たまきさんブログ」カテゴリーアーカイブ

新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!2019【サロン講座】


たまきさんサロンスタッフです。7月14日(日)に宮城教育大学教授の菅原正則先生をお迎えして、「新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!2019」と題したサロン講座を開催しました。新聞紙でクールエアドームを手作りし、自然の力を利用して涼しさを得る方法を学びました。菅原先生は、住宅の熱的快適性や空気環境といった建築環境工学、住居学を専門にご研究されています。

また、今回の講座は毎年恒例の行事となっている「学都『仙台・宮城』サイエンスデイ2019」のプログラムとして出展しています。たまきさんサロンは、サイエンスデイのサテライト会場として、この講座に応募してくださった皆さんをお迎えしての開催となりました。

今年は、あいにくの雨の中での「サイエンスデイ」開催となりました。

まず、先生から「涼しくなるには、どうすればいいの?」という質問から始まりました。

涼しくなるのは打ち水やかき氷などによって冷やしたときだけではありません。風鈴、ハッカオイル・・・幽霊の絵!おやじギャグでも涼しく(というより寒く)なる?

確かに涼しい「気分」にはなるかも知れません。でも今日は、「気分」ではなく本当の涼しさを感じられるようにします。

そこで、今日の講座の「新聞紙で涼しい空間を作ろう!」というお話になるわけです。
名付けて「クールエアドーム」です! ちょっとクール!(カッコいい)
では、早速「クールエアドーム」の製作にとりかかりましょう!

新聞紙を使ってドーム作り開始です!
新聞紙をテープで貼り合わせて、壁になる部分を作っていきます。

簡単なようで、ちょっとむずかしい。新聞紙が破れないように気をつけて運びます。

大人も子供も真剣に新聞紙と向き合っています。
貼り合わせた新聞紙に、ビニールシートをとりつけます。これは・・・窓?

とにかく手順どおりに貼り合わせてみましょう。大きな折り紙を折るような工程もあります。

ハサミでチョキチョキ。ここは、入り口になるみたいです・・・
隙間ができないようにテープを貼り合わせるのがコツです。

送風機を使って風を吹き込みます。

すると、みるみるうちにドームが膨らんで・・・二つのエアドームが完成しました。

ひとつのドームだけ、霧吹きで外側と内側全体を濡らします。
あれっ!? 濡らしていないドームよりも、濡らしたドームの方が涼しくなってきたかも!  

サーモグラフィという測定機器を使って、ほんとに涼しいかどうか温度を測ってみましょう。
みんなの体から放射される熱の温度は、30℃以上。顔や腕の部分が赤く見えるのは、多くの熱が放射されていることを示しています。
乾いたドームは外側も内側も26℃だけど、水で濡らしたドームだと外側24℃になっていました! 乾いたドームと2℃違う!

実は、これは「蒸発冷却の実験」だったのです。濡らした新聞紙のドームから水分が水蒸気として蒸発する時、気化熱を奪うのでドームが冷えます。その結果、身体から赤外線放射される放射熱がドームにたくさん吸収されて、涼しく感じられるわけです。

今日はあいにくの雨天で湿度が高かったせいか、あまり蒸発しなかったために温度差は小さくなりました。

講座の初めに「植物の蒸散作用で涼しくなる緑のカーテンは、クールエアドームと同じ」と先生から教わっていましたが、クールエアドームの中でも緑のカーテンと同じことが起きていたのですね。

涼しくなって、みんないい笑顔です。


みんなで手作りした「クールエアドーム」は、午後もそのまま会場に展示し、サイエンスデイから大勢の方が見学・体験に来館されました。

さらに今年は、午後から超巨大エアドームも登場!

この大きさだと、ほとんど簡易住居になりますね。


今回の講座では、「クールエアドーム」を手作りして、暑い夏を涼しく過ごす工夫について楽しく学びました。

菅原先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。


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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
8月25日(日)は休館いたします。
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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその11


種まきから数えて、ちょうど80日目となりました。
最初のゴーヤの実らしきものを発見!
アサガオと競い合って、まだまだ伸び続けています。
現在、最高で250cmにまで成長しました!

緑のカーテンにはもう少しですが、伸びています 。


ゴーヤの実、登場~!


夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその12へつづく・・・


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仙台七夕の由来と再生紙~8万羽の折り鶴のゆくえ~【サロン講座】


たまきさんサロンスタッフです。
7月7日(日)七夕の日に、鳴海屋紙商事株式会社の鳴海 幸一郎さんをお迎えして、サロン講座「仙台七夕の由来と再生紙~8万羽の折り鶴のゆくえ~」を開催しました。

まずはミニ七夕飾りを作ります。
巾着(きんちゃく)・投網(とうあみ)・屑かご(くずかご)を作りました。


紙の裏表を確認しながら、ひとつひとつていねいに作りました。

自分で作った七夕飾りを持って記念撮影です。
とてもきれいに出来上がりました。


ミニ七夕飾りを作った後は、七夕祭りの由来について教えていただきました。

「機織りが上手な織姫さまと牛飼いで努力家の彦星さまが自分たちの仕事をおろそかにして、遊んでばかりいました。そこで天帝は、『自分たちのやらなければならないことを行ってから、好きなことをしなさい』と、織姫さまと彦星さまを離し、年に1度だけ七月七日に会うことを許しました。」

現在の仙台七夕は旧暦で行われるため、8月6日、7日、8日の三日間となります。
ちなみに、仙台七夕まつりと言えば雨がつきものとイメージしますが・・・
前半の雨は織姫さまと彦星さまの「やっと会える~」との再会のうれし涙、後半の雨は「また来年会いましょう~」の別れの涙と鳴海さんは考えているとのこと。


思いをはせると切なくなります。
また、雨の降り始め、一番町四丁目商店街では「七夕さまを守る」活動が行われます。
あっという間に終わってしまうのですが、見どころかもしれません。

七夕まつりは中国の乞功奠(きこうでん)という星祭りに由来し、中国から日本の京都・奈良に伝わり、宮中行事として京都から仙台に約400年前に伊達政宗公が仙台に伝えたといわれています。



次は7つ飾りについて教えていただきました。

一つ目は、吹流し(ふきながし)
織糸をかたどって飾ります。
今は紙が主流ですが、昔は紙が貴重だったため、生糸を飾りに使っていました。

二つ目は、折鶴(おりづる)
家族の長寿を願い、長生きしてほしい家族の歳の数を折り、自分で決めた想いを自分でやり遂げる大切さを教えています。

三つ目は、短冊(たんざく)
現在は願い事を書いていますが、昔は文字が上手になるように願いを込めて「七夕」「おりひめ」「ひこぼし」「天の川」などの言葉を書いていました。願いが叶うように、祈りながら墨で書き、上手や下手は関係なく、最後まで自分でしっかり書くことが大事だと教わりました。


四つ目は、紙の着物(かみのきもの)
病気やけがにならないようにという願いと裁縫や手芸の上達を願う飾りです。

五つ目は、投網(とあみ)
お魚をとる網をかたどっていますが、健康で安全なお魚やお肉、野菜が、取れますようにという思いが込められています。
わたし達は食べ物から力をもらって生きています。大事に無駄なくいただくことの大切さを教えています。

六つ目は、屑かご(くずかご)
屑かごの中には飾り作りで出た紙屑を入れて飾ります。
最後まで大切に使い切ることの大切さを教えています。

七つ目は、巾着(きんちゃく)
むだ使いをやめ、倹約、節約の心を養うために飾ります。


さらに、仙台七夕は吹き流しの上部に、「くす玉」という丸い球体を飾ります。


まつりで使用した飾りは、お仕立て直しをして、全国・海外に向けた仙台のPRキャンペーンに使われたり、そのまま県内外各地の盆踊りなどのお祭りやイベントなどへ「お嫁入り」するそうです。

七夕の飾りつけ、設置から片づけまでを教えていただきました。

「葉っぱひとつ残すな!」の合言葉のもと七夕飾りは8月8日中にすべて片付けるのだそうです。
さらに、竹の太い部分は仙台市のごみ焼却炉やお焚き上げの焚き付け用の薪として活躍しています。


ほかにも、毎年、中心部商店街のお盆イベントで使われたり、過去には、九州の川内市(せんだいし)にある製紙工場へと運ばれ「竹紙」として生まれ変わっていました。
今日の講座で配布された「七夕の由来」のプリントも「竹紙」です。

また、ひとつの短冊に書かれた願いごとがきっかけで、仙台市立の小中学校に通う児童生徒による故郷復興プロジェクトの折り鶴も「再生紙」に生まれ変わることになったそうです。


この「再生紙」が最初に使用されたのが、オリンピック2連覇を達成した羽生結弦選手への表彰状でした。


その後、卒業証書や卒業要覧、ノート等にも活用されることになりました。


子どもたちが祈りを込めて折った8万羽の折り鶴が仙台七夕で祭られ、その後、たくさんの子どもたちや裏方さんの手で分別され「再生紙」となって生まれ変わり、再び子どもたちのもとへと戻っていくのです。


「七夕祭りに歴史あり、仙台七夕まつりには伝統があり、故郷復興プロジェクトの折り鶴は伝説の飾りとして、後にも先にも、これを超える飾りはないのではないかと思っている」という鳴海さんの言葉がとても印象に残りました。


7月7日のこの日は、曇りでした。
織姫さまと彦星さまは会うことができたのでしょうか・・・

鳴海屋紙商事 鳴海幸一郎さん、ご参加いただいたみなさまありがとうございました。


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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポート ―番外編―


サロンの室内で鉢植えしたアサガオの花が咲きました!

「ヘブンリーブルー」という種類で、きれいな青が特徴です。
茎もひ弱で細いのに、花芽をたくさんつけています。


ヘブンリーブルーの花


番外編でした。
夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポート その11をおたのしみに…

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令和元年夏休みわくわくスタンプラリー連動企画 ヤマネコ店長をさがせ!!


たまきさんサロンは、仙台市交通局わくわくスタンプラリーのラリーポイントです。
連動企画として…

ヤマネコ店長をさがせ!!
始まりました。

夏休み期間中、たまきさんサロンの館内のどこかに【きいろい麦わらぼうしをかぶったヤマネコ店長】が隠れています。
見つけだしてカウンターまで連れてきてください。
連れてきてくれた方には1日に1回まで「図書ポイントカード」へ3ポイントプレゼントします。

イベント期間は、7月20日(土)~8月24日(土)
開館時間は(平日)10:00~20:30、(土・日・祝日)10:00~17:00 です。


「図書ポイントカード」って?

図書を1回借りるごとに1ポイント差し上げています。
5ポイント目と10ポイント目に景品をプレゼントしています。
本を借りるときには持ってきてくださいねっ(^^♪

夏休みの自由研究に役立つサロン講座もあり(申込必要)、
自由研究コーナーやお子さんも楽しく読める本もたくさんあります!
ごみのお持ち帰りをしていただければ飲食可能なスペースです。
本を読みながらゆっくりお過ごしいただけます。
おひとり3冊まで、2週間借りることが出来ますので、ぜひご利用ください。

仙台市交通局夏休み わくわくスタンプラリーについては… https://www.kotsu.city.sendai.jp/otanoshimi/event/wakuwaku_index2019.html


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たまきさんサロンの夏休みは盛りだくさん~~~!!


さあ!夏休みが始まるよ~~~♪
たまきさんサロンはイベント盛りだくさんです!!

その1 みどりのカーテン、すくすくと成長中~~~
さて、ゴーヤはいつ頃 実を結ぶかな~?


その2 夏休みの自由研究に役立つサロン講座(申込必要)も 盛りだくさん!!  

★【小学生以上の親子講座】8月2日(金)10:30~12:00 
「エナジーカフェ夏休み企画「親子でDIY!直流ベランダ発電!」

小さな太陽光発電システムを作って再生可能エネルギーを暮らしに取り入れる方法や災害時に役立つ知恵を学びます。 13:00からは、誰でも参加できる「エネルギー実験室」を開催!
詳しくは→https://www.tamaki3.jp/blog/?p=26362


★【小学生以上の親子講座】8月4日(日)13:30~15:30
「夏休みの自由研究にいいかも?キリバスのこと、地球温暖化のこと、SDGsのこと。」

体験学習もあります。地球温暖化の問題は話を読むだけ聞くだけではなかなか実感できません。…地球温暖化教材を使って地球温暖化について 体験してみませんか?
詳しくは→https://www.tamaki3.jp/blog/?p=26383


★【小学生以上の親子講座】8月10日(土)13:30~15:30
「”生ごみ”って本当にごみなの?~生ごみからエネルギーを作ろう!~」

“生ごみ”は、エネルギーを生み出す材料になります。バイオガスで沸かしたお茶で乾杯しましょう!
詳しくは→https://www.tamaki3.jp/blog/?p=26508


★8月24日(土)14:00~15:30 
「クマ・イノシシ対策講座~生態を正しく学び被害を未然に防ごう~」

★【親子講座】8月30日(金)18:00~20:00
「虫の声を楽しむ会 生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~」
将軍も愛でた伊達の虫の声…昔から変わらない、美しい虫の声を家族で楽しんでみませんか?


その3 自由研究コーナー、ヒントが詰まった本が借りられます。


その4 仙台市交通局わくわくスタンプラリー7月20日(土)~8月31日(土)開催のラリーポイントです。
たまきさんサロンではどのポケモンがゲットできるかな?


その5 きいろい麦わらぼうしをかぶったヤマネコ店長をさがせ!!
7月20日(土)~8月24日(土)に開催~~~!


その6 課題図書も新着図書も入荷~~~。

その7 新たな教材が登場してます。気軽にお声がけください♪

たまきさんサロンは
開館時間、平日は10:00~20:30、土・日・祝日は10:00~17:00
【8月25日(日)は臨時休館日】です。
【期間中の休館日】7/22(月)・7/29(月)・8/5(月)・8/13(火)・8/19(月)・8/25(日)・8/26(月)

ごみのお持ち帰りをしていただければ飲食可能なスペースです。
本を読みながらゆっくりお過ごしいただけます。
おひとり3冊まで、2週間借りることが出来ますので、ぜひご利用ください。

お待ちしてま~~~す♪


仙台市交通局夏休み わくわくスタンプラリーについては … https://www.kotsu.city.sendai.jp/otanoshimi/event/wakuwaku_index2019.html

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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその10


ゴーヤの黄色い花が咲き始めました。
アサガオは、ひたすら上を目指してすくすくと伸び続けています。
今、最高で160cmにまで成長しました!


ゴーヤの花


夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその11へつづく・・・


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お花を植える土を作ろう!~廃泥土のリサイクル~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

6月29日(土)に「お花を植える土を作ろう!~廃泥土のリサイクル~」と題して、サロン講座を開催しました。

今回は東北大学大学院環境科学研究科 高橋 弘教授を講師にお迎えして、浄水場などで大量に発生し、不要となった泥土を植物用の土へリサイクルする方法や、植物に使うだけではない活用の仕方などを教えていただきました。

まず初めに、浄水発生土がどのようなものなのか、どうして発生してしまうのか、説明していただきました。

普段私たちが飲んでいる水は、浄水場できれいな水に作り変えられ、各家庭に供給されています。

その主な水源となっているのは川や湖などからダムへ運ばれてきた水です。 しかし、ダムの水は水中に小さな土砂や浮遊物などのごみがたくさんあり、そのままでは飲むことができません。そこで浄水場を経由することによって水中の小さな土砂やごみが取り除かれ、きれいな水へと作り変えられています。人間が生きていくためには水を作り続けなければならず、この過程で発生するものが「浄水発生土」です。

宮城県内で1年間に発生する浄水発生土を家のお風呂に溜めた場合、どれくらいになるかというと、10万くらい?5万?3万?と声が上がっていましたが、答えはなんと約2万6千個分!全国では年間100万個分にもなるそうです。

このたくさん出る浄水発生土を何かに有効活用できないかと考えられたのが、今回のテーマでもある、植物用の土としてリサイクルするということです。

いよいよ植物用の土へと変える実験の始まりです!

実際に浄水発生土を用いて作る場合、太陽などの紫外線によって天日乾燥させ、泥の中の雑菌や在来種などの滅菌消毒を行う必要がありますが、今回はそれができないため模擬発生土を使っています。
マスクをつけたら、みんなのテーブルに配られた水の中に模擬発生土を入れ、一生懸命かき混ぜます。

そこに新聞紙などを切った古紙を半分ずつ足しながら混ぜていきます。

古紙が水を吸って重たくなってきても、すべての水を吸うまでひたすら混ぜます。
「重たーい」「手がつかれたー」と声があがる中、みんな頑張って混ぜます。

粘土のようなものができたところで、魔法の白い粉を入れ、また一生懸命に混ぜます。

この魔法の粉は赤ちゃんのおむつにも使われている吸水性ポリマーの粉だそうです。
この粉が水分を吸って、どんどん固く粘り気のある泥になってきました。

ここまでくるともうすぐ完成です。
最後に分散剤をいれると、粘り気のあったものがぽろぽろとしたそぼろ状のかたまりになり、土の出来上がりです。

最初の水はどこかへ行ってしまったわけではなく、できた土をぎゅっと絞ると水分が出てきます。

「この土を使って、お花を植え替えてみましょう!」

今回は「日々草」というお花を植え替えてみます。

きれいに植え替えることができました!

育て方も教わり、これからもきれいな花を咲かせ続けてくれるのではないでしょうか。

今回実験した方法は、浄水場から出る廃泥土処理のほかにも、震災で出たヘドロ処理にも活用され、リサイクルした土は、堤防の修繕や造成に使われているそうです。

セメントに古紙を混ぜ込むと、古紙の繊維がつなぎ役となってより強度が強くなるそうで、実際にどれだけ違うのかのこぎりを使って試してみました。

今回の実験を通して、ごみとなって捨てられてしまうものでも、工夫をすれば立派な原料や材料として使うことができるということを教わりました。

リサイクルは様々なところで行われていますが、普段から興味をもってごみを減らす工夫を考えていけば、地球環境の改善にも役立つのではないでしょうか。 まずは、身近なところから少しずつ始めていこうと思いました。

高橋先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

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      ※8月25日(日)は臨時休館とさせていただきます。
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生産者と消費者が一緒に育む、持続可能な食環境を目指して【サロン講座】


たまきさんサロンスタッフです。6月26日(水)に「生産者と消費者が一緒に育む、持続可能な食環境を目指して」と題し、持続可能な食環境をつくる取り組みについてのサロン講座を開催しました。

講師には、畜産農家「むすびファーム」の上野まどかさんをお迎えして、“美味しい食材”がどのようにして作られ、どのように未来へつなげていけばよいのかについて教えていただきました。

講師の上野まどかさんは、宮城県登米市の稲作と畜産の農家のご出身です。
仙台の大学を卒業後、東京の企業に就職。その後、地元にUターン。2016年から実家の農家で黒毛和牛の繁殖と米作りをされています。
また、実家の田んぼをつかって「田植え&稲刈り体験」の企画を立ち上げたり、「東北風土マラソン&フェスティバル」の実行委員をされて、地域を巻き込んだイベントを積極的に行っています。


「はじまり」

上野さんは、生まれた環境が農家でありながら、食べることは好きでしたが、もともとは生産には無関心だったと言います。2010年に環太平洋パートナーシップ(TPP)協定の日本の参加検討が話題に出て来た時に、生産者や企業の意見ばかりがクローズアップされ、実際に農産物を食べる消費者が無関心なことに気づき、報道の世界に興味を持ち新聞社に入社。新聞社時代にお父さまが倒れ自分自身も「食」に関してとても弱い立場にあることを実感し、まず自分自身がちゃんと「農業」と向き合おうと決意します。

そして、農家を継ぐ決意をするもお父さまから猛反対され、まずは「東京で出来ることをやってみよう!」と、広告会社の地域事業部に転職。故郷登米市の農業をベースにした地域活性化事業やお米と仙台牛を使ったお弁当を企画するなど、積極的な活動を開始します。

その後、『東北食べる通信』(定期購読会員向けの食物付きの情報誌)のふるさとプロデューサーとしても活躍されています。



「Uターン」

自分自身も生産者として消費者とつながりたいという思いがますます強くなる中、登米市の実家に2016年にUターンします。
とは言っても、農家の実状をわかっているお父さまは、上野さんが実家の仕事をすることにやはり反対されたといいます。

まず、上野さんの1日の流れを教えていただきましたが、かなりハードなスケジュールに受講者の皆さんは驚いていました。
若い娘がこれをやりたいと言ったら、やはり親としては反対するかもしれませんね。


牛がいる限り、毎日休みなく続くわけですから・・・。


「ブランド牛」

宮城県のブランド牛と言えば、「仙台牛」ですが、全国にはなんと200銘柄のブランド牛が存在するそうです。

まずは、よく目にする和牛のランクについても教えていただきました。


A5・B5ランクの格付けに入っているのは、仙台牛だけということに驚かされました。
仙台牛って、そんなにすごかったんだ!

さらに登米市では、そんな仙台牛の40%位を生産しているということです。

上野さんの実家は、現在、親牛(繁殖雌牛)が11頭と産まれた子牛を飼養している黒毛和牛の繁殖農家です。

排泄物は全量堆肥としてコンポスト化し田畑に撒きます。そこで採れた米や稲わらを牛の飼料にするという循環型サイクルによる稲作と畜産の経営が行われています。どうやら、このあたりがおいしい牛ができる理由のようです。


ちなみに、メスのお肉の方がおいしいということです!


「繁殖」

肉牛の生産には、上野さんのお宅のように繁殖して子牛を出荷する「繁殖農家」と、その子牛を買って肉牛に育てて売る「肥育農家」の2つの生産者が関わっています。
牝牛は生後13ケ月位で種付けが行われ、その後1年1回のペースで5〜10回ほど、子牛を産むそうです。

牛は種付けから始まって(妊娠期間は約10ヶ月)、生まれてからお肉になるまで、2年半から3年という時間がかかります。生まれた時には25㎏~40㎏だった子牛が、10ケ月後に子牛市場に出荷される頃には300㎏位に成長しています。その後さらに1年半〜2年位かけて650㎏~900㎏位(雌と去勢でも大きさは違います)大きさに肥育され、食肉市場に出荷され、400kg〜600くらいの枝肉になります。


「Animal Welfare (動物福祉)」 

これは、初めて聞く言葉でした。このような指針のもとで、肉牛も適切な管理がなされて生産されていたのですね。

上野さんのお話では、牛も5歳児位の知能を持っていて、面倒を見てくれている人をちゃんと見分けられるそうです。


「食べ物をとりまく環境」

食べ物をつくる人も食べる人も、お互いが見えない中で、「食」への意識が低下している状況が、今の食べ物をとりまく環境なのではないのかと上野さんは指摘します。

つまり、「誰が作っている食べ物なのかわからない」「モノとしてだけの食べ物になっている」「誰が食べているのかもわからない」ということです。

それぞれの立場で、かかえている問題点や疑問点を見ると、以下のようなことがあげられます。

これらを解決する手段のひとつとして、生産者と消費者の接点づくりが考えられます。

そこで上野さんは、まず「田植え&稲刈り体験」を企画実施してみました。

これはつまり生産者と消費者を「見える化」することです。

一番身近で毎日食べる食材である「お米」を通して、生産の現場を見てもらう、体験してもらい知ってもらうことで、自分は誰が作った食べ物を食べているのか、自分が作った食べ物は誰に食べられているのかがわかり、そこに絆が生まれ仲間意識が生まれるのではないでしょうか。

CSAというシステムも、生産者と消費者をつなぐ有効な手段のひとつでしょう。

そして、自分の足元である「むすびファーム」から、そして登米から情報を発信していきたい。「農家のロールモデル」になりたいというのが、上野さんの目標です。

都内で仕事をしている時から「東北風土マラソン&フェスティバル」の実行委員としても活動していた上野さんは、Uターンしてからも実行委員として活動しています。


「おいしいの向こう側を伝える」

「東北風土マラソン&フェスティバル」という催しは、マラソン大会を通して東北内外はもちろん、世界中から人を集め、東北の魅力的な「風土」と美味しい「FOOD」を存分に楽しんでもらいたいという主旨のもと誕生した東北と世界をつなぐ企画です。

この催しの中の「東北風土ツーリズム」という催しで、登米の食の魅力を伝えるツアーを企画しています。それが「生産者と味わう仙台牛満喫ツアー」です。


豊かな食材を100年後にも200年後にもつなげていきたいというのが、上野さんの思いです。


そのために、ひとまず生産者と消費者にできることは何でしょう?


「まとめ」

生産者や国、自治体だけが食料について考えていればよいのでしょうか?
食べる人はモノとして消費して、余ったら捨てる。それで良いのでしょうか?

たしかにスーパーには、いつもたくさんの食材が並んでいます。
2011年の震災の時には、あの棚が空っぽになったことを覚えていますか?

例えば、2000年と比べると農業人口は、半分に減っています。日本の食料自給率はカロリーベースで38%です。そして、今まさに問題になっているフードロスは、毎日一人お茶碗一杯分出ています。

未来に向けて、みんなで考えなければならない大きな問題です。

今回の講座では、美味しい食べ物の向こう側にある生産者の苦労や思いを知ることが出来ました。そして、われわれ消費者にも“美味しい食材”を未来に残すために、少なからず責任があるということを教えていただきました。

上野まどかさん、参加者の皆さん、ありがとうございました。


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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその9


定植から3週間 ― いい感じでつるが絡んで来ましたよ!
ゴーヤのつるが一度絡むとなかなかはずれないのは、つるの先端がバネのような構造になっていて、風などの揺れや衝撃を和らげているためです。

ゴーヤのバネのようなつる です。


7月9日ゴーヤを摘芯しました。

摘芯(テキシン)とは、野菜や草花などの植物の生長を促すための手入れ作業のひとつで「芯」と呼ばれる芽の先端を摘み取ります。そうするとひとつの株からたくさん分岐してわき芽が増えていくそうです。


アサガオの巻きつき方は、茎そのもので絡まります 。


夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその10へつづく・・・

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
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