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今日も暑いねぇ〜。七北田公園で新緑祭!

GWウィークが近づくと、仙台は急に各所でイベントが開催されるようになって、だいたい年内いっぱいどこかでお祭りがやっているだなぁという印象ですね。
昨日〜今日と開催のアースデイに引き続き、みどりの月間にちなんだ緑のイベントです。「新緑祭」が七北田公園で本日3時まで開催です。


郡市長の開会の挨拶にて、青葉城址のすぐ下。青葉山公園に(仮称)公園センターができるんだって。それは驚き。


続いて、昨年度1年間に仙台市の緑化に貢献された方への「緑の功労賞」の授与式もありました。


では会場見物。われらがE-Action実行委員会は、お庭の緑化に使える肥料と花の種の無料配布を行っています。


数に限りがあるから、早めにもらいに来てね。
ゆるーりゆるりとお配りしています。


日産サティオ宮城さんがE-Action号持って来て、EVのデモンストレーションしてますよ。


メロンさんとこは木工細工の体験などですね。


この仕掛けは、積み重ねた木の端っこをビー玉が落っこちるんだって。これは面白いね。


ねこのバスの記念撮影会。なんかちょっとこわいんだって。


松ぼっくり釣り。これがなかなか引っかからなくって苦労してました。


お花の販売コーナーに。


木工コーナーですね。
これはいま巣箱を作っているんですよ。出来た巣箱は持ち帰ることができるので、庭先で野鳥見物ができるようになるね。


こっちはお部屋の飾りとか作っているのかな?


まだまだ工作コーナーに、写真の展示に体験コーナー。いろいろあるし、さらに飲食の屋台も来ているから、是非とも遊びに来てね。
本日(22日)3時まで開催です。

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速報板。今週の土日は錦町公園でアースデイ東北 2018だよ。

今週末は、すっごく天気が良いのだよ。
新緑も綺麗だし、環境のことちょっと考えつつ、街へ繰り出してみよう。
速報板で、錦町公園で開催されてるアースデイ東北 2018です。なので、ちょい雑だけどガマンしてね。


こちら入り口にあった、食器洗い機って。。。


ロケットストーブでお湯作って、熱交換器は10メートルの金属パイプだって。すっごいな。


丸森の南、筆甫からへそ大根のPRに来てました。大根抜きに行ったなぁ。


こちらの職人さんは、陶器のバスタブ職人さんだって。でも今日は足湯です。


暑いので〜、かき氷が食べたい。


尚絅学院大学環境活動サークルFROGSと東北工業大学環境サークルたんぽぽの皆さんです。ご苦労様です。


ひつじだねぇ。
羊だ。


ライブもやってます。


この電気は、ソーラーパネルで作ってます。すごいですね。


工房零さんとこは、ピザ焼いてました。あとで食べたけどウマかった。


今日のイベントの飲食ブールの電気は、食用油から発電しているんだって。


ちょっと気が向いて取った写真1


ちょっと気が向いて取った写真2


もう18代目の農家さん。
どれぐらい前からなんですかって聞いたら、江戸初期だって。
え?じゃあ、政宗さんとあんまり変わんないじゃん。


暑いのでビール。やっほーい。


これ。宮城に味噌蔵って、こんなにあったのだなぁの図。


味噌汁の試飲もやってましたよ。


ってことで、アースデイ東北2018は明日の日曜日まで。土曜の晩(つまり今日)は、キャンドル灯してライブもやっているって。時間を見つけて遊びに行こう!とってもピースフルです。

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おもちゃ病院エコ@たまきさんサロンを開催しました

たまきさんサロンスタッフです。
3月11日(日)に「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」を開催しました。

最近は、ベイブレードの修理が増えているそうです。
メーカーや種類によって、回す方法が違うので、分解して構造を確認しながら修理をします。
持ち込まれたベイブレードは、回転が遅くなっていたのですが、原因は遠心クラッチが空回りしているからのようでした。

さらに細かい分解が必要です。時間がかかるので、今回は入院することになりました。

ベイブレードなど消費電力が大きいモーターを動かすようなおもちゃには、充電式電池では力が弱いので乾電池を使用してくだいとドクターからアドバイスがありましたよ。

次に持ち込まれたのは33年前に遊んでいたラジコン!

ドクターたちの腕がなります!

 

 

まずは、リモコンから電波が飛んでいるかを確認します。

テスターが反応したので、リモコンは正常のようです。

 

 

中身を確認してみると…

おそらく、大きな衝突の際に部品の歯車の位置がずれて車輪が回らくなったのでしょう。

歯車の位置を戻すと33年ぶりに動き出しました。

 

入院してハンドルの欠けた部品が治れば、また自由自在に元通り走らせることができます。

 

 

 

 

「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」は奇数月の第2日曜日に定期開催しています。
次回は、2018年5月13日(日)13:30~16:00(受付は15:00まで)です。
予約不要ですので、当日に壊れたおもちゃを持参し、たまきさんサロンへお越しください。

※部品交換が必要な場合は実費負担があります。
※おもちゃの持ち込みはお一人(ご家族でお越しの場合は一家族)2つまでです。
持ち込まれたおもちゃは、はじめに受付で症状を確認してから、ドクターが修理します。
皆さんのお越しをお待ちしております。

 

―お知らせ―

仙台おもちゃ病院エコでは、おもちゃドクターを募集しています。

修理に難しい技術は必要ありません。未経験者でも個別に研修でステップアップし、おもちゃを治るようになります。

興味のある方は「おもちゃ病院エコ 仙台」をご覧ください。

問い合わせ先メールアドレス(大泉) h_craft2000@yahoo.co.jp

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

平 日 10:00~20:30

土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

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ご存知!四ツ谷用水フォーラムです。今回は少し別視点から用水の話をしました。

こんにちは。今日取り上げる話題は、四ツ谷用水フォーラムです。
135名の定員で募集をかけましたところ見事に抽選となりまして、大盛況であります。


まずは水・環境ネット東北の代表理事をされています、佐々木さんから開会のご挨拶です。
お足元の悪いところ、ようこそお越しくださいました。
四ツ谷用水フォーラムの他に、四ツ谷用水を風化させないためにも上流、下流、街中編と題した四ツ谷用水を歩く会を開催しています。今回の講座では四ツ谷用水の整備と政宗の街づくりを2名の専門家の方にお話いただくこととなりました。


では、最初の講師の先生です。
「四ツ谷用水と他の城下用水を比較する」と題しまして、「四ツ谷の水を街並みに!」市民の会 会長の新関昌利さんです。


今は格差時代と言われていますが、藩政時代は身分社会でした。当時は身分が生まれながら決められており、格差は一生続くものでした。農民から上り詰めた秀吉は例外中の例外です。徳川の時代には全く動かせないものとなっています。


その身分の差は、住む「まち」をとっても、侍の町は「丁」を、町人の町は「町」を使うなど、地名においても格差がありました。


そして仙台は街づくりにおいても、寺社を意図的に配置していました。


このころの都市作りでは宗教施設は為政者が考えて自領に配置していたのです。
例えば、もともと米沢にあった梁川八幡は、大崎、岩出山と政宗の移動とともに移ってきています。



商人や工人も、政宗は城や城下の移動とともに一緒に転居させました。こうした町人には「これこれいつまでに転居するように」と日にちを決めて厳格に指示を出していました。


一番有名なのは北山五山と呼ばれるお寺で、京の五山に倣って配置されています。
当時は城下町の建設にあたり陰陽道を必ず考慮しており、東西南北の四方の伝説禽獣「四神相応」を宗教の高官に問うことをしていたのです。そして北東の方角は鬼門であるとのことで、それを鎮める重要な寺として定禅寺を配置したのです。


また、当時は城下を貫く大通りである見通しは区画割りにとても大切であり、岩出山からやってきた政宗は現地(高いところ)から直接見て、いまの南北に貫く奥州街道木町通、青葉城から東へ向かう大町通り、並行する北一番丁などを決めたのでしょう


そして実際に街を作る際には、湿気ったところなどは水路を設置し排水しなければいけません。水が溜まったままだと不衛生ですし、生活雑排水も必要です。
四ツ谷用水は飲用水には直接使われませんでした。仙台の城下には豊富な地下水を利用する井戸がありましたので、四ツ谷用水は主に生活雑排水や消防用として活用され、また、用水の水が地下に浸透し、井戸水の涵養に役立ち、間接的な利用となりました。


そして、城下が整備されると土地は臣下に分配されましたが、身分によって住む地域は細かく制限されたのです。
土地が崖で分断されているところを「平(ひら)」といいます。今の片平のあたりには政宗の重臣の屋敷が配置されました。
これらの侍屋敷では、敷地内に家屋を整備する際に、通りから幅一軒分をのちに水路として利用するので開けておくようにと指示が出ています。四ツ谷用水は、城下が整備された初期の頃はごく一部しかできていなかったので、のちに整備することを考えての指示でした。


ですので、結果的に町人の町では用水は道の真ん中に、侍の町では用水は道の片側に流れていたのです。
また、他の都市では水は取水直後から町人と侍で分流し、身分によって水利も分けられています。水の利用は細かく指示が出ており、ゴミを落とさない、牛馬を洗わないなど、厳しく管理されたのでした。


先生ありがとうございます。
当時は何事も侍優先の社会だったのですね。
ではでは、次の講座です。


続いての講義は
「政宗のまちづくりと広瀬川水運」
仙台市博物館 主幹兼学芸普及室長の菅野正道さんです。


政宗が作り上げたのは四ツ谷用水だけではなく、広瀬川水運もあります。
閖上港といえば全国的には赤貝が、ちょっと前ですとカレイも有名ですが、江戸初期の前は交易の港としても発達していました。


東北太平洋岸には南との貿易網が整備され、主に海運を担った一族が守り神の熊野信仰の神を隣町の名取に祀ったことでも解ります。
閖上では愛知の焼き物も大量に見つかっており、海運は大きな目的でしたが、次第に仙台城下5万人の食を支える役割も持つようになり、閖上は交易の港から漁港へと変わりました。


こちら家臣が国替えによる再配置で移動となった際に、荷物二百俵分を送るように指示した政宗の書状の内容。御黒印は、ハンコのことです。


政宗の朝鮮出兵の際にも、ゆりあげを含む4箇所から兵粮を運ぶように指示が出ています。こちらの荷は取りまとめたのち九州へ運ばれていますから、やはり大きな海運網と伴う技術があったのですね。



宮城には図のように北は石巻から阿武隈川河口の蒲崎まで港が並びます。


仙台大橋を架ける際に、不動山(歌津の方)の山から大木5本を切り出して運んだ際の書状です。こちらは牡鹿半島を回航して運んだのですね。
ただし、海面に浮かべて引っ張ったのか、水を吸って重くなった太郎坊次郎坊と呼ばれる大木2本は名取沖で沈んでしまったそうな。


その頃の閖上の港の図面がこちらです。閖上の港の町の対岸に、藤塚という地名も見えます。
仙台城下の整備には、当然のことながら大量の木材も必要となります。この木材は近隣だけでは足りないので、蔵王でも切り出し、白石川〜阿武隈川を流していったん海まで持ってきました。ただし、ここで海を回航はしません。


政宗は阿武隈川の河口から名取川の河口まで、内陸に木引堀といわれる堀を開削したのです。これはのちの貞山堀です。


図面の中で、年代ごとに様々な描き方がありますが、どうやら昔は目立つものが大きく描かれた傾向があるそうで。。。

木引き堀が阿武隈川より太いぞ。

さすがに後年には測量技術も発達したので、図面は正確なものとなりました。
こうやって見ると、湖沼や湿地など、元からあった水路を活用して開削したということが、よく解ります。

こちらも広瀬川水運に関わる書面の、政宗直筆の黒印付きのものですが、この書状と全く同じ日付に作成された書面が残ってまして、支倉常長がヨーロッパを訪問する際に持たせた親書だそうです。

だけど、ヨーロッパに持たせたものは朱で判が押してあったそうな。
「材木を運べ」と「法王への手紙」で判を変えたのか?そこはもう判らない歴史のミステリーです。

広瀬川の水運ルートです。
ちょっと現実の川と即していないのは、川が動いてしまったからです。
そして、閖上からまっすぐ登らずに、いったん対岸に渡っている。これはなぜ?

まずは、どうやって川をさかのぼったか?ですが、高瀬川のなかにヒントの絵があります。
動力のない時代ですから、船の真ん中に柱を立てて、人が引っ張ったんですね。
でも岸に寄っちゃうって?流水なんで舵が効きま〜す。
閖上から直接引っ張っちゃうと、名取川右岸を登ることになる。だけど広瀬川は途中で分岐しちゃうので、流れのゆるい河口あたりで左岸に移った方が楽なんです。ちなみに川は河口に向かって右左。


そして宮沢橋や愛宕橋のあたりまで上ってくると、両岸は家二軒分もある崖となってしまうので、もう登れません。
ここで陸へとあげて、加工用に回したのです。


なので、このあたりの地名を見ると、舟入。南材木町の名前も。
ちょうど荷を上げるのに都合のいい土地だったから、今ではボート漕いでいるんだろうな。


ちなみに仙台の堀で忘れてはならないのが六郷堀と七郷堀。だけど、七郷堀の緩やかな曲線に比べると、六郷堀は真っすぐ。

真っ直ぐな堀は人工的に作ったものとタモさんが言ってたそうな。
六郷堀も、政宗の居城を作るにあたり、城内にも堀が開かれていたことが、分かっています。


若林城の普請覚(これこれここを直しなないという、指示書)にも御舟たまりの文字や、御舟入りの文字が見えますね。

こちら、仙台橋の擬宝珠(ギボシ/欄干の飾り)にあった碑文より。

仙人橋下
河水千年
民安国泰
孰与尭天

津梁大哉
直昇仙臺
虚空背上
車馬往来

仙台の橋の下に川の水は千年にわたって流れ
民は安心して暮らし国も安泰
中国の国と同じぐらい永くあれと。(対岸の碑文はパス)

これを読むと。。。ドラマなどで天下取りができたとかギラギラしたイメージ先行ですが、どうやら仙台を未来永劫栄える良い街にしようという心が透けますね。
ちなみに先生は月刊誌Kappoにて、今日の資料なども使った記事を連載されているとのこと。こちらも読んでみてね。


では、質疑応答の時間です。
四ツ谷用水の名前の由来は諸説あるようですが、どれが本当なのでしょう?


これは某テレビ番組では四つの谷を渡ると説明していたものですね。
仙台では谷よりは、むしろ沢を使うことが多いです。ですので、四ツ谷が示しているものは、取水地からとったものと考えます。
仙台では用水や堀の名前などに掘っていた人の名、取水口の名、どこへ続くのか?の名が多用されていますので、私も先生の指摘が正しいのではと思います。


仙台城の水はどうしていたのでしょう?


ご存知のように途中に広瀬川がありますので、四ツ谷用水が使われることはありませんでした。
ですが、青葉山には沢や湧水が多くあり、植物園の裏手で取水した水を上げたり、水に困ることはありませんでした。
また、発掘調査をしてみると分かるのですが、仙台城本丸跡は今のように平らではなくデコボコしていて、水を貯めたり井戸を掘ったりなど出来たようです。


仙台『桜川』を復活する市民の会の進捗状況はいかがですか?


東北大学農学部跡地が売却され、ショッピングセンターや病院などに活用されるということで、今は四ツ谷用水の流れを県工業用水から一部分離して復活できないかと、3400人分の署名を集め、要望書とともに提出しているところです。


定禅寺はどうなってしまったのでしょう?
明治維新の廃仏毀釈の際に、なくなってしまいました。


なんか。最後は寂しい感じとなりましたね。。。でも、当時の街づくりが、今の仙台に脈々と引き継がれていることがわかりました。
四ツ谷用水フォーラム。好評のうちに終了です。


ちなみに、たまきさんサロンでは2月16日まで四ツ谷用水パネル展を開催していますので、こちらも是非とも見にきてね〜。

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連続講座トレンチャー・グレゴリー先生の「環境科学がよく解かる、ディスカッション!」第一回

こんにちは!たまきさんサロンでは各方面から達人の先生に来てもらって、環境にまつわる講座を開いているのですが。。。なんと今回は先生の方から来てくださいました。
オーストラリアはメルボルン出身で、今は東北大学大学院環境科学研究科 准教授でいらっしゃるトレンチャー・グレゴリー先生がサロンを訪れた際、素敵なサロンがあるなら、是非とも環境のことを学び合う「参加者同士の対話形式による勉強会を開きませんか?」と提案してくださり、とうとう実現の運びとなりました。
はい。トレンチャー先生は、まさにいま書いたようにスラスラと日本語で会話をしてしまう、びっくり超〜天才な先生でして。では!レポート始めます。


さて。開催当日。
月曜日から降り続けた雪が、夕闇とともにキンキンと冷え込んでまして。。。なんか今年、天候が変ですよね。


はい。この寒さも、本日の講座の中で謎が完全に解明されます。でも頭にくる寒さだ!

参加者を待つ、会場です。
このぐるっと回る席の配置だけでも、一方通行の講座ではないとわかりますね。


登場です!トレンチャー・グレゴリー先生。
「寒く、お足元の悪い中をお越しいただきまして、ありがとうございます。
本日の内容は、少し重い内容になりますが、情熱を込めてみなさんにお伝えします。」


「居酒屋さんでの会話と違って専門性もあるので、とても難しいです」とおっしゃってますが、なんのなんの。素晴らしくわかりやすい日本語です。


先生は上智大学大学院と東京大学の大学院で文部科学省の奨学金をもらいながら勉強し、博士となりました。
だけどその後は米国クラーク大学へ。。。。日本の奨学金で博士となったのに。。。ということを気にかけていてくださり、とうとう東北大学大学院の准教授として着任となりました。
ご専門はスマートシティや日本のエネルギー事情など。


研究者の世界では、論文を科学専門誌ネイチャーなどに発表するのが業績となります。また、右のIPCCの報告書などは、トレンチャー先生のような研究者にとっては揺るぎのない、聖書のようなものだそうです。ちなみに見たことのある人?っと聞かれまして。。。見たことないなぁと。でも公開されていました。

IPCC第5次評価報告書 第1作業部会報告書 政策決定者向け要約


先生の理想の人は、池上彰さん。池上さんは専門ではない分野を、解りやすく人に伝える橋渡しをすることができます。
トレンチャー先生は、科学と環境の世界の池上彰さんになりたいとのことでした。


では、これからの4回の講座の予告をまずお話ししましょう。
今日が「気候変動の長期的な予測と不可逆性」果たして地球の気象は今後どうなってゆくのか?
「肉食生活と気候変動と人間の健康の関係」この会場にベジタリアンの方は?環境講座ではベジタリアンの方がいくらか見受けられますが、食肉は気象と大きな関係があります。
「日本のエネルギー問題と原発:どう向き合えば良いのだろうか」原発は震災以降は危険であると閉鎖されています。ですが二酸化炭素を排出しないという一面もあります。そこを深く考えます。
「海洋プラスチック廃棄物の問題」プラスチックは環境中に放出されると、ながく分解されず残ってしまいます。そのことを考えます。


これらのタイトルで、みなさんでディスカッションをしていただきます。
もちろん話の最中でも、どんどん質問をしてください。
では、長い講座ですので、お互いの自己紹介から始めましょう。


こちらの人は気候変動が解決しないと皆死んでしまうのではないかと。そのことを人に説明できないのだろうかと。


環境へ良いことをと考え、車をハイブリットに変え、太陽光発電施設も設置しました。ただ、一般人のできることは微々たるものではないかと思いまして。


山が好きで。地球のために何ができるのだろうか?を、お酒を飲むと仲間と話している。


今日はどうやら、トレンチャー先生の山登りのお友達も参加しているようです。
なかなか多様な方が集まっています。環境というキーワードで素敵な人が集ってますね。


では、少し重い内容ですが、気候変動と長期的な予測を見てみましょう。
これから発表する内容は、個人の発信したものなどではなく、研究者の論文から抜粋した内容です。


こちらのグラフは1880年からの地球の平均気温の変化を表しています。
この平均値とは、海水の温度や極地の温度など、すべての温度の平均値です。そして1880年からは、1度温度が上がっていることが解っています。


ただ、グラフにはいくらか下がっているところもあります。これらの原因は、火山の噴火です。
巨大な噴火が起きると大気の高層に硫黄などの成分が放出されて、一時的に気温が下がります。
〜右端の噴火は、ピナツボ火山の噴火じゃないかなぁ。。。ぼくあの時、シドニーの空港で飛行機が飛ばなくなって何が起きたのやら?って2時間ばかり待ったなぁ。


1980年より前は比較的変化が少ない時期があったのですが、先生が生まれたあたりからは上がる一方。
小さな変動はあっても、なべてみると、右に上がっている。。。地球温暖化はないといっている人は、この小さな下がったところだけを抜き出して来て議論しようとしますが、長期的には上がっています。


そして1950年からの気温上昇の分布です。
主に3つのキーワードで上昇しているところが分かれています。
・北半球
・海ではなく陸地
・内陸
海水は循環することで、気温を平均化しますので影響は出にくいのです。
ただし、暖まった海水は多量の水蒸気を発生させるので気象に影響を及ぼします。その目印となるのがエルニーニョとラニーニャ。ペルー沖の海水温が上昇するのがエルニーニョで、下がるとラニーニャ。今年はラニーニャが発生しているので、日本は気温が低いのです。。。


では、気温の変化についてみなさんの暮らしの中で気がついたことを話しあってみましょう。


今日、雪が降ったって大騒ぎしているけど、せいぜい20センチでしょ。仙台はちょっと昔は膝ぐらいの雪が降ったねぇ。


栗原の方では、眠っていると息が凍って、口の周りに霜がいっぱいついてましたよ。


ぼくが驚いたのは国際センターの、向かいの池のところに「日本フィギアスケート発祥の地」って碑が立っているでしょう。池の水が凍るには十分に寒い気温が短時間じゃなく、しばらく続かないとダメなんですよ。ということは、昔の仙台はそれぐらい寒かったってことなんです。


こうやって事実を語り合っていても、地球温暖化に懐疑的な人たちは「いま暑いのは自然の変動幅のうちでは?」って意見をあげたりします。
特に日本は科学者の発表は耳を傾けてくれますが、欧米だと最初から嘘と信じ込んでいて、個人のブログとかで発信されている何の根拠もないことを信じたりします。


そこでこちらの資料をご覧ください。
過去80万年の大気中の二酸化炭素の濃度を調べたものです。
そんな過去の記録なんか?って思われるかもしれませんが、南極の氷の泡とか、科学者は証拠をいろいろな方法で調べています。


現在の濃度の400ppmというのは、含まれている量はごくごくわずかなのですが、過去80万年にこれだけの数値を記録したことはないのです。

こちらの証拠は、ネイチャーに発表された論文より。


私たちが暮らしを変えて、二酸化炭素の排出を減らして、最終的に排出をなくすまでのパターンをいくつか用意して計算した結果です。


いくつかの削減量のモデルがありましたが、どれでも、最初の2〜30年で二酸化炭素の量は減るのですが、その後はあまり減ることがありません。


これは人間の活動によって地下から化石燃料を掘り出して使用してしまったから、植物や環境が頑張るだけでは無理なんですね。
その後、5000年たっても1万年たっても、なかなか大気中の二酸化炭素は減りません。
これを気候変動の不可逆性といいます。


そして、気温が上がると海面も上昇します。
今後5000年とか1万年のあいだ、海水面がどのように変化をしていくかをグラフにしたものです。
現状で、世界で海水面は20センチほど高くなっています。


これが計算の通りに海水面が高くなってしまうと。一番困っているのはツバルのような地面の平均高が2メートルぐらいの島国です。すでに移住の計画が決まっています。


ですが、世界の大都市はおおむね海沿いに発達していますので、いずれ困ったことになるのは次のような都市です。


日本も例外ではありません。仙台も。


そして、かなり深刻なのはバングラデッシュです。
この国は、国土の大半が低地にあるので、国の大半が水面下になってしまいます。


パリ協定では、今後の気温の上昇を2度に抑えると決議しましたが、科学者は「それでいいの?」って気持ちでいます。


特に次の点。
気温の上昇をどうやって、国民や政治家に伝えるか?
そして化石燃料依存社会の恩恵を受けてきた我々の暮らしが、遠い世界や遠い将来の世代に与える影響を知ろうということです。


続いて、宇宙から見た地球の北極地域の合成写真です。
黄色い線で囲まれているのは1790年ごろの氷海の面積です。
いまは写真の通り。さらに、海氷はとても薄くてザクザクの状態です。


ニュース記事は2018年1月の米国の記録的寒波です。アメリカ中西部のミネソタ州では、氷点下43度を記録したとか。


何でこんなことになってしまうのでしょう?
そこで、アメリカでも寒い場所といえばアラスカ州のアンカレッジ。それと、私のいたボストンのそばのウスターの気温を見比べてみると。


アンカレッジははるかに高緯度にあるのに気温が8度。
たぶん皆、Tシャツで過ごしているでしょうね。


このような現象には偏西風(ジェット気流)が大きく影響していると発表したのがジェニファーフランシス先生です。


ジェット気流は、地表から7000〜12000メートル付近で吹いている、時には風速400km/hを超える風のことです。
飛行機は東に向かう際はこのジェット気流を使うと燃料の節約になるので、飛行機乗りの大好きな風です。
また、この風は南北にうねっており、周期的に移動するのが特徴です。(まるでシャンプーハットをぐるぐる回しているようですね。)
この周期があるから、温度が上がったり下がったりの変化が起きます。


この北半球のジェット気流の南北のうねりですが、これがだんだん大きくなってきているそうです。


これは、赤道付近と北極圏の温度の差が、2000年以降になって以前(産業革命以前)より小さくなってきていることに原因があるそうです。


南北で気温の差が大きいと、ジェット気流は風速が速くなり、蛇行の波長も小さくなるそうです。
それが気温差が減ってしまうと蛇行が大きくなってしまい、暖かい空気が北に上昇したり(干魃)、北極園の寒気が南下してしまったり(例外)するそうです。


ここで先生はNHKのドキュメンタリー映像を紹介。日本のドキュメンタリーはとても出来が良くて、海外で講座を持っていた頃にも、日本語を翻訳して学生さんに伝えていたそうです。
ただ、さすがにテレビの内容を勝手には紹介できないので、便利なサイトを紹介。



オススメのサイトは、Windy.comといいまして。ヨーロッパの大気局やアメリカのNOAからの情報で風の強さを視覚化してくれるサイトでして、何がすごいって、標高別でも表示ができる。すると。。。。この大雪の日本の周りの高度9000mの風は、蛇行している。北から北極圏の寒気が入っていますね!

https://www.windy.com/


ちなみにスマホアプリもあります。しかも無料。
こういうの使うと、山登りに行くとき便利なんですよね。

つまり、今年の仙台の異常な寒波は、ジェット気流の蛇行で、周期的な移動が固定化されて、巾着みたいに凹んだところに北極の冷たい空気が入ってきたのが原因だったのですね。



では、本日の講座の感想です。
現状では、経済を推進させる側の勢力と、環境を考える勢力では意見が拮抗しているので、どうしても今より一気に減らすことが出来ないでいます。


たとえば、レジ袋を断るとか、暖房の温度設定を少し下げるとか、小さな努力を続けているのですが、事態の解決につながっているのかな?って思うときがありますね。


最後に僕の感想。。。今日の講座は考えさせられることがたくさんありました。
市民ができる環境活動って何なんだろう?確かに暮らしの上での整頓という意味では省エネはすごく大切なんだけど、とあるアウトドアメーカーは「環境のことを考える政党に投票すべきだ」って言ってましたね。石油石炭への依存というシステムを変えるには、国から動かなきゃいけないんですよね。そのためには、環境に一票投票しましょう。
もちろん小さなことの積み重ねも大切だよ。


ちなみの余談。先生はエルニーニョを「アルニーニャ」って言ってて「あれ?」って思ったけど、オーストラリア英語はeやyは「ア」に近く発音するからだって、今気がついた。じゃぁね。

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携帯電話をとことん分解~電気電子機器に眠る金属資源~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

12月2日(土)のサロン講座は、「携帯電話をとことん分解~電気電子機器に眠る金属資源~」と題し、講師に東北大学大学院環境科学研究科 白鳥寿一教授をお迎えして開催しました。この講座は、今年度二回目の開催となります。

 

 

 

 

 

 

まず私たちの暮らしの中で使われている金属はどこからやって来るのかについて考えてみましょう。

金属は世界各地の鉱山で巨大な鉱山用の重機を使って掘削し製錬加工されていますが、金の場合だと、世界最高と言われる鉱山でも1トン(100万g)の鉱石から僅か40gの金しか取れないそうです。「エコリュックサック*」という考え方では、石油なら0.1kg 金ならならば約500,000kgになるそうです。(* エコリュックサック=ある製品や素材に関して、その生産のために移動された資源量を重さで表した指標)

地球上では、限られた資源しか採掘できません。やがては掘れる場所から採掘し尽くしてしまい、私たちは資源不足に陥ってしまうことでしょう。

その一方で、例えば日本人が1年間にごみとして捨てる電化製品の量は、平均すると1人20kgにもなると言われています。では、このごみの中から金属を回収して再利用できないかという考え方が、今回の講座のメインテーマなのです。

一番身近な携帯電話には、どのくらい金属が使われているのか、実際に分解して見てみましょう! 今回は廃棄された携帯電話を分解してみます。

 

 

まず、先生から分解する時の注意点を教えてもらいます。

 

 

 

 

手袋とゴーグルをつけて、ネジ山を潰さないように専用のドライバーでネジを外していきます。

 

 

 


 

外枠を外して・・・あれっ!? またネジが出て来た!

 

 

 


 

かなり、細かい作業です・・・

 

 

 


 

だいぶバラバラになってきました! ここまでやると、何だか楽しい!

 

 

 


 

よしっ! 徹底的に分解するぞ!

 

 

 

 


 

先生の解説よりも分解に夢中・・・

 

 

 


 

 

 

 

 

小さな携帯電話には、プラスチック、ガラス、それに金や銀や銅などの金属がたくさん使われていることがわかりました。

実は、携帯電話の中に使用されている30数種類の金属は少量ではありますが、それでも台数が多くなると膨大な資源になります。約8億台の携帯電話で計算すると、金の使用量は22t、銀の使用量は80t、銅の使用量は12,093t、パラジウムの使用量は80tにもなるそうです。

新しい鉱山や金属に代わる物質や新素材をみつけるには時間や手間がかかりますが、家庭で使わなくなった小さな家電をごみにせずに、回収して金属資源をリサイクルすることは、誰にでも簡単に出来ることです。大型の家電からは、1998年の「家電リサイクル法」によって、金属やプラスチックを回収しています。小型家電の多くは、今までごみになっていましたが、2013年に「小型家電リサイクル法」が出来たことによって回収が行われています。

 仙台市でも携帯電話などの小型家電を回収するボックスを設置しています。回収された小型家電は、金属などを回収する工場に送られリサイクルされています。

(詳しくはこちらをご覧くださいhttp://www.gomi100.com/3r/recovery/000559.php

「たまきさんサロン」にも小型家電回収ボックスを設置しています。

貴重な金属のリサイクルにぜひご協力ください。

 

 

 

 

 

 

 

この講座を通して、実際に携帯電話を分解し、金属資源のリサイクルの大切さを学ぶことができました。

白鳥先生をはじめスタッフの先生方、参加者の皆さんありがとうございました。

 

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

平 日 10:00~20:30

土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日

年末年始(平成29年12月29日~平成30年1月3日)

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「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」を開催しました。

たまきさんサロンスタッフです。

11月12日(日)に「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」を開催しました。

 

 

スイッチを押すと音が鳴るおもちゃは、内部の接触が悪くなり音が鳴ったり鳴らなかったりしていました。

おもちゃ病院エコのドクターに内部を掃除してもらったら…

 

 

音が鳴るようになりました!

なんだか、以前よりいい音がしているように感じたようですよ。

 

 

 

いっぱい遊んだラジコンカーは、本体の中に砂が入り、部品が少しずつ削れたことで歯車がかみ合わなくなってしまいました。

残念なことに、今回は直すことが出来ませんでしたが、分解して使える部品を取り出しました。

 

 

モーター・ねじ・LEDランプ・無線受信機・ギア・スイッチは、他のおもちゃを直すときに使います。

壊れたおもちゃの中に、まだ使える部品もあるのですね。

 

「ラジコンカーは、電池を入れっぱなしにしていると、部品が錆びてしまうので、使い終わったら電池を抜いてください。」と、ドクターが教えてくれました。

長く、楽しく遊ぶために気を付けましょう!

 

「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」は奇数月の第2日曜日に定期開催しています。

 

次回は、2018年1月14日(日)13:30~16:00(受付は15:30まで)です。

予約不要ですので、当日に壊れたおもちゃを持参し、たまきさんサロンへお越しください。

 

※部品交換が必要な場合は実費負担があります。

※おもちゃの持ち込みはお一人(ご家族でお越しの場合は一家族)2つまでです。

持ち込まれたおもちゃは、はじめに受付で症状を確認してから、ドクターが修理します。

皆さんのお越しをお待ちしております。

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

平 日 10:00~20:30

土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

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第20回海のサイエンスカフェ in たまきさんサロン「海の中の雪(マリンスノウ)の話」【オープンサロン講座】

 たまきさんサロンスタッフです。

10月15日に開催されたオープンサロン講座には「海のサイエンスカフェ」がやって来ました。

海のサイエンスカフェとは、日本海洋学会の教育問題研究会が取り組んでいる海洋学を広く普及させるために研究者と一般の方が交流する活動で、今回が20回目になるのだそうです。

たまきさんサロンを会場に開催された今回のテーマは「海の中の雪(マリンスノウ)の話」です。

大林由美子さん(愛媛大学)、鋤柄千穂さん(東京海洋大学)、上野洋路さん(北海道大学)の3人の専門家と共に、マリンスノウについて学ぶことができました。


 

 

 

 

 

 

さて、「マリンスノウ」とは、いったいなんでしょうか?

よく耳にするのですが、その正体についてちゃんと説明できる人は少ないかもしれません。

一言で言うと「世界中の海の中で見られる粒子状の物質」だそうです。

海中の写真や映像に、雪のように白く写って見えることから「マリンスノウ」と呼ばれているのですが・・・・・・「う~ん・・・・・・ごみ?」


 

 

 

 

海の中は、海面から水深200m位までは太陽の光が届きます。

ここは「有光層」と呼ばれ、非常に活発な食物連鎖が行われている場所です。

太陽の光と二酸化炭素、それにわずかに海水中に溶けている窒素やリンなどの栄養分を利用して、植物プランクトンが光合成を行っています。酸素が作られ、そして二酸化炭素が有機物という形にかわってプランクトンの中に蓄えられるのです。

この植物プランクトンを動物プランクトン(クラゲも含まれる!)や魚などが食べます。

そんな動物プランクトンや魚は、さらに大きな魚や甲殻類に食べられ、さらに・・・・・・

これが海の中の食物連鎖です。

小さなプランクトンとは言え、時には海の色を変えるほどの膨大な数が、日々発生しています。

ということは、魚に食べられずに死んでしまうプランクトンの数も膨大なものになります。(プランクトンの寿命は、数日から1年以上生きる種類もいるそうです)

そしてこれらの生き物たちが排泄する糞の量も・・・・・・

これらは、海水の動きによってぶつかり合いひっつき合って次第に大きくなり、海中を沈降していきます。

これが、写真や映像に写っているマリンスノウです。

まるで雪が降るように白くきれいに海の中を沈降していったものの正体は、実は海中生物の死骸や脱皮殻、または糞などの排泄物だったのですね!

マリンスノウは、場所によっては水深1万mを超える深さを沈降していくわけですが、その間にほとんどが生物やバクテリアによって食べられ分解されてしまい、ほんのわずかのマリンスノウだけが深海まで到達することができるらしいです。

もちろん海底にも底生生物が生息していて、マリンスノウは彼らの餌となります。

ほとんど何も残らないくらいきれいに完食(?)される食物連鎖が、広い海の中で日々繰り返されているわけです。

 

 

 

 

 

 

さて、もう一度海面まで戻ってみましょう。

大気中の二酸化炭素は、とても水に溶けやすい性質があります。

波によって海水中に溶け込んだ二酸化炭素は、プランクトンや藻類による光合成で有機物に変化して食物連鎖のサイクルに取り込まれます。

最終的には、マリンスノウとなって海中を沈降していく過程で分解されて再び二酸化炭素にまで戻るのですが、深海に貯蔵された二酸化炭素は約2千年という長い時間をかけて深層海流によって海の表層にまで上がって来るということでした。

これらの海洋における炭素貯蔵の仕組みには「生物ポンプ」という名前がついています。

 

 

手作りの「実感!?生物ポンプすごろく」!!

 

 

地上で発生した二酸化炭素は、海洋の生態系にとってとても重要な物質であり、マリンスノウは、そんな二酸化炭素を海の表層から深層にまで運ぶ役割を果たしているということを、今回のサイエンスカフェで学びました。

壮大な仕組みの話しだけに、まだまだ海洋はわからないことも多く、研究者たちはこれらの循環について調査を続けています。

今回のたまきさんサロンでのサイエンスカフェは、参加していただいた方々と講師との間で活発な意見交換が行われ、とても充実した楽しい催しとなりました。

大林さん、鋤柄さん、上野さん、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

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ネイチャーテクノロジー&木育ワークショップ 第2回 【オープンサロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

7月に続き、10月1日に東北大学大学院環境科学研究科の古川柳蔵准教授をお迎えして、 「ネイチャーテクノロジー&木育ワークショップ」と題したオープンサロン講座を開催しました。まな板を「作る」「修繕する」「作り替える」という過程を通して、実際に木と触れ合いながら、最後まで長く使い続けることの大切さを学んでいます!

前回、紙やすりでつるつるに磨いた木のまな板は、「プラスティックのまな板より野菜が滑らなくて切りやすかった」「音が良くて料理を楽しく作れた」などの感想がありました。

第1回目の講座の様子はこちら!

2回目の今回は、たくさん使ってもらったまな板を「修復」します。

でも、その前に…。

三橋先生から、私たちの暮らしの中で活用している自然のさまざまな技術や能力を教わりましたよ。

突然ですが、問題です。天然のエアコンの機能をもつものは次のうちどれでしょう?①シロアリの巣

②テントウムシ

③虫の幼虫

④こんにゃく石

⑤ハスの葉

正解は①番のシロアリの巣です。

サバンナ地帯に生息するシロアリの巣は、たくさんの高い煙突(えんとつ)から温まった空気を外に出すことで、一日の寒暖差(0度~50度)があるにも関わらず巣の中は30度に保たれています。

実際にシロアリの巣の構造を取り入れて建てられたジンバブエのショッピングセンターでは、使用するエネルギー量が10パーセントに減少した実例もあるそうです!!!

シロアリの巣の壁には、細かい穴がたくさんあり、日本の土壁と同じ湿度を調整する機能もあるそうです。

シロアリの巣の土を研究し調湿機能を持ったタイルが開発され、私たちの生活の中でエネルギーを使わずに快適に過ごす自然の技術が使われ始めています。

 

自然の技術は、植物にもあります!

植物は、自分では移動できないのですが、いろいろな所に生えています。

タンポポの綿毛は、風に乗って遠くへ飛んでいきます。

どんぐりは、動物たちが食料として運んでいきます。

オナモミ(ひっつき虫)の実も、動物に運んでもらえるように先端がかぎのような形をしていて、引っかかりやすくなっています。この、引っかかりやすく取れやすい構造は、マジックテープ発明のヒントになったことをご存知の方も多いのではないでしょうか。

フタバガキは、とっても高く育つ木です。木の実が、まっすぐ下に落ちると木の陰になってしまい育ちません。

そこで、フタバガキの実は遠くに飛ばすために、大きな実の上がウサギの耳のように伸びた面白い形になりました。

フタバガキの種の模型を作って、実際に飛ばしてみましょう!

飛ばしてみると、ゆっくりとくるくる回りながら落ちていきます。風に乗ると遠くに落ちることが分かりました。

たっぷりと自然(ネイチャー)の技術(テクノロジー)を教わったところで、まな板の修復をしました。

まな板の傷がなくなるのを目で確認しながら、「直っていくのが楽しい」「傷がなくなって嬉しい」という声が聞こえてきました。

丁寧にオイルを塗って、修復作業は終了です。

また、いっぱい使ってくださいね。

 

古川先生、講師補助の三橋さん、ありがとうございました。

今回の講座は、「未来の暮らし方を育む泉の創造」プロジェクトの一環として行われました。

次回の第3回講座は「作り替える」です。

二か月後、みんなのまな板はどんな形に生まれ変わるのでしょうね。

 

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休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

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磨きサロン~木とふれあい林業男子の話を聞こう~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

9月2日(土)は、株式会社佐久の12代目として、新しい林業のかたちを作り出そうとしている若き林業家、佐藤太一さんをお迎えして「磨きサロン~木とふれあい林業男子の話を聞こう~」を開催しました。

まずは、講座のタイトルの『磨きサロン』の説明です。

テーブルの上に置かれた白いメッシュの袋の中身を取り出すと杉の木の枝と二種類のサンドペーパーが入っていました。

この枝は、株式会社佐久さんの育てたFSC認証の南三陸杉です。

 

この枝の皮を手やカッターなどで剥きサンドペーパーで磨いていきます。

それぞれ思い思いに磨きながら、お話を聞くのが…磨きサロンです。

講師の佐藤さんの「話を聞かなくてもいいですよ」の言葉に笑いが起こり、緊張がほぐれたところで講座スタートです。

身の回りで木を材料としているものには、住宅や家具の他、「紙」や「ティッシュペーパー」「ゴム」などもあります。

毎日の生活に欠かせないものばかりです。

その材料となる木を管理し育て、素材として生産しているのが林業の仕事です。

 

では、木を管理して育てるとは、どういうことでしょうか。

まずは、4つの山の働きを教わりました。

①根っこが土を押さえて、土砂崩れなどを防ぐ。

②動物のすみかとなり、たくさんの植物が育ち、土が豊かになる。

③栄養たっぷりな土がきれいな地下水を作る。

④二酸化炭素を酸素に変え空気をきれいにする。

木を燃料として日常的に使用していたころは、森の木を伐りすぎて土砂崩れなどの被害も多かったそうです。

現在は、反対に木を伐らな過ぎて、枝や葉が密集し地面まで雨水が落ちないことや光が入らないことで動植物の生態や川の水位などに影響を及ぼしているそうです。

以前までは、下草を刈ることで木に土の栄養を与えられると考えられてきました。しかし、今は多種多様な植物が増え、網の目のように広がった根が土に空気層をつくってくれることで、動物や虫にとってもいい環境となり、そのフンや死骸が木の成長に必要な栄養を与えてくれると考えられるようになったそうです。

 

木を適度に伐り、管理することで、木を育て、森の働きを助けることに繋っていくのですね。

突然ですが、現在、50年かけて育てた杉の丸太(4m)は、どのくらいの価格で取引をされているかご存知でしょうか。

佐藤さんが質問すると、まるでセリをしているかのように、3千円~10万円まで、皆さんから意見がでました。

正解は…千円です。

杉の木は25m以上育つので1本の木から4本の丸太が取れます。

おじいさんの代から50年手入れをして育てた木1本が4千円にしかならないのが現状だそうです。

 

今佐藤さんが育てている木は、お孫さんの代に木材として使われる木です。

林業とは、世代を越えて受け継がれていく職業なのですね。

 

そこで今、注目されているのは国際基準で持続可能な林業をする取り組みです。

南三陸森林管理協議会が宮城県で初めて国際的なFSC森林認証制度での森林管理認証を取得した例を教えていただきました。

FSC森林認証とは…世界中すべての森を対象として、FSC(Forest Stewardship Council森林管理協議会) が作成した国際基準として定めた基準に照らし森林が適正に管理されているかを「審査」・「認証」する制度

 

 

FSCが定める適切な森林管理は、多くの生物がすむ豊かな森である、保護するべき貴重な森を守り続けているなどの10の原則と56の基準があり、適切な森林管理が必要とされ一定の基準を守り続けなければなりません。

林業は、危険で担い手不足といった印象がありますが、山の豊かな動植物も守りながら木を育てていることや持続させていく取り組みがあることを知ることが出来ました。

 

 

 

「はじめは作業に集中しながら話を聞くのは難しかったけど、作業もお話も楽しく理解できた」、「林業に従事している方から現状を聞けて良かった」などの声をいただき、林業を身近に感じ、和やかで時折笑いが起こる講座となりました。

 

さて、磨いた枝はどうなったかといいますと…

心地よい手触りや持ちやすい形に磨かれ、個性が溢れる作品となりました。

側面にオリジナルのイラストが彫られているのでスタンプとして使用できるのですね。

 

佐藤太一さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

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