投稿者「たまきさんサロン」のアーカイブ

磨きサロン2~森林を未来に残す林業を知ろう~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
11月17日(土)のサロン講座は、仙台で生まれ、現在は南三陸町で「新しい林業のかたちを作り出そう」とされている、株式会社佐久の佐藤太一さんを講師に迎え、「磨きサロン2~森林を未来に残す林業を知ろう~」を開催しました。

“磨きサロン”は…木とふれあい、磨きながら林業について学び、気軽に質問をしてもらえるような講座にしたいと名付けました。

まずは、林業のお話からはじまりました。

 

 

突然ですが、質問です!

身の回りで、木でできているものは何ですか?

元気よく手を挙げた男の子が「ティッシュペーパー」と答えてくれました。
ティッシュペーパーや紙、新聞も木からできています。
その他には、家(建築材)や家具などもあります。

では、材料となる木はどのように育ち、その木を育てる林業とはどんな仕事なのでしょうか。

山には、個人や国、県、市、町など持ち主がいます。
山に木を植樹し、若い木が雑草に負けないように除草しながら育て、節の部分が生じないように枝打ちし、間伐(育てたい木の邪魔な木を伐り)をし、約50年かけて木材として使うことができるまで育てます。

 

育てた木を伐り、丸太を山の外へ運ぶところまでが講師の佐藤さんのお仕事だそうです。
ちなみに、運ばれた丸太を使えるようにする製材所も林業の仕事の一つです。

木は伐っても再植樹し半永久的に育てることができますが、受け継がれず持ち主が分からなくなって放置される山も増えてきているそうです。
そのような山は、山のはたらきがなくなり荒れてしまいます。

山のはたらきとは何でしょう?

山には主に4つのはたらきがあります。
①木の根っこが土を抑え、土砂崩れを防ぐ。
②動物の棲みかとして生態系を守り、たくさんの植物が育って土を豊かにする。
③栄養たっぷりな土がきれいな水を作る。
④二酸化炭素を吸収して酸素を作り、空気をきれいにしてくれる。

約75年前までは、木を燃料として使用していたため、木が育つのを待たずに無計画に木を伐り水害や土砂崩れなどの災害も多く起りました。

海外では、丸太を運ぶ道を無理やり作って作業するため、山のはたらきがなくなり森林破壊につながっているところもあるそうです。

 

 

手入れがされず放置されることで、地面に光や当たらず、雨の水も届かず、木の根が弱くなり大雨が降ると地滑りを起こす山もあります。

今、木材生産のためだけではなく、山のはたらきを守り地面に光を届ける管理された林業が求められています。

海産物で有名な南三陸町ですが、77%は山に囲まれており、林業が盛んです。
山と海はつながっていることから、南三陸町の漁師さんは山のことを考え、林業家も海のことを考える町民性があると佐藤さんは言います。

 

東日本大震災後、南三陸町では持続可能なまちづくりの一環として、いつまでも木が育つ環境をつくり、適正な管理をする林業の証となる国際的な協議会「森林管理協議会」の国際森林承認(FSC認証)を2015年10月に取得しました。

 

 

FSC認証は現状の改善だけではなく、
①「経済」継続的、安定的な森林資源の供給
②「環境」自然林を残し、人工林でも多種多様な生き物が生息できる環境づくり
③「社会」労働者、先住民族の権利を尊重し、地域社会へも貢献
の3つの視点から10項目の原則をクリアしなければ認証登録は出来ません。

持続可能な適正に管理された木材を使用した製品には“FSC認証マーク”が付いています。

身の回りの木でできている製品に“FSC認証マーク”が付いているか探してみてください。

 

FSC認証登録された木材を使用している製品を選んで購入することは私たちが出来ることの一つです。

いよいよ、木とふれあう時間です。

同じものが無い枝を使って作ったスプーンとフォークのキットをそれぞれ選び、枝の皮を剥いて磨いていきます。

柄の部分は、山の手入れをすることにより大量に出る枝を使用しています。
昔は燃料として使われていた枝は、今は利用方法が少なくそのまま山に放置され作業員のけがの原因や植物の成長の邪魔にもなるそうです。

 

 

甘皮を残しても味が出ますし、甘皮で模様のようにしてもいいし、自分の手に馴染むように削っていいですよ!
正解はありません、自由に削って磨いてください。

まずは、小刀やカッターを使い、木の皮を剥ぐ作業をしました。

小刀の使い方も教わりながら、チャレンジ!

 

 

 

徐々に上手になりました。

 

 

 

 

皮が剥けたら、紙やすりで磨きます。

 

 

 

 

 

皆さん集中して作業していましたが、徐々に会話が生まれ、和やかな雰囲気になりました。

枝の利用方法などアイディアも生まれたようです。

 

木の枝の節の部分を活かしたり、甘皮で模様を描いたり、それぞれ素敵なスプーンやフォークが出来上がりました。

林業や山のはたらきを教わり、私たちの日常生活との関わりを知ることができました。
佐藤太一さん、参加者の皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始

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「たまきさんサロン新着図書情報」

たまきさんサロンスタッフです。
新着図書のご案内です。

・「池の水をぬいた! ため池の外来生物がわかる本」(加藤英明)
・「眠れなくなる宇宙といのちのはなし」(佐藤勝彦/長崎訓子)
・「クマと少年」(あべ弘士)

 

・「なんでも未来ずかん どうなる?こうなる!ボクらの未来へ出発だ!!」(川口友万/川崎タカオ 他)
・「ジャングルのサバイバル(10)最後のバトル」(洪在徹/李泰虎)

 

・「せきらんうんのいっしょう」(荒木健太郎/小沢かな)
・「虹の図鑑 しくみ、種類、観察方法」(武田康男)

 

・「おりがみで作る入れ子の箱」(布施知子)
・「リサイクルと世界経済 貿易と環境保護は両立できるか」(小島道一)

 

・「鹿と日本人 野生との共生1000年の知恵」(田中淳夫)
・「カラス学のすすめ」(杉田昭栄)

 

・「世界史を大きく動かした植物」(稲垣栄洋)
・「自衛隊防災BOOK」(―)

 

図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ますので、ぜひご利用ください。
貸出カード作成時に身分証明書が必要となります。
二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。

たまきさんサロンへ、ぜひ足をお運びください。
皆様のお越しをお待ちしております。

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葉っぱで遊ぼう!~冷蔵庫劇場~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。 11月11日(日)にサロン講座「葉っぱで遊ぼう!~冷蔵庫劇場~」をたまきさんサロンに て開催しました。

 

 

 

 

 

【ハート&アート空間 ビーアイ】の、 関口ぞうかば子さん(ちびっ子たちの声 がよく聞こえるような大きな耳の持ち主 のゾウさんといつでも「ワッハッハー」 のカバさんでぞうかば子さんなのだそう です。)と、ちーずさん、さわてぃさん にお出でいただきました。

 

はじめに、ぞうかば子さんから、「食べられる葉っぱ、食べられない葉っぱ、いろいろな葉っぱがあります。 人は赤ちゃんから大人へどんどん変身していきます。 葉っぱも実(じつ)はね、いつも変身しているのです。 今日は葉っぱを眺めて使って秋を楽しみましょう~。」とお話をいただきました。

葉っぱの種類を教えてもらいながら、 ホワイトボードでペッタンコ劇が始 まりました。 登場人物の「ワハハちゃん」、 「ミドリヨタくん」や「地下鉄」、 「怪獣鳥」で物語の世界が出来上が りました。 後ろにマグネットシートを張り付け てあるので、おうちなら冷蔵庫がペ ッタンコ劇場に早変わりです。 ぞうかば子さん曰く、冷蔵庫やホワ イトボードなど磁石がつくものは、 親戚です(笑)。

 

ぞうかば子さんも私たちスタッフも 色とりどりのいろいろな形の葉っぱ を準備しましたが、少しの時間、外 に葉っぱを集めに行きました。

 

 

 

よ~く地面を見てありんこの目になった り、キリンの目になって葉っぱを探しま す。

 

 

 

「これは、ゾウの鼻になるかな~」 「これは何になるかな~」

 

 

 

用意しておいた葉っぱと 今、外で拾い 集めた葉っぱ、みなさんがお家から持っ てきた葉っぱも加えて制作にかかります。

 

 

 

 

 

 

 

フィルムに作品を挟み込み、ラミネータ ーで熱処理します。 出来立てほやほやは熱々で、 重石代わ りの厚い重い本で挟んで冷ますとぺった んこになりました。 裏側にマグネットシートを 張り付けて 出来上がりです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは、ぞうかば子さんのお家で採った オリーブの葉っぱのブーケ。 お花がなくても素敵です。 葉っぱはいろいろな表情を持っている事 に気づかされました。

 

 

 

たったひとつしかないすてきなすてきな 作品がずらり。 さっそく、ちびっ子たちには物語が出来 上がっているようです。

 

 

 

ぞうかば子さんにみなさんが作った作品 で 冷蔵庫の親戚の磁石がくっつくドア で、即席の劇をしていただきました。

すてきな作品ばかり、そして笑顔がたくさんの講座となりました。 【ハート&アート空間 ビーアイ】の、関口ぞうかば子さん、ちーずさん、 さわてぃさん、ご参加頂いたみなさん、ありがとうございました。

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中学生が選んだ“おすすめ図書”を展示しています!

たまきさんサロンスタッフです。
仙台市立五橋中学校の3名の生徒さんが、たまきさんサロンで職場体験学習を行いました。

図書の貸出やサロン講座の準備といった業務を体験していただいた他、たまきさんサロンにある約2,000冊の図書の中からおすすめの本を1冊ずつ選び、“おすすめ図書コーナー”のディスプレイを作成しました。

「以前から興味があり、読んでみたら面白かった本」「写真があり、解説も分かりやすいので読んでもらいたい本」「著者の言葉に共感し、小学校の頃に読んで参考になった本」をそれぞれ選びました。
アイディアが出たら即行動!で、あっという間にディスプレイが出来上がりました。

“おすすめ図書コーナー”は下記期間にたまきさんサロン内に設置していますので、五橋中学校の皆さんが選んだ本とディスプレイをご覧に、ぜひ足をお運びください。

【設置期間】 11月16日(金)~11月30日(金)※19日(月)、26日(月)は休館日

五橋中学校の皆さん、一緒にお仕事出来てよかったです。
ありがとうございました。

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たまきさんサロン職業体験学習で“おすすめ図書コーナー”を作りました!

たまきさんサロンスタッフです。
仙台市立蒲町中学校の生徒さん3名が、たまきさんサロンへ職業体験学習に来ました!

開館準備や図書貸出業務のほか、約2,000冊あるたまきさんサロンの図書の中からそれぞれ1冊おすすめの本を選び、“おすすめ図書コーナー”を作りました。

事前に画用紙の切れ端や包装用リボンなどを用意していましたが、生徒の皆さんのアイディアで、自宅で使わずにとっておいた材料を持ち寄り、ディスプレイを彩りました。

“おすすめ図書コーナー”は下記期間にたまきさんサロン内に設置していますので、蒲町中学校の皆さんが選んだ本とディスプレイをご覧に、ぜひ足をお運びください。

【設置期間】 11月9日(金)~11月23日(金・祝)※12日(月)、19日(月)は休館日


蒲町中学校の皆さん、一緒にお仕事出来てよかったです。
ありがとうございました。

 

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天気にまつわる言い伝えは本当?~自分でできる天気予報~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月21日(日)のサロン講座は、日本気象予報士会 東北支部の金野義典さんを講師に迎え、親子講座「天気にまつわる言い伝えは本当?~自分でできる天気予報~」を開催しました。

皆さんは、普段、空を見上げることがありますか?

まず始めに空を見上げてみよう。
今日は雲ひとつない晴天で、
十三夜だそうです。
お月見も絶好の天気です。

道具を使わずに空模様や風の吹き方、生きものの特性を観察して天気を予想する、このことを「観天望気(かんてんぼうき)」と言います。

「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」や「雲が南東に流れると晴れ」は、西から天気が変わることを示し、これからやってくる天気を予想している言い伝えです。

よく耳にする「ツバメが低く飛ぶと雨」は、空気が湿ってくるとツバメのエサとなる虫が湿気をおびて高く飛べず、エサを得るためにツバメも低く飛ぶためと言い伝えられています。

 

地球の空気の80%がある「対流圏」の空気の流れや水蒸気の働きが、天気の変化になります。hPa(ヘクトパスカル)という単位を聞いたことはありますか?大気圧は空気を押す力のことでhPaはその単位です。

目には見えない大気圧を知るために、マシュマロを使った実験をしました。

 

 

密封された容器の中にマシュマロを入れて、容器の中の空気を抜くと…

マシュマロを押している力が小さくなることで、どんどんマシュマロが大きくなりました。

大きくなったマシュマロを食べてみたい!

 

 

 

 

でも…容器の中から外への押す力が小さくなり、外から押す力の方が大きくなったため、容器のふたを開けようとしても開きません。

 

 

 

 

 

容器の中に空気を送り込むと中と外の圧力が均等になり、ふたを開ける頃には、マシュマロは元通りの大きさになりました。

大きくなったマシュマロは食べることが出来ないのですね。
残念!

 

おうちでも、漬物用の容器を使って実験ができるそうです。

 

雲は、水や氷の集まりです。水蒸気が100%を超えると水や氷の粒になります。

さあ、雲を作る実験です。

 

 

 

 

上の黒い部分をぷしゅぷしゅと押していくと圧力が上がり、温度が上がっていきます。ペットボトルの中は28℃になりました。
空気の中に水が溶けこんでる状態です。

 

 

 

 

ここで一気に圧力を下げると…
「おお~~~!」
雲ができました!
温度は24℃下がっています。

 

竜巻を作る実験もしました。


 

気を付けたいのは、雷についての迷信です。
「雷は金属に落ちやすい」「遠くで鳴っているからまだ、大丈夫」といったことを聞いたことはないですか?

雷の実験の映像を見せていただきました。
雷は金属を付けている、付けていないに関わらず高いところに落ちることが分かりました。
また、雷は音が遠くに聞こえていても、積乱雲の下ではどこに落ちるか分かりません。音は1秒間に340m進みます。音が聞こえている場所に落ちてもおかしくはないのです。

積乱雲は雷だけではなく大雨も降らします。
10mmの雨が1km四方に降ると、その水の量は1千万リットル。お風呂5万回分に相当します。
そしてその水が、幅が10mの川に流れ込んだとすると、1kmの長さにわたって川の深さは1mも増えます。
10mmの雨と聞くと、わずかな量に感じてしまいますが、それが集まるとものすごい水の量になるんですね。

雨の量を計る「転倒ます型雨量計」も見せていただきました。


雨が降っている状態です。

 

 

 

 

雨が降ると、ますに雨水がたまって…

 

 

 

 

 

 

やがて、いっぱいになると…
【ししおどし】の様な状況です。

 

 

 

 

これで、
雨の量も降った時間の間隔もわかるそうです。

 

 

実験を通して、雲や危険な竜巻になる現象を自分で体験して、天気が変わる仕組みを知ることができました。

ラジオの「気象通報」を聞きながら「地上天気図」に書き込む体験もしました。


 

 

 

親子で協力しあいながら天気図を完成させていました。

最後に、「突然、大雨が降ってきたり、外出中に雷が聞こえたらどうしたらよいか?」今日教えていただいたことを再確認して締めくくりとなりました。

空を見上げてみて雲の様子や風の吹き方、また、天気予報を観るのが楽しみになる講座となりました。


日本気象予報士会 東北支部の金野先生、講座をサポートしてくださった岩渕先生、小関先生、谷口先生、坂下先生、そして、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。

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広瀬川で暮らす生きものたち~川の環境を知ろう!~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月14日(日)は、宮城教育大学 棟方有宗准教授をお迎えし「広瀬川で暮らす生きものたち~川の環境を知ろう!」を開催しました。

棟方先生は8歳のころから、親御さんに連れて行ってもらったことがきっかけで釣りを好きになり、17歳のころに出会った本「回遊魚の生物学」がきっかけで魚を研究するようになったことを教えてくれました。

海外では、ラオスのメコン川で釣りをしたこともあるそうです。

 

ここで、問題です!

メコン川は東南アジア最長の川で6か国をまたいで流れる川ですが、ラオスを流れる約2,000㎞の流域には、何種類の魚がいるでしょうか?

ヒント…地球上の魚の種類は約2万種類といわれています。

70種類から1,000種類までさまざまな数の回答が出そろいました。

 

 

 

正解は、約200種類です。

では、私たちが住む仙台の広瀬川はどうでしょう。
広瀬川の長さは、関山峠の源流から名取川に合流するまでの約45㎞です。川幅もメコン川より狭くなっています。
では、広瀬川には何種類の魚がいるでしょうか?

10種類から30種類という回答が出ました。

正解は、約72種類です。

川の中に棲んでいる魚の種類の多さは、川の長さや広さではなく他の理由があるようです。
広瀬川の上流、中流、下流の写真を見ながら考えてみましょう。

上流の奥新川キャンプ場付近の写真を見たみなさんの感想は、「おだやか」「水が冷たそう」「浅い」「狭い」「水が透明」「大きな岩がある」でした。

 

 

次に、上流から少し下った場所の写真を見た感想は、「大きな岩がなくなった」「石が丸くなってきた」「水が濁ってきた」「川の流れが速くなってきた」でした。

 

 

続いては、鹿落坂から霊屋橋を撮影した中流の写真です。市街地を大きくうねるように流れています。
「石が少ない」「草がかぶさってきた」「石が動かなくなる」という感想でした。

 

 

最後は、名取川との合流点である下流の写真です。左側から広瀬川が合流しています。
「土が見える」「濁っている」「透明度がなくなっている」という感想が出ました。
上流の水に比べ透明度がなくなっているのは、石が削られ粒子となって水に溶けているためです。

水温が一年中温かく上流から下流まで同じ環境のメコン川と比べ、広瀬川は流域ごとに環境が異なります。上流では、ごつごつした岩に隠れているヤマメやイワナやカジカ、中流では、苔をそぎ落として食べるアユやウグイやアブラハヤ(仙台では“にがっぺ”と呼ばれることもある)、下流では、フナやナマズやオイカワといった多種多様な魚が棲んでいることが分かりました。

広瀬川には、川と海とを行き来する回遊魚もいます。
「サクラマス(ヤマメ)」「アユ」「ウナギ」です。

 

 

サクラマスは、冬に川で生まれて育ちます。

 

 

 

外敵から身を守るため、稚魚の頃は、川底の砂利に似た模様をしているのが特徴です。

 

 

 

春になると、海の外敵から身を守るためにキラキラとした銀化(ひかりとも呼ばれる)が始まります。

 

 

 

鳥から狙われないように、背中は海と同化する青色となり、おなかは海の底から水面を見上げたときに反射する銀色になります。

 

 

1年経つと、キラキラした銀化から婚姻色となり、産卵のために広瀬川に戻ってきます。

 

 

 

 

 

中流の砂利の中に直径1m、深さ20cmの穴を掘って産卵場所にします。
メスが体をしならせ、尾びれを使って穴を掘ります。オスはメスが安全に穴を掘れるよう穴の周りをパトロールしています。

サケは産卵が無事に終わると死んでしまいますが、その死骸を水生昆虫たちが餌にし、サケの稚魚がかえると今度は水生昆虫たちが稚魚の餌となっていき、川の中で循環していきます。

 

 

上流、中流、下流の環境の違いや四季によって種類の多い広瀬川の魚たちですが、減ってきている魚もいます。
「アカザ」と「ヤツメウナギ」です。
「アカザ」は、山形県の赤川(あかがわ)や岩手県の閉伊川(へいがわ)で見られるそうですが、釣りをよくされている棟方先生でも宮城県内では見たことがないそうです。宮城県内で見つけた場合は教えてくださいと先生がおっしゃっていました。
「ヤツメウナギ」は、シーラカンスよりも古くから生息している魚ですが、まだ広瀬川でも見つけることができるそうです。

そして、仙台市内では20年前に太白大橋付近で目撃されたのを最後に、姿を消した「アカヒレタビラ」もいます。
貝に卵を産みつけるため、貝の減少が「アカヒレタビラ」の減少に繋がっていると考えられています。

 

「アカヒレダビラ」は、うみの杜水族館のラボコーナーで見ることができますが、名取市にはまだ生息しているようです。

野生のメダカ保護活動「メダカの里親プロジェクト」の紹介も宮城教育大学4年生の麻山賢人さんからありました。

東日本大震災の津波の影響で宮城野区井土浦に生息していたメダカは全滅してしまいましたが、棟方研究室では、震災の前年に研究のためのメダカを井土浦で採取していました。

生き残ったメダカの遺伝的多様性を守り、復興の象徴とするため、八木山動物公園などと連携して始めたのが「メダカの里親プロジェクト」です。

 

 

自然豊かな広瀬川の環境やたくさんの川の生きものを学び、朝に採取したばかりの川の生きものとふれあい、釣り道具や研究機材も実際に体験させてもらい、とても充実した講座となりました。

今回の講座が棟方先生のような研究者になるきっかけになるかもしれませんね。
棟方先生、麻山さん、ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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「たまきさんサロン新着図書情報」

たまきさんサロンスタッフです。
新着図書のご案内です。

 

・「ポケモン空想科学読本①」(柳田理科雄)
・「ポケモン空想科学読本②」(柳田理科雄)
・「ポケモン空想科学読本③」(柳田理科雄)
・「ドラえもん科学ワールド-人類進化の不思議」(藤子・F・不二雄)

 

・「古生物学者、妖怪を掘る 鵺の正体、鬼の真実」(荻野慎諧)
・「川の光」(松浦寿輝)

 

・「リアルサイズ古生物図鑑」(土屋健/群馬県立自然史博物館)
・「動物モグ図鑑 みんな何食べてる?」(松原卓二)

 

・「ほどほどのすすめ 強すぎ・大きすぎは滅びへの道」(池田清彦)
・「目の見えない人は世界をどう見ているのか」(伊藤亜紗)

 

・「日本の醜さについて 都市とエゴイズム」(井上章一)
・「世界がわかる地理学入門―気候・地形・動植物と人間生活」(水野一晴)

 


・「昭和を走った仙台市電-レールと街並みの今昔物語-」(仙台市電アーカイブ委員会)

 

・「草・つる・枝でつくる編みかご100 身近な自然で編むかごとリース 素材の採集方法から編み方まで」(佐々木麗子)
・「服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に!」(山際恵美子)

図書は、おひとり3冊まで2週間借りることが出来ますので、ぜひご利用ください。
貸出カード作成時に身分証明書が必要となります。
二回目以降は貸出カードをご提示のうえ、貸出票に必要事項をご記入ください。

たまきさんサロンへ、ぜひ足をお運びください。
皆様のお越しをお待ちしております。

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暮らしに活かそう 製本の手わざ【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
10月13日(土)に、『暮らしに活かそう 製本の手わざ』と題した講座を開催しました。10月から11月にかけての全3回の講座になりますが、第1回の「和綴じで造るノート」をサロン講座として開催しました。
講師には、和綴じ製本作家の永澤裕子(ながさわ ゆうこ)さんをお迎えしました。
永澤先生は、仙台市内をはじめとした近隣の文化施設において、本の修理や、和綴じの技術を多くの方に知ってもらうための講座・講習会を数多く開いて活動されています。
今回のサロン講座では、参加者が実際に製作実習をしながら和綴じ製本の技術を教えていただきました。

洋の東西を問わず紙を綴じて冊子を造るのは、かつては家庭における手仕事でもあったそうです。正式な製本師は「経師(きょうじ)」と呼ばれ、この「経」は、製本が「お経」から始まったことを意味しています。
和綴じの技術は、特別な製本機械が必要ではなく、家庭においても材料や簡単な道具さえあれば製本ができます。さらに、本が傷んだ場合にも修理が可能であるという大きな特徴を持っています。

では早速、和綴じノートを造ってみましょう。
今回は「四つ目綴じ(よつめとじ)」という仕立てによって造ります。文字通り、重ねた紙の束に四つの穴をあけて、綴じ糸で綴じていくという方法です。
表紙の材料には、紙の漉き手さんから「鶉紙(うずらがみ)」というコウゾの皮を丸ごと使った味わい深い手漉き和紙を調達しました。贅沢な材料ですが、紙漉きさんのご厚意で実現しました。まず紙の裏表から教えてもらいます。少しつるつるしている方が表・・・でも、かなり微妙な手触りです。
手造りの良さは、材料の材質や色を自分好みで自由に選べるということです。今回の参加者の皆さんも、見返し紙の模様や糸の色などの組み合わせを考えながら、材料を選んでいました。


ここで先生から、和本の上下左右裏表にはそれぞれ名前が付けられていると教わりました。例えば「背(せ)」、これは袋折りした反対側のばらばらになっている方です。こちら側を綴じ糸で綴じていきます。袋折りした方は「前小口(まえこぐち)」と呼びます。上の面は「天小口(てんこぐち)」、下の面は「地小口(ちこぐち)」と呼ばれます。「題箋(だいせん)」を貼った「平(ひら)」と呼ばれる表紙の裏面には「見返し紙(みかえしがみ)」が貼られ、「紙縒(こより)」で下綴じされた「本紙(ほんし)」の束が「中身(なかみ)」になります。「中身」 の「背」の上下端には、「角裂(かどぎれ)」という補強用の薄布(または和紙)が貼られます。

最初の工程は、A4サイズの和紙に木製の折ヘラを使ってしっかりと折り目を付け、二つ折りにしていきます。折ヘラを使うのは、折り山の高さを潰すため(指や爪では紙の繊維が伸びてしまう)ためです。20枚を二つ折りにするので、40ページのノートが出来ることになります。これが「中身」です。
最初の工程だと言うのに、折ヘラの使い方など意外に難しい!

中身に、背と平行に帯(おび)をかけます。四辺を机に立てて「突き揃え」をして紙を揃えます。見返し紙を断ち、背の方に揃えて中身の表と裏に重ねます。背の側に、「目打ち(めうち)」と「柏棒(かしわぼう)」を使って、まず下綴じのための四つの穴をあけます。1mm単位で穴の位置を決めていかねばならないので、ちょっと緊張する作業です。目打ちを使う時には、必ず雑誌の上で打たないと、目打ちが曲がったり、折れてしまうだけでなく、机やボードに穴が開いてしまうので、気をつけましょう!

皆さんも恐る恐るの手つきで、なかなか穴をあけられない様子でした。この柏の木の棒はとても、硬くて、目打ちを打つには最適なのだそうです。

紙縒りを表から通し、裏で長い方に短い方を「絡げ(からげ)」ます。余分な紙縒りを切って、柏棒で叩いて結び目を潰します。

次に、長さが25mm、束の厚さに折りこみ幅15mmを加えた横幅に角裂を断ちます。目打ち穴の位置決めに続き、ミリ単位の作業になります。角裂れは、角を補強する意味もありますが、色味を使ったアクセントとしてのお洒落の意味合いが強いというお話しでした。
なるほど、粋でちょっとカッコいい!

断った角裂れを、背の天と地の角に折りこみながら貼ります。
今回使う糊は、表装用の化学糊で「片岡糊」というものを使います(でんぷん糊でも大丈夫)。糊は、塗るのではなく「引く(ひく)」のだそうです。糊引き紙の上に切った角裂れを置いて、指で糊を一方向に引いてつけていきます。

これで、下綴じの工程が終わり、「中身」が完成です!
皆さん、初めての作業ということもあって、ここまでで2時間近くかかっています。
少し休憩して、先生が造られた作品を手に取って拝見しました。

世界で唯一の、手作りの柔らかさと優しさにあふれた作品になっています。このような作品を自分の手で造れるということは、オリジナル作品に対する愛着は言うに及ばず、造り上げた達成感と共に物造りの喜びも感じられるのではないでしょうか。

いよいよ表紙をかけます。表紙にする紙(今回は「鶉紙」を使います)を、中身の裏表に乗せます。この時ずれないように、先に作った見返し紙にテープで仮どめします。折ヘラで、気持ち大きめに折り目をつけて内側に折っていきます。この気持ち大きめという加減が「何ミリ」というものではなく、定規と折ヘラがあたるほんの狭い隙間くらいの間隔だそうで・・・微妙で繊細な職人技の世界を感じさせられます。こうすることによって、中身よりもほんのわずかに表紙が前小口の方に迫り出し、美しく使い易くなるのです。

小口の天地を揃え、本綴じのための四つの穴の位置を決めます。まず背側から前小口に向って10mm、天地の小口からそれぞれ15mmの位置に目打ちで穴をあけます。つまり、先に貼った角裂れの位置に合わせて穴があくことになります。この二つの穴の間を三等分して、残りの二つの穴もあけます。これで「四ツ目綴じ」の四つの穴が一列にあいたことになります。

最終工程の糸綴じの作業まで来ました。意外なことに、端に糸の結び目をつくり、糸を通していくのではなく、まず二番目の穴に結び目をつくり、そこから一筆描きのように糸を通していくのです。そして、最初に結び目をつくった場所まで戻り、結び留めます。
先生から図で示され、実演を見せてもらっていても、実際に自分でやってみると、糸の運びが・・・??? きっと間違いながらも何度も繰り返さないと手が覚えない作業なのでしょう。

針と糸をきっちり張りながら糸を通していきます。糸をぴんと張ることが、この工程でのコツです。結び目は、また柏棒で叩いておきます。
最後に、仮どめしたテープを外し、見返し紙を表紙に貼ります。 ここでは刷毛を使って糊を引いていきます。糊が紙になじむように、折ヘラを使ってきれいに仕上げます。

「四ツ目綴じ」による和綴じノートの完成です!
皆さんから「雑記帳にしてしまうのはもったいない」という声も聞こえてきました。
思い出の写真やチケットの半券などを貼っておくのもいいかもしれませんね。
気がつくと、夢中で造っている内に3時間が過ぎていました。

 

 

今回の講座を通して学んだことは、自分好みの表装を施した自分だけの愛蔵本が手づくりで出来るということです。製本の技術は、愛着のある本が傷んだ場合でも、そのまま捨ててしまうのではなく修理して長く使うことが出来る技術でもあります。また、雑紙などの余り紙をきれいに綴じることによって、自分好みのノートや筆記帳に造り替え、紙資源の再利用という価値観も育んでいけるのではないかと思いました。
先生の講座は、さらに「薄表紙の構造と造り方」「厚表紙の構造と造り方」へと続きます。
永澤先生、ありがとうございました。ご参加いただいた皆さま、お疲れさまでした。

 

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
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親子で楽しむ、ヤギとのふれあい講座【サロン講座】

 

たまきさんサロンスタッフです。

9月29日(土)にサロン講座「親子で楽しむ、ヤギとのふれあい講座」を宮城教育大学にて開催しました。

 

はじめに、齊藤千映美先生から 家畜たちは人の役に立ってくれる、だから人間は家畜動物たちを幸せにするように頑張らなければならない、人はなぜヤギと暮らしてきたのかを考えながらヤギたちとふれあってください、とお話をしていただきました。

これから、ヤギやウサギ、烏骨鶏たちに会いに行きます。

 

 

生後7か月の「もきちくん」です。

最初はみなさん恐る恐るエサの草をあげていましたが、徐々に慣れていき、ヤギを撫でることができました。

 

 

 

こちらは「くるみちゃん」。

 

 

 

 

一番大きな「つよしくん」はとても力持ちで、お相撲をとることが好きだそうです。

 

 

「つよしくん」が「遊ぼうよ」と誘っています。
飼育をされている学生さんとの絆が感じられました。

 

烏骨鶏やウサギともふれあいました。

烏骨鶏の白い羽の下の地肌はカラスのような黒色であることから「烏骨鶏」と名付けられたそうです。

 

 

卵についてもくわしく教えていただきました。
黄身の中の胚盤がヒナになりますが、周りの黄身を栄養として成長していきます。その間、殻を通して呼吸をしているので、もし内部で黄身が殻に付いてしまうと呼吸ができなくなってしまうそうです。
そして、孵化したてのヒナは濡れていて、時間がたって乾くとふわふわになるそうです。

 

 

 

ウサギはとても大人しく、毛がふわふわしていました。

 

 

 

ヤギとお散歩をしながら室内に戻りました。ヤギは散歩中にフンをしましたが、飼育をされている学生さんがその都度ちゃんとお掃除をします。人間と動物がふれあう中では大切なことです。

 

今度は、先ほどふれあった烏骨鶏の卵とヤギのルクを使ってチーズとホットケーキを作ります。
チーズがこんなに手軽に作れることに驚きです。ホットケーキはチーズ作りでできたホエーを使いました。
ホエーはほかの料理にも使えるそうです。そのままだと酸っぱいのですが、火を通すことで酸味は消え料理にコクが出ます。
みなさんお家でも作っているのか、手際良く上手に作っていました。

 

 

 

普段、家庭で作るホットケーキよりも色味が濃く、味も濃厚でおいしくいただきました。

 

最後に齊藤先生からまとめのお話をいただきました。

イタリアの雪山の中から発見されたミイラの「アイスマン」にもヤギ皮が着せられていたことがわかり、約5,300年も前から人の衣類として役に立ってきました。

ヤギはミルクを提供してくれたり、食肉になったり、皮は手袋やブーツや洋服に、毛はカシミヤとして暖かいセーターやマフラーや上質なブラシになります。
また、草を食べて草刈りの役目をしてくれたり、フンが肥料になったり、ふれあいで癒しをくれたり、たくさん人の助けになっていることを知りました。
ヤギは人になつく動物なので、全国のふれあい動物園などで活躍しているそうです。
ただし雨が嫌いらしいので、お天気のよい日に会いに行ってみてくださいね。

今回は、ヤギや烏骨鶏、ウサギ達とふれあいながら、いかに人々の生活に役立っているかを学びました。
齊藤千映美先生、宮城教育大学の学生のみなさん、参加者のみなさんありがとうございました。

 

 

 

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