投稿者「生きもの担当者」のアーカイブ

カジカガエルの季節になりました♪

ふぃふぃふぃふぃふぃ…♪
初夏、川でこんな綺麗な鳴き声を聞いたことはありませんか?
これは日本一美しい声で鳴くカエルと言われる、カジカガエルの鳴き声です。
鹿の鳴き声のようなことから「河鹿」という名がつけられたそう。

カジカガエルの鳴き声(仙台市環境Webサイトたまきさん)

カジカガエルの動画(Youtube)

仙台では、毎年5月の連休頃から鳴き始めます。よく鳴くのは夜だけれど、昼間でも鳴いています。芋煮をしたら楽しいだろうなと感じるような、きれいな川と、手ごろな岩、豊かな緑がある環境が大好きです。

生息地のドローン映像(Youtube)

日本人は古来よりこのカエルの鳴き声に魅せられ、日本最古の和歌集の「万葉集」にも、このカエルを詠んだ歌が多くあります。
例えば「方丈記」で知られる鴨長明(鎌倉時代)は「無名抄」の中で
「かれが鳴きたるは、
いみじく心澄み、
物哀なる聲にて
なん侍る」
(1997年 岩波書店 久松潜一/校注『日本古典文学大系65歌論集 能楽論集』五十頁より引用)
とカジカガエルの鳴き声について記しています。

「広瀬川のカジカガエルと野鳥」

 平成8年に環境省は全国各地で、将来に残していきたい「日本の音風景100選」を選定しました。その中の1つに選ばれたのが「広瀬川のカジカガエルと野鳥」です。
大都市の市街地で、カジカガエルの鳴き声を楽しむことができるのは全国的にも珍しく、仙台の魅力の1つになっています。

仙台市では、音の専門家の協力のもと、市内で鳴いているカジカガエルの鳴き声を録音し、ホームページで配信しています。
また、カジカガエルの生息環境がわかるドローン空撮動画も配信しています。
なかなか外出できないこの機会にぜひカジカガエルの鳴き声や映像をお楽しみください!

鳴き声の配信はこちら(仙台市環境Webサイトたまきさん)

カジカガエルの動画はこちら(Youtube)

ドローン映像はこちら(Youtube)

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TALK Bio-diversity-食べたり食べられたり-

令和2年2月9日(日)に、「Bio-diversity※-食べたり食べられたり-」というトークイベントを開催しました。このイベントは、仙台市環境局の生物多様性保全推進事業と、せんだいメディアテークの「せんだい・アート・ノード・プロジェクト」のコラボ企画第2弾で、企画運営はGalleryTURNAROUNDです。
今回は、美術家の佐々瞬(ささ しゅん)さんと、人類学者で秋田公立美術大学の石倉敏明(いしくら としあき)准教授をお迎えし、環境局職員の今井氏の進行でトークを展開しました。
※Bio-diversity:生物多様性の意味

<登壇者紹介>

人類学者の石倉准教授

石倉准教授は東京都国分寺市のご出身で、2013年に秋田公立美術大学ができた際に、初めて東京を出られたそうです。
専門は「芸術人類学・神話学」で、インドなどの山岳民族の神話を研究。「インド・シッキム州の先住民であるレプチャ族の神話にも、紅茶を作るためにインドに来ているネパール人の神話にも、『山を女性(女神)と考える』という考えがあり、ずっとたどっていくと日本にも通ずるものだった」とのこと。また神話を比較していくと、環太平洋だけでなく新大陸の方まで神話のモチーフがつながっていることにも気づかれたそうです。「大事なことは、人間の想像力と、その地域にどのような生物種がいるか。例えば、インドやネパールに『太陽が洞窟に隠れてしまう』という神話があるんですが、これが日本の古事記などの『天岩戸隠れ』の神話と同じ構造をしています。これは環太平洋の各地で見られるモチーフなんですよ。」と紹介してくれました。また、神話はその地域の生物種を構成要素として物語を組み立てていることが見えてきて、「生物多様性」と「神話学」は、意外に深くつながっていると感じるそうです。

美術家 佐々さん

佐々さんは仙台市のご出身で、東京にある美術大学で絵画を学んだそうです。その後、東日本大震災をきっかけに暮らしているインフラや現代アートに危うさや不安を感じたこともあり、「もっと地に足の着いた暮らしをしたい」と思って仙台に戻ってきたとのこと。「仙台に戻ってから釣りに熱中し、風の影響を受けて水温が変わると、それに伴って魚もいる場所を変える、など、自然を見る中で素朴な驚きを感じたんです。また、釣った魚をさばくことで、おいしく食べるための神経締めという方法や、包丁やまな板にも興味を持つようになりました!」とのことで、最近では包丁の職人さんと魚の作品を作ったりしていることも教えてくれました。
そして、今まであまり意識していなかったことに触れ、よりよく付き合おうとする中で、自分の周りにもとからあった「生活」や「生態系」、「気候」、「自分の生活する世界」の解像度が少しずつ上がってきたことに気づいたとのこと。「地に足を付けて暮らしたいな」と思っていたことの一つが、自分の暮らしのディティール(細部)を明らかにしていくことなんだなぁ、と実感しているそうです。

<今回のテーマ「Bio-diversity-食べたり食べられたり-」に関して>
司会の今井さんの「生物は生きていく上で、必ず他の生物と相互作用していて、私たち人間を含めて、『食べる』ということは他の生物との関係性を一番感じる行為です。今日は『食べる』ということを切り口に、生物多様性や外来生物について意識して考えていきましょう」との言葉で始まった今回のトークイベント。生物や人類学について、様々なお話が飛び出したトークの中から、内容をダイジェストでご紹介します。

●生物多様性とは?

みなさんは、「生物多様性」という言葉、知っていますか?生物多様性とは、地球上に色々な姿、形、行動様式を持った生きものが存在している状態をまとめた概念、とのこと。ただ、地球上の生物多様性が下がっているということが20~30年前くらいから危険視されていて、今は大量絶滅期とも言われているそうです。司会の今井さんから、「具体的には、地球上で15分に1種絶滅しているという学者もおり、その計算だと1日に約100種、年間で約40,000種の生物が地球上から絶滅。ちなみに、隕石の衝突で恐竜など多くの生物が絶滅したといわれている白亜紀は、1年間に0.001種だったんですよ。」とのお話があり、参加者も絶滅のスピードの差に驚いていました。
さらに、今井さんより、生物多様性が世界中で危機に瀕していると言われていることに関して、その4つの原因について説明がありました。
(1)森林伐採など、開発によって生きものの住む場所がなくなったこと
(2)人間が自然を手入れしなくなったこと
これは、「里地里山」と言われる、人間が落ち葉かきをしたり薪拾いをするような特殊な環境でしか生きられない生きものも多いのですが、最近はそういう手入れができなくなってきており、結果として里地里山を好んで生きる生物が減っています。
(3)外来生物の問題
意図的であれ非意図的であれ、生物が自然に持っている移動能力を超えて他の地域からある地域に入ってきた生物のことを外来生物と定義しています。一部の外来生物は、地域の生物同士の関係に影響を与え、もともとの関係性を大きく変えたり、種の絶滅をもたらしてしまう可能性があるため、危険視されています。
(4)地球温暖化
気候変動により地球の気温が上がってきているので、もともといた場所でその生きものが適応できなくなって絶滅してしまいます。

●外来生物って悪?
そして、「生物多様性の危機」の中の3つ目、外来生物の話は、人と自然のつながりを考える上でも、重要なキーワードとのことでした。
今井さんによると、人間は、実際に外来生物がなくなったら暮らしていけないんだそう。なぜかというと、食べている野菜のほぼ全部がもとをたどれば外来生物であり、また犬や猫などのペットに心の安らぎを得ながら生きている人もたくさんいる中で、犬や猫の仲間にも外来生物が多い。そういったものをすべて排除して生きていくことは到底できないし、私たちが『在来生物』だと思っているものも、数百年、数千年前に遡れば、ほとんど『外来生物』だとも言えます。そのため、一口に『外来生物が悪い』というのではなく、外来生物との付き合い方を考えていくことが必要かな、と思います、とのお話でした。

関連展示「佐々瞬作品展 『泳ぎまわるあなたへ』」

ここで、今回のイベントの関連展示についてご紹介します。
佐々さんは、日台漁業協定で定められた境界線上を行き来する海水魚に注目し、台湾での滞在調査と制作を経て、両国の人々が同じ海水魚を調理する記録映像を発表しています。
その作品は、台湾に1ヶ月滞在し、現地の人とコミュニケーションを取りながら暮らしていく中で、「僕にとっても彼らにとってもあまり身近ではない中間領域についてのプラットフォームを作るイメージで話題提供の場を作りたいと思い、『魚』というどちらでもない生きものの存在を通じて、どちらもの領域をも泳ぐ魚にフォーカスを当てて、中間領域をお互いに見ることができるのかなぁと思って生まれた作品」とのことでした。今回のトークイベントに合わせ、この記録映像をモニターで流しながら、中間海域の形に作った水槽に宮城の沖の海水を入れて、メバル、アイナメ、カレイ、アメフラシ、ヒトデ、海藻などを入れ、海を表現した作品を展示していただきました。

トークイベント中にも、この佐々さんの展示のことが話題に何度も上っていました。
石倉先生は、「国境問題というどうにもならない問題を抱えている一方で、佐々さんの作品を見てみると人間と動物の高い共通性と、食べるものとしての生命の在り方が見えてくる、基本に立ち戻させてくれる大事な作品です」と話していました。

●魚など生きものの供養塔
佐々さんは、今回の展示のように、生きものを展示に使っていることを「残酷だ」と言われることもあり、考えさせられていたそうです。そんな中、「漁師の人たちが命懸けで魚を獲り、さらに魚の供養碑を作っているという話を石倉先生に聞いて、妙に心に刺さったんです。」とお話しされていました。
石倉先生によると、生きものの供養塔は全国色々なところにあるそうです。有名なところでは、魚の供養塔なら東京の築地市場の神社や湯島天神、秋田県の埋め立てをした大潟村の八郎潟にあるそうです。他には、ドジョウの供養碑、ナマズの供養碑、ハタハタの供養碑といったものもあり、鮭については、山形県や新潟県では、供養碑を、いくつ獲ったら立てる、と決まっているとのことでした。山形県では「草木塔(そうもくとう)」という供養塔があって、木こりたちが木を切ったあとに立てるそうです。
動物を供養するだけでなく、木も供養するという話は、参加者にとってとても新鮮な話でした。

●「伴侶種(はんりょしゅ):コンパニオン・スピーシーズ」という考え方
人間と生きものの関係性の話になり、石倉先生から「伴侶種(はんりょしゅ):コンパニオン・スピーシーズ」という考え方が紹介されました。
「人間が他の種と一緒に生きている。その関係性を『伴侶種』といいます」とのこと。
人間は単独種として生きてきたことは一度もなく、様々な種との共生を続けてきています。外来種と在来種、人間とペット・・・そして、この「伴侶種」という考え方は、身近な種をどう扱っていくかという問題に関わってくるそうです。

●「外臓」、「共異体」という概念
また、石倉先生から、興味深い概念も紹介されました。
一つ目は「外臓(がいぞう)」という言葉。これは石倉先生の造られた造語です。
「内臓」と聞くと、体の内側にあるので、外の世界とはつながっていないもの、と考えますよね。でも、視点を変えてみると、「外臓」とも言えるのではないでしょうか、という概念だそうです。
なぜ、「内臓」を「外臓」と言えるのか。それは、人間の体の構造を考えるとわかりやすいとのこと。人間は口から食べて「内臓」を通って排出する構造ですが、「内臓」の内側は実は自分を取り巻く外の世界とつながっている。つまり、「内臓」というよりも外とつながっている臓器「外臓」だと言える、という考え方です。
二つ目は、「共異体(きょういたい)」という概念です。
これは京都大学の小倉紀蔵さんという哲学者の造った造語で、石倉先生が2017年に日本、台湾、韓国、香港、中国のアーティストと行ったプログラムで、通訳の方が教えてくれた概念とのこと。
これは、例えば「東アジア共同体」という地域共同体において考えるとき、日本と韓国と中国は、同じ歴史ではないし、同じような文化を共有してきたわけではないから、「共同体」と表すと「もともと同じ」と考えてしまう。これを「共異体」として考えたとき、「東アジア共異体」という、異なる社会の共存の歴史が浮かび上がります。よく考えてみれば「すべて最初から同じ」という意味での「共同体」なんてない。どんな村に行っても地域に行っても他の種と共生しているし、人間でないものもいるし、文化的にみても全然違うものが流れ込んでいるとお話しされていました。
「『外臓』も、『共異体』も造語だが、発想を転換してみると同じ現実が違うように見える。僕らが常に抱えている国レベルの政治の問題も、少し発想を変えてみると突破口が見えるかもしれない。」との言葉が印象的でした。

●最後に・・・「生物多様性を維持していくために」

石倉先生より・・・
どう人間が適度に干渉していくか。共通世界をどうデザインしていくのか。これは生物学者や生態学者、社会学者、ラウンドスケープデザイナー、行政など、いろんな専門家がチームを作らないとできない。
どういうデザインをすれば生物多様性が維持できるのかというのは、ある特権的な人が「こうすべきだ!」とするのではなく、色々な対立する考え方の人が対話をしながら作っていく、ということを、最近の人類学ではよく言われている。つまりハイブリッドな状態(異なった要素が混ざり合っている状態)をどう維持するのか。
この種を残すべきだ、という人と別の種を残すべきだ、という人が対峙するというのは当たり前のことで、どんどん議論すべきだと思う。
佐々さんより・・・
一つの専門性だけで考えていくというよりは、それを通じて専門領域を広げていくと、僕たちの生きている町全体を考える下地が育っていく。そして、アートへ飛ばすこと、まさに「外臓」のような視点が大事だと思う。仙台でそういうことができれば面白いだろうな、とわくわくする。
司会より・・・
このような、アーティストの方を呼んで環境問題を考える、というTALKのイベントは、今年2年目。仙台だからできたのかな、と感じている。違う世界に生きている人たちが同じ場所に集まって、1つの問題を別々の視点で考える。違う分野の人が集まると、自分の持っていない考え方を知ることができるので、とても貴重なこと。解決策を模索するのも非常に重要だと思う。

今回のイベントでは、国や地域などの地理的な視点のみならず、人類学や生態学、アートの視点からも「生態系」を見つめ直すよい機会となりました。そして、改めて、私たち人間と生きものたちの関わりの在り方を考え、生物多様性を維持していくための方法のアイディアをいただくことができたイベントでした。
石倉先生、佐々さん、そしてご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

<参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介>

  • アート、環境、地域について、バランスのいいイベントでした
  • 発想の転換がおきました
  • 複数の局面からの見解を聴くことができ、面白かったです
  • アートとは違う分野との組み合わせで、お互いの視点を話し合うことがとても良かった
  • 「里山の思想」というアイディアは本当に重要だと思った
  • 教科書的な話になりがちなテーマなのに、人類学とアートの方の話で身近に感じられる話になった
  • 海に国境がないという話が印象的でした
  • 人類文化・地域、生物のつながり、発想について、大変考えさせられました
  • 御三方がそれぞれ別の角度で様々な知見を交えて議論していて、とても参考になりました
  • 一方向しか見れていなかったことが今回各分野の御三方のお話をきくことで、一つの答えが正しいとは限らないのだと思った。とても面白く、刺激的な時間でした
  • 「外臓」という考え方がおもしろく、物事の捉え方が広がると感じた
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「耳の記憶/音の記録~音からたどる海辺の暮らし~」開催レポート

生きもの担当者です。
2月16日(日)に「耳の記憶/音の記録~音からたどる海辺の暮らし~」と題した講座を開催しました。
仙台の海辺にいる生きものやそこで暮らす人々の生活の様子などを「音」に耳を傾けながら、海辺とは正反対にある山の上のたまきさんサロンで考えてみました。
写真は今回の講師を務めていただく佐藤豊さんの写真展の様子です。荒浜地区の写真や荒浜の海辺でとれた網や砂などが展示されています。この写真展は今回の講座の関連企画として実施しました。

実は今回の講座は今年度2回目の実施になります。1回目は令和元年6月8日(日)に海岸公園冒険広場にて、仙台市環境局が実施している「生物多様性保全推進事業」の一環として「音の記録/耳の記憶-未来の素敵な環境づくりの手がかりとしてー」を開催し、海辺の生活やそこに住む方々が「音」とどういった付き合い方をしていたかなどをお話いただきました。今回は時間も内容もパワーアップしてお届けしたいと思います。
1回目の様子はこちらから

本日司会を務めていただくのは、前回同様、仙台市市民文化事業団の田澤紘子さんです。
田澤さんは昨年まで地下鉄東西線「荒井駅」に併設されているせんだい3.11メモリアル交流館に勤めていらっしゃいました。その中で、地元の方々からいろんな暮らしの話を聞くことができたといいます。そこでは波の音や風の音、鳥の鳴き声を聞くだけでなく、これらの音などから天気や気候を予想し、自分達の暮らしに生かしていたそうです。
東日本大震災から来年で10年という節目を迎える沿岸部での暮らしはどうなっているか?ぜひみなさんに知ってほしいと話します。

まずは音の専門家福島大学永幡幸司先生によるお話。
先生からは、海辺にまつわるお話を聞く前に、音の専門家の視点から音を録音することがいかに重要であるか、生活と音の関係性などについてお話いただきました。
初めに「ある場所」で録音したという音を聞かせてもらいます。これはどこで録音した音でしょうか?「チュンチュン」と鳥が鳴いている音、「ゴーッ」という風のような音も聞こえます。
参加者からは仙台の街中?という声もありました。ヒントとして、その場所の写真も見せてもらいますが、結局正解は出ませんでした。

正解はギリシャのアテネ市内で録音された音とのこと。予想外の所で参加者もびっくりです。
ここは有名な哲学者 ソクラテスが市民と哲学対話をしていた場所で、よく見ると石積みの跡などがあり、ここに街があったという痕跡が残っています。
このように目で見えるものは痕跡として残りやすい一方で、音は一度出てしまうとそのまま消えてしまい痕跡が残りません。このような点から「音の記録」をとっておくことの重要性があると永幡先生は話します。

しかし「音の記録」だけではわからないこともあります。
これは先生が荒浜のカッコウについて調べていた時に見つけた「七郷郷土読本」というもの。この中に「春になればカッコウ鳥が面白い声でカッコウ カッコウと鳴き,夏になれば蝉がミーン ミーンと鳴いてたいそう気持ちようございます。」と記されています。
当時の人はカッコウの鳴き声を面白いものとして感じており、これらの鳴き声を荒浜の1つの特徴として捉えていたということがわかります。ここから当時の荒浜の生活を少しだけ想像することもできます。

単純な音の記録だけでなく、このように我々人間がどの音に意識を向けていたのか、その音をどのように聞いていたのかを理解することで、その人々が育んできた生活文化がわかります。そうした耳の記憶をたどることは極めて重要で、そしてこれは「音の記録」と違って、簡単に未来に継承できるものではありません。
過去や現状を知り、後世へどんなメッセージを残していくか。今回の講座ではそういった所も考えていけたらよいと永幡先生は話します。

永幡先生のお話の後は、海辺の図書館専属カメラマンの佐藤豊さんと海岸公園冒険広場プレーリーダーの三浦忠士さんにもご登場いただき、海辺にまつわるお話をしていただきます。豊さんは自らのことを海辺の図書館の「お留守番です」とおっしゃってました。
海辺の図書館は、東日本大震災で津波被害を受けた若林区荒浜にある、本も建物もない図書館で2014年に作られました。
そこではお茶を飲みながら、震災前の生活や文化のお話を聴いたり、波の音が聴こえるベンチで読書や楽器の演奏をしたり、石窯ピザ作りやBBQを楽しんだりすることが、“本を読むように”体験できる図書館です。

豊さんは荒浜生まれの荒浜育ち。御年82歳。会場からは「若い!」という声がありました。まずは豊さんが子供の頃のお話。
「小学生の頃は、おやつなんて贅沢なものがなかった。だから鳥を捕って食べたり、卵を食べたりしていました」と冒頭から衝撃的な発言が!
特にスズメはどこにでもいたため、よく捕って食べていたそう(ちなみに現在は鳥獣保護管理法により、原則として野鳥や卵を捕ったりしてはいけません)
幼少期にそんな生活をしていた豊さん、実はある能力が備わっているんです。
それが「聞きなし」という能力。
聞きなしとは動物の鳴き声、特に鳥のさえずりを人間の言葉に置き換えること。

早速豊さんの聞きなしを披露していただきます。
まず初めは「あおじ」という鳥の鳴き声を表現してくださるそう。
「コロコロジーコロコロジー」と豊さんは表現します。
子供の頃、豊さん達はたくさんいる鳥の中から、特に鳴き声のいい鳥を捕まえ、鳥かごに入れ、囮として鳴かすことで「ここに良い餌があるよ」と周りの鳥をおびき寄せます。そしておびき出された他の鳥達を捕まえていたのだそうです。
しかしここで三浦さんより補足が入ります。豊さんが「あおじ」と呼んでいた鳥は学術的には「カワラヒワ」と呼ばれている鳥のようでした。
当時は鳥の図鑑なんかも持ち合わせていなかったので、豊さん達は鳥の鳴き声だけで識別し、よく友達と「今日はコロコロジー捕りにいこう」と話していたそうです。
「耳の感覚」で生きものを認識していたということですね。

続いて紹介するのは「まひわ」という鳥。
豊さんは「チュイーン チュイーンツルツルツルツル」と表現。
この鳥は季節によって鳴き声が変わり、繁殖期になると「チュイーン」の箇所の音程が高くなり、とっても綺麗に鳴き声が聞こえるそうです。
この他にもウグイスの鳴き声は季節ごとの違いがわかりやすいとのこと。ウグイスは最初の頃、「グゼリ」という綺麗な声で鳴けない不完全なさえずりを経て、春の繁殖期にはとてもきれいな声で鳴けるようになるそうです。

ちなみに豊さんが鳥の鳴き声で一番好きなのは、オオヨシキリという鳥だそう。
オオヨシキリの鳴き声は「ジョジョシ、ジョジョシ、ジョジョシのオケツがカイカイカイカイ」と表現。これには会場のみなさんも大笑い。
鳴き声の中の「カイカイカイ」の所で、仲間を呼び寄せていると感じていたそう。他にもいろんな言葉への置き換えを先輩や大人から教えてもらっていたそうです。
子供によって聞き方の違いもあったそうで、毎日外で遊ぶようなわんぱくな子と、家の中で勉強するのが好きな子で鳥の鳴き声の聞き方が違うとも話してくれました。

今の私たちには豊さんのような鳥の鳴き声を聞き分ける能力があるでしょうか?そもそも鳥の鳴き声をそこまで集中して聞く機会がないと思います。
今の子供達は、豊さんの頃ほど先輩や地域の大人と関わる機会が少なく、縦のつながりが薄れている。また外で遊ぶ機会も減っており、そうしたことが原因の根底にあるんじゃないかと永幡先生は話します。
ではそもそも鳥はなんで鳴くのでしょうか?
三浦さんによれば、鳥は鳥同士のコミュニケーション(警戒や求愛)のために鳴いているといいます。例えばヒバリという鳥がいますが、ヒバリは人間など警戒すべき相手が自分の巣の近くにくると、警戒して鳴き声が大きくなるんだそうです。
しかし、当時の人々はそうした特徴を逆に利用して、巣を探す際には鳴き声が大きくなるところをくまなく探して巣を見つけていたそう。

ちなみに豊さんによれば、鳥の卵を食べるときには、あるルールがあったそうです。
例えばカモの卵を食べようとする時、周りに卵が1個や2個しかない場合はそのまま食べてしまうけども、3個以上になると。最初のたまごがヒナに孵って新鮮さが失われてしまうため、やみくもに食べるのではなく、そのままヒナ生まれてくるのを温かく見守っていたのだそう。子供ながらにしてそうした所にも気をつかっていたんですね。
他にも天気によって鳥達の鳴き声が変わるという習性にも注目し、大人たちはそういったものを農業などにも活用していたそうです。
今では、天気予報を見れば明日の天気が一目でわかりとっても便利になりましたが、一方で豊さんのような自然の中でそうした変化に気づく能力が失われているんじゃないかと田澤さんは指摘します。

次は当時の遊びに着目したお話です。
豊さんが子供の頃は、よく「竹」を使って遊んでいて、近所の竹藪に入っては竹を割り、竹ひもを作って、それを使って鳥かごを作ったりしていたそうです。
東日本大震災によって、あらゆるものが津波に流されてしまいましたが、そんな中で竹は流されずに生き残ったり、一度枯れてしまっても半年後にまた生えてきたものもあったそうです。しかし近年はプラスチックなどの登場により、竹の活用がとても少なくなりました。
竹は定期的に刈り取りすることで良好な生息環境が維持されるのですが、それが放置されると無秩序に繁殖してしまい「竹害」として土地の荒廃の原因にもなっています。
そこで、せんだい3.11メモリアル交流館では、かつて竹で遊んでいた世代に当時の使い方を学びながら、これからの暮らしへの活かし方を考える場として2018年に「竹であそぶ」という企画展を開催しました。
写真は企画の中で豊さんが当時と同じように鳥かごを作っている様子です。

火で炙って柔らかくした釘を金槌で打つ音が「キンキンキン」と甲高く鳴り響きます。
形を整えて桐を作り、鳥かご作りに活用していたそう。お金がない時代、このように鳥かごを作るための道具も、ほとんど自分達で作っていたそうです。
こうして完成した鳥かごは、さきほどの豊さんが話したように、良い声で鳴く鳥を捕まえ、囮として使っていたそうです。

永幡先生によれば、「今の子供たちはそもそもナイフの扱いすら知らない子達も多く、そうした技術も伝わっていないように感じる。豊さんは子供の頃、食べるため生きるために自分で道具を調達して、必要ならば自分で作って暮らしていました。現在は生活がとても便利になった反面、そうした暮らしの知恵や技術を失っている」と指摘します。
また、田澤さんからは「豊さんから話を聞くと、ふるさとの思い出話がたくさん出てきます。一方、我々はどうでしょうか?ふるさとを遊び倒してきただろうか?自分は、豊さんのようにすらすらと自分のふるさとの話が出てこない。家の中で遊ぶことが増え、地域の音に耳を傾ける機会が減り、地域の特徴が分からなくなっている。」と話します。

こうした現状を踏まえながら、これからどういったことに取り組んでいけばいいでしょうか?
豊さんは「これからも自然を残すための活動をしていくことが大事だと思う。いまは昔と違い物があふれている裕福な時代。だからこそ小鳥たちの声を聴いて、海岸沿いの景色を見て、心を癒してほしい」と話します。
永幡先生は「仙台は海から山まであり、そしてそれが地下鉄一本で行ける。そうした豊かな自然をみんなで共有できるようになりたい。しかし保全のための保全にしたくはない。保全のために良いことだからこうしていくべき,いうスタンスでは義務感が生じ疲れてしまう。荒浜では月に1回ビーチクリーン活動として、ごみ拾いの活動をしているが、これは掃除のための掃除ではなく、掃除をしながらどうやってこれから楽しいことができるか考えたり、掃除の後にみんなでたのしいことをしたりしていて、こうした活動が広がっていけばいいなと考えている。そうした機会に豊さんなどから話を聞くと問題のヒントを得ることが多い。」と話します。

永幡先生が講座の冒頭で投げかけた後世へどんなメッセージを残していくか?
この答えはすぐには出てこないと思います。けれどもそのヒントを得るために、ぜひまずは豊さんの話を聞いてみてください。
「いまは荒浜になにもないけど、自分がこうした活動を続けて、みんなが気軽な気持ちで話を聞きに来てくれたら、荒浜の街はもっと明るくなるんじゃないかと思っています。」と豊さん。
荒浜に行けば、海辺の図書館で「お留守番」をしている豊さんが待っています。きっと普段の生活で感じることができない自然や生活を感じることができるとともに、これからの生活のヒントが見つかるかもしれません。
みなさんも豊さん達と一緒に「海辺の生活」に思いを馳せてみてはどうでしょうか?

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ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語

生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~
夏の音~カッコウを呼び戻せ!ヨシ原活用大作戦~
『ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語』レポート

令和2年2月1日(土曜日)、やわらかい日差しの差す冬の土曜日。今年で3年目となる「ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語」をせんだい農業園芸センターで開催しました。
春に元気なヨシが育つよう願いながら、ヨシ原に残る枯れたヨシを刈り取り、ヨシを使ったものづくりも行いました。
そんなイベントの様子を、少しご紹介します。

今日は、今年度3回目のせんだい農業園芸センターでのイベントです。これまで夏と冬に生きものを観察してきたヨシ原について、別の角度から関わっていくメニューを用意しました!

最初に、東北工業大学の山田先生から、ヨシに関するお話を聞きました。ヨシの育つヨシ原は、鳥などの生きものの生活に必要なだけでなく、水質浄化にもつながり、またヨシを刈り取ることでヨシ製品などの地場産業にも寄与するといわれているそうです。

早速、ヨシ原に向かいます。今日のヨシ原はこんな感じ。ヨシは2メートルほどの高さまであります。このヨシを、みんなで刈っていきます。

そして、今日は井土町内会の大友さん、三浦さん、庄子さんにヨシ刈りの講師としてお越しいただきました!早速実践してもらうと・・・ヨシを刈るのはもちろん、束ねる手際も素早く、参加者からは感心のため息が漏れていました。

では、実際に鎌を手にヨシを刈り始めます。生きものたちが生息しやすいよう、全長100mほどのヨシ原のうち、10mを刈り、次の20mはそのまま残す、という形で刈る予定です。

ヨシに関わる活動を行っている仙台二華高等学校の生徒さんたちも来てくれました。若いパワーは心強いですね!

刈り取ったヨシは束にして抱え、トントンと根元部分を地面に突いて揃えます。高校生たちが苦労していた束も、大友さんの手にかかるとあっという間に揃っていました・・・さすがですね。

こちらの区画は、みんな黙々と刈っています。ヨシ原の先にある大沼の景色が、少しずつ見えてきています!

こちらは、ヨシ原の一番端の区画。風の影響なのか、ヨシが複雑に絡み合っていて、刈るのが大変そう・・・

それでも、しばらくすると、ここまですっきり刈り取ることができました!

みんな、だんだんコツをつかんできたようで、手際よく刈っています!

こちらの区画はすっかり刈り取りが進み、大沼の景色がよく見えています。

「そろそろ時間なのでヨシを一ヶ所に集めましょう!」と声がかかると、続々とヨシの束を持って集まってきました。

背丈の2倍近くあるヨシを、頑張って運んでくれている女の子もいましたよ!

今回もたくさんのヨシを刈り取ることができました!
刈り取ったヨシは、後日、よしずやヨシペンなど、ヨシ製品に加工する予定です。
これにて午前の部は終了!うがい手洗いをしっかりしてお昼休憩に入ります。

午後の部に入る前に、今日参加している仙台二華高等学校の生徒さんが、ヨシに関わる活動について紹介してくれました。ヨシについて学習する中で、プラスチックの代替にできないかと考え、校内のプラスチック製ごみ箱を、ヨシ製のごみ箱に替えることを考えているとのことでした。

午後の部は、ヨシを使ったものづくり体験を行います。
今回も講師は「手すき和紙工房 潮紙」の塚原さんと「FabLab SENDAI」の小野寺さんです!参加者は二手に分かれて、和紙コースター作りとヒンメリ作りを体験します。

まずは、コースター作りをご紹介。塚原さんが、和紙の原料である「こうぞ」を見せてくれました。通常の和紙はこれだけで作りますが、今日はこうぞ60%に、ヨシを半年腐らせてたたいて細かく繊維状にしたものを40%の割合で混ぜた原料液を用意してきたそうです。

この液のままだと繊維がすぐに沈んでしまいますが、ここに「トロロアオイ」というとろみを加えると、繊維を分散させることができ、液が均一になるそうです。

繊維が均一に分散したところで、その液を丸い枠に八分目まで入れます。クルクル洗濯機のように10回ほど回して、水分が落ちるまでじっと待ちます。

水が切れたところで、花型の和紙などを好みに合わせて散らして模様をつけていきます。

模様をつけるとこんな感じ。黒っぽい繊維はヨシ繊維だそうです。ここに少し液をかけ、飾りが動かないようにします。

そのあと枠から外し、そーっと指でつまんで白い布に乗せます。何度かタオルで水を吸って、新聞紙に挟んで持ち帰ります。家でガラス窓などに張り付けて乾かせば出来上がりだそうです!楽しみですね~♪

続いて、ヒンメリ作りをご紹介。ところで「ヒンメリ」ってご存じですか?「ヒンメリ」は、わらに糸を通して多面体の形に組んだ、フィンランドの装飾品です。今日は、わらの代わりにヨシの中に糸を通して作ってみます。

まず、同じ長さのヨシを、12本用意します。今日は小野寺さんが用意してくれた3種類の長さを測れる定規を使って、はさみでヨシを切っていきます。

ヨシの茎は中が空洞なので、その空洞部分に糸を通していきます。

小野寺さんの用意してくれた図のとおりに、ヨシを次々糸でつないでいきます。

糸を通し終わったら、八面体になるように糸を結んで出来上がりです!

吊るしてみると・・・いい感じですね。ぜひご自宅でも吊るしてみてください♪

あっという間に終わりの時間となってしまいました。最後に、高校生が「初めてヨシ刈りをしました。ひと刈りでは刈れず、ヨシの強靭な生命力を感じました」との感想を発表してくれました!
まさにヨシのすごさや可能性を感じた一日でしたね。来年度も、ヨシ原を舞台にイベントを開催していく予定なので、ぜひご参加ください♪

参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介

刈り取ったヨシなどを使ってやってみたいことは?

  • ほうき作製
  • すだれやよしずを作る
  • 災害時に、テント代わりのヨシ使用の仮設住宅
  • ヨシ紙の名刺作り
  • ヨシの野焼き
  • ヨシ笛作り
  • ヨシ舟を作ってみたい
  • 小物づくりと商品化
  • ヨシクッキー作り
  • 編む
  • 染物
  • 竪穴住居の屋根ふき
  • プラスチックの代替
  • ヨシ刈りをしている時に気づいたり心に残った生きものについて教えて!
  • 様々な生きものを見ることができた
  • 水鳥(マガモ、オナガガモなど)の群れをみて驚いた
  • ハクチョウが1羽だけいた
  • 様々な動物や生態系のために欠かせないことと感じた
  • はじめはヨシの高さと量に驚いたが、意外に刈り進めることができる!と感じた
  • ヨシの力強さを身をもって感じた
  • ヨシが予想以上に固くて刈るのが大変だった
  • ヨシの茎が強靭だった。ヨシの生命力を感じた

今日の感想

  • ヨシ原、ヨシの魅力を体感できた
  • ヨシ原の維持は大変そうだが大切だと思った
  • もう少しヨシ刈りをしても良かった(コツがわかった頃に終わってしまった)
  • 山田先生のお話が良かった
  • ヨシ刈りには力が必要だと思っていたが、指導してもらい、コツがあるとわかり、納得した
  • ヨシを刈ったり紙やヒンメリを作ったことは貴重な体験だった
  • ヨシのすごさをたくさん知ることができた
  • 実際にヨシを切ったり使ったりすることで、どういう植物なのか身近に感じられた
  • 「こうぞ」を初めて見ることができて良かった
  • よく知らなければ無駄に見えるものが、どれほど大事なものなのか…ということを、今回改めて考えさせられた
  • 想像以上に楽しく、貴重な体験ができた
  • いろいろな角度からヨシを見られたことで立体的にとらえることができて、良かった
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ヨシ原をめぐる生きもの達の冬物語

生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~
夏の音~カッコウを呼び戻せ!ヨシ原活用大作戦~
『ヨシ原をめぐる生きもの達の冬物語』 レポート

令和元年11月30日(土曜日)、夏の生きもの観察会に引き続き、冬の生きもの観察会をせんだい農業園芸センターで行いました。
夏にここにいた生きもの達は、どうしているのかな?
去年の冬に会った生きもの達に、今年も会えるのかな?
観察会の様子をご紹介します。

秋も終わり、だんだん寒くなってきましたね。でも、ここ、せんだい農業園芸センターにはいろいろな生きもの達がいます!今日はそんな生きもの達をみんなで観察しましょう。

今日はスペシャルゲストとして、伊達武将隊の松尾芭蕉さんと茂庭綱元さんが参加してくれました!芭蕉さんは生きものが大好きで、伊達武将隊が仙台の町・文化を紹介する「伊達武将隊かわら版」にも、芭蕉さんの生きもの写真が掲載されているそうです。

観察会の講師は、宮城県森林インストラクターの太田吉厚先生と、西谷理恵先生です。夏の観察会でも、たくさんの生きものの話を教えてくれた先生だね。今日もどんな話がきけるか、楽しみですね。

まず、夏のヨシ原にいた生きもの達を振り返ります。これはオオヨシキリ。カッコウの托卵相手ですが、夏鳥なので、去って行ってしまいました。他に、カンムリカイツブリの親子も観察しました。

これは、農業園芸センターの冬の生態系ピラミッド。頂点に君臨するキツネ、ノスリ、ミサゴ、ハヤブサは、違うエサを食べているから同じ場所で生活できるんだって。今日は、この中のいくつの生きものに出会えるかな?

外に出て、まずは双眼鏡の使い方を・・・と思ったら、西谷先生から「今ミサゴが空を旋回しています!」とのお話が!みんなあわてて空を見上げると、ミサゴだけでなく、サギも飛んでいました。

やはり、飛んでいる鳥を双眼鏡で見るのは難しい!と実感したところで、改めて西谷先生から双眼鏡の使い方を教えてもらいました。センターの建物の煙突を見ながら、双眼鏡を自分仕様に調整します。

双眼鏡を片手に、早速、みんなでセンター敷地内をヨシ原方面に移動していきます。すると、太田先生が地面に落ちていた羽に注目!

「これはドバトが猛禽類に襲われて食べられた後の羽ですね」とのこと。一見かわいそうに思えるけど、これが生態系ピラミッドの現実。生きていくために必要なことなんだね。

少しヨシ原に近づいたところで、先生が金属の箱のようなものを紹介。これ、ネズミ用のトラップ(わな)なんだって。一昨年と昨年の観察会でも仕掛けたもののネズミはかからず・・・今年もあちこちにしかけたそうです。

トラップの中はこんな感じ。奥にネズミの好物のピーナッツなど入れていました。が、今年もネズミはかかっておらず・・・残念!トラップのピーナッツよりもおいしいエサが、センター敷地内にはたくさんあるのかな。

少し移動したところで、先生が地面に落ちている5センチほどのグレーの塊を指さして「これ、なんだかわかりますか?」と、突然のクイズ!

これは、ノスリのペリットというもので、ノスリが、食べた後に消化できないものを口から吐き出した塊なんだって。よく見ると、ネズミの毛が入っていました。

すると、西谷先生が「今、アンテナにハヤブサが止まってますよ!」と教えてくれました!みんなで左に見える高いアンテナのてっぺんをスコープで順番に覗きます。スコープでは、ハヤブサのお腹の横縞模様もはっきり見えてみんな感動♪(ちなみに、子供は縦の縞模様なんだそうです。)

すると、別の鳥も登場!先生によると「あれはアオサギです」とのこと。優雅に、でもあっという間に飛び去ってしまいました。
では、そろそろ大沼に移動することにしましょう。

みんなで歩き始めると、地面に直径5センチほどの小さな穴を発見!「ネズミの開けた穴です」と太田先生。やっぱりここにはネズミが住んでいるんだね。
                    

そして、大沼に到着。みんな、水面にいるたくさんの鳥たちの数にビックリ!
先生から「鳥を観察するときは、一ヶ所にあまり長い時間いない方がいいです。静かにササっと観察しましょう」とのお話がありました。

と言っても、やはり鳥たちに気づかれてしまい、私たちに尾を向けてみるみる岸から離れていきました。「あれは逃げるふりなんですよ。しばらくすると戻ってきます」と先生。(本当に、少しすると戻ってきました!)

ちなみに、たくさんいる茶色のカモは、ロシアから飛んできているオナガガモ。そして対岸の方にいる白い鳥はコハクチョウだそうです。 

対岸の松の間にオオタカを発見!スコープで覗いていたら、ハシブトガラスに追いかけられながら飛んでいってしまいました。ハシブトガラスは自分のテリトリーに入ってきた鳥を追いかける習性があるんだって。

大沼の少し手前側にも白鳥が集まっていました。黄色の口ばしの白鳥がオオハクチョウで、灰色の白鳥は今年生まれたオオハクチョウの子供。親子で色が違うんだね。気持ちよさそうに泳いでいます。

水中に頭を入れて、エサを探している様子も見ることができました!

みんな、カメラで写真を撮ったり、ゆったり全体を眺めたり、と、思い思いに観察していました。ハシビロガモがぐるぐる回って、真ん中にエサを集めている様子も見ることができましたよ。

大沼全体がこのような感じで渡り鳥で埋め尽くされていました。全体を眺めるこの光景も、また圧巻です。

対岸寄りの木の枝に、カワウが休んでいました。写真では小さくてわかりにくいですが、スコープでは、しっかり姿を見ることができましたよ!

まだまだ見ていたいところだけど、そろそろ部屋に戻る時間です。みんな名残惜しそう・・・

部屋には、先生たちの撮った写真が飾られていました。それぞれ鳥の名前も紹介されていて、みんな興味津々で見ています。

野外観察の後は、先生がセンター敷地内に置いたセンサーカメラに写った動物たちを紹介してくれました。これは、誰かの忘れ物のボールをくわえたキツネ。キツネはセンターによく遊びに来るんだって!

こちらは、大沼で観察されたオオタカの幼鳥。獲物を押さえつけ、のどには肉が入っているから膨らんでいるんだって。さすが、生態系ピラミッドの頂点に君臨するだけある、堂々とした立ち姿です。

終わりの時間となってしまったので、今日のイベントはここまで!
次回は2月1日にヨシ刈りとヨシとオギを使ったものづくり体験をするので、ぜひ参加してください!!

参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介

どの生きものが何をしているのがおもしろかった?

  • 鳥が飛びながら獲物を探している様子
  • ハヤブサが離れている人の視線に気づいて逃げる
  • ハヤブサがアンテナに止まっているところ
  • ハヤブサが見張っているところ
  • ハヤブサが羽づくろいしているところ
  • 知らない鳥の名前を知ったこと
  • ハシビロガモが集団で回っているところ
  • カラスがテリトリーを守る
  • ネズミの捕獲装置
  • オナガガモが寝ながらくるくる回っていたこと

今日の話の中で、印象に残っていること、友達に教えてあげたいことは?

  • カッコウの托卵
  • 先生が、まるで人のことのように鳥や動物の生態を表現してくれるので、どれもこれも楽しかった
  • カモや白鳥の数の多さ
  • 一種類の生きものは、たくさんの植物、虫、動物に支えられている
  • 生きものの多様性に必要な3つの条件があること
  • 食物連鎖
  • 夏と冬の生きものの数
  • 大沼近辺での生物多様性
  • 食べるものが違うことで住み分けしていること
  • 鳥の見分け方が参考になった
  • ミサゴは魚、ノスリはネズミ、ハヤブサは小魚を食べること

今日の感想

  • 動物たちの生活の様子は人間と似ていると思いました
  • とても楽しく、もっと観察していたかったです
  • 伊達武将隊の芭蕉さんも色々案内してくれて楽しかったです
  • あんなにたくさんの鳥がいると思わなかった
  • 日頃見られない動物の様子を観察できて良かった
  • 自分ではわからない鳥の名前や説明を聞きながら観察できて、参加して良かった
  • とっても満足です
  • レアな場面を見られました
  • ハヤブサとミサゴは初めて見た。カッコよかった
  • 白鳥が飛ぶ様子がきれいだった
  • 最後にカンムリカイツブリが見れて良かった
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作並・新川エコツアーを開催しました!

仙台駅から電車で40分にもかかわらず、豊かな自然が残る里地里山、作並・新川地区。
令和元年10月6日、この作並・新川地区で、地域住民との交流を深めながら初秋の自然や地域の文化に触れてもらうエコツアーを開催しました!
参加者は高校生や大学生を中心とした18名。
JR作並駅に集合し、鎌倉山を見ながら、早速、開会式会場へ向かいます。

まずは、作並小学校体育館で開会式です。本日、おもてなしをしてくださる、作並・新川地区活性化協議会の「地域の魅力増進部会」のメンバーから、「作並には温泉以外にも魅力がたくさんあるんですよ」との話がありました!期待が高まりますね♪

今日の流れなどの説明のあと、作並で約160年「作並こけし」を作っているこけし店の8代目 平賀輝幸さんから、作並こけしの歴史をお話ししてもらいました。地域の子供たちが手で握って着せ替えたりして遊べるよう、最初の頃のこけしは現在よりも細身だったそうです。

実際に、こけしの絵付けを、大きな紙に描いてくれました。筆を替え、絵の具を替え、スラスラ描いていく平賀さん。見る見るうちに、こけしの顔が出来上がりました。さすがプロですね!
さて、いよいよ参加者の皆さんも体験する時間です!

最初に、顔などを描くグループと、ろくろを使って線を描くグループに分かれます。
平賀さんのお手本を見ながら描く人や独自の絵を描く人・・・徐々に皆さんの個性が出てきました。

こちらは、ろくろグループ。このろくろは、平賀さんに持ち込んでいただいた本格的な電動タイプです。みんなに見守られ、ちょっとドキドキしながらろくろを回し、慎重に筆を添えます。

すでに顔や胴体の菊模様(通称「カニ菊」)を描いていたこけしをセットし、ろくろ線を付けると・・・一気に「こけし」らしくなりました!

皆さんのこけしが出来上がったところで、作ったこけしたちを並べてみました!それぞれの個性が出ていて、とっても素敵♪平賀さんも感心していました。
あっという間でしたが、これにて、午前のこけしの絵付け体験は終了です。

お昼に地元の食堂で作ってもらったお弁当を食べ、午後は散策コースと登山コースに分かれます。
まずは散策コースをご紹介!「地域の魅力増進部会」の早坂部会長の楽しい案内で、地域のおすすめスポットを巡りました。

こちらは、広瀬川本流と新川川の合流点の下流に位置する「鳳鳴四十八滝」。国道48号線沿いの駐車場から少し歩くと高さ25m、幅10mの大滝が突然見えてびっくり。もっと近くで迫力を感じたいところですが、今はこれ以上近づけないそうです・・・

続いて向かったのは、岩谷堂(地名です)にある「穴薬師」。写真は道路から入っていく参道の石段で、奥に見えるのは最初の東屋です。実はここから先がとても長いんです。

だんだんと険しくなっていく参道に驚きながらも、途中にあった鐘を突き、鐘の良い音を聞きながら一休み。その後もさらに急斜面が続き、これが「散策」コースなのか?という疑問が頭をよぎります。

やっとお堂に到着!早坂部会長によると、ここは、姪と結婚したいと願った叔父が、姪の父親の許しをもらうために3年かけて、後に妻となった姪と子の冥福を祈り、さらに7年かけて掘ったといわれるお堂とのこと。6畳ほどのスペースで岩肌もずいぶん固く、掘った叔父の気持ちの強さを感じられる空間でした。

続いて向かったのは、湯神神社の脇から山へ入っていた先にある「二ツ岩」。なだらかな山道を、清流沿いに川音を聴きながら15分ほど歩いていきます。

すると、清流に似つかない大きな岩が二つ!この二つ以外に大きな岩は見当たらず、なぜここにあるのか不思議なことと、角度によってはハート型に見えることから「恋が叶うパワースポットなんです!」と早坂部会長。

そのあと、午前中のこけし絵付け体験の先生だった平賀こけし店が近いから、とのことでお店に寄ってみると、その前にかかる橋にトンボを発見。清流の音を聞きながら一休みしているのかな?

そして、散策コースの最後は、湯のまち作並観光交流館ラサンタです。地域の魅力発信と山形との交流拠点とのことで、建物内では作並や山形の野菜など物産品が販売されていました。そして外には源泉かけ流しの足湯!みんなでゆっくり疲れを癒しました。

続いて登山コースのご紹介です。
登山コースでは、作並駅から徒歩10分ほどの所にある鎌倉山(通称:ゴリラ山)を登りました。
山の形が空を見上げるゴリラの横顔にそっくりということでそう呼ばれています。

ガイドを務めていただくのは「地域の魅力発信部会」メンバーの小笠原宮城西市民センター館長です。小笠原館長は、鎌倉山に何度も登った経験があり、植物やキノコ類などにもとっても詳しいんです!登山の途中でたくさんの生きもの達のお話も伺いました!
鎌倉山山頂からの景色はすごいらしい・・・早速登ってみましょう!

みんなしっかり山登りの格好に着替えて登る気満々!
登山靴ではなくサンダルを履いてきた人がいたけど、鎌倉山は険しい山道を歩くので、装備はしっかり準備してね。

いきなり急勾配な山道を登ります!まずは鎌倉山スポットの1つ天沼を目指します。
天沼にはある伝説が言い伝えられているそうなんですよ。

後三年の役(およそ平安時代後期)に源義家の武将で相模の住人、鎌倉権五郎景政が鎌倉山に陣を張った。一方、敵将の鳥海弥三郎は新川の館山に陣を敷き攻め寄った。その時、景政は鳥海に右目を射られたが屈せず、これに応えて矢を発して敵を倒し、天沼に退き矢傷の右目を洗った。以来、この沼に棲む鮒は片目であるという。(宮城町誌から引用)

とっても綺麗で神秘的な天沼、ぜひみなさんに見てもらいたいスポットです。
天沼の景色を見ながら一旦休憩!小笠原館長より、鎌倉山で見ることのできるキノコ類を写真付きでたくさん紹介してもらいました!館長が手に持っている写真はサクラシメジですね。汁物や炒めものとして食べることもできますよ。

どんどん登ってあっという間に山頂に到着!みんな足腰が丈夫だから予定よりも早く山頂に到着しました!山頂の景色はどんな感じかな~?

じゃん!これが鎌倉山の山頂からの景色です!天気も良くて作並駅周辺の街並みや山々を一望することができます!右下には作並駅が見えますが、この後電車の発着も見ることができました!

遠くの山々まではっきり見えますね!
地元の方が小学生の頃には、学校終わりに鎌倉山に登ってはこの景色を楽しんでいたそうですよ。

雄大な景色をいつまでも見ていたかったけど、散策コースの人たちと合流するため下山開始。
急な下り坂はロープを張って慎重に降りていきます。

水たまりにはオタマジャクシがたくさん泳いでました!このあたりにはトウホクサンショウウオやヒメギフチョウなど希少な動植物もたくさん生息しているみたいです。これからもこうした生きものが生き続けてくれるといいな~

無事に下山終了!最後に作並小学校の校庭から、鎌倉山をバックに写真撮影。
みんないい笑顔だね!

最後に、作並小学校体育館で閉会式を行いました。作並・新川の自然と文化に触れた一日を振り返り、それぞれ感想を発表。「『秋が深くなると、山の上のトンボが里に下りてくる』と説明され風情を感じた」という感想もありました。

お世話になった部会の方からは「ぜひまた遊びに来てください!」とのお誘いも受けながら、本日のエコツアーは終了!この後、希望者は温泉で疲れを癒しました。
ぜひ皆さんも、多彩な魅力あふれる作並・新川に、遊びに行ってみてくださいね。

参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介

人に伝えたい作並・新川の魅力、心に残ったことを教えてください

  • 温泉以外にもこけしや自然の多さなど魅力があること
  • なにより鎌倉山の山頂からの景色サイコー
  • 里山の植物や生きもの、こけしのような伝統工芸
  • 鎌倉山から見下ろす電車
  • 駅舎がおしゃれ
  • こけしのかわいらしさ
  • 恋愛スポットがいっぱいある
  • 豊かな自然
  • 穴薬師
  • ラサンタの足湯

もっと多くの人が作並・新川に遊びに来るには、何をするといいと思いますか

  • 鎌倉山の登山道の整備(手すりなど)
  • 案内看板(山道やスポット)の設置
  • 情報発信(SNSなど)
  • ストーリー性のある魅力整備、名所の見せ方の工夫
  • 「登山と温泉」というセットで売り出す
  • 今回のような手軽なツアーの拡充
  • 天沼の伝説を絵本や劇にする
  • 作並周辺のスポットを手軽にまわれるツアー
  • 湯神神社と二ツ岩を観光スポットへ
  • こけしをシャープペンなど普段使いできるものにする

今日の感想

  • とても高いクオリティのこけし作りが良い思い出になった
  • 鎌倉山からの景色は素晴らしかった
  • キノコ、花、生きものなど、普段見れないものがたくさん見れて刺激的でした!
  • 予想の何倍も楽しかったです!
  • 作並に初めて来ましたが、とても空気がきれいで、人もやさしくて、いい所だなと感じました
  • ラサンタにもう少しゆっくりいたかったです
  • いろいろなお話が聞けて良かったです
  • 作並の温泉やウィスキー工場には何度か来ていましたが、まだまだ知らない場所や風景がたくさんあり、楽しかったです

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生物多様性ってなぁに?市役所本庁舎でギャラリー展示を行ってます

 生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~の展示が12月20日~1月7日の間に、市役所本庁舎1階にあるギャラリーホールで行われています。
展示の内容をちょっとだけご紹介します。

 こちらは生きものの鳴き声を視聴したり鳴き声クイズに挑戦するコーナー。視聴音源はすべて仙台市内で録音されたものです。
クイズは大人から子供まで楽しめる内容になっています。
みなさんは何問正解できるかな??

 続きまして、仙台市の鳥「カッコウ」にまつわるコーナー。カッコウがやってくるヨシ原を舞台に、そこに住む生きものの等身大の写真などを展示しています。

カッコウの壁新聞や、ヨシを使ったヨシ製品なんかも展示しています。ぜひ手に取ってみてください。

続いて、日本一美しい声で鳴くカエルといわれるカジカガエルのコーナー。市民の方から募集したカジカガエルの生息地マップや、カジカガエルがたくさん生息している里地里山(秋保地区野尻)の魅力発信動画を上映しています。

こちらは市民センターと連携して開催している虫の声を楽しむ会のコーナー。これまでたくさんの虫を観察して、それらを図鑑にまとめたりしました。

工作コーナーでは、ヨシなどを使ったヨシペンやミニホウキ作りも体験できます。自分だけのオリジナルを作成してみてください。

 以上、ギャラリーホール展示の紹介でした。
今後は宮城野区役所や太白区役所でも展示を予定していますので、お時間がありましたらぜひご覧ください。

(今後の展示予定)
宮城野区役所:1月8日~1月17日
太白区役所:2月3日~2月13日

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ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語

2月1日(土)10時00分~15時00分
ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語
ヨシ原は、様々な生きもの達の生活の場としてとても重要な場所ですが、維持していくためには、人の手による定期的な手入れ(冬季の刈り取り)が必要です。来年も元気なヨシが生えてくるよう、ヨシ刈り作業を行います。また、午後には、ヨシやオギを使ったものづくり体験も行います。生きもの達の生活の場を守る活動に、あなたも楽しみながら参加してみませんか?





■開催日時
2月1日(土)10時00分~15時00分(お昼休み12時~13時)
※荒天時は、2月2日(日)に延期。

■講座タイトル
ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語

■講座概要
ヨシ原は、様々な生きもの達の生活の場としてとても重要な場所ですが、維持していくためには、人の手による定期的な手入れ(冬季の刈り取り)が必要です。来年も元気なヨシが生えてくるよう、ヨシ刈り作業を行います。また、午後には、ヨシやオギを使ったものづくり体験も行います。生きもの達の生活の場を守る活動に、あなたも楽しみながら参加してみませんか?

■募集人数/対象
30名(中学生以上)
※ 応募者多数の場合は抽選

■申込締切
1月23日(木)

■会場
せんだい農業園芸センター(若林区荒井字新田13-1)
http://sendai-nogyo-engei-center.jp/

■参加費
無料

■持ち物
・暖かく、動きやすい服装
・帽子
・長靴
・飲み物

■お申し込み方法
メールまたは電話でお申し込みください
必要事項:①講座名、②参加者全員の氏名、③連絡先(電話番号またはメールアドレス)

■問い合わせ・申し込み先
仙台市環境局環境共生課
電 話:022-214-0013
メール:kan007130@city.senda.jp

 

チラシダウンロード

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サケの遡上観察会に参加してきました♪

みなさんの食卓にもよく並べられるサケ。
毎年秋から冬にかけて、仙台でもサケの遡上が観察できます。そこで11月17日(日曜日)に広瀬川 郡山堰で開催されたサケの遡上観察会に参加してきました!

突然ですがクイズです!
サケは卵から孵化すると、広い海や川を泳ぎまわって成長し、最終的に生まれた川に戻って産卵することが知られています。これを母川回帰といいます。
ではサケが生まれた川を出発してから、帰ってくるまでに何㎞くらいの旅をしてくるでしょうか??
答えはブログの最後に書いてるよ♪

話は観察会に戻りまして、本日観察会の先生を務めていただいたのはカワラバンの菅原さんです。菅原さんは市内の小学校などで川での自然体験や環境学習の支援を行なっている川のスペシャリストです。
菅原さんが手に持っているのは、手ぬぐいを張り合わせて作ったサケ。有料で販売もしているそうですよ。
初めに菅原さんからサケの生態について学びます。

遠い海から、産卵のためにはるばる自分が生まれた川に戻ってくるサケは何を頼りに旅をするのでしょうか?
太陽の位置や高度から現在位置を特定するという説や、海流を頼りに移動しているという説など諸説あるそうです。そして沿岸部に近づいて、数ある川から生まれ故郷の川を選ぶのは、母川の臭いを嗅ぎ分けているそうですよ。サケってすごいですね。

サケについては学んだあとは、早速広瀬川でサケを観察!サケの産卵場所(産卵床)は、川底に2~5㎝ほどの砂利がある場所につくられます。
サケは遡上しはじめるとエサを食べないので、産卵する頃には体力はほとんど残っていません。メスは最後の力を振り絞り、尾びれを使って産卵するための穴を掘ります。その様子を見守るオスは、邪魔をしにきた他のオスを追い払うために鋭い歯で噛みつくこともあるそうです。

産卵を終えたサケは、やがて息絶えます。その後、水中のバクテリアに分解され、プランクトンなどのエサとなり、川の食物連鎖の底辺を支えます。
今日は残念ながら、サケが遡上している姿を確認することはできませんでした。けれどもまだまだ観察できるチャンスがあるそうなので、みんな安全に気をつけて川に遊びに行ってみてね。
<クイズの答え>およそ6,000km

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虫の声を楽しむ会‐泉区中央の巻〜開催レポート

市内の市民センターで開催してきました「虫の声を楽しむ会」。
今年度最後の会として9/28に泉区中央市民センターにて開催しました、「虫の声を楽しむ会〜泉区中央の巻〜」の様子をお知らせします!

今回は、スペシャルゲストとして伊達成実(しげざね)さんが初参加!成実さんの好きな虫は、ケムシなんだそう。なぜかというと、ケムシは前にしか進まない、前進あるのみだからとのこと。今日は付けていませんが、成実さんの兜にはケムシの前立てが付いているんだって。ケムシだけでなく虫も好きなので、今日はどんな鳴く虫に会えるのか、とても楽しみにしているそうです。

続いて、虫のプロ、上森さん、齋藤さんから、虫について色々教えてもらいます。

上森さんから「みんな昆虫って知ってる?」と聞かれると、参加していた男の子が元気よく手を挙げて答えてくれました!「頭と胸と腹に分かれていて、胸に足と羽が付いている」との答えに、上森さんも「完璧!」とびっくりしていました。

今回は、昆虫の中でも「鳴く虫」に注目!鳴く虫たちは、音を出すことでお話ししているんだって。その音を聞く耳も、コオロギやキリギリスは前足に、バッタは胸に付いていることも教えてもらいました。

虫について詳しくなったところで、みんなで今鳴いている虫を探しに行きます!市民センターからみんなで5分ほど歩き、泉中央4丁目公園を目指します。途中、「すいせん通り」を歩いていると、早速虫の声が聞こえてきました。

泉中央4丁目公園に到着!ここは地球儀の付いた大型遊具で知られる、別名「地球儀公園」。2つのエリアに分かれた、街中では珍しく広い公園です。まずは遊具のあるエリアで、それぞれ鳴く虫を探すことになりました。

公園の入り口脇の草むらから、早速「捕まえたよ」との声が!そ~っと網をどかしてみると・・・残念。逃げられていました。

先生から、「これはエンマコオロギだね」と説明してもらいます。とっても真剣な表情!

伊達成実さんも、真剣に草むらをのぞいて虫を探していました。
だんだん雨が降ってきてしまったので、今日の野外での観察はこの辺りでおしまいにすることになりました。

部屋に戻って、聞こえた虫の声をおさらいします。今日は野外観察が少し短かった分、詳しくおさらいしてもらいました。

まずはパソコンで、虫の声をいくつか再生してもらいました。あちこちから「この声聞いたよ!」という声があがり、みんな短時間でもいろいろな虫の声を聞いていたことに先生もびっくり。

次に、みんなが実際に捕まえた虫を見ながら先生の説明を聞きました。
「エンマコオロギは、この辺りで一番大きいコオロギなんだよ」
「『クビキリギリス』は引っ張る力が強く首を取ってしまうから『クビキリギリス』という名前になったんだよ」
子供だけでなく、大人も「へぇ~」と感心していました。

雨が降り出してしまったため、野外観察が短かった今年度最後の「虫の声を楽しむ会」。でも、その分先生から教科書には書いていない、虫にまつわる面白い話をたくさん聞くことができました。子どもたちは、短い時間の中でもしっかり虫を捕まえ、虫の声をきいていて、大人たちも聞こえていた虫の声と虫の名前や特徴をつなぎ合わせることができ、みんな満足そうな表情でした!

【虫の声を楽しむ会(泉区中央の巻)で観察した鳴く虫たち】
ツヅレサセコオロギ、エンマコオロギ、クビキリギリス、ショウリョウバッタ、コバネイナゴ、シバスズ、カネタタキ(7種類)

虫の声を楽しめる時期もそろそろ終わります。また来年、たくさんの虫の声が聞こえてきたら、ぜひ耳を傾けてもらえたらと思います。
最後に、各市民センターの皆様、講師を引き受けてくださった皆様、伊達武将隊の松尾芭蕉さんと伊達成実さん、そして参加された皆様、本当にありがとうございました!
ぜひ、来年もまたお会いしましょうね♪

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