せんだい環境学習館 たまきさんサロン

サロン講座の開催

地球温暖化をはじめとする環境問題の解決には、私たち人間が地球環境へ様々な負荷をかけていることに気づき、一人一人が環境を考えた暮らしを実践する必要があります。誰もが自由に集い、学び合うことで、交流の環(わ)を広げることを目的に、サロン講座を開講します。私たちの暮らしを取り巻いている「環境」と「暮しとの関わり」を、様々な角度から学んでみましょう。

サロン講座の開催予定

サロン講座の詳細情報はこちら > 8月17日(木)17時00分〜19時00分
虫の声を楽しむ会~たまきさんサロンの巻~
仙台市博物館 水野沙織さん
太白山自然観察の森 レンジャー 早坂徹さん、黒川周子さん
生きものと関わりが深い仙台の歴史や文化のお話を聞いた後に、歩いて野外に移動して、虫の声をききます。どんな虫の声がきこえるかな?




■開催日時
平成29年8月17日(木)
17時00分〜19時00分
※雨天決行(ただし、荒天時は中止) ■講座タイトル
虫の声を楽しむ会~たまきさんサロンの巻~   ■講師
仙台市博物館 水野沙織さん
太白山自然観察の森 レンジャー 早坂徹さん、黒川周子さん ■講座概要
平安時代のお姫さまも、江戸時代の将軍さまも、虫たちの鳴き声を秋にきくのを楽しみにしていました。昔から変わらぬ、美しい虫の声を家族で楽しんでみませんか?
生きものと関わりが深い仙台の歴史や文化のお話を聞いた後に、歩いて野外に移動して、虫の声をききます。どんな虫の声がきこえるかな? ■募集人数/対象
親子15組(先着) ■参加費
無料 ■持ち物
・汚れてもいい服装(雨天時は雨具)
・運動靴(サンダルではない方が良いです)
・虫よけスプレー
・懐中電灯
・飲み物 ■会場
たまきさんサロン ■お申し込み方法
平成29年7月18日(火)朝9時より電話にて申込を受け付けます。
電話で必要事項をお知らせください。
必要事項:①講座名、②参加者全員の氏名、③連絡先(電話番号)、④住所、⑤お子さんの年齢 ■問い合わせ・申し込み先
仙台市環境局環境共生課
電話 022-214-0013
※内容に関する質問等についてはメール(kan007130@city.sendai.jp)でも受付いたします。

サロン講座の詳細情報はこちら > 8月10日(木)18時30分〜20時30分
音×生物多様性あれこれ座談会~生きものと共生するまちの魅力~
永幡幸司(福島大学 准教授)
豊嶋純一(都市デザインワークス)
奥口文結(Date fmパーソナリティ)
私たちの世界は多種多様な生きものと、生きものが奏でる音であふれています。ゲストのミニトークを交えながら、暮らしの中の「音」と生きものの関わり、そして音を楽しめるまちづくりについて意見交換をします。




■開催日時
平成29年8月10日(木)
18時30分〜20時30分 ■講座タイトル
音×生物多様性あれこれ座談会~生きものと共生するまちの魅力~   ■ゲスト
永幡幸司(福島大学 准教授)
豊嶋純一(都市デザインワークス)
奥口文結(Date fmパーソナリティ) ■講座概要
私たちの世界は多種多様な生きものと、生きものが奏でる音であふれています。ゲストのミニトークを交えながら、暮らしの中の「音」と生きものの関わり、そして音を楽しめるまちづくりについて意見交換をします。 ■募集人数/対象
大人35名 ■参加費
無料 ■会場
たまきさんサロン ■お申し込み方法
メールで「氏名」と「好きな音・音風景※」をご連絡ください。
※好きな音:音そのものが好き。
 好きな音風景:ある場所で聞こえる音全体が織りなす音の世界が好き。 ■問い合わせ・申し込み先
仙台市環境局環境共生課
メール(kan007130@city.sendai.jp)

サロン講座の詳細情報はこちら > 7月29日(土)14時00分~15時30分
仙台七夕 彩・再・祭 ~仙台七夕まつり400年の歴史を90分で知ろう~
風の時編集部 代表 佐藤正実
商店街が吹流しで彩られる風景や七夕飾りも年を増すごとに変化してきました。400年前から受け継がれてきた仙台七夕まつりの始まりから現在までの歩みを貴重な写真と共に解説します。




■開催日時
平成29年7月29日(土)
14時00分~15時30分 ■講座タイトル
仙台七夕 彩・再・祭 ~仙台七夕まつり400年の歴史を90分で知ろう~   ■講師
風の時編集部 代表 佐藤正実 ■講座概要
商店街が吹流しで彩られる風景や七夕飾りも年を増すごとに変化してきました。400年前から受け継がれてきた仙台七夕まつりの始まりから現在までの歩みを貴重な写真と共に解説します。 ■募集人数/対象
一般30名(小学生は保護者同伴)
※抽選、当選者にのみ7/22までにご連絡します ■申込締切
7月18日(火) ■会場
たまきさんサロン ■お申し込み方法
メールまたはハガキ、FAXでお申し込みください
必要事項:講座名、参加者氏名、年齢、住所、電話番号 ■問い合わせ・申し込み先
せんだい環境学習館たまきさんサロン
〒980-0845 仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
メール:tamaki3salon@city.sendai.jp
電話 022-214-1233 FAX 022-393-5038

サロン講座の受講申し込み

eメール(tamaki3salon@city.sendai.jp)、FAX、はがきでの申込ができます。応募多数の場合は抽選となります。

◯FAX・はがきでの申し込み先

必要事項(講座タイトル、日時、氏名、住所、連絡先)を記入の上、下記までお送りください。親子講座の場合は、参加されるお子さんの学年・氏名も記入してください。

FAX番号/
022-393-5038
郵送先/
〒980-0845 仙台市青葉区荒巻字青葉468-1
仙台環境学習館たまきさんサロン

サロン講座には仙台市が企画する講座と、市民の方が企画する講座とがあります。
市民が企画する講座の開催方法は、こちらのリンクからご確認下さい。

仙台市企画講座

自然科学や工学技術、歴史、民俗学、食文化などと環境の関わりを、各分野の専門家が講師となり分かりやすく解説します。

オープンサロン講座

環境に関する知識や技術をたくさんの人に伝えたい方を講師として募集し、講座を実施していただきます。

※実施する講座はあくまで講師の知識及び技術に基づくものであり、内容につき市が保証するものではありません。

終了したサロン講座

新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。 7月16日に宮城教育大学教授の菅原正則先生をお迎えして、「新聞紙で涼しい空間(クールエアドーム)を作ろう!」と題したサロン講座を開催しました。新聞紙でクールエアドームを手作りし、自然の力で涼しさを得る方法を学びました。   まず、先生から「涼しくするには、どうすればいいの?」という講義と、今日の実験のかんたんな説明を受けます。         いよいよ、新聞紙を使ったドーム作り開始です!    
  新聞紙をテープで貼り合わせていきます。              
  大人も子供も真剣に新聞紙と格闘中です。    
  貼り合わせた新聞紙で、大きな折り紙を作る部分もあります。  
  ビニールシートが窓になるの・・・?           どんなものが出来上がるのか、まだサッパリわかりません・・・    
  とにかく手順どおりに貼り合わせて・・・。      
  いよいよ、風を吹き込みます!       見る見るうちにドームが膨らんで・・・ あれっ!? かまくら? 秘密基地?    
  霧吹きでドームの内側全体を濡らします。         さあ、中に入ってみよう!        メッチャ楽しい!  みんな、テンションが急上昇!       あれっ!? 何もしていないドームよりも、濡らしたドームの方が涼しいかも!         ほんとに涼しいかどうか、温度も測ってみよう。 みんなの体から放射される熱の温度は、30.4℃
  乾いたドームは外側も内側も26℃だけど、濡らしたドームだと外側24℃、ドームの中はなんと22℃になっていました! 4℃も違う!     実は、これは「蒸発冷却の実験」だったのです。濡らした新聞紙のドームから水分が蒸発する時、気化熱を奪うのでドームが冷えます。その結果、身体から赤外線放射される熱がドームにたくさん吸収されて、涼しく感じるわけです。   最後に、みんなでドームに入って記念撮影!         今日は、東北大学で毎年恒例の「サイエンスデイ」が開催されています。 たまきさんサロンはサテライト会場になっているのですが、あいにくの雨にも関わらず、みんなで手作りした「クールエアドーム」を見学・体験するために、午後もたくさんの方がいらっしゃいました。 今日の講座では、涼しくすごすということについて学びました。 菅原先生、学生スタッフの皆さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。   *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*   せんだい環境学習館 たまきさんサロン 平 日 10:00~20:30 土日祝 10:00~17:00 休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始 ※8月27日(日)は設備点検のため臨時休館です。   *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*

「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」を開催しました。

たまきさんサロンスタッフです。 7月9日(日)に「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」を開催しました。 欠けてしまったミニカーの基地は、部分を接着し、その場で直りました。 付属の部品や割れたかけらなどがあると修理がしやすくなるそうですよ。 入院していたラジコンカーを引取りにきた男の子は、直ったばかりのラジコンカーの操作を早速、ドクターに教わっていました。   「おもちゃ病院エコ@たまきさんサロン」は奇数月の第2日曜日に定期開催しています。 次回は、9月10日(日)13:30~16:00(受付は15:30まで)です。 予約不要ですので、当日に壊れたおもちゃを持参し、たまきさんサロンへお越しください。 ※部品交換が必要な場合は実費負担があります。 ※おもちゃの持ち込みはお一人(ご家族でお越しの場合は一家族)2つまでです。 持ち込まれたおもちゃは、はじめに受付で症状を確認してから、ドクターが修理します。 皆さんのお越しをお待ちしております。   *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥* せんだい環境学習館 たまきさんサロン 平 日 10:00~20:30 土日祝 10:00~17:00 休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始 ※8月27日(日)は設備点検のため臨時休館いたします。 *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*

仙台七夕 彩・再・祭 ~ミニ飾り作りを通して知る歴史と再利用~【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。 6月25日に鳴海屋紙商事 鳴海幸一郎さんをお迎えして、「仙台七夕 彩・再・祭 ~ミニ飾り作りを通して知る歴史と再利用~」と題したサロン講座を開催しました。 現在の仙台七夕は旧暦で行われるため、8月6日から8日の三日間となります。     七夕まつりは、中国の乞功奠(きこうでん)の星祭りに由来し、中国から京都や奈良に伝来した後、伊達政宗公が年中行事として藩内に広めたと言われています。   講座では7つ飾り(吹流し 折鶴 短冊 紙の着物 投網 くずかご 巾着)について説明を受けました。 ・吹流し 現在は紙が主流ですが、昔は紙が貴重だったので、生糸を飾っていたそうです。 ・折鶴 家族の長寿を願い、その思いの分の数を折ります。 ・短冊 願いが叶うように、祈りながら墨で書きます。上手、下手関係なく、最後までしっかり書くことが大事だと教わりました。 ・紙の着物 身代わりとして病気や災害を防ぎ、裁縫や手芸の上達を願う飾りです。             ・投網 お魚をとる網をかたどっています。豊漁や豊作を祈る飾りです。             ・くずかご 中に七夕の飾りを作って出た紙くずを入れてつるし、物を粗末にしないこと、整理整頓、清潔の心を教えています。                       ・巾着 むだ遣いをやめ、倹約、節約の心を養うためにと飾ります。                       説明を受けた7つ飾りのうち、今回は、投網、くずかご、巾着を作りました。 皆さん願いを込めながら、思い思いに飾りを作りました。      
          笹に飾りをつければ完成です。
          最後は、仙台七夕まつりの後の飾りや竹の行方のお話です。 飾りは仕立て直し、仙台のPRキャンペーンや県内外の祭りへ嫁入りし楽しんで頂いている様です。 竹は竹紙としてリサイクルするため、九州の製紙工場へ運ばれるそうです。    ~プチ話~ 鳴海屋紙商事さんは、「七夕の黒子役」という意味を込めて、黒いTシャツをユニフォームにしているそうです。  
          鳴海さん、ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。     *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥* せんだい環境学習館 たまきさんサロン 平 日 10:00~20:30 土日祝 10:00~17:00 休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始 ※8月27日(日)は設備点検のため臨時休館です。 *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*      

仙台で釣りをはじめよう!【サロン講座】

たまきさんサロンスタッフです。 5月28日(日)は、宮城教育大学 棟方有宗准教授をお迎えして「はじめての釣り~魚と道具と川のおはなし~」を開催いたしました。 はじめに、棟方先生のこれまでのキャリアについてお伺いしました。棟方先生は現在、サケの回遊行動のメカニズムや希少淡水魚類、河川保全に関する研究をされておられますが、幼いころに東京の多摩川でよく釣りをした経験から釣りの魅力を知ったそうです。     仙台は魚が生息している場所が多く、ハゼやアイナメが釣れる海釣りや、川や湖でフナやヤマメを釣れる内水面釣り、マスやコイが釣れる釣り堀などがあり、釣りをするにはとても恵まれた環境にあるそうです。 また、釣る場所や狙う魚によって、道具や釣り方を変える必要があることを教わりました。   しかし、仙台も高度経済成長期には川が汚れ、魚も減ったようですが、市民の方々の取組みで徐々に魚が戻ってきたそうです。 棟方先生の経験から、釣りをすることで、川で起こっている環境の変化にいち早く気づくことはもちろん、人とのつながりや、海外へ行くきっかけにもなり、将来の目標も見つけることができると教えていただきました。 棟方先生からお話を聞いた後は、基本的な釣り糸と針を結ぶ方法を学び、参加者の皆さんに実際に釣り道具にふれていただきました。長さが8.5メートルもある釣り竿に皆さん驚かれながらも、興味津々で楽しまれていました。すぐにでも釣りへ出かけたくなる講座となりました。 棟方先生、参加者の皆さまありがとうございました。   *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥* せんだい環境学習館 たまきさんサロン 平 日 10:00~20:30 土日祝 10:00~17:00 休館日 月曜(月曜が休日の場合は、その翌日)祝日の翌日・年末年始 ※8月27日(日)は設備点検のため臨時休館です。 *‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*‥*      

古文書読むなら紙のことも学んでみよう!佐藤大介先生の「仙台商人、紙づくりの再生に挑む」講座

本日の講座は、東北大学災害科学国際研究所 佐藤大介先生の古文書読み解き講座「仙台商人、紙づくりの再生に挑む〜天保飢饉後の生業作りと協働〜」です。
まずは開口一番
「今日このまさに同じ時間に博物館では伊達政宗の講座が開かれているというのに、古文書の話を聞きに来られている皆さんは、ツウですね。」
それを言ったら、先生のキャラを見にきている参加者さんもいっぱいいますよ。
先生は普段は研究者として古文書の解析などをされていて、さらに学生さんに向け授業をもっているのですが、震災以来の調査活動で、海水に浸かった和紙の復元過程などから古文書の研究者は文面は調べるのだけれど、紙の成り立ちや構造などは「意外に知らないのでは?」と気づき、紙の研究にも力を入れているそうです。
そして本日の講座です。
安政6年(1859)に、日本は日照不足から飢饉(天保飢饉)に陥りまして、米はできなくなるは人は大勢死んでしまうはで、社会は大変な混乱になるのです。そんな折、先祖代々紙を扱ってきた商人「加藤直介」「小西久兵衛」の二人が仙台藩に願い出て、今でいう紙の流通に公金を投じ、紙の供給の安定化と職人の養成、価格の安定化策を進言する、今でいう政策提言のようなことをした古文書を、みんなで読み解いてみようというものです。
でも。。。元は漢文ですな。この時代はカナ文字などは、女性や子供が使うものだったので、藩とのやりとりなどの文章はみんな漢字。。。なので、これらを大介先生が訳したものを、まずは読み込んで、
皆さんにお渡しした登場人物や、地名、役職などの一覧に、人やお金の流れを描いてみましょうというものです。まるでドラマの人物相関図だな。
まず、天保飢饉では何が起きたか?なんですが、度重なる冷害で、お米が全く取れない年が続きました。特に仙台藩はコメに偏って植栽していたので被害は甚大で。。。今では原因がわかってきているんですが、米が花をつける頃に冷害が起きまして、まったく結実しなかったという。。。。
で、米がとれず、紙の原料の楮(コウゾ)も育たない。(この辺は、何故なんだろう?コウゾの新芽とかも食べちゃったのかな?なんて話は後でしたけど、謎のまま)
藩内に紙がないと、行政が成り立たないし、記録も取れない。
今はインターネットの時代だけど(それでも文書があるとかないとか言ってますね。。。)当時は実態の「紙」がないと、記録の一切がとれない。武家でも連絡が取れない。農民集落も手紙が書けない。とにかく大変なんです。
そうなんです。日本は世界の国の中でも、なんと平民階級までもが文字が読めるという、大変に識字率の高い国家だったんですよ。なので、その情報インフラともいうべき紙がないとなると。。。他の産地から買ってくるしかない。日本の紙は品質が高くって、支倉常長がヨーロッパで鼻を「チン」ってかんで、ポイって捨てたら現地の人はたいそう驚いたそうな。
ちなみにこれ。文字を書いた紙を溶かして漉き直した質の低い紙、カス紙。なんと再生紙です。

でも、武家が紙を領内から買うなら「藩札」と言われる、まぁ、藩の発行するお金でいいんです。でも、領内でしか通用しないお金で他藩から物資を買うことはできない。すると、当時の日本は金(☆★Gold★☆)本位制だったので、小判にはGoldそれなりの直接の価値があった。お金イコール金(Gold)が無いと、他藩からは物が買えない。
情報インフラの紙を買うために藩のお金を使ってしまうと、藩が振り出した藩札(藩のお金=紙)を裏付けるものがなくなってしまう。そりゃそうだ。金庫が空の人がお金刷っても、誰が信用するのだ?そうなると、仙台藩の藩札には信用がないってことになるので、なんとハイパーインフレが起きていたそうです。クワバラクワバラ。
そこで、本日の主要登場人物の加藤・小西の両名が藩に願い出て、1000両の現金を紙の産地の中揚(仲買人)に融資し、藩のお金でオーダーし集荷させた楮(コウゾ)を紙漉き職人に加工させ、それを一括して流通すれば供給が安定し、さらに藩内で必要以上の紙を生産することができれば、余剰の紙はさらに販売もできるから、藩の産品としても十分に潤わすことができるのじゃないかというわけです。こりゃ、今でいうとこのコーディネーターの仕事ですな。
借りたお金は9ヶ月につき1割の金利を払うとまで約束ができていました。
ただ、市場原理を歪めると生産者が言うことを聞かなくなったり他業界との労賃の価格差が生まれたりと、ロクなことがないというのが今になってわかってきた実態なんだけど。。。大丈夫かなぁ。
さてさて、政策提言は無事に形になり、
–金500両は丸森の中揚(ここでは紙問屋)へ
–金300両は白石の中揚(仲買人)へ
–金200両は柳生の中揚(仲買人)へ
お金が支給されました。この時代の1両は、お米の価値で4万円。市中で使える現金の価値としては16万円ぐらいあったと言うから、まぁ〜大変な金額でした。(コメの価値が近代と違うのだね。武士の給金もコメでしたし)そしてこちらが、人とお金の相関図。
そうしましたらなんと、翌年は楮(コウゾ)が豊作!原料がいっぱい育てば紙も沢山作れることから、価格が下がってひと安心じゃない?って思ったのですが、なかなか値段が下がらない。
なんと厳格に管理した楮(コウゾ)と紙の漉きの流通過程を「窮屈だ!」と感じた中揚が、出来上がった紙を実態の金が手に入る近隣諸国へと密売していたという。。。おいちょっと待った。公的資金導入で、業界が助かったんじゃないのかい?しかも特産品になるはずのものが。。。
さらに、とある地域では梳き上がった紙の寸法を小さくしてみたり、薄くしてみたりの不正まであると。ほらほらほら。ゆがんだ経済の実態だよ。
なんて騒動が起きまして、加藤、小西の両氏が問題発生の地へ出向いて用向きを聞き、調整に歩いたとの古文書も、続々出てきて人の関連が見えてくるのですね。資金も大切ですが、信頼関係の構築こそが大切なのです。
あ。この問題では地名まで、ちゃ〜んと古文書には書かれているんですが、まぁそれはね。いま住んでる人もいるんでナイショってことで。 そんなこんなのスッタモンダはありましたが、仙台藩の紙漉きは天保の飢饉で途切れることもなく、永く現代にまで引き継がれてきたのです。

そして、コディネータ両氏はその後どうなったのか?
これも点々と痕跡は残っています。
まず柳生和紙で有名な柳生村。
慶応2年(1866)に、「柳生御百姓茂庭鼻紙漉」惣兵衛が、金460両を献上して、今後の税を免除してくれと申し出てきたそうな。なんと藩が融資した金額の倍以上。柳生村では紙漉きで大きな利益をあげるほどに産業が育ったのですね。
柳生村には小西利兵衛(久兵衛の同族と思われる)の頌徳碑も残っていて、柳生村の和紙の向上のために技術指導を行い「唐紙判次厚美濃」傘紙を製造できるようになったことや、信州から工人を呼び寄せることで元結(髪を縛る紙ね)の製法を改良し「さらし美濃」の製法を普及させるなどなど、多くの徳があったことを、誰もが読めることを意識したのかカナ文字混じりで刻み込まれています。
そして質問コーナー。
「鳴子の漆器や製塩などは、その後どうなったのですか?」
先生の資料によると紙漉き以外にも天保飢饉で被害を受けた産業は他にもありました。漆器は長野から職人を読んできて技術を伝承させ、製塩も同じように継続できたそうです。
ということで、天保飢饉の際には、藩と商人と仲買と職人の協働で、和紙の生産は危機をくぐり抜けたことが古文書から見て取れることがわかりました。
古文書には人の営みが連綿と記録されているので、震災のような大きな災害からの復興にも役立つ事例が多く読み取れ、例えばお金より産業の指導こそ大事だったなど、結果主義に陥りがちな近代に対する多くの教訓もあるのです。
ちなみに先生の研究では、市民の皆さんにも古文書を読んでもらおうと、ひろく活動もしています。
古文書は読み方のコツを覚えると、書いてある内容がスラスラと読み取れるようになり、楽しいのだそうですよ。
さて、講座は少し早口で終わりましたと思ったら、なんと先生が二時間の講座を1時間半で話していたことが判明!
「でもこうやって、実物を見ながらお話する時間もできましたよ」
確かに。
で。なにこの箱?
ここにあるのは先生が東京の古書店で買い求めてきた、仙台藩に関わる古文書です。
確かに。色が白くて綺麗な紙に関しては、虫に食われているものもあるなぁ。
「楮(コウゾ)は食べるところがないので残るんですが、米粉が入っていると虫の栄養なので、食べられちゃうんですよ」
ちなみにコレ。いくらで買ったんですか?
「けっこうしました。。。。。。」