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「肉食生活と気候変動と人間の健康の関係」トレンチャー・グレゴリー先生の講座第2回の開催だよ

こんにちは!
トレンチャー・グレゴリー先生の「環境科学がよく解かる、ディスカッション!」今回は刺激的な内容です。
「肉食生活と気候変動と人間の健康の関係」
僕たちの食べている肉類が、気候変動にどのように影響を与え、そして健康???
一見無関係のような事柄が、それぞれが一本の紐のようにつながっていきます。


それでは、司会進行。
前回の感想ノートより皆様の感想です。
「もう少し、ディスカッションの時間が欲しい」
とのことでしたので、今回より参加者同士のお話を増量で進行します。


普段の先生の講座は、海外からの留学生を対象に英語で開いているので、こうやって日本語で開催できることが大変意義深いことだそうです。そして本日の内容ですが、アメリカで同じ内容で講義を行うと、多くの学生が。。。


「もう、肉を食べるのをやめます。」「ベジタリアンになります。」と考えが一変してしまうほどの影響力があったそうです。
さて、どのような内容なのでしょうか?


その前に、先生から「この一週間で気になったことは?」という問いかけです。


沖縄の近くでタンカー事故が起きましたが、ニュースであまり取り上げられず、情報が伝わりにくく感じています。
積極的にインターネットなどを屈指して取りに行く人と、テレビなどのメディアで受け身で見ている人とでは、情報格差ができてしまうのでは?


確かにそうですね。
例えば、世界最大のサンゴ礁グレートバリアリーフでは温暖化のせいで大量の白化現象が起きていて、破滅的な状況を迎えるだろうとのニュースは、読んだことがありますか?



ウォール街の話はメディアにのりやすいですが、このようなニュースは広まらないですね。


米国では大統領が変わってから、フェイクニュースなども多く飛び交っています。
個々で情報を広めようとして、結果的に間違った情報を伝播させてしまうことになりかねないと感じてます。


人類のためを考えると、やるべきことがあるのですが、自国の経済を考えてしまうと実行しない。
全体のためより個々のアイデンティティが強いのです。


例えば、研究論文などは間違いが起き得ないのです。
それは、発表まえに同じ科学者同士が「査読審査」というものを行います。


同じ科学者から、間違い無いというお墨付きがないと発表することができない。でも専門誌に発表される情報を、個人の方が取りに行くのは大変なことなんです。


では、本日の発表に参りましょう。
地球の土地利用の話です。地球上の土地の46.5%は高山やツンドラ、砂漠や原生林など未開発地です。そして38.6%は農耕地。あとの14.6%は人の住む町だったりダムだったり林業のための森林だったりと、農地として利用していないところです。


そして農地の場所ですが、ヨーロッパやアメリカ、アジアなどに広がり、大都会の近くにもあります。そしてこの都市部の人たちは肉類を食べます。


そこで、近代農業の問題点です。飼料から肉への変換効率を見て見ます。
例えば穀類を、そのまま食べると、傷んだものや虫がついたものなどを除くと80%前後と、ほぼ、全量を人が食べることができます。
ですが鶏肉は20%と効率が落ち、豚肉もさらに少し落ちて、乳製品も若干変換率が落ちますが、見てください。牛肉は3%程度と、大変に効率が悪いのです。
では、なぜこんなに効率が悪いのでしょうか?


「成長するのに時間がかかるからでは?」
はい。良い回答ですね。
例えば、ニワトリは数週間で肉として食べることができます。豚肉も1年以内。ですが牛は、数年かかります。
これだけ時間がかかれば、餌代はもちろんですが、牛の世話をする人件費も多くかかるようになります。


それでは、ここであらためて質問です。
気候変動を引き起こす「温室効果ガス」は、主に化石燃料の消費によって排出されますが、農業も気候変動に加担しています。
下記の数値のうち、農業で排出される温室効果ガスは、人間活動で排出される温室効果ガスの総量のうち何%を占めているでしょう?


5%
11%
24%
50%
さぁ。皆さんどうでしょうか?
これは、ちょっとイジワルな質問なんです。


11%は、森林伐採や土地利用変化を無視した場合の数値です。
ですが24%は、森林伐採や土地利用変化を踏まえて計算した数値です。
農地は人が耕作して作り出したものなので、人以前は森だったりするのです。


では、その11%の内訳を見て見ますと。牛肉の生産によるものが41%、乳製品の生産によるものは19%もあり、11%×60%=7%は牛に関わるものです。さらにこの数値に、農業のもたらす森林伐採の排出量も考慮しなければならないのです。


例えば、先生の母国オーストラリアは、西洋人が移り住む前は一面の森でした。それが200年かけて、どこまでも続く畑に変わってしまいました。森林伐採の8割は農業が起因なのです。


では、こちらの写真を見て見てください。
左は、米国などで普及している工場型の牧場です。牛は狭い牧場に密集して飼われ、人の手から飼料を与えられて育ちます。
右は自然の草を食む、放牧型の牧場です。
果たしてどちらの方が、温室効果ガスの排出が多いでしょうか?


左の米国型?
本当は右の放牧型なのです。放牧型の牧場では牛は栄養価の低い草を食みます。ですから成長が遅く同じ量の肉をとるのに、長い時間を必要とします。左はコーンなどの高エネルギー食を飼料にし、ホルモン剤や抗生物質などの投与で早く育ちます。


牛や羊、山羊やラクダなど、反芻動物は胃の中に植物を分解する細菌が住んでおり、この細菌がメタンガスを生成し、げっぷの形で吐き出します。牧畜に関する温室効果ガスの4割は、このメタンガスが原因であり、残りの15%は糞から発生します。
ですので、牛を早く育てるということは、環境に良いという。。。環境意識の高い人からは、にわか信じられない回答に結びつくのです。


では、みなさん話し合ってみましょう。
ふだん食べる肉の種類や、量、頻度など。特に昔と比べて増えましたか?
そして、肉の栄養や、健康など、いかなる情報がマスコミから出ていましたか?


昔は、日本ではあまり動物の肉は食べられなかったんです。高かったんですよ。
だから、戦後の日本人は、鯨を食べていたんです。
あとは魚ですね。


海外では、牛肉をいっぱい食べる地域もあります。
ですが日本では昔から魚も多く食べられてきましたね。


肉はそれほど食べないですね。やはり魚が多いです。
普段の食事は魚が中心で、たまにお肉を食べるぐらいです。
〜ここのチームは、とりわけ肉を食べないグループのようです。


一番食べるお肉の種類を挙手してみましょう。
牛、豚肉、鶏肉
豚肉が一番多いですね。


牛肉はあまり食べなかったなぁ。主に豚肉、あとは魚です。
昔カレーライスのCMが流れていてね。あの頃ぐらいからだね。お肉の入ったカレーライスを月に一回ぐらい食べたものです。


では、こちらのグラフを見てみましょう。世界の一人当たりのGDPと肉の摂取量の関係です。
米国ではこのグラフからいうと、特に肉を多く摂取していますが、日本人はむしろ少ないですね。


そして、加工肉の摂取に関して、このようなニュースが伝えられています。
ベーコンやソーセージには、発がん性があったと世界保健機構WHOは伝えています。これはじゅぶんな証拠があったとのことです。加工肉を毎日50グラム食べる人は、加工肉を食べない人より2割も大腸ガンの発がん性が高かったとのことです。
そして、こちらは証拠は限られていますが、赤肉にも同様に発がん性が見つかっています。
ですが、赤肉に関しては栄養価も高いので、利点と危険性のバランスが重要になってくるとのことです。


さらに、とある特定の団体の96万人の人の2002年から2007年間の食生活を検討し、2009年までの死亡原因を追跡した結果、2750人の死亡者にはある一定の結果が出たとのこと。


ベーガン(完全菜食主義者)と、非ベジタリアンの死亡者数には、10%もの差があり、肉を食べない人の死亡の比率がはっきりと低かったそうです。


もっとも、一番低かったのは魚菜食の人。日本人の食習慣ですね。


また、中国では糖尿病の人が増えているということで、肉の摂取量を半分に抑えるようにと命令が出たそうです。こちらのニュースは。。。読んだことがないなぁ。


つまり、各国の経済事情が良くなると、さらに肉を摂る人が増えていきます。こうした事情を踏まえて、我々の生活はいかなる変化が求められているのでしょう?そして肉の消費量を減らすことに、いかなる不安の要素があるかを話し合ってみましょう。


たとえば、ヨーロッパなどでは健康のために肉食を止めようと追う流れがあります。地球規模の気象変動には、温室効果ガスの排出にも大きく関わる農業を見直そうという動きもあります。肉を食べられないとなると「魚を食べれば?」と結びつき、魚も乱獲の心配があります。
そうなると、ひょっとすると。。。
【肉税】というのも、一つの選択肢になってきます。


肉を生産することで環境に負荷がかかる。その負荷の負担は皆であまねくというのは不公平なので、肉類を食べるには、税金をかけるというのも選択肢の一つなのです。
また、実験室では細胞を直接培養して肉を作るということに、すでに成功しています。このような肉生産だと、ホルモン剤も抗生物質もいりません。いかがですか?
みんな黙ってしまいました。肉、そこまでして食べたいかなぁ。


〜〜〜さいごに、僕が先生に質問しました。
「米国型の牧場は、肉の生産の手法というより、肉の単価を下げる方に役立ってます。だから、長寿命な牛を生産する方向になると、牛肉の値段が高くなって、結果的にひとは豚やニワトリなど、環境負荷の低い肉を摂取するようになるのではないでしょうか?」
ですが、工場型の生産方法を止めるにはどうしたらいいでしょうね?
….そこまで結論が出なかった。だけど、せっかく育てた牛肉を、ハンバーガーでバクバク食べて消費するような暮らしは、もうやめにした方がいいのだろうな。たま〜に、上等なステーキを記念に食べるぐらいがちょうど良いんじゃないかな〜なんて思ったのでした。
ではまたね。

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私たちとつながる島国~地球温暖化最前線国・キリバス共和国から考えること~

4月7日(土)13時30分~15時30分
私たちとつながる島国~地球温暖化最前線国・キリバス共和国から考えること~
前キリバス共和国名誉領事館 名誉領事・大使顧問 ケンタロ・オノ 氏
世界で一番早く朝日が昇るサンゴの島国“キリバス共和国”が今、海面の上昇などにより存亡の危機に直面しています。
仙台市出身で、わずか15歳のときに単身でキリバス共和国に移住し、日系人となった方から現地の暮らしや現状を聞き、私たちに出来ることを考えてみませんか。




■開催日時
4月7日(土)13時30分~15時30分

■講座タイトル
私たちとつながる島国~地球温暖化最前線国・キリバス共和国から考えること~

■講師
前キリバス共和国名誉領事館 名誉領事・大使顧問
一般社団法人日本キリバス協会 代表理事
ケンタロ・オノ 氏

■講座概要
世界で一番早く朝日が昇るサンゴの島国“キリバス共和国”が今、海面の上昇などにより存亡の危機に直面しています。
仙台市出身で、わずか15歳のときに単身でキリバス共和国に移住し、日系人となった方から現地の暮らしや現状を聞き、私たちに出来ることを考えてみませんか。

■募集人数/対象
40人 ※抽選、当選者にのみ3/31までにご連絡します

■申込締切
3月27日(火)

■会場
たまきさんサロン(東北大学青葉山新キャンパス環境科学研究科本館)

■お申し込み方法
メールまたはハガキ、FAXでお申し込みください
必要事項:必要事項:講座名、参加者氏名、年齢、住所、電話番号

■問い合わせ・申し込み先
せんだい環境学習館たまきさんサロン
〒980-0845 仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
メール:tamaki3salon@city.sendai.jp
電話 022-214-1233 FAX 022-393-5038

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おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン

たまきたび_031

3月11日(日)13時30分~16時 (受付は15時00分まで)
「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」
壊れて使えなくなってしまったおもちゃを”おもちゃのドクター”が診断し、もう一度使えるように修理します!おもちゃを持ってたまきさんサロンへお越しください。
※以降、奇数月の第2日曜に定期開催予定




■開催日時
3月11日(日)13時30分~16時 (受付は15時00分まで) ※以降、奇数月の第2日曜に定期開催予定

■イベントタイトル
おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン

■イベント概要
壊れて使えなくなってしまったおもちゃを”おもちゃのドクター”が診断し、もう一度使えるように修理します!おもちゃを持ってたまきさんサロンへお越しください。

■申込
不要

■ご注意
※おもちゃの持ち込みはお一人(ご家族でお越しの場合は一家族)2つまで
※部品交換が必要な場合等は実費負担があります

■会場
たまきさんサロン(東北大学大学院環境科学研究科本館1階)

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