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月別アーカイブ: 2012年9月
県道10号の、その東の沿岸を最近見ていない。(せんだいメディアテーク 考えるテーブルから)
たまきさんはサイクリストではありますが、一応シーカヤッカーでもあります。
カヤックを漕ぐ人種としては、どうも海からの景色には思い入れがあります。その海からの眺め、そして海を見る思いというのは、震災以来、どうも途切れてしまっている気がする。特に仙台近郊の海に関しては、全くと言っていいほど行っていない。これは海に関わる人間としては、全くの“手落ち”ではないのか?と感じていたこの頃なので、せんだいメディアテークで「いま、貞山運河を考える」と題した催しが開催されると聞き、参加してみることにしました。
メディアテークでは、年間でスケジュールを組み「震災復興」「地域社会」「表現活動」など、テーマを決めて一般参加者が語り合う場を「考えるテーブル」と名付けて開催しています。
黒板にもなるテーブルにつき、グループを作って、お互いの意見を聞き、語る場が一般市民に開かれた形で提供されるのです。
一番印象的だったのは、マイクを持ったスピーカーが話している間は、全ての参加者は話が終わるまで“聞く”というルールが前提にあること。
討論も大切ですが、まずは遮らずに語ってもらおうという姿勢には、大変に共感できるものがあります。ここは声の大きな人も、小さな人も、全員が同じ立場で語ることのできる場なのですね。
そして、語り出しは「いま、貞山運河を考える会」の上原さん。
本日のテーマ「これからの運河活用と防災」がスタートします。ん?たまきさんは環境サイトなのに、防災???ちょっと趣旨と違うような。。。
って思われますよね。僕も若干違和感を感じながら、それでもまずは聞いてから判断しようと思って参加したのですが、挨拶ついでに上原さんと10分近くお話をして、問題は氷解しました。
貞山運河は、江戸時代から明治にかけて、人間の手によって作られた運河です。
その成り立ちや運用については、時代によって様々な変遷があります。例えば、鳴瀬川の河口に国内有数の港を作ろうとした(野蒜築港)時にも活用されました。完成していれば一帯は横浜のように世界に開かれた港になったのでしょうが、台風で破壊され国家プロジェクトは終わりました。それでも運河は人の暮らしとともにありました。
人の住む村落の側には、人が暮らしやすいように改造を加えた一帯「里山」がありました。海沿いにも、人の手で開拓された運河があり、時とともに暮らしの中に取り込まれ、活用されている水辺があるのです。このような自然の状態を、二次的自然と呼ぶそうです。
たまきさんは、環境Webサイトと名前をつけていますが、環境とはなんだろう?
シーカヤッカーの内田さんによれば、環境はWilderness。
そして日本人のように小さな国土で生きる国民には、里山だったり、二次的自然も入る。
少なくとも、貞山運河は私たち仙台市民人とっては、市街地から接続した地域「環境」に入るのですね。そうなると、やはり僕らは震災以来、海辺の環境を見ないで来たようです。
まずは、催しのスターターとして、都市デザインワークスさん、東北ニュービジネス協議会さんから、貞山運河の防災や活用に関してスライドを使ったお話しです。
震災の復興&防災には、自治体や国の直轄によって、様々な防災計画が立案されましたが、運河に関しては基本は修復という姿勢となっているそうです。
貞山運河は文化遺産に指定されているので、新たに手を加えることは難しいそうです。
この会では、参加者の発言は基本的に記録され、特別な指示が無い限りWebサイトなどで公開されるそうです。参加者は話す時も、聞く時も、公平にそして語り合いの内容もすべて透明になっているのです。
スピーカーからの“口火”と呼ばれるプレゼンテーションのあとには、参加者によるテーブル単位のトークとなります。
僕はカメラを構えながら、3つのテーブルと点々として聞いて歩きましたが、地元である宮城野、若林区の住民の方の、地域での暮らしに風景としていつもあった運河をそのままにできないか?といった意見。そしてレジャーレクリエーションで活用していた方の、今後の発展を踏まえた意見。運河から観た海の景観。暮らしの中の海を考えた意見など、テーブルごとに話し合いの中に特色がありました。
考えるテーブルでは、テーブルごとの話し合いには時間を区切っており、会話がある程度熟成したと判断すると、語り合った内容を発表する時間が設けられます。
防災という面で考えると、運河の役割はとても大きかったという、これは推論ではなく、先の巨大津波で完全に結果が出ました。
津波は運河に一回落ちることで一旦は威力を失い、沿岸にいた人達の避難の時間を少しでも延ばす効果があったと言うことです。
参加者の意見では、沿岸に巨大な堤防を構築して一気に水害を防ごうというのではなく、多重の防御で災害から地域住民を守ると言う考え方もあっていいのではないか?との意見がありました。
ですが、実際に沿岸部に住み、ご家族や友人を亡くされた方の発言では、もう、このような災害は何があっても起こしてはならない。。。と、言葉を詰まらせており、貞山運河や海岸部の防災のあり方について、問題の根の深さを感じました。
※写真はイメージです。
考えるテーブルは、市民が集い、お互いの意見を語り合い、集めた意見はヒヤリングなどで集約意見とするのではなく、自由な語らいを作り出すことを目的として開催されています。
貞山運河のことは、今回限りにはせず、追ってレポートしてみたいと思いますので、続報をお楽しみに。
っと、言うことで日にちが変わり、たまきさんサイトは思索も大切ですが実際に行動して、何が僕たちの周りにボンヤリとあるのかを確認しに行くことが大切と考えています。
たまきさんは、さっそく愛車に跨がって、震災以来空白地帯になってしまった貞山運河を見に行ってみることにしました。
七北側沿いを河口に向かいます。県道10号を越えると、川の堰堤はサイクリング道路になっていたのですね。
のちのち道路工事の人と話しました。
「ここは以前は海岸に沿ってずっと自転車道が続いていたんだけどね。。。今ではまるっきり整備もできなくて、道を行くこともままならない状態が続いているよ。」
南蒲生の浄化センター前へとやってきました。
周辺は地盤沈下のために、あちこちが水没をしています。
処理場の影に一軒の家が残っています。ここは一帯が海のようになるまで海水が流れ込んだ地域ですから、あの家は大きな建物の影で難を逃れたのでしょうね。
海岸沿いに移動をしたかったのですが、道も壊れたり、橋が流失して通れなかったりするところが多数あります。
ケータイのGoogleマップで現在地を確認しながら、運河に出られるルートを探します。
運河に出られる道を探して、海浜公園入口まで来てしまいました。
看板が歪んでいるのは彼処まで水が来たからなのでしょう。奥では海岸の修復作業が行われているようで、たくさんの工事車両が走り抜けて行きます。
作業場入口の、警備員さんが立っている場所から50メートルばかり奥に貞山運河がありました。
特別にお願いをして、運河の脇の小道まで進ませてもらいました。
そして久しぶりに観た運河がこれです。記憶の中の運河よりも、数段大きかったですね。これだけ大きな運河を人の手で作り出したなんて、とてつもない事業だったのでしょう。
そしてチリ地震の大津波の時は、水深が半分がた埋まってしまったそうです。やはり運河は人の手で管理してあげないと使えなくなってしまうのですね。仙台平野の内陸部は、貞山運河の排水機能のお陰で海水面からさほど高くないのに稲作などができる豊かな耕作地ができているそうです。
さらに運河沿いに南下してみようとしましたが、一帯の道路はあちこちで分断状態です。
薮を無理して抜けてみようとしたらガレキの処理場のまん中に出てしまいました。
この一帯は、まだ一般の人が移動してまわれるほど余裕が無いのですね。今日はひとまず帰るとしました。
帰りがけ、街中まで見渡せるほどの「もと田んぼ」の畦を走っていたら、どういう訳か一本だけヒマワリが育っていて、たくさんの種をつけていました。
さらに内陸へ向かうと、沿岸から1キロほどで耕作地に出ました。何だかホッとしますね。
先日来、何回か引用していますが、ジャレッドダイアモンドの「文明崩壊」まだあと30ページほどのこっていて、このブログでは紹介していませんですが、その中に出てくる人間の営みと土地の栄養素の話。ひいては植生の復活へのかかる時間と表土流出への懸念の話が出てきます。
仙台平野はたいへんに栄養に富んだ土地ですが、そのような場所には必ずと言っていいほど地質学的な作用があるそうで、基本となる栄養は「ここで見ている土地から」ではなく、地殻の中や近隣の大陸、海など、他所から運ばれてくるそうです。
仙台平野が度々津波に襲われていることは、地質調査でわかってきてます。
するとこの地は、津波とともに生きてきている土地なのかな?
海を見てくると、ちょっとだけ、そんな思いがしました。
生ごみリサイクル講座 ステップアップ編
本日は仙台市庁舎の8階ホールで開かれている、ごみ減量推進課主催の「生ごみリサイクル実践講座 ステップアップ編」に参加してきました。
5月に受講した僕のところでは、さっそく堆肥スターターキットを買い込みまして、我が家の庭で段ボールコンポストを実践してきました。
コンポスターが雨に濡れたこともありました。
虫が沸いて、手に負えないほどになったこともありました。
それでもめげずに生ごみを投入し、撹拌を続けていたら、だんだんと感触が掴めて来まして、今年は3回ほど堆肥を取り出すことができました。
さて、今日の講座はその、生ごみリサイクルの年に一回のステップアップ講座です。僕と同じように段ボールでコンポストを作り、やっぱり色々あった人なんか参加するのでしょうね。とても楽しみです。
まずはごみ減量推進課から挨拶です。
仙台市のゴミのリサイクルが向上している話や、「食品は使いきる」「作ったものは食べきる」「ごみに出すときは水気をきる」など、3つの「きる」が大事です。など、冒頭にお話いただきました。
そうそう。そういえば朝日新聞の震災集中連載の「プロメテウスの罠」に、昨日から仙台市環境局の震災の初動の取り組みが紹介されていますね。毎日興味深く読まさせていただいてます。
そして、講座を開催する「仙台生ごみリサイクルネットワーク」の山内代表から挨拶。
いつぞやは、段ボールコンポストの使い方の追加の解説など、ありがとうございました。無事に継続できています。
スライドを使って、コンポストの微生物の働きなどを、さらに突っ込んで解説いただきました。
嫌気性の微生物と、好気性の微生物の話は、実際に使ってみると良くわかりますね。僕らのやってる段ボールコンポストは、好気性の微生物を使って、箱の中で完全に堆肥化まで進めることができるんです。
段ボールコンポストのスライドです。
確かに虫が沸いて大変でした。ただ、これも考え用でして、コンポストは虫が沸くような、栄養豊富で水分があり、温度も一定ある環境だから堆肥も上手にできるのです。
発想を換えて付き合うと、意外に苦にならないと、これはメンバーの牧野さんのお話しです。
今日はステップアップ編なので、参加者も使っているコンポストの種類ごとに「段ボール式」「乾燥式」「密閉式」に別れて、使った感想や疑問点など、グループワークを行いました。
こちらはメンバーの牧野さんが、普段使っているコンポストです。
温度が60°Cもあるんですね。僕の家ではここまでは温かくならないなぁ。
でもちゃんと堆肥はできてますけどね。
僕はこんな質問をしました。
「ゴーヤと朝顔で緑のカーテンを作っているんですけど、そろそろおしまいの時期です。
刈り取った植物も、段ボールコンポストに入れていいのですか?」
これは大丈夫だそうです。細かく刻めば、時間はかかるそうですが、ちゃんと分解されて堆肥がとれるというので、そろそろ試してみようかな?
他にも「家の中でコンポストを使っていると、小さなコナダニが湧くことがある」とか、「ごみの投入量が少ないと、分解がうまく進まなくなる」とか、「堆肥にする時は、どれぐらい熟成するのか?」とか、質問や感想がたくさん飛び出しました。
そして最後に、僕の家のコンポスト。
もうすっかりヨレヨレになっていますが、これ、5月からず〜っと使っているものなんです。
最初のうちは雨が降ると片付けて、日射にあわせてあちこち持って行っていたんですけど、意外に乾燥するので水を足してみたり。。。ってことは、濡れっぱなしでもいいんじゃないか?ってことになってみたり。
昨日は連休中放っておいたコンポストがどうなったか覗いてみたら、(たぶん)ぶどうの種から芽が生えてました。
まだまだしばらく、寒くなりだすまでは、このコンポストは活躍してくれそうです。
買い物奇譚。
ちょっと今日のブログは自転車ネタでありつつ、公共交通の話ありつつです。
ことの発端はこの写真。僕は自転車に乗っていると言っても、ず〜〜〜っとレース畑でして、特にマウンテンバイクが専門で、トレーニングにロードバイクも乗っている。
そしたら、最近ちまたでCyclocrossという競技が流行り始めまして、ヨーロッパの選手なんかがロードに乗れない冬場に土の上や泥だらけのサーキットでロードバイクで競う競技なんだけど、その競技への僕の適性について自転車専門誌の編集者が「たまきさんは両方やってるから、メチャクチャ向いてますよ」って煽られていたんです。
Cyclocrossってこんな競技です。こちらから>>Youtube
まぁこれはマイナーな競技なので、関連機材もあまりその辺では売っていない。ん〜どうしようかとGoogleの画像検索をかけたら、なんと僕の縁のあるメーカーのフレームが30%引き!
たまきさんの実態を知る友人は、みんな口を揃えて言います。「また安く買ったんだろ〜。」
そうなんです。たまきさんは買い物が得意なんです。
今回の目玉商品も、そりゃ〜渡りに船でオーダーしようとしたら、輸入代理店との契約で通販はできないとのこと。
なので、引き取りに行くことにしました。宇都宮まで!
1)普通の人は宇都宮まで新幹線で買いに行く。でも、それでは特売の意味が無くなる!
2)ちょっとケチる人は車で買いに行く。でもこれは、ガソリンがもったいない。しかも環境に悪い。
3)そして目端の効く人は、仙台から鈍行で買いに行く。
でも、たまきさんはもっとケチなので、まだまだ安い方法を探す。これがバス。
なんと!仙台〜郡山間は、バス料金が片道2100円。これだけでもずいぶん安いのに、往復だとさらに割引になって3200円と超格安。
これを使わない手は無いでしょう。延々と電車を乗り継ぐより気分転換もできるし、席もリラックスしていられるから、仕事もできる。
こちら〜AER前に新しくできた、宮城交通のバスターミナルです。
出発までの時間を待合室でゆっくりできたりと、いたせりつくせりです。
話は変わって15年ほど前、九州のユースホステルでバイトをしていた頃のこと、隣りに住んでいる変人のオジさんの言葉を、僕は今も大切にしています。
「車を運転していると、仕事をした気になるから良くない。」
この言葉がズ〜ンって今でも響いています。
その変なオッサンは、阿蘇山のふもとで子供とトレーラーハウスに住み、環境活動を自分の信念で始めた人で、けっこうなアウトドアメーカーのテスターをしたり、椎名&野田など環境系の作家さんとも交流の深い、不思議な人でした。僕は単に、ユースに立ち寄った変なオッサンを、賄いの昼食に誘っただけなんですけどね。
それ以来です。僕は移動の時間がどうしても発生すると、少しだけ仕事の前後を入れ換えて、移動はできるだけ公共交通機関。移動中は読書や原稿書きにあてるなどしています。
今どきのパソコンは、一度フル充電をすると、3〜4時間は動くので、デザインやHTML言語のコーディングまで、けっこう色々な仕事をすることができるんですよ。
なんて知ったかぶりなことを書き込んでいると、なんと!宮城交通のバスは、車内で100ボルト電源がとれる!これは驚き。
帰りのバスのことも書いてしまうけど、福島交通は、Yahoo!BBなどのユーザーなら、高速回線に繋ぐこともできるとか。。。時代の進歩は速く、僕はすっかり置いてけぼりだった訳でした。。。
そして外は大雨。
自分で運転していないから、雨でも安心。移動代金も安い。そして仕事もできる。
環境にも優しいし、良いことづくめじゃないですか。
郡山駅に到着。
ここまで2時間少々でしたね。
一番気をつけないといけないのは、バスは高速道路の事情に左右されるということ。
GWとか、連休にかかる時は、時間に余裕をもつとか、もしくは有利なのは電車です。
この仙台〜郡山線は、運行回数もだいたい1時間に一本あり、予約無しでも乗車できる。
なんて便利なものを見つけてしまったのだろう。バス路線は不思議なもので、利用者が多いとその分だけ運行本数も増えて、便利なところがますます便利になって行く。では、誰もがバスに乗らないとどうなってしまうのか。。。。これは後ほど出てきます。
さてさて、ここから電車で移動なのに、すっかり電車の写真は無いですね。
鉄っちゃんではないので、念頭になかったです。スミマセン。
本当は電車移動で一番安いのは、青春18きっぷだったんですが。。。9月10日に利用期間は終わりました。
そして次に安いのは、「小さな旅ホリデーパス」を使って新白河まで行き、あとは往復別途精算する方法。でもこれは、週末しか使えない。
ここまで調べると、やっぱり鉄っちゃんっぽいですね。
郡山から宇都宮まで、途中黒磯で乗り換えです。
バスと違って各駅停車はガタガタ揺れるので、パソコンでの作業には向きません。なので本を読んでました。
以前紹介しましたジャレド・ダイアモンドの「文明崩壊」後編。
この内容は大変濃かったので、後日レポートします。
そして。。。ずいぶん話は飛んで、とうとう宇都宮郊外までやってきました。
ここは宇都宮駅からバスで4キロほどの、幹線道路沿いのバス停です。。。って、え!!!!帰りのバス少ないじゃん。
こちらが例の自転車屋さんです。
後で知ったのですが、日本でも有力チームの宇都宮ブリッツェンをサポートする、北関東では有数の銘店でした。
そして、僕が電車とバスを乗り継いでやって来たと話すと
「え〜!そんなお客さんはほとんどいない!」
この辺の人は、自転車を買いにくる時は、自家用車で来るそうです。お店の人はバス停の場所を話しても「乗らないからわからないなぁ。。。。」っと。
そうなんです。地域のコミューターであるはずのバスは、利用者のいない地域ではどんどん使われなくなれ、バスが来ないからクルマで移動。するとさらにバスが減る。バスが来ないから。。。。。
でも、少なくともココは、奥州街道から脇道にそれて500メートル程度。
街だって北関東では大きなほうなのに。公共交通が廃れるジレンマを、ちょっと垣間みた気がしました。
さてさて、僕に買われた自転車のフレームは、普通なら美麗な自家用車で迎えられるはずのところを小脇に「ヒョイ」っと抱えられて、バスで宇都宮駅に戻ってきました。
「え〜俺どこへ行くの〜!」
ドナドナですね。
各駅停車に一時間揺られて、黒磯駅に着きました。
お!車体の向こうに虹が見える。
何だか幸先いいなぁ。
そして郡山。
自転車にしては、ローカル線の各駅停車で運ばれてみたり。寂しいですよね〜。
「どんどん故郷から離れて行く。。。。僕は、おうちを離れ、遠くに売られて行くのか。」
ちなみに、無駄話は一時休止で、こちらは郡山の長距離バス停です。
こうやって見ると、仙台のターミナルは待合室まであって、バスの到着をアナウンスまでしてくれる。
とても恵まれていますね。
自転車にしてみると。。。。もう。哀しくて哀しくて言葉も無い状況だろうなぁ。
僕は大きな街にいたはずなのに、どんどん遠くに連れ去られて行くよ。寂しいよ〜。って声が聞こえてきそうです。
ところが着いたのは、100万人が住む巨大都市でした!
や〜自転車君もホッとしたことでしょう。
オーナーがなかなか変人なので、買い物も一筋縄では行きませんでした。
お陰さまで購入価格が安く済み、差額でなじみの自転車屋さんへ組み立て工賃として払うことができます。
僕はケチなようで、浮いたお金は、ちゃ〜んと地元に循環させるんですよ〜。これが買い物で一番大事な点です。
さ。新しいカテゴリーに挑戦ですね!
東北一厳しい山!
たまきさんブログも、ちょっと山のネタばかりでは登山日記になってしまうので、少々記事にしたりしなかったりすることがあるのだけれど。。。今回のは少し遅れたけど、凄い山ですよ。
東北は、関東地方の山に比べると高緯度の地域にあるので、標高換算はプラス500メートルとなります。
そして日本全国を見回してみると、確かに一般の人が登れる山でも、危険な場所というとこがありまして。。。。トップは映画にもなった劔岳です。あそこは標高が高い割に公共交通機関の終着点、室堂からのアクセスもいいので、かえって事故が多いぐらい。登山口までのアプローチは、もう少しハードルをあげたほうがいいのではないのかなぁ?って思うほどです。
そして東北には、その劔岳に並ぶ難易度の山があるんです。それが今回の目標である飯豊連峰です。
飯豊連峰は、何といっても登山口から稜線までのアプローチの長さ、一気に1000メートル以上を登る体力的な難しさに加えて、いざ天候が急変した時など、全く逃げ場(エスケープルート)がない、ちょっと登山を始めたぐらいの人では、予備食や緊急避難やら、プランニングすりゃ難しい山塊なんです。
っで、なんでこんな小難しい話にトイレなの?って。このトイレ、凄いんです。
森の中を15分ほど歩いたところにあるんですけど、水洗。バイオ処理トイレなんです。
日本の山って、最近割と汚物処理がしっかりできるようになってきたんですけど、特に国立公園の整備度はハンパない。
太陽光発電のバイオ処理なんて当たり前。驚いたことに清掃まで行き届いていて、会社のトイレより綺麗な時がある。
もう。。。こんな手洗いまで。
なんて心の行き届いたサービスでしょう。
では、登山に戻りまして、飯豊連峰。
この飯豊連峰には、ダイグラ尾根という、山頂に行き着くだけで10時間もかかるとんでもない尾根がありまして、コースも途中に危険箇所をいくつも通過するので上級者向けと言われています。技術とパワーが要求されるんですね。
だけど例年にない昨冬の豪雪で、登山口にあったつり橋が崩壊してしまい、今季が絶望と言われていたんです。
これ、橋の板は冬用に取り外してあるのですが、なんと支持ワイヤーがボコボコ。
そして聞いた情報だと、岩盤に固定しているアンカーもヤバいのだとか。こりゃ~ダメだ。
ところがところが!
捨てる神あれば拾う神あり。今年の東北は例年にない小雨で、つり橋の下の梶川が異常渇水をしていて徒渉(歩いて川を渡る)ことができるという情報を掴みました。
さっそく偵察に出てみると、確かに水が少なく、例年は腰上まで来る水流が、膝下までしかない!これは行けるってんで、僕らは問題の川を渡ることができました。
(徒渉が成功しても、ダイグラ尾根は多くの部分が今期は未整備のままです。アタックは個人の責任で。特に今期は尾根上に水がありません。)
写真は、僕らが川を渡ってしまったんで“ちぇっ。もうここは釣れねぇや!”ってんで、下流まで歩くことにした釣り師です。
さぁ東北一難易度の高いダイグラ尾根に取り付きました。何?この急角度。
登り始めから急登が続くと聞いてたけど。
飯豊連峰は、日本海から直接吹き付ける、強烈な湿雪が生み出す豪雪が、極端な地形を生み出したと推測されています。
冬の雪と春先の水量が大変多いので、風が吹き付ける日本海側は割と雪の量が少ないのでなだらか。
そして尾根を越えた太平洋側は、とんでもない積雪で削られて、抉られ、岩峰もシャープです
この時点で急登3時間。あ~あ。登山屋さんの悪夢のような光景。
なんだい。この先は峰々が延々続いて、その先に見える尖峯(宝珠山)は、途中の山だよ。
とにかく峰のてっぺんに岩峰が並んでいるから、端から順番に避けるか越えるかして歩くことになる。
なんでも、このダイグラ尾根は昔は小国町の青年が成人として認められるために、一人で登った峰だそうで。
飯豊山そのものが、山形、福島、新潟の三県に渡って跨がる霊験あらかたな信仰の山で、このダイグラ尾根は修験者も歩いた修行の道だそうです。
だからこんなに逃げ場のないところに、真っすぐの道があるのか。。。
強烈なズリ場(スリップしやすい礫斜面)が次々と現れます。
下は300メートルはある急斜面。トラバースにも大変に神経を使います。
ってことは、小国町の根性なしは、ここから落っこちて行ったわけか。。。。クワバラクワバラ。
日中の強烈な日射しも、高層の大気の影響もあり、南の峰から大量の雲が沸き出して。。。僕らのいる峰ではなく、向かいの縦走路に強烈な雷雨が落ちています。
あとで、すれ違った人に聞いたら、石転び沢はとんでもない雨風だったそうで、つくづく運が良かった。
今日はまず、登頂開始前から徒渉など余計に時間を使ってました。しかもルートは通行止めだったから未整備なまま。
天候の悪化。チーム全体の疲労。この先のルートの難易度を考えると、今日はビバークも覚悟しなきゃいけない時間となってきました。
渇水の影響で、この先の山小屋には水がある確証がありません。不確定要素を伴ったまま無理に進行すると、滑落や熱射病。道迷い。本当に遭難の危険が出てきます。
この時点なら、一泊留まって、明日同じ道を戻れば6時間で下山が可能。どうする???隊長??
最近の遭難事故の記事を読むと、登山隊が平気で隊を分裂させるんですよね。
僕が大学で山をやっていた時は、疲れた人間の荷物は全員が分担して、とにかく一塊で行動が基本だったんだけど。最近の初秋によく起きる疲労凍死事故のほとんどは、メンバーが登山道上に“てんで”に倒れている。僕みたいに古い教育を受けたものには、考えられない終わり方なんだけどな。。。
って、判断の時間が残り少なくなった頃、奇跡が起きました。
雷雨が周辺の地表を濡らしたので上昇気流も一息つき、みるみる天候が回復したのです。
視界が良好に戻り、雨の不安もなくなった。これなら少々暗くなっても前進できます。
珍しく、メンバーに撮ってもらった僕の後ろ姿。
周囲の草原が黄金に輝いて、綺麗ですね。結局、日暮れ過ぎまで歩いて、真っ暗になってからキャンプ予定地の御西小屋に着きました。
まぁ~小屋番には、もっと早く着くようにと、さんざん言われました。でもね~、無理なもんは、無理だ。
ダイグラ尾根を登ってきたってことが解ると“スゲー!”と絶賛の嵐でした。
僕らGPSを持っていたんで、真っ暗でも充分に歩くことできるし、7月に一回偵察しているから道知ってるし、しかもビバーグできるぐらいのフル装備持って歩いているから無理出来るんですよ。マネしないでくださいね。
ま。ここからは普通の山行なので。
遠くに昨晩泊まった御西小屋が見えますね。そしてなんという美しい草原なのでしょう!
東北の山々は、入域する人数が違うせいか、関東の山に比べると、全くと言っていいほどに荒れていません。この美しさはなににも代えられない、東北の先人たちからの遺産だなぁと、しみじみ思うのです。
大日岳の裏側です。
この谷間は1000メートル近い標高差があります。こんな美しい景色を観ちゃうから、また山に来てしまうんですよね。
僕らが、真夏のダイグラ尾根を越えてきたことが、道々人に伝わっていたらしく、通りがかりに声をかけてもらった。
特に嬉しかったのはここ。ここの写真に写っているのは梅花皮小屋。その右手に、奈落まで落ちているのは東北で最も事故の多い、そのぶん魅力も多い石転び沢。
その梅花皮小屋の小屋番と、どうやって登ったか?途中どんなだったかなんて話の最後に、来年は石転び沢を登りにきたいんだよね。って話したら、是非とも来てください!って言われちゃった。最も危険な沢に招待されたんですよ。嬉しいなぁ。
こちら。下山前にもう一泊した門内小屋にて、明け方からの風速20メートルを越す強烈な突風に翻弄される僕たちのテント。(見た目と違って、中は快適なんですよ)
古式豊かな三角テントに見えるけど、これが今回の秘密兵器の、インナーを使わずテントのポールは登山ステッキを流用するという、最新鋭のシングルウォールテント、Nemo Meta2です。
充分に居住性が良くて、暖かくて、総重量がたったの1.3キロ。三角テントは風に強いとは聞いていたけど、初使用のいきなりテストで合格でした。
飯豊の山を含む、世界遺産にもなっている白神山地から続く東北の山々は、古くから信仰の山として大切のされ、地元の有志の手によって整備されているって知ってました?
前回の山行で草刈りをしていた青年に、また道すがら出会いました。
今回は、何で登っているんだい?って聞いたら、どうやら環境省の視察と、地域の山岳ボランティアと、その他大勢が梅花皮小屋に集まって宴会を開くそうで、山で働いている彼は、途中小屋に立ち寄るたびに飲みのみ歩いてきたそうです。どうせ呑むなら、山の方が楽しいでしょ!って、ここまで来るか!
いつもの100リットルのザックには、今日はビールにモモにナシと肴を山ほど背負ってきたそうです。
なんだか、飯豊連峰には遊びにくるたびに、人に話したくなる物語が生まれてきます。
初冬の時期にも、もう一回登りにこようかな?
山も環境も人も、魅力あふれる山行でした。
そしてまた便所かよ!
門内小屋にあった、人力培養槽撹拌式トイレでした。
前に20回。後ろに10回回転させて、微生物に空気を送ってあげます。
どうせ自転車なら、ドロップハンドルのほうがいいな。。。。自分で上げろってか。
ハイブリット車 それなりに乗ってますよ。続報。
もうすっかり僕の暮らしに馴染んでしまった感のあるインサイトです。
このブログを書き始めてからコンポストを作ったりハイブリット車に乗り換えたりと、どんどんエコに舵を切ってきていますが、ほんとうはハイブリット車のことが、ず〜っと気になっていたんですよね。
ちょっと話は過去に戻って〜
僕は日常的に自動車を使う暮らしをしていないので、ほとんど影響はなかったんですが、数年前にあった原油価格高騰によるガソリンのリッター200円越えの頃を憶えていますか?
切っ掛けは石油産出量の制限と国際的な投機マネーの流入とが重なったための供給危機だったんですが、中東依存の危険性を察知した北米は、原油の輸入から舵を切りまして、メキシコ湾での深海石油の掘削の失敗を経て、シェールガスの利用へと進みました。(これはこれで環境への汚染など問題山積みですが)
そして震災では東日本中で燃料が無くなりました。
だけど、のど元過ぎると。。。。でして、少なくとも仙台では車依存の暮らしがまた、始まっているように感じられます。僕にはいつも「車が無くては!」っていう暮らしに違和感があったんですよね。
そしてここからが本題に入って行くんですけど、僕にとってハイブリット車へと舵を切った一番の理由は他にあるんです。
アウトドアアパレルメーカーで環境にも意識の高いPatagoniaの創業者、イヴォンシュイナード著の「社員をサーフィンに行かせよう」に、こんな一節があります。
“人々に行動を促す難しさは、パタゴニアの駐車場を少し歩いただけでも良くわかる。駐車場のあちこちにSUVが駐車され、〜 中略 〜こうした製品がいかによくないかを承知しているこの会社ですら、環境的価値観を植え付けるのは難しい。”(日本語版/P287)
少し便利だと、車ってどんどん機能を拡大して大きくなるんです。
僕の周囲でも、子供が生まれると、増えた子供の分以上に大きな車を選ぶ。
どこかに出かける時を意識して、普段から最大のラゲッジルームを持つ車を選ぶ。
車に何もかも要素を詰め込んでいるせいか?僕の知り合いはミニバンにばかり乗っています。ただ、ほとんど一人で。
そう。車に必要な性能ってなんなんだろう?って、ここ最近の僕は考えていたのです。
例えば4輪駆動。
泥ねい地のように車がタイヤをとられる場所においては、4輪駆動はとても有効です。東北では雪にも強い。
だけど、一般の人ってそんなに頻繁にタイヤがスタックするような場所に出かけるのか?僕のヒーローである海洋ジャーナリストの内田正洋さんなんかは、2輪駆動車でサハラ砂漠を越えていたし、そもそも車重が軽ければ、タイヤが滑って登れないなんて事態は起きにくいはず。F1で解るとおり、車重の軽い車は、それだけで効率がいいんです。
そして車体のおなかを擦らない、悪路に強い高い最低地上高は?これはさらにいらない問題だ。
現に僕は今までホイールベースがやたらと長くて、車格も大きなアコードワゴンで泉ケ岳の林道の奥の奥の、桑沼のそばまで轍をうまく避けて入っていた。
運転のスキルがあれば、今の日本に普通乗用車で入れない道なんか、そうそうに無いのだ。そして車体が小さければ、さらに轍に強くなる。しかも車体の前面面積が小さくなるんで、空力的にも優れたものになる。
さらに大きなカーゴスペースは?
多くの荷物を詰める“可能性”のためだけに、普段から大きな車に乗って環境に悪い行動をとるのは今の僕には大きな違和感を感じる。確かに〜アコードワゴンは大きな荷台が確かに便利だったけど、普段はほとんど何も積んでいなかった。
そんなこんなを意識し始めた頃から、アウトドア然とした車を運転している自分に違和感を感じてきたのでした。だけどそのために車を買い換えるのも環境に悪いと思っていたら。。。ぶつけられてしまったんですね。これはこれで残念でしたけど。
っということで、必要人数に必要なだけのトランクスペースのインサイトがやってきて、そろそろ1ヶ月。。。。
先ほどの話を引き継ぐと、自動車はアクセルオンして、定速に達するまでが、一番効率が悪いんですよね。
オートバイのスロットルワークで言うところのパーシャル(ハーフスロットル)から、吹け上がりまでのあいだ。燃焼室に対しては、加速のために余計に送られた燃料が不完全燃焼を起こし、排ガス処理装置で再燃焼されているあたりです。ここの領域で、余計にアクセルを踏み込むことで燃費が悪化しないように、最近のエコドライブの指南書では「スルスルスロットル」を使いましょう!っと呼びかけられているのです。
さて、このパーシャル領域は、ハイブリット車ではどうしているかというと、プリウスでは完全に電気で動かしています。
電気モーターは高負荷時のエネルギー効率がとても高いので、動き出しの段階は完全にモーターだけで動いているから無音なんですね。
では、我がたまきさん号はどうしているかというと、パラレル方式のハイブリットなので、エンジンの力を常にモーターで補助して加速しています。このスロットルの感触がダイレクトでないので、最初は「???」っと思うのですが、慣れてくると自動でスルスルって走り出す感触がいいんですよね。
この初期のスルスルを、一般の車のようにのんびりと踏んだほうが良いのか?それともある程度短時間でパッと加速したほうが良いのかが、ここしばらくの悩みのタネでしたが、そこは燃料系統のガソリン流量が把握できるようになっているハイブリット車の強み。条件を変え、山に行ったり市街地を走った時に数値をチェックした結果、ほとんど変わらないという結果が出ました。(あんまりガツンとした加速は論外ですが。。。)
どちらかというとその後の定速走行を丁寧に行えるかが、今のところ燃費にとって一番の重要ポイントのようです。
一番最初の写真を見るとわかるのですが、走行速度が57キロで、エンジンの回転が1300回転少々(低い!)そして定速走行だったので、スロットルの微調整をモーターがアシストしてくれていたのです。
そして肝心な燃費の話。
インサイトだと、燃料タンクにはレギュラーガソリンが40リットル入ります。そして燃費は走る環境によって若干変わるのだけれど、1リットルあたり20から24キロぐらいの間は維持できるようです。そうすると、この車は、燃料を一回満タンにすると800キロ近く走っちゃうので、そんなに普段から燃料を入れておく必要が無いんです。入れっぱなしの燃料は余計な重量になるし、ガソリンタンクからも少しずつ揮発しているでしょうし、時間の経った燃料は、燃焼効率も落ちますしね。
なのでインサイトは、燃料が減ってくるとガソリンスタンドに行き。。。。15リットルぐらい入れれば、当分の間走っている。
これは今までのアコードの燃費(リッター10~12キロ/ハイオク仕様)なんかに比べると、笑ってしまうような燃費でして、なんだか一旦ハイブリット車に乗ってしまうと、もう元には戻れないですね。
そして僕らはどこに行っていたかと言うと。。我が家のチビと、親戚のチビを一同連れて山形県にキャンプに出かけていました。
まぁ〜大変な日々でしたよ。子供のお世話を、僕一人でやってました。なんとまぁ。。。
続いてハイブリット車の実験です。
久々の乗り換えだったので、エンジン内のフリクションロスを抑える添加剤を追加しました。
もともとハイブリット車は、同じ車殻の車に比べると小排気量のエンジンを積んでます。また、エンジン回転は細かく制御されていて、交差点などでは頻繁にエンジンが自動停止します。
ということは、再始動や加速時には、エンジンのシリンダーやクランクなど、爆発力を回転運動に変える部分には通常の車より負荷がかかります。
それを添加剤を使うとどう変わるか?僕がオートバイに乗っていた頃から有名な、テフロン系オイル添加剤を使ってみましたので、こちらも結論が出るまで少々お待ちを。
久しぶりの雨ですね。野草園にお邪魔しました。
もう9月も後半になったというのに、今年は残暑が厳しいですね。
東北電力も昨日、とうとう八戸の火力発電所が故障してしまい、予備率が最低の4%台にのってしまったそうです。まだまだ電力供給は綱渡りが続いていますので、僕たちは節電・省エネに努めなければいけないです。。。っというより、賢い暮らしを意識すれば、それも当然なのでしょうね。
今日はほんとうに久しぶりの雨模様です。本格的な雨ではありませんが、それでも湿り気が嬉しいですね。雨で静かな一日。今日は八木山の野草園を訪れてみました。
こちら野草園では、ただいま萩の花の咲く時期に合わせ『第54回萩まつり』が開催されています。
できればイベントの当日に訪れることができれば良かったのですが、今月は週末になると用事が入ってしまうので、お祭り自体はスケジュールの紹介だけにしておきますね。
平日の午前中に、僕のような40代の男性が一人で訪れるのも珍しいのか、植栽の整備をされていた職員さんに、すぐに話しかけられました。
今日は取材と違ってブログ用に訪問したので、『たまきさん』がやってきましたと自己紹介はしませんでしたが、それでもずいぶん植物にまつわるお話をしてもらえました。これも平日のメリットかな?
実際のところ、今年は野草園の植物も、暑さで大変に厳しい状況だったそうです。
なるほど、萩の花も時期的にはちょうど良いはずなのに、少しばかり元気がないですね。
僕はこのあいだの3連休に飯豊連峰に登っていましたが、稜線上に水が無くて大変な思いをしました。(この話は後日に)そんな山の話をしたら、自然の話で盛り上がってしまい、特別に育成中の草花を見せていただけることになりました。
一般向け通路から一歩奥に入った、柴垣で囲われた空間に、苗木の育成場所はありました。
各棚には、小さな草花が育てられています。この棚で一定以上大きく育ててから、園内に移植されるのですね。
これから桔梗を植えに行くそうです。僕は全然知らなかったんですが、野生の桔梗って、絶滅危惧種だそうで、ここでは種から2年かけて育てたそうです。僕はオマケでチョコチョコついて行きます。
植えたのはこちら、萩の道。
通路の両側に萩が植えられています。宮城県の花は「ミヤギノハギ」、そして仙台市の花は「ハギ」
この仙台は萩とはとても縁のある街なのですね。そして萩には葉の丸いもの。花の白いもの。葉っぱの厚みから、葉の表面の細毛の違いまで様々な種類に分かれていますが、この通路には、マルバハギのようでそうでない、専門家でも良くわからない萩まであるそうです。
何かの亜種なのでしょうか?植物って面白いですね。
野草園は時々思い出しては訪れます。そして一番のお気に入りの場所は、ここ芝生広場です。
この芝生広場のまん中に立っている樹は、定禅寺通りの街路樹にもなっている欅なんです。だけど、ここの欅は地面から幾本にも別れてノビノビしていますよね。本当の欅の姿はこちらだとか。街路樹にするのにあまり大きく枝分かれしていると広がりすぎて大変なので、人間の手でコントロールをしているそうです。
そうやって聞くと、ますますここのノビノビした樹木が気持良さげに見えます。
詩を彫ってある石づくりのテーブルとイスがあります。
スズキヘキさんの、ドングリヤマという詩だそうです。残念ながら僕はここの土地出身ではないので、スズキヘキさんのことはあまり良くはわかりません。ただ、カタカナで書かれた詩をゆっくり読むと、文章がいつまでも残る詩作という仕事は素晴らしいものだなぁと思うのでした。
芝生広場から電波塔が見えます。
僕はここの広場にお弁当を持って、ノンビリ本を読みにきていたこともあったなぁと、しみじみ思い出しました。
最近は忙しすぎ???
ここ野草園には、多くの小道があります。
園内を巡回するだけでも、植物のプレートを読み読み歩けば半日ぐらいすぐに過ぎてしまいます。
ただ。。。今日はダメでした。準備が足りてなかったのです。
ここは水琴窟があるそうで、光がきれいですね。
石の下を流れる水が綺麗な音をたてているはずなのですが、カメラを構えるにも必死です。蚊の大集団に襲われて、ギャ〜。
そうなんです。雨の日の薮を散策したので、集まるは集まるは、ヤブ蚊が僕のまわりを5匹や10匹どころでは無い、常に10匹単位でまとわりついてきました。なので。。。。今日はさすがに森のほうには行けませんでした。
こちらは。。。雨宿りに立ち寄ったテントです。
だけど本当は、この場所のすぐ横にトチノキがありまして、風が吹くたび音をたててトチの実が降ってきます。それはそれで、静かなこの場所に、とても似合いますね。
建替えしてずいぶん綺麗になりましたね。建物の2階には食事もとれる軽食コーナーがあるので、家族連れにはとても便利です。
僕はここ野草園のバス停前にあった小さなお店でアイスクリームを食べるのが大好きでしたが、まだあるのかな?
建物を入ると書籍コーナーがありました。
野草に関する様々な本が揃っていて自由に閲覧できるようになっていますが、そのなかでも多くのスペースを割いて展示されていたのが植物の分類で大きな功績を残した牧野富太郎博士の本でした。
僕の生家から歩いて行けるところに牧野先生自宅跡を整備した記念庭園がありまして、僕は幼い頃よく遊んでいた一帯なので名前だけは知ってました。が、功績などは全く知りませんでした。子供なんてそんなものですね。
ただ、実家周辺には先生にまつわる様々な話が残っていまして、人が住んだ場所に残すものって不思議ですね。
植物園は様々な場所にありますが、野草園って珍しいですね。
野草園は仙台市と山形にあるそうですが、都市からこんなに近いのは、とても珍しいとか。
だけど自転車で訪れるには覚悟がいりますよ。蔵王にもない13%近い急坂を、300メートルほど登ります。ヒルクライム中に心が折れるかと思った。
っというわけで、萩まつりを期待していたわりには、萩まつりより野草園に関わることの多い訪問でした。
そしてブログを見て「行ってみよう!」って思われた方へ、くれぐれも虫除けは忘れないようにしてください。ほんとうにヤブ蚊はしつこくて大変ですよ。
晩夏。だけど熱さは厳しい。。。。
毎日毎日。暑さが厳しいですね。
今日のでんき予報をご覧になりましたか?電気の予備率が6%です。
これは、暑さもだいぶ落ち着いてきたのか、今は東北管内は火力発電で電気の大半を賄っているので、ギリギリの綱渡りもようやく出力を抑え気味にしても大丈夫になったのかな?一度聞いてみないといけないですね。
相変わらず省エネ・節電暮しなので、涼しくなった夕方には仕事にも力が入ります。
今週は内勤がほとんどで、あの厳しい登山レースもはるか彼方〜〜に消えてしまったよう。。。。
ってことで、写真はすっかり夏の終りのヒマワリです。
根元では来年用の種が着々と太ってきていますよ。
日々、朝夕の水やりが楽しみです。
ちゃんと可能な限り残り湯のリサイクルしてますよ。
そして、こちらはオクラなんです。
こんな実の付き方をするなんて思ってもみませんでした。
てっきりこんな付き方かと。。。これはすっかり赤くなってしまった獅子唐ですね。
本当は緑のうちに収穫しなければいけないんですが。
今年は何だか日中が忙しすぎて。余裕がない年ですね〜。良くない。
こちらは、やっと実がついてきたエダマメ。
20株ぐらい入って200円で買ってきたんだけど、僕が山に登っているうちに半数が枯れてしまった。
残りは。。。着々と大きくなってきている。
今週末も山だ!水を忘れないで欲しいなぁ。
今年は暑すぎるのか、ミニトマトもなりが悪いんですよね。
いつもは鈴なりになるのだけれど。ポツリポツリと実が付きます。
いちおう赤い実も。
でも熟し切らないんですよね。
何だか今年の暑さは強い。会う人会う人が夏バテになったと言っている。
植物も夏バテなんですね。
そして、我が家の夏を乗り切った段ボールコンポスト。
もうすっかり色が抜け切ってしまったけど、まだまだ使えそうです。
後ろのほうに見えるのは、我が家のエコカー。
でも出番がないんです。
うちの家族は、どこにでも自転車で出かけて行く。
今日も北山に打ち合わせに行くのに、『車があると置き場所考えなきゃいけないからいいや』って、自転車でまわってきました。
長期レポートは、ほんとうに長い目で見ることになりそう。。。
コンポストの中味。
こんなに長持ちするとは思わなかった。今日も堆肥に手を入れてみたら、ホカホカ暖かかったですね。
最初のうちは小さく刻んでいれていたけど、最近は大きいまま入れても、繁殖している菌が脱水したあと、袋の上から棒でペタペタ叩くと千切れていくのがわかったんで、ほとんどそのまま入れてます。
微生物は偉大だ!
そして久々の登場。カナヘビのニョロ松です。他にもう一匹チョロ松もいます。
たまきさんのコンセプトを見たら、亀のカメ吉を飼っているなんて企画であがっていたけど、実体はカナヘビでした。
なかなかエサ探しも大変なんですよ。
ということで、ちょっと今日は夕方の僕の好きな庭の水やりに、カメラを持って行ってみました。
今週末は3連休ですね。たまきさんはまたもや遠征です。
今週は、冬の間のレースが決まったり、いろいろ仕事のほかにも激変の週でした。
鳥海山 ヒーローに会いに行く。
『鳥海山のレースで自転車に乗れる人がいないから、出てくれる〜?』
カヤックをやってる友人から突然にかかってきた電話で、とりあえず今年一番最後になるであろうレースが決まった。
鳥海山のお膝元の酒田市の港で4キロカヤックを漕ぎ、水からあがったら自転車で距離21キロ/標高1100メートルまで登り、最後は足で山頂の2236メートルを目指すという、まぁ〜とんでもないレースがあることはウワサでは聞いていた。
でもそれが、身近な友人から誘いの電話となると一気に現実のものとして浮かび上がってくるのだ。
すみません。時々たまきさんブログは、アウトドアに走ります。それも今日のは超過酷なアウトドア編です。
高速道路から見上げる鳥海山。
ふもとにどんどん近づいているから、高さがハンパでないのが良くわかる。
富士山は確かに高い山だ。でもあれは、途中までは車で登っている。
だいたい日本の高山は、そのほとんどが内陸部にあるから登山口もとても高所にある。
日本で最も難しい山として知られている劔岳だって、室堂から登れば標高差は500メートル。
『あのてっぺんまで登るのか〜。』
さらに山頂部には岩で出来た壁のような傾斜がついている。
『誰だよ。あんなのに出ようって言い出したのは。』
言い出しっぺは、宮城では有名なカヤックツアー&関連ビジネスをしているマリンプランニング宮城の東さん。みんなに大将と呼ばれている人物だけど、なぜか当日は所用で休み。モチベーションは下がりっぱなし。
なので、東大将の家来のようなチーム員一同でレース会場へ移動です。
もともとの企画では『カヤック/自転車/登山』の各パートを一人づつ継ぐはずだったのに、わざわざクラス変更をして、全員で海から山頂を目指すことに。。。。機材車には、登山道具に自転車と装備一式。そしてルーフにはカヤックが人数分積まれている。
普段はこれらのカテゴリーはひとつでも充分に競技になる。だのに一日に3種類もやるのか!
しかもウワサでは、北は北海道の大雪、南は山陰の大山。国内五カ所で開催されるこのレース。鳥海山が一番きついらしい。
このレース。仙台にも直営店があるアウトドア用品のモンベルがお抱えでサポートしてまして、珍しいのは出場者全員が、ブリーフィングの前に環境セミナーに出席する義務があること。そして今日の講師は!
なんと、僕がアウトドアへと舵を切る切っ掛けを作った、海洋ジャーナリストで東京海洋大学講師、パリダカールラリー8回出場の内田正洋さんじゃないですか!
モータースポーツ時代から、この人の活躍には興味があって、ず〜っと著作は読まさせていただいてます。
この内田さん。海洋緑化協会という団体を主催していまして、日本の海洋環境を海側の視点から大変に危惧され、海洋の浄化への取り組みや、シーカヤックを使った学生への海洋教育など、ほんとうに様々な活動をしています。
僕らは海のことを知っているようで実は全くわかっていません。宇宙開発は探査機もずいぶん飛んで、地球周辺のことは少しづつ解ってきましたが、この地球上にある広大な海洋のことって、本当はさっぱり解っていないんですよね。
内田さん。まず第一に『環境とは何か?わかりますか?』と、講座の第一声を切り出してきました。たまきさんサイトにも大きく関係しますね。
環境を人それぞれ、いろいろ定義していますが、辞書で調べるとすぐ解ります。
環境とは『四囲の外界。周囲の事物。人間 または生物をとりまき、それと相互作用を及ぼし合うものとして見た外界。』と引くことができます。
つまり人間の活動圏のさらに外界をさす。環境教育もwilderness learningとして、荒野を生き抜く術とすれば、簡単に理解できるのですよ。
なるほど。人間の生活圏の外側を理解すれば、僕らが暮らしている地域が人間によってどの程度影響を受けているか?わかるというものです。
僕たちは自分で思っている以上に、人間の活動する世界に引きこもって、自分達専用の基準(グローバルでない視点)を作っているのかもしれませんね。さすがは様々な世界各地を見てきた人です。
今は日本の海辺の『磯焼け』現象に取り組んでいらっしゃるそうで、講義の内容も海洋への、ごくごく微量の鉄分の供給が海のバクテリアや微生物を増やすことになり、最終的に磯が沢山の生物のすむ健康な環境に変わるお話しをされていました。(この環境も、人間の活動圏の外ですね。そういえば。)
なんでも三浦半島の、ご自宅の前の砂浜がほんの一年でまったく無くなってしまったとか。日本の磯は、今、大変な危機的状況にあるそうです。
そしてこの鉄分の仮説は検証の途中なので、まだ確定したとは言えないそうです。
ただ、漁師さんなど海に関わる方々が経験的に知っていたことを、大学などで改めて確認している最中だそうです。
例として出てきた話では、大戦中に沈んだ戦艦の周辺は、後々素晴らしい漁場になったとか。。。これ、飛行機じゃダメだったそうです。飛行機はジュラルミンですから。そして鉄橋の下なども良い魚場になっているそうです。漁師さんは経験で知っているのです。
そして他にも色々と興味深いお話しはあったのですが、さすがに聞きかじったことをそのまま掲載するわけにはいかないので。。。是非とも海洋緑化協会と内田さんの名前は憶えておいたほうがいいですよ。
ということで、本当に20年ぶりに内田さんにお会いできて、僕も感激でした。
相変わらずパワフルな人だったなぁ〜。これだけで鳥海にやってきた意味がある。
そして忘れてはいけない。こちらが本題の鳥海レースは、翌朝5時に港に集合でした。
耐久系レースはスタート前に大量の炭水化物を摂取する必要があるのですが、なんとスタート準備の忙しい午前4時に、前を向いていられないほどの土砂降りの雨が降り注ぎまして、『ほんとうに今日、こんな天気で山に向かうのか??』って、心が折れそうになりました。
それでも主催者の顧問の山岳連盟はOKサインを出したそうで、スタートの5時半の10分前にようやく開催宣言が出ました。
さぁ、我らがマリンプランニング宮城チーム。名前のとおりシーカヤックを中心としたメンバーの集まりなんで、海抜0メートル以上は活動の場ではない。大丈夫なのか???
ここからは競技中なので、写真はぶれぶれ、構図もいい加減ですけど、ご容赦ください。
そして我がチームは、さすがFRP艇のシーカヤック軍団。あっという間に集団から抜け出し、トップを快走中です。
僕ら4艇はトップ集団の、さらに先頭を切ってカヤックステージ4キロを終えました。
でも、第一ステージが終わって標高はまだ0メートルのまま。。。トホホ。
そして哀しいかな我がチームは、自転車に乗るのは僕ともう一人だけ。。。
颯爽とトップで抜け出してったチームメイトは5分後に足の止まったヨレヨレ状態を僕に抜き返されました。
この時点で僕はどうやら4位ぐらいを疾走中。
メーターの数字もいいですよ〜。登り坂なのに時速29キロ。本当は写真を撮る直前までは36キロで漕いでましたよ。
これ、つづら折れの登り坂でのヒトコマ。
耐久系だとこれだけの計器をたよりに走ります。
スピードメーターに距離計。心臓の拍動を測る計器に自転車のペダルの回転計。さらに時計と高度計に、GPSナビです。
特にGPSナビは、初見の道を走る時に、今後200メートルのペダルの加減を決める時、大変に役立つ道具です。
バイクステージは、どうやら先頭から4〜5台目で終了した模様。
あわててシューズを履き替え、ストックを持って山ステージに移動です。
ここからは。。。登り1100メートル。
ってことで、登り坂の途中から見た下界の景色。あの彼方の港から走ってきた訳ですね。
天気は、急速に様相を変えているようです。
強い風が吹き付けていて、雲もこの高度では流れの速い霧となって尾根を越えて行きます。
だけどその風が生暖かい。何だか変だぞ?
ほんとうに登りの写真が少なくてゴメンなさい。
なんと僕と中盤から競っていた選手は。。。ソロ出場2位に入賞ということがあとでわかった。
後ろから追いついてきた時にヤバいと思いまして、必死に逃げていたんですよね。
そしたら少し傾いた平らな石で足を滑らし、不意に足から力が抜けた瞬間に右ふくらはぎが痙攣を起こしまして。
っで、そのまま延々と逃げ続けたのですが、途中で競うカテゴリーが違うんじゃんって気がついて、先行してもらったんだけど。
僕ってチームで出ていても全種目走っているんだから、ソロで出てたらあわや2位だったってこと???
ということで、こちらがゴール地点の鳥海山山頂2236メートルでござざいます。
総合9位でした。
ゴール後に写真を撮ってもらいました。
でも。。。僕らがゴール後もぜんぜん人が登ってきませんでして。。。それほど一般の人には厳しいレースだったんですね。
でも僕のタイムが4時間27分で、トップは3時間48分。もはや人間ではないな。
さぁ下山。
もう、全体力を使い果たしてまして、ゆっくりと歩きました。全く足に力が入りません。なので登り2時間下り3時間半と言うていたらく。。。
下りの途中でゼッケン番号101番。モンベル社長と内田さんのご一行とすれ違いました。
あのヘビースモーカーで大酒飲みだった内田さんが山に登ってるなんて!時代も変わったもんだ。
まだまだ延々と参加者は頂上を目指します。
そうなんですよ。自分の限界に挑むことこそが冒険なんですよ。
この時間になると若い人、年とった人、男性女性。太った人、足をひきづっている人、無駄に荷物をいっぱい背負った人、めんどくさいことは人任せにしてのんびり歩いてる人。
とにかく様々な人が山頂を目指しているんです。
きっとこの先には、今までになかった自分があるのだろう。未知の領域に一歩足を踏み出すというのは、他の人にとってはどうでもいい価値で、自分だけが満足できれば、それでいいんです。
さすが高緯度の鳥海山。
下界が35度越えの日々が続いたというのに、雪渓がまだ残っています。
参加者も、このあたりになると完走が目的だからノンビリ記念写真撮って雪遊びです。
登りのとき、『そこの雪渓、滑りますよ!』
って教わった場所に石が置いてあったので、足をかけたら下が凍っていた。
凍った場所の目印なんか置くから、かえって勘違いする。って思ったら、やっぱり僕の前にも一人転んでいて犠牲者二名。
帰りに見たら、バッテンがされていました。
帰りがけに振り返った鳥海山の吹浦口の絶壁。
なんて緑が濃くて、急峻なのでしょう!
地中の岩盤の層にあわせて、段々の滝が自然に出来上がっています。
僕もいろいろ景色を観てきましたが、こんなに小さな滝壺が段々になって斜面に貼り付いた山肌は見たことが無いです。見事な景色ですね。
この大きな谷間には、ダムどころか整備された道も、人工物は全く見当たりません。
素晴らしい景観が残っているのですね。
鳥海山、恐るべしです。こんどはレースではなく、じっくり時間をかけて登りにきたいですね。
そして、レースが終わって表彰式です。
主催団体NPO法人元気王国の佐藤さんから挨拶です。
今回は2チームを除いて、全員完走したとか。素晴らしいですね。
そして。。。ソロ3位入賞だと地元特産の高級ハム詰め合せセットがもらえたと知ってガッカリしてた僕には、抽選会で焼酎が当たりました。
耕作放棄地で作った芋で作った芋焼酎だそうです。嬉しいな〜。
そしてそして、またまた当選。
本日の目玉商品のゴアテックスジャケットは!僕らのチームに当たった!!!
チームリーダーが着ているジャケット、ウン万円もするそうです。日本ゴアテックス様、ありがとうございます。
このジャケットは、今日のレースで僕に次いで2番目に頑張った人がもらってきました。
一番頑張った、ぼくは?
い〜んです。僕は自分用に超軽量ジャケットを既に持ってますから。
譲り合いの心が、チームを和やかにするんですよ。大切ですね。
そして本日の、本当の目玉賞品は、シーカヤックでした。
内田さんがプレゼンターとなり、酒田市役所チームがもらっていきました。
当選した皆さんは、会場内ではず〜っと舐めるようにして、カヤックを見続けていたそうです。
ステージ上では大喜びで!これを励みにシーカヤックを始めるそうです。
東北の日本海側はシーカヤックがあまり盛んでないと、セミナーの最中にも話題にあがっていたんですよね。なんだか全てが素晴らしい展開となったレースでした。
来年はソロで出よう!って決めましたけど、世の中そんなに甘くない。
来年3年目のこのレースには、日本中からもっと強豪が集まってくるだろう。いい目標が出来たので、また一年、トレーニングに励めます。
今日、延々続く登り坂で、苦しいなぁ〜って思った人には、自分の一歩前を行く理想の自分、ヒーローが見えているんですよ。
だから僕らは大会に集まってくるんでしょうね。
サーモグラフィーで、いろいろ測ってみた。
今週末はチョット予定が入っていまして、留守の時間を作るためにかなり忙しく働いていたんですよ。
もういい加減、事務所で缶詰仕事をしているのが嫌になってきたころ〜突然全話が鳴りまして、取材のお誘いがありました。
何でも、サーモグラフィーカメラを借りてきたので、ちょっと色々写真を撮ってみようと言うことです。
その、電話をかけてきたのは。。。もう度々このブログに登場いただいている、シンプル&スローライフの会の柳沼さんでした。
もう僕としても、本当に机にかじりついているのが嫌になっていたので、お誘いに二つ返事で乗ってしまいました。
というわけで、今日は、サーモグラフィーカメラで色々と測ってみよう!っという回です。
まず、仙台市立七郷小学校にやってきました。
ここを含めて、市内の方々の学校や市民センターの緑のカーテンの植栽に協力されているとか。さすがです。
でも、ここ七郷小学校は4階までありますよ!
なんと、今年は水不足で生育が悪いけど、例年は4階までツルが伸びるとか。
では、さっそくサーモグラフィーカメラを始動。
ここの植栽は『ヘチマ』です。色が白くなっている場所の温度は、36度を超えています。
放射温度計の差した数字では、37.5度近い。何という暑さなのだろう!
だけどヘチマの影のところは28度を下回っています。10度以上の差ですね。
こちらは同じアングルの可視光線の画像。
コンクリートで出来た梁など、学校本体が熱を帯びているのが良くわかります。
七郷小学校の校庭にあった、こちらはゴーヤの実です。
今年はほんとうに雨が少ないので植物もうまく育ちませんでしたね。
ゴーヤも葉っぱが少し黄色いです。この暑さは、あと2週間ばかり続くなんて、ラジオで言っていました。。。。
さてさて今日は短い時間で、多くの小学校をまわります。
続いてやってきたのは、蒲町小学校です。
ここは、震災の影響で学校が立て替えとなるため、子供達はプレハブの仮設校舎で学んでいます。
さて、温度を測ってみましょう!
こちらがサーモグラフィーの映像。
地面付近はさすがに涼しいです。ですが画面の右側に、何やら巨大な熱源がありますね。
こちらを可視光線で見てみると、なんとエアコンの室外機でした。
東京都内などは、各戸に置かれたエアコンの室外機で、地域全体の温度が上がってしまう『ヒートアイランド現象』なんてありますね。
人工的に作られた熱源でますます熱がこもってしまうとは。。。なんてエネルギーの無駄なのだろう。
そして、室外機の上の強烈な熱源は、プレハブ校舎の外壁に使われる、鉄板でした。
試しに放射温度計で測ってみますと。。。57度です。
コンクリートなんかよりも、ずっと熱いです。素手で触ってみると、そんなに長い時間は壁に手を当てていられないですね。
だけど、そのすぐ横。ここの植栽はひょうたんですが、その影は40度です。
ここでは17度の差がついている!
緑のカーテンの、熱の吸収力の大きさには、驚かされます。
こちらは、実際に生っていたひょうたんです。
しかし、ユニークな形ですね。この中味を穿り出して、水筒にしていたなんて。しかもまん中のえぐれた箇所に紐を通したなんて、賢い使い方をしたものです。
そして最後は鶴ヶ谷小学校へやってきました。
こちらは渡り廊下に緑のカーテンを植えていたのですね。
ここの緑のカーテンは、ヘチマでした。
このヘチマ。これぐらい小さいうちは、刻んで炒めてチャンプルーにすると大変美味しいとのこと。
僕、チャンプルーが今ではすっかり大好物なんですよ。食べてみたいですね。
では、こちらもサーモグラフィーで見てみると。
2箇所、温度の低い場所がありますね。
こちらはヘチマの葉っぱの本体でした。
植物は、強烈な直射日光を、葉っぱ全体で光を受けとめることで和らげてくれるのですね。
まぁ、わかり切ったことではあるのでしょうけど、改めて画像にして温度分布をチェックすると、緑のカーテンの素晴らしさが良くわかります。
でも、途中に書きましたが、今年は夏場の水不足のせいで、僕の家でも思ったほどゴーヤが育ちませんでした。
それほどまでに暑さの厳しい夏でしたが、ほとんど何とか乗り切った感じはします。夏場の電力需給も、ギリギリなことはありましたが、停電もなく過ごしましたしね。
緑のカーテンや、打ち水など。賢く省エネ節電をして、無理なく夏を過ごしましょう。
っと、いうことで取材は無事に終わりました。
鶴ヶ谷までやってきたついでに、笑むCocoに立ち寄って、川村さんのところへ遊びに行きました。
柳沼さんと川村さんは、お互いに存在は知っていたけど改めて話をするのは初めてだそうで、たまきさん繋がりで環境活動の輪が少し広がりました。
そして、なんの打ち合わせにきたかと言うと、10月にたまきさんサイト主催の川村さんの重曹の講座の開催が決定しました。
詳細&募集要項は、たまきさんサイト及びコミュニティサイトmachicoで近日中に発表しますので、お楽しみに!
で、僕は今週末になにに忙しいのかと言うと。。。鳥海山Sea to Summitというシーカヤック&自転車ヒルクライム&登山レースに出ます。こちらもレポートを書きますのでお楽しみに。
たまきさんハイブリット車に乗り換えてしまった。
遥か昔のことだけど、学生時代に手相見では日本の権威という先生に、ひょんなことから見てもらったことがある。
その時に言われたのが、『君はもの凄く強運な人だね〜』『必要な時に、必要な救いや出会いがあったでしょ』『いつもあんまり苦労しないで生きているね〜』
確かに。。。何も考えずに留学ビザを取りに行ったら、あと一時間で年齢制限に引っかかるとこだったり、砂漠でオートバイが壊れても、40キロ離れた道で、たまたま100キロ離れた反対側からクルマが来たり。人生そんなもんだろうって生きている節があるなぁ。
その代わり、人生得るものがあれば、失うものがある。
僕は代わりに過去をほとんど憶えていないらしい。先の先生、『小さい頃のこと、憶えてないでしょ。』はい。今でも人の顔を覚えるのが苦手です。
ま、人生色々です。
そして先月、(この前ちょっと書きましたが)僕んちの自動車が、渋滞に巻き込まれていたところを後ろから激しく追突されまして。。。長く大切に乗ってきたクルマでしたが、昇天してしまいました。あ〜もったいない。
そして、ながいなが〜い保険会社との交渉と、メンドクサイ事務手続きの果てに、代わりにようやく買えたのが、ハイブリットカーのインサイトです。
チョイ前に、家のエコ診断をしたところ、我が家の二酸化炭素排出量の40%を占めているのが自動車。そのクルマが図らずもハイブリットになってしまった。
うちエコ診断>>
うちエコ診断の時に、当分のあいだ乗り換えることは無いなぁと言っていたのに、まさかの乗り換えです。
つい2ヶ月前は100人中8番だった僕のエコ診断の成績は、どうなってしまうのやら?
ではでは。なぜにインサイトなのか?
前はもうチョイでかいアコードだったじゃん。っと指摘されますと。暮らしのスタイルが変わったとしか言えないんですよね。
自動車って耐久消費財なので、どうしても使用期間が決まっている。僕の家では子供達が大きくなってきて、3人の子供が3人とも、自分の好きなことを選んで暮らすようになってきた。その人数的なキャパシティをいっぱいいっぱいに選ぶと、ミニバンとか、どんどん大きな車になってしまう。
でも、そんなに全員で出かけることがあるか?って自分に問い直したんです。
すると、自動車利用のほぼ80%近くは2〜3人で乗車しているって気がついたんです。
そして一番利用率の多い人数帯に、必要な寸法を考えたら、5人乗りの小型車が一番適していると思い至りました。
こういうの、『ダウンサイジング』と呼んでるそうで、自動車屋さん業界でも、ひとつのキーワードになっているそうです。
必要な寸法で。
燃費よく。
賢い自動車選びをしましょう!
ということだそうです。
でも。。。。空力特性に優れたクルマは、なべてルーフが後ろに傾斜したカブトムシ型なので。。。。後ろが見えないなぁ〜。
で、我が家は某社の○リウスではなく、さらに小ちゃいインサイトを選びました。もちろん中古です。
車って製造時にも、かなりの二酸化炭素を排出するんですよね。
大切に乗れば、中古で充分ですよ。
てことで、本当〜に久しぶりの山登りに出かけました。
ハイブリットカーと言えど、登り坂は意外に燃費が悪い。
そりゃそうです。同じ排気量のフィットは車重が960キロなのに、インサイトはバッテリーやらモーターユニットやら色々積んで1190キロもある。大人がほぼ4人乗ってる訳です。
重ければ当然坂道登るのにも、もの凄〜く燃料を喰う訳で、それまで平地を平均20キロ/リットル以上で走っていたのに、どんどん見る々々燃料が減っていく!
インサイトって、ハイブリットカーの中でも軽い方なんですけどね。
っで、蔵王に着いてみたら、平地の晴天が信じられないほどの暴風。太平洋岸の高気圧から、湿気った空気が吹き付けていたんですね。こりゃダメだ!撤退撤退。
そして、蔵王にやってきたもうひとつの用事は、上山の自動車屋さんから、特売のスタッドレスタイヤを買っていたんですよ。
送料もケチって、ついでに引き取りにきました。
山を下ると。。。ここからが本当に驚き。
ハイブリットカーは下りでは空転する車軸から充電するから、ある意味エンジンブレーキがかかる訳です。(回生エネルギーですね)
すると、下り区間ではエンジンが必要でないから、自動的に燃料供給の一切が絶たれてしまうので、ガソリンをまったく使わないんです。
どこまで凄いって、燃料を切っている間は吸気系を全開に、空気がストレートにシリンダーに入るようにして、ピストンが動くロスを可能な限り切ってしまうほどでして。。。登りにブーブー言っていた燃費の悪さは、下りで完全に吸収してしまった。ハイブリット車恐るべしです。
っということで上山に下りてきたら、とんでもない青空。
太平洋側から湿気った空気が吹き付ける、いつもとは逆のフェーン現象ですね。
上山城趾のお店でアイスを買って食べてたら、なんともフウセンカズラの緑のカーテンがいい感じでした。
今日は山は無し。自動車の話も大概にして、ここからは単なる写真日記ですね。
上山って、駅名に“おんせん”がつくほどだから、温泉多いんだろうな〜って思っていたら、なんと城址公園の中に足湯があった。
お城なんで高台にある。その脇に足湯があるのだから、当然眺めがいい。
ここ、駐車場も足湯も無料ですよ。気持いいですね〜。
僕は根がフーテンなんで、目標だった山登りが無くなった途端に、知らない街の見物にスイッチが切り替わりました。さぁ次は何があるのかな?
さらにタイヤ屋さんで重要情報。今日は馬見ヶ崎川の河川敷で、日本一の芋煮フェスティバルがあるとか!
こりゃ〜面白いってんで、さっそく寄り道してみました。
芋煮フェスティバルは、無料かと思ったら、一人300円程度の協力費が必要なんですね。
そのかわり、容れ物は何でも自由らしくて、地元の人のかなりの数が『お鍋』持参できてました。
え〜!!それじゃ協力もなにも、不平等じゃん!
って思ってしまいますよね。ヨソ者の僕なんか、ちょっと思ってしまった。
ところが、そこが東北の懐の深いところ。午後2時以降になると6メートルの大鍋も、さすがに底のほうに芋煮が残ってしまうんで、待ってた人への無料配布が始まるんです。
なので、300円で好きなだけ持って行っていいんです。東北っていいなぁ。
来年はお鍋とビールぶら下げて、電車で来ようかな。
肝心要の芋煮の写真は。。。撮ってなかったですね。
もうすっかりネジの緩んだ僕の、興味をひいたのは、これ!
山形名物の冷やしシャンプーですか。
露店でシャンプーなんて面白そうだけど、さすがに今回は見送ってしまった。
メントール系のシャンプーで、スッキリ気持がいいそうですよ。
さてさて、クルマに興味なしの僕ですが、メカは大好きなんです。
なので、図らずも手に入ってしまったハイブリットカーの、使ってみたらこうだった!っていうレポートでした。
ハイブリットカーは気になっている人も多いのでは?ハイブリットカーについては、様々な情報源から結構いろんなことが飛び交ってます。そのほとんどは伝聞だったりします。(実際僕も、ずいぶん人から色々言われた。)
でも、今日一日乗っただけでも、ずいぶんイメージが変わりました。燃費の良さにいたっては、まったくもって脱帽です。
長〜い目でチェックするので、お楽しみに!