳しく分析したことがありました。
そうすると、だいたい一般的な人は一日あたりに195kWhのエネルギーを使っていることがわかりました。内訳としては、
公共サービス(電車バスとか)に4Kwh、物資の輸送などは12Kwh、テレビ1.7Kwhでパソコンや家電製品で3Kwh、照明も2.7Kwhぐらいですが、年に一回のジェット機の旅行では(平均すると)30Kwh、自動車では40Kwhも使っていることがわかりました。


ここで問題になることは、電気の消費量に比べると、燃料由来の消費量というのが、様々な機械を動かしたり効率も計算に入れてみるとエネルギーに換算し、理解しにくいことです。
そこで簡単な数値に置き換えてみると、ガソリン1リットルは、だいたい10Kwhぐらいに換算ができました。
そうしますと、例えば25キロの道のりを毎日通勤されている人が車を使うと、だいたい現代の車を運転すると燃費は1リットルで10〜12キロ。それを往復で50キロ。燃料代をエネルギーに換算すると40Kwhか、もっと多くとなってしまいます。。。
私たちは省エネルギーを考えると、まっ先に照明を暗くしたり、エアコンの設定温度を変えてみたりと家の中に工夫をしますが、乗り物の消費するエネルギーというのは、家庭内の消費とは10倍近くと。。。比べ物にならないのです。


では、様々な乗り物が1キロを移動する時に排出する二酸化炭素の量を比べてみましょう。航空機や船は、一度に運べる人数も大きく、移動する先も他のものでは代替が効かなかったりするので、話題からは除外します。
続いてバスや鉄道は、移動する人数を加味しても排出量は少ないです。

やはり車は、ハイブリッドといっても排出量は多く、普通の車では大変に二酸化炭素の排出が多くなります。
それらに比べますと、セグウェイに代表される、ひとり乗りのパーソナルトランスポーターと呼ばれる乗り物は、1キロ走って14グラムととても少ないのです。


そこで、電気で動く乗り物は何故優れているかを見てみますと、化石燃料から電気を作り出すときのエネルギー効率は、熱や光で消費される分を計算すると40%ほどになります。そこから送電してバッテリーに充電し、モーターで動かす時の効率分も含めると、本来のエネルギーからの仕事量は29%ぐらい。
それに比べて石油で動く乗り物は、石油を精製してガソリンを作るところまでは悪くないのですが、エンジンで燃焼させて動力に変える間に、熱で浪費してしまうエネルギー、変速を行うときのギアの摩擦の消費するエネルギー。エンジンを冷やすためのオイルや水のつくり出す抵抗のエネルギーなど、様々な要因でエネルギーが使われて、14%ほどです。


特に、電気自動車は。。。
○排気ガスが0で環境にやさしく(太陽光発電の場合)
○エンジンルームを持つ自動車と違ってモーターを分散配置して(タイヤの中にモーター入れたり)作れるので、車体の構成が自由で
○回生ブレーキでエネルギー消費を削減できたり(エンジン車はブレーキで運動エネルギーを熱に変えている)
○モーション制御で燃費を2倍にできたり
○(元々が電子機器なので)路面状況の正確な把握ができたり
○変速機が必要ないので、車体の構成が簡単で部品点数が少なくすんだり
メリットは、とても多いのです。


では、電気自動車の歴史を見てみましょう。
エジソンが発明品をさかんに作っていた1895年頃、アメリカには様々な動力機関を積んだ自動車が走っていました。
蒸気自動車2900台
電気自動車500台
そしてガソリン自動車が300台
かつてはガソリンで動く自動車より、電気で動く自動車の方が多かったのです。

だけど1990年代の初頭に自動車の普及を後押ししたと言われる「T型フォード」が発売になります。
エジソンが販売した電気自動車は、現代の価格に換算して560万円ほど。T型フォードは220万円ほどで販売され、大量生産の効果で価格もドンドン下がり、あっという間に電気自動車より多くなりました。


それからの100年間。電気自動車はガソリン自動車に負け続けました。その理由は、概ね3つ。
石油が安価に流通するようになったので、エネルギー消費の効率を考えなくてすむようになった。
逆に、電気は石油のように貯えることが難しく(自然放電)、充電にも時間がかかるので走行距離が伸ばせなかった。さらにバッテリーはとてもコストがかかる。これでは。。なかなか競争相手にはなりませんでしたね。
なので、エネルギー効率の良い電気自動車をこれから普及させるには、もっともっと多くの技術開発が必要になります。


自動車は、販売のことを考えると小型のファミリーカーを作るのが、企業としての効率が良かったそうです。
だけど、核家族下の時代の必要性はもっと別な方向を向いている。そんなことで、今、こんな1人〜2人乗りの小さな車「パーソナルトランスポーター」の開発に、政府も本腰を入れ始めたようです。


そしてこちらがガソリン車と電気自動車、パーソナルトランスポーターの比較表です。
パーソナルトランスポーターは機動性や環境性能は大変に優れているのですが、まだ他の部分は未知数が多い分野です。期待大ですね。


ということで、セミナーはいったん休憩。
今回の社会人学級は三部構成です。これからは第二部のセグウェイの体験乗車となります。


セグウェイです。これ、先日鶴松キッズサイエンスフェスタで乗りましたね。体重移動で前進するちょっと不思議な車です。
では、体験お様子をお届けしましょう。
インストラクターさんに車体を真っすぐにしてもらって、静かに乗りますと。。。前後二輪なのに、自動でバランスをとって倒れません。


そこで少〜し体重を前にかけますと、スルスルスって進みます。
不思議なほどにスムーズなんですよね。感覚的に「こっち曲がって」って重心を動かすと、車体が素直についてくるんです。


一人で運転するなら、これで充分かもしれない。
だいたい街中を動く車を見ていると、一人で乗っている光景をよく見かけます。


成田空港や海外でも見かけたことはありますけど、日本国内ではまだ公道を走れるように認められていないんですよね。
でも、重量を考えると圧倒的に省エネルギーなんですよ。以前、中田先生が「車でやってきたってことはゾウを二頭、連れてきたのと同じなんです」って語っていたのを思い出します。


さてさて。セグウェイ体験会は順番で乗車するので、待っている時間がチトもったいない。
もったいないでこの時間は、環境を乗り物視線で考える「グループディスカッション」となります。「省」「創」「蓄」の3つのキーワードからひとつを選んで、暮らしと社会を考え直してみましょう。


ディスカッションは、各テーブルで考えたことを一枚の用紙に書き留めていき、セミナーの最後にグループごとに発表という形をとります。
もうさっそく「バランスが大事」って言葉が見えますね。持続可能な社会というのは、無理は禁物ですもんね。



では、1グループさんから。選んだテーマは「省」です。

このグループでは、実際に自分達が暮らしの中で実践している、もしくは実践したいものから「省」を考えました。
まずは乗り物のエネルギー消費が全体の4割にものぼることに驚いたそうです。そして。。。実例などでは。

○実際にハイブリット車に乗っている
○家庭の中で小さな省エネの積み重ねをしている
○車がなくても幸せな暮らしができるように、地域で取り組みたい

などなど。
そしてせっかく便利なパーソナルトランスポーターがあるのなら、もうちょっと荷物が積めるとか、利便性があがると良いな。。。
最近はカーシェアリングなどが東京でも普及してきているので、ここ仙台でも実施してくれるといいのだけれど(※たまきさん注/コイン駐車場で有名なTimesが実施しています。今度使ってみようかなぁ〜。)

そして先生からの講評ですが、セグウェイはタイヤの上のホイールカバー上に荷物を固定できるホルダーがあり、実際にゴルフバックを固定してゴルフ場で運用などもしているそうです。また、成田空港や、ヨソの国の空港などでも利用されていますね。
ただ、まだ日本では一般道で使うことは許可されていません。筑波の学園都市内が特区として申請されているので、決められた道路の範囲内では公道走行ができるそうです。


続いて第2グループ。こちらもテーマは「省」です。

こちらは地域内で車がとても多いということが話題で持ち上がりました。こんなに多いなら、お互いに譲り合えばいいのに。。。
例えば、買い物に行く時にお互いに声がけをするとか、病院に行くときは乗り合いで済ませるとか。
そこをうまくまとめる仕組みを地域の住民同士でつくれば、住民同士の交流も増えてさらに良いのではと思います。
ただ、このような提案があっても最後は『まとめる人』が必要になるでしょう。地域のリーダーとなる人がいれば、こういう話も前向きに進むだろうし、ひょっとすると企業もビジネスチャンスとして見てくれるでしょう。

そして宮本先生の講評
地域の車利用では、先ほども話にでました「カーシェアリング」というものがありますが、この仕組みは世界中であるのですが、どうもうまくいっていません。
車にはどうも財産意識が強いので、そこを切り離し、車を移動手段として考えられないとコミュニティの車というのは発達できないのでしょうね。


3グループの発表です。テーマは「創」
今ある化石燃料や原子力以外の選択肢を考えてみると。。。
「太陽光発電」「バイオエネルギー発電」「風力発電」「水力発電」などが考えられるけど、これらのエネルギーはもっと流通して欲しいけど、どうしてもコストが高くなるようだ。
なので、生活の中でエネルギーの使い方を意識して、コストがかかっていても選択ができるようにしたい。それは何よりも、未来の子供たちにもエネルギーを残してあげたいという気持もあるからです。
講評です。地下由来の資源は、確かに減少の一途をたどっています。新しい技術が開発されてシェールガス(頁岩から取り出すガス)も取れるようになりましたし、日本近海にはメタンハイドレード(深海の超高圧下で固定化されたメタン<<もとは気体)なども見つかっていますが、やはり高度な技術を使うのでコストはかかり、やはり有限のものです。
丁寧に使うというのが大切なのでしょう。


4グループの発表です。テーマはこちらも「創」
原子力が、あれだけ大問題になっているのに作り出していたエネルギーが全体のたったの7%あまりだったのが驚いた。そしてオール電化は未来の住宅像として普及したけれど、はたして電気だけに頼って暮らしていくのが正しく、そして安定しているのだろうか?疑問を感じました。
だからといって今からエネルギーを使用しない時代にさかのぼることはできない。例えば電気のなかった時代のように、「朝4時に起きて土釜に火を入れて」「夜8時には寝てしまう」のような暮らしの選択はさすがに出来ない。

講評。やはり日本は資源のない国です。日本はエネルギーを使うとしたら、どこかで掘り出したものを買うしかない。これを、今、芽が出てきている自然由来のエネルギーで国内でまかなおうとするには、どうしても新しい技術の開発が大切になってきます。〜〜〜そんな必要性を感じたみなさまは、是非ともご子息ご令嬢を我が東北工業大学に進学させてください!

って、ちょっと宣伝が入っていて場内「わ!」っと盛り上がりましたが、確かに日本は技術立国なので、少ないエネルギーを大切に使う方法や、回収不可能だったものを少しずつ集める技術なんて、やはり大勢の方の研究が不可欠なんですよね。先生の冗談ながらの若い技術者求むの気持も良くわかります。
ついでに。。。原子力って、電気の発電では、もっと多いんじゃないの?って思われるでしょうけど。ここで話題になっているのは消費する「総」エネルギーのことなので、自動車の燃料も船や飛行機の燃料も家庭用の暖房も含んだ話のことです。


そして最後のグループ5の発表です。テーマは「省」(あれ。。結局蓄がないよ)
主婦目線で話をすると、どうしても家庭の中に目が行ってしまうので、そこはあえて自動車を話題の中心に据えてみました。そこで。
○車一台一台が、自分で発電できたらもっと省エネでは
○シェアシステムを活用して、もっと車を減らせたら
○セグウェイが座って運転できて、もっと荷物が積めれば
などがあがりました。

そして講評。
セグウェイの座って運転できるものなど、やはり需要はあるので色々と開発が進んでいるそうです。マイカーという意識をケースバイケースにうまく切り換えられるかがキーポイントのようですね。


はい。大変に長々と書いてしまいまいましたが、本日のブログ。
やはり省エネは僕たちの意識の切り替えが大切なのでしょうね。特に自動車の所有というのは、燃料が豊富にあり、車の少なかった時代には大変に便利で意識しなくてもいいぐらいの要因だったんでしょうけど、今では家庭に一台はあたりまえのようになっている。
そこでちょっと思うことが。。。僕は最近引っ越しまして、新興住宅地の中から、割と昔から人の住んでた、少し街の中の地域に移ったんです。だけど、前の地域も今の地域も駅への距離は変わらないんですよ。公共交通がしっかりあるのに、前の地区は、家の周り中に車があった。駐車場の中に家が建っているみたいな地区だったんです。
こんなに車って必要なのかなぁ?僕はサイクリストだから、車ってそんなに使わないし。。。現にこうやって八木山まで自転車で来ているしなぁ。
そして日本で消費されるエネルギーの4割が、自動車を動かすために消費されている。だったら。。。何も1トンの重量を、たった一人の移動のために使うなんて、さすがにバカげているから、改めた方がいいのではないかなぁ。

先生のパーソナルトランスポーター。セグウェイよりもうちょっと垣根の低いものはDATEBIKEで実現しましたね。
みんなが環境に意識を持って、みんなが小さなエネルギーで豊かに暮らすということを選択できれば、今の社会が持っている問題のタネは、ずいぶんと小さくなるのではないか?そんなことを思わせる講座でした。


そして、最後に宣伝です。
もう今週の土曜日になりますが、次世代の省エネ環境を実現したエコハウス「スマートハウス」を体験する見学会が10月26日に宮城野区の田子スマートヴィレッジにて開催されます。
遠方の方には仙台市役所から無料の送迎バスも出ます。参加費は無料なので、興味のある方は是非ご参加下さい。
詳しい概要はこちらから>>>せんだいE-Action2013 スマートハウス見学会


はい。本当に長々でした。
本日のブログの〆に、記念撮影です。
宮本先生、本当にありがとうございました。
おしまい。

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だ〜か〜ら〜危ないって。「秋の石転び沢」マネしちゃダメだよ〜。【9月の話です。】

や〜最近ブログで山登りを扱っていないから、「たまきの奴、登ってないんじゃないかぁ?」って思われているようで。。。登ってます。
はい。確かに登ってはいるんだけど、これが人様に胸を張って「ほら♬○○山行ってきたよぉ〜」って言えるような状態ではなく。。。トホホ。何でかって?登ってる山がイワクツキが多いんです。
それでも今回は登ってきましたよ〜。飯豊連峰、石転び沢。しかも秋!やっぱり自治体のホームページで紹介するには、ちょっと。。。


石転び沢といえば、昨年のダイグラ尾根の時に、小屋番さんに「是非とも来てください」っと言われたルートでして、東北では一般の人が登る中では最難関の部類に入る登山・・・なんですよ。そこにとうとう挑戦か?
いや。。。紹介できないけど。。。春にもう登ってます。

じゃ〜登るよ〜。ちなみに後ろの子は、たまたまの通りがかりです。この子は橋を渡りきった崖を直上する梶川尾根を登ります。そっちが一般ルートね。


倒木ですね。こんなものまで、イチイチコケがついて綺麗です。飯豊は良いなぁ。


はい。登山道脇に注意書きの看板がありました。よい子の登山者は、みんなで声を揃えて斉唱しましょう!

登山者の皆さんへ(注意)
この時期、石転び沢出会いまでの雪渓は雪解けが激しくクレバスが多く、極めて危険です。。。。。(後略)


ま。気をとり直して前へ進もうか。もし進めなかったら、撤退すればいい訳だし。
僕らたんまり装備とビバーグ用具持ってるし。。。

そういう不安を忘れたことして、あらためて見回すと綺麗な谷だなぁ。



石転び沢ルートは、名前の通り沢筋を一気に尾根まで詰める道です。
でも、その谷間は飯豊を有名にする豪雪でさんざん痛めつけられてまして、とにかく岩がモロい。
谷中がゴロゴロと崩れ落ちるのです。だからベストシーズンは雪の残っている春から夏まで。


ちなみにコレが、6月の飯豊石転び沢です。
「なんだ登ってるんじゃん!」
ハイ登ってました。だけどねぇ〜。自治体のホームページで紹介するには。。。全く不向きな登山でして、ピッケルアイゼンで40°近い壁を登る訳なんです。


なんてこと言ってたら、石転び沢の出会いまで登ってきましたね。ブログだからあっという間です。3時間も一瞬のようだ。
ちなみにこの翌日に、ここの手前で怒ったスズメバチが登山者4人に攻撃を仕掛けたとか。。。くわばらくわばら。


ところが。。。雪渓の崩壊が予想を超えてまして、ここ。どうやって対岸に渡るんだ?
時期が遅いからスノーブリッジは崩壊してるし、対岸へのとりつきも今イチ増水していて徒渉が出来ないし。。。。う〜ん。


もう。知恵の輪です。
荷物を下ろして偵察偵察。その結果、雪渓の下をくぐって谷の下流部に出て、そこでシューズを脱いで川を渡る。その後に無理やり対岸をよじ登れば、何とかなるんじゃないかなぁ〜。って。
「こらぁ〜!!!スノーブリッジの下を潜るなんて、言語道断だ!!!!」
はい。危ないですね〜。だけど他に選択肢がなかったんですよ。様子を見て。。。一気に駆け抜けました。


さぁ登るよ〜。この分岐を渡るだけで1時間はロスをした。
そして石転び沢の雪渓にとりつきますが、雪解けのお陰でアチコチが崩壊していて危険なことこの上ない。
「いったいどっから登るんだ?」
前進してはルートチェック。
危険箇所は雪渓を離れるが、登りようもない崖は、雪渓を歩く。。。

ちなみにこの時、単独行動のお父さんが合流。といっても。。。判断は殆ど僕のチームがやっているなぁ。お客さんがひとり乗車。


でも。コレって良くないんですよね。
お客さん乗車って言っても安全は確保してあげられないし。緊急避難の装備はチーム分しか持っていないし。
連れて行ってあげるべきか悩むとこだけど、ルート工作してる分だけ僕らの進むスピードは遅いし。あなたの分だけ安全確保も出来ないから、戻ってって言う訳にもいかないし。。。困った事態は、何とか騙し騙しだな。こりゃ。

はい。そんなこんなで、ルート上には大量の落石跡と、台風後のガレキと土砂です。オソロしや〜。


右手に見えます亀裂は。。。クレバスです。


覗き込むと、幅1メートル。深さは。。。。ヤバいなぁ。
季節外れの登山なので、こんな亀裂がアチコチに走っています。なので、雪渓の上は満足に歩けません。


そうなると、必然的に雪渓の脇の解けた跡を歩くことになるんだけど、ここは新しく雪の中から顔を出したので、石が積み重なっているだけで、大変に危険です。


ここは石転び沢の核心のひとつですね。
左右から山が迫っていて、落石からの逃げ場もありません。こんな場所は、止まらずに一気に駆け抜けるのが一番。だけど足場が悪い!


うわ〜。巨大な岩が目の前にある。
これどうやって越えるんだよ??まぁ右側から撒くのが妥当な線かな。
時間も刻々と過ぎていきます。ただ今1時。日暮れまで4時間。。。まぁ〜登れそうだな。
ここで4時だったら撤退もしくはビバーク判断です。でも適地はず〜っと下だなぁ。


お〜黒滝が見えてきた!
ここは雪渓の最上部で、都合1000メートル近く登ってきたことになります。いやいやまったく気は抜けないけど、ちょっと安心。


ここまでくると、頂上までのルートも明確になってきます。
滝の右側をよじ登っていくんですよ。でも、そんなに急に見えないでしょ。


ここの斜度は、真横を向くとこんなになります。
稜線の木々は、大量の雪のために曲がって生えているんですよ。


遠〜くに梅花皮小屋が見えてきました。
ここは草付きの上。お花畑とも呼ばれている一帯です。
ここまで来れば一安心。


稜線まであがってきました。
本当に一時はヤバイって思いましたよ。夏の石転び沢は登るもんじゃないと言われてましたけど。。。ホントウ、二度とごめんだ。


こちらは梅花皮岳方面ですね。
夕日に植生が映えて、たいへんに見栄えがします。
ホントウならこのまま頂上まで登りたいところだけど、僕は頂上直下で浮き石に足を取られて膝を強打しまして。。。これは涙が出るほど痛かった。
なので鎮痛剤代わりのビールを飲んで、すっかりいい持ちです。


北脵岳方面も日が沈んで綺麗だなぁ。
至福の一瞬。しかも難コースを攻略した至福の時間。だけどねぇ〜。問題多数だな。


さてさて。晩ご飯を作るよ。
このあと、テントの中にサンマの甘露煮をひっくり返しまして、臭い臭い。


梅花皮方面と、僕らのテント。
本日無事に終了。


さてさて。あとは単なる縦走だから、気が楽だ。
これ。門内小屋で見かけた看板。う〜ビール美味しそう。
昨日手持ちは全部飲んじゃったよ。人が担ぎ上げたビールを金で買うのはちょっとなぁ〜。


連休中日は、天候はちょっと崩れめ。
谷間から雲が沸き上がってきて、時たま小雨も降ります。でも綺麗だからいいか。


ヤマケイの表紙にでもなりそうな尾根路だなぁ。
とことこと散歩のようです。
途中ですれ違う登山者に「ピッケルなんて、どこで使うんですか〜?」って聞かれました。
はい。僕ら石転び沢を登ってきたもので。。。不思議に見えるんでしょうね。
それより夏山でシューズにスパッツ(雪よけ)着けてるあなたたちは、何故なのですか?
余計なことを聞きそうだ。


ハイ。岩。
なんか惹かれるものがあったので、撮った一枚です。だけど飯豊の自然の厳しさを物語っているようでもあり。


頼母木小屋からは、延々と峰を超えて〜目指すは一番向こうにある朳差岳です。


そこで門内小屋の小屋番との会話を思い出しました。
「あ〜朳差。あそこまでは、道がコレだから。」
水平に掲げた手を、ノコギリの刃のように上下にジグザグ。


要するに、あの遠〜くに見える山頂までのあいだ、小ちゃな峰が次から次へとあらわれまして、登っては降りて、また登っては降りてを繰り返す訳なのです。


この雄大な景色。一本道。この何も無さが東北の素晴らしさなんですけどね。




朳差の頂上直下の避難小屋で〜す。
もうグダグダで、すっかり歩く気が失せてま〜す。
小屋の前でビール飲んでる人がいま〜す。
もう全部投げ捨てて、ここで暮らしたくなりました。


はい。朳差岳の山頂です。
今回の登山のもうひとつの目的は、飯豊連峰の主峰の中では最北端の朳差を観に行く!でした。
来ましたよ〜。でも、むしろ来ただけって感じ。


でも。。。いい加減に疲れたなぁ。
さぁキャンプに帰ろうか。北の方も良くわかったし。
っで、僕らのテントは。。。あの、今歩いてきた峰を2時間登り返すのね。ハイハイ。


ブログなんで、神速で帰ってきました。ハイハイここまで2時間ね。
山小屋でビールを買うのって抵抗があったんですよね。なんせ人様が人力で担ぎ上げたものを、サービスだからって荷揚げ代とともに買い上げるのって、なんだかアインシュタイン博士が初来日の際に、人力車に乗ることを拒んだのと同じ哲学がある。
って思っていたら、「どうせ冬がくると売れ残ったビールは凍っちゃうから降ろさなきゃいけないんだ。だから今日は大幅値下げの500円だよ〜ん。」だって!
やっほ〜前言撤回!どうせ人力で下らなきゃいけないんだったら、協力しますよ。はいはい。
コレは人助けのビールだから。小屋中の奴が出てきて「かんぱ〜い!」頼母木小屋は、にわかビール園と変わりました。


日が沈むなぁ〜。
テントは雲海の上に顔出してて、綺麗だなぁ〜。
こんな日があるから、また山に来ちゃうんだよ。



そして早朝〜のテントから。
空の青さは宇宙の青さなんだよ。


さぁ〜帰るよ。娑婆が待ってるよ〜。
重い荷物担いでエッチラオッチラ。よく山登るよ。ホントに。


この山の色づきは、9月後半のものです。お間違いなく。
飯豊は特別です。


じゃぁ、サッサとブログで紹介しろ!って。
やぁ〜僕も僕なりに葛藤があったんですよ。こんなに危険な登山をあたりまえのように写真付きで紹介していいものか?と。いい訳ないですよ。
今回は、オマケの人までくっついてきたので、仕方なく一緒に行動したけど。僕らGPSからレシーバーから避難用具から、相当な装備持ってますよ〜。
絶対に石転び沢は、初めての人だけで入らないでくださいね〜。


なんでこんなこと書いてるって?
どうやら今夜(10月21日)のNHK BS放送の百名山で、石転び沢が紹介されるみたいなんだよなぁ〜。
ホントに危ない沢なので、おいそれと入らないでくださいね。

それと、もう飯豊の尾根筋は真冬の装備が必要ですよ。飯豊連峰は峰に出るだけで5時間はかかる、ある程度の経験を積んだ人しか入れない山です。避難小屋があるからってアテにして軽装で尾根筋から登る人もよく見かけますけど。。。。本当に危ないから充分な装備を持って、時間で引き返す勇気も持ってくださいね。

飯豊朝日連峰の登山者情報>>ここの情報は常に更新されていて貴重です。
ってことで、たまき久しぶりの山に登るの巻でした。

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さぁ、緑のカーテンもとうとう片付けの時期が来ました。

台風一過!(お亡くなりになった方には、哀悼の意を表しつつ。。。)気持ち良く晴れました。
だけど日本列島には、すっかり大陸からの寒気をはらんだ高気圧に覆われてしまい、う〜寒い。
そして本日の主役は人ではなく、こちらになるのですね。もうすっかりお役御免となってしまった緑のカーテンです。


そしてやってきたのは、せんだいE-Actionモデル校のひとつ、泉松陵小学校です。5年生6年生の栽培委員会の活動のひとつで、緑のカーテンを立派に育てていただきました。その高さ。。。3階までです。


そして撤去をお手伝いしてくださるのは、シンプル&スローライフの会の柳沼さんです。
何やら丹野先生と、撤去の段取りのお話しをされているようで。。。でも女性でも簡単に片付けられるほど、手軽なものだそうですよ。


すると、柳沼さんがアサガオのお花を3階から落とし始めました。
円錐形のアサガオの花は、パラシュートのように空気抵抗でユックリと降りてきます。


子供たちも次から次へと落とし始めました。
なんだか緑のカーテンのお別れのセレモニーのようですね。


じゃ〜撤去始めるよ〜。
ブツブツッブツ。
ぐら〜。。


こちらもグラ〜って、伝わらないか!
なので(たぶん)世界初!ゴーヤが切り倒されるGIFアニメをつくりました。


お〜凄い。緑のカーテンが切られて落ちてくのが伝わる!


こちらもなかなか。
なんで「たぶん世界初」なのかというと、こんなバカなデータを作る人も、そうそう世界にはいないだろうということで、世界初でございます。


そしてこちら。。。緑のカーテンに実っていた「ヘチマ」です。
3階の高さから落っこちて、見事にポッキリと折れてしまいました。だけど折れてもヘチマです。断面からは瑞々しいヘチマの水分が滴り落ちていました。


続いての被害者。住処が急に倒れてしまってビックリの「スズメ蛾」の幼虫です。
ただし、写真を撮ってから気がついたんですが、こちらはお尻でしたね。


大畑さんは、倒れたアサガオのツルを使って、リースを作りました。
しっかりした繊維なので、クリスマスぐらいまでは綺麗な色合いを保つそうですよ。



っということで、本日は泉松陵小学校の緑のカーテンの撤去にお邪魔しました。
今シーズンは緑のカーテンはオシマイ。これからの話題は省エネ暖房になるのかな?冬も近づきますね。ではまた!

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いぐねの学校 収穫祭

冒頭でイベントの詳細出しちゃいますが。。。今日はいぐねの学校の収穫祭です。
名取市の国の指定文化財の洞口家住宅で開催される伝統的な暮らしを体験できるイベント「いぐねの学校」ブログで紹介するのもとうとう二回目ですね。

では、始めに主催の宮城教育大学生活科の皆さんから挨拶です。
今回は実りの秋にあわせて稲の脱穀から精米、ご飯にまつわるいろいろを体験します。


では、この古民家の持ち主の洞口さんからも挨拶です。

5月に植えました稲もみごとに実りまして、2週間前に学生さんの手も借りまして稲刈りを終えました。
ただいま稲は、昔からの方法で太陽の力で干してあります。
それをこれから人の手で、食べられるように精米をします。
いかに昔の人達が苦労をして米を作っていたかを体験し、理解を深めましょう。


ではでは、田んぼに向かって出発です。
実りの秋ですね〜。今年は秋口に台風が何回もやってきましたが、無事にお米が出来ました。


まさに黄金色です。
僕は米所で生まれた訳ではありませんが、やっぱり田んぼを見ると「見事だなぁ〜」と思ってしまいます。


こちらは2週間前に刈り取った稲です。
昔ながらの方法とは、こんな感じ
隙間をあけて、風通しよくしてあります。


その稲を、あらかじめ取っておいた稲藁で、こうやってキュキュキュって縛ると、


片手で持てるんだよ〜。
すごい!簡単にまとめあげてしまいました。
こうやると、無駄なく藁としても活用できるんだよ


さぁ〜参加者のみんなもやってみるけど。。。うまくいかない。
「ほら。ちゃんと人のやることを見ておかないと、憶えることが出来ないんだよ」
洞口さんのお言葉でした。


これは、田んぼから持ってきた乾燥済みの稲です。
今は灯油のバーナーで一晩で乾燥させてしまうけど、本当はこうやって太陽で乾燥させた方が美味しいんだよ。
これを、昔の人はこんな「千歯扱き」で、脱穀してました。これは、さすがにオレもやってなかった。大変なんだよ。


籾を、こうやって刃の間に通すと。。。。


ボロボロって茎から外れるんだ。
だけど注意しないと、固まりで取れてしまう。そうすると後行程が大変なんだ。
後のことを考えて丁寧に作業する。この気持こそが大切なんだ。

これ。。。あとで洞口さんに聞いたんだけど。
親の教えと先生の教え。そして茄子の花は、全て実がつく。なので、大切にひとつ残らず良く聞くように。これが昔からの教えだそうです。


だけど、このあとに出てきたのが、この脱穀機。これはオレも昔使った。
足で踏むと、機械が廻ってブーンって、ほら。どんどん籾殻が外れていく。
だけど気をつけないと、これは手を入れすぎたりすると怪我をする。
便利だけど、危険な道具なんだ。それをちゃんと理解しないといけないんだよ。


ほら。ブーンブーン。
今までの百倍も千倍も具合がいい。このさらに後は動力も入って足で踏むこともなくなった。だけど気をつけなきゃいけない。


では、実際に体験してもらいましょう。
千歯扱きに稲を通すと。。。


バラバラバラ。
乾燥している稲は、見事に籾が外れていきます。


続いて脱穀機。。。。
なんかラメの入ったジャケットにショートパンツ。可愛いストッキングにローファーなのに、いきなり脱穀のこの絵は凄い!
オサレな嫁が、耕耘機に乗ってあぜ道走ってるみたいな絵だなぁ〜。


続いて脱穀です。
擂り鉢に籾を入れまして。


これは大きめなソフトボールですね。
ボールを使ってゴリゴリとこすりつけると。。。


はい。お米が姿を現しました。
玄米ですね。僕らはこれをもっと皮を剥いて精米してから食べています。


そのあいだに何でしょう?
餅米を蒸してきまして、臼に入れています。


ちょっとつまみ食い。
ひとかたまりを口に入れますと、とっても柔らかくて甘いです。
美味しいですね〜。餅米の甘さは特別です。


それを、お兄さんがペッタンペッタン杵でつきます。
しかしずいぶん伸びているなぁ〜。


参加者の小学生もつきます。
ペッタンペッタン。
え〜〜〜。。。本日はちょっと水加減が多かったそうで。少し緩いお餅だったんですね。
ぺったんぺったん。


そして、お餅つきの裏側では、ムシカマドでお米を炊いていたのですね。


ふたを開けるよ〜。
モア〜!湯気とともに登場しましたのは炊きたてのお米です。
少しお焦げも生まれていて、美味しそうです。


みんな集まって、何しているのでしょう?
つきあがったお餅は、母屋に運ばれました。


小さく小分けして、みんなに丸めてもらっています。


こちらは納豆味ですね。
納豆にお醤油や砂糖などが加えられ、なんとも美味しそうです。


胡麻味もあるよ。
これも参加者の皆さんに擦ってもらったものです。


白いのは。。。大根おろしですね。
年をとると、なんとなく“おろし”が美味しく感じるんですよね。


はい。給食の時間です。
みんな手作りの食材ですね。特にご飯は、お米にするだけでも大変な手間がかかっています。(参加者の精米したお米は、まだまだ時間がかかるので、同時進行でお米を炊いてました。)
では、いただきます。


お餅の他に、お握りと芋煮です。
芋煮は写真の宮城風の他に醤油味の山形風もありました。


はい。美味しくいただきました。
ご飯を食べているあいだは。。。。ザリガニさんでも見ていてください。


お腹がいっぱいになりましたので、午後は染物です。
今日は野菜や葉っぱ、果物の断面をうまくあしらった「草木型絵染め」を行います。


写真はカボスですかね。
断面にアクリル絵の具をつけまして。
ぺったん。


外すと、綺麗に断面が転写されました。
この模様を活かして絵柄を作るのですね。


はい。絵の具を塗り塗り。


思い思いの場所に絵柄をスタンプしていきます。


今日は日差しがちょっと強かったので、乾燥しがちだったかな?
でも、お花のような絵が描けていますね。


はい。力作です。
絵柄もだけど、色味もカラフルでいいですね。


葉っぱもシルエットを写したり、絵柄の一部にしたりします。
みんな丁寧に作業したので、最後は時間が足りな〜い。なんてことになっちゃって、大変でした。


はい。本日の教室は、これで全ての科目を実施しました。
最後に母屋で修了式です。


感想文を書いてもらいました。
とにかく滅多に出来ない体験ばかりですね。


最後に主催者代表でご挨拶。
本日の様子は、出来れば家に帰って家族に、お友達に伝えてください。
そして、この教室は来年も開催しますので、是非ともお友達も誘い合わせのうえ、また参加してくださいね。


ほい。本日はご苦労様でした。
参加者の皆さんには、秋の収穫のお土産付です。
また遊びにきてね〜。


僕も。一緒に精米を体験できて楽しかったです。
オマケで新米ももらったよ。でも。。。みんなの紙袋には、さらに何か入っているみたい。
何が入っているの?おいしそうな豆のようですね。
っということで、今年のいぐねの学校は終了!また遊びにきたいですね。

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東北大学「片平まつり」にお邪魔してきたよ。

こんにちは〜。ちょっとブログもご無沙汰していました。何してたかって???たまきさんちは近々引っ越しをするので、手続きやら準備やらで、まぁ〜大わらわでした。
お陰さまで、今まで以上にエコ生活の実験場が充実するんで、そっちのレポートもお楽しみにね〜。
って、今日は何でしょう?本日のレポートはパンダの生態調査ではなくて。。。


東北大学片平キャンパスで開催されています「片平まつり」にお邪魔してきました!
この情報も人つてにやってきたので、いったい何があるのやら〜?っと思いながら参加してみたら、それどころの騒ぎではありませんでした。
ちょっと情報が多すぎ。キャンパス中の研究室が「これでもか!」っと展示をしておりまして、タダの飾りじゃないよ〜。電子顕微鏡だけで3台もあったし、超伝導に燃料電池。ナノテク人工皮膚に電子の話。古文にモンゴル。。他にも他にも。。。書ききれませんって。
なので、触りだけホンのちょっと、紹介しますね。


ーーーーーー忘れないうちに、開催概要です。
東北大学付属研究所等一般公開「片平まつり2013」
場所/東北大学片平キャンパス、星陵キャンパス
開催日/2013年10月12日(土)13日(日)
時間/10時〜17時

片平キャンパスと星陵キャンパスのあいだには無料シャトルバスが走っています。
超難しい、大人向けの研究施設から、子供向けの超楽しいイベントまでギッシリと詰まっているので、どんな年代の人でも楽しめますヨ。

13日は特別企画記念講演会「水と大気:国を超える環境問題」もあります。14時から16時半まで、入場無料!


で、いきなりこれは何でしょう?
モンゴルの現地のバラして移動できる住居「パオ」です。こちら元々は動物の毛皮やフェルトなどで出来ていたそうですが、今は化学繊維も使われているとかで。。。
まぁ〜刺身のつまにしてはもったいないほどの民族衣装で着飾ったお美しいお嬢様お二人もいらっしゃいましたが、とりあえず中を見せてもらいま〜す。


中は現地の暮らしぶりなどを展示していたのですね。
そういえば。。。モンゴルでも自転車レースがあって、毎晩こんなパオで泊まるんだよなぁ〜。出たいなぁ〜なんて写真見ながら考えてました。


はい。いきなり燃料電池車です。
水素を化学変化させて電気を取り出して走っているのですね〜。見た目はすっかり子供が漕いでいるように見えますけど、超ハイテクです。


こちらはまたまた別の建物。金属研究所の前にありました、巨大な鋳造の鉄のかたまりから切り出した部材だそうで。。。もう、ナニが何やら。
これ、元は巨大な固まりでして、1969年に作られた当時世界で最も大きな鉄の鋼材を作る炉(今は2番だそうです)から作り出した鋳物を、さらに巨大な炉で熱して巨大なプレスの機械で圧し潰して圧し潰して、これを鍛造と言いますが、アレですな。刀鍛冶がガンガン鉄を叩くのと同じことをこの巨大な固まりに施しまして、鍛えてあげると巨大な溶鉱炉とかを作り出すための金属の母材ができるという。。。。想像もつかない話を15分近く僕は聞いてました。いやぁ〜そういう話が好きなんですよ。


そしてお子さま向けにはコレ。
この母材の重量は何キロでしょう?クイズですね。この子は65キロ!って言ってましたけど、君さっき片手で持ってたでしょ。


はい。超伝導の実験です。
液体窒素でガンガンに冷やした模型を、この磁石の上に載せますと、スイ〜ってナンの抵抗も無く走っちゃうんですよね〜。
これ?この技術はリニアモーターカーに活かされるのだよ〜。


で、その液体窒素にバラの花を入れると。。。こうなっちゃう訳。昔オイルのCMでやってたよね〜(歳がバレる)。
その横ではバナナでくぎを打ってました。。。ハイ。


この超伝導を実現してしまう超強力な磁石はこちら。ネオジウム磁石ですね。
この強力な磁石は、今はハイブリットカーの心臓部、モーターで役に立っています。でも、とても高価なんだって。だからハイブリットカーも高くなっちゃうんだね。


はい。磁石繋がりになるのかな?
こちらは地中に埋まっている地雷を検知する機械で、地下50センチまでの地雷はレーダーに写るそうです。
「え?50センチだけなの?」
いやいやだいたい地雷は浅いところに設置されるので、これで充分なんだって。
それよりもっと深い場所を探る機械も、その横にあったなぁ〜。そちらは文化財調査用ね。


ではではもっと深いところは。。。こちらは地球深部探査船の「ちきゅう」が、東日本大震災の痕跡を探しに行ったときのブース。
って、あれ?科学館でお話しを聞いたときのものですね。

っということで。。。すみません。今日は紹介しきれません。
これはダメだ〜写真撮って紹介するにも多すぎるって、一度戻って子どもを連れて、さらに午後中見て回ったのに研究施設の半分も歩けませんでした。
日本を代表する国立大学の、さらに最先端を研究している施設の本気を出した「おまつり」なのです。
とりあえず、休みの一日、ちょっと覗いてみると〜いいかもです。

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みんなマイバッグを持ってこうね〜。「包装削減キャンペーン」が始まりました。

本日は取材ネタだよ〜。
って、見るからに解りやすいワケルくんがいます。さぁ何でしょうね?
ここは仙台市の南に位置します〜。


はい。ウジエスーパー長町店にお邪魔しました。
仙台市では平成19年に「仙台市におけるレジ袋の削減に向けた取り組みに関する協定」を締結していまして、ごみ袋の有料化=マイバッグの普及促進に努めているのです。
ふ〜む。聞いてみると資源の節約と環境への配慮がピンとくるけど。。。レジ袋(プラスチックバッグ)の環境汚染は国境を越えて広がってまして、環境中に自然では分解しにくいプラスチックゴミを出さないようにしようという動きは、大きな流れとなっているんですよね。
プラスチックポピュレーション>>環境にプラスチックを排出しない活動を続ける市民団体


まぁ〜そうは言っても、出来るところから一歩ずつ環境にいいことをしましょう。
っと言う訳で、さっそくワケル君にも働いてもらいましょう。今日(10月1日)から11月30日まで、包装削減キャンペーンが市内10カ所で開かれます。
「お買いものに出かける時はマイバッグ持参。」で、「買い物をする時は簡易包装を選びましょう。」そして、「買う時も出来るだけ詰め替え容器などを選択できる商品を選びましょう。」
本日はウジエスーパーさんに協力していただきまして、店頭でアピール活動を行っています。

が。。。この活動には、さらに以下の団体が参加してます。
◎取り組み事業者数 (240事業者、1,018店舗に要請)
(1)レジ袋削減に関する懇談会および包装削減キャンペーン実行委員会関係事業者など(33事業者、277店舗)
イオンスーパーセンター㈱、イオンリテール㈱、マックスバリュ南東北㈱、みやぎ生活協同組合、㈱ヨークベニマル、㈱イトーヨーカ堂、㈱ウジエスーパー、㈱ヤマザワ、㈱ダイエー、仙台物産㈱、㈱デンコードー、㈱カワチ薬品、㈱ツルハ、㈱仙台三越、㈱藤崎、㈱エマルシェさくら野百貨店仙台店 他
(2)エコにこショップ※・オフィス認定事業者、コンビニエンスストア など
(207事業者、741店舗)

店頭アピール活動は、期間中参加事業者のお店に参上しますので、お見かけの際はヨロシクです。


本日は初日ということで、テレビ局さんも取材できていますね〜。
このあと、利用者さんのインタビューなんかも撮っていました。


先ほどの協定は、市民団体も参加者として名を連ねています。
ということで、本日のチラシ配りは「仙台市社会学級研究会」「仙台生ごみリサイクルネットワーク」のみなさんが協力してくださっています。


ではでは。さっそく売り場の中をチョットだけ見せてもらいました。
「あの〜。。。エコバッグの手元の写真撮らせてもらって良いですか?」
「どうぞどうぞ。」

この光景って、40代の僕には“懐かしい”光景なんですよね。
僕が小学校時代の母は、買い物に出かける時は必ず藤編みの買い物かごにお財布を入れて出かけて行ってたんです。それがあたりまえだと思っていたんだけど、とある日駅前に大きなスーパーが開店しまして、母が見慣れない白いバッグを手に帰ってきたんです。これは衝撃的な光景でした。


それから、延々。30年ですか。
みんなビニールのバッグを当たり前のように使ってきたけど、何かがおかしいって気がついたんでしょうね。
捨てるためにある存在ってナニ??
そう思いはじめると、もうレジ袋そのものが理解できないものになってしまうんですよね。

っということで、僕がボ〜っと店内を眺めていましたら、お客さんの10人中9人。。。ではまだ足りないなぁ。20人中19人ぐらいマイバッグ持参できてました。
長町地域は意識が高いのかなぁ?


こちらの奥様は、リュックからネギが飛び出してました!
「それ。カッコいいですね。」つい口をついて言葉にしてしまいましたら。
「あら。これが当たり前なの。レジ袋なんかずいぶん使っていないわ。もうこれが当たり前になっちゃったのよ。」
僕の母親の藤編みの買い物かごは、最後は遊び道具入れになってボコボコになって捨てられましたけど、今ここで、こうやって復活しているんですね。ジーンと沁みるなぁ。


ということで、僕もカバンからいつも使っているマイバッグを取り出しました。
これって「使わないように気をつけている」んじゃなくって、「ゴミをまき散らしていた自分からバージョンアップした」っと言うのが一番近いかな。
たまきさんの最新バージョンは、いつでも買い物バッグが標準装備なんです。


ということで、本日のブログはマイバッグを通して想いが過去に飛んだり、現代を観察したりの日でした。

——最後に仙台市からのお知らせです。
包装削減キャンペーンでは、ゴミ減量の啓発活動の一環でクイズに答えると素敵な商品がもらえるキャンペーンを実施しています。
本日(10月1日)から11月29日までの間にワケルネットにアクセスして簡単な質問に答えると、3000円・1000円ぶんの商品券(オオ〜!すごい!豪華だ!/文責たまき)特性グッズがもらえます。
是非ともドシドシご応募下さい。

応募先のワケルネット>>

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