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<三陸世界>を考える~災害と向き合う暮らし~【サロン講座】
たまきさんサロンスタッフです。10月19日(土)に「<三陸世界>を考える~災害と向き合う暮らし~」と題し、南三陸町に暮らす人々が、自然災害も含めた「自然環境」とどのように向き合ってきたのかについて社会学的に学ぶサロン講座を開催しました。
講師には、宮城教育大学准教授で歴史社会学を専攻されている山内明美先生をお迎えして、今後ますます退縮化していく地域社会にあって、ひとつの突破口としての社会体系の再構築の可能性について教えていただきました。
講師の山内明美先生は、宮城県南三陸町入谷のご出身です。
昔から自然災害が多く発生してきた三陸沿岸部の農村漁村を研究フィールドにして、そこで暮らす人々が、いかにして繰り返し襲ってくる災害と向き合い乗り越えてきたのかなどについて、社会学的に調査研究されています。

「はじまり―自己紹介―」
山内先生の研究の発端は、南三陸町で農家を営む父親から子どもの頃にもらった「三角田んぼ」だったのかもしれません。
「自分で食うコメは自分でつくれ」という教えだったそうです。形が悪く耕作機械も入れられず、米を作るといっても、すべて手作業で行わなければならない効率の悪い田んぼだったのです。
それでも150kgくらいの米はとれ、中学生が一年間食べる量にはなったといいます。
「三陸世界とは何か?」
1993年、先生が高校生の時に起きた、いわゆる「平成の大凶作」と呼ばれる災害では、三陸沿岸部の作況指数は「28」だったそうです。
この米の作柄を示す数値は、通常平年並みの収量だと一反(10アール)の田んぼからとれる米は500kg~600kgのところ、20kgしか取れなかったことを表しています。時代が違えば餓死者が出たり、身売りが出て村が全滅していたかもしれません。
多感な時期にあった先生にとっては、農家の現実と直面せざるを得ない衝撃的な体験だったはずです。
東北地方、とりわけ三陸沿岸地域の歴史は、自然災害と向き合い続けてきた歴史といっても過言ではないくらいです。地震、津波、台風、大雪、冷害・・・といった自然災害に頻繁に見舞われ、多くの犠牲と悲惨な傷痕を人と土地の記憶に刻みつけてきました。
それでも、人々がこれほど災害の多い場所にずっと住み続けているということは、自然災害のたびに土地や海を「手当て」しながら、生きるための暮らしの風景をつくってきたといえるのではないでしょうか。
その暮らしの姿と精神をとりまく世界観。それが三陸世界だと先生は考えています。
「世界の農村風景」
世界に目を転じ、現在でも「天水田(てんすいでん)」が一般的なインドやアジアをまわって、その土地で行われている農業を観察すると、そこに日本の農業の原風景を見出し、機械化された近代農業にはない知恵に気づかされます。
「インドの天水田」
多種多様な穀物を混ぜて植えることによって、たとえ米が不作だった場合でもアワ、ヒエ、タロイモなどのどれかが生き残ればいいという考え方です。
日本のように市場で人気のある単品種だけを大量に作付している場合のリスクを、改めて考えさせられます。
機械化と品種の均質化が進んだ近代農業技術が先進的とばかりも言えないのかもしれません。
「インドネシア・バリ島の棚田と稲の神」
バリ島の天水田では、水争いを避けるため、世界遺産にもなっている「スバック(水利組合)」のような組織で貴重な水を管理し、さらにヒンドゥー寺院の水路を必ず通すことで、「神様と一緒に米をつくる」という神事化された意識を強く持って農業を営む国もあります。
「ネパールの田園風景」
丘陵地の狭い土地を最大限に活かした農業では棚田がつくられ、水田の中に住居がぽっかり浮いているような、不規則ではあるが、ある種の美しさを持った田園風景が広がります。
耕作機械に合わせて田んぼの区画を整えていないゆえの美しさでしょうか。
機械化農法が進んだ日本では、ほとんど失われた風景です。
「ネパールの田植祭り」
男たちが泥田をこね、女たちが苗を植え付けるという、国民的なお祭りとして大々的に行われる儀式としての田植えは、自然と人との一体感を表わしているものです。
「生業世界とは」
生業(なりわい)世界とは、海や山といった天然資源と向き合う暮らしであり、近代資本制からはみ出た部分での生きる術を持ったもう一つの社会体系と言えます。
つまり、農業や漁業という生業は、単に食糧を生産するだけの労働として存在しているのではなく、海や山との関係性のなかで、生きる景色を生みだす仕事のことです。
「10軒で500年続いてきた三陸の村の話」
そこで、ひとつのヒントとなる事例の紹介です。
南三陸町歌津に「払川(はらいがわ)」というたった10軒の限界集落があります。歴史は古く、登山口に位置し修験者の受入れ集落として500年間続いて来た集落でもあります。
外側から見た価値観では、「何もない集落」「不自由な暮らしをしている集落」という印象を抱きがちです。確かにコンビニもスーパーも自動販売機さえ無く、携帯電話も繋がらない僻地であり、直感的に不便をイメージしてしまうかもしれません。
実は、この集落では年間およそ300種類の食料が自給自足されているのです。これは、都市部のスーパーよりも種類が多いことになります。
実際にこの集落の住民は、何の不自由も不足も感じず、「集落全体で一つ」というとてもバランスのとれた世界を形成し暮らしているのです。
「奉一切有為法躍供養也」(いっさいの ういほう おどり くよう たてまつる なり)
南三陸町戸倉水戸辺に建てられている鹿子躍(ししおどり)の供養塔には、このような碑文が記されています。
意訳すると、「この世の森羅万象のすべて、諸行無常のすべてを、躍って供養します」という意味です。
この石塔には、過去50年間くらいに起きた天災のことが記されてあります。ここからは、災害の悲惨、困苦に対し、地域の人々がどのように向き合って来たのかということが読み取れます。
まず、亡くなった人を供養するだけではなく、森羅万象のすべても含めて供養するという考え方です。
災害が起きた時に、その原因である「自然」とどういう政治的交渉をするかということでは、生業世界に生きる人々は「神と交渉する」という生きる技術を持っています。
まず神と対話し、災害を生じさせた神の怒りの原因を探ろうとします。
そして、神事としての作法上、動物(鹿)の姿に扮装し、躍り、すべてを供養するのです。
自然との一体感や共生観から生まれた自然との交渉手段としての芸能が「鹿子躍(ししおどり)」なのです。
「鹿子躍(ししおどり)の供養塔と碑文」
「毎年8月14日早朝にお寺に奉納される水戸辺の鹿子躍」
「ゑびすの御幣」 「志津川の切子」
「まとめ」
将来の東北の姿を想い描く時に、そもそも寒冷地に適さない熱帯、亜熱帯地域原産の栽培植物である稲が、しかも災害が絶えない東北の地で改良を重ね、自然災害と向き合いながらも集中的に栽培されるようになった経緯から考えてみる必要がありそうです。
日本の米の自給率が100%になったのは、1960年代半ばになってからで、実はそれまでは輸入に頼っていたのです。
逆に1970年代には減反政策が始まり、余剰米の発生、米価の下落、農業人口の減少、若者の農村離れといった現象が起きました。
例えば、現在の日本のように人口減少による労働人口の減少など多くのリスクを抱え込んで退縮化していく傾向にある社会では、これ以上の経済成長は望めず、労働が報酬に見合っていないという状況になって来ています。
エネルギー依存型の利益追求のための効率化社会のほころびが見えてきた今、ゆきづまった社会のひとつの突破口として、我々は自分たちが本当に必要だと思うものを自給するという当たり前のシステムを、もうひとつ別の社会体系として考え直してみるべき時期にきているのかもしれません。
今回の講座では、農業や漁業といった「生業」が大事なのは、それらが単に農産物や海産物を生産収穫するという労働にとどまらず、土地や海という自分たちをとりまく世界に働きかけながら、「生業」という文字通り、いのちそのものを産み出す暮らしも兼ね備えた仕事だからなのだということを学びました。
山内明美先生、参加者の皆さん、ありがとうございました。

山内先生が書かれた本は、たまきさんサロンにも蔵書がありますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
・こども東北学(イースト・プレス発行)
・「辺境」からはじまる―東京/東北論―(共著)(明石書店発行)
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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
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たまきさんサロン新着図書情報
たまきさんサロンスタッフです。
もうじきハロウィンですね。
ハロウィンって、秋の収穫をお祝いし、先祖の霊をお迎えするとともに悪霊を追い払うお祭りなのだそうです。
ハロウィンには、悪魔や魔女、さまよえる魂なども死後の世界からやってくるので、それらと同じ格好をして仲間だと思わせ、身を守ったのだそうな・・・。
ハロウィンの風物詩の目と口と鼻をくり抜いて中にキャンドルを灯したかぼちゃのランタンは、「ジャック・オー・ランタン」、魔除けになるのだそうです。
本来は食用でないハロウィン用のかぼちゃですが、種は1~2分下茹でしてオリーブオイルをかけてローストすると栄養価も高いですし、おいしいですよ~。

新着図書のご案内です。
・「僕のワンダフル・ジャーニー(新潮文庫)」(新潮社 W・ブルース・キャメロン/青木 多香子)
・「サンゴ 知られざる世界」(成山堂書店 山城秀之)
・「ことりをすきになった山」(偕成社 エリック・カール/アリス・マクレーラン)
・「神社のどうぶつ図鑑」(二見書房 茂木貞純)
・「ジオパークと伝説」(三弥井書店 花部英雄)
・「日本の庭 ことはじめ」(TOTO出版 岡田憲久)
・「光の田園物語 環境農家への道」(クレヴィス 今森光彦)
・「草地と日本人 縄文人からつづく草地利用と生態系 増補版」(築地書館 須賀丈/岡本透/丑丸淳史)
・「名探偵コナン推理ファイル 世界遺産の謎(小学館学習まんがシリーズ)」(小学館 青山剛昌/石井元章)
・「もったいないことしてないかい? もったいないばあさん」(講談社 真珠まりこ)
・「もったいないばあさんがくるよ!」(講談社 真珠まりこ)
・「新・環境倫理学のすすめ(丸善ライブラリー)」(丸善 加藤尚武)
かぼちゃの種を食べながら読書なんて、長い夜にゆったりと・・・いかがでしょうか?
図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ます。
貸出カード作成時には身分証明書が必要となります。
二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。
ごみのお持ち帰りをしていただければ飲食可能なスペースです。
ぜひぜひ、たまきさんサロンへ足をお運びください。
皆様のお越しをお待ちしております。
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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその20 –最終回-
ゴーヤの日(5月8日)から5か月間、いろいろな形でご協力いただいた皆さん、関心を持って見に来てくれた皆さん、このブログで見守ってくれた皆さん、本当にありがとうございました。最後のレポートは、プレイバック写真展です。
たまきさんサロンの緑のカーテンは、本来の目的である日射遮蔽の効果だけではなく、ここに集まる昆虫の生態を知り、植物の不思議とたくましさを学び、生き物を育てることの大変さや楽しみにも気づかせてくれました。
5か月にわたって、本当の意味での「自由研究」をさせてもらったと思っています。
自分の頭と手を使って何かに挑戦して手に入れたものは、大切な思い出としてずっと残る気がします。
来年の夏は、皆さんもぜひご家庭で緑のカーテンの育成に挑戦してみてはいかがでしょうか! たまきさんサロンでは、また春には種と苗を用意してお待ちしております。(ヤマネコ店長)
―「夏だ!ゴーヤだ!緑のカーテン大作戦 2019’」 プレイバック写真展 ―
【5/6種まき前の下準備】 【5/8種まき】 【5/26芽が出て双葉そして本葉へ】 【6/5親づるが出て来た】 【6/19定植】 【サロン前にグリーンカーテン登場!】 【6/27さぁ、伸びるぞー!】 【7/7伸び盛り】 【7/27二階まで↑・・・】 【ゴーヤの雌花】 【8/3効果計測】 【サーモグラフィ画像】 【8/4毎日満開!】 【8/17夏バテぎみだが10m到達!】 【トラマルハナバチ】 【ホソヒラタアブ】 【9/13グリーンカーテン完成!】 【たわわに実るゴーヤ】 【9/21ゴーヤ収穫】 【今年とれたゴーヤの種】 【10/9秋の空】 【10/9撤去完了! 】
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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその19
10月9日(水)、とうとう緑のカーテン最終日となりました。
暑い夏も終わりです。
5月8日の種植えから数えて154日、定植して16週間。5ヶ月の間、天候不順やプランターという過酷な環境の中で、ゴーヤとアサガオはよく育ってくれました。
撤去作業も重労働です・・・

最後のゴーヤ収穫です。成り始めのものから最大25cmの大物まで!

慣れ親しんだ緑のカーテンがなくなりました・・・

たった5ヶ月間でも、撤去でまた景色が変わって何だかさびしい感じがします。
次回は最終回!
夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその20につづく・・・
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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその18
10月に入り、ゴーヤもアサガオも葉が枯れ始めてきました。
9個のプランターに50株ほどの みどりのカーテンですが、実は葉っぱの間に定住しているモノたちがいますので、紹介します。
コカマキリです。寄って来る小さな昆虫を狙っているのでしょうか?

毎朝、花殻を掃除していると、こんな黒い丸いものが大量に見つかります。
・・・なんでしょう???

なんと彼の糞(フン)でした!!

エビガラスズメ(*)という蛾の幼虫です。どんな蛾になるのか・・・

*アサガオやヒルガオなどを食べて育ちます。体長は8cm~10cm位になる大型のイモムシで、これは褐色個体です。尾角が見られます。
夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその19へつづく・・・
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たまきさんサロン新着図書情報
たまきさんサロンスタッフです。
今年の十五夜は9月13日金曜日で、満月はその次の日の14日でした。
十五夜と満月が一致するとは限らないそうです。
十五夜お月さま、ご覧になりましたか?きれいでしたね~~~
満月も見事でした。
新着図書のご案内です。
今月は絵本が多めです。

・「それしか ないわけ ないでしょう(MOEのえほん)」(白泉社 ヨシタケシンスケ)
・「100年たったら」(アリス館 石井 睦美/あべ弘士)
・「あるあるないない もしもこれがなかったら?」(マガジンランド あめみやゆずる/こばやしあさみ)
・「うみがめぐり―自然をみつめる絵本」(仮説社 かわさきしゅんいち)
・「失敗図鑑 すごい人ほどダメだった!」(文響社 大野正人)
・「できなくたって、いいじゃないか!」(サンマーク出版 佐藤克文/ペンギン飛行機製作所)
・「からだのしくみを学べる!はたらく細胞 人体のふしぎ図鑑」(講談社 はたらく細胞製作委員会)
・「こころを磨く SOJIの習慣」(デイスカヴァ―・トゥエンティワン 松本紹圭)
・「トイレがつくるユニバーサルなまち 自治体の「トイレ政策」を考える」(イマジン出版 山本耕平)
・「段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル」(柏書房 島津冬樹)
・「はっとりさんちの狩猟な毎日」(河出書房新社 服部小雪)
・「図解身近にあふれる「微生物」が3時間でわかる本」(明日香出版社 左巻健男)
・「飛行機のサバイバル 1」(朝日新聞出版 ゴムドリco./韓賢東)
・「ゴミ清掃員の日常」(講談社 滝沢秀一/滝沢友紀)
・「ごみ育 日本一楽しいごみ分別の本」(太田出版 滝沢秀一)
秋の夜長、読書を楽しんでみませんか?
図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ます。
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二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。
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「ヤギに会いに行こう!~人と動物との支えあい~」【サロン講座】
たまきさんサロンスタッフです。
9月14日に「ヤギに会いに行こう!~人と動物との支えあい~」と題して、サロン講座を開催いたしました。今回の会場は、たまきさんサロンではなく、サロンのご近所さんでもある宮城教育大学にお邪魔しての開催となりました。
講師には、宮城教育大学 教授 齊藤千映美先生をお迎えして、ヤギのこと、人とヤギとの関係性についてなど教えていただきました。
まず初めに、ヤギとはどんな動物なのか参加者の子供たちからも意見が出る中、齊藤先生からお話をしていただきました。

それでは早速移動して、ヤギやウサギ、烏骨鶏に会いに行きます!

こちらは最年長ヤギのつよし。ヤギは大体10年近く生きるそうですが、つよしは現在9歳。人間で考えてみると、おじいちゃんヤギなのだそうです。そんなつよしはどんぐりも大好き。秋、大学内に落ちているどんぐりを手のひらにのせてあげるとバリバリと美味しそうに食べるそうです。

学生さんと力比べのようにお相撲をとっている姿も見ることができました。
こちらはゆきみちゃんともきちくん。1年前は子ヤギだったゆきみちゃんともきちくんもぐんぐん成長中。
そして、今年生まれたばかりのかしわちゃんとよもぎくん。まだ固い歯が生えていないため、固い茎などは食べられないそうですが、かしわちゃんはきゅうりも大好きだそうで、水分補給代わりに美味しそうに食べていました。
烏骨鶏やウサギのつくしちゃんともふれあいを楽しみました。ウサギはとてもおとなしく、毛もふわふわとしていました。
そんなヤギたちにも好き嫌いがあるそうで、下の地面に生えている草よりも木などの枝についている葉っぱの方が好きだったり、草によっても食べたり食べなかったりするそうです。おいしい草を見分けているのでしょうか?
ふれあいの最後にヤギ小屋の前で、記念撮影も行いました。

生き物たちと触れ合ったあとは、ヤギたちとお散歩がてら再び教室までもどります。
途中ちょっと寄り道もして、草をむしゃむしゃ食べるつよし。

お散歩の途中にしたフンも学生の皆さんたちがきれいにお掃除してくれました。
教室に戻ってから、ヤギについて気付いたことは?と齊藤先生からの質問に対して、子供たちからは子ヤギの毛はふわふわだけど、大人の毛は堅かった。強いヤギもいれば、やさしいヤギもいた。人の気持ちのようにヤギにも気持ちがあるのだと感じた。などたくさんの意見がありました。

今度は、先ほどふれあった烏骨鶏の卵やヤギのミルクを使って、ホットケーキとチーズ作りですが、その前にヤギのミルクをみんなで試飲しました。今回初めて飲むという方がほとんどのようでしたが、牛乳にも味が似ていて美味しかったです。

チーズ作りにもヤギのミルクを使いたいところなのですが、少し高価なため今回は牛乳を使っています。それでもチーズが簡単に作れることに驚きました。
ホットケーキ作りには、チーズを作る過程で出来たホエーを使います。ホエーと烏骨鶏の卵を使うとより膨らむそうです。手際よく美味しそうなホットケーキが出来あがっていました。

最後に齊藤先生から、まとめのお話をしていただきました。

1991年にアルプスで発見された約6000年前の「アイスマン」のミイラ。その「アイスマン」が着ていた衣服にもヤギの皮が使われていることが分かり、はるか昔から人々の役に立ってきたようです。ヤギはミルクや食肉を提供してくれ、皮は衣服以外にも手袋やお財布などの皮製品に、毛は高級なブラシやカシミアセーターなどにもなります。また、草を食べて草刈りをしてくれ、そのフンは肥料にもなります。まさにエコな生き物。そして穏やかで、好奇心の強い動物なので、ふれあい動物園では人気者として活躍しているそうです。
ヤギと比べて一度にたくさんのミルクを提供してくれる牛のおかげで、今の日本ではそれ以前に比べると、ヤギを飼っている人はとても少なくなったそうです。しかし、ヤギのミルクはアレルギーになることが少ないことから、近年増加傾向にあるとのことでした。
今回ヤギやウサギ、烏骨鶏とのふれあいを通して、人々の生活にいかに役立っているのかを学べたのではないかと思います。また、ヤギにかかわらず生き物も人間と同じように幸せな生活ができるよう、考えてあげなければいけないなと感じました。
齊藤千映美先生、宮城教育大学の学生の皆さん、参加者の皆さんありがとうございました。
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夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその17
日中の気温も30℃を超える日が少なくなって来ました。
サロンの緑のカーテンも、いよいよ終了が近づいて来たようです。
それでも、今が一番葉が生い茂っている気がします。
種植えから130日が経ちました。
正面からの全体像・・・完成形です!


裏側・・・サロン内からはこんな風に見えます 。

夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその18につづく・・・
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クマ・イノシシ対策講座~生態を正しく学び被害を未然に防ごう~
8月24日(土)に『クマ・イノシシ対策講座~生態を正しく学び被害を未然に防ごう~』と題したサロン講座を開催しました。
野生鳥獣の生態や対策などについて、県内外で指導や講演をされている「㈱地域環境計画 小野 晋氏」と「(一社)サスティナビリティセンター 相澤 あゆみ氏」の2人を講師にお迎えして、ツキノワグマとイノシシの生態と出遭ってしまった場合の対処法などについて教えて頂きました。
まずはツキノワグマについてのお話からスタートです。
初めに、今年の8月以降、泉区の水の森公園周辺で出没が相次いでいたクマについての説明がありました。
夏は山中にクマのエサとなる食べ物が少なくなるとともに、クマが繁殖期を迎えるため、エサとパートナーを探して歩き回るうちに、高速道路沿いの細い樹林帯などを通って、水の森公園や住宅地の周辺まで入り込んでしまったと考えられるとのことです。
ニュースなどでも取り上げられている話題とあって、参加者の皆さんも集中して耳を傾けます。

時折、身振り手振りを交えながら、小野さんよりクマの生態や、クマに出遭ってしまった場合の対処法などの説明が続きます。
《クマの生態について》
クマは植物食中心の雑食性で、春は山菜、夏はヤマザクラの実やアリなどの昆虫、秋は栗やドングリなどを食べています。
野外でクマが残す痕跡は、足跡やクマ棚、クマのフンなどがありますが、中でも、クマのフンは、クマの消化器官が肉食獣に近いため、食べた物がうまく消化されずに、食べた物のにおいがそのままするそうです。

《仙台市内における近年の出没状況》
クマの出没は通常であれば、山中のエサが少なくなり、クマの繁殖期である夏に多くなりますが、秋のクマの主要なエサであるドングリなどの堅果類が不作になると、エサを求めたクマが人里近くに出没を繰り返すことがあるそうです。
過去には、平成28年度にドングリなどの堅果類が不作になり、秋以降もクマの出没が相次ぎ、5件の人身事故が発生しています。

《出没の要因と対策》
クマが人里に出てきてしまう要因として、クマの生息域と人間の生活域の境界線があいまいであることが挙げられました。
対策としては、藪地の下草を刈って見通しを良くすることや、果樹の幹にトタンを巻いたり、畑全体を電気柵で囲うなどの防除策が重要とのことです。

《クマに出遭ったらどうするか?》
万が一、クマに出遭ってしまった場合には、、、
・大声を出さない(クマを興奮させない)
・走らない、背中を向けない
・ゆっくりと後ずさりしてその場を離れる
以上の対処法をとると良いそうです。
とはいえ、まずはクマに出遭わないようにすることが重要なので、仙台市のホームページで出没状況を確認したり、クマ鈴やラジオを携帯するといった対策をしっかりとしましょう!

質疑応答と休憩を挟んで、イノシシについてのお話が続きます。

イノシシもクマ同様、近年、里山だけでなく住宅地周辺にも出没することが増えていて、農業被害も年々深刻化してきています。
講師の相澤さんから、イノシシの生態や対策などについて学びます。
《イノシシの生態》
イノシシもクマと同じで、植物食中心の雑食性です。
クマとは異なり、冬も冬眠せず活動するため、冬の間は土を掘って根茎を食べているのだそうです。
性格はとても臆病なため、人間が活動していない時間帯に行動する習性があるようです。
また、イノシシの対策として、ワイヤーを使ったメッシュ柵がありますが、強靭な鼻を持つイノシシは少しの隙間があると、そこから鼻先を突っ込んで柵を持ち上げてしまうため、柵を設置する際は注意するようにアドバイスがありました。

《対策の基本的な考え方》
イノシシの被害への対策として、「環境整備」と「被害防除」、「個体数管理」の3点を挙げた相澤さん。中でも、「環境整備」と「被害防除」にもっと目を向けて力を入れてほしいと話します。
個体数管理に力を入れて、イノシシをたくさん捕獲しても、イノシシが再び出没しないように、下草刈りやメッシュ柵・電気柵の設置と適切な管理を並行して実施しないと意味がなくなってしまうのです。

《万が一イノシシに遭遇してしまったら》
こちらもクマと同様に、出遭わないようにすることが1番だとしたうえで、、、
・刺激しない、近づかない(ウリボウにも!)
・騒がずにゆっくりと後ずさりして距離をとる
・車の場合はクラクションを鳴らして様子を見る
以上の対策を挙げられました。
クマとイノシシの講座はここまでですが、同会場でクマの生態等に関する企画展「仙台とクマ展」が同時開催されていて、参加者の方々は実物大のクマのパネル等の展示物を見ていかれました。
※企画展は8月29日までで終了しています

講座で学んだ知識を活かしてクイズに挑戦する参加者の姿も見られました。

私たちも、野外で突然クマやイノシシに出遭ったら、、、と想像すると怖いですが、それはきっとクマやイノシシにとっても同じで、突然人間に出遭って怖い思いをしているはず!
彼らの生態や行動、出遭ってしまった場合の対処法などを正しく学んで、お互いが適切な距離を保ち、「共生」していけるといいですね。
講師の小野さん、相澤さん、スタッフの皆さん、参加者の皆さんありがとうございました。
夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその16
9月に入って、少し涼しくなって来ました。
サロンのグリーンカーテンも元気を取り戻しています。
種植えから120日目(4ケ月)が経ちました。
「どうやって授粉させているの?」と聞かれました。
咲く直前の雌花は・・・すでにゴーヤの形 。


こちらは雄花です。午後には、しぼんで落ちてしまいます 。

花が咲くと、ミツバチがやって来ます 。

ハチは、午前中にすべての咲いている花を順番に回って花粉や蜜を集めていきます。
風でも自然受粉しますが、ミツバチやハナバチによって効率よく受粉が行われていたのですね。
よく見ると、ハチの後ろ肢に花粉だんごがついていますよ。( 画像を大きくして見てみて!ピントが合ってないのはすいません…)
農作物の花粉交配を行う花粉媒介者「ポリネーター」と呼ばれています。
彼らがいないと、人の手によって「人工授粉」しなくてはならないのです。
夏だ!ごーやだ!緑のカーテン大作戦レポートその17へつづく・・・
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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
8月25日(日)は休館いたします。
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