環境講座」カテゴリーアーカイブ

絵本de生物多様性【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
最近、あちらこちらで耳にする「生物多様性」ってなんでしょう?
絵本を通して身近な自然環境に目を向けるサロン講座「絵本de生物多様性」を1月27日(日)に開催しました。

「生物多様性」に関する絵本6冊を、ヴォイストレーナー&ヴォイスパフォーマーの荒井真澄さんに読んでいただき、その絵本に関する「生物多様性」の解説を仙台市環境共生課から行いました。


今回、荒井さんに読んでもらった絵本です。
1冊目「みんなうんち」(作:五味太郎 出版社:福音館書店)
2冊目「たったひとつのドングリが―すべてのいのちをつなぐ―」(作:ローラ・M・シェーファー/アダム・シェーファー/フラン・プレストン=ガノン/せなあい 出版社:評論社)
3冊目「たんぼレストラン」(作:はやしますみ 出版社:ひかりのくに)
4冊目「999ひきのきょうだいのおひっこし」(作:木村研 絵:村上康成 出版社:ひさかたチャイルド)
5冊目「よーくかんがえるカエルくん」(作:いわむらかずお 出版社:福音館書店)
6冊目「クマと少年」(作:あべ弘士 出版社:ブロンズ新社)

はじめに、仙台市環境共生課から「生物多様性」とは、生きものたちの豊かな個性とつながりのこと、そしてわたしたちの豊かな生活を支えてくれる大切なものであるということをご紹介しました。


1冊目の絵本は「みんなうんち」です。生きものたちは、姿かたちだけじゃなく行動もみんな違うというところに注目して聞いてみましょう。

歩きながらだったり、あちらこちらでだったり、決めたところでだったり、水の中でだったり、おとなも、こどもも、すべての生きものはうんちをします。

食べたものを体の中で消化して、いらないものをうんちとして体の外へ出しますが、
うんちは出しておしまいじゃなかった!
うんちを食べて栄養補給する生きものがいたり、木の実を食べた生きものの、うんちから発芽してお引越しをする植物がいたりします。
人間界でも、奇跡の肥料として扱われたり、エステサロンで使われたり、高級なコーヒーになったりするのです。

さて、2冊目の絵本、「たったひとつのドングリが―すべてのいのちをつなぐ―」はゆたかな個性とつながりのことに注目してみてください。

読んでいただいた後、ウクレレで弾き語りをしていただきました♫


この本の中にあるFSCマークを説明していただきました。
FSCは世界的な森林認証マークです。
長期的に適切に管理され守られた森林から作られた紙や机などの製品が増えていき、購入が進むことによって、森林を守っていくシステムのマークです。
絵本や紙袋やティッシュ、その他ノートやえんぴつなどもあるので、お家へ帰ってから探してみてください。

もっと身近な「生物多様性」のおはなし、3冊目の絵本は「たんぼレストラン」です。
たんぼを舞台に生きものたちの豊かな個性、つながりを考えてみましょう。

たくさんの生きものが登場しました。カエル、ザリガニ、サギ、カルガモ・・・全部で75種類、とても忠実に描かれています。
人間が作った環境にもこんなにたくさんの生きものが、つながりあって生育しているってすごいことだと思いませんか?
食べたり、食べられたりの食物連鎖、大事な生きもの同士のつながりです。

ちょこっと休憩です。
♫手遊び歌3曲をウクレレで歌っていただきました。


4冊目のおはなしは「999ひきのきょうだいのおひっこし」です。

わたしたちが生きていく上では、たくさんの生きものたちとの出会いやつながりで溢れています。カエルの一生の一部をカエル目線で垣間見てみましょう。

世界中でカエルが減ってきています。
陸地と水辺が無いと生きていけない、環境の変化に弱い生きものです。
カエルがいなくなると、カエルを食べている他の生きものや、カエルが食べている生きものがいなくなってしまう。自然の中のバランスが崩れてしまうのです。

そして、5冊目は「よーくかんがえるカエルくん」です。

登場するのはカタツムリ、チョウチョ、クマ、ウグイス、トンボ、イノシシ、タンポポ、キノコなどなど、共通点って何だろう?カエルくんは考えています。

共通点は「みんな生きている」。
大事なことです。
地球は46億才、最初に生まれた命がいろいろな場所に合わせて、生きやすいように体を進化させてきました。地球上にいる生物は、今は約3000万種とも言われています。

6冊目は「クマと少年」です。

クマは森を育てるのに大事な役割を果たしているといわれています。北海道のヒグマが川で鮭をとり、森で食べる、その食べ残しが土壌を豊かにしているともいわれています。
北海道で昔から住んでいる人たちがヒグマとどのような暮らしをしていたのでしょうか?

最後に一曲、歌っていただきました。
「クマと少年」とリンクし、「共に生きる」をより強く感じられ感慨深いものとなりました。

「生物多様性」というと難しく感じますが、いろいろな生きものたちと共に生きていくことなんだと絵本をとおして学ぶことができました。
荒井真澄さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

 
 
 

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生き残ってきた“在来作物”と未来に残す“種”のおはなし ~ちょっぴりお味見~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
1月19日(土)に「生き残ってきた“在来作物”と未来に残す“種”のおはなし~ちょっぴりお味見~」と題し、在来作物についてのサロン講座を開催しました。講師には、野菜ソムリエプロ、フードコーディネーターのカワシマ ヨウコさんをお迎えして“在来作物”を未来に残す大切さを教えていただきました。


講師のカワシマさんは、野菜ソムリエプロの資格を活かし、市民講座などの講師、コラムの執筆、宮城県の朝の情報番組などでも活躍中の方です。
また「みやぎ在来作物研究会」を立ち上げ、在来作物の存在を広く知ってもらうためにオープンセミナー「知る 続く 在来作物プロジェクト」や「みやぎの在来作物を食べる会」も開催していらっしゃいます。


「在来作物ってなに?」

まず在来作物の定義ですが、「ある地域で、世代を越えて、栽培者自身が自家採種などによって栽培・保存を続けながら、生活に利用してきた作物」としています。 また「種とり」だけでなく、「焼畑」「やとい」などの農法、あるいは保存方法なども含めて受け継がれてきた作物のことを在来作物といいます。
生態学的な意味での在来種とは異なります。何万年も前から続いてきた種という意味ではありません。せいぜい二、三世代に渡る四十年から五十年という時間の中で継承されてきたものを指します。
作物には、野菜を始めとして穀物、果樹、花卉(かき)なども含まれます。またその土地その地域における固有の農法や保存方法なども含めた広い意味での「在来作物」と考えてください。


「在来野菜と伝統野菜の違い」


・「伝統野菜」は、自治体や生産・流通者の団体などがブランド化を目的として、栽培地域、栽培暦、品質基準などを設定して認定した在来野菜のこと。
・「在来野菜」は、自家採種を繰り返すことで、地域の自然環境と人々の嗜好にかなう固有の形質が選抜・固定された野菜のこと。

このことは、新しく導入された作物でも、愛着を持って世代を越えて自家採種が続けられれば、その地域の在来作物となり得るということを意味し、地域の作物の多様性を保全するための定義でもあります。

簡単に示すと「在来作物>在来野菜>伝統野菜」という位置づけになります。
伝統野菜の例として、仙台市内の余目地区で栽培されている曲がりねぎで「余目ねぎ(あまるめねぎ)」と呼ばれているねぎを見せていただきました。このねぎは、曲がった背の部分に皺が寄っているという特徴があります。


「野菜ってなに?」

いつも身近にあって普段から見慣れ、毎日食べている野菜ですが、そもそも野菜ってなんでしょうか?
野菜は「草のもの」、果物は「木のもの」などとよく言われています。
野菜は、もともと「野生の植物」の中から、人間が食べられるものを選び、食べやすく改良してきたものです。
おなじみの野菜でも、原種と考えられるものを見ると、種が多かったり、細かったりして、あまり食べられる部分がなく、最初はとても食べづらいものだったことがわかります。スイカ バナナ、トウモロコシ、ニンジンの原種は、今身近に出回っているものとは外見からしてずいぶん違っています。
例えば、キャベツの野生種からは、いろいろな種類の野菜が誕生しました。
葉が大きく変化したものが、現在目にすることができる「キャベツ」や「ケール」です。芽が球状に変化したものが、「芽キャベツ」、花(つぼみ)が大きく変化したものが、「カリフラワー」や「ブロッコリー」なのです。


「いつ生まれたの?」

人間が農耕を始めた頃から「野菜」が出現していたと考えていいと思います。
中国では1万5千年以上前から稲作が行われ、シリアでは紀元前9千年頃から麦が作られていたようですから、かなり古い時代から野菜は人類と共に在ったと言えます。地域によって、栽培に適した野菜の種類も違っていました。
中国:ネギ、ハクサイ、ゴボウなど
インド:キュウリ、ナス、サトイモなど
地中海周辺:キャベツ、エンドウ、アスパラガスなど
アンデス:トマト、ジャガイモ、ピーマンなど
今では、DNAを調べることや遺跡の中から発掘される種などから、どんな種類の作物がどこで作られていたのかがわかります。


「日本生まれの野菜は?」

日本にも昔からあった野菜があります。
フキ、ウド、ミツバ、ワサビ、アシタバ、セリなどです。
やがて、交易が始まると、海外から多くの野菜が入って来ました。
1世紀頃までに、ゴマ、サトイモ、ニンニク、ラッキョウ、ヤマイモ、トウガンなど
古墳時代までに、ナス、キュウリ、ササゲ、ネギなど
古事記・日本書紀が編まれるまでに、カブ、ニラ、マクワウリ、ジュンサイなど
江戸時代から明治時代に、タマネギ、トマト、ニンジン、ピーマン、ジャガイモなどが海外からもたらされました。
以上は古い文献の記述によってわかるものばかりですが、実は今では残っていないような野菜の記述もされています。残念ながら消えてしまった野菜もあるのです。
また、海外から入って来た野菜は、初めの内は献上品の珍物や観賞用だったものが多く、広く栽培されて庶民が食べられるようになるのは、ずっと後のことです。


「宮城の在来作物」

主なものをあげてみます。

・大島かぶ(おおしまかぶ/気仙沼市大島地区)
・ミョウガタケ(みょうがたけ/名取市下余田地区)
・余目ねぎ(あまるめねぎ/仙台市余目地区)
・森合浅葱(もりあいあさつき/白石市森合地区)
・白石在来(しろいしざいらい/白石市森合地区)
・飯野川せり(いいのがわせり/石巻市河北町飯野川地区)
・長下田うり(なげたうり/登米市石越町長下田地区)
・土手菜(どてな/登米市豊里町)
・鬼首菜(おにこうべな/大崎市鬼首地区)

同じ宮城県内に住んでいても、初めて名前を聞く作物も多く、自分自身が在来作物というものをほとんど知らないで暮らして来たということに驚かされました。



「ちょっぴりお味見」


在来作物と言っても、地域限定のものがほとんどなので、なかなか手にすることも口にする機会もないのが現状です。
そこで今回は、カワシマさんが登米市豊里町二ツ屋地区に伝わる在来野菜の試食を用意してくれました。


・「しもふりささげ」霜が降りる時期まで収穫が出来るインゲン豆です。

・「くらかけまめ」種皮が馬に鞍をかけたような模様に見えることからこの名前がついています。


・「けの汁」豊里町二ツ屋地区に伝わる伝統郷土料理で、1月16日の小正月に墓前にお供えし精進料理として食べるそうです。手間暇かけて14日位からつくり始める料理で、十数種類の野菜と豆腐だけでつくられています。どんと祭も行われ、正月最後の行事を締めくくる料理です。「けの汁」は青森県や秋田県の伝統料理にも同様のものがあり、かつては東北地方で広く食べられていた郷土料理なのかもしれません。

今回は三品試食させていただきましたが、何だか素朴で懐かしい味でした。舌の記憶として残っていた味が甦るような不思議な味わいでした。ごちそうさまでした。


「在来作物と生物多様性」

なぜ自家採種を続けて来たのか?

①美味しいから
②子供の頃から食べてきたから
③食べる人の喜ぶ顔が見たいから
④先祖代々伝わってきた種を、自分の代で途切れさせてしまっては申し訳ないから

環境の変化に順応して生き残って来た在来作物たちは、このような食べ物や種に込められた想いと共に、これからも地域の自然環境に適応変化しながら残っていける可能性を秘めています。


「種をとり、残していくこと」

自家採種の良いところは、

①作物への愛着が生まれる。いい作物を守ってきたという自尊心も生まれる
②人と人とをつなぐ信頼の証し
③固有文化と多様性の保全。風土に順化(適応)した品種の確立
④食料の自立。食の根源を人任せにしない

在来作物は、種をとり残していくことによって、これからも地域の行事食のような形で食文化と共に生き残っていけるはずです。


「まとめ」

今回の講座では、土地や気候変動に合わせ変化しながら生き残ってきた“在来作物”を未来に残す大切さを教えていただきました。
在来作物は、流通している商業品種と同じ作物であると同時に、その地域固有の歴史や文化、栽培方法なども付随した知的財産でもあるのです。「生きた文化財」とも言われています
それにも関わらず、在来作物は普段の生活の中ではなかなか目にすることも出来ないような希少なものとなって来ています。
その原因として考えられることは、限定された地場物や時期物である在来作物にくらべて、商業品種の方が収穫量も多く、病気にも強いからです。また、商業品種の方が日持ちも良く形が均一であることが、流通上作物の痛みが少ないということもあります。購入する消費者の側からも、色や形など見た目がきれいで、味にもクセが無くて、万人向けに作られている商業品種の方が好まれる傾向にあるのは否定出来ません。
さらに、生産者の高齢化が進み、生産量が減少しているだけではなく、種(たね)の存続さえ危ぶまれているのが現状です。
将来、文献の上だけにしか残らないような作物にしないように、まず在来作物というものをもっとよく知り、次の世代まで継承していければ、食べ物の多様性ももっと広がることでしょう。地域に根ざした作物や種を守っていくことの大切さを教わりました。

カワシマ ヨウコさん、みやぎ在来作物研究会の皆さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。


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マルハナバチって、どんなハチ? ~カードゲームとお話で楽しむ、ハナバチと花の世界~ 【オープンサロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。12月22日(土)のオープンサロン講座は、遊びながら、マルハナバチの生態を学べるカードゲームの「まる花札」を制作された東北大学生命科学研究科 学振特別研究員RPDの小林知里さんと大野ゆかりさんにお出でいただき、「マルハナバチって、どんなハチ?~カードゲームとお話で楽しむ、ハナバチと花の世界~」を開催しました。


「ハナバチ」と言えば「ミツバチ」を連想される方が多いのではないかと思いますが、実は「マルハナバチ」も私たちの身近にたくさん住んでいて、重要な花粉の運び手なのです。
「マルハナバチ」だけに花粉を運んでもらえるように形を特化した「マルハナバチ媒花」というものまであるのだそうです。


まずは、大野さんから「マルハナバチ」から見る生物の多様性についてお話をしていただきました。

「マルハナバチ」ってどんなハチ?


かわいいと思うチャームポイントはおとなしくて、ちょっとドジで、食いしん坊、毛がふさふさとしていて丸っぽく、比較的大型で1~2㎝の大きさです。
普通の「ハチ」はひとつの花を取り合うのですが、「マルハナバチ」はみんな集まって仲良く蜜を吸っている光景をよく見かけます。
「蝶」に肩を組んでいるように手(足?)をかけ、蜜を吸っている姿を見ることもあるそうです。


おとなしく、ほぼ攻撃することはなく、威嚇行動は、ばんざいをして体を大きく見せることなのだそうです。
また、働きすぎて、ハゲてしまう頑張り屋さんの「マルハナバチ」もいるそうです。
ヨーロッパでは「ミツバチ」よりもポピュラーな「ハナバチ」です。


見分けるのはちょっと難しく、外来種も含め日本には16種が生息しています。


「クロマルハナバチ」の特徴はちょっと毛が短めで、黒いのはメス、オスは黄色と黒のシマシマでおしりがオレンジの派手なすがたをしています。


「マルハナバチ」は、「花粉かご」を持つ真社会性のハチです。
「花粉かご」とは足に長い毛があり、ここに「花ふんだんご」をいれるのだそうです。「マルハナバチ」のほかに「ミツバチ」、「シタバチ」、「ハリナシバチ」がいます。
「真社会性」とは「働きバチ」が「女王バチ」の子育てを手伝います。「マルハナバチ」のほかに「ミツバチ」、「ハリナシバチ」がいます。「マルハナバチ」はその中でも寒い地域に生息する種類になります。


土の中に巣を作り、1年でコロニーが終わってしまうのだそうです。
「女王バチ」は春先に冬眠から目覚め、一匹で土の中に巣をつくり、蜜や花粉を集め卵を産みます。
そこから生まれた子供たちが「働きバチ」になり、「女王バチ」を助けるようになると、「女王バチ」は卵を産むことに専念できます。
ここまではみんな女の子なのです。秋になると男の子が生まれ、「新女王バチ」と交尾をするのですが、そのころには「新女王バチ」を除くほかのハチは皆 死んでしまうのです。そして「新女王バチ」だけが冬眠に入るのだそうです。


「マルハナバチ」は頭が良く、サッカーをするそうです。人が訓練すると、「ボールが来るとゴールする」ことを覚えるのだそうです。
むずかしい花の形や色や、花の色の変わり方を覚えなければならないためです。


「マルハナバチ」によって舌の長さが違い得意な花が変わってきます。


お話しのまとめとして、生息数が減少傾向で、保全の対象になっている「マルハナバチ」のために、わたしたちにできることを教えていただきました。

その1、「まる花札」でお勉強しましょう。
その2、「マルハナバチ」が好きな花を育ててみましょう。
少し難しいですが、近隣に咲いているハチが好きな花の種を一部とって育ててみましょう。苗を抜いてしまうとその花は枯れてしまうので、生態系をくずさないようにしなければなりません。また、外来種には注意を払うことが大事です。
その3、【花まるマルハナバチ国勢調査】に調査に参加してみましょう。
写真を撮って「hanamaru.maruhana.870@gmail.com」へ送信することで、日本国内での「マルハナバチ」の現状を把握することができます。
ぜひご協力をお願いします。
講座終了後に【Hanamaru Maruhah Project】(ホームページ)を見てみました。その中では日本国内の「マルハナバチ」の分布をみることもできました。


さっそく、小林さんに教えてもらいカードゲーム「まる花札」で遊んでみました。
なぜ、花が咲くのかというと、花粉を運んでもらって種を作らなければならないのです。運んでもらうための広告塔が花なのです。種をたくさん作るためには、花をたくさん咲かせてたくさんのハチに働いてもらうことが大切なことなのです。


「まる花札」は24種類2枚ずつで48枚の花カードと、6種類のマルハナバチのカードがそれぞれ2~3枚、花粉カードや蜜いっぱいカード、捕食者カード、天候カードがあります。
花カードの下部にマルハナバチの種類ごとに色分けされて「好き度」が記してあります。


まずは練習です。

場札はハチカードです。「コマルハナバチが飛んできました。」
手札の花カードから、場札として飛んできた「コマルハナバチ」の好きな花のカードを選び「せーの!」で、花の名前を言いながらいっせいに出します。
「かたくり、好き度4」、「とちのき、好き度7」、「りょうぶ、好き度2」、「ふじ、好き度2」、「ぎんりょうそう、好き度2」など全部で13種類ありました。
「コマルハナバチ」は好き嫌いがあまりないようです。場に出そろった手札の花カードの中は「とちのき、好き度7」が勝ち!となり、「とちのき」カードを出した人の獲得札となります。
「好き度」と表しましたが、「ハチ」の種類ごとにどのくらいその花を訪れるか、その頻度を数値化したのだそうです。


「オオマルハナバチ」は舌が短いハチなので花が長くて蜜まで舌が届かないときに、花に穴をあけて蜜だけ取り、花粉は運ばない「盗蜜」をします。
「こばぎぼうし、盗蜜マーク好き度3」「たにうつぎ、盗蜜マーク好き度4」「つりふねそう、盗蜜マーク好き度4」盗蜜マークのカードは勝った人の獲得札とはならず「流れ札」となります。

「マルハナバチ」の生態と花との関係がわかりますね。
ゲームとしての駆け引きも味わえます。
場札や手札が無くなったら終了で、獲得札の「ハチカード」「花カード」の種類の多い人の勝利となります。


さて応用編です。

「花いっぱいカード」「花粉カード」「蜜いっぱいカード」と「捕食者カード」を加えてみましょう。
「花カード」と組み合わせて使うカードですが、「花いっぱいカード」「花粉カード」「蜜いっぱいカード」は加点カードです。
例えば「しろつめぐさ、好き度8」を出した人と、「しろつめぐさ、好き度8」と「蜜いっぱいカード+2」を一緒に出した人とでは「蜜いっぱいカード」を一緒に出したひとの勝ちとなります。


そして「捕食者カード」、どの「花カード」とも組み合わせて使える危険マーク感のあるこのカードを出した場合は「好き度」が一番低い人の勝ちとなるのです。
「マルハナバチ」の捕食者である「おおすずめばち」と「しおやあぶ」は、「マルハナバチ」がたくさん花に集まるとそれを狙ってやってきます。
そして食べてしまうのです。好き度が高い(人気の高い)花は危険性が高いということを表しているそうです。


さて、本番です。



「花いっぱいカード」、「花粉カード」、「蜜いっぱいカード」と「捕食者カード」が入ると白熱します。

今回は時間の都合で応用編2までしかできませんでしたが、「ペアカード」や「天候カード」を使用する応用編4まであります。


大野さんが連れてきてくれた「マルハナバチ」です。とてもかわいらしい風貌です。

「まる花札」は対象年齢8歳以上で東北大生協理薬店(仙台市青葉区)にて1,800円でお取り扱いしているそうです。また、別途送料が掛かりますが、”大阪自然史博物館友の会ネットショップ(http://omnh-shop.ocnk.net/product/1705)”でもお取り扱されているそうです。


カードゲームで夢中になるほど「マルハナバチ」の種類やそれぞれの生態系を知ることができ、「マルハナバチ」はかわいらしい身近の生物であり、わたし達とのかかわりを考えさせられる内容となりました。
小林知里さん、大野ゆかりさん、参加者の皆さま、ありがとうございました。


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仙台の地層と化石から読み解く大地の歴史 【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。

12月9日(日)に東北大学総合学術博物館の高嶋礼詩(たかしま れいし)先生をお迎えして、 「仙台の地層と化石から読み解く大地の歴史」と題したサロン講座を開催しました。仙台の歴史を地質学の観点から学習してみようという内容です。高嶋先生は地質学の分野、特に白亜紀の環境変動や白亜紀~新第三紀の火砕流・火山灰層の対比について専門に研究されています。

異なる種類の岩石が積み重なることでできている地層を調べることによって、「いつできたのか」と「どんな場所でできたのか」という大地の歴史を読み解くことが出来ます。

地球表層の岩石は堆積岩と火山岩に大きく分けることができます。

堆積岩の中に閉じ込められている動植物の化石の種類を調べることによって、いつの時代に生息していた生物かがわかり、有孔虫のように大量に海中に生息し、さらに水深によって種類別に棲み分けている生物の場合だと、当時の海の深さまで推定することができるわけです。

一方、火山岩の場合は化石は存在しませんが、マグマの種類によって「玄武岩」「安山岩」「流紋岩」というように種類が分けられます。SiO2含有量が少ない粘性の低い玄武岩質マグマは、地表に噴出すると溶岩流となって流れ下ります。SiO2含有量が多く粘性が高い流紋岩質のマグマは火砕流となって噴出し、火砕流堆積物として白く軟らかい軽石状の岩石となるのです。

つまり、地層に含まれる火成岩や火山灰を調べることによって、その時代その場所でどのような火山活動があり、どのような噴火が起きていたのかを推定することができます。

では、古い時代(2000万年前~1600万年前)から新しい時代(250万年前~現在)の仙台周辺は、どのように変化してきたのでしょうか?
仙台の大地の歴史を大きく5つの地層に分けて探っていきます。

【日本海拡大と海底・陸上噴火の時代の地層】(2000万年前~1600万年前)

ユーラシアプレートと太平洋プレートの移動によって、ユーラシア大陸から引きはがされるような形で日本列島が誕生し、日本海が拡大します。この時代は、仙台どころか東北日本全体が火だるまの状態でした。地層的には「高舘層」が形成された時代です。細倉鉱山、秋保鉱山、川崎鉱山などは、この時代の熱水鉱床がもとになっているそうです。

【東北日本沈没の時代の地層】(1600万年前~800万年前)

この時代の日本列島の地下は、引っ張りや圧縮が弱まり、大地が冷えることによって沈降が起きます。海水が入り東北地方は水没しました。地層的には「茂庭層・旗立層」「綱木層」が形成された時代です。
青葉山周辺も数10m~200mの深さの海で覆われた時代で、地層からは、この時代の海の生物の化石が見つかります。なお、この時期では奥羽山脈付近の方が海は深く、作並の辺りは1000mの深さの海だったそうです。

【カルデラ噴火の時代の地層】(800万年前~650万年前)

この時代になると、東北地方の大地は東西から弱い力で圧縮されるようになります。東北地方はどんどん隆起し、それに伴い火山活動が活発化していきます。地底には、巨大なマグマだまりができ、カルデラ噴火という通常の火山噴火の数千倍以上の大規模噴火が頻発します。火砕流の噴出により大地が広範囲に陥没し、巨大なカルデラができます。東北日地層的には「湯元層・梨野層」「白沢層・三滝層」が形成された時代です。本は、巨大な穴だらけで火山灰に厚く覆われた状態だったことでしょう。

地層的には「湯元層・梨野層」「白沢層・三滝層」が形成された時代です。

仙台の中心部(青葉山の西側一帯)には「白沢カルデラ」」という巨大カルデラができ、その陥没部分には湖ができて、その湖底に堆積した堆積物が「白沢層」です。この地層からは、植物化石が多く産出します。噴出した火砕流の堆積物が「秋保大滝」や「磊々峡」を形成している岩石です。また「権現森」「蕃山」「太白山」は、このカルデラの縁に出来た火山体のなれの果てなのだそうです。

【海水準変動の影響による地層】(600万年前~250万年前)

この時代には、「亀岡層」「竜の口層」「向山層」「大年寺層」が形成されました。陸地だった地層と海中に没した地層が交互に入れ替わります。陸地だった「亀岡層」「向山層」は沖積平野で形成された地層です。仙台の亜炭は、この時期にできた化石です。

水没し内湾で形成された地層が「竜の口層」と「大年寺層」です。「竜の口層」は福島県沿岸部から北上川沿いに岩手県の花巻周辺まで分布しています。ここ青葉山も海中にありました。この地層からは、二枚貝の化石が多く産出します。

「向山層」には、この時代再び多くのカルデラが形成され、「広瀬川火砕流」と呼ばれる大規模な火砕流が噴出した形跡が残されています。火山灰は8mの厚さに達したとみられ、「広瀬川凝灰岩」として地層に痕跡を残しています。

【奥羽山脈隆起と成層火山の形成】(250万年前~現在まで)

比較的新しい時代になると、大地が東西から強い圧縮を受けて、奥羽山脈が大きく隆起します。作並断層がその名残りです。同時に火山活動が活発化し、奥羽山脈では多くの火山が形成されます。泉ヶ岳や船形山が出来た時代です。現在でも多くの火山が活発に活動し、奥羽山脈沿いには多くの温泉が見られます。

私たちが普段暮らしている仙台の大地には、このように劇的な変動を繰り返して来た大地の歴史が隠されていたのですね。地層に残された化石や岩石を調べることによって、数千万年前の太古の環境を推測することができるということがわかりました。

講座の後半は、「東北大学理学部自然史標本館」に移動し、館内の展示物を高嶋先生の解説付きで見学しました。

初めて入館された参加者も多く、時代別に展示されている化石や鉱物、貴重な地学資料などが一般公開されていることに驚かれていました。

今回のサロン講座では、2000万年前にさかのぼって、どのようにして仙台の大地が形成されたのかをわかりやすく教えていただきました。
竜の口渓谷のような山の中で、なぜ海の生物の化石が見つかるのかという大きな謎が解けました。

二ヶ所の会場を使っての講座となりましたが、高嶋先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

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磨きサロン2~森林を未来に残す林業を知ろう~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
11月17日(土)のサロン講座は、仙台で生まれ、現在は南三陸町で「新しい林業のかたちを作り出そう」とされている、株式会社佐久の佐藤太一さんを講師に迎え、「磨きサロン2~森林を未来に残す林業を知ろう~」を開催しました。

“磨きサロン”は…木とふれあい、磨きながら林業について学び、気軽に質問をしてもらえるような講座にしたいと名付けました。

まずは、林業のお話からはじまりました。

 

 

突然ですが、質問です!

身の回りで、木でできているものは何ですか?

元気よく手を挙げた男の子が「ティッシュペーパー」と答えてくれました。
ティッシュペーパーや紙、新聞も木からできています。
その他には、家(建築材)や家具などもあります。

では、材料となる木はどのように育ち、その木を育てる林業とはどんな仕事なのでしょうか。

山には、個人や国、県、市、町など持ち主がいます。
山に木を植樹し、若い木が雑草に負けないように除草しながら育て、節の部分が生じないように枝打ちし、間伐(育てたい木の邪魔な木を伐り)をし、約50年かけて木材として使うことができるまで育てます。

 

育てた木を伐り、丸太を山の外へ運ぶところまでが講師の佐藤さんのお仕事だそうです。
ちなみに、運ばれた丸太を使えるようにする製材所も林業の仕事の一つです。

木は伐っても再植樹し半永久的に育てることができますが、受け継がれず持ち主が分からなくなって放置される山も増えてきているそうです。
そのような山は、山のはたらきがなくなり荒れてしまいます。

山のはたらきとは何でしょう?

山には主に4つのはたらきがあります。
①木の根っこが土を抑え、土砂崩れを防ぐ。
②動物の棲みかとして生態系を守り、たくさんの植物が育って土を豊かにする。
③栄養たっぷりな土がきれいな水を作る。
④二酸化炭素を吸収して酸素を作り、空気をきれいにしてくれる。

約75年前までは、木を燃料として使用していたため、木が育つのを待たずに無計画に木を伐り水害や土砂崩れなどの災害も多く起りました。

海外では、丸太を運ぶ道を無理やり作って作業するため、山のはたらきがなくなり森林破壊につながっているところもあるそうです。

 

 

手入れがされず放置されることで、地面に光や当たらず、雨の水も届かず、木の根が弱くなり大雨が降ると地滑りを起こす山もあります。

今、木材生産のためだけではなく、山のはたらきを守り地面に光を届ける管理された林業が求められています。

海産物で有名な南三陸町ですが、77%は山に囲まれており、林業が盛んです。
山と海はつながっていることから、南三陸町の漁師さんは山のことを考え、林業家も海のことを考える町民性があると佐藤さんは言います。

 

東日本大震災後、南三陸町では持続可能なまちづくりの一環として、いつまでも木が育つ環境をつくり、適正な管理をする林業の証となる国際的な協議会「森林管理協議会」の国際森林承認(FSC認証)を2015年10月に取得しました。

 

 

FSC認証は現状の改善だけではなく、
①「経済」継続的、安定的な森林資源の供給
②「環境」自然林を残し、人工林でも多種多様な生き物が生息できる環境づくり
③「社会」労働者、先住民族の権利を尊重し、地域社会へも貢献
の3つの視点から10項目の原則をクリアしなければ認証登録は出来ません。

持続可能な適正に管理された木材を使用した製品には“FSC認証マーク”が付いています。

身の回りの木でできている製品に“FSC認証マーク”が付いているか探してみてください。

 

FSC認証登録された木材を使用している製品を選んで購入することは私たちが出来ることの一つです。

いよいよ、木とふれあう時間です。

同じものが無い枝を使って作ったスプーンとフォークのキットをそれぞれ選び、枝の皮を剥いて磨いていきます。

柄の部分は、山の手入れをすることにより大量に出る枝を使用しています。
昔は燃料として使われていた枝は、今は利用方法が少なくそのまま山に放置され作業員のけがの原因や植物の成長の邪魔にもなるそうです。

 

 

甘皮を残しても味が出ますし、甘皮で模様のようにしてもいいし、自分の手に馴染むように削っていいですよ!
正解はありません、自由に削って磨いてください。

まずは、小刀やカッターを使い、木の皮を剥ぐ作業をしました。

小刀の使い方も教わりながら、チャレンジ!

 

 

 

徐々に上手になりました。

 

 

 

 

皮が剥けたら、紙やすりで磨きます。

 

 

 

 

 

皆さん集中して作業していましたが、徐々に会話が生まれ、和やかな雰囲気になりました。

枝の利用方法などアイディアも生まれたようです。

 

木の枝の節の部分を活かしたり、甘皮で模様を描いたり、それぞれ素敵なスプーンやフォークが出来上がりました。

林業や山のはたらきを教わり、私たちの日常生活との関わりを知ることができました。
佐藤太一さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

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葉っぱで遊ぼう!~冷蔵庫劇場~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。 11月11日(日)にサロン講座「葉っぱで遊ぼう!~冷蔵庫劇場~」をたまきさんサロンに て開催しました。

 

 

 

 

 

【ハート&アート空間 ビーアイ】の、 関口ぞうかば子さん(ちびっ子たちの声 がよく聞こえるような大きな耳の持ち主 のゾウさんといつでも「ワッハッハー」 のカバさんでぞうかば子さんなのだそう です。)と、ちーずさん、さわてぃさん にお出でいただきました。

 

はじめに、ぞうかば子さんから、「食べられる葉っぱ、食べられない葉っぱ、いろいろな葉っぱがあります。 人は赤ちゃんから大人へどんどん変身していきます。 葉っぱも実(じつ)はね、いつも変身しているのです。 今日は葉っぱを眺めて使って秋を楽しみましょう~。」とお話をいただきました。

葉っぱの種類を教えてもらいながら、 ホワイトボードでペッタンコ劇が始 まりました。 登場人物の「ワハハちゃん」、 「ミドリヨタくん」や「地下鉄」、 「怪獣鳥」で物語の世界が出来上が りました。 後ろにマグネットシートを張り付け てあるので、おうちなら冷蔵庫がペ ッタンコ劇場に早変わりです。 ぞうかば子さん曰く、冷蔵庫やホワ イトボードなど磁石がつくものは、 親戚です(笑)。

 

ぞうかば子さんも私たちスタッフも 色とりどりのいろいろな形の葉っぱ を準備しましたが、少しの時間、外 に葉っぱを集めに行きました。

 

 

 

よ~く地面を見てありんこの目になった り、キリンの目になって葉っぱを探しま す。

 

 

 

「これは、ゾウの鼻になるかな~」 「これは何になるかな~」

 

 

 

用意しておいた葉っぱと 今、外で拾い 集めた葉っぱ、みなさんがお家から持っ てきた葉っぱも加えて制作にかかります。

 

 

 

 

 

 

 

フィルムに作品を挟み込み、ラミネータ ーで熱処理します。 出来立てほやほやは熱々で、 重石代わ りの厚い重い本で挟んで冷ますとぺった んこになりました。 裏側にマグネットシートを 張り付けて 出来上がりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、ぞうかば子さんのお家で採った オリーブの葉っぱのブーケ。 お花がなくても素敵です。 葉っぱはいろいろな表情を持っている事 に気づかされました。

 

 

 

たったひとつしかないすてきなすてきな 作品がずらり。 さっそく、ちびっ子たちには物語が出来 上がっているようです。

 

 

 

ぞうかば子さんにみなさんが作った作品 で 冷蔵庫の親戚の磁石がくっつくドア で、即席の劇をしていただきました。

すてきな作品ばかり、そして笑顔がたくさんの講座となりました。 【ハート&アート空間 ビーアイ】の、関口ぞうかば子さん、ちーずさん、 さわてぃさん、ご参加頂いたみなさん、ありがとうございました。

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天気にまつわる言い伝えは本当?~自分でできる天気予報~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月21日(日)のサロン講座は、日本気象予報士会 東北支部の金野義典さんを講師に迎え、親子講座「天気にまつわる言い伝えは本当?~自分でできる天気予報~」を開催しました。

皆さんは、普段、空を見上げることがありますか?

まず始めに空を見上げてみよう。
今日は雲ひとつない晴天で、
十三夜だそうです。
お月見も絶好の天気です。

道具を使わずに空模様や風の吹き方、生きものの特性を観察して天気を予想する、このことを「観天望気(かんてんぼうき)」と言います。

「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」や「雲が南東に流れると晴れ」は、西から天気が変わることを示し、これからやってくる天気を予想している言い伝えです。

よく耳にする「ツバメが低く飛ぶと雨」は、空気が湿ってくるとツバメのエサとなる虫が湿気をおびて高く飛べず、エサを得るためにツバメも低く飛ぶためと言い伝えられています。

 

地球の空気の80%がある「対流圏」の空気の流れや水蒸気の働きが、天気の変化になります。hPa(ヘクトパスカル)という単位を聞いたことはありますか?大気圧は空気を押す力のことでhPaはその単位です。

目には見えない大気圧を知るために、マシュマロを使った実験をしました。

 

 

密封された容器の中にマシュマロを入れて、容器の中の空気を抜くと…

マシュマロを押している力が小さくなることで、どんどんマシュマロが大きくなりました。

大きくなったマシュマロを食べてみたい!

 

 

 

 

でも…容器の中から外への押す力が小さくなり、外から押す力の方が大きくなったため、容器のふたを開けようとしても開きません。

 

 

 

 

 

容器の中に空気を送り込むと中と外の圧力が均等になり、ふたを開ける頃には、マシュマロは元通りの大きさになりました。

大きくなったマシュマロは食べることが出来ないのですね。
残念!

 

おうちでも、漬物用の容器を使って実験ができるそうです。

 

雲は、水や氷の集まりです。水蒸気が100%を超えると水や氷の粒になります。

さあ、雲を作る実験です。

 

 

 

 

上の黒い部分をぷしゅぷしゅと押していくと圧力が上がり、温度が上がっていきます。ペットボトルの中は28℃になりました。
空気の中に水が溶けこんでる状態です。

 

 

 

 

ここで一気に圧力を下げると…
「おお~~~!」
雲ができました!
温度は24℃下がっています。

 

竜巻を作る実験もしました。


 

気を付けたいのは、雷についての迷信です。
「雷は金属に落ちやすい」「遠くで鳴っているからまだ、大丈夫」といったことを聞いたことはないですか?

雷の実験の映像を見せていただきました。
雷は金属を付けている、付けていないに関わらず高いところに落ちることが分かりました。
また、雷は音が遠くに聞こえていても、積乱雲の下ではどこに落ちるか分かりません。音は1秒間に340m進みます。音が聞こえている場所に落ちてもおかしくはないのです。

積乱雲は雷だけではなく大雨も降らします。
10mmの雨が1km四方に降ると、その水の量は1千万リットル。お風呂5万回分に相当します。
そしてその水が、幅が10mの川に流れ込んだとすると、1kmの長さにわたって川の深さは1mも増えます。
10mmの雨と聞くと、わずかな量に感じてしまいますが、それが集まるとものすごい水の量になるんですね。

雨の量を計る「転倒ます型雨量計」も見せていただきました。


雨が降っている状態です。

 

 

 

 

雨が降ると、ますに雨水がたまって…

 

 

 

 

 

 

やがて、いっぱいになると…
【ししおどし】の様な状況です。

 

 

 

 

これで、
雨の量も降った時間の間隔もわかるそうです。

 

 

実験を通して、雲や危険な竜巻になる現象を自分で体験して、天気が変わる仕組みを知ることができました。

ラジオの「気象通報」を聞きながら「地上天気図」に書き込む体験もしました。


 

 

 

親子で協力しあいながら天気図を完成させていました。

最後に、「突然、大雨が降ってきたり、外出中に雷が聞こえたらどうしたらよいか?」今日教えていただいたことを再確認して締めくくりとなりました。

空を見上げてみて雲の様子や風の吹き方、また、天気予報を観るのが楽しみになる講座となりました。


日本気象予報士会 東北支部の金野先生、講座をサポートしてくださった岩渕先生、小関先生、谷口先生、坂下先生、そして、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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広瀬川で暮らす生きものたち~川の環境を知ろう!~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月14日(日)は、宮城教育大学 棟方有宗准教授をお迎えし「広瀬川で暮らす生きものたち~川の環境を知ろう!」を開催しました。

棟方先生は8歳のころから、親御さんに連れて行ってもらったことがきっかけで釣りを好きになり、17歳のころに出会った本「回遊魚の生物学」がきっかけで魚を研究するようになったことを教えてくれました。

海外では、ラオスのメコン川で釣りをしたこともあるそうです。

 

ここで、問題です!

メコン川は東南アジア最長の川で6か国をまたいで流れる川ですが、ラオスを流れる約2,000㎞の流域には、何種類の魚がいるでしょうか?

ヒント…地球上の魚の種類は約2万種類といわれています。

70種類から1,000種類までさまざまな数の回答が出そろいました。

 

 

 

正解は、約200種類です。

では、私たちが住む仙台の広瀬川はどうでしょう。
広瀬川の長さは、関山峠の源流から名取川に合流するまでの約45㎞です。川幅もメコン川より狭くなっています。
では、広瀬川には何種類の魚がいるでしょうか?

10種類から30種類という回答が出ました。

正解は、約72種類です。

川の中に棲んでいる魚の種類の多さは、川の長さや広さではなく他の理由があるようです。
広瀬川の上流、中流、下流の写真を見ながら考えてみましょう。

上流の奥新川キャンプ場付近の写真を見たみなさんの感想は、「おだやか」「水が冷たそう」「浅い」「狭い」「水が透明」「大きな岩がある」でした。

 

 

次に、上流から少し下った場所の写真を見た感想は、「大きな岩がなくなった」「石が丸くなってきた」「水が濁ってきた」「川の流れが速くなってきた」でした。

 

 

続いては、鹿落坂から霊屋橋を撮影した中流の写真です。市街地を大きくうねるように流れています。
「石が少ない」「草がかぶさってきた」「石が動かなくなる」という感想でした。

 

 

最後は、名取川との合流点である下流の写真です。左側から広瀬川が合流しています。
「土が見える」「濁っている」「透明度がなくなっている」という感想が出ました。
上流の水に比べ透明度がなくなっているのは、石が削られ粒子となって水に溶けているためです。

水温が一年中温かく上流から下流まで同じ環境のメコン川と比べ、広瀬川は流域ごとに環境が異なります。上流では、ごつごつした岩に隠れているヤマメやイワナやカジカ、中流では、苔をそぎ落として食べるアユやウグイやアブラハヤ(仙台では“にがっぺ”と呼ばれることもある)、下流では、フナやナマズやオイカワといった多種多様な魚が棲んでいることが分かりました。

広瀬川には、川と海とを行き来する回遊魚もいます。
「サクラマス(ヤマメ)」「アユ」「ウナギ」です。

 

 

サクラマスは、冬に川で生まれて育ちます。

 

 

 

外敵から身を守るため、稚魚の頃は、川底の砂利に似た模様をしているのが特徴です。

 

 

 

春になると、海の外敵から身を守るためにキラキラとした銀化(ひかりとも呼ばれる)が始まります。

 

 

 

鳥から狙われないように、背中は海と同化する青色となり、おなかは海の底から水面を見上げたときに反射する銀色になります。

 

 

1年経つと、キラキラした銀化から婚姻色となり、産卵のために広瀬川に戻ってきます。

 

 

 

 

 

中流の砂利の中に直径1m、深さ20cmの穴を掘って産卵場所にします。
メスが体をしならせ、尾びれを使って穴を掘ります。オスはメスが安全に穴を掘れるよう穴の周りをパトロールしています。

サケは産卵が無事に終わると死んでしまいますが、その死骸を水生昆虫たちが餌にし、サケの稚魚がかえると今度は水生昆虫たちが稚魚の餌となっていき、川の中で循環していきます。

 

 

上流、中流、下流の環境の違いや四季によって種類の多い広瀬川の魚たちですが、減ってきている魚もいます。
「アカザ」と「ヤツメウナギ」です。
「アカザ」は、山形県の赤川(あかがわ)や岩手県の閉伊川(へいがわ)で見られるそうですが、釣りをよくされている棟方先生でも宮城県内では見たことがないそうです。宮城県内で見つけた場合は教えてくださいと先生がおっしゃっていました。
「ヤツメウナギ」は、シーラカンスよりも古くから生息している魚ですが、まだ広瀬川でも見つけることができるそうです。

そして、仙台市内では20年前に太白大橋付近で目撃されたのを最後に、姿を消した「アカヒレタビラ」もいます。
貝に卵を産みつけるため、貝の減少が「アカヒレタビラ」の減少に繋がっていると考えられています。

 

「アカヒレダビラ」は、うみの杜水族館のラボコーナーで見ることができますが、名取市にはまだ生息しているようです。

野生のメダカ保護活動「メダカの里親プロジェクト」の紹介も宮城教育大学4年生の麻山賢人さんからありました。

東日本大震災の津波の影響で宮城野区井土浦に生息していたメダカは全滅してしまいましたが、棟方研究室では、震災の前年に研究のためのメダカを井土浦で採取していました。

生き残ったメダカの遺伝的多様性を守り、復興の象徴とするため、八木山動物公園などと連携して始めたのが「メダカの里親プロジェクト」です。

 

 

自然豊かな広瀬川の環境やたくさんの川の生きものを学び、朝に採取したばかりの川の生きものとふれあい、釣り道具や研究機材も実際に体験させてもらい、とても充実した講座となりました。

今回の講座が棟方先生のような研究者になるきっかけになるかもしれませんね。
棟方先生、麻山さん、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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暮らしに活かそう 製本の手わざ【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月13日(土)に、『暮らしに活かそう 製本の手わざ』と題した講座を開催しました。10月から11月にかけての全3回の講座になりますが、第1回の「和綴じで造るノート」をサロン講座として開催しました。
講師には、和綴じ製本作家の永澤裕子(ながさわ ゆうこ)さんをお迎えしました。
永澤先生は、仙台市内をはじめとした近隣の文化施設において、本の修理や、和綴じの技術を多くの方に知ってもらうための講座・講習会を数多く開いて活動されています。
今回のサロン講座では、参加者が実際に製作実習をしながら和綴じ製本の技術を教えていただきました。

洋の東西を問わず紙を綴じて冊子を造るのは、かつては家庭における手仕事でもあったそうです。正式な製本師は「経師(きょうじ)」と呼ばれ、この「経」は、製本が「お経」から始まったことを意味しています。
和綴じの技術は、特別な製本機械が必要ではなく、家庭においても材料や簡単な道具さえあれば製本ができます。さらに、本が傷んだ場合にも修理が可能であるという大きな特徴を持っています。

では早速、和綴じノートを造ってみましょう。
今回は「四つ目綴じ(よつめとじ)」という仕立てによって造ります。文字通り、重ねた紙の束に四つの穴をあけて、綴じ糸で綴じていくという方法です。
表紙の材料には、紙の漉き手さんから「鶉紙(うずらがみ)」というコウゾの皮を丸ごと使った味わい深い手漉き和紙を調達しました。贅沢な材料ですが、紙漉きさんのご厚意で実現しました。まず紙の裏表から教えてもらいます。少しつるつるしている方が表・・・でも、かなり微妙な手触りです。
手造りの良さは、材料の材質や色を自分好みで自由に選べるということです。今回の参加者の皆さんも、見返し紙の模様や糸の色などの組み合わせを考えながら、材料を選んでいました。


ここで先生から、和本の上下左右裏表にはそれぞれ名前が付けられていると教わりました。例えば「背(せ)」、これは袋折りした反対側のばらばらになっている方です。こちら側を綴じ糸で綴じていきます。袋折りした方は「前小口(まえこぐち)」と呼びます。上の面は「天小口(てんこぐち)」、下の面は「地小口(ちこぐち)」と呼ばれます。「題箋(だいせん)」を貼った「平(ひら)」と呼ばれる表紙の裏面には「見返し紙(みかえしがみ)」が貼られ、「紙縒(こより)」で下綴じされた「本紙(ほんし)」の束が「中身(なかみ)」になります。「中身」 の「背」の上下端には、「角裂(かどぎれ)」という補強用の薄布(または和紙)が貼られます。

最初の工程は、A4サイズの和紙に木製の折ヘラを使ってしっかりと折り目を付け、二つ折りにしていきます。折ヘラを使うのは、折り山の高さを潰すため(指や爪では紙の繊維が伸びてしまう)ためです。20枚を二つ折りにするので、40ページのノートが出来ることになります。これが「中身」です。
最初の工程だと言うのに、折ヘラの使い方など意外に難しい!

中身に、背と平行に帯(おび)をかけます。四辺を机に立てて「突き揃え」をして紙を揃えます。見返し紙を断ち、背の方に揃えて中身の表と裏に重ねます。背の側に、「目打ち(めうち)」と「柏棒(かしわぼう)」を使って、まず下綴じのための四つの穴をあけます。1mm単位で穴の位置を決めていかねばならないので、ちょっと緊張する作業です。目打ちを使う時には、必ず雑誌の上で打たないと、目打ちが曲がったり、折れてしまうだけでなく、机やボードに穴が開いてしまうので、気をつけましょう!

皆さんも恐る恐るの手つきで、なかなか穴をあけられない様子でした。この柏の木の棒はとても、硬くて、目打ちを打つには最適なのだそうです。

紙縒りを表から通し、裏で長い方に短い方を「絡げ(からげ)」ます。余分な紙縒りを切って、柏棒で叩いて結び目を潰します。

次に、長さが25mm、束の厚さに折りこみ幅15mmを加えた横幅に角裂を断ちます。目打ち穴の位置決めに続き、ミリ単位の作業になります。角裂れは、角を補強する意味もありますが、色味を使ったアクセントとしてのお洒落の意味合いが強いというお話しでした。
なるほど、粋でちょっとカッコいい!

断った角裂れを、背の天と地の角に折りこみながら貼ります。
今回使う糊は、表装用の化学糊で「片岡糊」というものを使います(でんぷん糊でも大丈夫)。糊は、塗るのではなく「引く(ひく)」のだそうです。糊引き紙の上に切った角裂れを置いて、指で糊を一方向に引いてつけていきます。

これで、下綴じの工程が終わり、「中身」が完成です!
皆さん、初めての作業ということもあって、ここまでで2時間近くかかっています。
少し休憩して、先生が造られた作品を手に取って拝見しました。

世界で唯一の、手作りの柔らかさと優しさにあふれた作品になっています。このような作品を自分の手で造れるということは、オリジナル作品に対する愛着は言うに及ばず、造り上げた達成感と共に物造りの喜びも感じられるのではないでしょうか。

いよいよ表紙をかけます。表紙にする紙(今回は「鶉紙」を使います)を、中身の裏表に乗せます。この時ずれないように、先に作った見返し紙にテープで仮どめします。折ヘラで、気持ち大きめに折り目をつけて内側に折っていきます。この気持ち大きめという加減が「何ミリ」というものではなく、定規と折ヘラがあたるほんの狭い隙間くらいの間隔だそうで・・・微妙で繊細な職人技の世界を感じさせられます。こうすることによって、中身よりもほんのわずかに表紙が前小口の方に迫り出し、美しく使い易くなるのです。

小口の天地を揃え、本綴じのための四つの穴の位置を決めます。まず背側から前小口に向って10mm、天地の小口からそれぞれ15mmの位置に目打ちで穴をあけます。つまり、先に貼った角裂れの位置に合わせて穴があくことになります。この二つの穴の間を三等分して、残りの二つの穴もあけます。これで「四ツ目綴じ」の四つの穴が一列にあいたことになります。

最終工程の糸綴じの作業まで来ました。意外なことに、端に糸の結び目をつくり、糸を通していくのではなく、まず二番目の穴に結び目をつくり、そこから一筆描きのように糸を通していくのです。そして、最初に結び目をつくった場所まで戻り、結び留めます。
先生から図で示され、実演を見せてもらっていても、実際に自分でやってみると、糸の運びが・・・??? きっと間違いながらも何度も繰り返さないと手が覚えない作業なのでしょう。

針と糸をきっちり張りながら糸を通していきます。糸をぴんと張ることが、この工程でのコツです。結び目は、また柏棒で叩いておきます。
最後に、仮どめしたテープを外し、見返し紙を表紙に貼ります。 ここでは刷毛を使って糊を引いていきます。糊が紙になじむように、折ヘラを使ってきれいに仕上げます。

「四ツ目綴じ」による和綴じノートの完成です!
皆さんから「雑記帳にしてしまうのはもったいない」という声も聞こえてきました。
思い出の写真やチケットの半券などを貼っておくのもいいかもしれませんね。
気がつくと、夢中で造っている内に3時間が過ぎていました。

 

 

今回の講座を通して学んだことは、自分好みの表装を施した自分だけの愛蔵本が手づくりで出来るということです。製本の技術は、愛着のある本が傷んだ場合でも、そのまま捨ててしまうのではなく修理して長く使うことが出来る技術でもあります。また、雑紙などの余り紙をきれいに綴じることによって、自分好みのノートや筆記帳に造り替え、紙資源の再利用という価値観も育んでいけるのではないかと思いました。
先生の講座は、さらに「薄表紙の構造と造り方」「厚表紙の構造と造り方」へと続きます。
永澤先生、ありがとうございました。ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした。

 

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親子で楽しむ、ヤギとのふれあい講座【サロン講座】

 

たまきさんサロンスタッフです。

9月29日(土)にサロン講座「親子で楽しむ、ヤギとのふれあい講座」を宮城教育大学にて開催しました。

 

はじめに、齊藤千映美先生から 家畜たちは人の役に立ってくれる、だから人間は家畜動物たちを幸せにするように頑張らなければならない、人はなぜヤギと暮らしてきたのかを考えながらヤギたちとふれあってください、とお話をしていただきました。

これから、ヤギやウサギ、烏骨鶏たちに会いに行きます。

 

 

生後7か月の「もきちくん」です。

最初はみなさん恐る恐るエサの草をあげていましたが、徐々に慣れていき、ヤギを撫でることができました。

 

 

 

こちらは「くるみちゃん」。

 

 

 

 

一番大きな「つよしくん」はとても力持ちで、お相撲をとることが好きだそうです。

 

 

「つよしくん」が「遊ぼうよ」と誘っています。
飼育をされている学生さんとの絆が感じられました。

 

烏骨鶏やウサギともふれあいました。

烏骨鶏の白い羽の下の地肌はカラスのような黒色であることから「烏骨鶏」と名付けられたそうです。

 

 

卵についてもくわしく教えていただきました。
黄身の中の胚盤がヒナになりますが、周りの黄身を栄養として成長していきます。その間、殻を通して呼吸をしているので、もし内部で黄身が殻に付いてしまうと呼吸ができなくなってしまうそうです。
そして、孵化したてのヒナは濡れていて、時間がたって乾くとふわふわになるそうです。

 

 

 

ウサギはとても大人しく、毛がふわふわしていました。

 

 

 

ヤギとお散歩をしながら室内に戻りました。ヤギは散歩中にフンをしましたが、飼育をされている学生さんがその都度ちゃんとお掃除をします。人間と動物がふれあう中では大切なことです。

 

今度は、先ほどふれあった烏骨鶏の卵とヤギのルクを使ってチーズとホットケーキを作ります。
チーズがこんなに手軽に作れることに驚きです。ホットケーキはチーズ作りでできたホエーを使いました。
ホエーはほかの料理にも使えるそうです。そのままだと酸っぱいのですが、火を通すことで酸味は消え料理にコクが出ます。
みなさんお家でも作っているのか、手際良く上手に作っていました。

 

 

 

普段、家庭で作るホットケーキよりも色味が濃く、味も濃厚でおいしくいただきました。

 

最後に齊藤先生からまとめのお話をいただきました。

イタリアの雪山の中から発見されたミイラの「アイスマン」にもヤギ皮が着せられていたことがわかり、約5,300年も前から人の衣類として役に立ってきました。

ヤギはミルクを提供してくれたり、食肉になったり、皮は手袋やブーツや洋服に、毛はカシミヤとして暖かいセーターやマフラーや上質なブラシになります。
また、草を食べて草刈りの役目をしてくれたり、フンが肥料になったり、ふれあいで癒しをくれたり、たくさん人の助けになっていることを知りました。
ヤギは人になつく動物なので、全国のふれあい動物園などで活躍しているそうです。
ただし雨が嫌いらしいので、お天気のよい日に会いに行ってみてくださいね。

今回は、ヤギや烏骨鶏、ウサギ達とふれあいながら、いかに人々の生活に役立っているかを学びました。
齊藤千映美先生、宮城教育大学の学生のみなさん、参加者のみなさんありがとうございました。

 

 

 

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