環境講座」カテゴリーアーカイブ

「南極で暮らしてみたら!どうなるの?」【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

728日(土)は、東北大学大学院環境研究科の土屋範芳教授を講師にお迎えして、サロン講座『南極で暮らしてみたら!どうなるの?』を開催しました。

南極は、日本の37倍の広さです。南極の97%が氷に覆われていて、最低気温は-89.2度と地球上でもっとも寒い地域です。南極の季節は日本と反対で56月がとても寒く、121月が南極の中でも暖かい時期になります。

 

日本南極地域観測隊は、観測担当と調理(コック)担当とドクター担当がいます。観測中は食事が一番の楽しみであるため、観測隊のカギを握るのは隊のリーダーよりもコック担当だそうです。そして、隊の場を和ませるのはドクター担当。ドクターはあまり出番がありませんが、その時間を持て余しているような空気が隊の雰囲気を和ませるみたいです。

南極で観測する際は、写真のような防寒具を着用して観測をします。たくさんの岩石資料を採取して、重さは30kgにもなるそうです。

 

 

観測中はテントに滞在します。観測中は防寒対策をしっかりしなければ外に出られませんが、テントの中は自分の体温等でTシャツになれるくらい暖かくなります。

 

 

外にブリザード(暴風雪)が来ると前が見えなくなるので、テント回りにロープを張り、それを頼りに歩きます。どうしても外に出られないときは、テントには2日分の食料や水を常備しているのでそれで凌ぎます。

南極の空気を調べるのがアイスコア(氷の試料)の研究。現在は3000mまで掘っており、下に行けば行くほど氷が圧密されていて、その時代の空気を調べることができます。

 

 

南極の氷はたくさんの空気を含んでいます。それを確かめるのがこの実験です。水の中に南極の氷を入れると気泡が出てきているのがわかります

右→南極の氷

左→市販の氷

 

 

 

氷の違いを見てみんな驚いていました。

 

 

 

 

現在南極の氷の下には湖があることが分かっていますが、どんな生物がいるかはわかっていません。今、その氷に穴を空けてしまうと、現代の雑菌が入り、南極の歴史がわからなくなってしまうため安易に空けることができません。氷の下の湖から今後どんなことが発見されるのかとても楽しみですね。

 

 

 

 

 

南極では他に、地形・隕石・地質の調査も行われています。

こんな可愛い動物が生息している南極は、これまでは船で行くのが主流でしたが今では飛行機でも行けるようです。南極に行ってみたいなという夢が広がります。

今回は南極での調査内容、滞在しているときの生活の仕方について教わりました。土屋先生、学生スタッフの皆様、参加者の皆様ありがとうございました。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

平 日 10:00~20:30

土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

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新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!2018【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。715日(日)に宮城教育大学教授の菅原正則先生をお迎えして、 「新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!2018」と題したサロン講座を開催しました。新聞紙でクールエアドームを手作りし、自然の力を利用して涼しさを得る方法を学びました。菅原先生は、住宅の断熱や空気環境といった建築環境工学、住居学を専門に研究されています。

 

 

 

 

 

また、今回の講座は、毎年恒例の行事となっている学都「仙台・宮城」サイエンス・デイ2018にも講座プログラムとして出展しました。たまきさんサロンは、サイエンス・デイのサテライト会場として、この講座に応募してくださった皆さんをお迎えしました。

 

まず、先生から「涼しくなるには、どうすればいいの?」という質問が投げかけられました。

打ち水、かき氷、風鈴・・・幽霊の絵! 気合?

確かに涼しい「気分」にはなります。でも、「気分」ではなく本当に涼しさを感じたい。

そこで、先生のアイデアです。「新聞紙を使って、手作りの涼しい空間を作ってみましょう」

名付けて「クールエアドーム」! ちょっとカッコいい。

まず、「クールエアドーム」についての講義と、ドームの作り方の説明を受けます。

いよいよ、新聞紙を使ってドーム作り開始です!

新聞紙をテープで貼り合わせていきます。

簡単なようで、ちょっとむずかしい。新聞紙が破れないように気をつけて!

大人も子供も真剣に新聞紙と格闘中です。

貼り合わせた新聞紙に、ビニールシートの部分もあります。これは・・・窓?

とにかく手順どおりに貼り合わせてみましょう・・・。

大きな折り紙を折るような工程もあります。

どんなものが出来上がるのか、まだサッパリわかりません・・・。

テープの貼り忘れなど隙間がないように貼り合わせることがコツです。

みんなで持ち上げて、送風機で風を吹き込みます!

すると、見る見るうちにドームが膨らんで・・・二つのドームが完成しました。

あれっ!? これは、かまくら? 秘密基地?

ひとつのドームだけ霧吹きで内側全体を濡らします。 みんな、テンションが急上昇!

あれっ!? 濡らしていないドームよりも、濡らしたドームの方が涼しくなってきたかも!

サーモグラフィという測定機器を使って、ほんとに涼しいかどうか温度を測ってみよう。

みんなの体から放射される熱の温度は、30℃以上。顔や腕の部分が赤く見えるのは、多くの熱が放射されていることを示しています。

乾いたドームは外側も内側も26℃だけど、水で濡らしたドームだと外側24℃。ドームの中はなんと22℃になっていました! 乾いたドームと4℃も違う! ほんとに涼しかったんだ!

実は、これは「蒸発冷却の実験」だったのです。濡らした新聞紙のドームから水分が水蒸気として蒸発する時、気化熱を奪うのでドームが冷えます。その結果、身体から赤外線放射される熱がドームにたくさん吸収されて、涼しく感じるわけです。

最後に、みんなで記念撮影!

みんなで手作りした「クールエアドーム」は、午後もそのままたまきさんサロンに展示し、大勢の方が見学・体験に来館されました。

今回の講座では、手作りした「クールエアドーム」を通して、暑い夏を涼しくすごす工夫について楽しく学びました。

菅原先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

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わたしたちの“七夕さん”~誰かに教えたくなる仙台七夕の物語~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

7月7日(土)は、風の時編集部代表の佐藤正実さんを講師にお迎えして、サロン講座『わたしたちの“七夕さん”~誰かに教えたくなる仙台七夕の物語~』を開催しました。

 

 

 

 

 

たまきさんサロンでは、毎年七夕の時期に七夕に携わっている講師の方を毎年お招きし、七夕の歴史を振り返ったり、七夕飾りを実際に作ってみるといった「仙台七夕」に関する講座を開催しています。

今回は、史料として現存する仙台七夕に関する写真や絵葉書、ポスターを通して、仙台七夕の歴史や変遷を教わりました。

 

 

 

 

 

<黎明期>

七夕まつりは、古代中国の乞巧奠(きっこうでん)という儀礼と星祭り伝説に由来し、中国から七世紀頃、日本に伝来したと言われています。我が国最古の記述があるのは万葉集です。

宮廷行事として始まった七夕は、武家、そして民間の年中行事として広く浸透していきます。

 

 

 

 

 

<江戸期 藩政時代>

仙台の七夕は、伊達政宗公が子女の技芸上達のために奨励し、年中行事として藩内に広まっていったと言われています。

<明治期>

明治時代になると、五節句(江戸時代の幕府の公式行事:人日の節句、上巳の節句、端午の節句、七夕の節句、重陽の節句)が廃止されます。このことによって七夕は国の祝日行事ではなくなり、年中行事としては衰退してしまうのですが、その慣習だけは現在に至るまで民間行事として残っています。(七草粥、ひな祭り等)

さらに、明治6年から暦が「旧暦(太陰暦)」から「新暦(太陽暦)」に変わりました。

この改暦はひと月遅れで開催されている仙台七夕にも関係しています。

 

 

 

 

 

【旧暦・新暦・中暦】

仙台七夕は農業における五穀豊穣を祈る行事として根付いていたことや、学校や家庭における「習い事上達」という教育上の意味付けがされていたということもあり、その伝統が守られてきました。

もともと仙台七夕は、旧暦の七月七日に開催されていましたが、これは稲の開花時期とお盆の間にあたります。しかし、新暦では七月七日は仙台の梅雨時期と重なり、五穀豊穣を祈る行事として時期が合わなかったため、仙台七夕においては旧暦時期のまま開催を継続されたのだと考えられています。

その後、仙台七夕は新暦のひと月遅れである中暦の八月七日の開催となり、現在に至ります。

 

 

 

 

 

【明治43年からひと月遅れで開催】

現在、仙台七夕の飾り物と言えば、七つ飾り(吹流し・折鶴・短冊・紙衣・投網・くずかご・巾着)が主流ですが、明治時代から戦前までは「行燈」や「七夕線香」といったものも飾られていたことが、絵葉書などから分かります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【七つ飾り】

<大正期>

1923年(大正12年)9月1日、関東大震災が起こります。

この震災を機に不景気に突入し、全国的に物が売れなくなってしまいます。

仙台では、一番町商店街が「連合大売出し」を行い、商店街の活性化を図りました。

これに一役買ったのが、仙台七夕でした。

各商店が独自の工夫を競う「七夕飾り付けコンクール」も企画され、仙台七夕は年々盛大になり、街中は多くの人で賑わうようになりました。

関東大震災は大きな災害でしたが、七夕が庶民の静かな年中行事から大規模な観光行事として変貌を遂げたひとつの契機になりました。

 

 

 

 

 

【絢爛豪華ではないが、涼しさを感じさせる肴町の七夕飾り】

<昭和期 戦前>

観光資源となった仙台七夕は、飾りのアイデアが一層進み、より人目を惹く「三連提灯」

「仕掛物」なども登場してきます。大きな商店で作った歴史物やお化け屋敷など二十台ほどの仕掛物が七夕を飾ったそうです。1932年(昭和7年)には、当時の仙台の人口20万人に対して、七夕祭りに15万人の人出があったという記録が残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【伊達政宗没後三百年にあたる1935年(昭和10年)の三越デパートと大町の飾り物】

ここで、本日の特別ゲストが紹介されました。

「七夕の仕掛けモノを作ろうプロジェクト」代表の三原良夫さんです。昨年度の仙台七夕飾り仕掛物賞で、三原さんの作った仕掛物が金賞を受賞されました。

三原さんは、仙台七夕のもう一つの伝統である「仕掛物」の復活に尽力されている方です。今年は、原町本通りに「花咲か爺さん」の仕掛け物を出展されるそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【七夕の仕掛物】

<昭和期 戦後>

戦争が激しくなると仙台七夕も中止となりましたが、終戦翌年の1946年(昭和21年)に十年ぶりに再開されました。

仙台の町も戦災から復興し、時代や世相によって様々なデザインで彩られた仙台七夕は、全国に「仙台七夕まつり」の名前を広めながら昭和の時代を駆け抜けました。

1956年(昭和31年)には、画家の山下清さんが仙台を訪れ仙台七夕を写生しています。

1962年(昭和37年)には、島倉千代子さんの「七夕おどり」が発売されました。

1964年(昭和39年)には、中央通りのアーケードが完成したことで、これまで雨に泣

かされてきた仙台七夕でしたが、雨の日でも楽しめるようになりました。ちなみに昭和

26年に「森天祐堂」の七夕博士と呼ばれた森権五郎さんによって考案された、急な雨に

もすぐ対応できる滑車式の七夕飾りが、現在でも使われています。

1987年(昭和62年)には、NHK大河ドラマ「独眼竜政宗」の放送もあり、仙台七夕

まつりは265万人という史上最高の人出を記録します。

<平成期>

藩政期から数えて四百年余り、仙台七夕は笹竹と和紙を使った「七つ飾り」を基本とする、明治期にその型が確立した伝統文化です。震災や戦災からの復興、不況回復、五穀豊穣祈願、平和祈願など人々の祈りを七夕飾りという形によって表し、継承されてきた仙台独自の文化と言えるのではないでしょうか。

誰かに教えたくなるようなエピソードと共に、これからも私たちの仙台七夕をさらに発展させ守っていきたいと思いました。

講師の佐藤正実さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

*参考文献:「仙台七夕まつり 七夕七彩」近江惠美子 (2007年7月27日発行)有限会社イーピー 風の時編集部

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【現在の仙台七夕まつり】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【仙台七夕まつり歴代ポスター展】

たまきさんサロンでは、本講座に関連して「仙台七夕まつり歴代ポスター展」を7/7~7/22まで開催しました。

 

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※8月26日(日)は設備点検のため臨時休館いたします。

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荒町児童館で環境教育だよ

こんにちは。
なんか扉の向こうが大変なことになっているよ。。。荒町児童館。そうです!夏の恒例行事。毘沙門天王祭の稚児行列で、門前の荒町商店街へ打ち水をする児童に、事前に環境のことを学んでもらおう!っという学習の時間の取材できてます。


みなさんこんにちは〜。
みやぎ・環境とくらし・ネットワークMELONの吉田です。
今日はみなさんと、旬の食べ物と地球温暖化について勉強しようと思います。


こんにちは。宮城県地球温暖化防止活動推進員の佐藤と後藤です。今日はよろしくお願いします。


おねがいいしま〜す。
今日も外はすごい暑さです。今年の暑さは、ちょっとおかしいなと思っていたら、気象庁も災害レベルだと発表しましたね。
ただ、子供たちの熱気もすごいです!


今日はみなさんに、環境のことを学んでもらいまして、そのあと「〇〇ボックスで遊ぼう」というゲームをしてもらいます。
まず、この写真をみてください。この写真の山が、温暖化でこうなっちゃいました。


どう?
「雪が溶けちゃってます」


ほかには?
はい。は〜い。は〜〜い。
すっごいヤル気です。


「山の形も変わってます。」


そうだね。温暖化で崖崩れが起きて、下の村が洪水で沈んでしまったりしています。
ほかにも、沖縄の海ではサンゴが死んで白くなったりしています。


地球上では、九州と四国を合わせた分ぐらいの面積が、毎年砂漠に変わっています。
では、地球温暖化には何ができますか?


出来るだけ、自然の力を使うことが大切だと思います。


続いてMELONさんのお話。
食べ物も、例えば白菜とかスーパーでは一年中売ってたりしますが、春や秋は高いですよね。
食べ物には「旬」というものがあります。旬に取れた食べ物は栄養があって、育てるのにも無駄なエネルギーがいりません。


では、食べ物もいつ食べたら栄養もあって節約になるか?この〇〇ボックスを使って勉強しますので、取りに来てください。


何が描いてあるんだろうね?


では、ボックスの茶色の線が引いてあるところを見てください。


そのみなさんの持っている箱の中で「夏が旬」の食べ物があったら、持ってきてください。


トマトにキュウリにピーマンさやいんげん。


でも、筍は春が旬だね。山芋は秋が旬です。


このように食べ物は、スーパーに行った時に「旬」を選んで買うようにしましょう。それが、環境に優しい行動になるのです。


夏なのに白菜は売っているけど、冬ほど栄養がないし、値段も高い。みんな賢い買い物を憶えてくださいね。


さらに、学校とかで緑のカーテンを育てている方は?
緑のカーテンは、自然の力で日陰の温度を下げてくれます。また、水蒸気も出してくれるので、涼しく過ごすことができます。
こうやって、工夫して暑い夏を乗り切ってくださいね。


そして、ちょっと時間が余ったので、手回し発電機でおもちゃを動かし発電体験を楽しんでもらいつつ。


今日の環境学習のご褒美にノートのプレゼントです。
「使えるのかな?」って声が聞こえたと思ったら「去年もらったけど、すごくいっぱい使ったよ〜」って元気のいい男の子の声も聞こえた。


それでは、来週が稚児行列の本番だけど、よろしくお願いね〜。またね〜。

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落語から環境問題を考える! たまきさんサロンかんきょう寄席 【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

6月17日(日)に、東北弁で落語を語る東方落語プロジェクトの今野家がめらさんを講師にお迎えして、【サロン講座】 「落語から環境問題を考える!たまきさんサロンかんきょう寄席」を、東北大学大学院環境科学研究棟の大講義室にて開催しました。

「落語で環境を考える講座」は、今回で三回目となります。毎回、幅広い年代の方々からの参加申込みがあり、当サロンでは恒例の人気講座となっています。

 

 

 

 

 

今回の演目は

・「金明竹(上)」(きんめいちく)

・「真田小僧」(さなだこぞう)

・「老婆の休日」(ろうばのきゅうじつ)

・「ろくろ首」

・「かすがい」

となっております。では、早速開演です。

まくらは、落語で夏の噺が少ないのは暑いからという話題から。「梅雨」という言葉の由来を教えてもらいました。元々は、カビと雨で「黴雨(ばいう)」と書いたそうです。

 

 

・「金明竹(上段)」

 

 

 

 

 

最初の噺は、店番をすることになった骨董屋の小僧の滑稽噺。店主は小僧の与太郎に貸し借りの断り方をあれこれ教え込むのですが・・・お客とのやりとりをする与太郎のズレた言いぐさが爆笑を巻き起こします。今回は、この落語の前半部を聞かせてもらいました。ちなみに後半は上方からやって来た使いの男に、難解な物の名前を業界用語と早口の関西弁でまくしたてられ、小僧とおかみさんはまったく理解できず混乱していくという噺です。題目の「金明竹」は、京都産の孟宗竹の一種で、難解な物の名が語られる時に出てきます。

 

・「真田小僧」

 

 

 

 

 

頭のいい息子が母親と見知らぬ男との不倫を臭わせ、気をもたせながら巧妙に父親から小遣いをせびり取る仕方噺(しかたばなし)ですが、父親の戸惑いと混乱の可笑しさが、「あんまさん」のオチまで聴衆を飽きさせません。題目の「真田小僧」というのは、この噺のつづきで「それにひきかえ、真田幸村の子どもの頃は・・・」というところから付けられています。

 

・「老婆の休日」 作:桂文珍

暇を持て余した元気なおばあちゃんたちの病院でのとぼけたやりとりを、名作映画「ローマの休日」にかけて創作された落語です。

 

 

指で頭を押さえても痛い、腰を押さえても痛い、体中どこもかしこも痛い。先生に診てもらったら、「痛いのは指の骨が折れているから」。元気だからこそ病院まで出かけて来られると平気で言うおばあちゃん。若い先生が「舌、出して」と言うと、先生をからかって下半身(?)を出してしまうおばあちゃん。愛すべき元気なお年寄りたちの病院でのひとこまが、笑いの内に語られます。

 

ここで、中入りです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半は、おなじみの怪談噺から始まります。

 

・「ろくろ首」

 

 

 

 

 

夏と言えば、怪談。今年25歳になる銀ちゃんは、働きもせず母親と二人暮らし。兄貴は嫁をもらって毎日楽しそう。「俺もお嫁さんが欲しい」とおじさんに泣きつく銀ちゃん。そこでおじさんは婿養子の話しを持ちかけます。器量よしで気立てもよく、その上お屋敷住まいのお嬢さんがいるんだが・・・そんなうまい話は怪しいと銀ちゃんが言うと、おじさんは「このお嬢さん、ちょっと首が長い」という。「夜中になると、首が伸びる」という。しぶる銀ちゃんに、おかみさんは「首が伸びるくらい何でもない。あんたの方こそよっぽど問題だらけだ」と言って説得してしまう。早速、銀ちゃんはお屋敷に出向いて行くのだったが・・・この落語のサゲは「お前の母親も、うまくまとまってくれればと、首を長くして待っているんだから」「えっ! おふくろまで首を長くしている?! それじゃあ、家にも帰れない」

 

 

 

 

 

 

・「かすがい(下段)」

 

 

 

 

 

夏の名物と言われる「鰻」ですが、もともとの旬は冬なのだそうです。有名な平賀源内という人が、夏に売れない鰻のために「土用の丑の日には、滋養強壮のために鰻を食べましょう!」と宣伝したのがはじまりとか。離縁した家族が鰻屋で再会するシーンが出てくる人情噺で最後は締めくくりました。

腕はいいが、酒好き、遊び好きで三年前に妻子と離縁した大工。そんな男が、今ではすっかり心を入れ替えてまじめに働いています。偶然、息子と再会した男が子を不憫に思い、小遣いを与え、鰻をごちそうすると約束するところから始まります。息子は、内緒でもらった小遣いを母親に見とがめられてしまう。母親はお金の出所を何とか白状させようと、「玄翁(げんのう)」まで振り上げて見せる。たまらず、息子は父親からもらったと白状してしまうのでした。翌日、鰻屋で三人は顔を合わせ、夫婦親子のよりを戻すことになるのですが、「つくづく子どもは夫婦の鎹(かすがい)だと思う」と言うと、息子は「どうりで、きのう母ちゃんは玄翁で頭を打とうとした」と一言。こういうサゲで噺は終わります。

ちなみに「玄翁(げんのう)」とは、大工さんが使う金槌のこと。「鎹(かすがい)」とは、家の柱など二本の材木をつなぎとめるための、両端がコの字形に曲がった大きな釘のこと。・・・なのですが、最近ではこれらの名称について説明しないと何だかわからないという人が増えて来たらしく、落語もうまくオチがつかず困っているということでした。

 

落語好きの方にはおなじみの演目でしたが、これらの噺をがめらさんの東北弁の台詞を通して聴いてみると、またひと味違った趣きで楽しめるものだと感じました。

 

 

四季の違いによる衣食住や風物の変化など、我々をとりまく「環境」というのは今も昔も暮らしと密接に結びついています。主に庶民の暮らしのあれこれが語られる落語という日本の伝統話芸を通して、楽しみながら「環境」について考えてみるサロン講座は、いかがだったでしょうか?

 

今野家がめらさん、参加者の皆さん、ありがとうございました。

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この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

6月9日(土)のたまきさんサロン講座は、「この音、知ってる?生きものの音をつかまえよう」と題し、福島大学 共生システム理工学類 永幡幸司准教授、わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクトの勝田淳二さん(ソニーグローバルマニュファクチャリング&オペレーションズ(株))、大野正人さん((公財)日本自然保護協会)を講師にお迎えし開催しました。

本講座は、毎日の暮らしの中に彩りを与えてくれる、多様な生きものを身近に感じながら暮らしていく楽しみを伝える仙台市環境局の取り組み「生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~」と、生物多様性を守るには多くの人が自然を好きになることが大切、その思いからソニー株式会社と日本自然保護協会が共同で立ち上げた「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」との共催です。

まずは、ソニーの勝田さんより生きものの音をつかまえるICレコーダーの使い方を教わりました。

音はどうやって伝わるか知っていますか?

空気の振動で音の波ができ耳の鼓膜が揺れることで音を聞いています。

ICレコーダーは、音の波によってふれた空気を振動板が受けることで発生した電気が音の信号になり録音できるのです。

ICレコーダーのマイクの角度を変えると録音できる音の範囲が変わることや、録音レベルの調節の仕方や後でお気に入りの音を探しやすくするためのトラックマークの付け方を教わりました。

さぁ!いよいよ!たまきさんサロンを飛び出して生きものの音を聞く練習をします!

日本自然保護協会の大野さんから耳を澄まして自然の音を感じるコツを教わりました。

 

ペットボトルと壊れたビニール傘のビニールで手作りした集音器を耳に当てると遠くの音も聞こえました。

何の音が聞こえる?と聞くと「風の声」と答える参加者もいました!

 

 

徐々にいろんな音が聞こえるようになってきたので、画用紙の真ん中に自分が立っているとしたらどの方向からどんな音が聞こえたかを図形や文字で描くネイチャーゲームをしました。

 

 

 

キジやウグイスの鳥の声のほかにもヘリコプターやバイクが通り過ぎる音も聞こえました。

今日だけの音風景です。

 

 

 

それぞれが聞こえた音のイラストを参加者同士で見せ合いっこしました!

 

 

 

 

だんだん耳も慣れてきたので、それぞれ音を探しに出発です!

80個以上の音をつかまえた方もいらっしゃいました!

 

 

 

マイクの位置を変えたり、生きものに近づけてみたりICレコーダーを上手に使っていましたよ。

 

 

 

 

つかまえた音を聞きなおして、他の参加者のみなさんに聞いてほしい音を一つ選びます。

どんな音をつかまえたのかな?

 

 

 

4つの班に分かれて、それぞれの音を聞きながら班の中で、わぉ!と驚くような生きものの音を一つ選びました。

 

 

班の代表の音をみんなで共有しましたよ!

 

「クマバチの羽音」や「マメ科ソラマメ属のカラスノエンドウのさやがはじける音」、「帽子に止まったチョウのようなトンボのような虫の羽音」「ミツバチの羽音」が紹介されました。

同じ蜂でも聞き比べてみるとクマバチは低音、ミツバチは高音でした。

 

カラスノエンドウのさやがはじける音は、車の往来の道路では気が付かない音だったかもしれません。

植物も生きものなんだということを再認識できました。

 

 

後半は、永幡先生に「いきものと 人が織りなす 初夏の音」と題し、仙台市の鳥“カッコウ”に着目した、生きものと音に関するレクチャーを受けました。

 

 

 

47年前(1971年)、健康都市宣言10周年の記念に市民投票で仙台市の花は「ハギ」、木は「ケヤキ」、虫は「スズムシ」、鳥は「カッコウ」が選ばれました。

渡り鳥である“カッコウ”は、夏の間しか仙台にいないにもかかわらず、当時、仙台駅前の待ち合わせ場所として使われていた時計にカッコウを用いたり、初夏を告げる鳴き声がよく聞こえていたことから身近な鳥だったことが分かります。

では最近、日常の生活の中でカッコウの鳴き声を聞いたことはありますか?

1990年から2014年までの青葉山のカッコウに関する文献6冊を読み解くと、2001年の調査までは鳴き声が聞こえていましたが、2005年以降からは記録されていませんでした。

 

世界的にもカッコウの数が減ってきているので原因は解明されていませんが、都市開発によりカッコウが好む環境の減少や、托卵するオオヨシキリが巣を作る葦原が減少したことにより、カッコウの減少につながっているのではないかという見解もあります。

カッコウが青葉山に戻ってくるような環境になってほしいと、永幡先生は願っています。

仙台市内では、泉ヶ岳、名取川周辺、井土地区でカッコウの鳴き声が録音されています。

カッコウのいる音風景を聞き比べてみると住む環境によって鳴き声が変わることが分かります。

泉ヶ岳のカッコウは、低い声(周波数)、車の往来が多い名取川周辺や工事やトラックの往来の多い井戸地区で録音されたカッコウは、高い声(周波数)で鳴いています。

高い声で鳴くのは、雑音にかき消されないようにするためと考えられています。

 

実際に井土地区で録音された音風景には海の波音も聞こえますが、工事の重機の音も入っていました。

「目開ければ海 目つむれば 閑古鳥(カッコウ)」 飯田龍太

波音を背景にカッコウの鳴き声を聞いているという情景が目に浮かぶ俳句です。

先生は東日本大震災の津波で防風林がほとんど流された仙台市荒浜にお住まいだった方々から、震災前は田植えの頃になるとオオヨシキリやカッコウの鳴き声が聞こえてきたと教えていただいたそうです。

俳句に詠まれているということは、その時代のその時期にその生きものが生息していた証拠となります。

仙台市内で生きものの声を伝える素敵な句が生まれる場所をどれだけ増やせるのだろうか、と永幡先生は問います。

音を録音し、残すということは写真では残せない、姿を現さない生きものやたくさんの種類の生きものが同じ場所にいることを記録できるのです。

レクチャーのタイトルの「いきものと 人が織りなす 初夏の音」には、カッコウに彩られた初夏の音風景一つをとっても、カッコウさえいれば成り立つのではなく、カッコウとほかの生きものたちと人々との関係があって初めて持続可能なものになる。という意味が込められていました。

講座終了間際に、参加者が外で捕まえてきた謎のチョウのようなトンボのような虫の正体がわかりました。

草原性の昆虫キバネツノトンボです。

 

 

耳を澄ませることで感じる生きものの音を再確認し、お子さんも大人も発見と感動がたくさんの講座となりました。

永幡先生、勝田さん、大野さん、参加者のみなさま、ありがとうございました。

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン

平 日 10:00~20:30

土日祝 10:00~17:00

休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

※8月26日(日)は設備点検のため臨時休館いたします。

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秋保の風土とワイン~地域を活かすものづくりの方法~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

5月16日(水)のサロン講座は、株式会社仙台秋保醸造所 代表取締役の毛利親房さんをお迎えして、「秋保の風土とワイン~地域を活かすものづくりの方法~」を開催しました。

お酒が弱く、 「グラス2杯で具合が悪くなる」とおっしゃる毛利さんがワイナリーを始めるきっかけとは何だったのでしょうか。

 

 

2011年の東日本大震災当時、毛利さんは仙台市内の設計事務所に勤めていました。

震災前に 自らが設計を手掛けた温泉施設の被害状況を確認するために女川町を訪れた際、地元の生産者の方々や自治体職員と接し、風評被害の大きさを実感したそうです。そこで「宮城の食」を通じて復興支援をできないかと考えるようになり、そのひとつが宮城県内で一からワインを造ることでした。

県内産のワインを造ることで地元の担い手を増やし、宮城の食材を使用した料理とワインの組み合わせを提供することで、多くの人に県外から足を運んでもらう取り組みを自治体に提案しましたが、当時はどこの自治体も新産業を興すまでの余裕がありませんでした。そこで、自治体には頼らずに事業を実現化するため、毛利さんは2014年に設計事務所を退職し、ワイナリーを建設する道を選びました。

良質なブドウを栽培するには、土・水はけ・風通し・日当たりが必要です。この条件を満たした土地が、雑木林だった「秋保」でした。

のべ200名にも上るボランティアの協力のもと、開墾作業を行い、2015年12月に秋保ワイナリーがオープンしました。

ブドウは、一般的な農作物とは違い、栄養が多い土では枝ばかりが伸びてしまうため、適度にストレスをかけることが必要だそうです。

収穫の時期の9月は、秋雨前線が東北地方を南下するため雨が多く、イタリアのヴェローナ地区のブドウを陰干しする技術を取り入れて、メルローやマルヴァジーアなど16品種を栽培しているそうです。

また、環境に負担をかけない取組みとして、ワインを作る過程に出る“搾りかす”を食材への風味付けのほか、たい肥やバイオマス発電に使用したり、ブドウを育てる過程で出る“剪定した木の枝”を薪やたい肥としてリサイクルしています。

近年、日本で栽培されたブドウを用いて製造する国内ワインのブームにより、苗木が手に入りづらくなってきていることから、秋保ワイナリーでは苗を研究しながら生育などに関する情報を提供し、高品質のブドウ栽培とワインの生産、担い手育成を目指しています。

昨年は、秋保ワイナリーで醸造したリンゴのお酒“シードル”が世界5か国から50点以上が出品される品評会「第一回フジ・シードル・チャレンジ2017」の甘口部門で銀賞、辛口部門で銅賞を受賞しました。

 

 

宮城県のリンゴ生産量は全国9位でほとんど流通に出回りませんが、宮城のリンゴは木の上で熟してから収穫するため、シードルにとても適しているそうです。

震災直後の「食」を通した復興支援を提案した毛利さんは、ワインを通じて人と人、人と地域、地域と地域をつないできましたが、今後は秋保にとどまらず、宮城県内の生産者や工芸・芸術などの文化、商業・観光などの産業との新たな試みを始められようとしています。

震災を経験した東北だからこそ連携の意識が生まれてできたのが「テロワージュ東北」です。これは国内外から東北に訪れる人の趣味趣向に合わせた食、場所、方法などをAIシステムが提案するもので、東北6県から世界に発信するプロジェクトです。

フランス語で気候風土と人の営みの意味を持つ「テロワール」と、食とお酒のペアリングの意味を持つ「マリアージュ」を組み合わせて名付けられました。

毛利さんの取り組みはまだまだ続きます。

宮城県のワイン造り技術の底上げや担い手育成のための仕組みづくり、宮城県ワイン協会の設立、宮城県の自然を感じながらその土地の食材を味わうツアーやサイクルステーションの構想もあるそうです。

 

土地にあった製法、手法を取り入れながら、魅力を発掘し組み合わせていく多くの実践例を教えていただきました。

参加者からは「醸造だけではなく他産業とのつながりなど興味深い話が聞けて良かった」「柔軟な発想で新しい価値を見出し取り組んでいる姿が素晴らしい」といった感想をいただきました。

毛利さん、ご参加いただいた皆さまありがとうございました。

 

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乗り物を通してエネルギー問題を考える【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

4月21日(土)東北工業大学の齋藤輝文教授をお迎えして、「乗り物を通してエネルギー問題を考える」と題したサロン講座を開催し、パーソナル・トランスポータの試乗体験を通し、エネルギー問題について学びました。

 

再生可能エネルギーとは、絶えず資源が補充されて枯渇することのないエネルギーのことを言います。

 

 

 

地球上で化石燃料(石炭・石油等)を燃焼し作り出されるエネルギーは、全エネルギーのわずか0.007%にすぎないのに対し、太陽から地球に向けて放射されている光エネルギーは99.97%(約174PW)にも及びます。

つまり、太陽から放射される光エネルギーを利用しないことはとてももったいないことなのです。

 

ソーラーパネルは太陽から地球に放射される光エネルギーを電気エネルギーに変換します。

 

 

日本では、2012年7月の固定価格買取制度開始後、再生可能エネルギーの中でも太陽光発電が急速に伸びて、主力となっていますが、夜や曇り・雨のときは発電しない問題、部分影による大きな影響(現物を用いた実験も体験できました)などの課題もあります。したがって、他国のように風力や地熱などの割合を今後高めていくことが求められています。

国外の開発途上国などでは、太陽光を集めて高温にし、食物を加熱・調理するソーラー・クッカーというものも使われており、これは燃料の入手が困難な場所でも使用可能なたき火目的の森林伐採を防止することに役立っています。

 

講座後半に体験したパーソナル・トランスポータは、太陽光発電などの独立電源システムで充電することも出来、災害などが発生した際も使用が可能で、排気ガスを出さないというメリットもあります。

 

実際に試乗してみると、重心の移動で進む方向が決まり、コンピューター制御システムが自動的に倒れないようにしてくれます。

 

 

 

ほどよい速さの安定感のある乗り心地で、お子さんからご年配の方まで、スムーズに走らせることが出来ました。

 

 

 

今回の講座では、太陽光をエネルギーに変換して使用することは、環境にとてもやさしく、有限である資源を守ることに繋がるということを学びました。

 

 

齋藤先生、学生スタッフの皆さま、参加者の皆さま、ありがとうございました。

 

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私たちとつながる島国~地球温暖化最前線国・キリバス共和国から考えること~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

4月7日(土)のサロン講座は、前キリバス共和国名誉領事・大使顧問、一般社団法人日本キリバス協会 代表理事のケンタロ・オノさんをお迎えして、「私たちとつながる島国~地球温暖化最前線国・キリバス共和国から考えること~」を開催しました。

キリバス共和国(以下、キリバス)の“テー・ベー”と呼ばれる布の腰巻姿で登壇したケンタロ・オノさんは、「今日、この場にいる方はラッキーです!」と、言いました。

その理由は…世界の人口72億人のうち、キリバス人はわずか11万人(2018年現在)のみで、キリバス人に会い、キリバス語を聞けること自体が貴重な体験なのです。

太平洋の真ん中にあるキリバスは、首都タラワのあるギルバート諸島のほか、ライン諸島・フェニックス諸島の海抜2mに満たない33のサンゴの島々からなる国です。

そんなキリバスのことをケンタロ・オノさんは、仙台市内の小学校に通う11歳の時にテレビ番組で知ったそうです。

それ以来、南の島が好きになり、中学卒業後の進路も留学の機会を求めて、英語科のある高校へ進学しました。多くの同級生はアメリカやイギリスへ留学に行くことが多かったそうですが、「自分はどこの国に行きたいのか」と考えるなか、キリバスへ留学したい思いが募ってきたそうです。

キリバスへどうやって行けばいいのか、ましてや留学する方法などもわからないなか、親に相談する前にキリバス領事館へ「キリバスへ留学することに決めました!なんとかしてください!!」と、思いを伝える手紙を出したそうです。

高校1年生のケンタロ・オノさんの思いは届き、たくさんの方の協力を受けてタラワの高校へ留学し、青春時代をキリバスで過ごしました。高校卒業後は貿易会社に勤務、2000年には独立し日本国籍者として初めてキリバスに帰化した日系人一世となり、現在はキリバス人としてキリバスの暮らしや現状を伝える活動をしています。

キリバスの人々は、とても環境にやさしい暮らしをしています。
生ごみは家で飼っている豚の餌にするためほとんど出ません。
引っ越しをするときは、屋根をみんなで支えて移動し建て替えます。
世界で2番目にCO2の排出量が低い国なのです。

 

キリバスでは、ココヤシを栽培し、ココナッツが採れますが、サンゴの島には土がなく野菜は育ちません。野菜は、輸入のため価格が高く、キャベツ1玉が日本円で約2,000円もするそうです。そのため、キリバスの食生活は、魚が中心です。

主な産業は漁業で、海の恵みを受け生活しています。

そんな環境にやさしい暮らしをしているキリバスの人々ですが、2050年には海水面の上昇により故郷を失うかもしれないという危機に直面しながら暮らしています。

海水温度の上昇によりサンゴが死に、海の生態系が変わり、今までは捕れていた魚が捕れず、毒をもつ魚も増えてきています。

赤道無台風地帯のため、風がほとんど吹かず、4月から10月は乾季、11月から3月は雨季で、年間の気温差がなく穏やかな赤道気候でしたが、穏やかだった赤道無台風地帯でも台風が発生するようになりました。海抜2mの島に嵐が襲いかかるということは、島全体が水に浸かり逃げ場がない状態になるということです。

半年あった雨季と乾季の期間もだんだん長くなり、1年毎になってきています。雨季に貯めた雨水は乾季に使いつくしてしまい、水不足になってしまうことが増えてきました。また、海水の浸水により、地下水の塩分も上がり、小さな子どもの死亡率も高くなっています。

ケンタロ・オノさんは言います。「温暖化の問題は、世界の国々でも議論がされ、CO2の排出量が多い先進国も調査研究などを行い対応していくことにされている。しかし、キリバスの人々にとっては、調査等の学問でも、ましてや政治的なものでもない、今まさに人の“いのちと故郷”が失われてしまう危機なのだ。」

キリバスと同じ島国の日本で暮らす我々が、キリバスの人々の故郷と私たちの故郷を守るために今すぐ出来ることは、電気やガスの使用を控える、買い物の際にレジ袋をもらわない、ごみを分別し量を減らす、物を長く使うなど…毎日の暮らしの中で自分が出来る小さなことの積み重ねだと感じました。

キリバスの現状を知り、「私にもあなたにも出来ることはもっとあるかもしれない」と、これからの生活を考えるきっかけとなる講座となりました。

ケンタロ・オノさん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 

 

―――ご案内―――

ケンタロ・オノさんの著書「キリバスという国」の売上の一部はキリバスの環境保全のために寄付されます。

 

 

 

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トレンチャー先生の講座の最終回「海洋プラスチック廃棄物の問題」環境科学がよくわかるディスカッション

とうとう、この日が来てしまいましたね。。。連続講座で環境のことを深く深く考える「環境科学がよくわかるディスカッション」本日が最終回です。地球温暖化に、肉食、エネルギーと原発に続きまして、僕がこの4回の連続講座を追っかけて取材しよう!って決めたのは、本日の議題に前々から大変に興味があったからなんです。

 

本日のタイトルは「海洋プラスチック廃棄物の問題」
このタイトルを聞いて「あ〜海に行くと海岸に流れ着いているあのゴミのことね」って思うのは、解答へのまだ序の口です。その先には深い深い恐ろしい世界の話が待っているんです。ホントですよ。
では、講座の始まりです。
「皆様。今日も時間通りにお集まりいただき感謝します。とうとう最終回が来ました。今日は海洋プラスチック問題についてディスカッションしていこうと思います。でもその前に、この一週間に気になったニュースなどありましたらどうぞ。」

 

5月から化石燃料を使用しない発電に対して証書を発行することになったそうで、電力が市場で取引され消費者が購入するときの目安になるそうです。

 

電力の自由化が導入されて、ケータイ電話のように、消費者がどこの事業者の電力を買うかを判断する時の目安になるんですが、おそらく原子力発電も化石燃料を使わない発電に入りますね。。。そこをどうやって見分けるか注意も必要ですね。
貴重なお話でした。
では本日の講座です。

 

私はひじょうに海が好きでして、若い頃にグラフィックデザインの学校を出たあと、しばらく漁師の船に乗っていました。

 

オーストラリアの東北部で、だいたい二週間ぐらい沖合で働いて、陸に戻るというサイクルで仕事をしていて、とても楽しい日々でした。
ケアンズから出航し、500キロほど北に向かい、船の上で暮らして働いていました。

 

ダイビングで30メートルぐらいの海に潜って、伊勢海老やナマコを獲っていたんです。
陸地から200キロぐらいの沖合いです。

 

これらは中国へ向けて輸出されていました。
(それより先生若い!)

 

海での暮らしはとても楽しく、このまま漁師になるという選択もありました。

 

サメを捕まえるとフカヒレも獲りました。いま考えると残酷な話ですが。
そしてここまで大きなサメだと、釣り上げるのも危険です。

 

ヒレも中国へ向けて輸出してました。

 

場所でいうとオーストラリアの北部、もう少しでインドネシアのあたりです。

 

ヨーク岬といいまして、世界でも最も辺鄙な地域の一つです。

 

そして、人が住んでいないので、とても美しい地域です。
2週間ぶりに陸に上がると足がフラフラして不思議な感じがしました。そして陸に上がると色々と探索しました。

 

ですが、こんな人の住んでいない地域にもプラスチックゴミがあります。
陸に上がるときはビーチサンダルがなくても、そのうち一個ずつ見つかるから左右色違いが履けると同僚と冗談で話していました。

 

そこで、世界で生産されたプラスチックのその後を追ったチャートがこちらです。
使用後4割は埋め立てられ、14%は焼却されて熱エネルギーに。8%はカスケードリサイクルと言って、元の製品ではなくダウングレードされ、他の製品に加工されます。2%が、やっと元と同じ用途に使われています。
そして、32%は、環境へと放出されています。

 

これは世界の数値ですから、リサイクルの進んだ日本は少し数字がいいですが、仙台市では包装容器は工業製品を運んだりするパレットに加工されていますから、カスケード(階段状)リサイクルなのです。

パレット製造の様子はこちら>>市内の学生さんが、ワケルバスに乗って廃棄物処理の工程を見学したよ。

 


世界で生産量の1/3が環境に放出されていますが、その量を見てみると、アジアが多いです。
一見中国が多く感じますが、中国は人口が多いので、比較するとアジア南部がとても多い。
では、なぜプラスチックを環境中に放出してしまうかというと、ゴミ回収などの行政サービスが整っていないからなんです。

 

海などに放出されたプラスチックはそのあとどうなるのだろうか?
まずはいくらか沈んでしまいます。これはまた問題です。海の底は変化が少ないので、ずっと残ります。
海面に浮かんだものは紫外線の力でもろくなります。
そして波などの力で割れていきます。
塩などの化学変化でも弱くなります。

 

細かく細かくなったプラスチックは、5ミリ以下のサイズになるとマイクロプラスチックと呼ばれます。
もともとは石油由来なのですが、完全に分解され二酸化炭素や水などに分解されるには数百年はかかるだろうと言われています。

 

ということは。。。プラスチックが量産されはじめて80年。第二次世界大戦のあたりからです。初期のプラスチックでも焼却されない限り、今まで人類が作ったプラスチックは何らかの形で残っているということです。
そして海を漂うプラスチックは、海流の渦に囚われて、どんどん特定の場所に集まってきます。

 

これが、Garbage Patchと呼ばれる、海洋ゴミベルトと呼ばれているものです。
>>僕はこの存在を2005年頃のモーリーロバートソンのラジオで知ったんですよね。海洋に巨大な何百キロもあるプラスチックのスープみたいなものが浮いているのを海洋冒険家が目にした!との話。にわか信じられなかったです。それからずいぶん調べましたが、当時は情報がどこにもなかったんですよね。

世界には、気圧の関係で大きく回転する海流がいくつもあり、そのどこにでもプラスチックは集まってきます。

 

ちなみに、この写真は後日世界に向けて発表されたときの現地の写真です。
見た目ではそんなにゴミが浮いているように見えないのは。

 

すでにプラスチックが細かくなって、海水中に漂っているからなんです。
>>ちなみに、プラスチックと呼んでますが、ビニールも当然含まれます。コンビニ袋のことを海外ではPlastic bagなんて呼びますし。区別していないんです。

 

さて、このゴミを実際に網ですくって調べてみましょう。
こんな、エイやナマズみたいな形をした網で調べます。
これは海面から数十センチのあたりを行ったり来たりして採取するための工夫なんですね。

 

そのときの様子が、こちらのドキュメンタリーで報告されています。

Addicted to plastic(英語)

 

この先生が、初めてこの問題を論文でとりあげて、世界中の研究者は驚きました。
まさか太平洋のど真ん中に、プラスチックのゴミベルトがあったなんて!
こちらの方は、たぶん研究者のチャールズ・モアさんですね。

 

なんで知っているかって?ぼくこの本読んで衝撃を受けたんですよ。
プラスチックスープの海 北太平洋巨大ごみベルトは警告する
海洋探査の仕事の最中にとんでもないゴミを発見し、アルガリータ海洋調査財団をおこしてアルギータ号で今も海洋汚染の調査活動をしているとのこと。

 

なんせ、地図ではあっという間の距離ですが、実際は8000キロ?
その海に薄くても大量のプラスチックがあるということは。。。

 

現地調査では、1キロの動物プランクトンに対して、6キロのプラスチック片が見つかっています!
考えられますか?魚の餌になるプランクトンより、プラスチックの方が多い!
しかも人間が全くいない海域での話です。

 

そして、もっと恐ろしい予測が出ています。
今は石油の消費量に対して6%がプラスチックに加工されていますが、経済が豊かになると包装材などでプラスチックを多用するようになる。2050年には20%がプラスチックになるだろうと予測されています。

 

その頃には、海に暮らす魚類の総重量より、海にあるプラスチックの方が多くなるのではないかと。

 

そこでディスカッションの時間です。
「そのうち、プラスチックを分解できる微生物なども研究すれば出てくるのじゃないですか?」
今のところ、見つかっていないです。ですが、大学院で生命化学を研究している学生は、そのうちマイクロプラスチックを体の構成要素のひとつにする生き物が生まれるのではと、恐ろしい予想を話してました。

 

釣りの餌にしたりするミルワームが発泡スチロールを食べて消化ができるというニュースがあり、共生菌の研究が必要なんて言ってましたけど、それを海でどうやって育てる?バラまいていいの?無理な話ですよね。

 

生分解性のプラスチックというのも聞いたことがあるけど。
「実用化はしているけど、コストの問題で選択されていないんです」
最後は経済性が問題となるのですね。

 

では続いてスライドの紹介です。
こちら、インターネットのニュースサイトに掲載されて記憶の方が多いかも。世界的リゾートのバリ島で、砂浜に漂着するプラスチックのゴミが大変な量になっていて、観光どころではないとのこと。

 

先生自身がとった写真も。
バリ島に出かけたとき、ここは風光明媚な場所として有名ということで人が集まってきて、近くには食品を提供するお店もある。そして足元にはプラスチックゴミです。

 

ここはバリ島にある、とても神聖な場所だそうです。

 

そして近くの水路にプラスチック。

 

ゴミ問題は海外の話ではなく、日本のビーチにも押し寄せてきています。
沖縄の「どこか」と、座間味諸島の「どこか」です。

 

そして海岸に落ちているプラスチック片を海鳥が食べてしまうと、消化ができず、さらにお腹は満腹感があるので栄養失調に陥って死んでしまいます。問題は、死んだ鳥の死骸が腐敗したあとに、さらにお腹から出てきたプラスチックを他の鳥が食べ、連鎖的な死をよびます。

 

食べるだけではなく、体に引っかかったプラスチックが生き物の成長を阻害することもあります。
小さい頃にビールを留めておくビニール(6パックの語源です)が体に絡んだり、喉元に引っかかったまま成長した生き物は、やがて無理がたたって死んでしまいます。

 

海に捨てられた漁網も、サンゴに引っかかって殺してしまいます。
そして問題なのは、サンゴを殺した漁網はいつまでたっても分解しないので、さらに次のサンゴを殺してしまいます。

 

では、プラスチックゴミについて、身近に見たり聞いたりしたお話はありますか?
「海岸の清掃ボランティアをしていましたが、日本だけではなくアジア圏のゴミも多く見ました」
「カメがビニールをクラゲと間違えて食べてしまう事例を聞いたことがあります」
「海水から精製した塩にもプラスチックが入っているそうです」
よく知っていますね。特に塩の問題はこれから取り上げるところでした。

 

例えば、プラスチックは製造過程で強度を上げたり、柔らかくしたり、防炎のために様々な化学薬品が入ります。
さらに環境に放出されたプラスチックは、同じ石油由来ということで他の有害物質と親和性が高く、スポンジみたいに吸収してしまいます。そしてその有害物質が、食物連鎖で濃縮されます。

 

先ほどのお話にあった、食用塩の話です。

 

サイエンス誌と同じく、査読付きのレポートを発表する専門誌から。
世界中で収集した食用塩を調べたところ、ニュージーランドで作られた製品以外からは、全てプラスチックが出てきたそうです。
これは、量としてはとても微量ですが、問題は大きいです。

 

ここで、またビデオを見てもらいましょう。
[ScienceNews2016]海洋プラスチック汚染  心配な生物への影響(2016年10月5日配信)
海洋プラスチックの研究をされている東京農工大学 高田先生のお話です。
石油から作られたプラスチックが、いかに汚染物質を吸収しやすいかなど。恐ろしい話です。

 

そして、アジアで一般的に食べられている魚を集めて調べると、120匹中36匹からプラスチックが出てきたということです。

>>こちらは僕が読んだ別の本の話ですけど。海中の魚の多い場所で海水サンプルをとって調べると、プラスチック片の中でも植物プランクトンと同じ色をした破片が特に少なかったという。。。魚がプラスチックを誤食している証拠だというものでした。

 

ということで、我々はどうすればいいのでしょう?
排出源に取り組むべき?(上流)
問題が現れている現場で取り組むべき?(下流)
そこで、僕がちびっとお話。
「歯磨き粉とかに、粒子が壊れて歯をキレイに磨くってのありますよね。あれも磨き粉はプラスチックなのです。
僕はそのことを知って色々調べまして、磨き粉(スクラブ)が、汚水処理場では濾過しきれず海に流れている実態を知り、このことを友人にも教え、SNSでも「なんでこんなものを売っている会社があるんだ?」って問題提議しました。」だけどそれぐらいしか市民にはできないんですよね。

 

先生も。いまでは、靴のソールにもプラスチック。洋服にもプラスチック(化学繊維)。
プラスチック問題は、僕らはどうやっても避けられないですとのこと。

 

中国は燃料や製造原料としてプラスチックを積極的に受け入れてた時期がありましたが、もう他国のハイプラスチックは引き受けないと方針を変えたそうです。

 

ここで最後に、こんな取り組みもありますことを、紹介させてください。
Ocean Clean Up(Webサイト)
こちらは、海洋ゴミ問題を解決することができるかと、期待されているプロジェクトです。

 

もともとは、オランダの大学生が発案したものです。
海に全長が何キロにもなる水に浮く壁を作って、その壁を錨を利用してV字状に設置するんです。

Vの口が開いている方向を海流の流れてくる方に向けると、海に浮かぶゴミは自然とVの狭い部分に集まります。
魚は、浮体の水深が浅いので、潜って通り抜けることができます。
そして一番狭い部分には、太陽光で動く水車を置いて、ゴミをすくって、大型のゴミ箱に入れます。
船は時々やってきて、このゴミを回収するというわけです。

 

>>これ、初期の頃に対馬海峡が最適地だって、見たことがあるよ。
Ocean Clean Up(youtube公式動画)

あと、川で水流を使って浮いているゴミを回収する仕組みも見たことある。
Water Wheel operating in a rain storm (Baltimore, MD)

 

彼らはプロジェクトの実現のために、企業の募金などで活動しているそうです。
早く1個目が設置されるといいなぁ。

 

では、みなさんいかがでした?環境化学がよくわかるディスカッション。4回の講座はこれで終了です。
せっかくなので皆さん感想をどうぞ。(念のため>>回答と写真は合っていません)

「4回聞いて、4回とも目からウロコでした」

 

「特に肉食の回が、ショックでした」
「私は製薬業にいたのですが、薬というのも、本当はものすごく環境負荷が高いのです」

 

「ポイ捨て。誰かが回収しなければいけない。だけど、製品を作るときは経済優先になるし」
「環境問題ってのは昔からあったんだろうけど、改めて、考えていかないといけない段階に来ているなと、思いました。」

 

最後になります。
まずは皆様に御礼申し上げます。毎回時間通りにお越しいただきましたし、一生懸命私の話を聞いてくださったので、私も自分らしく楽しく講座ができたと思います。

 

みなさま、どこかでまたお会いできることがありましたら、と願います。
どうもありがとうございました。

 

あらら。。。終わってしまった。
過去のブログを読み直すと、一つの問題も、他の側面と対峙すると解決法としないといけなかったり、他に選択肢がなかったりと、ものごと判断が簡単につかないものなのだなぁと、しみじみ思いました。
トレンチャー先生の講座が、また開催されたらいいですね。
ではまた!

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