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天気にまつわる言い伝えは本当?~自分でできる天気予報~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月21日(日)のサロン講座は、日本気象予報士会 東北支部の金野義典さんを講師に迎え、親子講座「天気にまつわる言い伝えは本当?~自分でできる天気予報~」を開催しました。

皆さんは、普段、空を見上げることがありますか?

まず始めに空を見上げてみよう。
今日は雲ひとつない晴天で、
十三夜だそうです。
お月見も絶好の天気です。

道具を使わずに空模様や風の吹き方、生きものの特性を観察して天気を予想する、このことを「観天望気(かんてんぼうき)」と言います。

「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」や「雲が南東に流れると晴れ」は、西から天気が変わることを示し、これからやってくる天気を予想している言い伝えです。

よく耳にする「ツバメが低く飛ぶと雨」は、空気が湿ってくるとツバメのエサとなる虫が湿気をおびて高く飛べず、エサを得るためにツバメも低く飛ぶためと言い伝えられています。

 

地球の空気の80%がある「対流圏」の空気の流れや水蒸気の働きが、天気の変化になります。hPa(ヘクトパスカル)という単位を聞いたことはありますか?大気圧は空気を押す力のことでhPaはその単位です。

目には見えない大気圧を知るために、マシュマロを使った実験をしました。

 

 

密封された容器の中にマシュマロを入れて、容器の中の空気を抜くと…

マシュマロを押している力が小さくなることで、どんどんマシュマロが大きくなりました。

大きくなったマシュマロを食べてみたい!

 

 

 

 

でも…容器の中から外への押す力が小さくなり、外から押す力の方が大きくなったため、容器のふたを開けようとしても開きません。

 

 

 

 

 

容器の中に空気を送り込むと中と外の圧力が均等になり、ふたを開ける頃には、マシュマロは元通りの大きさになりました。

大きくなったマシュマロは食べることが出来ないのですね。
残念!

 

おうちでも、漬物用の容器を使って実験ができるそうです。

 

雲は、水や氷の集まりです。水蒸気が100%を超えると水や氷の粒になります。

さあ、雲を作る実験です。

 

 

 

 

上の黒い部分をぷしゅぷしゅと押していくと圧力が上がり、温度が上がっていきます。ペットボトルの中は28℃になりました。
空気の中に水が溶けこんでる状態です。

 

 

 

 

ここで一気に圧力を下げると…
「おお~~~!」
雲ができました!
温度は24℃下がっています。

 

竜巻を作る実験もしました。


 

気を付けたいのは、雷についての迷信です。
「雷は金属に落ちやすい」「遠くで鳴っているからまだ、大丈夫」といったことを聞いたことはないですか?

雷の実験の映像を見せていただきました。
雷は金属を付けている、付けていないに関わらず高いところに落ちることが分かりました。
また、雷は音が遠くに聞こえていても、積乱雲の下ではどこに落ちるか分かりません。音は1秒間に340m進みます。音が聞こえている場所に落ちてもおかしくはないのです。

積乱雲は雷だけではなく大雨も降らします。
10mmの雨が1km四方に降ると、その水の量は1千万リットル。お風呂5万回分に相当します。
そしてその水が、幅が10mの川に流れ込んだとすると、1kmの長さにわたって川の深さは1mも増えます。
10mmの雨と聞くと、わずかな量に感じてしまいますが、それが集まるとものすごい水の量になるんですね。

雨の量を計る「転倒ます型雨量計」も見せていただきました。


雨が降っている状態です。

 

 

 

 

雨が降ると、ますに雨水がたまって…

 

 

 

 

 

 

やがて、いっぱいになると…
【ししおどし】の様な状況です。

 

 

 

 

これで、
雨の量も降った時間の間隔もわかるそうです。

 

 

実験を通して、雲や危険な竜巻になる現象を自分で体験して、天気が変わる仕組みを知ることができました。

ラジオの「気象通報」を聞きながら「地上天気図」に書き込む体験もしました。


 

 

 

親子で協力しあいながら天気図を完成させていました。

最後に、「突然、大雨が降ってきたり、外出中に雷が聞こえたらどうしたらよいか?」今日教えていただいたことを再確認して締めくくりとなりました。

空を見上げてみて雲の様子や風の吹き方、また、天気予報を観るのが楽しみになる講座となりました。


日本気象予報士会 東北支部の金野先生、講座をサポートしてくださった岩渕先生、小関先生、谷口先生、坂下先生、そして、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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広瀬川で暮らす生きものたち~川の環境を知ろう!~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月14日(日)は、宮城教育大学 棟方有宗准教授をお迎えし「広瀬川で暮らす生きものたち~川の環境を知ろう!」を開催しました。

棟方先生は8歳のころから、親御さんに連れて行ってもらったことがきっかけで釣りを好きになり、17歳のころに出会った本「回遊魚の生物学」がきっかけで魚を研究するようになったことを教えてくれました。

海外では、ラオスのメコン川で釣りをしたこともあるそうです。

 

ここで、問題です!

メコン川は東南アジア最長の川で6か国をまたいで流れる川ですが、ラオスを流れる約2,000㎞の流域には、何種類の魚がいるでしょうか?

ヒント…地球上の魚の種類は約2万種類といわれています。

70種類から1,000種類までさまざまな数の回答が出そろいました。

 

 

 

正解は、約200種類です。

では、私たちが住む仙台の広瀬川はどうでしょう。
広瀬川の長さは、関山峠の源流から名取川に合流するまでの約45㎞です。川幅もメコン川より狭くなっています。
では、広瀬川には何種類の魚がいるでしょうか?

10種類から30種類という回答が出ました。

正解は、約72種類です。

川の中に棲んでいる魚の種類の多さは、川の長さや広さではなく他の理由があるようです。
広瀬川の上流、中流、下流の写真を見ながら考えてみましょう。

上流の奥新川キャンプ場付近の写真を見たみなさんの感想は、「おだやか」「水が冷たそう」「浅い」「狭い」「水が透明」「大きな岩がある」でした。

 

 

次に、上流から少し下った場所の写真を見た感想は、「大きな岩がなくなった」「石が丸くなってきた」「水が濁ってきた」「川の流れが速くなってきた」でした。

 

 

続いては、鹿落坂から霊屋橋を撮影した中流の写真です。市街地を大きくうねるように流れています。
「石が少ない」「草がかぶさってきた」「石が動かなくなる」という感想でした。

 

 

最後は、名取川との合流点である下流の写真です。左側から広瀬川が合流しています。
「土が見える」「濁っている」「透明度がなくなっている」という感想が出ました。
上流の水に比べ透明度がなくなっているのは、石が削られ粒子となって水に溶けているためです。

水温が一年中温かく上流から下流まで同じ環境のメコン川と比べ、広瀬川は流域ごとに環境が異なります。上流では、ごつごつした岩に隠れているヤマメやイワナやカジカ、中流では、苔をそぎ落として食べるアユやウグイやアブラハヤ(仙台では“にがっぺ”と呼ばれることもある)、下流では、フナやナマズやオイカワといった多種多様な魚が棲んでいることが分かりました。

広瀬川には、川と海とを行き来する回遊魚もいます。
「サクラマス(ヤマメ)」「アユ」「ウナギ」です。

 

 

サクラマスは、冬に川で生まれて育ちます。

 

 

 

外敵から身を守るため、稚魚の頃は、川底の砂利に似た模様をしているのが特徴です。

 

 

 

春になると、海の外敵から身を守るためにキラキラとした銀化(ひかりとも呼ばれる)が始まります。

 

 

 

鳥から狙われないように、背中は海と同化する青色となり、おなかは海の底から水面を見上げたときに反射する銀色になります。

 

 

1年経つと、キラキラした銀化から婚姻色となり、産卵のために広瀬川に戻ってきます。

 

 

 

 

 

中流の砂利の中に直径1m、深さ20cmの穴を掘って産卵場所にします。
メスが体をしならせ、尾びれを使って穴を掘ります。オスはメスが安全に穴を掘れるよう穴の周りをパトロールしています。

サケは産卵が無事に終わると死んでしまいますが、その死骸を水生昆虫たちが餌にし、サケの稚魚がかえると今度は水生昆虫たちが稚魚の餌となっていき、川の中で循環していきます。

 

 

上流、中流、下流の環境の違いや四季によって種類の多い広瀬川の魚たちですが、減ってきている魚もいます。
「アカザ」と「ヤツメウナギ」です。
「アカザ」は、山形県の赤川(あかがわ)や岩手県の閉伊川(へいがわ)で見られるそうですが、釣りをよくされている棟方先生でも宮城県内では見たことがないそうです。宮城県内で見つけた場合は教えてくださいと先生がおっしゃっていました。
「ヤツメウナギ」は、シーラカンスよりも古くから生息している魚ですが、まだ広瀬川でも見つけることができるそうです。

そして、仙台市内では20年前に太白大橋付近で目撃されたのを最後に、姿を消した「アカヒレタビラ」もいます。
貝に卵を産みつけるため、貝の減少が「アカヒレタビラ」の減少に繋がっていると考えられています。

 

「アカヒレダビラ」は、うみの杜水族館のラボコーナーで見ることができますが、名取市にはまだ生息しているようです。

野生のメダカ保護活動「メダカの里親プロジェクト」の紹介も宮城教育大学4年生の麻山賢人さんからありました。

東日本大震災の津波の影響で宮城野区井土浦に生息していたメダカは全滅してしまいましたが、棟方研究室では、震災の前年に研究のためのメダカを井土浦で採取していました。

生き残ったメダカの遺伝的多様性を守り、復興の象徴とするため、八木山動物公園などと連携して始めたのが「メダカの里親プロジェクト」です。

 

 

自然豊かな広瀬川の環境やたくさんの川の生きものを学び、朝に採取したばかりの川の生きものとふれあい、釣り道具や研究機材も実際に体験させてもらい、とても充実した講座となりました。

今回の講座が棟方先生のような研究者になるきっかけになるかもしれませんね。
棟方先生、麻山さん、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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暮らしに活かそう 製本の手わざ【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月13日(土)に、『暮らしに活かそう 製本の手わざ』と題した講座を開催しました。10月から11月にかけての全3回の講座になりますが、第1回の「和綴じで造るノート」をサロン講座として開催しました。
講師には、和綴じ製本作家の永澤裕子(ながさわ ゆうこ)さんをお迎えしました。
永澤先生は、仙台市内をはじめとした近隣の文化施設において、本の修理や、和綴じの技術を多くの方に知ってもらうための講座・講習会を数多く開いて活動されています。
今回のサロン講座では、参加者が実際に製作実習をしながら和綴じ製本の技術を教えていただきました。

洋の東西を問わず紙を綴じて冊子を造るのは、かつては家庭における手仕事でもあったそうです。正式な製本師は「経師(きょうじ)」と呼ばれ、この「経」は、製本が「お経」から始まったことを意味しています。
和綴じの技術は、特別な製本機械が必要ではなく、家庭においても材料や簡単な道具さえあれば製本ができます。さらに、本が傷んだ場合にも修理が可能であるという大きな特徴を持っています。

では早速、和綴じノートを造ってみましょう。
今回は「四つ目綴じ(よつめとじ)」という仕立てによって造ります。文字通り、重ねた紙の束に四つの穴をあけて、綴じ糸で綴じていくという方法です。
表紙の材料には、紙の漉き手さんから「鶉紙(うずらがみ)」というコウゾの皮を丸ごと使った味わい深い手漉き和紙を調達しました。贅沢な材料ですが、紙漉きさんのご厚意で実現しました。まず紙の裏表から教えてもらいます。少しつるつるしている方が表・・・でも、かなり微妙な手触りです。
手造りの良さは、材料の材質や色を自分好みで自由に選べるということです。今回の参加者の皆さんも、見返し紙の模様や糸の色などの組み合わせを考えながら、材料を選んでいました。


ここで先生から、和本の上下左右裏表にはそれぞれ名前が付けられていると教わりました。例えば「背(せ)」、これは袋折りした反対側のばらばらになっている方です。こちら側を綴じ糸で綴じていきます。袋折りした方は「前小口(まえこぐち)」と呼びます。上の面は「天小口(てんこぐち)」、下の面は「地小口(ちこぐち)」と呼ばれます。「題箋(だいせん)」を貼った「平(ひら)」と呼ばれる表紙の裏面には「見返し紙(みかえしがみ)」が貼られ、「紙縒(こより)」で下綴じされた「本紙(ほんし)」の束が「中身(なかみ)」になります。「中身」 の「背」の上下端には、「角裂(かどぎれ)」という補強用の薄布(または和紙)が貼られます。

最初の工程は、A4サイズの和紙に木製の折ヘラを使ってしっかりと折り目を付け、二つ折りにしていきます。折ヘラを使うのは、折り山の高さを潰すため(指や爪では紙の繊維が伸びてしまう)ためです。20枚を二つ折りにするので、40ページのノートが出来ることになります。これが「中身」です。
最初の工程だと言うのに、折ヘラの使い方など意外に難しい!

中身に、背と平行に帯(おび)をかけます。四辺を机に立てて「突き揃え」をして紙を揃えます。見返し紙を断ち、背の方に揃えて中身の表と裏に重ねます。背の側に、「目打ち(めうち)」と「柏棒(かしわぼう)」を使って、まず下綴じのための四つの穴をあけます。1mm単位で穴の位置を決めていかねばならないので、ちょっと緊張する作業です。目打ちを使う時には、必ず雑誌の上で打たないと、目打ちが曲がったり、折れてしまうだけでなく、机やボードに穴が開いてしまうので、気をつけましょう!

皆さんも恐る恐るの手つきで、なかなか穴をあけられない様子でした。この柏の木の棒はとても、硬くて、目打ちを打つには最適なのだそうです。

紙縒りを表から通し、裏で長い方に短い方を「絡げ(からげ)」ます。余分な紙縒りを切って、柏棒で叩いて結び目を潰します。

次に、長さが25mm、束の厚さに折りこみ幅15mmを加えた横幅に角裂を断ちます。目打ち穴の位置決めに続き、ミリ単位の作業になります。角裂れは、角を補強する意味もありますが、色味を使ったアクセントとしてのお洒落の意味合いが強いというお話しでした。
なるほど、粋でちょっとカッコいい!

断った角裂れを、背の天と地の角に折りこみながら貼ります。
今回使う糊は、表装用の化学糊で「片岡糊」というものを使います(でんぷん糊でも大丈夫)。糊は、塗るのではなく「引く(ひく)」のだそうです。糊引き紙の上に切った角裂れを置いて、指で糊を一方向に引いてつけていきます。

これで、下綴じの工程が終わり、「中身」が完成です!
皆さん、初めての作業ということもあって、ここまでで2時間近くかかっています。
少し休憩して、先生が造られた作品を手に取って拝見しました。

世界で唯一の、手作りの柔らかさと優しさにあふれた作品になっています。このような作品を自分の手で造れるということは、オリジナル作品に対する愛着は言うに及ばず、造り上げた達成感と共に物造りの喜びも感じられるのではないでしょうか。

いよいよ表紙をかけます。表紙にする紙(今回は「鶉紙」を使います)を、中身の裏表に乗せます。この時ずれないように、先に作った見返し紙にテープで仮どめします。折ヘラで、気持ち大きめに折り目をつけて内側に折っていきます。この気持ち大きめという加減が「何ミリ」というものではなく、定規と折ヘラがあたるほんの狭い隙間くらいの間隔だそうで・・・微妙で繊細な職人技の世界を感じさせられます。こうすることによって、中身よりもほんのわずかに表紙が前小口の方に迫り出し、美しく使い易くなるのです。

小口の天地を揃え、本綴じのための四つの穴の位置を決めます。まず背側から前小口に向って10mm、天地の小口からそれぞれ15mmの位置に目打ちで穴をあけます。つまり、先に貼った角裂れの位置に合わせて穴があくことになります。この二つの穴の間を三等分して、残りの二つの穴もあけます。これで「四ツ目綴じ」の四つの穴が一列にあいたことになります。

最終工程の糸綴じの作業まで来ました。意外なことに、端に糸の結び目をつくり、糸を通していくのではなく、まず二番目の穴に結び目をつくり、そこから一筆描きのように糸を通していくのです。そして、最初に結び目をつくった場所まで戻り、結び留めます。
先生から図で示され、実演を見せてもらっていても、実際に自分でやってみると、糸の運びが・・・??? きっと間違いながらも何度も繰り返さないと手が覚えない作業なのでしょう。

針と糸をきっちり張りながら糸を通していきます。糸をぴんと張ることが、この工程でのコツです。結び目は、また柏棒で叩いておきます。
最後に、仮どめしたテープを外し、見返し紙を表紙に貼ります。 ここでは刷毛を使って糊を引いていきます。糊が紙になじむように、折ヘラを使ってきれいに仕上げます。

「四ツ目綴じ」による和綴じノートの完成です!
皆さんから「雑記帳にしてしまうのはもったいない」という声も聞こえてきました。
思い出の写真やチケットの半券などを貼っておくのもいいかもしれませんね。
気がつくと、夢中で造っている内に3時間が過ぎていました。

 

 

今回の講座を通して学んだことは、自分好みの表装を施した自分だけの愛蔵本が手づくりで出来るということです。製本の技術は、愛着のある本が傷んだ場合でも、そのまま捨ててしまうのではなく修理して長く使うことが出来る技術でもあります。また、雑紙などの余り紙をきれいに綴じることによって、自分好みのノートや筆記帳に造り替え、紙資源の再利用という価値観も育んでいけるのではないかと思いました。
先生の講座は、さらに「薄表紙の構造と造り方」「厚表紙の構造と造り方」へと続きます。
永澤先生、ありがとうございました。ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした。

 

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親子で楽しむ、ヤギとのふれあい講座【サロン講座】

 

たまきさんサロンスタッフです。

9月29日(土)にサロン講座「親子で楽しむ、ヤギとのふれあい講座」を宮城教育大学にて開催しました。

 

はじめに、齊藤千映美先生から 家畜たちは人の役に立ってくれる、だから人間は家畜動物たちを幸せにするように頑張らなければならない、人はなぜヤギと暮らしてきたのかを考えながらヤギたちとふれあってください、とお話をしていただきました。

これから、ヤギやウサギ、烏骨鶏たちに会いに行きます。

 

 

生後7か月の「もきちくん」です。

最初はみなさん恐る恐るエサの草をあげていましたが、徐々に慣れていき、ヤギを撫でることができました。

 

 

 

こちらは「くるみちゃん」。

 

 

 

 

一番大きな「つよしくん」はとても力持ちで、お相撲をとることが好きだそうです。

 

 

「つよしくん」が「遊ぼうよ」と誘っています。
飼育をされている学生さんとの絆が感じられました。

 

烏骨鶏やウサギともふれあいました。

烏骨鶏の白い羽の下の地肌はカラスのような黒色であることから「烏骨鶏」と名付けられたそうです。

 

 

卵についてもくわしく教えていただきました。
黄身の中の胚盤がヒナになりますが、周りの黄身を栄養として成長していきます。その間、殻を通して呼吸をしているので、もし内部で黄身が殻に付いてしまうと呼吸ができなくなってしまうそうです。
そして、孵化したてのヒナは濡れていて、時間がたって乾くとふわふわになるそうです。

 

 

 

ウサギはとても大人しく、毛がふわふわしていました。

 

 

 

ヤギとお散歩をしながら室内に戻りました。ヤギは散歩中にフンをしましたが、飼育をされている学生さんがその都度ちゃんとお掃除をします。人間と動物がふれあう中では大切なことです。

 

今度は、先ほどふれあった烏骨鶏の卵とヤギのルクを使ってチーズとホットケーキを作ります。
チーズがこんなに手軽に作れることに驚きです。ホットケーキはチーズ作りでできたホエーを使いました。
ホエーはほかの料理にも使えるそうです。そのままだと酸っぱいのですが、火を通すことで酸味は消え料理にコクが出ます。
みなさんお家でも作っているのか、手際良く上手に作っていました。

 

 

 

普段、家庭で作るホットケーキよりも色味が濃く、味も濃厚でおいしくいただきました。

 

最後に齊藤先生からまとめのお話をいただきました。

イタリアの雪山の中から発見されたミイラの「アイスマン」にもヤギ皮が着せられていたことがわかり、約5,300年も前から人の衣類として役に立ってきました。

ヤギはミルクを提供してくれたり、食肉になったり、皮は手袋やブーツや洋服に、毛はカシミヤとして暖かいセーターやマフラーや上質なブラシになります。
また、草を食べて草刈りの役目をしてくれたり、フンが肥料になったり、ふれあいで癒しをくれたり、たくさん人の助けになっていることを知りました。
ヤギは人になつく動物なので、全国のふれあい動物園などで活躍しているそうです。
ただし雨が嫌いらしいので、お天気のよい日に会いに行ってみてくださいね。

今回は、ヤギや烏骨鶏、ウサギ達とふれあいながら、いかに人々の生活に役立っているかを学びました。
齊藤千映美先生、宮城教育大学の学生のみなさん、参加者のみなさんありがとうございました。

 

 

 

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地名から仙台を知ろう!【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
9月8日(土)に『地名から仙台を知ろう!』と題したサロン講座を開催しました。
宮城県地名研究会の太宰幸子(だざいゆきこ)会長をお迎えし、宮城県や仙台市の地名の由来とそこに隠されている意味について教えていただきました。

【講師:太宰幸子氏】

<はじめに>
まず、地名を読み解く上で最も重要なポイントを教わりました。
それは、「地名は表記される漢字ではなく、発音される音が重要」ということです。
昔の人が実際に地名について発声していた「音」こそが、その地名を表す言葉ということです。
暮らしの中で、地形や場所の情報を他者と共有する必要に迫られたため、地形や地質などに名付けを行ったのが、そもそもの地名の始まりです。
それでも、数千年の間に文字として表記するために漢字を当てたり、共通語教育によって人々の言葉づかいが変わり、行政などの都合で地名が変更され、開発や災害によって地形そのものも変化してしまっています
古い時代から受け継がれて来た地名は、近年変更されて意味を持たない地名も多くなっているというのが実状なのです。宮城県や仙台市には、そんな古い地名がまだ多く残っているということでした。
先生には、いくつかキーワードになる地名を例に挙げながら、詳しく解説していただきました。

 

<地形や地質に関する地名>
「仙台(センダイ)」という地名は、いろいろな説がありますが、広瀬川によってつくられた地形を表現している「川内(センダイ)」という呼び方から付けられたという説が有力なのだそうです。
地形由来の地名には、他には「○○崎」「○○花」「○○鼻」など、土地が平地や川に向かって出っ張った地形を表す地名がよくみられ、例えば「竹の花」という地名は、植物の竹とは何の関係もなく、本来は「崖地の鼻」つまり平地に向って出っ張った崖のような土地を表す地名なのです。

 

<川に関する地名>
仙台市内では「袋」「鶴」「巻」などがついた地名も多くみられます。
「袋」は、川が袋状に蛇行して流れている様子で、そのような所では上流から運ばれてきた土砂が堆積しやすい。
「巻」は、川の蛇行が袋よりもきつく続いている様子。
「鶴」は、藤蔓や鍋のつるのように台地に沿って川が曲流している様子。
印象の良い漢字を当てる法律が昔からあり、“つる”には「鶴」という漢字が使われたようです(梅、竹、花、亀なども同様です)。
「米ヶ袋(コメガフクロ)」も川に関する地名の典型的な例です。ここで使われている「米」という漢字も、本来は砂を意味する「ヨナ」という言葉が訛って変化したものなのです。(ヨナ→ヨネ→米(コメ))
したがって「米ヶ袋」は、川が袋状に蛇行しているため、大雨や洪水でそこに大量の土砂が堆積したこと地であることを伝えている地名ということになります。
同じ広瀬川の上流に「牛越橋(ウシゴエバシ)」という橋があります。
この「ウシ」は、「フチ」つまり「淵」を意味します。川が深くて流れが澱んでゆっくり流れている状態を表しています。

 

<倉が付く地名>
この「クラ」とは、「クレ」という崖を、またその崖が崩れやすいことが由来です。 仙台市内では、「大倉」があります。
また「片平(カタヒラ)」は、和語(日本語)であれば、「ヒラ」が斜面をいうことから、片側が斜面になっていることを、アイヌ語であれば同じく「ひら」が「ピラ」の転嫁で崖を意味しているので、片側が崖であることが由来になります。広瀬川によってできた河岸段丘であることから二つの言葉の地名由来が言え、これは宮城県ならではの特徴をもつといえるでしょう。
崖を表す地名では、太白区の「鉤取(カギトリ)」もその一つです。元々は洪水やがけ崩れにより「ガケトリ(崖が取られる)」という意味の地名でしたが、漢字が当てられたことにより、変化して「鉤取」となりました。また、その鉤取を流れる「笊川(ザルガワ)」も、元々は「ザレガワ」でした。「ザレ」とは脆く崩れやすい地質(凝灰岩など)を意味し、そうした地質の所を流れる川を意味しています。流域には「砂押(スナオシ)」という地名もあり、大量の土砂が流れ込んだ場所であったことがわかります。
大水が出て、「まるで笊から水が漏るに洪水になるから笊川と呼ばれた」という解釈もありますが、これは付会(漢字を解釈した地名解)であるようです。

 

<花の地名>
仙台市内には、「梅田」「梅ノ木」「梅木」など「梅」という漢字が使われている地名があります。花の名前が付いていますが、これは花の名前に由来した地名ではなく、「ウメ」は「ウマル」「ウメル」「ウズマル」が元々の意味で、「埋」という漢字が正しいのですが、この漢字よりもおめでたい「梅」という文字を当てたのです。
近くを川が流れ、かつては洪水によって土砂に埋まったような土地と推察できます。
同様に亘理町「椿山」の「ツバキ」や宮城野区「燕沢」の「ツバメ」は、花や鳥を表す地名ではなく、「ツバクレル」という古い言葉が転訛したもので、「崩れやすい」地質を表します。

 

<暮らしにつながる地名>
青葉区の山間部に「青下」という地名があります。
古い時代には、人が亡くなるとお墓が作られるのは、よほどの権力者か有力者に限られていたそうです。
ほとんどの人は、集落のはずれなどで自然葬(土葬、水葬、風葬など)だったようです。そのような場所には、黄泉の世界への入り口を意味する「青(アオ)」のついた地名が多いということでした。

 

<古墳を造った人は?>
同じく宮城県内には古墳や墓地のある場所に「祝」という字の付く地名があります。
古くは「イワイ」は「ハフル」「ホウル」の意味を持ち、葬ることを意味します。
石巻市の渡波祝田では、両墓制という葬る墓とお参りする墓が違う墓制があり、土師氏に関わる「鶏を飼わない、鯉のぼりを上げない」など、敢えておめでたいことをしないという風習も残されていたそうです。
また、古墳や埴輪を造る技術を持った集団は「土師氏(ハジシ)」と呼ばれていますが、土師氏が作る古墳や埴輪の原料となる赤い粘土が採れる地が、「羽入(ハニュウ)」「羽生(ハニュウ)」「羽生(ハブ)」などの地名があります。ちなみに、ハニは赤い粘土を、ウはそのような粘土がある所を意味しています。
古代から稲作を行うさいに重要な産業であった「製鉄」に携わった人々に、「鋳物師(イモジ)」と呼ばれた人がいます。仙台では「芋沢(イモザワ)」などの地名に、その名残りがあります。
同じ「イモ」には、もうひとつ「天然痘」を意味する場合もあり、仙台の芋峠や東京や京都にある「一口(イモハライ)」などの地名が有名だそうです。

 

<アイヌ語で解ける地名>
宮城県仙台以北や青森県、秋田県、岩手県には、アイヌ語で解ける地名が多く残っています。
仙台近郊でいくつか例をあげてみると、
「茂庭(モニワ)」:モイワの転嫁で、聖なる山・霊山
「日辺(ニッペ)」:洪水などによる木(流木など)のある川
「案内(アンナイ)」:もうひとつの川
「四ッ辺(ヨツベ)」:腸のように蛇行している川
「愛子(アヤシ)」:イラクサのある所
「沓形(クツガタ)」:さるなしの実を採る川
「獺沢(オソザワ)」:川尻に滝のある川(カワウソではなく、オは川尻、ソは滝の意味)
「幼(オサナイ)」石巻市北上町女川にある地名で、川尻が乾くことを意味する。川の流れが、ある地点で地下に潜る状態を表し、北上山地を形成する石灰岩が関係しているのであろう。人の姓名の「小山内」や「長内」などは、ここから付けられたと考えられるということでした。

 

<おわりに>
今回の講座を通して、改めて地名に隠された意味の重さを知ることが出来ました。
地名は単に所番地を表す記号ではなく、私たちの先人がそこで暮らした痕跡であり、自然災害への警鐘を私たちに知らせている重要な意味を残しています。
先人が地名に託して残してくれたメッセージを読み解き、活用し、さらに未来の世代に伝えていくことが大切だと感じました。
まずは、自分の住んでいる地名から紐解いていってみたいという興味がわきました。
講師の太宰先生、参加者の皆さま、ありがとうございました。

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
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ドロをリサイクルして、お花を育てよう!【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

84日(土)に『ドロをリサイクルして、お花を育てよう!』と題し、サロン講座を開催しました。

今回は、東北大学大学院環境科学研究科の高橋弘教授を講師にお迎えして、浄水場で大量に発生する不要な泥土をリサイクルする方法について学びました。

はじめに、高橋先生から「浄水発生土」と呼ばれる泥土について説明していただきました。

私たちが普段使っている水道水は、浄水場で安全な水に生まれ変わります。浄水場では、川や湖から運ばれてきた原水から小さな土砂や浮遊物を取り除いていますが、この取り除いた土砂やごみが「浄水発生土」と呼ばれる不要な泥土の正体なのです。

例えば、仙台市の浄水場で1年間に発生する「浄水発生土」を家庭のお風呂に貯めようとすると、約26,000個の浴槽が必要になるそうです。

これが日本全国になると、なんと約100万個の浴槽が必要になってしまいます。

安全な水を作るためには、大量の「浄水発生土」が発生してしまうのですね。

次に、みんなの机に「浄水発生土」に似せた泥水が配られました。

「浄水発生土」は、そのままだとごみとして処分場に捨てられてしまうのですが、何かに使うことはできないのでしょうか?それが、今回の講座のテーマなのです。

早速、実験をして確かめてみましょう。

実際の浄水発生土は天日乾燥させて紫外線殺菌していますが、今日の実験では疑似廃泥土を使います。

 

まず、廃泥土をよくかき混ぜます。

そこに、細かく切った新聞紙を入れます。

新聞紙が水を吸って、かき混ぜている泥がだんだん重くなってきました。

乾いた新聞紙がすべての水を吸うまで、頑張ってかき混ぜます。

「手が疲れた~!」みんなの悲鳴が聞こえてきました。

「もう少し、頑張って!」

なんだか粘土のかたまりのようになりました。

 

 

 

 

 

次に、ここに白い粉をふりかけます。

 

 

 

 

 

これは「凝集剤」と呼ばれる吸水性ポリマーの粉です。みんなが赤ちゃんの頃にお世話になった紙おむつに使われているものです。

もう少し頑張ってかき混ぜましょう!

泥はどんどん固くなり粘り気が出てきました。吸水性ポリマーが水分を吸水したのです。

最後に、「分散剤」の粉を入れてかき混ぜると、ねばりが切れてポロポロとしたそぼろ状のかたまりになり、土のようなものが出来上がりました。

でも、ドロドロだった最初の水分がどこかにいってしまったわけではありません。ためしに、このかたまりをギュッと手でしぼってみると、ぽたぽた水がしみ出してきました。

 

 

 

 

 

*使用した吸水性ポリマーや分散剤は、微生物によって分解される環境に負荷をかけないやさしい物質を使っています。

吸水性ポリマーや薬品を加えることで、初めはドロドロの液体だった廃泥土が、植物を植えることができるような土に生まれ変わりました。

「では、出来上がった土を使って、早速お花を植えてみましょう!」

「日々草」という、かわいらしいお花を植えてみます。

みんな、きれいに植えることができました。

育て方も教わったので、これからも、きれいな花をたくさん咲かせてくれることでしょう。

 

 

 

 

 

今回実験した方法は、浄水場から出る廃泥土処理の他にも、震災で出たヘドロのリサイクルや道路のかさ上げ工事の地盤材をつくる時にも使われているそうです。

セメントと古紙を混ぜることにより古紙の繊維がつなぎの役目をして、より強度が増すということでした。

どのくらい固くなるのか、実際にのこぎりを使って確かめてみました。

今回の実験を通して、ごみとなって捨てられるようなものでも、工夫すれば立派な原料や材料として活用できるものに生まれ変わることを学習しました。

みんなでリサイクルにもっと興味を持って、ごみを減らす工夫をしながら地球環境の改善につなげていきましょう。

高橋先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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「南極で暮らしてみたら!どうなるの?」【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

728日(土)は、東北大学大学院環境研究科の土屋範芳教授を講師にお迎えして、サロン講座『南極で暮らしてみたら!どうなるの?』を開催しました。

南極は、日本の37倍の広さです。南極の97%が氷に覆われていて、最低気温は-89.2度と地球上でもっとも寒い地域です。南極の季節は日本と反対で56月がとても寒く、121月が南極の中でも暖かい時期になります。

 

日本南極地域観測隊は、観測担当と調理(コック)担当とドクター担当がいます。観測中は食事が一番の楽しみであるため、観測隊のカギを握るのは隊のリーダーよりもコック担当だそうです。そして、隊の場を和ませるのはドクター担当。ドクターはあまり出番がありませんが、その時間を持て余しているような空気が隊の雰囲気を和ませるみたいです。

南極で観測する際は、写真のような防寒具を着用して観測をします。たくさんの岩石資料を採取して、重さは30kgにもなるそうです。

 

 

観測中はテントに滞在します。観測中は防寒対策をしっかりしなければ外に出られませんが、テントの中は自分の体温等でTシャツになれるくらい暖かくなります。

 

 

外にブリザード(暴風雪)が来ると前が見えなくなるので、テント回りにロープを張り、それを頼りに歩きます。どうしても外に出られないときは、テントには2日分の食料や水を常備しているのでそれで凌ぎます。

南極の空気を調べるのがアイスコア(氷の試料)の研究。現在は3000mまで掘っており、下に行けば行くほど氷が圧密されていて、その時代の空気を調べることができます。

 

 

南極の氷はたくさんの空気を含んでいます。それを確かめるのがこの実験です。水の中に南極の氷を入れると気泡が出てきているのがわかります

右→南極の氷

左→市販の氷

 

 

 

氷の違いを見てみんな驚いていました。

 

 

 

 

現在南極の氷の下には湖があることが分かっていますが、どんな生物がいるかはわかっていません。今、その氷に穴を空けてしまうと、現代の雑菌が入り、南極の歴史がわからなくなってしまうため安易に空けることができません。氷の下の湖から今後どんなことが発見されるのかとても楽しみですね。

 

 

 

 

 

南極では他に、地形・隕石・地質の調査も行われています。

こんな可愛い動物が生息している南極は、これまでは船で行くのが主流でしたが今では飛行機でも行けるようです。南極に行ってみたいなという夢が広がります。

今回は南極での調査内容、滞在しているときの生活の仕方について教わりました。土屋先生、学生スタッフの皆様、参加者の皆様ありがとうございました。

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新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!2018【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。715日(日)に宮城教育大学教授の菅原正則先生をお迎えして、 「新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!2018」と題したサロン講座を開催しました。新聞紙でクールエアドームを手作りし、自然の力を利用して涼しさを得る方法を学びました。菅原先生は、住宅の断熱や空気環境といった建築環境工学、住居学を専門に研究されています。

 

 

 

 

 

また、今回の講座は、毎年恒例の行事となっている学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2018にも講座プログラムとして出展しました。たまきさんサロンは、サイエンス・デイのサテライト会場として、この講座に応募してくださった皆さんをお迎えしました。

 

まず、先生から「涼しくなるには、どうすればいいの?」という質問が投げかけられました。

打ち水、かき氷、風鈴・・・幽霊の絵! 気合?

確かに涼しい「気分」にはなります。でも、「気分」ではなく本当に涼しさを感じたい。

そこで、先生のアイデアです。「新聞紙を使って、手作りの涼しい空間を作ってみましょう」

名付けて「クールエアドーム」! ちょっとカッコいい。

まず、「クールエアドーム」についての講義と、ドームの作り方の説明を受けます。

いよいよ、新聞紙を使ってドーム作り開始です!

新聞紙をテープで貼り合わせていきます。

簡単なようで、ちょっとむずかしい。新聞紙が破れないように気をつけて!

大人も子供も真剣に新聞紙と格闘中です。

貼り合わせた新聞紙に、ビニールシートの部分もあります。これは・・・窓?

とにかく手順どおりに貼り合わせてみましょう・・・。

大きな折り紙を折るような工程もあります。

どんなものが出来上がるのか、まだサッパリわかりません・・・。

テープの貼り忘れなど隙間がないように貼り合わせることがコツです。

みんなで持ち上げて、送風機で風を吹き込みます!

すると、見る見るうちにドームが膨らんで・・・二つのドームが完成しました。

あれっ!? これは、かまくら? 秘密基地?

ひとつのドームだけ霧吹きで内側全体を濡らします。 みんな、テンションが急上昇!

あれっ!? 濡らしていないドームよりも、濡らしたドームの方が涼しくなってきたかも!

サーモグラフィという測定機器を使って、ほんとに涼しいかどうか温度を測ってみよう。

みんなの体から放射される熱の温度は、30℃以上。顔や腕の部分が赤く見えるのは、多くの熱が放射されていることを示しています。

乾いたドームは外側も内側も26℃だけど、水で濡らしたドームだと外側24℃。ドームの中はなんと22℃になっていました! 乾いたドームと4℃も違う! ほんとに涼しかったんだ!

実は、これは「蒸発冷却の実験」だったのです。濡らした新聞紙のドームから水分が水蒸気として蒸発する時、気化熱を奪うのでドームが冷えます。その結果、身体から赤外線放射される熱がドームにたくさん吸収されて、涼しく感じるわけです。

最後に、みんなで記念撮影!

みんなで手作りした「クールエアドーム」は、午後もそのままたまきさんサロンに展示し、大勢の方が見学・体験に来館されました。

今回の講座では、手作りした「クールエアドーム」を通して、暑い夏を涼しくすごす工夫について楽しく学びました。

菅原先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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わたしたちの“七夕さん”~誰かに教えたくなる仙台七夕の物語~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

7月7日(土)は、風の時編集部代表の佐藤正実さんを講師にお迎えして、サロン講座『わたしたちの“七夕さん”~誰かに教えたくなる仙台七夕の物語~』を開催しました。

 

 

 

 

 

たまきさんサロンでは、毎年七夕の時期に七夕に携わっている講師の方を毎年お招きし、七夕の歴史を振り返ったり、七夕飾りを実際に作ってみるといった「仙台七夕」に関する講座を開催しています。

今回は、史料として現存する仙台七夕に関する写真や絵葉書、ポスターを通して、仙台七夕の歴史や変遷を教わりました。

 

 

 

 

 

<黎明期>

七夕まつりは、古代中国の乞巧奠(きっこうでん)という儀礼と星祭り伝説に由来し、中国から七世紀頃、日本に伝来したと言われています。我が国最古の記述があるのは万葉集です。

宮廷行事として始まった七夕は、武家、そして民間の年中行事として広く浸透していきます。

 

 

 

 

 

<江戸期 藩政時代>

仙台の七夕は、伊達政宗公が子女の技芸上達のために奨励し、年中行事として藩内に広まっていったと言われています。

<明治期>

明治時代になると、五節句(江戸時代の幕府の公式行事:人日の節句、上巳の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句)が廃止されます。このことによって七夕は国の祝日行事ではなくなり、年中行事としては衰退してしまうのですが、その慣習だけは現在に至るまで民間行事として残っています。(七草粥、ひな祭り等)

さらに、明治6年から暦が「旧暦(太陰暦)」から「新暦(太陽暦)」に変わりました。

この改暦はひと月遅れで開催されている仙台七夕にも関係しています。

 

 

 

 

 

【旧暦・新暦・中暦】

仙台七夕は農業における五穀豊穣を祈る行事として根付いていたことや、学校や家庭における「習い事上達」という教育上の意味付けがされていたということもあり、その伝統が守られてきました。

もともと仙台七夕は、旧暦の七月七日に開催されていましたが、これは稲の開花時期とお盆の間にあたります。しかし、新暦では七月七日は仙台の梅雨時期と重なり、五穀豊穣を祈る行事として時期が合わなかったため、仙台七夕においては旧暦時期のまま開催を継続されたのだと考えられています。

その後、仙台七夕は新暦のひと月遅れである中暦の八月七日の開催となり、現在に至ります。

 

 

 

 

 

【明治43年からひと月遅れで開催】

現在、仙台七夕の飾り物と言えば、七つ飾り(吹流し・折鶴・短冊・紙衣・投網・くずかご・巾着)が主流ですが、明治時代から戦前までは「行燈」や「七夕線香」といったものも飾られていたことが、絵葉書などから分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【七つ飾り】

<大正期>

1923年(大正12年)9月1日、関東大震災が起こります。

この震災を機に不景気に突入し、全国的に物が売れなくなってしまいます。

仙台では、一番町商店街が「連合大売出し」を行い、商店街の活性化を図りました。

これに一役買ったのが、仙台七夕でした。

各商店が独自の工夫を競う「七夕飾り付けコンクール」も企画され、仙台七夕は年々盛大になり、街中は多くの人で賑わうようになりました。

関東大震災は大きな災害でしたが、七夕が庶民の静かな年中行事から大規模な観光行事として変貌を遂げたひとつの契機になりました。

 

 

 

 

 

【絢爛豪華ではないが、涼しさを感じさせる肴町の七夕飾り】

<昭和期 戦前>

観光資源となった仙台七夕は、飾りのアイデアが一層進み、より人目を惹く「三連提灯」

「仕掛物」なども登場してきます。大きな商店で作った歴史物やお化け屋敷など二十台ほどの仕掛物が七夕を飾ったそうです。1932年(昭和7年)には、当時の仙台の人口20万人に対して、七夕祭りに15万人の人出があったという記録が残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【伊達政宗没後三百年にあたる1935年(昭和10年)の三越デパートと大町の飾り物】

ここで、本日の特別ゲストが紹介されました。

「七夕の仕掛けモノを作ろうプロジェクト」代表の三原良夫さんです。昨年度の仙台七夕飾り仕掛物賞で、三原さんの作った仕掛物が金賞を受賞されました。

三原さんは、仙台七夕のもう一つの伝統である「仕掛物」の復活に尽力されている方です。今年は、原町本通りに「花咲か爺さん」の仕掛け物を出展されるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【七夕の仕掛物】

<昭和期 戦後>

戦争が激しくなると仙台七夕も中止となりましたが、終戦翌年の1946年(昭和21年)に十年ぶりに再開されました。

仙台の町も戦災から復興し、時代や世相によって様々なデザインで彩られた仙台七夕は、全国に「仙台七夕まつり」の名前を広めながら昭和の時代を駆け抜けました。

1956年(昭和31年)には、画家の山下清さんが仙台を訪れ仙台七夕を写生しています。

1962年(昭和37年)には、島倉千代子さんの「七夕おどり」が発売されました。

1964年(昭和39年)には、中央通りのアーケードが完成したことで、これまで雨に泣

かされてきた仙台七夕でしたが、雨の日でも楽しめるようになりました。ちなみに昭和

26年に「森天祐堂」の七夕博士と呼ばれた森権五郎さんによって考案された、急な雨に

もすぐ対応できる滑車式の七夕飾りが、現在でも使われています。

1987年(昭和62年)には、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の放送もあり、仙台七夕

まつりは265万人という史上最高の人出を記録します。

<平成期>

藩政期から数えて四百年余り、仙台七夕は笹竹と和紙を使った「七つ飾り」を基本とする、明治期にその型が確立した伝統文化です。震災や戦災からの復興、不況回復、五穀豊穣祈願、平和祈願など人々の祈りを七夕飾りという形によって表し、継承されてきた仙台独自の文化と言えるのではないでしょうか。

誰かに教えたくなるようなエピソードと共に、これからも私たちの仙台七夕をさらに発展させ守っていきたいと思いました。

講師の佐藤正実さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

*参考文献:「仙台七夕まつり 七夕七彩」近江惠美子 (2007年7月27日発行)有限会社イーピー 風の時編集部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【現在の仙台七夕まつり】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【仙台七夕まつり歴代ポスター展】

たまきさんサロンでは、本講座に関連して「仙台七夕まつり歴代ポスター展」を7/7~7/22まで開催しました。

 

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※8月26日(日)は設備点検のため臨時休館いたします。

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落語から環境問題を考える! たまきさんサロンかんきょう寄席 【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

6月17日(日)に、東北弁で落語を語る東方落語プロジェクトの今野家がめらさんを講師にお迎えして、【サロン講座】 「落語から環境問題を考える!たまきさんサロンかんきょう寄席」を、東北大学大学院環境科学研究棟の大講義室にて開催しました。

「落語で環境を考える講座」は、今回で三回目となります。毎回、幅広い年代の方々からの参加申込みがあり、当サロンでは恒例の人気講座となっています。

 

 

 

 

 

今回の演目は

・「金明竹(上)」(きんめいちく)

・「真田小僧」(さなだこぞう)

・「老婆の休日」(ろうばのきゅうじつ)

・「ろくろ首」

・「かすがい」

となっております。では、早速開演です。

まくらは、落語で夏の噺が少ないのは暑いからという話題から。「梅雨」という言葉の由来を教えてもらいました。元々は、カビと雨で「黴雨(ばいう)」と書いたそうです。

 

 

・「金明竹(上段)」

 

 

 

 

 

最初の噺は、店番をすることになった骨董屋の小僧の滑稽噺。店主は小僧の与太郎に貸し借りの断り方をあれこれ教え込むのですが・・・お客とのやりとりをする与太郎のズレた言いぐさが爆笑を巻き起こします。今回は、この落語の前半部を聞かせてもらいました。ちなみに後半は上方からやって来た使いの男に、難解な物の名前を業界用語と早口の関西弁でまくしたてられ、小僧とおかみさんはまったく理解できず混乱していくという噺です。題目の「金明竹」は、京都産の孟宗竹の一種で、難解な物の名が語られる時に出てきます。

 

・「真田小僧」

 

 

 

 

 

頭のいい息子が母親と見知らぬ男との不倫を臭わせ、気をもたせながら巧妙に父親から小遣いをせびり取る仕方噺(しかたばなし)ですが、父親の戸惑いと混乱の可笑しさが、「あんまさん」のオチまで聴衆を飽きさせません。題目の「真田小僧」というのは、この噺のつづきで「それにひきかえ、真田幸村の子どもの頃は・・・」というところから付けられています。

 

・「老婆の休日」 作:桂文珍

暇を持て余した元気なおばあちゃんたちの病院でのとぼけたやりとりを、名作映画「ローマの休日」にかけて創作された落語です。

 

 

指で頭を押さえても痛い、腰を押さえても痛い、体中どこもかしこも痛い。先生に診てもらったら、「痛いのは指の骨が折れているから」。元気だからこそ病院まで出かけて来られると平気で言うおばあちゃん。若い先生が「舌、出して」と言うと、先生をからかって下半身(?)を出してしまうおばあちゃん。愛すべき元気なお年寄りたちの病院でのひとこまが、笑いの内に語られます。

 

ここで、中入りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半は、おなじみの怪談噺から始まります。

 

・「ろくろ首」

 

 

 

 

 

夏と言えば、怪談。今年25歳になる銀ちゃんは、働きもせず母親と二人暮らし。兄貴は嫁をもらって毎日楽しそう。「俺もお嫁さんが欲しい」とおじさんに泣きつく銀ちゃん。そこでおじさんは婿養子の話しを持ちかけます。器量よしで気立てもよく、その上お屋敷住まいのお嬢さんがいるんだが・・・そんなうまい話は怪しいと銀ちゃんが言うと、おじさんは「このお嬢さん、ちょっと首が長い」という。「夜中になると、首が伸びる」という。しぶる銀ちゃんに、おかみさんは「首が伸びるくらい何でもない。あんたの方こそよっぽど問題だらけだ」と言って説得してしまう。早速、銀ちゃんはお屋敷に出向いて行くのだったが・・・この落語のサゲは「お前の母親も、うまくまとまってくれればと、首を長くして待っているんだから」「えっ! おふくろまで首を長くしている?! それじゃあ、家にも帰れない」

 

 

 

 

 

 

・「かすがい(下段)」

 

 

 

 

 

夏の名物と言われる「鰻」ですが、もともとの旬は冬なのだそうです。有名な平賀源内という人が、夏に売れない鰻のために「土用の丑の日には、滋養強壮のために鰻を食べましょう!」と宣伝したのがはじまりとか。離縁した家族が鰻屋で再会するシーンが出てくる人情噺で最後は締めくくりました。

腕はいいが、酒好き、遊び好きで三年前に妻子と離縁した大工。そんな男が、今ではすっかり心を入れ替えてまじめに働いています。偶然、息子と再会した男が子を不憫に思い、小遣いを与え、鰻をごちそうすると約束するところから始まります。息子は、内緒でもらった小遣いを母親に見とがめられてしまう。母親はお金の出所を何とか白状させようと、「玄翁(げんのう)」まで振り上げて見せる。たまらず、息子は父親からもらったと白状してしまうのでした。翌日、鰻屋で三人は顔を合わせ、夫婦親子のよりを戻すことになるのですが、「つくづく子どもは夫婦の鎹(かすがい)だと思う」と言うと、息子は「どうりで、きのう母ちゃんは玄翁で頭を打とうとした」と一言。こういうサゲで噺は終わります。

ちなみに「玄翁(げんのう)」とは、大工さんが使う金槌のこと。「鎹(かすがい)」とは、家の柱など二本の材木をつなぎとめるための、両端がコの字形に曲がった大きな釘のこと。・・・なのですが、最近ではこれらの名称について説明しないと何だかわからないという人が増えて来たらしく、落語もうまくオチがつかず困っているということでした。

 

落語好きの方にはおなじみの演目でしたが、これらの噺をがめらさんの東北弁の台詞を通して聴いてみると、またひと味違った趣きで楽しめるものだと感じました。

 

 

四季の違いによる衣食住や風物の変化など、我々をとりまく「環境」というのは今も昔も暮らしと密接に結びついています。主に庶民の暮らしのあれこれが語られる落語という日本の伝統話芸を通して、楽しみながら「環境」について考えてみるサロン講座は、いかがだったでしょうか?

 

今野家がめらさん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

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