月別アーカイブ: 2013年1月

『世界の環境危機地帯を歩く』僕らは12年間でどれぐらい進歩したのだろう?

図書館で、ふと、目にした本を手に取って読んでみる。いつもは何かしら目的を持って本を読むのだが、この本はたまたま書架に立てかけてあった。手に取ってくれと言っていた本だ。さて、何が僕を惹き付けたのだろう?男(たぶん著者)が麻袋を肩にかけて立っている表紙の写真だろうか?それとも刺激的なタイトルだろうか?第六感に惹かれて読んだ本。聞いた音楽。観た映画には、何かしら想いもかけず得るものがある。(ただし、今週思いつきで観た映画はTedだが)

さてさて、この本。少なくともドキュメンタリーチックなタイトルなので、著者が世界中の汚染危機地帯を点々と見て回ったレポートだと思っていたのだが、どうやら海外(アメリカから見た)の話は序盤の数章で終わる。そして長い本文の殆どは、なぜ現状では僕らが豊かな文明を享受できているが、その暮らしが維持が不可能と解っていても自らを変えることができないか?に費やされる。(その一例で、少しだけ他所の国の実体のレポートが入るぐらい。)

土壌汚染。自動車。核。温暖化。大気汚染。熱帯雨林の伐採。
実例を挙げるとキリのないほどの環境危機の話題が続き、幾分この手の話も最近では食傷気味(なんと核汚染まで、我が国では!)となっている自分に気がつく。
なんて読み進むと、ちょっと目の覚める話題に進む。

興味深いのは、環境を守るため問題提議する陣営は、現状で世界の汚染物質や、温暖化物質、気温などが、これこれこの数値まで増加しているのだと大量の研究データと資料を示して証明することを必須とし、それに反論する環境危機懐疑派は、『地球は危機的にあるという意見もあるが、これは太古からのリズムの一環かもしれない』っと、論拠を示さずに反論さえすれば充分だという事実!
環境危機懐疑派の人々(企業)は、現状の経済活動の維持が目的なため、議論をおこして「検証する時間」を稼ぎ出せば良いのだ。ひょっとすると、検討しているうちに石油は使いきってしまうかもしれないし、地球の自浄作用が取り返しのつかないポイントを超えてしまうかもしれない。。。
さてさて、細かく知りたい人は、この本を読んでみよう。

そしてさらに興味深いのは、先の環境保護活動に熱心に取り組んでいる米国議員が、クリントン大統領の副大統領に就任するまえのアル・ゴア上院議員として登場していること!
何と!!!!湾岸戦争を起こしたブッシュJrに破れ、失意のうちに映画「不都合な真実」を作り上げる前のアル・ゴアがリアルタイムに登場している!


本も後半に入ろうとしているこの時になって、僕は奥付を見て驚いた!
この本は2001年4月に日本で発刊された本なのだが、どうやらオリジナルは、過去の雑誌の連載をまとめたものらしい。
僕たちは12年もの間、環境に意識があるといいながらも、何となく信じきれないまま、日々を過ごしてきた。まさに懐疑派の方のロビー活動に巻き込まれて来たわけだ。
この本の内容は、12年前から今の北京のスモッグを、近年の気象の暴走を、福島の原発事故を見越した本であった。
そしていま、読むべき本です。

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四ツ谷四方山 考現学 メディアテーク考えるテーブルです。

四ツ谷四方山考現学

さてさて残念ながら科学館での展示を終了まで見ることができなかった僕は。。。せんだいメディアテークまでやってきました。
移動時間が40分もあるから「楽勝だな」なんて思っていたのですが、なんのなんの雪道は思いのほか時間がかかりまして、メディアテークについた時は開催7分前、危なかった〜。


挨拶

こちらはせんだいメディアテークの「考えるテーブル 四ツ谷四方山 考現学」これから回を重ねながら江戸時代の仙台城下に水を送った「四ツ谷用水」について、学び、意見を交換しようという講座の本日は第一回となります。
そもそも四ツ谷用水に関して、何故に研究が進んだと言えば奥山現市長に変わった時に、仙台市の持つ歴史遺産でもある四ツ谷用水をもっと学ぶべきだということで「四ツ谷用水再発見懇話会」が開催されたのが切っ掛けだとか。思いのほか歴史が浅く感じますが、市民はそれ以前から独自に調べていたんですね。仙台の水の文化の研究家である佐藤昭典先生は30年にわたる研究の成果を『仙台を創った「川」 四ツ谷用水』など、書籍にまとめられています。
そして現在の活動といえば「仙台 水の文化史研究会」がありまして、さすがに年代的にも失われゆく情報の中から、調査、資料の整頓などにあたられています。ということで、今回の講座はこの「仙台 水の文化史研究会」の皆さんがお話しの口火を切りました。


担当課から

そして担当課からのご挨拶。
昨年一年間かけて開催された四ツ谷用水関連の講座のおさらいをします。そういえば僕の参加した講座もありましたね。四ツ谷用水の水路を知ると、街の見え方が変わってくるのがたいへんに興味深いです。


柴田さん

では、本日のメイン講師。「仙台 水の文化史研究会」の柴田会長から、土木工事に視点を置いた講話があります。
柴田さんは元々は建設コンサルタントをされていたということで、市内各所の主だった標高と、水路の全体の平均勾配(3.3%勾配)が水が流れるには理想的だとのこと、などなど。大変に深いお話しを聞くことができました。
そして、柴田さんは、水環境をテーマとした画家としても活動なさっているとのこと。。。


参加者イメージ

皆さんの座るテーブルに載る、一枚の大きな絵画。こちらはかつて南蒲生浄化センターの事務所棟に飾られていた柴田さんの作品なのですが、震災の津波を受けて事務所棟の一階は浸水/破壊され、後日瓦礫の中から掘り出されたものだそうです。


参加者イメージ

ところで、仙台市は時々ながい雨が降るので降雨量は多いのかと思ったら、日本の年間平均降水量が1600ミリであるのに、仙台は1200ミリしか雨が降らないのだそうです。そこで城下の水を補うには、仙台近郊の湧水ばかりをあてに出来ないので、市内上流域の広瀬川から引いてくることにしたそうです。
ただしこの用水路も、完全に水を流しきれる近代のコンクリート製のマスと違って、各所で用水の水は地下に浸透し、地下水位を上げていきます。これが仙台の河岸段丘上にある城下の井戸を潤していたとか。素晴らしい話ですね。


質問
さてさて、会議も中盤を過ぎたのでマイクを持って自由発言のコーナーになりました。
ところが、参加者の皆さんはこの際だから柴田さんからいろいろ話を聞きたいそうで、質問コーナーのようになりました。


質問イメージ

まず、始めの方。
四ツ谷用水が流れ込む梅田川や東照宮のあたりは、元々湿地帯だったので水が貯まり易く、先に水を排水した後、広瀬川の水を入れたのでは?
はい。充分にあり得る話だそうです。ただ、当時を知る人はもう居ないので、確かめようもないのが実情だそうです。


質問

続いて次の方。昔は川にフタが無かったので、水で遊んだり食器の下洗いしたり、アヒルも居て賑やかだったんですが。
確かにそうですね。昭和40年代には工場からの過度な水の汲み上げで、地盤沈下などがおきて大変だったそうで。
今ではそのようなことがないように代替策として四ツ谷用水が工業用水に使われているそうです。


感想

なかなか闊達なご意見が多かったです。
いっそのこと開渠して昔のように使わせたら?これは大胆な意見ですね。用水の水を復活させるにはゴミなどが紛れ込まないようにしなければいけないですし、今の段階ではなかなか難しい。

など、様々な意見が飛び交いましたが、ひとつ、前向きな発言があったのは。。。仙台を、水の都として紹介しよう!
そうですね。今ではすっかり忘れられていますが、かつての水路を考えると、充分に紹介できる規模ですね。
ということで、考えるテーブル、あっという間におしまいの時間がきてしまいました。
四ツ谷用水はこれからも追って取材しますね。お楽しみに。

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雪降る中。「震災からもうすぐ2年 仙台市の自然は今」を見てきました。

マンモスだ!

まったくよく雪が降る年ですね。日々日々、降り積もる雪がまったく溶けません。こんなに降るようじゃぁ。。。。シクロクロス自転車が楽しくてしょうがない。
さぁ〜今日は、仙台市科学館で開催の「仙台市の自然は今」に取材でお邪魔しました。雪の中を自転車で!


展示コーナー

仙台市科学館のエントランスホールで開催中のこの展示。
仙台市の自然が東日本大震災から2年が経ち、果たしてどうなったのでしょうか?というパネル展示と、大学の先生の講演会。他に顕微鏡を使った里山の生き物を観察するコーナーなどがあります。


パネル展示

特に、仙台市では沿岸部での津波の被害が大きかったのですが、こちらはその後2年でどのような変化があったのでしょうか?実際に現地で集めてきた資料の他に、人工衛星からの写真に被災状況を組み合わせたものなど、とても具体的な資料が沢山展示されています。では、その一部からご紹介しましょう。


熱い先生です。

で、いきなり登場のこの先生。東北大学 生命科学研究科 農学博士の向井康夫先生です。
今日は里山、特に田んぼ周辺に生きる生き物を中心に資料を用意してもらい、顕微鏡で詳しく観察できるようにしてくれていたりします。


顕微鏡で見られるよ

さてさて、こちらはコガネムシが種類によって色々あるよという展示。覗いてみると〜。


コガネムシ

「おぉ!デカい。」そして口や触覚も色々あるのですね!
こんな身近な環境での生物多様性を、紹介しています。


東北大学 向井先生

こちらの向井先生ですが、なかなかお話ししていると調査研究に熱いものがある先生のようで。。。。今度たまきさんでもフィールドワークを取材させてもらうことにしました。
僕らって自分達の周りのことって解っているようで全然わかっていない。田んぼの周辺に何か生き物は?って聞かれても、トンボとかカエルはいたっけなぁ〜ぐらいにしか思い出しませんね。今度詳しく聞いてみましょう。
お楽しみに。


明日も来てケロ

取材〜待ってるケロ。
向井先生が連れてきたカエルでした。


津波の浸水域

こちら。ちょっと反射して見難いですが、今回の津波の浸水域を、Google Mapにデータで落とし込んだもの。視覚化すると、より、今後の復旧への対策が練り易くなるのでしょうね。
僕らも山登りで、GPSで計測したGISデータを利用したりしますよ。


ただいま、人為的な絶滅機だそうで。

他に環境省が配付したパネルなども展示されています。
こちらは。。。。ただいま世界中では毎年520万ヘクタールの森林(九州と四国を足した分)の森林が失われていまして、生命の絶滅のスピードも、かつての1000倍に加速しているとか。
ただいま地球は人為的な、生物大量絶滅の時代を迎えているんです。この件では、ちょ〜ど同じ内容の本を読んでまして、残りは数項目だけとなってきたので、近日書評を書きますね。


環境チャレンジコンクール

お!環境チャレンジコンクールの受賞作。
「地球か。なにもかも懐かしい〜。」なんてならないように恵まれた自然を守りましょう。
今のは誰でしょう?沖田十三さんです。


東北大学 鈴木先生

続いて今回の展示イベントのために、講演会も2コマ用意されました。
まずは東北大学大学院 生命科学研究科 鈴木孝男先生です。主に震災後の干潟のことを調査されています。
なんと東日本大震災の直後、仙台市沿岸部を襲った大津波は、仙台市の干潟の生き物に大きな被害を与えたようです。


津波被害

津波が襲った地域では、干潟に生きていた生き物たちは、波の勢いで内陸にまで運ばれてしまい、その殆どは死に絶えてしまったそうです。
では、その干潟には何が来たかというと、こんどはもっと沖合に暮らしているはずの生き物たちが流されてきたのですが。。。こちらも生きられずに死に絶えてしまいました。


消えた砂浜

震災直後の蒲生周辺の干潟ですが、水の力で地形が変わってしまうほどの破壊を受けて、壊滅状態です。
これは。。。もう砂浜も戻ってこないのではと、一時は思われていたのですが、なんと!
こちらは写真参照なのですが、3ヶ月後には完全に元のようにはなっていませんが、付近の水流を受けて、砂浜が以前の形に戻ってきたそうです。
そして生物も、居なくなったままの生き物もいますが、70〜80種の生き物が戻ってきて、また暮らし始めたそうです。
なんて凄いことでしょうか?この写真の範囲を人間が機械の力を使って造成しようとしても。。。。大変な労力がかかるけど、出来るのでしょうか?
自然は自分の力で失われた環境を元どおりに修復する力があるのですね。


生態系サービス

さて、こちらは実際に干潟に戻ってきた生き物のリストだそうです。
干潟には、環境を浄化する能力がありまして、たとえばアサリの能力。アサリは1時間に1リットルの水を吸い込みまして、水の中の有機物をエサにするそうです。
っということは、アサリは1匹で1年間に400トンの水を吸い込むそうで、驚きですね!
ある研究では、1平方メートルのアサリのいる砂浜の水の浄化能力は、下水処理場に換算すると8000万円分の効果があるということです。驚きです。


ありがとうございました。

これらを干潟の「生物系サービス」と呼ぶそうです。鈴木先生ありがとうございました。


東北学院大学 平吹先生

続いての講演は東北学院大学 教養学部 地域構想学科 平吹喜彦先生です。平吹先生には、主に仙台の沿岸部の植生と生き物についてお話しいただきました。

宮城の沿岸

宮城県沿岸の海岸は、特に仙台新港から南は60〜70キロに渡って砂浜が広がっており、強い風から内陸を守る目的のもと、1600年頃から伊達政宗による防風林の整備がなされました。
これらも、その殆どが津波によって失われています。


非常に多くの植生が復活してきています

これら失われた植生は、地中に残った種子などから樹々が復活し始めています。
小さな湿地などにはトンボなども戻ってきており、徐々に生き物は活動の領域を広げてきているのですね。
大型の猛禽類のような食物連鎖の頂点に君臨する生き物「アンブレラ種」も復活してきているそうです。


ただ、急速な復旧作業も問題

ただ、ひとつ心配なことが。。。
復旧作業の一貫で、地表を深く掘り下げてしまった一帯では土地がやせ、特定外来種の植物が大量に繁殖しています。これらの植物は、一度根付いてしまうとなかなか根絶が出来ないので大変です。
はたして復旧を急ぐあまりに、表土を失ってもいいのだろうか?少し考えなければいけない状況にあるそうです。



質問コーナー
平吹先生の講演のあとは、参加者からの質問に、両先生が答えるコーナーがありました。


参加者の質問

やはり一番最初の質問は重要なことから、
「Q/沿岸部の復旧を願っている人々と、環境のバランスはどのように調整すればいいのでしょう?」
「A/仙台市は多重防御で将来の津波に備えようとしています。ただ、広域でみると防潮工事に偏った地域もあるので、検討が必要です。」

「Q/今でも水に沈んだ地域がありますが、今後どうなるのでしょう?」
「A/砂浜でも石巻のように水に沈んだ地域もあります。まだ、そのあたりは状況が変わっていません。水に沈んだ駐車場に砂浜が形成され出しているところもあります。」

さらに会場のお子さんから質問が。
「Q/海の中の生き物はどうなっちゃったの?」
「A/海の生き物は、どっこいみんな元気に生きてます。生物環境は津波に生息域を失われても、とても強いんですよね。」


こちらは講演会の会場

講演会では、仙台沿岸の生き物について沢山学ぶことができました。
このあと、「バランストンボを作ろう」などの工作講座もあったのですが。。。僕はちょっとこの辺で移動の時間がきてしまいました。
たまきさん号に乗って、次の取材先に移動です!

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広瀬川と鮭、第2回講座にお邪魔しました。

ずいぶんと大きくなった鮭

もう去年の話ですが、ちょいっと荒町市民センターに立ち寄りまして、鮭の卵が孵化を始めたのを報告しましたよね。
あのお腹に栄養の袋がくっ付いた鮭たちですが、今ではもうすっかりこんなに大きくなっているのです。(1月25日撮影)

もうすっかり成魚と同じ形

色味も銀色になってきました。これは体の中に色素が出来て、光を通さ無くなってきたからとのこと。日々成長しているのですね。
ということで、今回は「広瀬川と鮭 第2回」を取材に来たのですが、なんと!カメラは持ってきているのだけれど充電中のバッテリーが入っていなかった!ガ〜ン。。。
たまきさんブログ2年目にて初の失態。今回は急遽、ケータイ電話での撮影となりました。申し訳ないです。。。。


伊藤勝さん

それでは!今回も講師を務めてくださいますのは、広瀬名取川漁協の伊藤勝さん。。。ぼやけててスミマセン。
伊藤さんはこんな方です>>
さてさて、今回は伊藤さんの漁協で昨日生まれたばかりの鮭の稚魚を、顕微鏡で見てみることにします。


こちらは昨日生まれた稚魚を顕微鏡で見ている

オ〜!黒くて大きいのは目です。体の割には、最初は大きいのですね。
赤い固まりは、卵の頃からついている“栄養”で、小さい時はこの栄養だけで生きています。
背骨もよく見えますね〜。内臓などもまだ出来ていなく、内臓を守る肋骨はありません。
小さな心臓がトコトコ動いています。赤い線は動脈だそうで、全身に向かって血液が流れ出しています。

はたして心臓はどれくらい鼓動しているのかな?
測ってみると。。。。30秒で36回。これは大きな生き物ほど心臓の鼓動がゆっくりで、小さな生き物ほど心臓の鼓動が速いそうです。
ちなみに僕は健康診断の時に、お医者さんから「遅脈だ。心臓の拍動がゆっくりだなぁ〜。スポーツ心臓だこりゃ。」って言われてしまいました。カンケーないか。


子供達もびっくり

心臓の鼓動の数は、生き物の一生ではだいたいどんな生き物でも同じ数で、鼓動のゆっくりな生き物は、その分長生きだそうです。これは中公新書のゾウの時間 ネズミの時間に書いてあったって伊藤さんが言ってました。

そして暮らす水温によっても卵の孵化は変わってきます。水温が10℃とすると、これに日にちをかけて積算した温度が、ちょうど卵のその後の成長を表すそうで、280℃ぐらいになると目玉が出てきます。480℃ぐらいで卵から孵って、1000℃ぐらいで、お腹の栄養を使いきるそうです。面白いですね。


さて質問は?ハイ!

では、質問のある人は?
ハイハ〜イ!!!
「なんで色が透明なんですか?」これはブログの序盤にありましたね〜。生まれたばかりの頃は色素が無いのです。

「鮭は南極にも居るのですか?」鮭はアラスカ沖では寒くて生きられないそうです。では、南は?っというと日本の房総半島の銚子あたりが南限。ということは南半球には鮭は居ないんですね〜。
少しだけ移植はしてみたらしいんです。でも。。。ニュージーランドに僅かに住み着いたのがいるぐらいで、あとは無理なんだって。ちょうど良いエサが無いそうです。

「鮭はどのぐらい泳ぐの?」
だいたい最長で6000キロぐらいです。
これって、日本列島北海道の端から沖縄の端までを往復したのと同じぐらい。なんと南限の房総半島の鮭が泳ぐのが、だいたいそれぐらいだそうで、アラスカの鮭は目の前に魚が居るので、そんなに泳ぎません。

「鮭はなんで赤いの?」
鮭は本当は白身の魚なんです。ところで鮭の大好物の魚ってなんでしょう?ニシンなんです。そして、このニシンが赤い色素を持ったエサをいっぱい食べるので、そのニシンをいっぱい食べた鮭は赤くなるそうです。不思議ですね〜。

「鮭はどれぐらいの速さで泳ぐの?」
速い魚の代表は何でしょう?マグロですね。マグロは120キロぐらい出ちゃいます。だけど鮭は、そんなには速くないそうです。

「鮭より大きい卵ってあるの?」
う〜ん。鮭はひょっとすると、一番大きい卵かもしれませんね。
さっきのマグロのたまごも1ミリぐらいなのに、鮭は4〜5ミリもある。魚の中では一番大きいかもしれません。


お〜見える見える

ということで、今日は鮭のことを色々と学びました。本当はブログに書ききれないぐらいの情報があったのですが、それは伊藤さんの講座を実際に受講してみるのも良いですね。
伊藤さんと広瀬川市民会議では、定期的に鮭のことについての講座を開いています。市民センターや小学校などでも講座を開いているので、近所で受講することができるかもしれませんね。
>>こちらで広瀬川市民会議の情報が見られます。

最後は、子供たち自身が顕微鏡で観察です。
でも。。。この稚魚は、顕微鏡の上に居っぱなしでは、死んじゃわないのかなぁ?
「一時間ぐらいは生きていられますよ。」とは伊藤さん。
あ〜良かった。

荒町市民センターの鮭たちは、3月24日に、広瀬川に放される予定です。それまで大きく育ってね。

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環境Goo大賞の授賞式に参加してきました

田町 グランパークプラザ

今日はいつもと違って舞台は大都会。東京は田町です。
田町とか新橋とか、湾岸沿いはずいぶんと賑やかになったものですね。こちらも新しいビルで、田町の駅のすぐ脇、東京工業大学の横に、こんなビルが出来ていたなんて知りませんでした。その名も「グランパークプラザ」へぇ〜。僕はこの辺りでは日の出桟橋ぐらいにしか用事がなかったなぁ。


何だか凄いとこ来ちゃったぞ。

何だか凄いとこ来ちゃったなぁ〜。キョロキョロ。
今日はこちらで「環境Goo大賞」の授賞式があるということで。。。取材じゃないんですよね。僕らは招待されたのでした。
さてさてどこから入るのやら、ウロウロしていると、なんと授賞式の会場に行くには、階段脇の黒服の方に声かけて、専用のエレベータで昇って行くそうで。。。なんともまぁ!


環境Goo大賞授賞式会場

お!金屏風。
こちらが授賞式の会場です。
既に審査員の方が並んでいらっしゃって、右奥の桃井貴子様が、僕らの地球温暖化部門の審査をされたそうです。ハハァ〜有り難うございます。
なんでも地球温暖化対策部門は、福島の原子力発電所の事故以来ひとつの曲がり角を迎えてしまったようで、もう原子力に頼った二酸化炭素の排出抑制策は積極的にとれない。発電すると温室効果ガスが出てしまうと、環境にとって非常〜に難しい状況下で、いかにして啓発を行うかと微妙な、そして大切な時期だそうです。


ホンダさん表彰。あちらは部門賞。

まずは、同じ地球温暖化部門の企業部門、本田技研工業さんの受賞です。
ホームページで現場で働く人の声が載ったりと情報量が多く、しっかりと現状分析をした上で、将来を見据えたビジョンを取り扱っているのが、受賞の理由だそうです。
たまきさんもインサイトに乗ってますので、なんだか嬉しいなぁ〜。


そして我らがたまきさんの順番

そして行政市民団体部門は僕らが仙台市!
やっと手に出来ますね〜。ホントはワケルくんと間違えられているんじゃないか?遊びの記事ばっかで素行不良だって取り消されるんじゃないか?って、内心ヒヤヒヤしてたんですよ〜。
ところが読み上げで「優秀な成績をおさめられ」って褒められてしまいました。嬉しいなぁ。


ガシッ。掴んだものは離さない。

さて表彰状を。
ワシッて掴み。。。
掴んだものは離さない。


スピーチです。

無事に貰ってきました。
受賞のスピーチです。「たまきさんは、昨年の12月にオープンした小さなサイトですが、省エネへの取り組みをコツコツと重ねて来た結果が今回の受賞に繋がり、関係者一同喜んでいます。」とのこと。本当にコツコツ小さなものに目をむけるサイトでいたいですね。


こちらが表彰状

おおお!表彰状!!
貰っちゃいましたよ。さすがに賞も確定でしょう!
評価ポイントは「人にフォーカスした顔の見える内容が共感を呼ぶサイトです。今後の期待も込めて、奨励賞としました。」だそうです。
これは大変だ!ますます努力努力ですね。


こいつらスタッフ

記念撮影ですね〜。
まん中は市役所の担当の人。左はたまきさんサイトの初期設計を行ったプランナーさんで、右端は取材によく来る編集です。システム担当くんは、雑踏が苦手だそうで。。。困った奴だ。


参加者と審査員で記念撮影

参加者一同で記念撮影です。
今回の受賞者はホンダさん、ベネッセコーポレーション、ダイキン工業やOMソーラーさんやTポイントさんなどなど。。。大手ばかり。他にも日本自然保護協会やミュージックセキュリティーズさん。北海道グリーンファンドにETICさん。書き出したらきりがないですね。。。
環境Goo大賞受賞者一覧>>

様々な団体が様々な評価から表彰を受けていましたが、いちばん僕が「あっ!」って思ったのはOMソーラーさん。
「すでに世の中のほとんどがソーラー発電に目を向けていますが、私共の太陽熱を利用するシステムというのも効率では今でも有効であり〜〜〜〜」
そうなんですよね。熱エネルギーをそのまま家庭で利用できる方法があったのに、僕らは電気を作り出すことばかりに捕われていた。う〜んこれは、非電化工房の藤村先生曰く「選択肢がひとつだけの時は、罠を疑ってかかるべきだ」でしたね。
僕たちは電気が足りないなら、他の方法で電気を作り出そうってことばかり、考えているんですね。気持をしっかり入れ直さなきゃ!


フィードバックミーティング

その後、参加者が部門ごとに別れてのフィードバックミーティングです。
■自分達のサイトで、努力・工夫していること。
■困っていること
の2点を書き出すものでした。

たまきさんサイトで僕が書いたのは「深く・かんたんに」です。
取材に行く時は、全部を網羅するよりは、深く細かく聞いてくること。そして、文章にする時は、まさに、ひらがなで書いたように「かんたん」に書くってことに気を使ってます。
では、困っていることは?
「ネタが欲しい」です。


そして、ちょっとだけプレゼントの懇親会。

さてさて、表彰式も終り、最後にチョットだけご褒美の立食会&懇親会がありました。
色んな人と話をしましたよ〜。そして皆さんに「たまきさんサイトは整頓されていて見易いのがいい!」って褒めてもらいました。
「記事の内容も多彩で、自治体のホームページっぽくなくて良い!」
だって。いやいや、こちらは編集が変人なもので。。。

そして副賞は無いのかって?無いんです。
齢90の我が父が、そのことに触れて。
「あ〜そういうのは、記念品も何もないものが一番の権威なのだ。表彰される。名前に格が付く。それが一番高い評価のなのだよ。」っと言ってました。さすがもと東京都職員。


あぁ!ミラクル魔法瓶本社だ!

オマケーーーー
さ〜てさて、懇親会も終り、帰りますかって、さっき表彰式をやってたビルに振りかえってビックリ!
あ〜〜!!ミラクル魔法瓶本社だ!
大屋敷社長がごますり専務といたのはココか!
金田一二三男がホットドック屋台を開いたのはココだ!!
昨年末の月9ドラマ、PRICELE$Sのロケ地でした。
見てない人はわかんないか。

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雪上超過激レース 東北シクロクロス第4戦

あたり一面の雪です。

ちょっと〜最近ブログの更新が無いんじゃない?って思われた方。正解です。
たまきさんサイトのトップをご覧になりました?少し雰囲気が変わってまして、キーカラーが白くなっているんです。それに合わせて裏側でも色々と改修が進んでいまして、このブログも目次をトップページに表示できるようにシステム君が改造中です。
まぁ〜そんなこともあり閉じ篭りの日々。3連休の最終日に出し抜けに大雪が降ったので、トレーニングにも行けづの日々のなか、やがて普段の運動三昧のツケが回ってきまして火曜日からだんだんと体調は悪くなり、喉の痛みと激しい咳と日を追うごとに悪くなる。。。そしてお医者に行ったら、熱は無いのでインフルエンザではなく単なる風邪とのこと。ぐったりして金・土と寝込んでやってきました日曜日!
おまちかね今日は東北シクロクロス第4戦の日です。

「なんだ全然大丈夫じゃん!」って思われるかもしれませんが、やっとこ症状が治まったのが日曜朝方なのでヘロヘロ。頭痛と喉の痛みが消えているので不思議なくらい。昨日までの荒天が急転直下の青空のような気持です。
第4戦は僕の他に自転車部オークボ君も参加して、さぁ張り切って行こう!

トラック競技場です。
開催場所は「大和町総合運動場」なんと宮城国体のために作ったトラック競技専用コース「ヴェロドローム」がスタート地点ですよ!なんと日本初の出来事だと、言ってしまえばこんなに名誉なことはありません。肉体の限界に挑戦するために作られたチリひとつ許されない専用競技場を、こんなに汚れまくる僕らが走っていい訳が無い。オフシーズンだからこそ許される設定。まるでヨーロッパクラシックレースの女王、北の地獄 Pari Roubaixのようです。

〜ほらほら。ブレーキ無しピストの車体で街中走って問題おこしている小僧。その繊細な車体はこういうところを疾走する道具なのだよ。
>>東京都の条例案

スタート直後の混乱
さてさて第一レース。オークボ隊員。なぜに君は僕より5歳も若いのにマスタークラスに出ているのだね。ビビったな?
本日のコースはスタート直後にトラックを1周。そのまま外に飛び飛び出して雪上を走ります。

《ここより、本邦初のヘルメットHDカメラの映像です》


雪面を走ります。

雪の上を自転車!意外に走るんですよね〜。原理で言うとタイヤは雪面とのあいだに水が潜り込むことでスリップします。


こんな狭いとこもコース
なので、細かい切れ目(サイプ)や突起の多いオフロード用のタイヤは水が入り込む余地が少ないので、雪や氷の上でも良く進みます。特に固く締まった雪面は、泥なんかよりもよっぽど良くグリップするんですが、気を付けなきゃいけないのは雪面の変化。特にテカテカに凍った青氷って奴ですね。これは何をやっても滑る。はなから滑るとわかっていてもテカテカのところでは滑る。リアが滑る分には不思議と体制を立て直せるのですが、フロントが滑るとさぁ〜大変。乗ってる本人も対処が出来ないうちに一瞬で路面に叩き付けられます。スリップダウンなんて呼びますが、これが大変に痛い。なので路面状態を正しく読んで、慎重に走るのが一番。


雪面の下り

さぁ〜期待のオークボ隊員。蔵王ヒルクライムを1時間30分で登ってしまう足の持ち主は、ヨ〜イドンで、あ。。あれ。。
直線番長のオークボ隊員は専門がロードなんで、不整地にビビっているようです。。あれ〜。。。
「オークボどうしたぁ〜。」
「頑張れ〜。」


本当は僕らは応援しながら笑ってた。正直僕はコケルポイントにやってきては「転ぶな〜!」なんて心にも無いこと言ってました。ハイ。まぁ面白いぐらいに転ぶのだよなぁ。今度一緒にラフロードの走り方の特訓をせねば。

ギャップを下ります。


あ!コケてる

そして5周回を終え残った力を振り絞り、バンクから繋がるストレートを全力疾走。先行する選手(おい。その子カテゴリーが違うよ)を追い抜きにかかったオークボ隊員。たぶん目には輝くゴールラインが見えていたことだろう。そして。。。ストレートのベストポイントで氷に乗っかり、滑り、転びながらのゴールなんて演出をする。粋だ!男だなぁ〜。笑いのポイントを押さえている。なんかジャージも破けて満身創痍らしい。
ご苦労さん!

スタート

そして第二レースは僕の出るカテゴリー3。
なんとスタート直前に雪がチラホラ。「やばいんじゃない?」なんて思わせたりします。

相変わらずの後ろ荷重だなぁ。まぁ風邪も引いているのでグダグダスタートの割には集団3分の1ぐらいに位置どりしてトラックから外周へ突き進みました。
一周廻ってきてフィニッシュラインを一回越える時に、前後タイヤが「スルッ」て滑りましたね。「ココかぁ〜奴がコケタのは」
外周はそこそこ轍の掘れたラフ路面で、先行するユース選手2名に続いて走るも、前の二人はラフ路面苦手なようで「前がつかえるなぁ〜」なんて思ってました。
でもフラット路面ではロード系の選手の速さにはまったく敵わない。

オフロード選手の足ではスリップ(背面の負圧域)にくっ付いて行くのがやっとでした。
コース設定はラフな雪面。ハードパックのストレート。いきなりの階段に観客席を蛇のようにスルスルすり抜けるシケイン。バイクコントロール技術も要求されるけど、パワーも必要な高速レースです。そしてお約束の、そこかしこでコケル選手。面白いですね〜。

これはシケイン

まぁ〜コケルコケル。
全速力中に轍を外れてフロントが刺さり前転。
下りながらのカーブでビビり、フロントがアウトに逃げてコケル。
モナカみたいな雪にハマってペダルが廻らずコケル。
思った方向に進めず、そのまま雪原に刺さって行ってコケル。

まぁ〜皆よくコケてますが、僕?オフロード系なんで、全然コケズにマイペースで走りました。

けっこう体にきてます。

でも。。。。周回残り2周表示の頃から電池が切れて集中力が落ちる。だんだん力が出なくなってコースの曲率を読み違える。担いでシケイン越えて走るのが辛いと、風邪が本領を発揮し始め降参です。残り2周で5人に抜かれて24人中の16位か。。。ボロボロだなぁ。

僕の下り。

ま、愛車【お嬢様】>改名>【じゃじゃ馬】たまきさん号が壊れずに良かった。次戦は頑張ろうっと。

カテゴリー2優勝 イギリスから来たJames

さてさて第3レースは国内トップカテゴリーのカテゴリ1と、その下の2の混走です。
なんとこのレースには2週間後の世界選手権に出場予定のエリート2名が参戦。もうスタートから違います。
コーナーから飛び出す時に「ビ〜〜〜ユゥ!!!」ってタイヤがうなる音も聞こえます。いったい何キロ出てんだ?
カテゴリー1は1時間も続くので、スタート見物後に着替えてレーサー仕舞って、東北名物玉こんにゃく食べても、まだ走ってる!
相変わらず熱いレースですね。このシクロクロスは観戦無料なので、ホームページで開催概要を調べて見にくると面白いですよ。
スタックや転倒は当たり前なので「頑張れ!」って応援してれば笑ってても怒られませんから。いや、見ている分には充分に交通費分は笑えますよ。そして何回か観戦すると「自分も走ってみたい」って思えてくるようです。

Surly登場

さてさて、東北シクロクロスも最終レースの時間です。
こちらは初参加の方のためのチャレンジカテゴリーです。そして、見て!このタイヤ!!!
Surlyというメーカの、砂浜や雪面を走る専用車を持ち込んできた選手がいた!偉い!
タイヤが太いから走り易いんじゃないかって?いやいや圧雪では太いタイヤのトレッド幅が、かえって抵抗を生んで走り辛いんです。
しかも幅があるとその分タイヤの一点にかかる力が分散される。WRC(世界ラリー選手権)に出る競技車両なんかは、フィンランドとか雪面ステージでは普段より細いタイヤを履くぐらいです。靴で踏まれるよりハイヒールで踏まれるほうが百倍痛い。アレと同じ原理なのです。なのでこの状況でSurlyはお荷物以外の何ものでもない。偉い!

このSurly君が太いタイヤからは信じられない電撃スタートダッシュをしまして、そのまま1コーナーでホールショットを奪いバンクを一気にフル加速!!
回頭して2コーナーへ向かったところでスリップダウン。後続3台を巻き込んだ巨大落車を演出しまして、本日一番の爆笑ポイントでした。


集合写真
やぁ〜シクロクロスって最高だ!

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どんと祭。こんな大きなものは初めて見ました。大崎八幡宮の松焚祭

朝からいきなり雪でしたね〜。
賃貸暮しではなかなかお正月に向けてしめ飾りを。。。なんて思わないのですが、実家暮しの頃は近所の神社でどんと祭もあったから、ちょいちょい行っていたようです。
「じゃ、今年は初めてどんと祭に行ってみようか!」ってチビたちを誘ったら、昼間の雪遊びでぐったりしていたようで。。。はい。僕だけ取材に出かけます。
どうせなら、一番盛大な大崎八幡に行こう!

ってことで、今日は街からトコトコ歩いて行きます。一番省エネで、八幡様への道筋での小さな催しや、出店なんかも見られますしね。


お!やってきた裸参り

東北大学病院前を通過中。朝からの雪で、一面が凍っています。
おっと遠くから鐘の音が聞こえてきました。
大変に寒そうです。肌は真っ赤になっていますね!
とても凍てつく空気の中、裸参りの皆さんが追いついてきました。道を譲って先に行ってもらいました。

手に手に小さな鐘を持ってますけど、アレはなんと呼ぶのでしょうね?ハンドベルではないし。。。


遠くにだんだんと見えてみたよ。

遠くに大崎八幡の境内に続く参道と、この日だけの灯りが見えてきました。
特にこの大雪です。昨日はあんなに温かかったのに、太平洋岸には「爆弾低気圧」の異名を取る日本沿海特有の、湿気った空気を沢山含んだ低気圧が通過中です。こんなに大雪が日本中に吹き荒れる中のどんと祭なんて、滅多に見られない光景ですね。


口に紙を咥えてますね

絵になるなぁ〜。雪の中。鐘を鳴らしながら無言で通り過ぎます。
神事に詳しい友人に聞きましたところ、神さまの前では口頭からの唾も大変に失礼にあたるので、和紙を咥えることで写真のように押し黙るのだそうです。なるほど!
白い世界に白装束で、参拝する人は大変でしょう。


とにかく寒い

ひたすら、神社へ向かいます。報道のカメラも沢山来ていますね。


帰ってきた人。アドレナリン出まくり。

こちらは東北大学第一外科の皆さんです。
参拝を終え、帰ってきたところですね。アドレナリン出まくり、脳内幸福物質でまくりの状態ですね。


八幡様に着きましたね。

はい。大崎八幡宮にやってきました。
今年の僕のおみくじは、奇しくも「神事を遂行し」となっていたなぁ。偶然にもちゃんとしている。
しかし凄い人出です。


おお!桜のようだ。

木に積った雪に提灯の光が反射して、桜のようです。
こういった小さな光景。例えば庭先の樹々とか境内の社とかお庭など、日本には、繊細な美しさがありますね。


煙が見えてきた

煙が見えてきた!時刻も夕闇に向かう一寸前で、写真を撮るにはベストタイミングですね。


御神火。デカい!

こちらが御神火。
デカい!!


裸参りが映える

僕の近所なんか、チョロチョロってしか燃えていなかったので、この火の大きさにビックリ。
この御神火は、お正月にうちに訪れていた神さまを送る意味があるそうですよ。
また、この煙にあたると一年間の無病息災が得られるということで、大変にありがたいものなんです。


ご苦労様です

しっかし。空から落ちてくる雪の粒が、星のように見えます。
なんだか壮大な光景ですね。


雪はまだまだ降り続く。

雪はしんしんと降り続きます。
一気に強まった冬型のお陰で、陽が落ちると気温も一気に下がります。


よっこら

ここで連続写真。
お正月に使った飾りを構えて、
「よっこら」


しょっと!

「しょ〜っと!」
山の中心に吸い込まれて行きましたね。


ビニールは外しましょう。

はい。ここでご案内です。
どんと祭では松飾りなどを燃やす時にビニールが混入すると、猛毒のダイオキシンが生成されます。
なので、ビニール類は取り分けておきましょうね。


ガンガン燃え上がる

この竹は、結界をあらわすものでしょうかね?
煙と火と人と。美しいなぁ〜。


かっこいいですね。

背景に炎があると、人もシルエットが浮き出てきて綺麗です。


こちらは光が綺麗だ。

縦位置写真3連続ですね。
ケータイ写真が多いせいか?最近の写真界はヤケにカメラを縦に構える人ばかりを目にします。
僕は煙と、人と、雪面に映る人の影を一枚の絵に撮り奥行きを表現したかったから縦位置。
どうだ!写真大学出の腕前は。なんてね。


本堂にもお参りしたよ。

どんと祭でここまで来たのなら、本殿にもお参りに行きましょう。
前に来た時は大崎八幡は改修工事の最中だったなぁ。こうして見ると、大きさといい、細部の作り込みといい、さすが文化財。立派です。


祭事中かな?

こちら。
裸参りの皆さんへのご祈祷を行っています。


こちら、本年の無病息災を

もともとはお酒を造る杜氏の方が、一年の安全と、良いお酒が出来上がることを祈願するために始めた裸参りだそうで。
仙台には、こんなにも美しい伝統があったなんて驚きです。僕はず〜っと宮城野区の住人だったので、見たことが無かったな。


いろいろお祈り中。

さて、僕の番。
初詣もそうだったけど。ここ数年は大変なことばかり起きたので、神さまにお祈りする時は、とにかく平和。
「戦争の無い平和」「飢餓の無い世界」「平和」「兎に角平和」
なんてなってしまいます。


仙台市科学館ご一行様

神社のお札の販売所は雪化粧をし、裸電球の柔らかい灯りに照らされて、金色の世界になってます。

帰り道。ご祈祷に向かう一団とすれ違います。
お。仙台市科学館。ご苦労様です。


泉区中央市民センター様

そして泉区中央市民センターですね。ご苦労様です。

僕はお土産に松川ダルマを買い、ついでに甘酒を飲んで温まってから帰りました。
なんだか年をとってきたせいか?こんな季節ごとの行事が沁みるように良くなってきたなぁ〜。

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敗退だけど、晴れ晴れしい程の撤退。岩手山。

焼走り登山口

年末年始は登山による事故が相次ぎましたね。
日本の冬は日本海側から進入してくるシベリア寒気と、カムチャッカ北方の北極からの寒気。さらに東シナ海からの低気圧で周期的に天候が代わり、特に日本海側の標高の高い山は一旦崩れるとなかなか天候が回復せずに危険なのです。
そして。。。今年はお正月の31〜1日に集中して低気圧の通過が重なり「スケジュール通りに山に入っちゃうと危険だなぁ〜」って思っていたのです。残念ながら、その通りになってしまいましたが。

そして、僕の山岳部もチョットいつもより高みに登ってみようと計画を組んでいたのです。それは!「冬の岩手山」

この山は南部富士と呼ばれる程、盛岡から見て「スック」と立ち上がっていまして、周囲に遮るもの無し。山頂部は見事な雪の壁面。ここ岩手山と早池峰山は風の通り道にあるので、一旦荒れると半端でない西風が吹き付け危険以外の何ものでもない状況となるんですよ。
でも、そこは僕らのチームは違う。1週間以上前から天気図をチェックし、クルクル変わる天気のリズムを見極め、登るタイミングを探します。
岩手山は逃げ場のない山なので、アタックするのはたったの一日。日本列島を低気圧が通り過ぎた直後の、次の高気圧がちょうどかかってくるタイミングには、特に東北地方は低層から高層までの大気が安定し、一日だけポッカリと晴れる日があるんです。そんな一日に登山をあわせるとしたら、3連休しか無いっと。そしてそのタイミングがちょうどやってきたんですよ。1月13日!

新雪が20センチってとこかな?

もう。天気図を見る限り今日以外にはあり得ないってほどの安定ぶりです。
ということで朝の4時半に仙台を出まして盛岡に着いたのは8時ちょい前。着いた頃にはまだ雪が舞っていて「本当に回復するのか〜??」大丈夫だって。
積雪はたぶん麓で80センチぐらい。新雪が20センチぐらい乗っている感じです。
このままでは歩きにくいのでスノーシューで進行します。


雲があがってきたぞ

途中。チョイって南を見ると雲がぱっくり割れ、青空が目に入りました。
しめた。天候回復の兆しですね。高層にも雲がかかってないし、大変良さげです。


岩手山は、まだ雲の中

標高800メートルの展望台から見る岩手山。まだ向かう山頂は雲の中です。
空の高いところに雲がまったく無いですね。今は午前8時30分。10時前だから朝の天候。今の段階で高層の雲がない。期待できますね。


先行者の足跡はありますが

安全のためGPSでログをとり、しかもマーカーでチェックしながら進んでます。遭難時のビーコンも携行してます。
先行者の足跡は、たぶん先週のものだな。


ラッセルです。

さぁ〜登っても登っても尽きない雪との闘いです。
グダグダの雪50センチに、20〜30センチの新雪です。だけど雪質は蔵王ほど湿気っていないので進みやすい。
東北ではこれぐらい当たり前、当たり前。関東ではラッセルと呼びます。


第一噴火口あと

第一噴火口跡に着きました。雪の中、延々3時間モガイて、やっとこのことです。
やぁ〜この時点で既に11時40分。どう考えても頂上へは行けないなぁ。


ここから一面の雪

ここからは夏なら砂礫の斜面となり、草木の生えないところです。
点々と。辛うじて貼り付くように木が生えています。


凄い斜面だな

曲がって生えているんですよね。
それほどまでに風が強く、雪崩も発生しているということです。
だけど今日は徴候も無し。コンディション良好です。


もう写すもの無いなぁ

こんな逃げ場のない斜面。とにかく一番怖いのは雪崩です。
なので少し雪を掘って、新雪との滑り面(弱層)が無いかを確認します。
20センチほどの新雪がゆるゆるだけど、今日のところは大丈夫そうだなぁ。
雪が全般に柔らかいので、かえって古い雪面にしっかり喰いついているようです。


ここまで来ると、地球が丸い

ここで標高1500メートル越え。
まだまだ登ります。この高さまで来ると、地球が丸く見えてくるな〜。


最後の詰めですね。

この、見上げるような斜度。見て見て!って感じです。

今日の行動リミットは13時。
1200メートルの第一噴火口跡を出発し、1時間半登って標高1600メートルぐらいまで来ました。
だけど、もう登りきれないのはハッキリしています。限界を超えて登ってしまうと帰れなくなるんですよね。
だけど今日は天候が回復してきて、行動時間に余裕が出てきました。
あと。。。15分だけ登るか!って13時15分に登山中止。敗退決定です。
でもまぁ〜いいか。


こりゃダメだ。下山決定。

下るだけでもひと苦労。
これだけ大変な斜面を真っすぐ登ってきたんだから、まぁいいってことにしよう。
雪の状態が悪くないので、アイゼンではなくスノーシューのまま歩きました。
MSRは凄いですね。


これ。凍り付いたグローブ。

これ。カメラが偶然シャッターが落ちて撮れていた僕の手袋。
凍ってます。
今日の岩手山は氷点下15だそうで。。。しかも風が吹いている。


下山中に山が見えた。

振り返ったら、山が見えた!
ここは標高1200メートルから2000メートルまで続く、一枚板の雪面です。
こんなに凄い斜面は、このへんでは他には知らないなぁ〜。


登り1時間半。下り15分の斜面。

時々つむじ風が巻き起こります。
下山中は、遥か下の大地に真っすぐ下りて行く感じ。気持いい〜!
第一噴火口から1時間半で登った斜面を、たったの15分で下降。あり得ないし斜面だな。
っと、ここであまりの寒さでカメラのバッテリーが終了。
しばらくポケットの中で温めていたので、写真は無しです。


登山口手前で見た岩手山。

行きに立ち寄った展望台にもう一回寄りました。
今度は山体が綺麗に見えます。


雪煙があがってます

山頂から南斜面に向けて、雪煙が立ち上がっていますね〜。風速20メートルぐらいでしょうか?
こんな時間にあの場所に取り残されたくはないですね。
山登りは安全が基本です。


登山口すぐ脇の焼け走温泉

っということで、本日の登山は敗退だけど、大変楽しく遊んでこれました。
登った位置は、だいたいココまで。
大変危険な山ですが、状況を見極め、しっかり安全に登ってこれたので満足満足。
また来よう!
最後に登山口のすぐ脇にある、焼走り温泉でゆっくりと温まりました。
湯船から山体が見えるんですよね〜。満足満足。

そして。。。。翌日(14日)はとんでもない大雪。
やはり読みは当たったなぁ〜。

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豊かなテーブルから。暮らしを考える。

にぎやかなテーブル

先週来のことですが、ブログのために本を読み、また本の内容から“これを!”と閃いたことを記事として掲載し、書籍と頭の中とを行ったり来たりしていたのは、すべてこの日のためだったのです。
昨年末に開催されました「せんだいE-Action」にて講師の一人としてお招きした、東北大学環境科学研究科 教授の石田秀輝さんの研究室に訪問して、私たちがとるべき未来について色々とお話を伺おう!とのことで、さてさて、またもや山のてっぺん、東北大学青葉山キャンパスまで自転車でやってきました。

様々な展示物

先生の研究室は、広い大学構内の6階建てビルディングのひとフロア丸々を使っています。
広い室内には、これからの未来に「何」が私たちの暮らしの役に立つのか?
生き物の持つ42億年分の切磋琢磨から生まれた、人間の技術ではまだ再現の難しいものから、ハイテクで汎用性のあるものを上手に組み合わせると暮らしは環境に優しくなれるのだよという技術の展示など、様々な提案物に囲まれています。
その広い展示コーナーの中心にありますのが、今日のブログの舞台のテーブルです。

石田先生

さて、テーブルに集ったのは仙台市環境都市推進課の職員(行政)、学都仙台コンソーシアム/復興大学からは東北工業大学の先生(学問)、在仙の印刷/クリエイティブ会社から職員の方2名(民間企業)、そして僕(一般人)です。石田先生からはE-Actionをさらに深く掘り下げたお話を、直々に伺おう!ということで、さぁ〜深い話になりますよ。
っと、僕は完全にここで油断をしていました。
今日の話のきっかけは、どこかから自然に始まるものだと思っていたら今回のテーブルは、たまきさんサイトが話題の中心のようで、口火を切るのは僕の役目だったのですね!
確かに伺いたいことは考えてきていたのですが、これ、少々序段の話には突っ込んだ内容ではないかと。。。。

電池バケツという機械だそうです。

僕が切り出したの、こう。
先生が書かれた本。「自然に学ぶ粋なテクノロジー」なのですが、タイトルこそは自然にはまだまだ学べるテクノロジーがあるよって読めますが、僕が最も感銘を受けた部分はタイトル関係ではなく「第一から第四に至る淘汰で、私たちは暮らし方を環境に適合できるよう変える必要がある」という部分でした。その各ステージについてですが、第一淘汰(現製品のエコ化)と第二淘汰(環境製品の選択)に関してはとても説明が明確なのですが、三番から四番に関しては、だんだんと概念的な表現が多くなってきて、行間から読み取れない部分が多くなっています。こちらは本が書かれたのが3年前ということもあり、その後の震災も受けて状況が変わったと思いますが、3年間、新たに分かってきたことはありますか?

だったのです。
まずいなぁ〜これは完全に先生に言いがかりをつけているようなものです。なにせ先生の著作に「書ききれていない部分がありますが?」って聞いている訳ですから!(僕は言い切ったときに冷や汗をかいてました。)
ですが、先生は僕の質問を受け留めてください、しっかり続きのことをお話しくださいました。

確かに3年前の段階では調査/分析の途上のことが多く、先の本でも紹介しきれていない部分があるそうです。
それは多くの一般市民に調査票を渡し、暮らしの中で「何」を最優先にとらえるかを数値の中から客観的に分析することの研究結果でした。そして結果は大きく三つのポイントに集約されました。
人々は暮らしの中で欲しているものは、「利便性」と「楽しみ」そしてさらに第三の要素として「自然」だそうです。

私たち人間は、自然とはなれて構築した「利便性」の中で暮らしています。
一番初歩的なものを考えてみましょう。遠くの人と話せる電話機。ゴシゴシ洗うことをしなくてよくなった洗濯機。遠くまで歩いていくことの代わりの交通手段。これらを、じゃあ、今から手離して自然回帰。縄文時代のような暮らし(環境負荷のほぼ無い暮らし)に移り変わりましょう。っと宣言して、それができますか?それが出来ないのが人間なのです。
ですが、利便性にもある意味の限界があります。洗濯機は汚れたものを綺麗に洗うことができるようになりました。その先に、洗濯機はどこまで進化すれば良いのでしょう?例えば言葉を喋る?洗い時を教えてくれる?そんなに進化しても洗濯機は洗濯機です。では、私たちは洗濯機を手に入れて、何を得たのでしょう?これは明確です。「時間」です。
この利便性から得た時間を使う「明確な目的」が無い限り、私たちは利便性を得る意味がありません。
つまり機械を代表する利便性は私たちの暮らしを楽にしてくれますが、豊かにはしていないのです。

そして、二番目の「楽しみ」は何でしょう?

「楽しみ」を、解釈するには人それぞれです。ですが人間的な最も本質に迫る楽しみは「知る楽しみ」です。これは何も本を読む、勉強する楽しみだけではなく、例えば畑を作って野菜を育てる。これにも自己の主体的な行動以外にも、天候や水、肥料や剪定など、大変に多い知識の賜物なのです。そして大事になってくるのは「楽しみ」を知るには「制約」が必要なこと。自己の成長には、自分以外の様々な要因による「制約」が存在します。この制約を打破する力が学びで、そのために人は、他の人に教わったり、協議したり、様々な工夫を加えます。

ここで話しの腰を折ってしまいますが、僕なりの思いを書いてみましょう。
一昨日のブログでハイテクのことを書きましたが、僕はハイテクを何のために使うか?で導入する目的を決めたことに触れました。
例えばゲーム。3D処理された画像が動いて飛んで、大変に高いテクノロジーの製品ですが、使うための時間を作り出さなければ遊べません。つまり、ハイテクはハイテクでも持っている時間を浪費するためのハイテクです。僕は浪費のためのハイテクは選びません。
そして、インターネットにアクセスできるケータイ電話。こちらは、出かけた先でも同業の作業者とデータを共有できたり、他の作業者からの質問に素早く返答できる「時間を節約できる」ハイテク製品です。こちらが理想ですね。
さて、僕はこうやって作り出したわずかな時間の集まりを、いったい何に使っているかと言えば自転車でトレーニングをしたり、本を読んだり、山に登りに行く時間に振り分けたりします。
さて、本題に戻りましょう。

さてさて。。。先生とのお話は尽きません。僕たちは先生のお話から学ぶことで、やはり脳が「楽しい!」と感じているんですね。
僕にとって「利便性」と「楽しみ」。「学び」と「制約」。この私たちが構築しなければいけないライフスタイルの変革に理解しなければいけない要素を知ったことは、今回のお話の大きな収穫でした。

例えば、日本製品は性能をドンドンあげている(さっきの洗濯機のように)のに、最近では世界であまり売れなくなってしまった。。。これには為替問題以外にも要素があるのでしょうね。やはり利便性を追求した結果である現代社会に生きる僕たちには、ハイテク製品へのストレスがあるのでしょう。
環境への負荷を考え、持続可能な新しいライフスタイルを構築することが大切なのです。

さてさて、先生のお話をドンドン書き連ねていても、さすがにブログでは紹介しきれません。私たちのテーブルでは、その後の話題に、持続可能な社会構築と復興をつなげる考えのお話や、人が自然に集まって出来るコミュニティーの話。地域の中小企業が抱える製品開発のジレンマの話など、本当に経済から理化学、もうこれは哲学なのではと思う程の幅の広い話が展開しました。これらの話題もいつか掘り下げて紹介したいですね。

さてさて、僕は写真を専攻していたので大学では必然的に銀塩写真に関わることばかり勉強してきました。ですが大学の授業で写真の次に好きだった科目は哲学でした。その、授業の一時間目、一番最初に教わった哲学の偉人のお話。ソクラテスのことを思い出します。
私たちは様々なことを知っているようで、本当は「無知」であることが一番の知であるのです。人間は学ぶ生き物です。解らないことがあれば、一生かかって学び続けるのでしょう。
そして哲学が、かつては理科学も数学も天文学も全てを併合した「学問」だったことを考えると、この部屋は大きな学びの場そのもの。知の固まりなのだなぁと。感じた次第です。

バッチ
お話は様々に飛び火をしてしまい、2時間経っても止まることはありませんでした。

最後に話題を一つ。先生は今後の活動拠点に沖永良部島を選んだそうだとか。
理由は黒糖焼酎。「これがたまらなく美味しいのでやられてしまった〜。」とか。
先生。僕も宮古島が大好きで。黒糖焼酎ってたまらなく大好きなんです!
今日はほんとうに意外な共通点で驚きました。

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ハイテクと、持続可能な暮らしの話。そして石田秀輝著「自然に学ぶ粋なテクノロジー」もね。

こんな本を読みました。

このサイトでは度々本について触れていますが、どうも僕は、ちょびっと時間ができると本を読む。出かけるときには鞄に本。一日の仕事が終わると楽しみで読書。気の向くまま興味の向くままに読むので常に種類の違う本が4〜5冊は手元にあり、今あるのは時代小説にミステリー、雪崩の科学の本と、そして今しがた読み終わったこの本です。
ちょっと訳ありのこの本。今日は書評もだけど、おまけの暮らしを取り巻くハイテクとかの話を書きますね。

っとここまで書きながら、話題はかわって昨日からダカールラリーが南米で始まりました。このラリーレイドですが、僕が大学〜社会人になるころは本田技研が必勝態勢で毎年のように挑んでおり、僕は砂漠を走るオートバイのイメージに憧れてNHKで週に5分だけ流れる映像に釘付けになったものです。その本田技研の24年ぶりのラリーレイド活動復活は、ちょっと嬉しいニュースなんですよね。

さてさて、自然と環境の話になんでこんな話題が出てくるのかというと、僕たちの暮らしは様々なテクノロジーに囲まれています。現に今、原稿を入力しているパソコン。地球の裏側からレースの映像を送ってくる衛星。さらにこれには現地で簡易編集しているパソコンもあれば映像を記録しているムービーもある。
僕たちは日に日に便利になるこの暮らしを享受しているけど、これって持続可能なことなの?さてさて僕たちのおくっている暮らしは、言わば人間の歴史の中でもごく近年に実現した、物質的には大変恵まれた時代にいます。

そこで今日紹介する本はタイトルこそ「自然に学ぶ粋なテクノロジー」ですが、私たちは今の暮らしを、極端に言えば全地球に住んでいる人間は、同じような暮らしを享受して暮らし続けることができるのですか?という疑問に対して強く警鐘を鳴らす本です。

例えば、環境のことを考えたら、人はどのように暮らせば良いのでしょう?
実のところ人間の存在そのものが環境にとっては大きな負荷を与える存在で、人間の生活を含む様々な生産活動は、自然の回復力を遥かに上回る程の環境への負荷をかけ続けており、地球人口の20%に満たない程の人が、富の74%を再分配しているバランスの崩れた暮らしをしているそうです。そしていったん手に入れた快適さを、僕たちは手放すことができるのでしょうか?
例えば住居一つとっても僕たちは暮らしの中で寒さや、特に暑さを電気の力を借りてコントロールしてきました。
電気というのは不思議なものです。灯油や、もちろん石炭や薪のように目に見える大きさや形のあるものではないので、壁のコンセントから意識をしないで簡単に取り出せるのを当たり前と思って暮らしています。
ただ、このコンセントの先には発電所があり、遠くから運ばれてくる石油石炭LNGの他、放射性物質まである訳でして、意識の中ではとても低いレベルにあるのに、確実に環境へは負荷をかけ続けている。そしてエネルギーの消費に関しては近代化が進むにつれ、技術が発達しているのに増える一方ということです。それでも今の暮らしは持続性があり、地球は今の暮らしを続けていても持ちこたえられるのでしょうか?答えは完全にNOです。私たちは地球の中にある資源を一方的に使用して、現在の文明を築いています。これを石田さんは「地下資源文明」と名付けています。

それでは、私たちは今、何をするべきか?
一度手にした便利さを、一切合切やめてしまうのか?それとも資源を使い尽くすまで今の暮らしを継続するのか?そこで僕たちは何かを変えなければいけないことに気がつきます。

僕がこの本を読みまして、心に残る点を一つだけあげろと言われたら、確実にこれをとりあげます。
それは本書の49ページにある。。。「自ら淘汰を起こし生命文化をつくる」の一文に尽きます。

こちらは原書があるので勝手に色々書くと失礼になりますが。。。少しだけ紹介すると四段階の淘汰を経て、暮らしを変える/豊かにしようと提唱しています。
第一の淘汰は「非適化テクノロジーの淘汰」環境を意識した製品を開発し、移行させることから始まります。
第二は「最適化テクノロジーの淘汰」様々な環境を意識した道具があったとしても、使う必要なければ使わない。いらなければ所有しない段階へと行き着きます。本書では、近年の日本では、自動車ですら減少したことが例に挙げられています。
そして第三の淘汰「行為の淘汰」第二の淘汰でどうしても捨てられない利便性や価値観を、エネルギーを消費する、環境に負荷をかけるものから、自然との迎合性の良いものに置き換え、行為そのものを持続性のあるものに切り替えてしまう淘汰です。
そして最後の4番目は「ライフスタイルの淘汰」自然からの恵みの範囲で「生きることへの楽しみに」に主軸を置き、心豊かに暮らすライフスタイルを選択しましょう。ということです。

そこで僕の大好きな自転車の話。
もともとはダカールラリーの映像に憧れていた僕も、やはり自分で実践してみたいと自転車で国を縦断するような、似たような競技を始めてしまいました。ただ、サイクリストの暮らしって少々悲壮なところがありまして、物質だけでは満足しきれないものがあるんです。
例えば自転車そのものをとっても、アルミの複合材どころか、カーボンやチタンは当たり前。ベアリング類にはセラミックも使いまして車体を組上げたりハイテクの固まりです。だけど、結局は結果を出すものってエンジン(人間)なんですよね。なのでどんなに良い車体を作ったところで、自転車に乗るそのものの楽しさは、概して変わらないんです。
確かにハイテクで素晴らしい性能の車両が良いのでしょうけど、競技者として成績がちゃんと残るか?もしくは乗って楽しむことに軸足を置くことが重要なんですよ〜って。あれ?これって第3の淘汰じゃないか?

話はかわりますが、シーカヤックに乗る人たちは、伝統的なカヤックの形状をケブラーやカーボンなどのハイテク素材で置き換えて船体を作ります。もともとカヤックは極北の荒れた海の乗り物で、素材も北極圏で手に入る流木と獣皮と動物性油脂で出来ているのですが、これでは南洋では溶けてしまう。なので近代技術で作り直され、再発見された現代のカヤックはモダンシーカヤックと呼ばれています。
そして現代の海の住人が最も敬い従うものは海流や気候の状態でして、海には常に「入らせてもらっている」というスタンスをとります。彼らの意識には、決して征服はないんです。
その日本でも指折りのカヤッカーと話をしたとき、「日本の政治も、社会も。女性中心にした方が良いんじゃないかな〜。」なんてことを言っていました。男性はどうしても闘争の本能を持っていまして、社会のリーダーに立ったときには他者との違いに意識を置きがちで、競い合うことに重点を置いてしまう。それが女性中心の社会は共有が基本となり、継続することと受け入れることを基本にし、コニュニティー維持に最も重きを置くことができる。今の男性中心の社会には綻びがずいぶん出ているので、考え方を変えるべきだと言ってたのを思い出します。
そしてこの考え方ってユニークに思えて、ちょっと驚く側面も持っていたりします。

僕は20年ぐらい前に「大地母神の時代」という本を読みまして、内容はというとヨーロッパ全土にかつて栄えた自然との共生で生きていた、女性を首長として栄えた文明の痕跡を訪ね歩くものでした。
この優しい文明は「自然と決別する」都市化が興り、母神の象徴である旧文明の像は宮殿の基礎などに、頭を下にする形で葬られるのです。
なんと、その姿は髪が蛇でありメデュウサそのもの。(たまたま今年は巳年ですが)蛇は再生の象徴であり、かつては豊穣の神だった女性神は、ヨーロッパの都市化文明に負け、歴史の彼方に消えて行ったのです。

でも、ヨーロッパの都市化、産業革命以降の工業化の果てで、環境負荷はもう限界に達しようとしています。石田先生の先の本では2030年頃には現代の地下資源に頼った文明は破綻の恐れがあるとか。
アインシュタイン博士の「問題を起こしたマインドセット(思考の枠組み)のままで、その問題を解決することはできない。」の言葉の通り、成長成長で物質文明を進めてきた私たちが、もし、環境との狭間で限界に近づいたとしたら、考え方の修正レベルでは問題は解決できないと思います。
石田先生の本では、現在の環境技術は排出を抑える「アウトプット」の抑制に主眼を置いているが、資源を使う側の「インプット」からライフスタイルを変えていかなければと警鐘しています。まさに巳年ですね。僕たちは古い枠組みを脱皮しなければいけないのでしょう。

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