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「たまきさんブログ」カテゴリーアーカイブ
ヤマネコ店長のGreenな日常 ベゴニアの花〈1〉
昨年の8月29日(土)に開催したサロン講座「泥のリサイクル~お花を植える土に変えよう~」の時に植えたベゴニアの花が、まだ咲いています。
こんな寒い時期でも、暖かい屋内だと咲き続けてくれます。
学名: Begonia 熱帯~亜熱帯原産
科名 / 属名 : シュウカイドウ科 / シュウカイドウ属
品種:「ベゴニア・センパフローレンス(Begonia Semperflorens)」
和名「四季咲きベゴニア・八重咲」
特徴: 原種を交配し、数千種の品種がつくられた。共通する特徴は、葉の形が左右非対称で少しゆがんだ形。一つの株に形の違う雄花と雌花がそれぞれ咲く。
開花時期:1年中(特に春~秋) 常緑性で開花期が長いのが特徴。
生育適温:18〜20℃
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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
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新着図書のご案内です。
たまきさんサロンスタッフです。
少しずつ日が長くなってきました。もうすぐ「ひなまつり」です。
そろそろ飾られたおうちもあるのではないでしょうか。
3月3日頃はまだ、桃の花は咲いていません…なぜ、「桃の節句」なのでしょう?
3月3日は旧暦では4月の初め頃、その頃は桃の花の季節です。
そして、桃には、百歳(ももとせ)まで生きられるようにという不老長寿の願いも込められていて、邪気をはらう力があるといわれていました。
なんと、鬼退治に行くのが「桃太郎」なのもそのためなのだとか。
「上巳の節句」に邪気を払う目的で「人形(ひとがた)」に災厄を移して海や川に流した行事と、平安時代に始まる「お人形遊び(ひいな遊び)」とが、長い間に結びついたものが現在の「ひなまつり」になり、「桃の節句」と呼ばれるようになったのだそうです。

それでは、新着図書のご案内です。
・「うまれかわったヘラジカさん」(クレヨンハウス ニコラス・オールドランド/落合恵子)
・「うみどりの島」(偕成社 寺沢孝毅/あべ弘士)
・「信じられない現実のうんこ科学図鑑」(東京書籍 DK社/増田まもる/瀧下哉代)
・「みずをくむプリンセス」(さ・え・ら書房 スーザン・ヴァーデ/ピーター・H ・レイノルズ他)
・「クジラが歩いていたころ 動物たちのおどろくべき進化の旅」(化学同人 ドゥーガル・ディクソン/ハンナ・ベイリー他)
・「少年と犬」(文藝春秋 馳星周)
・「罠ガール5」(KADOKAWA 緑山のぶひろ)
・「面白くて眠れなくなる植物学」(PHP研究所 稲垣栄洋)
・「木のストロー」(扶桑社 アキュラホーム 西口 彩乃)
・「ひと目でわかる地球環境のしくみとはたらき図鑑」(創元社 トニー・ジュニパー/赤羽真紀子/大河内直彦他)
・「ドラえもん探求ワールド 自然の脅威と防災」(小学館 藤子・F・不二雄/藤子プロ/静岡大学防災総合センター)
・「レスキューナースが教えるプチプラ防災」(扶桑社 辻直美)
・「水都東京 地形と歴史で読みとく下町・山の手・郊外」(筑摩書房 陣内秀信)
・「鬼踊れ!! 1」(芳文社 篠原ウミハル)
・「しかけ絵本 飛び出す、ときめく、遊ぶ、楽しむ」(平凡社 別冊太陽編集部)
図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ます。
お子さんも楽しく読める本がたくさんあります。
貸出カード作成時には身分証明書が必要となります。
二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。
【ご利用にあたってのお願い】
○セミナースペースご利用の際は、定員の半数程度でご利用いただき、利用者同士の距離を確保するなど、感染予防対策をとりながらご利用ください。
○館内での飲食はお控えください。水分補給は構いません。
○マスク着用や入り口での手指消毒、咳エチケットなどにご協力をお願いします。
〇換気のため出入口ドアと窓を開放しております。暖かい格好でご来館ください。
○サロンスペースの机・椅子は当面の間利用休止とさせていただきます。
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「冬の星を探してみよう!」【サロン講座】
たまきさんサロンスタッフです。
1月23日(土)に「冬の星を探してみよう!」と題してサロン講座を開催しました!
「天文ボランティア うちゅうせん」で代表を務めていらっしゃる永井 秀男さんを講師にお迎えして、星や星座についてのお話、国際宇宙ステーション(ISS)や距離のお話、光害についてなど、様々なことを教えていただきました。
昨年に引き続き、今年も屋内での座学の後に、天体望遠鏡を使っての野外観察を予定していたのですが、あいにくの空模様。雨こそ降らなかったものの、空は雲が一面に広がり、雲の切れ間すら見当たらず・・・。
スタッフも楽しみにしていただけにちょっと残念ではありましたが、近頃ではきれいに見られることの方が少ないそう。次回に期待したいと思います!
というわけで、まずは地球のお話から!

地球の大きさは直径12,700㎞。
そしてこの地球の周り、地上から400㎞の上空を人工衛星や国際宇宙ステーション(ISS)が毎日ぐるぐるとまわっています。400㎞という距離、30cm地球儀で考えてみると、その表面からは大体8mm。本当に地表のすぐのところをまわっていることになります。わずか90分で地球を一周し、1日24時間では16回にもなるそうです。
ISSは時々、仙台の上空を飛んでいることもあるようで、インターネットで検索すると大体の日時を知ることが出来るそうです。
タイミングがうまく合えば肉眼でも見ることが出来るようですよ!
そして地球の周りにはお月様もまわっています。
私たちが写真や映像で目にしている丸い地球の姿。実はこれも人工衛星からは撮ることが出来ず、月のようにかなり離れた場所から撮られたものを見ています。
そんな月ですが、大きさは地球の4分の1弱しかなく、地球から38万㎞離れたところを27.3日かけて1周しています。
地球自体も太陽の周りをまわっているので、満月から次の満月までは29.5日。
この満月から満月を暦としていたものが旧暦(太陰暦)とされているものなんだとか。
38万㎞と言われても、どのくらい離れているか想像がつかずよくわかりませんよね?
柄杓を月に見立てて、地球儀からどのくらい離れているか参加者の皆さんにも予想してみてもらいましたが、やはり皆さんも難しそうでした。
実際は、地球儀の縮尺で考えても、その距離なんと9m。
地球に1番近い天体であるはずの月ですが、1秒で30万㎞進むことが出来る光の速さでも1.3秒かかります。
また、月は楕円の軌道で地球の周りをまわっている為、より近いところをまわっているときは満月も大きく見えるスーパームーンに、より遠いところをまわっていると、その分より小さく見えるためにマイクロムーンに、といった感じで距離によって見かけの大きさが変わることで、満月自体の大きさにも違いがあるそうです。

さて、ここで「プレアデスの7人姉妹」という星座物語のお話。

このお話は、オリオン座とプレアデス星団に関するお話です。
お話ではプレアデスの7人姉妹となっていますが、実際のプレアデス星団には6星しかありません。それは7人姉妹のうちの一人が、戦いの末に焼け落ちてしまったお城を見て、悲しみのあまり流れ星となり、自らの姿を隠してしまったから。そして、残された6人もそのことを悲しんでばかりいたために、星の光も少し青みがかっているのだと言われているそうです。

実際に地球から肉眼で見ることの出来る太陽系惑星は、土星までの5惑星(水星・金星・火星・木星・土星)だけ。天王星や海王星は、肉眼では見えずとも、天体望遠鏡を使うことで見ることが出来るというのに対して、2006年に惑星から「準惑星」へと分類が変更された冥王星は、かなり大きな天体望遠鏡を使っても写真にしか写ることがないそうです。

太陽系惑星の位置関係を考える際、距離感を分かりやすくするため、青葉山のたまさきさんサロンを太陽の位置とすると、地球は大体青葉通り一番町付近に位置していることになり、火星はさらに少し離れた榴ヶ岡公園に。土星からはついに県境を越え、お隣山形県の山寺まで。冥王星に至ってはこれまたお隣、福島県の白河市まで行くそうです。

スタッフ自身はあまり福島県に行ったことがないのですが、海王星までの距離が福島県郡山市までだと考えると、そのさらに外側をまわる冥王星がいかに太陽から、また地球から遠い場所にあるのか、身をもってわかるような気がします。
星にはそれぞれ光の見えやすさによって最大光度(等級)が定められています。
惑星は太陽の光を受けて光っていますが、星は自分自身で光を放っています。
太陽を除いた世界中で、最も明るい星とされているおおいぬ座の「シリウス」のように、1等星と呼ばれている星は、世界中でも21個。星座は世界共通で88個あります。
仙台ではその内、1年を通して春に3個、夏に4個、秋に1個、そして冬に最も多い7個の計15個の1等星を見ることが出来ます。残りの6個は、残念ながら日本ではごく南の地域以外では見ることが出来ません。
1等星の「シリウス」は夜空でみられる星の中でも地球から1番近い星ですが、それでも距離にして8.6光年、光の速さでも8年以上かかる計算です。
星座物語に出てくるオリオン座は1等星の星を2つ持っています。
ひとつの星座で2つの1等星を持っているのは全部で三つ、仙台で見ることが出来る星座は、このオリオン座だけです。他の二つはケンタウルス座と南十字座で、南半球の星座です。
今回はここで2つ目の星座物語「オリオンとサソリ」

星となったオリオンとサソリですが、実際には星同士が180度離れているため、オリオン座とさそり座が同じ季節に見えることはないそうです。

「冬の大三角形」として、おおいぬ座のシリウスやこいぬ座のプロキオンとともに形作っているオリオン座のペテルギウスは赤く光る1等星ですが、いつ爆発してもおかしくないと言われています。
なぜなら、普段私たちが見ている星の光はいま現在光っているものではく、何年も何百年も前の昔の光だからです。
ペテルギウスは地球から700光年先にある星なので、仮にいま爆発をして、夜空から消えてしまっても、そのことが実際に分かるようになるのは、700年後の未来で見る星空でのことなのです。
いまは冬の夜空でも見つけやすく、代表的な冬の星座とされているオリオン座も、もしかすると700年後の未来では見られなくなっている部分があるかもしれませんね。
星や星座だけではなく、宇宙のお話についても少し。
最近、宇宙へと打ち上げられ、日本人宇宙飛行士の野口さんも搭乗していた「クルードラゴン」のコックピットはみな、ボタンやレバー操作からタッチパネル式に変っているそうです。
野口さん曰く、黒電話からスマートフォンへ変わったくらいに違いがあるそう。
また、ロシアやアメリカ、ヨーロッパと共同運航しているISSへ物資や食料などを運ぶ役目を担っている、日本の「こうのとり」。一度に6トンもの荷物を運ぶことが出来るそうですが、その一方で帰り道では逆にISSで出たゴミでいっぱいとなり、そのゴミもろとも大気圏で燃えつきてしまうのだとか。今まで9回の打ち上げすべてで成功しているそうですが、1回の打ち上げにかかる費用はなんと300億円。宇宙服は1着20億円、船外用の手袋だけでも200万円はするそうで、これもなんともすごい金額・・。

現在も2年に1度、宇宙飛行士の募集をしているそうなので、気になる方はぜひ調べて見てください!
最後に光害のお話。

光害(こうがい・ひかりがい)とは過剰または不要な光による光害のこと。
夜空が明るくなることで、天体観測での障害が起きる場合や、生態系を混乱させる場合もあり、エネルギーの無駄の一因にもなるなど、様々な影響があるそう。
その中でも、高度な工業化が進み、人口が集中している大都市が多い、アメリカやヨーロッパ、日本などで特に深刻だと言われています。
宇宙から撮られた衛星写真を見てみても、やはり大都市といわれているような都市部のあたりで明るく、光っているようにも見えています。夜の日本列島も例外ではありません。
街が発展し、経済的にも工業化が進むことはいいことですが、今までたくさんの星を見ることが出来ていた場所が、街の明かりが増えたことによって見ることの出来る星の数も減ってしまい、蛍などの生き物にとっては求愛行動すらも難しくなってしまうこともある。そう考えると何とも複雑な気持ちがしました。いかにムダな明かりを少なくできるか、空に向けずに明かりをつけることが出来るかが大事なのだなと思います。
講座の最後に質問コーナーを設けたところ、以下のような質問もありましたよ!
Q「星は重いの?」
→ものすごく重い。(地球に対して太陽は109倍の大きさがあり、重さは33万3000倍にもなります。)
Q「星は全部でいくつある?」
→ものすごく多い。しいて言うなら、肉眼で見ることが出来る限界の6等星までで8600個。そのうち夜に見られるのは半分の4300個だが、一晩で見られるのはせいぜい3000個くらい。(地球も属する天の川銀河で2000億個以上。その他にもたくさんの銀河があり、大宇宙はいまも膨張中。)

悪天候ではありましたが、1人もかけることなく皆さんに参加していただけました。
ぜひ、天気のいい日には寒さ対策をしっかりとした上で、教わったことを思い出しながら星空を眺めてもらえたらなと思います。
講師をしてくださいました、天文ボランティアうちゅうせんの永井さん、お手伝いいただきました近藤さん、ご参加いただいた皆さんありがとうございました!
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新着図書のご案内です。
たまきさんサロンスタッフです。
もうすぐ節分です。「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という意味をこめて、悪いものを追い出す日ですね。
節分という言葉には、「季節を分ける」という意味があるそうで、「二十四節気(にじゅうしせっき)」のうち「立春」「立夏」「立秋」「立冬」それぞれの前日を指していたのだそうです。
昔は、春は一年のはじまりとされ特に大切にされたそうです。そのため、春が始まる前日の冬と春を分ける日だけを「節分」と呼ぶようになったんだそうです。
今年の「立春」は2月3日。その前日だから、「節分」は2月2日。 124年ぶり1897年以来のことだそうです。
ちなみに、1897年から1984年まで「立春」は2月5日、「節分」は2月4日でした。

スタッフは豆まきの後、太巻きを食べます。
七福神にあやかって7種類の具が入った太巻き、縁が切れたり、福が途切れたりしないように丸ごと一本、恵方に向かって願い事を思い浮かべながら丸かぶりし、黙って最後まで一気に食べきります。
「目を閉じて食べる」、「笑いながら食べる」という説もあるそうです。今年は笑いながら食べてみようかな…
2021年の恵方は、「丙の方位」南南東だそうです。
それでは、新着図書のご案内です。
・「ハグくまさん」(クレヨンハウス ニコラス・オールドランド/落合恵子)
・「DOG SIGNAL 4 (BRIDGE COMICS)」(KADOKAWA みやうち沙矢)
・「ぼくたち、わるもの?きらわれ動物図鑑」(サンマーク出版 ソフィー・コリガン/バーバラ・テイラー他)
・「水族館のサバイバル2」(朝日新聞出版 ゴムドリco./韓賢東)
・「罠ガール 4」(KADOKAWA 緑山のぶひろ)
・「ティラノサウルス とびだす解剖学ガイド」(大日本絵画 ドゥーガル・ディクソン)
・「ZOOLOGY 図鑑動物の世界」(東京書籍 スミソニアン協会/ロンドン自然史博物館他)
・「FLORA 図鑑植物の世界」(東京書籍 スミソニアン協会/キュー王立植物園他)
・「ココロとカラダに効くハーブ便利帳」(NHK出版 真木文絵/池上文雄)
・「あした、ハーブを植えよう ―植物のチカラで家族を守るー」(光村推古書院 山本真理)
・「ミミズeco活動これから 効率的生ごみリサイクルを目指して」(東京図書出版 田代光洋)
図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ます。
お子さんも楽しく読める本がたくさんあります。
貸出カード作成時には身分証明書が必要となります。
二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。
【ご利用にあたってのお願い】
○セミナースペースご利用の際は、定員の半数程度でご利用いただき、利用者同士の距離を確保するなど、感染予防対策をとりながらご利用ください。
○館内での飲食はお控えください。熱中症予防ための水分補給は構いません。
○マスク着用や入り口での手指消毒、咳エチケットなどにご協力をお願いします。
○サロンスペースの机・椅子は当面の間利用休止とさせていただきます。
〇換気のため出入口ドアと窓を開放しております。暖かい格好でご来館ください。
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ヤマネコ店長のGreenな日常 サンセベリアの花〈2〉
どこでもよく目にする観葉植物ですが、花は初めて見るという方がほとんどかもしれません。なかなか咲かない珍しい花です。
花は夜開性で、夕方から夜にかけて白い花が咲き、一週間位かけて下から上へ向かって咲いていきます。花はとても良い香りがします。
サンセベリアは、空気清浄効果を持つとも言われています。ホルムアルデヒドやアンモニアのような有害物質を、この厚い葉が吸収してくれるようです。

風水から見たサンセベリアは、尖った葉っぱを上向きに伸ばして「鋭い陽の気」を発すると考えられています。そのため、よいエネルギーを作り出し、悪いエネルギーを浄化する作用があり、幸運をもたらすといわれています。
置き場所としては、玄関や窓辺、トイレ、寝室に飾るのがおすすめです。
「虎の尾」といわれる模様は、魔除けや厄除け効果をもっているので、悪い流れを断ち切ってくれるかもしれません。
年明け早々、これは吉兆かもしれませんね。
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ヤマネコ店長のGreenな日常 サンセベリアの花〈1〉
サンセベリア(サンスベリア)は、どこでもよく見かける観葉植物です。
でも、その花を見た人は少ないかもしれません。
株が大きくなって、生育環境が良くないと、なかなか咲きません。
サロンでも、5年目にしてようやく花を見ることが出来そうな雰囲気です。

サンセベリアは、濃淡のある横縞模様の葉っぱが虎の尾をイメージさせることから、「虎の尾(トラノオ)」という和名が付けられています。
「千歳蘭(チトセラン)」というもう一つの和名でも知られています。
この和名から、花ことばは「永久」「不滅」です。
引越し祝いや開店祝いなど「長く続く」という意味を込めて贈り物にされるので、お店などでよく見かける観葉植物なのです。
また、空気の中の化学物質を吸収したり分解したり、光合成ができない夜にも多くの酸素を出してくれたり する植物です。
原産地:アフリカ、南アジアの乾燥地帯
学 名:Sansevieria trifasciata
科 属:リュウゼツラン科 チトセラン属
英 名:Snake plant
和 名:虎の尾(トラノオ)、千歳蘭(チトセラン)
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「手製本を学ぶ -絵本を仕立ててみよう!-」【サロン講座】
たまきさんサロンスタッフです。
12月6日(日)に、『手製本を学ぶ -絵本を仕立ててみよう!-』と題したサロン講座を開催しました。
講師には、和綴じ製本作家の永澤 裕子(ながさわ ゆうこ)さんをお迎えしました。
永澤先生は、仙台市内をはじめとした近隣の文化施設において、本の修理や、和綴じの技術を多くの方に知ってもらうための講座・講習会を数多く開催し活動されています。
先生の講座では、毎回参加者自身が実際に製本の実習をしながら和製本の技術を教えていただいています。

今回の講座では、副題にある通り「絵本」の仕立て方を学びます。
まず絵本を思い浮かべてみてください。読み本と違って、少ない頁をめくって、描かれている絵を見るという時間が主になります。そのために、頁が開かれた形で保持できることや、少し厚手の紙を使って丈夫な作りになっているといったイメージが強いと思います。

本来、絵本となるべき「絵」が必要なのですが、今回はお気に入りの絵や写真を使って絵本のように製本してみようということになりました。
手製本の技術を学ぶことが目的なので、どんなものでもよいのですが、紙の厚さや枚数を考えると、絵や写真入りの「月めくりカレンダー」が適しているようです。
参加者の皆さんには、カレンダーに使われていて、捨てずに残してある12枚の絵や写真をご持参いただきました。

早速、作業開始です。
今回は、「足継ぎ(あしつぎ)」という技法を使って、絵本に仕立ててみます。
材料は、製本道具の他に以下の物を用意します。
・12枚の絵(縦350mm×横450mm以内)。
・足継ぎ用の和紙(幅50mm×天~地の長さ+10mm)を3枚。
・裏打ち寒冷紗(うらうちかんれいしゃ)。
・ワックス紙。
・表紙用の紙(天~地の長さ×小口~背の長さ+中身の厚さ+30mm)黒色マーメード紙。
・中身を綴じるための製本用麻糸。
作業に入る前に、まず先生からカッターナイフの正しい使い方を教えていただきました。
「刃は立てないで寝かせて使う」ことが、紙や布をきれいに「断つ」コツです。
それから、刃を新しい刃に小まめに替えることも重要です。惜しまず刃を新しく替えて使っていくことが美しい仕上がりにつながります。
紙にステンレス定規を当てて、カッターナイフを入れていくだけの作業なのですが、こつは片方の手で定規をしっかりと押さえ固定することです。
一回で切り離せない時には、何度か刃を走らせるようにしてみましょう。

そして、「糊(のり)」の扱いも重要です。
先生は「糊は塗るのではなく、引く」と指導されます。
特に和紙を使った貼り合わせでは、糊はしっかりと薄く引き、はみだした糊は必ずぬぐっておくことがポイントです。
このようにすることで、接着し乾いた後で、美しい仕上がりになります。
糊は「木工ボンド」に「でんぷん糊」を少し混ぜたものが、作業上使い勝手が良いようです。
和製本の基本で、特に重要なことは「紙を折る」「紙を断つ」「糊を引く」の三点です。
本の上下左右裏表には、それぞれ名前が付けられています。
例えば「背(せ)」ですが、今回の場合は「足継ぎ」を貼る側です。
その反対側を「前小口(まえこぐち)」と呼びます。
上の面は「天小口(てんこぐち)」、下の面は「地小口(ちこぐち)」という名前で呼ばれます。
今回は「背側」「小口側」と呼びます。
足継ぎをして貼り合わせた束が「中身(なかみ)」と呼ばれるものになります。
最初の工程は、その「中身」作りからです。
今回は、わかりやすいように先生にセルフ動画をご用意していただきました。
先生の製本講座では新しい試みで、参加者からはわかりやすいので講座中ずっと流し続けておいて欲しいという声もありました。
このブログでは製本作業の流れだけを、以下手順に沿って簡単に説明していきます。
(1) 絵本に仕立てる12枚の絵を、同寸に裁ち揃えます。
(2) 右開きにするか左開きにするか、絵の順番を決めて、頁番号をふって編集します。
カッターを使う作業では、皆さん力が入ります。
(3) 絵を実際にめくる順番になるよう重ね、そのうえで二つの山に分けます。
「1枚目(5P-6P=8P-7P)」
「2枚目(3P-4P=10P-9P)」
「3枚目(1P-2P=12P-11P)」という形で、足継ぎする順番に頁が揃います。
手が止まり、考えたり質問する時間が多くなる工程です。
(4) 足継ぎをします。
足継ぎとは、綴じ代のない絵の背側に和紙を貼りつけ、綴じ代をつくるための製本技術です。
足継ぎ用和紙を、絵の裏面で挟み込むような形で貼りつけます。
(5) 天と地で、はみ出している足継ぎ用和紙を断ち落とし、三枚目の足継ぎ用和紙の外側に、「裏打ち寒冷紗」を貼りつけます。
慎重な作業が続きます。 ここまでが前半、皆さん時間を 忘れて作業に没頭されていました。
(6) 糸綴じをします。中央で糸綴じすることで、見開きを平らにすることができます。
目打ちを使って内側から穴をあけます。 先生の作った拡大サンプルがわかりやすい! 製本用の針と麻糸を使って綴じていきます。 ようやく絵本らしくなってきました。
(7) 中身の背と表紙を貼り合わせます。最後の工程です。
表紙で中身を包み込む形になります。 中身の大きさに合わせて切った用紙 の中央に糊を引きます。 中身の背の寒冷紗部分にも糊を引きます。
(8) 中身の小口に合わせて、表紙の小口を切り揃え、各頁の小口の裏面同士を貼り合わせて1枚ずつに仕立てます。
足継ぎされた3枚が12頁に仕立てられているはずです。
皆さん、自作の出来栄えに満足そうなご様子 一つ折り中綴じ本の完成です!
今回教えていただいた手製本の技術を使うと、中身が絵本に限らず、お気に入りの複製絵画や絵葉書、写真、イラストなどを、きれいに製本された形で保存できるようになります。
折る・断つ・貼るという基本的な製本技術をはじめとして、機械では作れない世界で唯一の手作りの柔らかさと優しさにあふれた本を、自分の手で作り上げたという達成感も得られたのではないでしょうか。
手作業だけに1回ではなかなか身につかない技術ですが、自分で何度も作ってみることで、上達していくものだと先生もおっしゃっています。
さらに、手製本で仕立てられたものは中身をそのままにして表紙だけを替えることが容易なのです。
自分好みの表装を施した自分だけの本を作ることが出来て、もし表紙が傷んだ場合でも、そのまま捨ててしまうのではなく、修理して長く使うことが出来るということにも気づかされました。
先生の作品
今回の講座を通して、手仕事の良さや面白さが実感できたのではないでしょうか。
まだまだ奥の深い手製本の世界ですが、たまきさんサロンではこれからも永澤先生に素敵な技術をご教授お願いしたいと考えています。
永澤先生、ありがとうございました。
ご参加いただいた皆さま、長い時間お疲れさまでした。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
年末年始は12月28日(月)~1月4日(月)です。
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ヤマネコ店長のGreenな日常 サボテンの花〈2〉
膨らんだ蕾が、冬のある日突然開きます。
強烈なラテン系の赤が印象的な「シャコバサボテン」の開花です。
次々と開花して、ひと月くらい目を楽しませてくれます。
外は、白い雪景色です。
咲きました! ラテンの花です
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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
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「石は語る!~歴史的建造物をつくった石材を探る~」【サロン講座】
たまきさんサロンスタッフです。
11月28日(土)に、東北大学片平キャンパスを会場として、「石は語る!~歴史的建造物をつくった石材を探る~」と題したサロン講座を開催しました。
今回の講座では、明治時代以降に建てられた歴史的建造物が、まだ数多く残されている片平キャンパス内を巡って、建造物に用いられている石材の種類や産地、その由来などについて、実際に現物を見ながら専門の先生に解説していただきました。
地学がご専門の東北大学理学部名誉教授の蟹澤聰史(かにさわ さとし)先生と、青葉山・八木山フットパスの会でもおなじみの東北大学施設部キャンパスデザイン室専門職員の内山隆弘(うちやま たかひろ)氏のお二人を講師としてお迎えし、建造物のご案内と解説をお願いしました。
明治24年に第二高等中学校(後の第二高等学校)の開校以来、仙台医学専門学校、仙台高等工業学校などが開校。明治44年には、同じ敷地内に東北帝国大学理科大学が開設されています。その後、工学部や法文学部などが増設され、前述の教育機関が大学に組み込まれて、現在の片平キャンパスが形成されたという歴史を持っています。それに伴って明治から昭和(戦前)にかけて建造された歴史的建造物が、キャンパス内にはまだ数多くまとまって残されています。
現在5棟が「登録有形文化財建築物」として登録されていますが、今回の講座ではそれらの歴史的建造物に用いられた建材である石材に注目してみました。
片平キャンパスに残る歴史的建造物に多く用いられている石材は、利用された時代によって種類が違っています。
「三滝玄武岩」
約800万年前の噴火による火山岩。仙台市の西方の蕃山や権現森を中心に分布している。古くは仙台城や武家屋敷の石垣、亀岡八幡宮の石段をはじめ、仙台市内でも地元の石材として明治期の建造物に最も多く用いられている優黒質の硬い石材。
「秋保石(湯本層凝灰岩)」
約800万年前に白沢カルデラの活動で噴出した火山灰堆積物が由来の岩。柔らかいが崩れにくく加工がしやすいので、塀や蔵などに用いられる。秋保温泉磊々峡付近に分布し、秋保石材軌道(大正3年開業)によって運ばれ、地元の石材として大正期の建造物に多く用いられた。
「白河石・芦野石(溶結凝灰岩)」
約100万年前にカルデラ形成を伴った噴火によって生じたデイサイト質の溶結凝灰岩。栃木県北部から福島県南部に広く分布する。「溶結」とは、カルデラ噴火などで高温の火山灰が厚く堆積した時に軽石などが圧し潰されて硬くなったもので、この凝灰岩は硬く緻密だが加工しやすいという特徴がある。大正期から昭和初期に多く用いられた。
大正期から大きな建築物には鉄筋コンクリート造が用いられるようになり、石材は構造材としてよりも表面仕上げ材として貼り付けて用いられることが多くなっている。
「花崗岩類」
片平キャンパス内で見られる花崗岩は、「大橋」にも用いられている優白質の茨城県笠間市産の「稲田石」と思われる。また、岡山県岡山市産の「万成石(まんなりいし)」は、「伊達政宗騎馬像の台座」にも用いられている。これらは、鉄道網の発達によって大正期から多く利用されるようになった。近年は国産の花崗岩よりも中国、インド、北欧からの輸入岩が多くなっている。
大正期の工学部金属工学科の腰壁 凝灰岩(秋保石)が使われています 春には黒松並木と枝垂れ桜が美しい構内 正面は北門。左側奥が旧理学部化学教室 秋にはイチョウの黄葉が彩りを添える 明治期の旧第二高等学校書庫 現在は文化財収蔵庫になっています 赤レンガ壁が美しい
基壇部と壁の装飾帯、外部階段部には、火山岩(三滝玄武岩と推定)が使われています
石材の鑑定は、従来の文献による調査や肉眼による岩相の鑑定が主流でしたが、石材表面の風化や蘚苔類の付着によって正確な鑑定が困難な場合や、熟練した経験に左右される要素が多く、問題がありました。そこで最近では、「帯磁率計」を使った測定という科学的手法による鑑定が行われるようになってきているということです。
昭和初期の工学部の基壇部の花崗岩(万成石と推定) 帯磁率計を使って調べる蟹澤先生
南門を出ると、明治39年にこの地に設立された官立の仙台高等工業学校(SKK)の旧敷地になります。昭和26年に廃校になり、現在は東北大学の電気通信研究所の敷地になっています。
片平丁通りを挟んで向かい側の東北学院大学の「専門部校舎」や「ラーハウザー礼拝堂」の外壁にも、同じ秋保石が使われているということです。
腰壁、玄関周りには花崗岩、凝灰岩(秋保石)、人造石が用いられています。
明治期の旧第二高等学校正門 門の柱頭部には火山岩(三滝玄武岩と推定)が用いられている 門の正面に第二高等中学校がありました 記念碑は花崗岩(稲田石)で造られています 大正14年に造られた現在の大学正門 全体が花崗岩(稲田石と推定)で造られています 樹齢200年のイチョウの大木 『東北帝国大学理科大学創設の地』記念碑。理科 大学のレンガは長町にあった伊勢煉瓦工場で焼かれたもの。なお、記念碑には、当時の建物が空襲で焼き落ちた時のレンガが用いられているそうです 東北帝大付属図書館(現在の東北大学資料館) 玄関周り、外部階段は溶結凝灰岩 法文学部2号館。玄関周りは凝灰岩 旧北門。柱頭部は溶結凝灰岩 大正期の理学部の囲障(支柱は秋保石) 片平丁通りに面した石垣(三滝玄武岩)
最後に、旧理学部だった現在の金属材料研究所の敷地に入ります。
大正期の旧理学部生物学科(現放送大学)
基壇部には花崗岩が使われているのですが、現在は防水のための吹付塗装がされていて、建材を直接見ることは残念ながらできません。ただ、これは東北帝大初代営繕課長でもあった建築家中島泉次郎氏による建築物で、明治末から大正にかけて流行った「セセッション」風の、洋風建築の非常にモダンで凝ったデザイン性を、その外観から感じることはできます。
二時間のフィールドワークが終了。ここで現地解散となりました。
今回のサロン講座では、「建造物に用いられた石材」という視点から、片平キャンパスに現存している戦災や都市開発の波をくぐり抜けて来た建造物を通して、何が見えて来るのかを探ってみました。
建造物に使われる石材には、耐久性のある硬くて緻密な石や柔らかく加工しやすい石が、用途によって選ばれています。どんな種類の石で、どこの産地からどのようにして運ばれて来たのかを探っていくことによって、当時の流通経路や石材需要などがわかります。
仙台市内の歴史的建造物も、時代ごとに違った石材が用いて造られていて、それらの石材を調べることによって当時の様子が見えて来るといることを教えていただきました。
また、こうした石材の数々は、仙台周辺をはじめとした日本各地の火山活動や地殻形成という太古の歴史をも知ることができる貴重な手がかりになっているということです。
それだけに、すでに「登録有形文化財」として登録され保全されている建造物に限らず、人知れず埋もれたまま消滅していってしまうような歴史的建造物にも、目を向けて調査し、貴重な史料としての保存に向けた取り組みも大切であると感じました。
今回は、限られた短い時間での「キャンパス内歴史的建造物巡り」というフィールドワークを行いましたが、いかがだったでしょうか?
蟹澤先生と内山さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
*参考文献
「東北大学片平キャンパスにおける歴史的建造物の石材に関する研究」
東北大学総合学術博物館研究紀要 第19号, 2020 (内山隆弘・蟹澤聰史)「2020年たまきさんサロン講座「石は語る!~歴史的建造物をつくった石材を探る~」(内山隆弘・蟹澤聰史)
*火山岩の石材の呼称については、建築分野においては「安山岩」という言葉が一般的に用いられる場合が多いが、文中ではより細かく分類するために地質学的命名法による呼称を使用している。
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