日別アーカイブ: 2013年6月29日

下水道のこと。天水桶と、さらに地域のことです。

今日は七北田公園にある「七北田公園都市緑化ホール」にやって来たよ。
さてさて何を取材に来たのでしょう?今日は表題のとおり下水について理解を深めようと言うことで、まずは入口の雨樋から学びます。


ん?雨樋の水はどこへ行く??
雨樋の水は、雨水マスに落ちて、そのまま流れながれて南蒲生にある汚水処理場へ〜。ああ!あそこは2年前の津波でぶっ壊れてしまったのだ!!
ということで、雨水がどんどん流れていって処理場が満タンになってしまう前に、身近なところで使ってしまうのも手ですよね。そのための雨水タンクを学んでみます。
こちらは本日の講座の主催/仙台リバーズネット・梅田川の代表の石川さん。
こちらの講座は、もう18回目の開催だそうです。



そして、仙台市の担当課からのご挨拶。
天水桶講座は、かつては新川のニッカウヰスキー工場で開催されていて、ウイスキーの熟成用の樽で作った天水桶は「仙台天水桶」なんて素敵な名前ももらって好評だったとか。
ところが!近年のウイスキー人気で樽も無駄に出来なくなってきてしまった。そこで、樽を利用した天水桶講座から、身近なバケツを使った講座に変更したそうです。
今回は40名の募集に120名の応募があったとか。なんと皆さん幸運な方ですね。



では、天水桶講座の前に、ちょっと座学です。
天水利用の実例と、地域づくりの紹介を兼ねて、講師は花壇大手町町内会会長の今野さんです。



今野さんの住む大手町地区では、区画整備での未利用地1000坪を地域で活用するために行政と話し合い、地域の住民が中心となって農作物が作れる「まちなか農園藤坂」を開設したそうです。
ここは、地域住民が土に親しむことが第一目的となっていますが、さらに運営や施設整備のために外部の方が入ってくることを期待した農園で、農業高校や大学生、市民団体などが施設の維持やイベントなどで協力関係にあるそうです。これは、高齢化のすすむ都市部の住宅街にとっても新しい人を呼び込む成功例として紹介されています。




っと。。。ここまでは座学でしたが、さぁ天水桶づくりが始まるよ〜。
ギコギコガンガン。ここからはお楽しみの時間です。




まずは、リバーズネットの楠原さんから工具を使う時の注意点の説明です。
「電動工具を使う時は、まずは電源を切る。スイッチをオフにしたことを必ずチェックするように」と念をおして説明がありました。




確かに。。。工作機械は手軽にモノを加工できる分だけ、簡単に怪我もしてしまうのです。くれぐれも慎重に。。。
では石川さんが、蛇口取り付け用の穴開けの見本です。
出来るだけ、ドリルは垂直に立てるようにして、ぐりぐりぐり〜。




今開けているのは、天水桶本体の一番下にある蛇口穴です。
タンクの底に近いこの穴は、貯めた雨水を外に出すために使うのですが、チョット径が小さいので、機械で一気に開けることができません。
そこで、小さな穴をいっぱい開けて、途中からは手作業で形を整えます。



ドリルの穴を手がかりにして、ナイフで広げていきます。



グリグリ掘ったら、あとはヤスリで丸く仕上げます。
けっこう厚みがあるでしょう。今回のタンクはゴミバケツを利用したもので、120リットルの水を貯められます。単純計算で120キロの重量がかかるんですね。
だから、今回のバケツも頑丈で質のいいものを使ってまして、厚みは5ミリ近くあります。



蛇口を仮で取り付けてます。
このあとに、防水のパッキンも挟んで本格的に仕上げるのですが、今回は蛇口の穴の他にもう2つ。
下部に「蛇口の穴」
上部に「天水の入る穴」「あふれた(オーバーフロー)水の出る穴」
の3つの穴を用意します。




上の穴は径が少し大きいので、プラスチック用のホールソーが使えるのですね。
だけど!こちらは刃物が回転するのでドリルよりももっと危険です。



グイーンと。さっきひとつの穴を開けるのに10分近くかかったのに、こちらは10秒もあれば開いてしまう。
それだけ危険なのですよ。



そして忘れてはいけないのは。。。機械で開けた穴は、角が立っていて尖ったエッジで指を切ったりします。
こちらはヤスリで丁寧に仕上げます。



そして、開けた穴に雨樋接続用のパイプを取り付けます。



こちら。実際の雨樋にどのように接続するかの説明です。
屋根から下がってきた雨樋は、ノコギリで切っちゃいます。
そして径の大きな雨樋から送水パイプに繋げるための接続用「異径ジョイント」を繋ぎます。



屋根からやってきたパイプをタンクに接続して、ドレンパイプは。。。。可能なら、そのまま地面に浸透させると地下水となるのでいいんですよね。
だけど、あたりがビショビショになってしまうのはちょっと〜と言う方は、もう一回さっきの雨樋の残りに接続してあげましょう。
雨水はタンクを経由して、また汚水マスに戻る訳です。



○そこで質問
Q/パイプは接着剤で止めるのですか?
A/タンクはどうしても屋根に貯まった砂塵も一緒に貯まってしまうので、時々掃除をしてあげます。そのためにも分解しやすい方がいいので、必要最小限の接着剤利用に留めます。

Q/雨樋は丸だけでなく、四角いものもありますけど。
A/四角いものも丸に変換するアダプターがあります。ホームセンターにない場合は、建材屋さんに相談してみるのも手ですね。

Q/蓋はしないといけないのですか?
A/蓋をする一番の目的は、ボウフラ対策なんです。外に開いた水があると蚊が卵を産んでしまうので、蓋をしておく必要があります。



さてさて、講座は順調に進みます。実際に天水桶を作るのは、1時間ぐらいあれば充分だとか。これだけで庭の散水用のお水がとれるなんて、いいなぁ〜。
そして講座の最後に、お楽しみのジャンケン大会です。
講座で作った天水桶は、ジャンケン勝者が持ち帰ることができます。いいなぁ〜。



そして、最後のさいご。
天水桶の設置には、貯水量や居住地などの一定の基準はありますが、市からの助成が出ます。
詳しくは、仙台市建設局下水道経営部業務課排水設備係のホームページでご確認ください。
ということで、またもや取り組んでみたい楽しい仕組みを知ってしまいましたが。。。。僕んち賃貸なんだよなぁ〜。雨樋切っちゃおうか。そりゃダメだ。

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