せんだい環境学習館 たまきさんサロンの休館延長について

せんだい環境学習館たまきさんサロンでは,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,下記のとおり利用の全館休止を延長します。

【休止期間】   令和2年4月1日(水) から 令和2年4月12日(日) まで
[従前の休止期間:令和2年3月5日(木) から 令和2年3月31日(火)]

【休止内容】  
〇上記休止期間中は,セミナースペース,サロンスペースの利用及び図書の貸し出しは休止します 。
〇現在,貸し出し中の図書については,返却期限を利用再開まで延長します 。

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

*今後の状況により,内容を変更する場合があります。
*小型家電回収ボックスのご利用は,月曜日~金曜日(祝休日除く)の10時から16時30分までとなります。

-お問い合わせ- 
仙台市環境局 環境共生課 
Tel 022-214-0007
(平日 8:30~17:15)

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せんだい環境学習館 たまきさんサロンの休館について

せんだい環境学習館たまきさんサロンでは,新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため,下記のとおり利用を全館休止します。

休止期間  令和2年3月5日(木) から 令和2年3月31日(火) まで

休止内容  
〇上記休止期間中は,セミナースペース,サロンスペースの利用及び図書の貸し出しは休止します 。
〇現在,貸し出し中の図書については,返却期限を利用再開まで延長します 。

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

*今後の状況により,内容を変更する場合があります。
*小型家電回収ボックスのご利用は,月曜日~金曜日(祝休日除く)の10時から16時30分までとなります。

-お問い合わせ- 
仙台市環境局 環境共生課 
Tel 022-214-0007
(平日 8:30~17:15)

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3月8日(日)「仙台おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」の開催延期について

3月8日(日)開催予定の「仙台おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」について、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、利用者の安心・安全を確保するため開催を延期(期日未定)させていただきます。

来館を予定されていた方にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

なお、延期後の開催日は現在のところ未定となっており、決定次第、あらためてウェブサイトたまきさん等でお知らせしますので、よろしくお願いいたします。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始
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「耳の記憶/音の記録~音からたどる海辺の暮らし~」開催レポート

生きもの担当者です。
2月16日(日)に「耳の記憶/音の記録~音からたどる海辺の暮らし~」と題した講座を開催しました。
仙台の海辺にいる生きものやそこで暮らす人々の生活の様子などを「音」に耳を傾けながら、海辺とは正反対にある山の上のたまきさんサロンで考えてみました。
写真は今回の講師を務めていただく佐藤豊さんの写真展の様子です。荒浜地区の写真や荒浜の海辺でとれた網や砂などが展示されています。この写真展は今回の講座の関連企画として実施しました。

実は今回の講座は今年度2回目の実施になります。1回目は令和元年6月8日(日)に海岸公園冒険広場にて、仙台市環境局が実施している「生物多様性保全推進事業」の一環として「音の記録/耳の記憶-未来の素敵な環境づくりの手がかりとしてー」を開催し、海辺の生活やそこに住む方々が「音」とどういった付き合い方をしていたかなどをお話いただきました。今回は時間も内容もパワーアップしてお届けしたいと思います。
1回目の様子はこちらから

本日司会を務めていただくのは、前回同様、仙台市市民文化事業団の田澤紘子さんです。
田澤さんは昨年まで地下鉄東西線「荒井駅」に併設されているせんだい3.11メモリアル交流館に勤めていらっしゃいました。その中で、地元の方々からいろんな暮らしの話を聞くことができたといいます。そこでは波の音や風の音、鳥の鳴き声を聞くだけでなく、これらの音などから天気や気候を予想し、自分達の暮らしに生かしていたそうです。
東日本大震災から来年で10年という節目を迎える沿岸部での暮らしはどうなっているか?ぜひみなさんに知ってほしいと話します。

まずは音の専門家福島大学永幡幸司先生によるお話。
先生からは、海辺にまつわるお話を聞く前に、音の専門家の視点から音を録音することがいかに重要であるか、生活と音の関係性などについてお話いただきました。
初めに「ある場所」で録音したという音を聞かせてもらいます。これはどこで録音した音でしょうか?「チュンチュン」と鳥が鳴いている音、「ゴーッ」という風のような音も聞こえます。
参加者からは仙台の街中?という声もありました。ヒントとして、その場所の写真も見せてもらいますが、結局正解は出ませんでした。

正解はギリシャのアテネ市内で録音された音とのこと。予想外の所で参加者もびっくりです。
ここは有名な哲学者 ソクラテスが市民と哲学対話をしていた場所で、よく見ると石積みの跡などがあり、ここに街があったという痕跡が残っています。
このように目で見えるものは痕跡として残りやすい一方で、音は一度出てしまうとそのまま消えてしまい痕跡が残りません。このような点から「音の記録」をとっておくことの重要性があると永幡先生は話します。

しかし「音の記録」だけではわからないこともあります。
これは先生が荒浜のカッコウについて調べていた時に見つけた「七郷郷土読本」というもの。この中に「春になればカッコウ鳥が面白い声でカッコウ カッコウと鳴き,夏になれば蝉がミーン ミーンと鳴いてたいそう気持ちようございます。」と記されています。
当時の人はカッコウの鳴き声を面白いものとして感じており、これらの鳴き声を荒浜の1つの特徴として捉えていたということがわかります。ここから当時の荒浜の生活を少しだけ想像することもできます。

単純な音の記録だけでなく、このように我々人間がどの音に意識を向けていたのか、その音をどのように聞いていたのかを理解することで、その人々が育んできた生活文化がわかります。そうした耳の記憶をたどることは極めて重要で、そしてこれは「音の記録」と違って、簡単に未来に継承できるものではありません。
過去や現状を知り、後世へどんなメッセージを残していくか。今回の講座ではそういった所も考えていけたらよいと永幡先生は話します。

永幡先生のお話の後は、海辺の図書館専属カメラマンの佐藤豊さんと海岸公園冒険広場プレーリーダーの三浦忠士さんにもご登場いただき、海辺にまつわるお話をしていただきます。豊さんは自らのことを海辺の図書館の「お留守番です」とおっしゃってました。
海辺の図書館は、東日本大震災で津波被害を受けた若林区荒浜にある、本も建物もない図書館で2014年に作られました。
そこではお茶を飲みながら、震災前の生活や文化のお話を聴いたり、波の音が聴こえるベンチで読書や楽器の演奏をしたり、石窯ピザ作りやBBQを楽しんだりすることが、“本を読むように”体験できる図書館です。

豊さんは荒浜生まれの荒浜育ち。御年82歳。会場からは「若い!」という声がありました。まずは豊さんが子供の頃のお話。
「小学生の頃は、おやつなんて贅沢なものがなかった。だから鳥を捕って食べたり、卵を食べたりしていました」と冒頭から衝撃的な発言が!
特にスズメはどこにでもいたため、よく捕って食べていたそう(ちなみに現在は鳥獣保護管理法により、原則として野鳥や卵を捕ったりしてはいけません)
幼少期にそんな生活をしていた豊さん、実はある能力が備わっているんです。
それが「聞きなし」という能力。
聞きなしとは動物の鳴き声、特に鳥のさえずりを人間の言葉に置き換えること。

早速豊さんの聞きなしを披露していただきます。
まず初めは「あおじ」という鳥の鳴き声を表現してくださるそう。
「コロコロジーコロコロジー」と豊さんは表現します。
子供の頃、豊さん達はたくさんいる鳥の中から、特に鳴き声のいい鳥を捕まえ、鳥かごに入れ、囮として鳴かすことで「ここに良い餌があるよ」と周りの鳥をおびき寄せます。そしておびき出された他の鳥達を捕まえていたのだそうです。
しかしここで三浦さんより補足が入ります。豊さんが「あおじ」と呼んでいた鳥は学術的には「カワラヒワ」と呼ばれている鳥のようでした。
当時は鳥の図鑑なんかも持ち合わせていなかったので、豊さん達は鳥の鳴き声だけで識別し、よく友達と「今日はコロコロジー捕りにいこう」と話していたそうです。
「耳の感覚」で生きものを認識していたということですね。

続いて紹介するのは「まひわ」という鳥。
豊さんは「チュイーン チュイーンツルツルツルツル」と表現。
この鳥は季節によって鳴き声が変わり、繁殖期になると「チュイーン」の箇所の音程が高くなり、とっても綺麗に鳴き声が聞こえるそうです。
この他にもウグイスの鳴き声は季節ごとの違いがわかりやすいとのこと。ウグイスは最初の頃、「グゼリ」という綺麗な声で鳴けない不完全なさえずりを経て、春の繁殖期にはとてもきれいな声で鳴けるようになるそうです。

ちなみに豊さんが鳥の鳴き声で一番好きなのは、オオヨシキリという鳥だそう。
オオヨシキリの鳴き声は「ジョジョシ、ジョジョシ、ジョジョシのオケツがカイカイカイカイ」と表現。これには会場のみなさんも大笑い。
鳴き声の中の「カイカイカイ」の所で、仲間を呼び寄せていると感じていたそう。他にもいろんな言葉への置き換えを先輩や大人から教えてもらっていたそうです。
子供によって聞き方の違いもあったそうで、毎日外で遊ぶようなわんぱくな子と、家の中で勉強するのが好きな子で鳥の鳴き声の聞き方が違うとも話してくれました。

今の私たちには豊さんのような鳥の鳴き声を聞き分ける能力があるでしょうか?そもそも鳥の鳴き声をそこまで集中して聞く機会がないと思います。
今の子供達は、豊さんの頃ほど先輩や地域の大人と関わる機会が少なく、縦のつながりが薄れている。また外で遊ぶ機会も減っており、そうしたことが原因の根底にあるんじゃないかと永幡先生は話します。
ではそもそも鳥はなんで鳴くのでしょうか?
三浦さんによれば、鳥は鳥同士のコミュニケーション(警戒や求愛)のために鳴いているといいます。例えばヒバリという鳥がいますが、ヒバリは人間など警戒すべき相手が自分の巣の近くにくると、警戒して鳴き声が大きくなるんだそうです。
しかし、当時の人々はそうした特徴を逆に利用して、巣を探す際には鳴き声が大きくなるところをくまなく探して巣を見つけていたそう。

ちなみに豊さんによれば、鳥の卵を食べるときには、あるルールがあったそうです。
例えばカモの卵を食べようとする時、周りに卵が1個や2個しかない場合はそのまま食べてしまうけども、3個以上になると。最初のたまごがヒナに孵って新鮮さが失われてしまうため、やみくもに食べるのではなく、そのままヒナ生まれてくるのを温かく見守っていたのだそう。子供ながらにしてそうした所にも気をつかっていたんですね。
他にも天気によって鳥達の鳴き声が変わるという習性にも注目し、大人たちはそういったものを農業などにも活用していたそうです。
今では、天気予報を見れば明日の天気が一目でわかりとっても便利になりましたが、一方で豊さんのような自然の中でそうした変化に気づく能力が失われているんじゃないかと田澤さんは指摘します。

次は当時の遊びに着目したお話です。
豊さんが子供の頃は、よく「竹」を使って遊んでいて、近所の竹藪に入っては竹を割り、竹ひもを作って、それを使って鳥かごを作ったりしていたそうです。
東日本大震災によって、あらゆるものが津波に流されてしまいましたが、そんな中で竹は流されずに生き残ったり、一度枯れてしまっても半年後にまた生えてきたものもあったそうです。しかし近年はプラスチックなどの登場により、竹の活用がとても少なくなりました。
竹は定期的に刈り取りすることで良好な生息環境が維持されるのですが、それが放置されると無秩序に繁殖してしまい「竹害」として土地の荒廃の原因にもなっています。
そこで、せんだい3.11メモリアル交流館では、かつて竹で遊んでいた世代に当時の使い方を学びながら、これからの暮らしへの活かし方を考える場として2018年に「竹であそぶ」という企画展を開催しました。
写真は企画の中で豊さんが当時と同じように鳥かごを作っている様子です。

火で炙って柔らかくした釘を金槌で打つ音が「キンキンキン」と甲高く鳴り響きます。
形を整えて桐を作り、鳥かご作りに活用していたそう。お金がない時代、このように鳥かごを作るための道具も、ほとんど自分達で作っていたそうです。
こうして完成した鳥かごは、さきほどの豊さんが話したように、良い声で鳴く鳥を捕まえ、囮として使っていたそうです。

永幡先生によれば、「今の子供たちはそもそもナイフの扱いすら知らない子達も多く、そうした技術も伝わっていないように感じる。豊さんは子供の頃、食べるため生きるために自分で道具を調達して、必要ならば自分で作って暮らしていました。現在は生活がとても便利になった反面、そうした暮らしの知恵や技術を失っている」と指摘します。
また、田澤さんからは「豊さんから話を聞くと、ふるさとの思い出話がたくさん出てきます。一方、我々はどうでしょうか?ふるさとを遊び倒してきただろうか?自分は、豊さんのようにすらすらと自分のふるさとの話が出てこない。家の中で遊ぶことが増え、地域の音に耳を傾ける機会が減り、地域の特徴が分からなくなっている。」と話します。

こうした現状を踏まえながら、これからどういったことに取り組んでいけばいいでしょうか?
豊さんは「これからも自然を残すための活動をしていくことが大事だと思う。いまは昔と違い物があふれている裕福な時代。だからこそ小鳥たちの声を聴いて、海岸沿いの景色を見て、心を癒してほしい」と話します。
永幡先生は「仙台は海から山まであり、そしてそれが地下鉄一本で行ける。そうした豊かな自然をみんなで共有できるようになりたい。しかし保全のための保全にしたくはない。保全のために良いことだからこうしていくべき,いうスタンスでは義務感が生じ疲れてしまう。荒浜では月に1回ビーチクリーン活動として、ごみ拾いの活動をしているが、これは掃除のための掃除ではなく、掃除をしながらどうやってこれから楽しいことができるか考えたり、掃除の後にみんなでたのしいことをしたりしていて、こうした活動が広がっていけばいいなと考えている。そうした機会に豊さんなどから話を聞くと問題のヒントを得ることが多い。」と話します。

永幡先生が講座の冒頭で投げかけた後世へどんなメッセージを残していくか?
この答えはすぐには出てこないと思います。けれどもそのヒントを得るために、ぜひまずは豊さんの話を聞いてみてください。
「いまは荒浜になにもないけど、自分がこうした活動を続けて、みんなが気軽な気持ちで話を聞きに来てくれたら、荒浜の街はもっと明るくなるんじゃないかと思っています。」と豊さん。
荒浜に行けば、海辺の図書館で「お留守番」をしている豊さんが待っています。きっと普段の生活で感じることができない自然や生活を感じることができるとともに、これからの生活のヒントが見つかるかもしれません。
みなさんも豊さん達と一緒に「海辺の生活」に思いを馳せてみてはどうでしょうか?

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FEEL Sendai公開フォーラムの開催延期について

3月16日(月)に仙台市市民活動サポートセンターで開催予定のFEEL Sendai公開フォーラムは、国内における新型コロナウィルスの感染拡大を考慮し、開催を延期(期日未定)させていただきます。

ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

お問い合わせ先
仙台市環境局環境共生課(FEEL Sendai事務局)
〒980-8671仙台市青葉区二日町6-12MSビル二日町5階
電話 022-214-0007/FAX 022-214-0580

    

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サロン講座「エコな乗り物!自転車に乗ってみよう!」の開催延期について

3月7日(土)開催予定のサロン講座「エコな乗り物!自転車に乗ってみよう!」について、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,参加者の安心・安全を確保するため開催を延期(期日未定)させていただきます。
お申し込みをされた方にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

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ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語

生物多様性保全推進事業~せんだい生きもの交響曲~
夏の音~カッコウを呼び戻せ!ヨシ原活用大作戦~
『ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語』レポート

令和2年2月1日(土曜日)、やわらかい日差しの差す冬の土曜日。今年で3年目となる「ヨシ原をめぐる生きもの達とあなたの物語」をせんだい農業園芸センターで開催しました。
春に元気なヨシが育つよう願いながら、ヨシ原に残る枯れたヨシを刈り取り、ヨシを使ったものづくりも行いました。
そんなイベントの様子を、少しご紹介します。

今日は、今年度3回目のせんだい農業園芸センターでのイベントです。これまで夏と冬に生きものを観察してきたヨシ原について、別の角度から関わっていくメニューを用意しました!

最初に、東北工業大学の山田先生から、ヨシに関するお話を聞きました。ヨシの育つヨシ原は、鳥などの生きものの生活に必要なだけでなく、水質浄化にもつながり、またヨシを刈り取ることでヨシ製品などの地場産業にも寄与するといわれているそうです。

早速、ヨシ原に向かいます。今日のヨシ原はこんな感じ。ヨシは2メートルほどの高さまであります。このヨシを、みんなで刈っていきます。

そして、今日は井土町内会の大友さん、三浦さん、庄子さんにヨシ刈りの講師としてお越しいただきました!早速実践してもらうと・・・ヨシを刈るのはもちろん、束ねる手際も素早く、参加者からは感心のため息が漏れていました。

では、実際に鎌を手にヨシを刈り始めます。生きものたちが生息しやすいよう、全長100mほどのヨシ原のうち、10mを刈り、次の20mはそのまま残す、という形で刈る予定です。

ヨシに関わる活動を行っている仙台二華高等学校の生徒さんたちも来てくれました。若いパワーは心強いですね!

刈り取ったヨシは束にして抱え、トントンと根元部分を地面に突いて揃えます。高校生たちが苦労していた束も、大友さんの手にかかるとあっという間に揃っていました・・・さすがですね。

こちらの区画は、みんな黙々と刈っています。ヨシ原の先にある大沼の景色が、少しずつ見えてきています!

こちらは、ヨシ原の一番端の区画。風の影響なのか、ヨシが複雑に絡み合っていて、刈るのが大変そう・・・

それでも、しばらくすると、ここまですっきり刈り取ることができました!

みんな、だんだんコツをつかんできたようで、手際よく刈っています!

こちらの区画はすっかり刈り取りが進み、大沼の景色がよく見えています。

「そろそろ時間なのでヨシを一ヶ所に集めましょう!」と声がかかると、続々とヨシの束を持って集まってきました。

背丈の2倍近くあるヨシを、頑張って運んでくれている女の子もいましたよ!

今回もたくさんのヨシを刈り取ることができました!
刈り取ったヨシは、後日、よしずやヨシペンなど、ヨシ製品に加工する予定です。
これにて午前の部は終了!うがい手洗いをしっかりしてお昼休憩に入ります。

午後の部に入る前に、今日参加している仙台二華高等学校の生徒さんが、ヨシに関わる活動について紹介してくれました。ヨシについて学習する中で、プラスチックの代替にできないかと考え、校内のプラスチック製ごみ箱を、ヨシ製のごみ箱に替えることを考えているとのことでした。

午後の部は、ヨシを使ったものづくり体験を行います。
今回も講師は「手すき和紙工房 潮紙」の塚原さんと「FabLab SENDAI」の小野寺さんです!参加者は二手に分かれて、和紙コースター作りとヒンメリ作りを体験します。

まずは、コースター作りをご紹介。塚原さんが、和紙の原料である「こうぞ」を見せてくれました。通常の和紙はこれだけで作りますが、今日はこうぞ60%に、ヨシを半年腐らせてたたいて細かく繊維状にしたものを40%の割合で混ぜた原料液を用意してきたそうです。

この液のままだと繊維がすぐに沈んでしまいますが、ここに「トロロアオイ」というとろみを加えると、繊維を分散させることができ、液が均一になるそうです。

繊維が均一に分散したところで、その液を丸い枠に八分目まで入れます。クルクル洗濯機のように10回ほど回して、水分が落ちるまでじっと待ちます。

水が切れたところで、花型の和紙などを好みに合わせて散らして模様をつけていきます。

模様をつけるとこんな感じ。黒っぽい繊維はヨシ繊維だそうです。ここに少し液をかけ、飾りが動かないようにします。

そのあと枠から外し、そーっと指でつまんで白い布に乗せます。何度かタオルで水を吸って、新聞紙に挟んで持ち帰ります。家でガラス窓などに張り付けて乾かせば出来上がりだそうです!楽しみですね~♪

続いて、ヒンメリ作りをご紹介。ところで「ヒンメリ」ってご存じですか?「ヒンメリ」は、わらに糸を通して多面体の形に組んだ、フィンランドの装飾品です。今日は、わらの代わりにヨシの中に糸を通して作ってみます。

まず、同じ長さのヨシを、12本用意します。今日は小野寺さんが用意してくれた3種類の長さを測れる定規を使って、はさみでヨシを切っていきます。

ヨシの茎は中が空洞なので、その空洞部分に糸を通していきます。

小野寺さんの用意してくれた図のとおりに、ヨシを次々糸でつないでいきます。

糸を通し終わったら、八面体になるように糸を結んで出来上がりです!

吊るしてみると・・・いい感じですね。ぜひご自宅でも吊るしてみてください♪

あっという間に終わりの時間となってしまいました。最後に、高校生が「初めてヨシ刈りをしました。ひと刈りでは刈れず、ヨシの強靭な生命力を感じました」との感想を発表してくれました!
まさにヨシのすごさや可能性を感じた一日でしたね。来年度も、ヨシ原を舞台にイベントを開催していく予定なので、ぜひご参加ください♪

参加者のみなさんの声を、少しだけご紹介

刈り取ったヨシなどを使ってやってみたいことは?

  • ほうき作製
  • すだれやよしずを作る
  • 災害時に、テント代わりのヨシ使用の仮設住宅
  • ヨシ紙の名刺作り
  • ヨシの野焼き
  • ヨシ笛作り
  • ヨシ舟を作ってみたい
  • 小物づくりと商品化
  • ヨシクッキー作り
  • 編む
  • 染物
  • 竪穴住居の屋根ふき
  • プラスチックの代替
  • ヨシ刈りをしている時に気づいたり心に残った生きものについて教えて!
  • 様々な生きものを見ることができた
  • 水鳥(マガモ、オナガガモなど)の群れをみて驚いた
  • ハクチョウが1羽だけいた
  • 様々な動物や生態系のために欠かせないことと感じた
  • はじめはヨシの高さと量に驚いたが、意外に刈り進めることができる!と感じた
  • ヨシの力強さを身をもって感じた
  • ヨシが予想以上に固くて刈るのが大変だった
  • ヨシの茎が強靭だった。ヨシの生命力を感じた

今日の感想

  • ヨシ原、ヨシの魅力を体感できた
  • ヨシ原の維持は大変そうだが大切だと思った
  • もう少しヨシ刈りをしても良かった(コツがわかった頃に終わってしまった)
  • 山田先生のお話が良かった
  • ヨシ刈りには力が必要だと思っていたが、指導してもらい、コツがあるとわかり、納得した
  • ヨシを刈ったり紙やヒンメリを作ったことは貴重な体験だった
  • ヨシのすごさをたくさん知ることができた
  • 実際にヨシを切ったり使ったりすることで、どういう植物なのか身近に感じられた
  • 「こうぞ」を初めて見ることができて良かった
  • よく知らなければ無駄に見えるものが、どれほど大事なものなのか…ということを、今回改めて考えさせられた
  • 想像以上に楽しく、貴重な体験ができた
  • いろいろな角度からヨシを見られたことで立体的にとらえることができて、良かった
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オープンサロン講座「自然環境調査員カトさんの活動実録」の開催延期について

2月22日(土)の開催予定のオープンサロン講座「自然環境調査員カトさんの活動実録~準絶滅危惧種“オオタカ”と“ハイタカ”の調査」について、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い,参加者の安心・安全を確保するため開催を延期(期日未定)させていただきます。
参加者の方にはご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、何卒ご理解を賜りますようお願いいたします。

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せんだい環境学習館 たまきさんサロン
平 日 10:00~20:30
土日祝 10:00~17:00
休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始 *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*

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FEEL Sendai 第9期委員を募集します

現在の環境問題は、私たちの生活スタイルや社会のあり方と深く関わっており、私たち一人ひとりが生活のあらゆる場面で環境に配慮し、行動していかなければ解決することができません。

FEEL Sendaiは、持続可能な社会を作っていくために、市民が環境に配慮した行動をとる人となることを目指し、家庭・地域・学校・NPO・事業者・行政等あらゆる主体とのパートナーシップを構築し、環境教育・学習を推進している団体です。

今回、第9期(令和2年5月24日~令和4年5月23日)の委員を募集いたします。環境教育・学習に関心・意欲のある方、みなさまのご応募をお待ちしています。

○募集概要(詳しくは下記の募集要項をご覧ください)

1.応募資格
【団体委員】
・FEEL Sendaiの趣旨に賛同し、環境教育・学習の普及・推進に携わる団体で、原則として夜間(18:30~、仙台市環境局内会議室等)に開催する会議に出席できる方。

【個人委員】
①FEEL Sendaiの趣旨に賛同し、環境教育・学習の普及・推進に意欲のある20歳以上の方。
②仙台市内に居住しているか、または通勤・通学・主な活動地域が仙台市内である方。
③原則として夜間(18:30~、仙台市環境局内会議室等)に開催する会議に出席できる方。

2.任期
令和2年5月24日から令和4年5月23日(2年間)

3.応募締切・応募方法
令和2年4月10日(金)までに応募用紙を下記応募先までご提出ください。(必着)

募集要項 はこちら(PDF)

応募用紙( Word )

ご応募・お問い合わせ先
仙台市環境局環境共生課(FEEL Sendai事務局)
〒980-8671仙台市青葉区二日町6-12MSビル二日町5階
電話 022-214-0007/FAX 022-214-0580

    

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クマが生き残り、オオカミが滅んだのはなぜか? ~江戸時代の記録から考えてみよう~ 【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。
2月1日(土)に、『クマが生き残り、オオカミが滅んだのはなぜか?~江戸時代の記録から考えてみよう~』と題した講座を開催しました。

今回のサロン講座では、かつては日本の野生動物の頂点に位置していたオオカミが絶滅し、クマが生き残った原因について、江戸時代の記録を参考にしながら、その狩猟方法や利用方法の視点から考えてみます。
講師には、宮城県利府高等学校教諭の村上一馬(むらかみ かずま)先生をお迎えしました。


【熊の被害】

江戸時代に書かれた弘前藩の古文書を見ると、人喰い熊の被害について詳細に記されていることがわかります。
山菜取りや薪取りなどで山に入り、山中で襲われたといった記録です。例えば、被害が頻発した元禄八年から享保五年(1695年~1720年)の26年間には、死者20人、重軽傷者51人という大惨事が記録されています。


【熊の狩猟】

現在でも行われている熊の狩猟方法は、熊を追いライフル銃で仕留めるという方法ですが、かつてのマタギ猟は「タテ(槍)」による方法でした。これは、弘前藩が猟師の鉄砲使用を認めなかったからだそうです。

また「オシ、オツソ、ヒラ」などと呼ばれる罠を使った猟が主流でした。これは、吊り天井式の圧殺罠で、木を組んだイカダの上に石などの重しを載せて吊り上げておき、下に熊が入って留め具が外れると、イカダが落下して押し潰すという仕掛けです。

会津藩の記録(1807年)を見ると、季節によって狩猟方法を替えていたことがわかります。

秋は里に下りて来た熊を鉄砲で打ち、通り道に罠を作って獲る。冬と春は木のうろで冬眠しているところを出口を枝で塞いで槍で突く。冬眠から覚めた頃には、穴の出口で待ち構えて大勢で巻き狩りをして槍や鉄砲を使って獲る。

熊の武器は、口吻よりも鋭い爪が付いた掌なので、接近戦にならないように工夫していたことがうかがえます。


【熊の利用】

熊の狩猟目的は、そもそも人喰い熊退治ではなく、その肉や毛皮、「熊の胆」と呼ばれる胆嚢が珍重されたからです。
解体した肉は猟師が分配しますが、『泥障(あおり)』と呼ばれる鞍の下に敷く泥よけには熊皮が使われ、幕府への献上品とされていたので、これなどは庶民や下級武士には手の届かない貴重品でした。また「熊の胆」も医薬品として、藩による厳しい管理のもと高額で取引きされていました。


【狼とは】

狼(ニホンオオカミ)は、明治38年に奈良県での捕獲を最後に絶滅したといわれています。

その標本剥製も日本に現存するのは三体のみです。
生きた姿を写した写真すらありません。
この残された剥製や絵画をもとに、ニホンオオカミの姿を想像するしかないのですが、大きさは柴犬程度、耳が立ち、口吻が大きい。尾は巻かずに垂れている。さらにオオカミは、棒で打っても犬のようには吠えないそうです。

この剥製になった個体は、かなり小さい個体で、文献を辿ってみると実際のおとなの個体はもっと大きかったのではないか(剥製の1.4倍位)と、村上先生は推測されています。


【狼の被害】

弘前藩や盛岡藩の文献には、熊と同様に狼が人間を喰い殺したという被害の記録が残っています。
被害は元禄 ・宝永年間(1688年~1710年)に集中し、この間記録に残るだけでも最低89人が死傷したとあります。

被害者は大半が子どもで、夏の昼夜に人里において襲われています。

なぜこれほど被害が頻発したのか?

まず、猟具の問題ですが、弘前藩は猟師に鉄砲の使用を禁じていたので、タテ(槍)しか使えず、熊と違って人に向かって来ないで逃げてしまう狼を狩るのには無理があった。
一方、鉄砲が使用出来た盛岡藩の猟師たちにおいても、すばしこい狼に対しては鉄砲は不向きだったと思われる。

これらのことから、猟具の問題ではなく、原因は時代状況に求めるべきではないかと、村上先生は考えておられます。

効果的な対策もないまま、人々は狼除けや狼祭(オイヌマツリ、オイノマツリ)という形で、せめて狼に襲われないように消極的に自衛するくらいしかなかったのかもしれません。

このような状況が一変するのが、享保年間に狼による牧馬被害が多発するようになってからです。
幕府献上品として、「御野馬」は非常に重要な動物でした。享保八年には牧馬が全滅し献上出来ないという事態にまでなります。

人間が襲われていた時よりも、献上馬が襲われたことを重要視した藩は、「狼を無きものにせよ」という御触れを出す事態になっていったのです。

狼退治に本腰を入れ、狼の巣穴を見つけ次第燻り殺すという指示が出されます。
さらには、「狼取(オオカミトリ)」と呼ばれる専門の捕獲人が、毒を使い効果を上げます。
1718年~1769年の52年間に最低でも451匹捕獲したという記録があります。
捕獲には、報奨金が支払われ、特にメス狼の値段が高かったといいます。

このような背景があって、狼の徹底的な駆除殲滅が加速していったのです。


【狼の利用】

毛皮や肉や内臓が利用された熊と違って、狼は猟の獲物としてあまり利用価値はなかったと言えます。
狼を駆除したその証拠品として皮や牙を提出し、確認後には廃棄されてしまうくらいの扱いでした。

全国各地において、利用方法として挙げられるのは以下のようなものだけです。
・狼の骨:削って猩紅熱(しょうこうねつ)の薬として飲んだ
・狼の牙:狐憑きのお祓い(他の獣の骨や牙と一緒に「イラタカ数珠」などに使った)


【結論】

今回の講座のテーマである「クマが生き残り、オオカミが滅んだのはなぜか?」に対する答えは、熊はあくまで利用を前提として狩猟が行われたのに対して、狼は人身被害によってというよりは、大切な「御野馬」が襲われる被害に対処するために官民あげて捕獲が行われ、やがては毒による殲滅にまで及んだせいであると結論づけられると思います。

一度は絶滅したトキもまた、江戸時代には田畑を荒らす害鳥の扱いをされ、農民から嫌われていたと言います。狼も同じく産業の障害となったために駆逐されていきました。
野生動物が絶滅にいたる過程では、産業との関わりが深いと考えられます。

現在、日本における動物や昆虫による死者数で一番多いのは、スズメバチによる被害ですが、自然界で脅威とみなされ、薬剤などによって駆除されているスズメバチなどについても、生態系への影響の視点から、もう一度冷静に検証してみる必要があるのかもしれません。

今回の講座を通して、残された文献から狼絶滅の謎に迫ることが出来ました。
同時に、改めて生態系に人間が及ぼす影響力の大きさについて考えるヒントをいただきました。

最後に、先生が持って来てくださった熊と狼に関する標本などの展示を興味深く拝見して、 今回のサロン講座は終了となりました。

村上先生、講座に参加してくださったたくさんの皆さん、ありがとうございました。


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